ウルトラ忍法帖
以下はWikipediaより引用
要約
『ウルトラ忍法帖』(ウルトラにんぽうちょう)は、御童カズヒコによる日本の漫画作品。『コミックボンボン』(講談社)にて、1992年8月号から2001年3月号、2002年7月号から2005年12月号まで連載。平成16年度講談社漫画賞受賞。略称は『ウル忍』。
概要
ウルトラシリーズのヒーローや怪獣をモチーフとした忍者たちの活躍を描いたギャグ漫画。1992年から連載されて以来題名を変えつつ長期にわたって連載され、2001年3月号で一端連載は終了したが、2002年7月号からファンの希望で復活し、2005年12月号まで連載した。第99話は、100話直前記念で刑事物の番外編が作られた。
タイトルは『疾風ウルトラ忍法帖』『ウルトラ忍法帖寿』『ウルトラ忍法帖超(ウルトラ)』『ウルトラ忍法帖輝(フラッシュ)』と変遷。基本的にはギャグ漫画だが、シリアスなエピソードもあり、寿の荒神流編や超の虓魔王編などギャグ要素がほとんど廃された長編も存在する(一方、これら長編直後はそれまでの雰囲気をぶち壊しにするような荒唐無稽なギャグが展開される)。
コミックスは疾風、寿が全5巻、超が全4巻、輝が全2巻。疾風の本当の最終話は寿の第3巻に収録されている『いらっしゃいませ! 「ゾフィール」へようこそ!』である。これは寿が始まったときまだ発売されなかった疾風の収録話を寿として統一したためのズレである。コミックス版では疾風の最終話が5巻の『ねずみ小僧レオ吉登場!』になっている。また超の102話と最終話はコミックスには未収録である(101話と103話は輝に特別編として収録された)。コミックス版では超の最終話が4巻の『さがせ! ウル忍埋蔵金』になっている。
2015年には「コミックス未収録32話を含めた完全版」を謳った電子書籍版がeBookJapanよりリリースされた。なお、ウルトラシリーズの版権を持つ円谷プロダクションがeBookJapanとの配信契約の更新を打ち切ったため、2018年5月28日をもって電子書籍版の配信は終了される。
あらすじ
平和な鶴亀の国を脅かす朧党の忍獣達と、正義の忍者ウルトラ忍者(ウル忍)が対決する。また、朧党以外の悪の組織との戦いも描かれる。
登場人物
ウル忍
鶴亀の国を守る正義の忍者組織。ゾフィーを頭領(通称「お頭」)、マンをリーダーとしている。詰所はゾフィーの屋敷(初期はウルトラの里)で、会議や緊急招集などでメンバーが集まる。主な任務は基本的に朧党から、鶴亀の国を守ることだが、これ以外にも市中見回りや犯罪の取り締まり、朧党以外の悪の組織との戦闘を行ったりもしている。また、連載初期では、海外の事件にも出動している。一度マンがネオ朧党の首領となって、ウル忍を裏切った際には他にも裏切り者が続出するほどの事態に発展しているが、基本的にメンバー同士の信頼関係は高い。若いころのゾフィーの夢だった、「自分が才能を認めた者を集め、忍者組織を作る」ことが結成理由となっている。
マン
主人公。ウル忍の実質的リーダーでバカ忍者。頭は空だが、武芸は洗練されており、投げた手裏剣を全て一発で敵の急所に当てるなど、忍者としての実力は高い。第1話から最終話までほぼ全話出演。かつては捨て子だったが、任務実行中のゾフィーに拾われ忍者へと成長する。年齢は30歳くらいで、つるかめ7年12月17日生まれのギョウ座。干支はかものはし。給料は月給2万5,000円。
ふざけてばかりでセブンやゾフィーに叱られてばかりだが、シリアス編では生真面目な面が描かれることもある。
体術、火炎忍法、馬鹿忍法などが得意で、スペシウム光線で敵を倒すこともある。頭は閉開式になっており脳が異常に小さく計算ができない。一度脳が耳から流れ出たり、脳が爆破されてしまったことがあったが、脳が無くなっても本人に異常は無いどころか、逆に無い方が頭が良くなる。カラータイマーは炊飯器になっており、原案とは違い、取り外しても命に関わることはない。短気で喧嘩っ早い上に強い。いつも拾い食いをしているが、何を食べても腹はなんともなく、むしろ腐ったものが好きらしい。拾い食いをする癖を利用され、罠だと気付かずに落ちている物(主に腐った饅頭)を食べて、それが事件につながることも多かった。友や恩人に対する情は誰よりも深く、仲間を傷つけたり裏切ったりした相手に対しては、激しい怒りをぶつける。
「ウル忍かわら版」という記事ページにおいて、「本名はハヤタ=マン。年齢不詳」と紹介されていたが、作品本編内では一度もその名で呼ばれたことはない。また初期の回や忍者免許試験の際には「ウルトラマン」と呼ばれていた。
2度忍小の先生になった。1度目は廊下で立ち小便をしてクビになった。また、冥府羅州が異空間に取り残された時はネオ朧党の首領となり、悪行と贅沢の限りを尽くし遂にはウル忍を壊滅させ、冥府羅州だけでなく他の敵組織も成し得なかった日本征服を完了してしまう。しかしマンが首領であることに不服を抱いた忍獣たちが反発して組織は分裂状態になる。やがて組織同士がぶつかり合う全面戦争に陥り収拾がつかなくなるが、冥府羅州が帰還したことで朧党は再び一つにまとまったことでササヒラーたちは去ってしまい、同様に裏切ったエースたちにも逃げられたことでネオ朧党は消滅。何食わぬ顔でウル忍に戻ろうとするが、この時ばかりはゾフィーの怒りも頂点に達して、ウル忍をクビになり居候先だったお頭の屋敷からも追い出されてホームレス状態となったが見かねたティガの計らいとササヒラーの友情に免じて復帰が許され、お頭と和解を果たした。
最終話で長年の激闘が原因で心臓が弱りきっていたことが発覚する。後述の医者、杉田卵白から戦うことを止められた状態で、流れ者の忍獣に誘拐されたティガを助けるために戦い、勝利して無事救出するが、その戦いの末に心臓が限界に達して命を落とす。しかし悲しみのあまり暴走した21の超能力を受けて復活、さらに心臓も以前より強靭な物となった。そして駆けつけた仲間や朧党の面々から手荒い祝福を受けながら復活した喜びを分かち合い、読者に向けて別れの挨拶をしたところで物語は締めくくられた。
