アキナイ☆ダマシイ
以下はWikipediaより引用
要約
『アキナイ☆ダマシイ』は胡桃ちのによる日本の4コマ漫画作品。4コマ漫画専門誌『月刊まんがタウン』(双葉社刊)にて2009年12月号から2015年2月号まで連載された。
概要
連載当初の正式な作品名は『商☆魂 -アキナイ ダマシイ-』だったが単行本の発刊に伴い『アキナイ☆ダマシイ』に変更となった。
地方の山間に存在する田舎町である「艶磨市」(つやまし)を舞台とし、その駅前に存在するシャッター街と化した商店街の復興を描く、町おこしを題材としたコメディ漫画。なお舞台は大阪市と高速バスで結ばれている中国地方の地方都市 とされているが、掲載誌(全国誌)における可読の問題から登場人物のほとんどが標準語で会話している。
雑誌刊行元である双葉社の「アクションコミックスまんがタウン」レーベルよりA5判の単行本が発刊されている。なお単行本の表紙デザインは収録話の内容に沿ったコミュニティ新聞やチラシを彷彿とさせるデザインになっている。
舞台について
本作の舞台「艶磨市」のモデルは、作者・胡桃の故郷である岡山県津山市であると明言されている。
事実、主舞台となる商店街や最寄り駅である艶磨駅周辺のディテールや周辺の観光スポット、また市内におけるだんじり祭りの行事など、さまざまな点において「艶磨市」は「津山市」と合致した描かれ方をされており、周辺域を知るものには一種のメタフィクションによるネタ的な楽しみ方をすることが可能な作品となっている。
一方で登場する地名等に関して、もじりや読み替え(主にぎなた読みや当て字)を用いて別名にしてあるのは、本作の内容が実録ではなくエンターテイメント性を重視したフィクションであることを示すためである。
あらすじ
5年前、親と大喧嘩して家出同然に大阪市へと飛び出していった夏三トコは、勤めていた経営コンサルタント会社の倒産を受け、都会での生活に見切りをつけて足どり重く地元・艶磨市の実家へと出戻った。が、そこでトコが目にしたものは郊外量販店に圧され、開店休業状態と化した実家の八百屋とシャッター街化により崩壊寸前の商店街という、疲弊しきった故郷の姿だった。
あまりといえばあんまりな故郷の変貌振り。それでも細々と営業を続け、一方で諦観を覚えてしまった馴染みの近所や同級生たち。そして次々と限界の果てに閉じられていくシャッター。自らの思い出が壊れていく事実を前に、トコは商店街の復興を決意する。
彼女の武器はといえばコンサルタント業務で培ったノウハウと口八丁手八丁。それと思い出を守る信念。トコはそれだけを頼りに地元を「三年以内にシャッター全開の商店街にする」ために挑み、そんな彼女の心意気に惹かれて仲間が少しずつ集っていく。
登場人物
トコと仲間たち
夏三 トコ(なつみ トコ)/ 通称:トコ
喜八 継留(きはち つぐる)/ 通称:キハチ
四二 駆(しず かける)/ 通称:四駆(ヨンク。主にコモノ工房関係者)・ニカケ(トコ)
キハチが店を出しているネット商店街「コモノ工房」の共同管理者にして同サイトの実権所持者。艶磨から汽車・電車を乗り継ぎ2時間弱、そこからさらにバスで30分離れた場所 で、若くして個人の備前焼工房、嬲社(なぶるしゃ)を営んでいる陶芸家でもある。商店街復興に燃えるトコを口説こうとする。キハチとは大学時代からの同学部の同期にして友人。ネコのにるにるを飼っている。
苗字を音読みにすると「シニカケル」(=死にかける)になる(そのためロコなどの若年者などからは「しにかけさん」と呼ばれる)ことを気にしているが、トコから呼ばれている「ニカケ」のあだ名は「死ぬ気」(=誠実さ、懸命さ)や「死抜き」(=不死身・長寿)に通じることから気に入っている。
七瀬 なな美(ななせ ななみ)/ 通称:ナナちゃん
五藤 大作(ごとう だいさく)/ 通称:ゴトーくん
