二月の勝者-絶対合格の教室-
以下はWikipediaより引用
要約
『二月の勝者-絶対合格の教室-』(にがつのしょうしゃ ぜったいごうかくのきょうしつ)は、高瀬志帆による日本の漫画作品。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2018年1号から連載中。2023年7月時点で累計部数は360万部を突破している。
2021年10月期に日本テレビ系列でテレビドラマ化された。
2022年、第67回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。
あらすじ
物語の舞台は東京・吉祥寺の中学受験塾、桜花ゼミナール吉祥寺校。業界トップの合格実績を誇るフェニックスをやめ吉祥寺校の新校舎長に着任した黒木蔵人は、「トップ校とされる学校群『御三家』の合格者がゼロに終わった『残念な校舎』の『テコ入れ』をする」ために来たという。「学習塾は、子供の将来を売る場所です」と新人講師の佐倉麻衣に言い放つ冷徹な顔とは裏腹に、小学校で逆学歴差別を受ける女子生徒・前田花恋や多額の費用をつぎ込んでの不合格への不安に駆られた父との関係に苦しむ男子生徒・島津順、不登校となった公立小学校における人間関係を断ち切っての難関校合格を夢見る女子生徒・柴田まるみなどの各生徒に時折見せる黒木の温厚さや、各学力層にいる生徒への深い理解に基づく指導は、次第に生徒・保護者の心をつかんでいく。
その一方で佐倉は「黒木は追加料金をもらった生徒のみの個別指導を裏でやるような人間であり、拝金の悪魔だ」とフェニックス時代の黒木の同僚・灰谷から教えられたり、深夜の歓楽街を出歩く黒木を目撃したりしたことから、語られない黒木の素性(過去)を気にし始める。
そんな中、季節は秋になり桜花ゼミナールは各志望校別の対策講座へとその総力をあげるが、ある日、島津家で事件が起きる。初回の開成対策講座から帰り、疲労困憊した日にまで教育虐待(自習の強制、成績降下を理由とした暴言・暴力行為など)を行う父に対してついに順が手をあげてしまい、父が警察を呼ぶ事態に発展したのだ。この知らせを聞き島津家へと介入した黒木の姿は普段と違った感情的なものであり、戸惑う佐倉と「塾講師は生徒の人生に責任が取れる立場じゃない」と激怒する桂に、黒木は「生徒を潰したことがある」と、謝りながらも自らを家庭介入へと走らせた過去の経験を語り始める。
2年前、フェニックスの最上位クラス「サミット1」を担当していた黒木は「模試でサミット1から落ちた生徒(晶)が教育虐待を受けている」と聞き、無神経にも大量の補習によって晶を実力以上の中学に合格させてしまった。「虐待から生徒を守りたいだけだった」と語る黒木の補習によって合格した彼は中学の授業についていけず、どれだけ勉強しても成績最下位層から抜け出せなくなってしまったという。公立中への転校を勧められる息子に「『理想の息子』になれないなら、出ていって!」と言い放った母の一言が引き金となって晶の家は家庭崩壊を引き起こし、彼はそのまま祖母の家に引きこもってしまった。結果的に、黒木の力による晶の合格は家庭の問題を解決できず、むしろ難関校進学が家庭を崩壊させたのだ。最上位クラスのみを担当させられてきた黒木は「合格後のことを何も考えていなかった」と、自らが家庭に対する想像力や共感力に欠けていることを痛感し、さまざまな家庭の姿を見ることで少しでもそれを補えないかと桜花ゼミナールにやってきたのだった。
「共感力に欠けているからこそ、皆さんの力をお借りしたい」と話した黒木と桂・佐倉は、生徒だけでなく保護者のケアにも全力を尽くそうと気持ちを新たにするのだった。
物語は佐倉の視点から書かれており、中学受験の経験がない佐倉や生徒の保護者たちに黒木が中学受験に関する知識を説明する場面が随所に登場する。また、多数の参考文献を基に作られたストーリーには、実在する学習塾・模擬試験・中学校などのパロディーが多数登場するに至るまでの徹底的な「現実感」へのこだわりがみられる。
