トワイライト (小説)
題材:吸血鬼,
以下はWikipediaより引用
要約
『トワイライト』(Twilight)は、ステファニー・メイヤー著のティーン向け小説シリーズ。小原亜美訳、ゴツボ×リュウジ絵。原書は全4巻だが翻訳版は全10巻(原書の1冊を数冊に分けて刊行)で、ヴィレッジブックスより刊行されている。
雨と霧の町、アメリカワシントン州フォークスへ引っ越してきた少女ベラと、そこで彼女が出会った完璧な容姿を持つヴァンパイア・エドワードとの許されない恋を描く。本国アメリカではハリー・ポッターシリーズに次ぐ大ベストセラーで、10代の少女を中心に絶大な人気を誇る。
あらすじ
17歳のベラは、雨と霧の町フォークスへやってきた。フェニックスで一緒に暮らしていた母親が再婚することになり、離れて暮らしていた父のもとで新しい生活を始めることにしたのだ。人付き合いが苦手なベラは転校のことを考え憂鬱になっていたが、意外なことに転校先の男の子たちはベラの気を引こうとしてくる。そんな中ベラは、一際特別な雰囲気を放つ美青年エドワードに出会う。だが彼はなぜかあからさまにベラを避け、敵意の視線を向けるのだった。初対面の自分になぜそのような敵意を向けるのか理解できないベラだったが、あるときエドワードに命を助けられる。そこでベラは、エドワードの人間離れした力を目撃し、彼の正体を探り始める。
シリーズ
全13巻。なお、単行本のタイトルは日本語版のもの。
第1期 Twilight
単行本
- 1 愛した人はヴァンパイア
- 2 血は哀しみの味
- 3 闇の吸血鬼一族
文庫
- トワイライト 上巻
- トワイライト 下巻
第2期 New moon
単行本
- 4 牙は甘くささやく
- 5 狼の月
- 6 嘆きの堕天使
文庫
- トワイライトII 上巻
- トワイライトII 下巻
第3期 Eclipse
単行本
- 7 赤い刻印
- 8 冷たいキスをあたしに
- 9 黄昏は魔物の時間
文庫
- トワイライトIII 上巻
- トワイライトIII 下巻
第4期 Breaking dawn
単行本
- 10 ヴァンパイアの花嫁
- 11 夜明けの守護神
- 12 不滅の子
- 13 永遠に抱かれて
文庫
- トワイライトIV 上巻
- トワイライトIV 下巻
- トワイライトIV 最終章
外伝
- ミッドナイトサン エドワードの物語
- 原文の第一章は原作者ステファニー・メイヤーのホームページ上に公開されている。それに伴い、日本語訳をヴィレッジブックスのホームページに2007年11月20日から2008年3月30日まで期間限定で公開された。本編のトワイライトが主にベラの視点で描かれているのに対し、ミッドナイトサンではエドワードの視点でベラとの出会いが描かれた。
- 原文の第一章は原作者ステファニー・メイヤーのホームページ上に公開されている。それに伴い、日本語訳をヴィレッジブックスのホームページに2007年11月20日から2008年3月30日まで期間限定で公開された。本編のトワイライトが主にベラの視点で描かれているのに対し、ミッドナイトサンではエドワードの視点でベラとの出会いが描かれた。
登場人物
主要人物
ベラ・スワン Isabella Swan
本作の主人公。本名はイザベラで、ベラは愛称。9月13日生まれ。17歳(2巻で18歳になる)。容姿はダークブラウンの髪にブラウンの瞳で、本人が「血色が悪くて不健康そう」と気にするほど真っ白な肌をしている。身長は160cm、体重は45kg。人付き合いが苦手で友達には入れ込もうとせず、家族とも少し距離を置いている。恋愛には奥手で、エドワードと出会うまではろくにデートもしたことがなかった。成績優秀の文学少女だが運動神経は非常に悪い。愛車は父チャーリーからプレゼントされた中古の赤いピックアップ。エドワードの心を読む能力や、幻の苦痛を味わわせる能力などの吸血鬼達の固有の才能が、人間の時から効かない。脳への侵入(ただひとつの例外を除いて)をシールドする能力を持つ。とても美味しそうな香りを放ち、とりわけエドワードの好みにぴったりの香りをしている。
のちに転生しベラ・カレンとなる。
映画では、クリステン・スチュアートが演じている。