セブン
マンの相棒で尻拭い的存在。幼いころに「一番強くなりたい」という理由でゾフィーの元を訪れ忍者の道へ進む。修行時代はマンのライバル的存在で仲は悪かったが、ある事件によって深い友情が芽生えた。技術に秀でる。第1話からほぼ出ていたが、タロウ、エースが登場すると次第に出番が減少するようになり、レオが登場して以降長らく登場しなかったが、寿の3巻で再登場して今に至る。
冷静沈着でマンのバカさには困り果てているが、やや天然じみたところもあり、たまにマンに突っ込まれたりもする。基本的にクールで大人びているが、血の気の多い一面も持つ。マンが敵側に寝返った時は友情から攻撃できないと無抵抗になるが、調子に乗ったマンに攻撃されブチ切れたことがある。こうなったらマンでも敵わない。時にはワイドショットやアイスラッガーで敵をやっつける。
長年を重ねたケガの影響で、ときどき右腕が痺れてくる。それが原因でウル忍を辞したがシリアス編ではウル忍と共闘することもあり、超では右腕の痺れもリハビリを行い回復しつつあるようだ。今は「やきとりの鳥七」の店主。家族は妻のくノ一アミアと息子の21(ツーワン)。年齢はマンと同じくらいで、アミアから「30歳にもなって」と言われたことがある。店主として再登場した後はレギュラー扱いになった。
商売に関してはシビアで、金がないからと、マンの来店を門前払いしてしまうこともある。
マンがネオ朧党首領になった時は、仲間たちがどんなに慌てても「仕事が忙しい」と不干渉を貫いていた。しかし冥府羅州を異空間から呼び戻すために21の力を借りる局面になると、寝起きの機嫌の悪い21を起こす役割を引き受けた(その後、暴れた21にボロボロにされ、救急車で運ばれた)。
マン同様「ウル忍かわら版」にて「本名はダン=セブン。年齢不詳」と紹介されていたが、やはり本編中では一度も呼ばれておらず、『疾風』第1話の初登場時では「ウルトラセブン」と名乗っていた。原作同様カプセル怪獣も所有しているが、使用したのは連載初期のみ。なお忍者免許は毎年マンが更新しているため免許自体は失効していない。
ゾフィー
ウル忍の頭領で、ウル忍メンバーからは「お頭」と呼ばれている。左目に眼帯をかけているが、その下の目は実は健在。若いころに捨て子だったマンと任務中に出会い、その時に身体能力の高さと精神力の強さから素質を見いだしたことから保護し、忍者へ育てた。そうした経緯から普段は些細なことで喧嘩をしながらも親子のような絆で結ばれている。
常識的な人物で、血の気の多いマンやセブンを宥めたりマンのバカにはほとほと困り果てているが、実際は自分も同等に短気でバカ。連載初期から移動費を要求したマンに、手裏剣だけでなく誤って財布を投げてしまったり、ある作戦では先に潜入した仲間と合流した際の合言葉を忘れてしまうなど、どこか抜けている点があった。忍者としては一流だが戦闘は苦手で、朧党の忍獣に重傷を負わされたり、ウル忍2軍との直接対決ではあっさり敗退している。レストラン「ゾフィール」も経営していたが、後に経営状態が悪化。「鶴亀城のピンチ」と誤魔化してメンバーの給料を勝手にピンハネして経営を維持しようと企んだが、将軍の証言によりピンハネがバレてしまいウル忍たちから袋叩きに遭って結局店も潰れた。元々スケベな部分はあったが、輝編以降は巨乳大好きの要素が強調されるようになった。人望は薄いが部下に対する思いやりは持っており、シリアスな長編では頭領に相応しいリーダーシップを発揮する。虓魔王編では敵に捕らえられ、虓魔王の体に取り込まれ人質にされてしまうが、不屈の精神力を見せて檄を飛ばしたことで挫けそうになったマンたちの闘志を呼び戻した。眼帯を外し髭を剃った素顔はマンにそっくりである。前述のウル忍かわら版によれば、本名は「ゾ=フィー」。
タロウ
マンの弟分。忍者小学校に通っており、学園の生徒会長を務める。疾風の2巻で初登場。
本人曰く「忍者より医者のほうが儲かるから」という理由で「傷治療」「麻酔注射」などの医術が得意。年齢は10歳。幼いころは泣き虫で甘えん坊で腹黒さと残酷さを持っていたが、次第にウル忍唯一の常識人となり、作中で欠かせないツッコミ役に落ち着いた。将軍の隠し子の疑惑もある。疾風シリーズではマンたちには敬語で話していたが、今は普通にため口で話している。素顔は角と背丈以外はセブンそっくりであり、挫流鈍に角を食べられてしまった時はマンにセブンに間違われた。虓魔王との戦いの際、炎鬼キリエロイドによって殺されてしまったが、21の力で甦った。
レオと共に小学校ではモテモテらしい。給料は月給2万円。
エース
貧乏な渡世人で、長屋に住む。疾風の4巻で初登場。最初は行き倒れていたところを冥府羅州に救われ(冥府羅州の持っていたポテトチップスを半ば奪い取った)、彼に「ウル忍が悪の組織」と吹き込まれたため、ウル忍の敵として登場。その後、真相を教えられたこととマンに焼肉を奢られたことで、ウル忍の仲間となった。以降はマンを「アニィ」と呼び慕うようになった。得意技は剣術の「無宿殺法」。一人称は「あっし」で登場初期は語尾に「〜でござんす」と付けて喋っていたが、途中から「〜でやんす」にかわった。
タクワン、梅干が大好物。貧乏でも働くのは嫌い。マンと同様一桁の計算が出来ないほどに頭が悪い。じゃんけんのライバルにエースキラーがいる。27歳。血液型はO型。マン曰く「普段はただのアホな貧乏人だが、本気を出せばオレ(マン)に匹敵する実力者」。荒神流との最終決戦では、遅れて参戦したもののウル忍の窮地を救う活躍を見せた。これがウル忍の反撃の契機となりマンからも「エースがくりゃあ百人力」と言われた。里帰りの回の台詞から身寄りはいない様子。
正確にはウル忍ではなく、アルバイト料(タクワン10本と梅干30個の現物支給)をもらっている協力者という立場。また、剣術の腕は誰にも負けないものの、忍者ではないため光線技は使えるが忍術の心得が無く、メンバー総出で将軍に化けた際には、一人「あっしは忍法使えないでやんす」と嘆いていた。一方で虓魔衆に洗脳され、マンやセブンと同士討ちを行ってしまったり、ネオ朧党の首領となったマンに慰められウル忍を裏切ったりと一員となった後も、敵として登場したことも度々あった。