登場人物
桜花ゼミナール
講師陣
黒木 蔵人(くろき くろうど)
フェニックス吉祥寺校講師→桜花ゼミナール吉祥寺校新校長。仏頂面で、あまり表情を変えない。作中では年齢は不明だが、桜花にて佐倉が初めて会った際「大学生のアルバイト」と誤解するほど若々しい外見の模様。「塾講師はサービス業」「中学受験は課金ゲーム」と過激な発言をし、佐倉や橘に反感を買われることが多い。フェニックスに勤めていたころは、全生徒の中でもトップのクラス「サミット1」の専属講師をしていた。あだ名は「くろっきー」だが、本人は不本意としている。あまりにも多忙ゆえにあるとき貧血で倒れたが、その際に普段から食事をゼリーで済ませ(本人いわく合理的にした結果)、睡眠は椅子を並べたその上でしていると言い、佐倉から「生徒や保護者には睡眠や栄養の大事さを説くくせにご自分のことはガバなんですか!?」とつっこまれる。他の塾講師が男子をくん付けで呼ぶのに対して男子・女子を区別せず「さん」付けで呼ぶ(「島津さん」など)。
佐倉 麻衣(さくら まい)
橘 勇作(たちばな ゆうさく)
平松 創(ひらまつ はじめ)
佐倉の同期
生徒
生徒の姓は戦国時代ゆかりの人物から取られている模様。
島津 順(しまづ じゅん)
吉祥寺校舎では学年トップの成績を持っていたが、教育虐待のエスカレートによる慢性的な睡眠不足と親の別居で成績は下降。一度は母の経済状況にも配慮して開成中への進学を諦めたが、黒木の説得により、再び開成の奨学生を目指すことを母とともに決意した。勉強を教えたことで上杉海斗と親友になり、「ししょー」と呼ばれる。海斗に触発されて偏差値は再上昇、12月の最終模試で復活を遂げる。1月の前受けで、愛知・海王の特別給付生(偏差値70)に合格。桜花ゼミナール吉祥寺校の一般入試の合格先陣を切った。なお、前受けは本人の意思で、これ以上受験しない。その後、2月に開成、大石山を受験、開成は不合格となったが5日、繰り上げ合格となった。大石山は未発表。
直江 樹里(なおえ じゅり)
前田 花恋(まえだ かれん)
Ωクラス。吉祥寺校舎女子の中ではトップの成績を持つ。国語が得意。直江樹里と仲がいい。第一志望校は桜蔭中、6年の春にフェニックスへ転塾しようとしたが、トップに立つために極端な量の勉強をこなして母を心配させた。極端な勉強は成績が高いことで居場所がない学校の代わりに塾に居場所を作るためであり、それを見抜いた黒木に街角で「花恋にはトップが似合ってる」と声をかけられて桜花へと戻る。その後は12月模試まで順調に少しずつ偏差値を上げていき、桜蔭50%までたどり着いた。その間に、8月からの樹里の友達、柴田まるみとも、夜弁当を一緒に食べる仲になった。
毛利 光(もうり ひかる)
馬場 亜蘭(ばば あらん)
柴田 まるみ(しばた まるみ)
Aクラス→Ωクラス。小3のころに人間関係をこじらせ、親の初期対応のまずさが影響して現在まで不登校のまま。中学受験の主目的は内申書の課される高校受験の回避だったため元々は難関校を狙う方針ではなくAクラスだったが、女子学院に進学した一昨年の元桜花吉祥寺生に話を聞いたことをきっかけに女子学院に憧れを抱く。その後、Ωクラス選抜テストで合格したことをきっかけに、夏合宿から樹里と仲良くなる。夏合宿が終了したあとは、積極的にに自習に取り組んだり、挫折を繰り返したりするが、樹里の家で2人で勉強したことにより、樹里とともに女子学院を目指すようになる。女子学院は調査書の提出が課されるため「不登校のまるみは成績面で不利になる」と母に受験を反対されるが、「そんなことで樹里と離れるなんてイヤだ、負けない」と3年ぶりに教室へ行き周囲を驚かせる。母もまるみの成長を胸に女子学院の受験を認めて応援すると決意。女子学院は不合格だった。
上杉 海斗(うえすぎ かいと)
