タカマガハラ (漫画)
漫画
作者:川井十三,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2012年,
巻数:全2巻,
話数:全17話,
以下はWikipediaより引用
要約
『タカマガハラ』は、川井十三による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2012年32号から49号まで連載された。全17話。
あらすじ
日本のどこかにある「高千穂」という町に、格闘技の世界で常に最強の座を求める人外の強さを持つ「山田五兄弟」が存在した。しかし、三男のヤマトだけは格闘技に興味を示さず、漫画家の最強を目指していた。そんな中、高千穂町に「神業」と呼ばれる能力を持つ人間が現れ出し、ヤマトの人生を大きく変えていくこととなる。
登場人物
主要人物
山田ヤマト(ヤマダ ヤマト)
本作の主人公。高千穂高地学園に通う高校生。山田五兄弟の三男。
ぶっきらぼうだが情に厚く、友人の危機は決して見逃せない性格。格闘技の世界で最強を目指す他の兄弟と違い、漫画家の世界で最強を目指しているが、鱶田以外からは面白くなさ過ぎて「大量破壊兵器」扱いされるなどまるで才能がない。一方で兄弟ほどではないものの、喧嘩のセンスも持ち合わせており常人よりははるかに強い。鱶田との喧嘩をきっかけに神業に目覚め、キクチから強引な勧誘を受け高天原に召喚される。
普段は手を保護するたびに包帯でバンテージをはめており、神業によって自在に着脱している。
神業の名は天叢雲(アマノムラクモ)。ヤマトが自分の神業を識った時、空に叢雲が立ちこめていたので、この名がつけられた(名付け親はキクチ)。その効果は「力」を上げることができる「力」であり、発動すると学ラン姿に変わり髪の毛が逆立つ。また、カラーイラストによると目の色も青から赤に変わる模様。
読切版での設定では高天原の切り込み隊長として描かれており、名前も「山田麒麟児」だった。
熊野熊襲(クマノ クマソ)
高天原でのヤマトの同級生。目つきが鋭く、髪を束ねた男。12人の神業に目覚めたものを狩っている。
クールな性格で他人となれ合うことを嫌い、特にヤマトに対しては敵意をむき出しにする。喋る妖刀「黒白(コクハク)」を携えており、挑発的な口調で突っかかる黒白と言い合いになることがあるが、実際は全て彼の腹話術によるもの。キクチにより強引にヤマトの仲間にされるが、戦闘を通じて彼の実力を認めてきつつある。
神業の名は八咫烏(やたがらす)。黒白に影を吸わせて、切るときに黒い衝撃波として放つもの。離れた相手に撃ちだすことも可能。影を吸収するときに隙ができるため、黒白との会話に相手の気を引かせることでそれをカバーしている。光を吸収し、刃として放つ闇夜八咫烏(やみよのやたがらす)という技を持つ。
八雲出雲(ヤクモ イズモ)
高天原でのヤマトの同級生。黒縁眼鏡をかけ髪をリーゼントにしたフランクな優男。12人の神業に目覚めたものを狩っている。
誰に対しても気さくに接する性格で、初対面の人間にも遠慮なくうざいほど絡む。その性格からヤマトとクマソが衝突した際の抑え役になることもしばしば。信頼のおける人物は「○○○ちゃん」と呼ぶ。どこかの組織に属しているようだが、本編で明かされることはなかった。「サザビー」という名のムササビと、「モモチー」という名前のモモンガを飼っている。
神業の名はマガタマ。サザビーを始めとする動物たちを銃の形に変え、自らの血液を装填し弾丸のように撃ちだす。使い過ぎると貧血になるのが欠点。無数の動物たちを銃に変えて撃ちだす百銃の王という技を持つ。
ヤマトの関係者
山田ムサシ
高千穂高地学園
鱶田恭児(フカダ キョウジ)
高天原関係者
キクチ
高天原に所属する監視員兼勧誘員兼教師。オールバックの髪に眼鏡をかけた長身の男。高千穂町の神業狩りを担当する。
性格はかなり冷酷でドSであり、厭味ったらしい口調でヤマトを挑発するため嫌われている。高天原の教師だが、神業に目覚めた者たちの勧誘、もしくは処理の仕事がメインとなっており、基本的に学園にはほとんどいないことが多い。趣味は自身の神業で本にした人間たちをきっちりと本棚に並べ、それを眺めながらコーヒーまたは紅茶を飲むこと。人間界においては高千穂高地学園の臨時教師としてやってきており、神業の能力でさえない男を演じている。
神業の名は文字化(モジバケ)。「鬼畜漢字辞典」という本からとりだした漢字を人間に貼り付けることで、その性質を具現化させることができる。また、「文字化」という組み合わせで漢字を打ちこむことにより、人間を文字の塊に変化させ、本の中に封印することができる。
読切版では高天原の生徒会長という設定だった。
大木大樹(オオキ タイジュ)
腕腹エミシ(ウデハラ エミシ)
キクチが担当する高天原の不良の一人。気が弱く他の不良たちからは嫌われていたが、大樹の伝言役として確固たる地位を築いていた。
地上で大樹に虐められ続けてきたが、それがきっかけで神業に目覚め、逆に大樹を自らの支配下に置くことに成功。クラスの黒幕として暗躍していた。ヤマトと大樹の決闘では大樹を操りヤマトにとって不利な状況に追い込みつつ戦ったが、クマソにそのからくりを見破られてしまう。真相を知ったクラスの不良たちに襲われかけるが、大樹によって守られ、虐めのことを謝罪された。
神業の名は遊戯聖痕(ジョイスティグマータ)。人の頭を殴ると自身の腕にゲームコントローラーのような痣が現れ、それを操作することで、その殴った人間を思い通りに操ることができる。一組の痣につき一人の人間まで操ることが可能。ただし、相手の思考や感情まで操ることはできない。
神業に目覚めた者たち
織羽勝太(オルハ ショウタ)
同素仁(ドウモト ヒトシ)
「ジン」(下の名前の音読み)という仇名の高校生。女性を征服したいという欲求を持ち、邪魔するものは一人残らず殺すという考えを持っている。ターゲットに定めた女性が反抗すると、その女性も殺してしまう。親類の経営する病院内でミズホに狙いを定めて襲いかかるが、ヤマトに防がれて対決。血液保管庫を襲撃し巨人となって襲い掛かるが、ヤマトの機転で顎を殴られ、病院の天井を突き破りノックダウンした。その後キクチによって封印された模様。
神業の名は怒張神(どちょうじん)。他者を掴んで血液を吸いとり、その分肉体を巨大化、硬化させる。血を吸い過ぎると目の飛び出た醜悪な巨人になるが、本人はこの姿を気に入っている。神業に目覚める前からボクシングをかじっており、砲弾が当たったような痕を残す弾痕パンチが得意技。
名前のモチーフは道祖神。ちなみに、道祖神は男根の神でもある。
用語
神業(かみわざ)
高天原(タカマガハラ)
いくつかの校舎に分かれており、さらにその校舎の中でも棟分かれしている。その棟ごとに番長がおり、その番長が地上と高天原を自由に出入り可能な長ランを所持している。経緯は不明だがヤマトら三人は16話で長ランを入手している。
黄泉(よみ)