梅干を「梅子」と名付けて娘としてかわいがっており、タロウの頼みで新入生のいない忍小に入学させた。しかし、その日の夜に誤って食べてしまった。しかも、食べてしまったことにも気付かず、翌朝、うんこと一緒に種だけが出てきて初めて気付く始末。
かなりの偏食家(異食の方が正しいとも言える描写も有る)で、ごはんや味噌汁、漬物に砂糖を山盛りかけて食べたり(歯磨きでも歯磨き粉と一緒にまぶすしまつ)、ふすまを破いてしゃぶしゃぶにして食べたり、ゴミを集めて食べたりしている。また、マンがネオ朧党の首領に就いた時は焼肉であっさり寝返り、ネオ朧党の大幹部に就任。その後は地位を利用して各地のおいしいものを食べ歩いたが、タクワンと梅干しが無いと食事をした気がしないらしく、何を食べる時も常にタクワンと梅干しを添えていた(本人曰く「根っからの貧乏人」)。ネオ朧党の消滅直後は「ほとぼりが冷めるまで旅に出る」と言って姿を消してしまう。マンやレオと違いお頭との和解の描写は無く、再登場した際には関係が修復されていた。
全日本貧乏友の会に所属しており会員番号は4649番で、本人は「ヨロシクと呼べる」という理由で気に入っている。一度は火の不始末から自身が住む長屋が全焼してしまい、家も着る物も全て失った超貧乏になってしまうが、その時は川原に穴を掘ってサバイバル生活を送ることで生き延びていた。
レオ
マンのもう一人の弟分。10歳。給料は月給2万円。初期はレオ吉と呼ばれていた。疾風の5巻のコミックス最終話で初登場。
ウル忍で一番すばやい。ウル忍になる前は義賊の「ねずみ小僧」だった。アストラという弟がいる。アストラが病気になったが貧乏で医者に見せられないで死んでしまい、この世から貧乏をなくすために義賊になったと言っていたが、真っ赤なでたらめであった。本当はアストラも死んでおらず、好きで泥棒をしている大泥棒であり大嘘つきのお調子者でもある。他人の技を盗んで使える盗術が得意。
タロウとは同期でクラスメートでもある。学校では図書委員を任されている。タロウと同様に炎鬼キリエロイドによって殺されてしまったが、21の力で甦った。
パンツはブリーフ派。嫌太売須との泥棒勝負でパンツを抜き取られ晒されてしまう。しかしレオは嫌太売須の脳味噌を抜き取って勝利した。マンが朧党の首領になった時は、面白そうだからと寝返って幹部になった。冥府羅州が復帰してネオ朧党が崩壊するとマンを見限り再びウル忍に戻る。この時は反省文を書いてゾフィーに謝罪の意思を見せたのでクビになることはなかった。
ティガ
マンを慕う8歳の少年忍者。寿の第2巻に初登場。マンのことを「先生」と呼んで慕う。
マジックが得意で、当初はティガマジックを駆使して活躍したり迷惑を掛けることが多々あった。後にダイナの道場に入門してからは空手で戦うことが多くなる。登場初期は「ズッコケが下手」という理由でなかなかマンに認めてもらえなかった。
努力家だが幼さから気合が空回りすることも多く気配読みがあまり得意でなく、超が付くほど泣き虫。気が小さいが考え込みまくることで「よーし、へっちゃら」と逆境を乗り越える。マンがクビになった際は他のメンバーが見放していた中でティガ一人だけは心配しており、ホームレスになった時も差し入れをしたり居候させるなどしていた。輝以降は特技を余り発揮せず、忍獣に倒されてしまったり人質にされたりと、未熟な面が強調されるようになってしまった。マンやタロウと活動することが多かったためなのか、登場回数は先に登場したゾフィー、レオよりも多い。
本誌掲載時、初登場回の扉ページに「主役交代」というコピーが付いていたが、実際は主役はマンのままだった。
原作のようなタイプチェンジ設定はない。
つるかめ25年11月17日生まれの射手座。好物はチョコレート。干支はハムスター?。給料は月給1万5000円。
ダイナ
ティガの空手の師範。寿の3巻で初登場。「荒神流」の六代目。初期は「ダイナ流」を名乗っていたが、後に「真・荒神流」と改める。マンに「隙が1つも無い」と言わしめるほど(逆にダイナから見ればマンは隙だらけ)だが、一方で人質を取られた際に何の策も無しに正面から敵の誘いに乗るなど、「正々堂々すぎる」とも言われる。
セブンには昔、世話になったことがある。シャドーという、共に修行したことのあるライバルがいた。
当初は門下生がティガしかいないせいで貧乏であり、生活費に苦慮する姿が描かれていたが、荒神流との戦いの後は門下生が増え、生活も改善された模様。
本作品における真面目キャラであるが、効くわけが無いのに花粉に突きや蹴りで対抗したせいで鼻水を流したり、美女の巨乳を必死に見ないようにしていたところを倒されるといった情けない一面も。特に花粉の件は荒神流編直後だったこともあり、ティガにまで「先月までは格好良かったのに…」と嘆かれていた。マン曰く「真面目すぎるのが弱点」。
ティガ同様タイプチェンジ設定はないが、単行本の表紙などを見る限りストロングタイプのようである。気功のような技を会得しているが、ソルジェント光線やフラッシュサイクラーなどの光線技は使用できない。しかし第100話で他のメンバーと共に光線を出している描写が1コマだけある。
虓魔王編以降しだいに出番が減ってゆき、第100話では最近の出番の少なさを嘆いていた。輝ではさらに出番が無く、朧党とのサッカー対決以降は最終回まで登場しなくなってしまう(怨霊党では戦いに参戦していたことがセブンの口から説明された)。
ガイア
異世界のウル忍。『超』の1巻で初登場。仲間や両親が虓魔王という闇の存在に殺され、その魔王を追ってウル忍の世界に来た。マンたちと共に、虓魔衆と戦った後は、ゾフィーに仕えることになるが、後述のようにぞんざいな扱いを受けることもあり、ウル忍が給料をもらう時も登場しなかった。