Aクラス→Ωクラス。双子の兄。運動神経がとてもいい。弟の陸斗とは違い成績下位層だったためフェニックスから転塾した。はじめは順とは犬猿の仲だったが、ひょんなことをきっかけに順に勉強を教えてもらうようになり成績が上昇、「ししょー」と呼ぶようになった。親友の順に憧れて父の母校の東央(桐朋のもじりとみられる)から開成に志望校を上げる。一度は母に開成受験を反対されるも、海斗の今の想いをすべて打ち明け、母親は「12月最終模試で、開成合格判定率40%を叩き出したら受験を認める」と宣言。それから、陸斗とともに支え合いながら勉強した。4教科で2点足りず、開成合格判定率40%には届かず、惜しくも30%だったが、母は海斗と陸斗の努力してきた姿を見て、「信じる」という気持ちを思い出し、海斗の開成受験を認める。結果的に開成は不合格だった
三浦 佑星(みうら ゆうせい)
大友 真千音(おおとも まちね)
加藤 匠(かとう たくみ)
今川 理衣沙(いまがわ りいさ)
武田 勇人(たけだ ゆうと)
フェニックス
灰谷 純(はいたに じゅん)
上杉 陸斗(うえすぎ りくと)
カズマ
マリナ
生徒の家族
武田 正人(たけだ まさと)
武田 香織(たけだ かおり)
直江 杏里(なおえ あんり)
今川 紹子(いまがわ しょうこ)
作中に登場する塾
桜花ゼミナール
渋谷大塚
桜花ゼミナールのテキストは渋谷大塚のを使っている。
毎日研
佐倉の同期の碧山がかつて通っていた塾。
帝都模試センター
帝都圏模試というテストを行っている。
フェニックス
STARFISH
コラボレーション
森永製菓、朝日新聞とのコラボレーション企画が実施された。
ドラマ版初回放送前日の2021年10月15日には、出演者である灰谷純役の加藤シゲアキが、本多華鈴役の山田花凜がレギュラー出演している『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に挑戦者として出演。柳楽優弥と井上真央も問題の解説者として、VTR出演している。
書誌情報
- 高瀬志帆 『二月の勝者-絶対合格の教室-』 小学館〈ビッグコミックス〉、既刊19巻(2023年10月12日現在)
- 2018年2月9日発売、ISBN 978-4-09-189792-3
- 2018年6月12日発売、ISBN 978-4-09-189885-2
- 2018年10月12日発売、ISBN 978-4-09-860088-5
- 2019年2月12日発売、ISBN 978-4-09-860217-9
- 2019年6月12日発売、ISBN 978-4-09-860311-4
- 2019年10月11日発売、ISBN 978-4-09-860417-3
- 2020年2月12日発売、ISBN 978-4-09-860539-2
- 2020年6月30日発売、ISBN 978-4-09-860641-2
- 2020年8月7日発売、ISBN 978-4-09-860691-7
- 2021年1月12日発売、ISBN 978-4-09-860802-7
- 2021年4月12日発売、ISBN 978-4-09-861037-2
- 2021年8月11日発売、ISBN 978-4-09-861120-1
- 2021年10月12日発売、ISBN 978-4-09-861178-2
- 2021年12月10日発売、ISBN 978-4-09-861203-1
- 2022年4月12日発売、ISBN 978-4-09-861270-3
- 2022年9月12日発売、ISBN 978-4-09-861409-7
- 2023年2月7日発売、ISBN 978-4-09-861577-3
- 2023年6月12日発売、ISBN 978-4-09-861723-4
- 2023年10月12日発売、ISBN 978-4-09-862537-6
ノベライズ
原作と違って、子ども達目線の内容になっている。