エドワード・カレン Edward Cullen
もう一人の主人公。
赤銅色の髪とゴールド(トパーズ、はちみつ、バタースコッチなどの表現もある)の瞳(喉が渇いているときは黒曜石のようにまっ黒)をした、完璧な容姿を持つ少年。ベルベットのように甘美な声を持ち、肌は大理石のように白くて冷たい。その正体はヴァンパイアで、高校生の見た目とは裏腹に100年以上生きている。1901年6月20日生まれ。17歳のときスペイン風邪にかかり、親もスペイン風邪で亡くなり、回復する見込みもなく死にかけていたところでカーライルに救われ、吸血鬼になる。人間の頃の瞳は綺麗なグリーン。転生時の肉体年齢では一番年下のため、カレン家の末っ子ということになっている。人の考えていることが読める能力を持っているが、ベラにだけはその能力が効かないことを知り彼女に興味を持つ。身のこなしがとても素早く優雅で、カレン家では一番の俊足(しかし、彼は速いが強くはない)。音楽の才能があり、ベラの誕生日にはピアノで作曲した子守唄をプレゼントした。愛車はシルバーのボルボ。
人間の血を吸わず、動物の血で生きている草食ヴァンパイア。好物はクーガー(ピューマ)。
転生してから10年後、カーライルの生き方である草食ヴァンパイアの道に反発し家出。数年間、そのマインドリーダーとしての能力を活かし、悪人の血のみをターゲットとして暮らす。しかし自分の瞳に化け物の姿がちらついたことで考えを改め、カーライルの元に戻った。
いわくありげな笑顔で(本人は自覚していないが)ベラを含む女性をくらくらさせ、たびたびベラに注意を受ける。
映画では、ロバート・パティンソンが演じている。
ジェイコブ・ブラック Jacob Black
ラプッシュ居留地に暮らすキラユーテ族という先住民族の少年。なめらかな赤褐色の肌をしており、瞳と髪の色は黒。実は人狼だということが5巻で明かされる。ベラより2歳年下だが容姿はとても大人びており背が高く、ハスキーな声をしている。ベラは年下で少年らしさの残る彼を弟のように思っていたが、ある日のベラの態度にジェイコブは舞い上がり、好意を持つようになった。車など、機械類の修理が得意で、愛車は自分で直したゴルフ。
カレン家
カーライル・カレン Carlisle Cullen
エドワードの義父。優秀な外科医で、厳しい訓練を積んだため血を見ても欲望に囚われることはない。これまで一度も人間の血を飲んだことはないという。髪の色はブロンドで、ベラによると「映画スターのだれよりハンサム」「金髪の天使」。見た目は20代後半~30代くらいだが、本当の年齢は362歳。元は1640年代に英国国教会の司祭のひとり息子として生まれ、23歳のとき本物の吸血鬼を追い詰めた時に傷を負い、自分の正体を知られると教会の者たちに殺されると直感し、とある地下室の腐ったジャガイモの中に身を潜め、吸血鬼へと変身した。「バケモノになりたくない」という気持ちから獣の血のみを吸って生きることを決めたが、そのことが他の仲間には理解されず、戸惑いながらも孤独の寂しさから孤児になった瀕死のエドワードを彼の母の遺言に従い救い、吸血鬼にした。愛車はメルセデス・ベンツ。
アリス・カレン Alice Cullen
エドワードの義姉。真っ黒なツンツンのベリーショートで、妖精のように華奢で小柄。ベラによると「全ての動作が踊るように軽やか」。予知能力を使い人の未来を見ることができるが、状況に左右されやすく、またジェイコブなど変幻者(染色体が24本の者)の未来は予知できない。1901年生まれ。人間だった頃から未来を予知することができ、ゆえに精神病院に閉じ込められていた。だがジェームズの標的となり命を狙われ、以前からアリスのことを気に入っていた老吸血鬼によって19歳で吸血鬼に変身させられた。そのために命は助かったが、ジェームズの恨みを買った老吸血鬼は殺されてしまった。長いこと精神病院の真っ暗な独房に閉じ込められていたため変身したことに気付かず、それ以前の記憶がない。ジャスパーとはパートナー。エドワードが普通の人間であるベラと付き合うことになった際、ほかの家族に比べ当初から協力的だった。愛車は2巻で盗んで気に入ってしまったのと同型の黄色いポルシェ。彼女の予知能力を生かしての株式投資でカレン家は生計を立てている。