虓魔王編からの登場ということもあり、かなり真面目。虓魔王編直後はただのギャグ演出に大真面目に反応して恥を掻いたりと、それまでのシリアスな作風との落差に付いて行けず、「僕はギャグ漫画に向いていない…」と嘆いていた。それゆえに作者のみどーに存在を忘れられることも多く、万蔵さんのラーメン屋の手伝いにも呼ばれず、土壇場でラーメン屋の窮地に訪れるだけなど、扱いがぞんざいであった。ダイナ同様、真面目すぎるのが弱点とされる(美女の巨乳に迫られた時はパニックに陥ってダイナ共々倒されてしまった)。
同じく真面目キャラのダイナと気が合ったようで、虓魔王を倒した後は彼の道場に居候しており、荒神流剛武館で指導員をしているらしい(輝の最終回)。
ウル忍2軍
ウルトラマンナイスをリーダーとする軍団。何もせずに遊び呆けてばかりいたマンたちに怒った将軍が雇った。親切を売りにしており、ニセセブン以外は戦闘はあまり強くない。レオは一時期、「ニセウルトラマンレオ」を名乗って参入していた。将軍に気に入られマンたちの代わりにウル忍となったが、ウル忍の座を賭けてマンたちと勝負するも負け、将軍が惜しがって2軍として雇った。2軍の割に待遇は1軍のマン達より遥かに良い。ニセセブン以外は2回しか登場しない。作中の活躍としては、初登場時にマンとゾフィーが手柄欲しさに朧党に頼んで出現させた忍獣を倒した程度だが、怨霊党との戦いの際は参戦していたらしい。最終回にも登場しない。
鶴亀の国の住人
ウルトラの父
アミア
元くの一。男女差別に敏感で、禁句は「女のくせに」(ただし彼女自身は「男だったら」などの発言をしている)で、この言葉を聞くと激怒して手が付けられなくなる。一時はレギュラーだったが、タロウが登場すると出番が激減し、エースが登場するのと同時に一度消えた(ウル忍としての最後の登場はザラガス戦)。ウル忍にいたころは、お色気的要素の強い忍法を得意としていたが、肝心の効果はあまり無い場合が多く、自身も将軍の寝小便の洪水で流されて放置されたりと酷い扱いを受けることもあった。いつの間にかセブンと恋仲になり後に結婚し、現在では2人で焼き鳥屋を営んでいる。
結婚当初はおしどり夫婦だったようだが、21が産まれて以降は怒りっぽくなり、現在ではセブンを完全に尻に敷いている模様。
闇の邪法編では「疾風」以来の忍者装束姿で救援に来た。
コスモス
墨海上人(ぼっかいしょうにん)
キヨシ
鶴亀国立忍者小学校
鶴亀国にある小学校。教師は80先生だけ。近年の少子化と学歴社会の影響で生徒が減り、新入生が1人もいない入学式を行ったことがある。最後はタロウたち全校生徒合わせて10人1クラスだけの複式学級状態になり、生徒を増やそうと努力したものの騒動を起こして廃校になってしまった。跡地は忍者幼稚園となった。
80先生
カネゴン
エレちゃん
冥府羅州キミヒロ
朧党
忍獣を使って鶴亀征服を狙う悪の組織。目的が低レベルで陰湿的なこと(饅頭やテレビゲームを盗んだりする)が多いが、本気になるとウル忍が全滅の危機に陥るほど強い。冥府羅州が若いころにあちこちの悪の組織を潰して吸収して大きくなった。連載初期のころは貧乏に苦しみ、野宿生活に陥ったこともある。基地は初期では木製だったが、ある物で再建に成功して以降は鉄板製に変わった。一度、冥府羅州が過去に潰した組織「怨霊党」の策略によりたくさんの裏切り者が出たことがある。冥府羅州が行方不明になった際はマンを首領とするネオ朧党を立ち上げたが、マンのやり方に反発した忍獣たちが元祖朧党、本家朧党、怪夢瑠党といった派閥を組んで離反したこともあった。虓魔王編で共闘したせいもあり、虓魔衆打倒後は悪の組織でありながら善人化した上にウル忍と仲良くなってしまったが、冥府羅州が山ごもりの修行で悪の心を思い出させて元に戻った。
冥府羅州烈風斎(めふぃらすれっぷうさい)
朧党首領。疾風の第1巻の2話で初登場。
知能はマンより少し上ぐらいで賢いとは言えないが、ずる賢さは天下一で、本気になればかなり強い。鶴亀の国の征服を狙い様々な悪事を企てるが、要領が悪くまたツメが甘いためにいつもマンたちに阻止され、ひどい時は自滅してしまうこともあるほどのバカ。マンとはライバル関係にあり登場回数は彼に次いで多い。共通の敵が現れたときにはウル忍と共同戦線を張ることもあり、完全な悪に徹することは少ない。キミヒロという不良息子がいる。年齢は60代。日本酒が好き。
失敗した部下や裏切り者には容赦が無いが、それ以外の時は基本的に部下思いで信頼も厚い。死亡した部下はきちんと弔っているらしい。実際にマンが一度寝返って味方になった時は厚遇していた。虓魔衆との戦いの後、一人だけ鶴亀町に戻ることが出来ず延々と時空を彷徨い、万蔵さんのラーメン屋で次元が開いたが、体がつっかえて動けず仕舞いであった。その間にマンに朧党首領の座を奪われていたが、その事実を知ることはなかった。
子供が大好きで、マンとレオが朧党の悪巧みで赤ん坊になった時、始めは殺すつもりだったが結局攻撃できずかわいがってしまった。特に21にはメロメロで、生まれたと知った時はお祝いを持って挨拶に来た。21と動物園に行ったり、一緒に風呂に入ったりと仲良くしていて、アルバムを5冊分も撮り貯めしていたが、後に部下への示しのためと全て燃やしてしまった。
トイレに入ったら紙が無かっため忍者免許で拭いて流してしまい、マンと同じ日に忍者免許試験を事件しに来ていた。
田舎に90歳ほどの年老いた母親がいる。年賀状は毎年元日に届くように出しているが、一度出し忘れて正月自体を無くそうとした。本人曰く日本人らしい。何かがきっかけで気落ちして老け込んでしまったり組織の解散を宣言してしまうことがある。特に超(ウルトラ)の最終回では若者に介抱してもらうのを嫌がっていたのに、女性に電車の席を譲ってもらい、老人扱いされたショックで朧党解散を宣言する。しかし本当はその女性が席は別人に譲ろうとしていたことが明らかになると、活力を取り戻し解散を撤回する。
沸苦(ふっく)
笹比羅(ささひらー)
忍獣の中では幹部級。冥府羅州の世話係でもある。
「ゾフィール」に来た客として初登場したが、この時は嫌がらせをするだけでページ数の都合で戦う事すらなかった。その後、家族がいることが判明したり、虓魔衆との戦いに成行きで参加したことで、忍獣の中では最も高い登場頻度(ページの都合であっさりやられる忍獣のなかでは異例)を誇り、いつの間にかレギュラーキャラとなった。朧忍法鎌鼬が得意技。
