漫画

ドカコック


ジャンル:料理・グルメ,



以下はWikipediaより引用

要約

『ドカコック』は、渡辺保裕による日本の漫画作品。おもに『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)に読み切り作品で読み切り作品が4本掲載されたあと、掲載誌を変えつつシリーズは継続している。少年画報社と一迅社より単行本化もされた。

『週刊漫画ゴラク』にて、2018年5月18日発売の6月1日号から2019年1月25日発売号まで『ドカせん』というタイトルで通常連載。

建設現場及びその周辺で発生するトラブルを、ドカコックこと京橋が料理の腕を振るい、解決するストーリー。調理の過程は建築の工程になぞらえて表現され、料理が出来上がることを「竣工」と称する。劇中では「ドカ」を多用した形容(「ドカうま」など)が特徴である。なお、作中に登場する料理は、すべて作者自らが一度調理したうえで執筆にあたっている。

作者は当初、職人ものの漫画を予定していたが、漫画ゴラク編集長にグルメ要素を要望され、偶然テレビで放映されていた『ロボコップ』に着想を得て、『ドカコック』が出来上がる。しかし1話目にOKが出るまで、ネーム修正は17回を数えた。

あらすじ

伝説の流れドカ・ドカコック。名建築の陰には必ずドカコック在りと謳われ、旨いメシでドカたちの腹と心を満たし、現場を必ず成功に導くという。

登場人物

京橋 建策 / ドカコック

本作の主人公。各地をさすらう流れ者のドカ。大柄で筋肉質の体躯に、季節を問わずノースリーブの赤いジャケット(背中に「KYOBASHI」のロゴ入り)、ニッカーボッカーズという出で立ち(ニッカーボッカーズや靴は寅壱製)。常に鉢巻きをしめており、調理の際にはそれを襷がけにする。額には大きな傷跡があるが、その要因などは不明。
ドカとして卓越した技能を持ち、土木工事から建築工事、保線、果ては船大工に至るまで、非常に広範囲に対応できる。現場監督からの信任も厚い。
料理に関しても抜きん出た腕前を持ち、自分の銘入りの包丁を常に持参し、数十人分を一度に調理する。ただし、自らの料理を自分で口にした描写は、これまで一度もない。
ドカコックとしてはネットで話題になるなど知名度があるが、それが京橋であることは知られておらず、また自らも正体は公にしていない。頼られることを嫌い、料理を振る舞ったあと正体を問われると、「自分はただの…ドカですよ」と言い残し、現場を去ってしまう。ジャケットの背中に「DOKACOOK.COM」なるドメイン名を入れており、自らその関係性を匂わせている。
なお、名前は「健策」表記も混在していたものの、2014年現在は「建策」となっている。

作品

伝説の流れドカ
『漫画ゴラク』2007年4月13日号掲載。 現場は山梨県甲府市、トンネル工事。 京橋は「揚げたてドカコロ丼」を竣工する。

薩摩に架ける絆橋
『漫画ゴラク』2007年9月21日号掲載。 現場は鹿児島県薩摩郡、桜島西架橋工事。 京橋は「ドカルビ焼飯丼」を竣工する。

浪速の摩天楼
『漫画ゴラク』2007年11月30日号掲載。 現場は大阪府浪速区、第二通天閣建設工事。 京橋は「ドカハリ丼※ツユだく」を竣工する。

海から来たドカコック
『漫画ゴラク』2008年5月16日号掲載。 舞台は青森県大間町。工事ではなく、漁船「碇矢丸II」を届けに来ている。 京橋は「津軽ド海峡てこね丼」を竣工する。

夜霧の第二県道
『月刊ヤングキング』2010年3月号掲載。 現場は神奈川県横浜市、横浜開港152周年記念道路。 京橋は「横浜ド開港ロードカレー」を竣工する。

ドカコック北へ帰る
単行本「ドカコック ドカうまっ!!満腹編」描き下ろし。 現場は北海道網走市、三湖鉄道の保線工事。 京橋は「ド開拓弁(ちゃんちゃん焼き弁当)」を竣工する。

信州伊那を後にして
『漫画サンデー』2011年4月13日号掲載。この作品以降はタイトルが「ドカコック本舗」となっている。 現場は長野県伊那市、某村の住宅建築。 京橋は「伊那のド勘太ローメン飯」を竣工する。

さすらい―ドカコックの唄―
『漫画サンデー』2011年11月22日号掲載。 現場は新潟県某市、松原大サーカスのテント組み立て。 京橋は「紙カツ・ド・カツ丼」を設営する。

ドカコックΔ
『GANMA!』にて2018年11月29日に公開。 紀元前のエジプトが舞台。

ドカクエ 異世界ドカコッククエスト
『ヤングコミック』2023年12月号(72号)から連載。 ファンタジーであり、ドカコックが異世界で活動する様子を描く。

書誌情報
  • 渡辺保裕『ドカコック ドカうまっ!!満腹編』少年画報社、2010年5月24日発売、ISBN 978-4-7859-3386-9
  • 同作者による「極道運動会」「プレゼンター」収録。
  • 渡辺保裕『ドカコック』一迅社、2014年8月1日発売、ISBN 978-4-7580-4613-8
  • 少年画報社版未収録のエピソード2編のほか、少年画報社版収録のインタビュー改訂版、4コママンガを収録。推薦帯はヤスダスズヒト。
  • 同作者による「極道運動会」「プレゼンター」収録。
  • 少年画報社版未収録のエピソード2編のほか、少年画報社版収録のインタビュー改訂版、4コママンガを収録。推薦帯はヤスダスズヒト。