ロザリー・ヘイル Rosalie Hale
エドワードの義姉。エズミの姪ということになっている。ヘイルはロザリーのもともとの姓。美しい金髪で、背が高くスタイルも抜群。ベラが「美の女神」と言うほどの完璧な美人。プライドが高く強情で、意志が固い性格。1915年生まれ。裕福な銀行役員の家庭に生まれ、人間だった時から抜群の美貌を誇っていた。18歳の時、大金持ちの息子でハンサムなロイス・キングと婚約するが、結婚式1週間前に泥酔したキングとその友人達に襲われ殺されかけ、道端に放置されていたところをカーライルに救われ吸血鬼となった。転生後、自分を襲ったロイス達を復讐のために(「連中の一部もだってこの身体に入れたくなかった」ため血を流さずに)盗んだウェディングドレスを着て始末した。吸血鬼になったことは不本意(結婚し子供を産んで幸せに生きるのが夢であった)で、一度も美しい自分に見向きもしなかったエドワードがベラを選んだこともあり人間であるベラが羨ましく、当初はエドワードに近づくベラを快く思っていなかった。人間だった頃の大親友ヴェラの幼い息子にエメットを重ね合わせ、彼と結ばれる。カレン家ではエドワードに次ぐ音楽の才能の持ち主。愛車は赤いBMW。
ジャスパー・ヘイル Jasper Hale
エメット・カレン Emmett Cullen
エズミ・カレン Esme Cullen
エドワードの義母。柔らかいキャラメル色の巻き髪で、ハート型の輪郭をした美人。小柄で細身だが、ほかの家族に比べると丸みがある体型。ベラよると「無声映画の娘役」。1892年生まれ。生まれて間もない最初の息子を亡くし、崖から飛び降りて自殺を図ったところをカーライルに救われ転生し、26歳で吸血鬼となった。母性に溢れ愛情深く、カレン家の子どもたちを本当の家族のように大切に思っている。
吸血鬼の集団
ヴォルトゥーリ一族
アロ Aro
ジェーン Jane
アレック Alec
ターニャの一族
ジェームズの一行(放浪ヴァンパイアの集団)
ヴィクトリア Victoria
シアトルの新生ヴァンパイアの部隊 (The army of newborns)
ライリー Riley
ブリー・タナー Bree Tanner
ディエゴ Diego
その他の吸血鬼
アリステア Alistair
ベラの家族
チャーリー・スワン Charlie Swan
レネ Renée
レネズミ Renesmee Cullen
ベラとエドワードの娘で、ジェイコブの刻印相手。半吸血鬼半人間。9月11日生まれ。ベラが妊娠してから1か月で生まれた。アリスが未来を読めない者のうちの一人。髪はエドワードと同じ赤銅色でカールしていて、肩より長い。瞳はベラと同じチョコレートブラウン。毒は持っておらず、肌は吸血鬼と同じくらい硬質で体温は人間より少しあたたかい。驚くべきスピードで成長し、エドワードとは正反対に自分の見たことや感じたこと、想像したことを相手に手で触れることでイメージとして伝える能力がある。人間の食べ物と血液のどちらでも生きていけるが、血を好む。ある狩りの時にレネズミを見たデナリのイリーナが「不滅の子」と勘違いし、密告されヴォルトォーリの粛清の対象となってしまう。ちなみにジェイコブがレネズミに刻印されたことや「ネッシー」というニックネームで呼んでいたことがベラの怒りを買い、襲いかかるのをかばったセス・クリアウォーターが肩と肋骨を折ってしまったことがあり、それ以来皆はベラの前でそう呼ばないよう気を遣うようになった。(最終的にはベラはニックネームに妥協した)
キラユーテ族(人狼)
リア・クリアウォーター Leah Clearwater
※ジェイコブ曰く、「狼の遺伝子にスイッチが入ると何年分の成長が数カ月で完了するんだ。ちょうど、植物みたいににょきにょき育つ感じだよ」
フォークス高校
ジェシカ・スタンリー Jessica Stanley
アンジェラ・ウェーバー Angela Weber
マイク・ニュートン Mike Newton