虓魔王編では命令を受けて国を離れていたことで難を逃れ、成り行きからウル忍たちと行動を共にするようになる。戦いの中で炎鬼キリエロイドと刺し違えて死亡するが、後に21の力で復活した。そう言った経緯と本人の人の良さもあって虓魔王編以降は特にウル忍と仲良くなってしまい、冥府羅州が山ごもりの修行を決行する原因になった。妻の春子(はるこ)と息子の守(まもる)の家族を持つ。
実力はゾフィーをして「ああ見えても強い」と言わしめるほど。沸苦と同じく11月生まれ。
怪夢瑠十人衆(けむーるじゅうにんしゅう)
冥府羅州の子分たち。あまり役に立たないが忠誠心は強い(初期は朧党が貧乏だったので、一度だけ金に目がくらんで裏切ったことはある)。朧党が貧乏だったころはアルバイトに出ていた。
元々は何十人もいる戦闘員的なものだったが、2巻の血祭党のエピソードで十人兄弟という設定になる(しかし後に八郎は女性で、四郎と夫婦であることが判明したため、直接の血の繋がりはない義兄弟と思われる)。また、第2話までは「ヴァ、ヴァ」としか話さず、外見も多少異なり原典の物に近いデザインで初登場時は色が黒かった。後のエピソードで初期の怪夢瑠が紹介された際、現在の彼らは「うそー!」「気持ち悪い!」と気味悪がっている。
上から一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、七郎、八郎、九郎、十郎となっているが、外見では見分けが付けられず(冥府羅州は見分けられるらしい)、10人の紹介ページで特徴が書かれていたが、それを見たマンは「一緒にしか見えない」と突っ込んでいた(後の話で冥府羅州自身も説明されても区別がつかないと言っていた)。
闇の邪法編以降はマンも見分けが付けられるようになっていた。
それぞれ細かい特徴があり、名前の数字と同じ月に誕生日があり、七郎は7月18日生まれ。失敗を繰り返してばかりいるが、何だかんだありながらも冥府羅州からは大事にされている模様。
八郎は女性で子供がいる。花屋を開店するのが夢。失敗続きで落胆していた十郎を励まそうとするなど優しい性格。闇の邪法編では、その十郎を元気付けて自信を持たせようと川原で拾った金メダルをプレゼントするが、このことが後に悲劇へと繋がってしまう。
十郎は「みんなよりちょっと馬鹿だ」と紹介され、兄弟の中で一番ドジな性格で失敗ばかり繰り返すため、全く信頼されていなかった。
マンがネオ朧党の首領になった際は当初こそ従っていたが、やがて離反して怪夢瑠党を組織。しかし十人の絆以外に取り得が全くなかったため、ネオ朧党にあっさり壊滅させられた。
闇の邪法編では八郎からプレゼントされた金メダルを身につけて強大な力を手にした十郎が、ウル忍を打ち負かし朧党も乗っ取ってしまう。しかしそれは怨霊党の策略で、金メダルの正体は妖邪符の一つ金邪符で、力を与える代わりに命を吸い尽くす事実に気付いた時は体と一体化した手遅れの状態となっていた。残された時間が少ないことを知ると首領の座を冥府羅州に返し、怨霊党の目的を阻止するために刺し違える覚悟で首領の戀鬼に戦いを挑む。しかし既に力が尽きかけていたため、満足に戦うこともできず返り討ちに遭い、金邪符に魂を吸い尽くされて命を落としてしまう。後に21と八郎のおかげで復活した。
忍獣
朧党の党員で冥府羅州の部下。その名の通り、忍者の怪獣である。ほとんどバカな者ばかりだが、中にはものすごく強い者もいる。超の4巻によると全部で76種類いるらしい。冥府羅州のセリフから、動物などを改造されて作られる場合もある模様。怨霊党編で複数の忍獣が怨霊党に寝返った。性格の数は不明だが、2つの支部の党員は、全員が寝返ったらしい。
罵流丹(ばるたん)
Z屯(ぜっとん)
マンを倒すために雇われた殺し屋忍獣。髪の毛一本で怪夢瑠一人を仕留めるほどの腕前を誇る。弾き語りをしながら現れる、背後に立った相手をおんぶするなどの変わった癖を持っている。Hなビデオでマンを誘い出して暗殺しようとした。計画がバレた後はマンと忍術合戦を繰り広げる。戦いの末に原典と同様にカラータイマーを破壊してマンを倒したと思い込んで油断したところを後ろから斬られて倒される(頭部を斬られたが死んではいなかった)。
最終回にも1コマだけ登場。この時は朧党に雇われたわけではなく、流れ者の忍獣としての登場で、デザインはウルトラマンパワード登場時のものになっている。ティガを人質にしていたが、マンの八つ裂き光輪乱れ撃ちに破れる。
牙津(がっつ)
朧党一のガッツの持ち主である忍獣。黄金製のスーパーファミコンを奪う命令を受けて現れた。任務のためなら火事で燃え盛る家に躊躇せず飛び込むほどのガッツを誇るが、戦闘力は極めて低く、「朧党で一番弱い」を自称するほど。それでもガッツだけはあるため、何度もやられて顔が変形するほどのダメージを負っても決して倒れることは無かった。結局、マンたちに勝ちを譲られるも、肝心のスーパーファミコンを奪えなかったため、冥府羅州に折檻を受けた。
マンがネオ朧党の首領になった時は膿罵軍団を率いて本家朧党を組織するも、膿罵では士気が全く上がらず一時は後悔する。しかしそれすらガッツで何とかしようとし、潰しに来たネオ朧党の攻撃にも耐えたが、最後はエースのタクワンと梅干しでパワーアップしたメタリウム光線で消し飛ばされた。
ラーメン屋のオーディションでいつの間にか復活しており、冥府羅州に「こいつ嫌い」と言われて落選。闇の邪法編では冥府羅州への忠義を貫いて怨霊党や裏切り者を相手に奮戦した。
膿罵(のーば)
餅崙(もちろん)
ニセウルトラセブン