- 伊豆平成(著)、高瀬志帆(原作・イラスト)『小説 二月の勝者-絶対合格の教室-』 小学館〈小学館ジュニア文庫〉、既刊3巻(2023年3月31日現在)
- 春夏の陣 2021年10月6日発売、ISBN 978-4-09-231385-9
- 秋の陣 2022年5月27日発売、ISBN 978-4-09-231416-0
- 決戦開幕 2023年3月31日発売、ISBN 978-4-09-231449-8
- 春夏の陣 2021年10月6日発売、ISBN 978-4-09-231385-9
- 秋の陣 2022年5月27日発売、ISBN 978-4-09-231416-0
- 決戦開幕 2023年3月31日発売、ISBN 978-4-09-231449-8
テレビドラマ
2021年10月16日より12月18日まで、日本テレビ系「土曜ドラマ」枠で放送された。主演は柳楽優弥。
当初は2020年7月より放送予定だったが、新型コロナウイルスの影響で放送開始時期が変更になることが発表され、その後、2021年10月期に放送されることが発表された。
キャスト
桜花ゼミナール吉祥寺校
成績不振の中堅受験塾。
講師
黒木蔵人〈34〉
塾の立て直しのため、ルトワックから招聘されたスーパー塾講師。着任早々、新6年生に「全員を第一志望に合格させる」と宣言する。第6話で、ジムニーシエラに乗っている。
佐倉麻衣〈29〉
Rクラス担任。新任講師。算数担当。公立中学校の教師経験がある。原作と異なり空手が得意という設定はない。経歴や上記の年齢なども含めて、原作から非常に多くの個所が変更されているキャラである。最終回終盤で桜花ゼミナールを退職し、中学校の教師に戻る。
橘勇作〈44〉
Ωクラス担任。算数・理科担当。最終回終盤で個別指導塾ブルーミングの校長に就任する。
桂歌子〈33〉
Aクラス担任。国語・社会担当。
塾情報に詳しく、新任講師である佐倉の相談役でもある。
木村大志〈30〉
国語・社会担当。
森あおい
国語担当。
黒木に資料まとめやお茶出しを指示されることが多い。
木村に好意を寄せられているが、第9話で平松と結婚することを報告した。
朽木伸明
算数・理科担当。
梅原拓
国語担当。
平松創
社会担当。
桐谷尚也
理科担当。
栗田頼子
算数担当。
経営陣
白柳徳道〈65〉
社長。黒木をスカウトした張本人。大森紗良の祖父。
生徒
島津順
最終回で1月の前受けで海王、2月の入試で開成に合格するが、辞退し都立大石山に進学を決意する。
前田花恋
最終回で桜蔭・豊島園女子に合格する。
直江樹里
最終回で柴田まるみとともに二葉女子学院・吉祥寺女子に合格する。
藤原昴
最終回で1月の前受けで埼玉西、2月の入試で武蔵・東央に合格する。
黒田翼
最終回で1月の前受けで関東、開墾、2月の入試で武蔵・園学院に合格する。
馬場亜蘭
本多華鈴
最終回で雙葉に合格する。
村上一真
最終回で1月の前受けで埼玉西、2月の入試で麻布、帝都大付属に合格する。
毛利光
柴田まるみ
Aクラスだったが、第6話でΩクラス選抜テストによりΩクラスに昇格。最終回で直江樹里ととも二葉女子学院・吉祥寺女子に合格する。
上杉海斗
Aクラスだったが、第6話でΩクラス選抜テストによりΩクラスに昇格。最終回では開成に不合格になったものの、東央に合格する。
伊達智弘
最終回で1月の前受けで関東、開墾、2月の入試で帝都大付属、法陽帝付属、園学院、成明に合格する。
大友真千音
第1話前までRクラス。
北条香梨奈
根津沙羅々
丹羽由美里
原秀道
田中利休
最終回で、1月の前受けで埼玉西、2月の入試で有栖川学園、柴又、青翔に合格する。
三好伸
三浦佑星
第4話までRクラス。最終回で園学院に合格する。
加藤匠
第4話までRクラス。最終回で1月の前受けで関東、2月の入試で海堂に合格する。
浅井紫(あさい ゆかり)
最終回でカトレア女子に合格する。
武田勇人
最終回で武蔵境大学付属に合格する。
明智珠洲
伊東章太郎
今川理衣沙
最終回で泰知に合格する。
