ウィッチャーIII 炎の洗礼
以下はWikipediaより引用
要約
『ウィッチャーIII 炎の洗礼』(ほのおのせんれい、ポーランド語: Chrzest ognia)は、1996年に発表されたポーランドのファンタジー作家アンドレイ・サプコフスキによる長編小説。同作者の代表作であるウィッチャーシリーズの長編第3作目である。日本語版は2018年に早川書房より出版された。
あらすじ
サネッド島の戦いを経て、スコイア=テルを率いたエルフの女魔術師フランチェスカ・フィンダベアは、その功績により、ニルフガード皇帝エムヒルによってドル・ブラタナナ自治領の名目的な女王に任命された。しかし、それは融通が利かないスコイア=テルから指揮権を取り上げ、帝国軍直轄にするという思惑もあった。戦争が激しさを増す中、戦線で摩耗しても帝国からまともに支援されないスコイア=テルの兵士たちは、弓の名手ミルヴァに助けられ、ブロキロンの森に匿われる。ゲラルトとミルヴァには隔意があるものの、森の女王の頼みで、ミルヴァはゲラルトに同行することを決める。
シリを助け出すため、南方のニルフガード領に向かうゲラルトとダンディリオン、そして後からミルヴァは、途中で棺で運ばれる謎の男と出会う。男の正体はニルフガードの黒騎士ことカヒルであり、彼もまたシリを助け出す旅に同行させて欲しいと願うも、ゲラルトに拒絶される。その後、今度は戦争難民の女子供たちを連れて東を目指すドワーフの一団と出会う。その長である陽気なゾルタン・シヴェイと意気投合し、一行は怪物の襲撃やニルフガード兵との遭遇などトラブルに遭いながらも順調に進んでいく。また、一行は迷い込んだ人里離れた墓場に小屋を立て、一人暮らしをしている風変わりな理髪外科医エミール・レジスと出会う。当初はレジスの正体を怪しむゲラルトであったが、彼から上等な酒が振る舞われて意気投合し、彼もまた同行することを決める。
しばらくして、ゲラルト一行は吸血鬼狩りの村人の一団と出会う。彼らは迷信に基づいてゲラルトたちの黒馬を要求し、これに怒ったミルヴァが彼らを傷つけるという騒動を起こす。一団の司祭はミルヴァを魔女だと決めつけ、インチキな魔女裁判を始める。ゲラルトたちは危機に陥る中、今度はニルフガード軍が強襲を仕掛け、さらにレダニア軍も参戦するという混乱状態となる。騒動が落ち着くと、ゲラルトとダンディリオンは、ニルフガードのスパイと疑われてレダニア軍に捕まってしまう。彼らの要塞に連れていかれ、弁解も無視されて処刑されようとした時、突然レジスが現れ、2人を助ける。ミルヴァとカヒルの助けも借りてゲラルトは窮地を脱するも、レジスの正体が上級吸血鬼であると悟る。本来であれば化け物を退治せねばならないゲラルトであったが命の恩人であるレジスを信じ、これまで通り旅をすることを決める。
正式に仲間となったカヒルの情報でシリはニルフガード領にいないと知ったゲラルトは、情報を求めてドルイドたちに助言を求めるべく、ヤルーガ川近辺を進む。やがてミルヴァが、かつて助けたスコイア=テルのエルフとの子を身籠っていることがわかる。川を渡らねばならないが、そこにはニルフガード軍とライリアの遊撃部隊いる。三つ巴の戦いになる中、成り行きでゲラルトは女王メーヴもいるライリアの部隊を率いることになり、結果、ニルフガード軍を退ける。この戦いでメーヴは助かるがミルヴァは流産する。メーヴはゲラルトの功績を称えて騎士に叙勲し、「リヴィアのゲラルト」は正式な肩書となる。
一方、レダニアの宮廷魔術師フィリパ・エイルハートと、さらにフランチェスカは世界各地の女魔術師たちに呼びかけ、小国コヴィリのモンテカルヴォに招集する。そこには魔法院を壊滅させたニルフガードに仕える魔術師もいる中で、フィリパは女魔術師たちのみからなる新たな魔術師結社の設立を提案する。この新たな組織では、従来の魔法院が北方諸国の各国に顧問として魔術師を派遣し、政治的には中立を守っていた方針も改め、完全な支配勢力として動くという目的もあった。そして、それを北方諸国の貴族らに認めさせるには、王家の血と魔法の才の両方を持つシリを君主として頂く必要があるとし、彼女を見つけ出すためにイェネファーに協力を求める。シリを守るためにイェネファーはフィリパの狙いを拒絶して逃亡し、裏切り者のヴィルゲフォルツに落とし前をつけさせるべく旅立つ。
肝心のシリは、ファルカと名乗り、無法者の一団「ネズミ」の一員として馴染んでいた。彼らとの活動の中で、初めて殺人を経験すると共に、それが日常になりつつあった。
登場人物
主要人物
主人公らの協力者
北方諸国
ニルフガード帝国
女魔術師会
フランチェスカ・フィンダベア