後に登場するウル忍2軍のニセセブンとは別人。沸苦が悪事を働かせようと目論んで作った偽物のセブンだが、出来上がったのは怪夢瑠が段ボール製の被り物を被っているだけで、その出来は情けなさのあまり冥府羅州が気絶するほど。後に沸苦本人が被って出撃するが、自身で「オレはセブンだ」とアピールするも、住人からは「箱を被った変な奴が悪事を働いている」と、全く偽物としての意味をなしていなかった(マンだけは見破れなかった)。箱の特性を活かした忍法で意外にもセブンたちを苦戦させたが、被り物を前後逆にされて視界を封じられたうえでダンボールを燃やされ、被り物を脱ぎ捨てたところでマンに倒された。原作デザインのニセセブンは2人の想像の中に数コマだけ出てくる。似ても似つかぬ変装で、一話だけの登場だったが、作者のお気に入りキャラで後に行われた人気投票でも本物よりも上位に食い込んだ。
犯゜鈍(ぱんどん)
体が赤い。御童のお気に入りで、何回か登場している。初登場時には「原作でセブンをも倒した強敵」と紹介されたが、これは誤り。その後再登場を果たした回は最初カラーページだったのだが登場前に白黒に戻ったため、赤い身体を読者に見てもらえなかったことを落ち込んだが、それに同情した冥府羅州に自分の塗り絵を出してもらった。その後、実際に読者から塗ってもらった作品を送られている。ウル忍を赤ん坊にする作戦では冥府羅州と同様に小さくなったマンを攻撃できなかった。最後は冥府羅州と共に赤ん坊となったマンとレオに赤ん坊になる薬が入ったジュースをかけられ赤ん坊となった。
闇の邪法編では冥府羅州への忠義を貫き怨霊党や裏切り者を相手に奮戦した。
手路理巣斗(てろりすと)
暴愚(ぼうぐ)
阿簿羅巣(あぼらす)
琥陀羅亜(こだらー)
嵬牙巣(ぎがす)
冷凍忍獣。万蔵さんの店の妨害や、他の冷凍忍獣を集めての作戦などで登場していた。
忍小の生徒として子供の嵬牙巣が出たこともある。
万蔵の店に対抗して朧党が開店したラーメン屋のオーディションで、顔が親しみやすいという理由から店主に選ばれた。しかし、ラーメン作りの審査を忘れていたため、当の本人はラーメンを作ったことすらなかった。それでも試しに作らせてみたが、変な物ばかり入れて適当に作った所為で味見をした笹比羅が「こんなのラーメンじゃない」と叫ぶほど酷い代物になってしまった。その後、悪ノリした冥府羅州の指示で数々の「ダーメン(ダメなラーメン)」を生み出したが、当然ながら大不評だった。墨海上人を処分するため犯゜鈍と出動させられた際にマンたちに阻止され、墨海上人の優しさに改心し朧党を辞めた。現在はコスモスと共に墨海上人の元で修行している。
鬼出毘流(おにでびる)
禁具叭羅題(きんぐぱらだい)
嫌太売須(けんたうるす)
護喪羅(ごもら)
蘇膿諢(すのーごん)
蔑無須多亜(べむすたー)
挫羅武(ざらぶ)
零岌乱(れぎゅらん)
武留屯(ぶるとん)
華難(かなん)
恐竜戦車
屁゜戯羅(ぺぎら)
血武流(ちぶる)
挫流鈍(ざるどん)
蛮悟(ばんご)
特大堕痢(びっくだりー)
ザンボラー
罵怒(ばど)
暗斗羅亜(あんとらー)
怒瑠洲(いかるす)
暗血羅(あんちら)
愚比羅(ぐびら)
牙菩羅(がぼら)
滅吐崙(めとろん)
屁°酢多亜(ぺすたー)
セミ人間(せみにんげん)
ザラガス
海底支部
鶴亀湾の海底にある支部。恐ろしいと噂されている。毎日、海の底で海藻や貝などの魚介類を採取して朧党の資金源にしている。何一つ楽しいことがなく、毎日延々と同じことを繰り返すばかりで、そんなところに行きたくないという理由で恐れられている。
羅諢(らごん)
海底支部支部長。初期は海産資源を独占し、朧党御用達の寿司店を開いていた。この際はウル忍に針を飛ばす「千本乱れうち」を放つも、冥府羅州を盾にしたマンの「身代わりの術」で防がれた揚句、怒る冥府羅州に思わず破壊光線で処刑されてしまう(このことから、後のエピソードで冥府羅州がウル忍に倒された配下のことを思い返していた際、怪夢瑠に「羅諢と罵怒は首領が殺したんですよー」と突っ込まれていた)。その後、海底支部に左遷され、昆布や鮑を取るだけの生活を送っていた。機械化されたマンたちを直す特効薬を作るため鰭を全部抜かれた。このことで回りから笑われ悔しい思いをしたとのことで、後日、復讐のためゾフィーやA、町の人の魂を深海仙人の物置から盗んだ脱魂棒で吸い取り、誰の言うことでも聞く生きる屍にしてしまった。最後はレオのレオトルネードで棒を奪われ無力化したところをマンとティガの合体技で倒された。
動物
朧党以外の敵
血祭党
磨紅魔乱童が、自身の財力と落ちぶれ貧乏になった朧党を乗取って作り上げた組織。党員は朧党を裏切った怪夢瑠十人衆・愚鈍と純金のキング・ジョー。
磨紅魔乱童(まぐまらんどう)
邪鬼一族
荒神流
かつてダイナが所属していた格闘技の流派。シャドーが総帥となったことで邪悪な空手集団となり、ダイナが持つ流派の極意書を狙う。くずみの国を支配した。当初は鶴亀の国に刺客を差し向ける程度の暗躍だったが、やがて本拠地に乗り込んできたウル忍やダイナとの全面対決となっていった。最終的にはウル忍とダイナの活躍で壊滅した。本殿は碎を持った手の形をしており、力の象徴・拳の塔「シャドーの塔」である。
シャドーが倒された後は、ダイナが「真・荒神流」を旗揚げし、正しい形で再建した。
なお、荒神流壊滅の事実は後に新聞で報道されていたため、壊滅の知らせは朧党にも届いていた。
シャドー
斧裂紗亜(プレッシャー)三兄弟
バルキー
罵無(バム)
虓魔衆
虓魔王が率いる異世界の侵略者集団で、ガイアの故郷を破壊しつくした後、時空を超えてウル忍たちの住む世界へ襲来、その際に鶴亀の国の国土をまるごと時空の狭間に放り込んでしまう。前線には幹部格の四鬼やその配下の虓魔忍獣、戦闘員フォーガスを送り込む。
虓魔王
氷鬼ザム
炎鬼キリエロイド
炎を操る2人目の四鬼で、巨大な城を拠点としている。ウル忍に敗れた配下のゴブニュオグマを見限り処刑するなど冷徹非情な性格。ウル忍に挑戦しタロウとレオを倒すが、笹比羅と相打ちとなり、酸素の無い真空状態にされ火炎が使用不能になった直後にマンたちの光線攻撃を受け、あっけなく最期を遂げる。それでもマンたちと戦う前に大勢の人の住む村を回りの野山、ペテロ族の村共に焼き払い大量虐殺を行っており、作中で1・2位を争う凶悪な怪人として描かれている。