山本佳苗
最終回で鈴蘭女子・カトレア女子に合格する。
渡辺太郎
大内礼央
第4話まではAクラス。
自習中に邪魔をする王羅に対して怒鳴ったところを事情を知らない橘に目撃され、別室に移動させられてしまう。
原作ほど橘のことを拒絶しておらず、上記の誤解が一段落したあとは心配する佐倉に対して「もう気にしていない」と前向きな様子を見せているほか、卒塾式前にも橘のことを「いい先生」と語っている。
福島圭
第4話まではAクラス。
個別指導塾「ブルーミング」
石田王羅
第7話において桜花ゼミナールRクラスからこちらに移動。桜花ゼミナールでは、入塾時から2年半、橘に面倒を見てもらった。第7話以降も桜花ゼミナールとの繋がりはあり、最終回の受験のときには橘と再会した。最終回で小学大付属に合格する。
ルトワック
超名門中学受験塾。
灰谷純
カリスマ講師。業界でもカリスマ塾講師として名高い。黒木がルトワックを辞めた理由を探っている。最終回で、黒木と志は同じであり理解者であると認められている。
上杉陸斗
上杉海斗の双子の弟。兄の海斗より成績が良い。
飯田古太
S1クラスのカリスマ講師。
井の頭ボウル
桜花ゼミナール吉祥寺校の講師たちの憩いの場。
大森紗良〈15〉
支配人・大森新平の一人娘で白柳徳道の孫。「二葉女子学院」高等部1年生。ドラマオリジナルのキャラクター。母は亡くなっており、父の新平いわく、紗良は自由奔放だった母親似。
小学校のころは不登校で、勉強のことを心配した新平が無料塾「STARFISH」の存在を知り、そこで黒木に勉強を教えてもらっていた。現在もSTARFISHで引き続き黒木に勉強を教えてもらったり、他の塾生たちに勉強を教えたりしている。
黒木からの頼みで孤立していたまるみに声をかけ、彼女が二葉女子学院を目指すきっかけを与えた。
大森新平〈37〉
支配人。紗良の継父。
十住戯球予(じっちゅうぎ たまよ)
STARFISH
せいら
ガイアママ
最終回で簿記2級に合格する。
ティアラ
オカリナ
ガイア
雷音
最終回で都立中学に合格する。
風香
最終回で都立中学に合格する。
学校法人クロトン国際学園
新設校。
五十嵐勉
教務企画部部長。灰谷や黒木に自身の学校を塾の生徒に勧めることを依頼する。
ゲスト
第1話
三浦一葉
佑星の母。
三浦信二
佑星の父。
第2話
加藤涼香
匠の母。
加藤健介
匠の父。
前田麗子
花恋の母。娘の選ぶ道を尊重し支えているが、ルトワックの体験入塾を機に勉強に打ち込みすぎる彼女を心配している。
第3話
女子生徒
ルトワックS1クラスの生徒。
第4話
武田香織
勇人の母。
武田正人
勇人の父。スマホゲームに夢中になっていて、息子の教育にあまり関心がない。原作ではゲームの名前は不明だが、ドラマでは『レジェンド・ウォーリアー』と設定されている。課金額は毎月2万円弱でお小遣いの範囲内でやっている。
武田博人
勇人の弟。
第5話
島津弘
順の父。ワンマンで典型的な毒親で成績の低下している順を頭ごなしに怒鳴り散らしたり、順が塾で怪我したことを見逃した優子に激怒するなど、父親としても人間としても優しい心を持たない冷酷な男。順と喧嘩した生徒達をクズ呼ばわりしたり、順を庇う優子に通報騒ぎを起こす程の暴力を振るうなど、道徳面に問題がある。優子に暴力を振るったことに悪びれる様子がないどころか、黒木から自身の経験と努力は順の勉強の役に立っていないと気遣いの言葉をかけなかったことを指摘されても「甘っちょろいことを言うな」と居直り聞く耳を持たず、最後まで自己中心的かつ傲慢な態度を崩さなかった。
優子と順に愛想を尽かされて別居されたうえに、順が自身のせいで受験を辞めることを知った際は自身の過ちに気付き、自分なりに考えを改めて順が再び、受験を始める順と再会した際は「パパが間違っていた。もう受験なんてしなくていい、自分のやりたい道に進みなさい」と和解を求めたが、順から「合格するまでパパを許さない」と決別される。決別宣言された彼の表情は息子の成長を喜ぶ父親らしい穏やかなものだった。順が都立大石山に合格を決めたあとにも登場していないことから、順や優子と和解できたか、決別されたままなのかは不明。
