とんずらごはん
以下はWikipediaより引用
要約
『とんずらごはん』は、義元ゆういちによる日本の漫画作品。ウェブコミック配信サイト『マンガボックス』にて、2018年9月26日から2019年9月25日まで連載された。作中で主人公達が訪れた店などは実在するもので、作中に店舗紹介が描かれている。ただし、第5話の店は殺人事件にかかわるものなので、架空のものであることが、作者のツイッターで明かされている。
ストーリー
日本有数の名家の令嬢である大学生の小波沙羅は、代理士の息子との婚約が決まり、順風満帆な日々を送っていた。しかし、よの婚約者は何者かによって殺害されてしまう。さらに凶器から沙羅の指紋が出たことから、身に覚えのない婚約者殺害の容疑をかけられてしまう。警察が来る前に何者かから逃げるよう電話がかかり、それに従って逃走したため、釈明の余地なく全国指名手配の逃亡犯に転落した沙羅だったが、逃走の最中、成り行きでラーメン屋に入ったのがきっかけで食べ歩きに目覚めてしまう。以降、逃走しつつも全国各地のご当地グルメを求めて駆け回るようになる。
登場人物
主要人物
小波 沙羅(こなみ さら)
本作の主人公。21歳。白櫻女子大学3回生。日本有数の名家小波家の令嬢。趣味は乗馬とロードバイク。
婚約者との婚約が決まっていたが、突然その婚約者が何者かに殺害され、警察の調査で、凶器から自身の指紋が出たため犯人と断定されてしまう。警察が来る前に匿名の電話で逃げるよう指示され、それに従い逃走を図るがその結果、全国指名手配されてしまう。逃走の最中、成り行きで入ったラーメン屋で担々麺を食べたのをきっかけに、自分の知らない未知の味が沢山ある事を知る。以降逃走の最中、全国各地の美味しいB級グルメを求めて食べ歩くようになり、食い倒れとして目覚めてしまう。どんな時であっても、食べる事だけは忘れない。そのため、警察や一部マスコミからは「逃亡中にもかかわらず、幸せそうに飯を食ってるいかれた女」と呼ばれている。
服装は、最初はワンピースを着ていたが、逃走生活を始めてからはショートパンツに薄手のジャンパーというラフな格好に帽子をかぶっている。
当初は虫も殺せぬ様なお嬢様だったが、逃走の足欲しさに放置自転車の鍵を壊して盗んだり、自身のカバンを引ったくった犯人を追いかけ、飛び掛かって奪い返したり、自身と接触事故を起こしたトラックの運転手を強請って逃亡に協力させたりと、段々大胆な行動をとる様になる。
男性でも食べ残す程の、大盛海鮮丼を平気で平らげており、見た目によらず大食漢。
今回の事件を政界等の大物が絡んでいると勝手にイメージしたりと、物事をかなり大げさに想像する妄想癖の気がある。
作中で旅館の息子、寅彦と知り合い、彼の勧めで短期間住み込みで働いており、その間は眼鏡を掛け、大森舞(おおもり まい)という偽名を名乗っていた。
逃亡の最中、300万円の特別報奨金がかけられた。
単行本3巻終盤で動きを読まれ、大阪府鶴橋で逮捕され、横浜みなと署内の留置所に拘留される。留置番号は250。
横浜みなと署
捜査本部が置かれている警察署。
刑事課
留置所
小波家
協力者
田鍋 ほのか(たなべ ほのか)
真菜のクラスメイト。ボーイッシュ風な少女。体育会系で、渋い声をしている。同性ながらも、真菜に好意を抱いている。
実は沙羅が逃亡をするきっかけとなった、電話の声の主。当初は真菜に頼まれて、いたずら電話をかけたつもりでいたが、事件の報道を見たことで事実を知る。
知らず知らずの内に共犯者にされてしまうが、元々好意を抱いていた事もあり、そのまま協力者となり、自ら彼女の召使(サーヴェント)を自称するようになる。
八屋 寅彦(はちや とらひこ)
用語
小波家
開國館(かいこくかん)
汐華荘(しおばなそう)
評価
産経新聞社編集委員の阿比留瑠比は、自身のTwitterで「荒唐無稽な設定のようで『とんずらごはん』はいい」「面白い。脇役もいい」と本作を絶賛したうえ、「楽しみにしていたのに電子書籍だけとは。これはなかなかよくできた作品だったのに打ち切りとは、どうしてだろう」と単行本第4巻が電子書籍のみで刊行されたことと、本作の終了を惜しんだ。
書誌情報
- 義元ゆういち『とんずらごはん』講談社〈KCデラックス〉、全4巻(最終巻のみ、電子書籍のみの配信)
- 2019年1月9日発売、ISBN 978-4-06-514629-3
- 2019年4月9日発売、ISBN 978-4-06-515321-5
- 2019年8月9日発売、ISBN 978-4-06-516826-4
- 2019年11月8日発売