ちなみに荒神流にもキリエロイドをモデルにした敵が登場していたが単なる雑魚キャラであり、他の怪獣共々エースのバーチカルギロチンで倒されている(その他に確認されているのはフブギララ、デッパラス、ガバドン、ケムジラ、ベロン)。
雷鬼ジャミラ
怨霊党
かつて、冥府羅州が潰して吸収した組織。朧党を乗っ取り、闇の陰陽五行邪法の力で世界を支配することをもくろむ悪の集団。怪夢瑠十郎を利用して金邪符を復活させた。
戀鬼(れんき)
蘇膿諢(すのーごん)、嫌太売須(けんたうるす)、手路理巣斗(てろりすと)
その他
パワード
「ウルトラFBI(フラワー・バード・愛護協会)」の刑事で、初のウルトラ族の外国人。二度登場。
指名手配犯ダダを追って鶴亀の国までやってきた。職業の立場の割にかなりバカで忘れ物をする癖がある。それでいてバカ呼ばわりされると激怒する。最初は英語しか話せなかったが、マンの手で脳に直接日本語を吹き込まれ、日本語を話せるようになった。体格はいいが頭が悪い。下着はブリーフ(鶴亀人は世界観に合わせてふんどし)。
マンのスペシウム光線を見るまで、ウルトラ族(自分含む)が光線を撃てるということを知らなかった。
部下のマックスには怒ったり嫌味を言ってばかりなので、彼からは全く慕われていなかった。そのことが原因で怪物にされ操られた際、本来なら頭に付けられた触覚だけを破壊すれば無力化するはずなのに、徹底的に攻撃され顔を傷だらけにされてしまう。
ネオス
杉田卵白(すぎた らんぱく)
轟万蔵
本作品のオリジナルキャラクター。鶴亀一好評なラーメン屋「ラーメン優優」を経営している。
『超』の虓魔王編後に初登場。最初は冥府羅州が自身の店で時空のはざまによって動けず、そのことをマンたちに伝えるために登場したが、マンたちに全く相手にされず、マンが冥府羅州の代わりに首領になった後も伝えようとしたが、タロウにキレられてしまう。その後21の超能力によって冥府羅州の居場所を見付け、さらにその場所が自身のラーメン屋だったため、そのことを知ったタロウは「最初から話を聞いていれば良かった」と反省していた。その後一時クビになっていたマンの代役として名前をもじり「マン」になっていた。忍者マニアで本作品でも一、二を争うほどの忍者としての才能を持ち、ラーメン作りを応用した忍法を得意とするが、本業優先な性格ゆえに出前の電話が来たら任務もほっぽり出してしまう。
温厚な性格だがラーメンに対しては情熱を持っており、自身が30年かけて作り上げた秘伝のスープを朧党に盗まれた際は激怒して、マンたちと共に奪還するために乗り込んだ。
みどー
本作品の作者。
事ある毎に現れたりするが、そのほとんどは女湯を覗いたり、くだらないことばかりで登場するため、たびたびマンたちに追い払われる。作品内に存在する仕事部屋はうるさい担当者を追い払うための設備が大量に備え付けられている。
よくガイアの存在を忘れるため、ガイアが遅れた時はコマの隅で謝ることも。
一度殺人事件に巻き込まれて死亡したはずだったが、その後何事もなかったかのように再登場していた(この際、ティガが作者が死んだら誰がこの漫画を書くのか質問し、マンは「『へろへろくん』のかみや先生が書いてくれる」と返していた)。
ある時、下ネタばかりの話が続いたことに辟易したタロウが脳の構造を透視した結果、睾丸のような形状の「下品脳」が脳の大半を占有しているというとんでもない事実が明らかになった。虓魔王編を描き終えた際は、慣れないシリアスなストーリーを描いたことで力を使い果たして、再び死んでミイラのようになってしまうが、脱皮して復活した。
度々顔を出すため登場回数も多く記念の回ではアミアから「出過ぎよ」と突っ込まれていた。
ペテロ族
深海千人
ウシ
ポチ(ペギアボグドロンマシュボーグケロダダタッコペステール)
タロウがこれまで倒した忍獣のパーツを組み合わせて誕生させた合体忍獣。タロウはペットにするつもりで「ポチ」と名付けて作ったが、それぞれのパーツとなった忍獣の自我が残っていたため、両軍を相手に大暴れする。キャラクター紹介でも「ポチ」と紹介され「ポチが本名だけど本人たちは、ペギアボグドロンマシュボーグケロダダタッコペステールだと主張していますが…」とあり、あくまで自称の名前である。使用されているのはペギラの角、アボラスの尻尾、グドンの腕、メトロンの頭部、マシュラとボーグの腕、ダダの足、タッコングの胴体、ペスターとツインテールの頭部、ケロニアの口。マンには名前が長いという理由で、名前の最初と最後をとって「ペギール」と呼ばれた。また、この長い名前を呼ばせて、相手に舌をかませる攻撃(一度自滅した)や、全身のパーツを胴体に収納し、燃え上がっての回転体当たりなども得意とする。最後はタロウに、弱点であるペギラの角を撫でられて脱力し、その隙に解剖バラバラの術・スペシャルで倒された。なお、上記の通りタロウとは無関係のところで倒された忍獣や、本編では巨大だったツインテールのパーツなども混じっているが、本編では特に言及されなかった。
亀
ガラモン三世
用語・アイテム
技・術
スペシウム光線
八つ裂き光輪
バカ忍法
ウルトラ医術
解剖バラバラの術
盗術
技盗み
ティガマジック
鳩を出すような無害な物もあれば吸血植物スフランや大量のウンコを出すなど危険な物もある。
無宿殺法
バーチカルギロチン
朧忍法
強力な物もあるが、金銭や食べ物で相手を釣るだけだったり、本人が元々使える光線技を忍法と主張しており、本編や単行本のキャラ紹介でどこが忍法なんだと言われることも多々あった。
武器
手裏剣
不格好な手裏剣
刀
クナイ
焼き鳥のクシ
ヌンチャク
沸苦の発明品
日焼けライト
日焼け落としクリーム
赤ちゃん薬
石化ライト
石化ライトII
ねんビラ銃
恐竜戦車
偽セブン
ノビール銃
おねしょ薬
場所
寿城
闇の邪法編で左のツノに木の妖邪符が隠されていたことが明らかになる。
幽鬼ヶ原
もずく谷
店・施設
鳥七
初めて登場した回で、マンが酒を飲むシーンが描かれたが、ウルトラマンが酒を飲むのはダメと、円谷プロから注意され、以降作中での飲酒はNGとなったらしい(それ以前の、単行本3巻の正月の話では、酒盛りしているシーンがある)。