島津優子
順の母。暴力的で冷酷な弘と違い、温厚で心優しい性格で弘から教育虐待を受ける順をかばっているが、弘の暴力的圧力に萎縮し、行動力を失っている。その後は弘と別居し、女手1人で順を育てることを決意する。順が都立大石山に合格を決めた際は大いに喜び息子を褒めてあげた。
第6話
柴田美佐子
まるみの母。
直江杏里
樹里の母。
直江翔太
樹里の父。
第7話
石田三枝子
王羅の母。夫と死別しており、未亡人。
石田静枝
王羅の祖母。
今川紹子
理衣沙の母。
大友秀樹
真千音の父。
福島友美
圭の母。
毛利秀美
光の母。
大内成美
礼央の母。
第8話
高橋静子
順の祖母(優子の母)。
伊達乃里香
智弘の母。
渡辺真麻
太郎の母。
渡辺譲二
太郎の父。
田中利一
利休の父。
田中多香子
利休の母。
根津綾子
沙羅々の母。
山本織江
佳苗の母。志望校の合格点に届かない娘を心配している。
上杉麻沙子
海斗の母。子どもには無理をさせない方針である。
第9話
浅井千秋
紫の母。
スタッフ
- 原作 - 高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室-』(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)
- 脚本 - 成瀬活雄
- 音楽 - 小西康陽
- 主題歌 - DISH//「沈丁花」(ソニー・ミュージックレコーズ)
- テーマソング - NEWS「未来へ」(Johnny's Entertainment Record)
- 演出 - 鈴木勇馬、国本雅広、久保田充、山田信義
- サウンドデザイン - 石井和之
- 中学受験塾監修 - ジーニアス(松本亘正)
- 学校監修 - 石濱勝
- 学習指導 - 中村雄一
- 塾取材協力 - 創研学院、ちくしの進学教室
- チーフプロデューサー - 三上絵里子
- 企画プロデューサー - 高明希
- プロデューサー - 次屋尚、大塚英治、浅野大輝
- 制作協力 - ケイファクトリー
- 製作著作 - 日本テレビ
放送日程
各話 | 放送日 | ラテ欄 | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 10月16日 | 最強最悪の中学受験塾講師! 痛快人生攻略ドラマが始まる! |
鈴木勇馬 | 9.2% |
第2話 | 10月23日 | 塾は営利目的の企業です! | 7.9% | |
第3話 | 10月30日 | 転塾!? 放っておきましょう | 国本雅広 | 8.0% |
第4話 | 11月 | 6日中学受験は課金ゲーム!! | 久保田充 | 6.8% |
第5話 | 11月13日 | 塾では道徳は教えません! | 鈴木勇馬 | 7.4% |
第6話 | 11月20日 | 夏合宿少女に何が起きた! | 久保田充 | 8.8% |
第7話 | 11月27日 | 勉強しない子は塾やめろ! | 国本雅広 | 6.9% |
第8話 | 12月 | 4日先生! 僕、受験をやめます | 山田信義 | 5.6% |
第9話 | 12月11日 | ぼくの未来はぼくが決める | 国本雅広 | 7.0% |
最終話 | 12月18日 | いざ決戦! 受験本番の日 | 鈴木勇馬 | 7.7% |
平均視聴率 7.5%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
その他
2021年11月17日放送の『ベストアーティスト2021』にて、柳楽、テーマソングを担当しているNEWS、主題歌を担当しているDISH//が出演した。さらに生徒役20名が出演し、NEWSと共演。テーマソングを一緒に歌唱した。
スピンオフドラマ
