アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ
ジャンル:学園バトルファンタジー,
以下はWikipediaより引用
要約
『アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ』(アポカリプス・ウィッチ ほうしょくじだいのさいきょうたちへ)は、電撃文庫より刊行されている鎌池和馬のライトノベル作品。イラスト担当はMika Pikazo。担当編集は三木一馬(1~2巻)、中島、山本(1~2巻)、見寺(1巻)、浜村(2~4巻)、阿南(3~4巻)。
あらすじ
たった5人の魔法使い『難問排除』の各個人により、ゴミ処理・電力・産業・農業・軍事といった世界中全てのインフラが担われる時代。見えない『脅威』の襲撃により、世界中から一夜にして街や国が消失する事件が頻発していた。 その『脅威』に対抗するために、最先端の新魔法『水晶魔法』を学ぶ洋上水晶魔法学園『グリモノア』が建設される。そのグリモノアに通う少年、歌貝カルタはあるちょっとした手違いから特殊装甲ではなくどこの神話にも登場しない謎めいた完全服従型の水晶少女、アイネを呼び出す力を得ていた。ある日、グリモノアに訪れた『難問排除』が全校生徒に向けてグリモノアの廃校処分を通達する。その後、難問排除の手により強制的に洋上水晶魔法学園グリモノアは生徒教職員もろとも海の底へ沈められてしまった。生き残った歌貝カルタ、その幼馴染みの雨脚マリカ、生徒会長だった表参道キョウカ、そして歌貝カルタが使う水晶少女アイネの4人(?)で難問排除への復讐を始める。
登場人物
天外四神
歌貝 カルタ(うたがい かるた)
本作の主人公。グリモノア高等部に在籍している一年生(レギュレーション1)。学生服のブレザーの下にランニングシャツを羽織っている15歳の少年。復讐を肯定し卑怯者を自称しながらも、心の中に芽生える良心に固執する性格の持ち主。徹底的に改造した軍用懐中電灯を武器として携行している。鈍器として活用できる他、ライトを照射して敵の目潰し(失明)、さらには赤外線レーザー照射装置にも換装しており機械のセンサー類を潰すことも可能。
手違いにより神の名前を封入する前に水晶花の演算が始まってしまい、結果どこの神話にも登場しないアイネと呼ばれる完全分離型の水晶少女を使役している。水晶花の励起時は装甲ではなく自身の背中や腹から這いずるようにアイネが現れる。彼女の肉体そのものの他、彼女の携行品までカルタの肉体内部への格納が可能であり、一種の異次元空間の倉庫と化してしまっている。水晶魔法によるプリセットの恩恵は飛行がアイネ、修復がカルタ、そして障壁は両者が所持しているが競合を起こしてしまうらしく銃弾1発も弾けないほどに弱体化してしまっている。
『ファーストアウト事変』を経て『難問排除』を皆殺しにした経歴を評価され、次代の最強『天外四神(てんがいしじん)』と呼ばれるようになった。
アイネ
アイネという個体識別名称を持った正体不明の水晶魔法。歌貝カルタによって呼び出される完全服従型の人型シリコン系半導体およびレーザー短銃ユニットを備えた日本刀全てがアイネとなっている。外見は13~14歳程度の少女であり、青ざめた肌に水晶で飾ったドレスを纏う銀髪のロングヘアの少女。カルタのことを「にえさま」と呼び、慕っている。貴金属を好物とし、体内に取り込む事で内部演算回路を拡張する事ができる。就寝時はカルタとの制御が緩み不気味に歌貝カルタの体から手足が生えてしまうため、アイネ専用のベッドが設けられている。
空間振動領域はカルタと競合しているがそもそも当人の強度が高く、物理的な耐久力は高い。飛行も音速での制動が可能。カルタの指示通りにしか行動せず自己判断での行動には融通が利かない部分が短所。相手の行動パターンを分析し、行動シミュレーションによる予測が取れるほど演算能力が高い。
その実態は、水晶魔法の根幹を担う地球内部に存在した『原初の水晶核』が自律移動能力を獲得したもの。『脅威』などの外殻を奪いその機能を獲得する能力も有する。
『ファーストアウト事変』を経て『難問排除』を皆殺しにした経歴を評価され、次代の最強『天外四神(てんがいしじん)』と呼ばれるようになった。
雨脚 マリカ(あまあし まりか)
歌貝カルタと共にグリモノアに在籍している一年生(レギュレーション1)。カルタと同い年で幼馴染。長い髪をストロベリーブロンドに染め、巻き髪のようなツインテールにしている少女。小柄な割にメリハロの利いたスタイルの少女。裸じゃないと眠れないという変わった体質。他人に対する距離感が近く親しみやすい人物に見えるが、一方で敵味方の線引きを厳密に区切り味方を守るために敵には一切の容赦をしないスタンスであり、かなり攻撃的な気性の持ち主。
『光』を軸にしている水晶魔法でテスカトリポカを行使しており、レイピア状のデバイスを纏う。レーザービームによる狙撃を得意とするが、突きの緩急や突進による遠近を巧みに使い分け接近戦もそつなくこなす。
『ファーストアウト事変』を経て『難問排除』を皆殺しにした経歴を評価され、次代の最強『天外四神(てんがいしじん)』と呼ばれるようになった。
表参道 キョウカ(おもてさんどう きょうか)