コモノ工房関係者
本項のみ登場人物の名前は作内のネット商店街「コモノ工房」におけるハンドルネーム(ビジネスネーム)であり本名ではない。また本項目に該当する登場人物は、作中において本名が登場しない場合が多いため、作内に本名が登場する場合のみ改めてその旨を注記する。
玉吉(たまきち)
花夢(はなゆめ)
六木利留(むつき りる)
商店街の人たち
トコの両親
二上(ふたがみ)
空良(あきら)
一二三 四五六(ひふみ じごろう)
用語
艶磨市(つやまし)
商店街/桜天街(おうてんがい)
土曜市(どよういち)
のちにトコの発案によりコモノ工房の協力を取り付け、空き店舗をコモノ工房のネットショッパーたちに1日無料レンタルすることで、店舗の水増しに成功し復活。
ネットショッパーたちにとっては実店舗運営の予行演習の場としての性質を持つイベントとなる。
モデルになった津山市でもかつては「土曜夜市」として、商店街やデパートなどが主催となって毎週土曜日に同じようなイベントを行っていた。
シニワハチ
一二三ビル(ひふみビル)
元々四五六が打ち出した商店街活性化プランのために建築されたビルで、プランの上では商店街内におけるランドマークとして機能するはずだった。四五六のプランでは、このビルを観光の軸として地域経済の活性を目論む形の計画であったが、その推進にあたって地元と話し合うことを怠った上で地上げまがいの行為をやらかし、ビルの建築を強行。結果としてビルによって商店街は分断。人通りも途切れて分散させられ、地方の不便さ故にビルの店子も集まらず、またビルそのものの構造も観光地として不向きだったこともあり、四五六の商店街活性化プランは頓挫。プランを諦めた四五六によって娘であるにょこに大学の卒業祝いとして譲られた。
トコがリサーチした当初は1階に旅行会社と喫茶店が入っていて、建物としてビルが完結していたが、トコの提案とにょこがそれを受けた事により1階を解放し商店街と一体化することで、ビルのフロアそのものを商店街のストリートの一部として活用できることになった。
上述の店舗のほかにオーナーズショップとして、にょこが運営するコスプレ衣装のオーダーメイド専門店が常駐。イベント用のステージがあり、そこでは時折行われる商店街イベントと同時に、週1単位でにょこが主催するコスプレイベントが開かれている。
モデルは「アルネ・津山」で、「一二三ビル」のように各商店街を分断してしまっている。
艶磨市立ネイサン博物館(つやましりつネイサンはくぶつかん)
初代館長が博物館のためにと死後寄贈した自身の遺体や、自身の体を喉に詰まらせて死んだオオサンショウウオの標本が展示されている。また小規模ではあるがプラネタリウムも設置されている。
こうした作内の描写より、モデルはつやま自然のふしぎ館 (津山科学教育博物館 自然科学館)であると解る。
艶磨城公園(つやまじょうこうえん)
艶磨市内および近隣はおろか県内における桜の名所であり、毎年開花時期には「艶磨さくらまつり」が開かれている。その時期は隣接している商店街でもそれに便乗したイベント・商品が企画販売開催されている。
モデルは津山城と鶴山公園。
単行本
- 胡桃ちの 『アキナイ☆ダマシイ』 双葉社〈アクションコミックス・まんがタウン〉、全3巻
- アキナイ☆ダマシイ Vol.1 (初版:2011年9月12日発行、同日発売) ISBN 978-4-575-94327-6
- アキナイ☆ダマシイ Vol.2 (初版:2013年6月12日発行、同日発売) ISBN 978-4-575-94383-2
- アキナイ☆ダマシイ Vol.3 (初版:2015年2月27日発行、同日発売) ISBN 978-4-575-94443-3
注釈等
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