『二月の勝者〜胸騒ぎの自習室〜』(にがつのしょうしゃ むなさわぎのじしゅうしつ)のタイトルで、本編第6話の放送終了後および最終話の放送終了後から動画配信サービス「Hulu」にてオリジナルストーリーが配信中。
キャスト(スピンオフドラマ)
- 黒木蔵人 - 柳楽優弥
- 佐倉麻衣 - 井上真央(第3話 - )
- 灰谷純 - 加藤シゲアキ(第3話 - )
- 橘勇作 - 池田鉄洋
- 桂歌子 - 瀧内公美
- 木村大志 - 今井隆文
- 森あおい - 寺川里奈
- 朽木伸明 - 今里真
- 梅原拓 - 亀岡孝洋
- 平松創 - 内藤聖羽(第3話 - )
- 桐谷尚也 - 小熊樹(第3話 - )
- 栗田頼子 - 三木美加子
- 桜花ゼミナール吉祥寺校6年生
スタッフ(スピンオフドラマ)
- 脚本 - 梅川りん菜
- 音楽 - 小西康陽
- 演出 - 鈴木勇馬
- プロデューサー - 次屋尚、大塚英治
- チーフプロデューサー - 三上絵里子
- 制作協力 - ケイファクトリー * 製作著作 - 日本テレビ
配信日程
各話 | 配信日 | サブタイトル | 配信時間 |
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1時間目 | 11月20日 | いのちの授業 | 9分 |
2時間目 | ラブレター | 11分 | |
3時間目 | 12月18日 | 想い出がいっぱい | 13分 |
4時間目 | 卒塾式 | 16分 |
日本テレビ系 土曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ボイスII 110緊急指令室
(2021年7月10日 - 9月25日) |
二月の勝者
-絶対合格の教室- (2021年10月16日 - 12月18日) |
逃亡医F
(2022年1月15日 - 3月19日) |
1980年代 - 1990年代 |
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1990年代 - 2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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関連項目 |
土曜グランド劇場 (第2期) |
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1988年 | |
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1989年 | |
1990年 | |
1991年 | |
1992年 | |
1993年 | |
1994年 | |
1995年 | |
1996年 | |
1997年 | |
1998年 |
土曜ドラマ (第1期) |
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1998年 | |
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1999年 | |
2000年 | |
2001年 | |
2002年 | |
2003年 | |
2004年 |
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2005年 |
|
2006年 | |
2007年 | |
2008年 |
|
2009年 |
|
土曜ドラマ (21時台・第1期) |
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土曜ドラマ (22時台・第2期) |
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