チャンピオンマンガ科
ジャンル:ハウツー,
漫画:まんが 入門編・実技編/ 藤子不二雄まんがスクール
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:F・Fランドスペシャル,
巻数:全2巻単巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『チャンピオンマンガ科』(チャンピオンマンガか)は、秋田書店発行の漫画雑誌『週刊少年チャンピオン』で藤子不二雄を講師として1970年から1972年まで連載されていた漫画の描き方講座である。
概要
1970年7号(4月1日号、開始時は隔週刊)から、原則として1回当たり5ページ(扉絵込みで本編3ページ・『マンガ道』2ページ)で連載された。掲載誌各号の巻末目次においては連載漫画の扱いではなく、読物記事とされている。各回のカウントは「第○課」。
主執筆者は安孫子素雄(藤子不二雄Ⓐ)だが『パーマン』や『21エモン』など藤本弘(藤子・F・不二雄)の作例が掲載されることもあった。また、連載終盤では安孫子と藤本が中学生の時に作った同人誌『少太陽』が紹介されている。
連載2回目からは後半の2ページが『漫画家修行 マンガ道』と題した講師の自伝的な内容の漫画となり、後年にこの部分がまとめられて『まんが道』第1部「あすなろ編」となった。掲載誌発行元の秋田書店が「新入門百科」の1冊として書籍化したのは『まんが道』の部分のみで、講座部分は1976年に若木書房「ものしりシリーズ100」から『まんが 入門編』と『実技編』の全2巻で刊行された。1984年に創刊した中央公論社の『藤子不二雄ランド』では、各巻の巻末連載扱いで『藤子不二雄まんがスクール』の題名で加筆・訂正を施して再掲され、1986年に「レーベル通巻100冊達成記念」として別巻(F・Fランドスペシャル)で収録されている。
漫画制作の解説本コレクターとしても知られ、2015年に『暇なマンガ家が「マンガの描き方本」を読んで考えた「俺がベストセラーを出せない理由」』を刊行した漫画家の上野顕太郎は数ある「マンガの描き方本」の中でも『まんが 入門編・実技編』を特に高く評価しており、アニメーション作家の稲葉卓也も小学生の頃に購入した『藤子不二雄まんがスクール』を今なお実務で参照することをインタビューで明かしている。
内容
各回のタイトルは若木書房版による。F・Fランドスペシャル版『藤子不二雄まんがスクール』では、実技編に若干の追加がある(91以降のカッコ内がFFランド版の番号。1〜90は共通)。
入門編
| 回数 | タイトル |
|---|---|
| 1 | きみもマンガがかける① |
| 2 | きみもマンガがかける② |
| 3 | 道具がなくてはマンガがかけない |
| 4 | 原稿用紙はゼイタクに |
| 5 | 道具はうまく使え |
| 6 | マンガをかきたくなる環境をつくろう |
| 7 | 資料集めも技術のうち |
| 8 | 資料をうまく使おう |
| 9 | アイデアがなくてはマンガはかけない |
| 10 | マンガを字でかく |
| 11 | アイデアをコマわりする |
| 12 | 話題のニュースからアイデアちょうだい |
| 13 | 珍コレクションもアイデアの素 |
| 14 | 珍発明はマンガのくんれん |
| 15 | アイデアのもとから作品となるまで |
| 16 | 人の一生はドラマだ |
| 17 | 自分の経験をマンガにしよう |
| 18 | 自分の夢をマンガ化しよう |
| 19 | 人の性格もマンガになる |
| 20 | フィクションとノンフィクション |
| 21 | つくったものにリアリティーを |
| 22 | いったことのない所やったことのないことをかくときは |
| 23 | ストリーには心(しん)がいる |
| 24 | 一コママンガから長編まで |
| 25 | 作品のタイトルは名前なのだ |
| 26 | 扉は作品の顔である |
| 27 | セリフはだいじ |
| 28 | セリフにも下がきがいる |
| 29 | ナレーションはただの説明にしないで |
| 30 | 下がきのかき方にもいろいろある |
| 31 | 下がきのとり方 |
| 32 | ペン入れは線に注意 |
| 33 | ペンタッチのいろいろ |
| 34 | キャラクターは作品の顔だ |
| 35 | キャラクターにモデルを使おう |
| 36 | ワキ役に注意 |
| 37 | 顔の研究 |
| 38 | 顔もだいじだがスタイルもだいじ |
| 39 | コスチュームももちろんだいじ |
| 40 | 女の子をかわいくかけるととくである |
| 41 | マンガの中で衣装ディザイナーになろう |
| 42 | 人のからだは自由に動く |
| 43 | とまっているものを動かす |
| 44 | 映画構図と舞台構図 |
| 45 | 映画監督のつもりでマンガをかこう |
| 46 | 動きのない場面はむずかしい |