グリモノアに在籍している三年生(レギュレーション3)にして生徒会長。黒髪でグラマラスな容姿の少女。誰もが憧れる社交的な生徒会長に見える反面、どこまでもドライで効率的な思考の持ち主。権謀術数に長け搦め手を得意する他、パソコンなどの機器類に強い。
学園崩壊時に教員・生徒の修復のタイムリミットを10000倍に加速させる事を対価に魔法を行使、現在はその代償として下半身の機能が弱くなり車椅子での生活を強いられている。そのため水晶花を利用した身長の2倍はあると言われた炎の剣、フランベルジェの使用もできなくなっている。水晶魔法による次元の跳躍もほぼ使えず、あくまで光や音の到達時間を多少遅らせる程度に留まっている。自身の戦力を補うため、12.7ミリ弾を発射できるように巨大なマガジンを挿し込むように改造した拳銃を扱う。
『ファーストアウト事変』を経て『難問排除』を皆殺しにした経歴を評価され、次代の最強『天外四神(てんがいしじん)』と呼ばれるようになった。
グリモノア
風向 ゲキハ(かざむき げきは)
学園長
清沢 ハドメ(きよさわ はどめ)
山根 デイリ(やまね でいり)
ナタレーナ=ブラスト
松田 イミ(まつだ いみ)
橋先 タヨリ(はしざき たより)
難問排除
エリシア《ザウルス》ルークスヴェルグ
ユキノ《パニッシュ》アラカワ
ジェシー《エッジ》マークス
スザニア=エヴァンス
その他
レトネーエ=クーレント
インド軍統合参謀本部からセカンドグリモノアへ派遣された特使。褐色肌に長い銀髪をした20代後半の美女。タイトスカートの白軍服を纏う。自身の美貌を自覚的に利用する計算高い性分。二児の母。日本への留学経験があり、学生時代に初恋相手であった清沢ハドメに現在も未練を引きずっている。天外四神と敵対したが、キョウカの計らいで二重スパイとなることを了承し、セカンドグリモノアの体育教官として非常勤講師を務める。
刃渡り50cm程度の手斧を軍用懐中電灯と接続させた得物を破壊神シヴァの復讐の斧『パラシュ』に見立て、仰神魔法でも水晶魔法でもない独自の魔法を扱う。得物にシヴァの落雷による轟音の記号を与え、不自然な振動を付与することで軌道を捻じ曲げ、人間の挙動では不可能な変則的かつ極端な加減速を伴った斬撃を放つことができる。『脅威』に対抗できる程ではないものの、対人戦力としては破格の力を有する。
シンデレラクイーン
ヘテフェレス=メン=ネフェル
アサバスカン=リオグランデ
27歳の筋骨隆々の黒髪大男で、ネイティブアメリカン流の呪術師。分厚い防弾ジャケットに運動補強用脚部パワードスーツ、そして12番ショットガンを装備した現役最強の傭兵。チューブマガジンへ弾丸を縦1列に装填していくショットガンの構造をトーテムポールに見立て、各弾丸毎に付与させたトーテムの魔法効果を射撃に利用する。また、対地攻撃ドローン「AirRQ43Aマウントイーグル」を「火打石のシャツ」に見立て隠蔽魔法を付与し、これに暗殺作戦用の精密対地攻撃ミサイル「GPSASM55レジンアロウヘッド搭載モデル」を装填することでステルス爆撃機として運用できる。
天外四神にアメリカ勢力がないことを不安視し、自身がメンバーに参入することを目的に「全学大会」へ出場した。
マキビュラ=デルフォイ
ペンデット=デンパサー
用語
洋上水晶魔法学園 グリモノア
脅威
種としての進化の方向性を見据えて同種以外の生命体をサンプルとして保護するため、地球の優良個体(世界最強)を確保し残りの55憶人を処分するために、所謂『脅威』を地球へ送り込んでいる。
人類側は情報統制を敷き世間にはその実態は知らさておらず、人類を襲う正体不明の災厄の敵として各世代の"世界最強"がその対応にあたっていた。米国スマートアームズ社が訓練用デコイを製造しているが、実物とは本質的に異なる。
水晶魔法
水晶魔法使いには下記3つの『プリセット』となる能力に加え、装甲として纏う神格に応じて個別のスキルが備わる。
飛行
障壁
空間振動領域により、物理的な干渉を防ぐ。拳銃レベルの銃撃なら至近距離でも弾く事ができる。
修復
自動水晶化再生とも称される。例え肉体を損傷しても、致命傷以外なら損壊部位が即座に水晶化し、約30秒ほどで肉体が再生される現象。致命傷の場合は全身が水晶化し、再生期間は不定。
仰神魔法(ぎょうしんまほう)
全学大会(カタストロフ)
難問排除
その実態は、『脅威』への人柱としての役割を担う、人間達の黒幕に用意された代替わりする"最強"の一世代。それまでの世代は平均周期3年で使い捨てられ次世代へ役割が引き継がれていたが、『難問排除』は過去最長の10年以上も"最強"としての役割を全うし、自らが使い捨てられる運命に抗い続けた。
天外四神
既刊一覧
- 鎌池和馬(著)・Mika Pikazo(イラスト) 『アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ』 KADOKAWA〈電撃文庫〉、全5巻
- 2019年9月10日発売、ISBN 978-4-04-912808-6
- 2020年3月10日発売、ISBN 978-4-04-913009-6
- 2020年10月10日発売、ISBN 978-4-04-913449-0
- 2021年8月6日発売、ISBN 978-4-04-913863-4
- 2022年7月8日発売、ISBN 978-4-04-914494-9
原作未収録作品
書き下ろしSSつきリーフレット
書き下ろしSSブックカバー
水晶少女アイネ、おねだりを覚える