ゾフィール
ラーメン優優
朧党ダーメン
鶴亀国立忍者小学校
幼稚園
朧忍者小学校
オンボロ長屋
連載後期にエースの火の不始末で、火災が起き、エースの部屋が燃え落ちてしまった。
めひらすバーガー
牛七
HOTELみそ味
77話でも連載77回目記念の旅行で再びマンたちが利用したが、一度来た場所でしかも殺人事件が起きた場所でちっともめでたくないと、幹事のマンは非難されたが、宿泊代が格安だったため、大人連中は納得した。
ウツボの間
レンタルビデオダンガー
世界の土
世界の脳みそ
世界の美女100人のヌード…の足の裏
バカ丼屋
値段はどのメニューも一品につき10円。偶然立ち寄った将軍を怒らせて閉店の危機に追い込まれる。命令を取り消させるために奮闘するが、結局は納得させる味を作ることができず閉店になる。
閉店後、主人は納得させる味を作り出すことを誓って修行の旅に出た。
つるかめ荘
基本的に六畳一間だが、朧党は冥府羅州・沸苦・怪夢瑠たち全員で12人住まいでありなが彼らだけ四畳半だった。
剛武館
最初は門下生がティガ1人だったのでダイナは家賃・食費などのヤリクリに頭を悩ませていたが、荒神流との一件の後に増えたので解消された模様。
重要アイテム
のんまるとの鐘
のんまるとのパンティ
闇の陰陽五行邪法
かつてある高僧が、つるかめの国の各地に封印されていたが怨霊党の手によって封印が解かれた。
日輪法
月輪法
食べ物
100年ものの納豆
腐ったまんじゅう
たくあん
梅干し
ウル忍のバイト代として毎月支給されている。月「たくあん10本」「梅干し30粒」(お頭にバイト代を減らされていた際は、たくあん1本と梅干し3粒。さらにはたくあんのしっぽと梅干しの種だけ)。アパートで他のウル忍と共同生活をした際には食費として預かった金を全てこの2つにつぎ込んでしまい、袋叩きにあった。
焼き鳥
焼き鳥定食
5円定食
不死鳥の卵
チョコ玉丼
たくあん丼
イントロ丼
特大サイズの超イントロ丼も存在する。
カレー丼
エチゴジャム
なお、主人曰くジャムをトッピングした食パンを始めたのは客足が鈍ったためとのこと。
イタリア丼
日本一の職人善衛門が作った板チョコ、幻と言われた高級茸リキミクソダケに加えてアイスの当たり棒を刺したどんぶり飯。
名前の由来は板チョコの「イタ」、リキミクソダケの「リ」、当たり棒の「ア」を並べた物。
ふすましゃぶしゃぶ
毒チョコ
でか薬
秘伝のスープ
その他
天神岩
黒塚
忍者免許
本編では、ティガが半人前であるためと、下半分のない状態で所持していた(その後、試験や実戦で1/4・1/8と足りない分を獲得し、最後は全て揃えられた)。後にマンも、お使いをティガに押し付け危険な目に合わせたとして、半分没収され、見習いに格下げされた。しかし、マンの免許はこれ以降登場していないため、マンが見習いから格上げになったかは不明。
紛失するなどして失っても、再び試験を受けて合格すれば再び発行してもらえる。
免許試験
作中では、忍術が使えるカメが受験しており、忍術を使える者であれば人でなくても受験可能。
タタミカー
レースの話で初登場して以降何度か使用されており、一人用の「携帯タタミカー」や畳を何両も連結させた「タタミ列車」も登場した。
登場を重ねるごとにタイヤ、ちゃぶ台が無くなってシンプルになっていき、最終的にはヤカンすらも無くなり、完全な空飛ぶ畳と化した。
スペースシャトル
ミド―販売機
備考
- 江戸時代を元にした世界観となっており町人の格好や町並みは時代に合わせてあるものの、時代考証はあまりされておらず、その当時は存在しないはずの電化製品や建築物、現代の飲食物が登場する。
- 一度登場した忍獣が、再登場するということは多いが、体を切断されたり、生贄にされるなどの手段で死亡したといえる忍獣が何事もなかったかのように、再登場するということも多い。
- ウル忍の詰所はかつては山奥にあった「ウルトラの里」だったが、いつのまにか、ゾフィーのお屋敷になっている。
- にせウルトラマンレオ(実は寝返った本物)が出た際や、饅頭忍獣マンジュロン(タッコングに着ぐるみを被せたもの)が登場した際の、「そんなキャラいたっけ」発言から、元ネタにないキャラを使うのは禁じ手らしい。事実、ガイアの両親についての回想シーンにて「ガイアの父と母は、テレビの『ウルトラマンガイア』には出てきません」という注釈もある。そのためティガの父、冥府羅州の母は顔が描かれなかった。オリジナルの設定に関しても同様で最終的に了解を得たものの、エースの故郷に住む彼と同じデザインの頭部を持つ種族や、21がセブンの息子として登場することも当初は反対されていた。
- バルタン星人など、名前に星人がついている忍獣がいても別の惑星出身という描写は無い。
- 『ウルトラマンダイナ』第13話「怪獣工場」にて、本作品の単行本が劇中の小道具として登場している。
- 『超』の単行本は4巻で廃刊になっており、続編の『輝』の単行本に一部未収録回が収録された(後に『輝』も廃刊となった)。
- アグル以外も登場させようとはしていたが、結果的に未登場に終わったキャラが存在する。ユリアンはマンやセブンに物怖じせずツッコミを入れる町娘としてデザインも出来上がっており、企画段階でタロウの初恋相手にする案もあった。カミーラ、ダーラム、ヒュドラの三人は円谷から了解を得てデザインが決まり、ウル忍とその三人が絡むストーリーの構想もできあがっていたが、コミックボンボンの改編に伴う形で連載が終了してしまったため、未登場に終わった。原典シリーズの主役キャラだと、ジャックは顔がマンと同じだったことが未登場の原因だったが、企画段階ではマンとは性格が正反対の双子、仕事をサボるために替え玉として用意したそっくりな顔の町人として登場させるなどの案はあったが結果的にボツとなり、ゼアスは連載当時、出光石油のCMに起用されていたことが理由で了解を得られなかったため、こちらも未登場となった。
- 有名な怪獣のレッドキングは、温めているうちに連載が終わり、出せずじまいになったらしい。