| 47 | 動きのつぎには間をつくれ |
| 48 | 物のかたちを正確につかむには |
| 49 | アッサリかくことはむずかしい |
| 50 | 背景もだいじな登場人物だ |
| 51 | 背景のほうが人間よりだいじなこともある |
| 52 | ゆがんだ背景もテクニックのひとつ |
| 53 | 建物もだいじなキャラクター |
| 54 | 木一本で道具も変わる |
| 55 | 背景をかくときは遠近法で |
| 56 | マンガは白と黒の二色カラーだ |
| 57 | 影をうまく使おう |
| 58 | 書文字をバカにするな |
| 59 | スクリーン・トーンの使い方 |
| 60 | 原作つきマンガのすすめ |
| 61 | 盗作やって勉強しよう |
実技編
| 回数 | タイトル |
|---|---|
| 62 | ギャグ道か劇画道か |
| 63 | まずミニ・キリをかこう |
| 64 | ギャグは自分にあうものを |
| 65 | ギャグは連鎖反応で |
| 66 | 選手が変わればギャグも変わる |
| 67 | ギャグのセリフについて |
| 68 | 男はだまってサイレント・ギャグ |
| 69 | ドタバタマンガをかこう |
| 70 | オチがギャグのラストをしめる |
| 71 | なんでもかんでもギャグ化 |
| 72 | オカシサとコワサは紙一重 |
| 73 | ブラック・ユーモアとは |
| 74 | ギャグと劇画をいっしょに |
| 75 | 劇画タッチはリアルなタッチ |
| 76 | 写真そのままではダメ |
| 77 | カッコいいだけが劇画ではない |
| 78 | 推理マンガはむずかしい |
| 79 | 写真マンガにセンスをつくる |
| 80 | 女の子を自由にかきこなす |
| 81 | 少女マンガを研究しよう |
| 82 | 仮面の魅力とは |
| 83 | カバのさかだち |
| 84 | 怪物づくりは頭の体操 |
| 85 | ヘンシーンのいろいろ |
| 86 | アニメーションに学ぼう |
| 87 | アニメーションの動きとマンガの動き |
| 88 | マンガがテレビになるまで |
| 89 | 漫景をかいてみよう |
| 90 | わが町をマンガ・ルポしよう |
| (91) | ハワイのアイディアまんが家たち |
| (92) | アメリカン・コミックのできるまで |
| 91(93) | ルポ・マンガのコツ |
| 92(94) | ルポ・マンガではマンガのつよみをだそう |
| 93(95) | マンガチックな図鑑をつくってみよう |
| 94(96) | カットはマンガセンスを養う |
| 95(97) | ハメ絵でたのしく |
| (98) | 図解もまんがの一種 |
| 96(99) | 似顔をかこう |
| 97(100) | マンガ日記をつけよう |
| 98(101) | 年賀状にもマンガをかこう |
| 99(102) | ひとりでも同人雑誌をつくれる |
| (103) | 三代でまんががどう変わったか |
| 100(104) | マンガ家への道 |
書誌情報
『漫画家修行 マンガ道』部分の書誌情報はまんが道#単行本を参照。
若木書房版
- 若木書房〈ものしり100シリーズ〉15・16
『実技編』には藤子Ⓐ「トキワ荘物語」(初出:虫プロ商事『COM』1969年12月号)、藤子F『スタジオ・ボロ物語』(初出:集英社『別冊少年ジャンプ』1973年9月号)を収録。
F・Fランドスペシャル版
- 『藤子不二雄まんがスクール』中央公論社〈中公コミックスF・Fランドスペシャル〉
1986年8月29日初版 ISBN 4-12-410310-7
巻末に作例解説付きで藤子Ⓐの短編『不思議町怪奇通り』と藤子F『ドラえもん』の「地球製造法」を掲載。
関連書籍等
まんがのかき方全百科
「藤子不二雄」名義による漫画制作の教則本としては、他に小学館が1979年に刊行したコロタン文庫(34)『まんがのかき方全(オール)百科』がある。本文中の作例は藤子Ⓐと藤子Fの両方の作品から採られているが、本編中の漫画は方倉陽二が描いている。
- 藤子不二雄『まんがのかき方全百科』小学館〈コロタン文庫〉34
1979年7月20日初版 ISBN 4-09-281034-2
藤子不二雄Ⓕまんがゼミナール
- 『藤子不二雄Ⓕまんがゼミナール』小学館〈てんとう虫ブックス〉
1988年8月20日初版 ISBN 4-09-230513-3
- 『藤子・F・不二雄 まんがゼミナール/恐竜ゼミナール』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉
2014年7月25日初版 ISBN 978-4-09-141810-4
藤子不二雄Ⓐのまんが入門
収録時間は基礎編・実践編とも各30分で、1巻当たり1800円と当時のビデオ教材としては低廉な価格帯での発売だった。
- 『藤子不二雄Ⓐのまんが入門』大陸書房〈PYRAMID VIDEO BOOKS〉、全2巻