ベラの同級生。明るいブロンドの髪で、twilightではつんつん立たせていたがnew moonではエドワードを意識して毛先を軽く遊ばせる感じの髪型にしている。ベラが好きで、一時期、マイク、エリック、タイラーでベラを追い回していた。ハンサムで性格も良いので、女の子から人気がある。一番ベラに執着しているため、彼女からは少々疎ましがられている。爽やかで親切。エドワードが生まれて初めて嫉妬した相手。よくベラの相手に本来ふさわしい対象(人間)として、エドワードやチャーリーやベラ自身が彼の話題を口にする。両親は登山用品店を営み、カレン家は良く利用する。一時期発生した森での連続殺人事件(ベラは人狼の仕業だと疑ったが、実はヴィクトリアが犯人だった)の話題が客により上ったりした。
タイラー・クローリー Tyler Crowley
用語
トワイライトにおける吸血鬼の特性
人狼の仇敵。冷人族や血を飲む者、冷人とも呼ばれる。空腹時の目は暗赤色で、渇きが満たされた時は鮮やかな赤色をしている。これは人間の血を飲んだときの変化である。また肌は一様に白く、目の下にはクマがある。とてつもないスピードとパワー、大理石のように固い皮膚、食虫植物のように人間を引きつける外見や体から出る芳香、毒のある鋭い牙がある。毒は人間や動物に対しては激痛で体を麻痺させ動けなくするように働き、人狼にとっては命を取るものとなる。人間へ毒を注入し血を吸って毒を抜かず放置すれば、その人間はヴァンパイアになる可能性が高い(条件としてその苦痛に肉体的に耐えられる体を持った人間と、血を完全に吸わずに耐えうる尋常でない忍耐力を持ったヴァンパイアの間でのみ成功する)。不老不死の存在である。人間だったときの特性が強化され、それが能力となると考えられている。吸血鬼の存在はヴォルトゥーリ一族によってはるか昔から守られてきた。カレン一族とデナリの家族は人間の血を飲まない「菜食主義者」なので、渇飢時は黒い瞳、飢えが満たされた時は明るいゴールドの瞳をしている。聖水や十字架、ニンニクなどを弱点とする古典的吸血鬼は存在しない。日光に当たると、体はダイヤモンドのように光輝く。これは吸血鬼の細胞が水晶体だからである。
毒 (venom)
牙
転生直後のヴァンパイアの特徴
強靭な肉体。パワーに満ちている。
感情をコントロールが効かず、凶暴。
渇望に支配され、満たしても長くもたず数日で飢えを我慢できなくなる。
稀に特殊な能力を持つ者が存在するが、50人に一人の確率。
不滅の子
幼い子供の吸血鬼の事を指す。心身共に未熟な上吸血鬼なので成長もしないので、血の渇望の自制や人前での能力の秘匿といったことを実行、または理解出来ない。
過去に本能のままに大勢の人間を殺したため、吸血鬼の存在を明るみにしたとしてヴォルトゥーリ一族に処刑された。
それ以来、不滅の子を生み出すことは吸血鬼の存在の秘匿を脅かす脅威として禁忌とされた。
刻印
人狼にとっての「運命の人」に出会い惹きつけられることで、「運命の相手」に会うことを「刻印される」という。
また、刻印によって「運命の人」が決まるともいう。
刻印のある相手は一目惚れや好意どころではなく強烈なもので、サム・ウーレイは刻印の相手であるエミリーに会うと、たちまち自分を抑えられなくなり、当時愛していたリア・クリアウォーターを捨ててエミリーを選んだ。刻印に相手の年齢は関係ない。また、人狼全員には起こらない。
刻印は狼の血を残すためにより確実に子孫を作れそうな人を選ぶために起こるという。また刻印の相手は人狼だけとは限らず、刻印に選ばれた者を殺す事は掟によって禁じられている。
映画
- 第1作:トワイライト〜初恋〜 Twilight(2008年)
- 第2作:ニュームーン/トワイライト・サーガ New moon(2009年)
- 第3作:エクリプス/トワイライト・サーガ Eclipse(2010年)
- 第4作:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1 Breaking Dawn - Part 1(2011年)
- 第5作:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 The Twilight Saga: Breaking Dawn - Part 2(2012年)