円卓生徒会
小説
著者:本田透,
出版社:集英社,
レーベル:スーパーダッシュ文庫,
巻数:全14巻,
小説:円卓三国志
著者:本田透,
出版社:集英社,
レーベル:スーパーダッシュ文庫,
発売日:2009年1月23日,
以下はWikipediaより引用
要約
『円卓生徒会』(えんたくせいとかい)は、本田透のライトノベル。イラストは大田優一が担当している。スーパーダッシュ文庫(集英社)より2006年12月から2009年11月まで刊行された。また、スピンオフ作品である『円卓三国志』が存在する。
主人公たちは現代日本の在住ながらふとしたはずみに中世イギリス風の異世界へ飛ばされ、そこでアーサー王としての冒険を行う。その後現代に帰れるようになったので帰ってくるが、かといって異世界での冒険により責任を負う立場となったため両世界を行き来して暮らす羽目に。現代ではやむを得ず、異世界から来た人間をまとめて生徒会の一員にしてしまう。
あらすじ
ある日、普通の男子高校生・紅龍亜砂の家に天敵・子猫遊鞠の入った宅配便が届いた。鞠はなぜか魔女の格好をしており、手には剣と魔法の杖を抱えていた。
登場人物
アヴァロン東中野の住人
紅龍 亜砂(こうりゅう あさ)
子猫遊 鞠(ねこみや まり)
亜砂の天敵。男子には自分からは絶対に話しかけない。しかしパシリをさせられていた亜砂に「何でパシリなんてするの?」などと話しかける。性格はちょっとわがままかつ子供っぽい。実は猫憑きの魔女であり、髪から突き出たリボンをほどくとネコミミがついている。男子からの人気も高いが、告白されても全て断っている。また告白した男子はフラれた経験のない奴らばかりだったのでショックのあまり中退したり登校拒否したり奥州に旅立ち出家したりしたらしく、それ以来男子からは恐れられて距離を置かれている。
亜砂の姉のモーガンの素人魔法で召還され、亜砂の下僕になる様に契約させられる。モーガンは、弟の亜砂へ誕生日プレゼントとして鞠をメイドと称して送った。しかし鞠自身は、亜砂を自分のペットにすると言い出す。魔力はかなり高く、水中に沈んでいたキャメロット城を浮上させることすらできる。初期は魔力は高いもののその扱い方を知らないために魔法使いとしての活躍は少なかったが、最近は徐々に名実ともなう大魔法使いに成長しつつある。元キャラは魔術師マーリン。
ラーンスロット
円卓の騎士の初期メンバーの1人にしてブリタニア政権の外交担当。聖剣・アロンダイトの使い手でその実力は騎士団最強。フランス出身でブルターニュのアンヌ女王の義理の娘。実の母親は湖の妖精・ニミュエと呼ばれる女神であり、半神半人の存在。背中に天使のような翼を持つが普段は隠している。その聖眼を直視できる男性は亜砂とオメガのみ。世界を救う救世主として育てられたため責任感や使命感が強く、真面目で純粋な性格。ただ精神的に強いように見えてやはり年相応の少女であり、世間の期待という重圧と戦っていた。かなりピンチに弱いところがあり、限界に達すると二頭身キャラとなって悲観的なセリフを口にしながら草むしりを始める。また、愛する亜砂に関しては人格が変わり、天然かつ一途な性格を発揮して亜沙に過剰な愛情表現で迫りあの手この手で(無意識に)誘惑する。一途ゆえに嫉妬心も強く、亜沙に迫る他の女には実力行使も辞さない。ついには独力で亜砂との子として、ガラハッドを出産した。元キャラはランスロット。
ガーウェイン
円卓の騎士の初期メンバーの1人にしてブリタニア政権の軍事担当。魔槍・ガラディンを得物とし、午前中のみ魔力が倍増して通常の3倍の強さとなる。アルバ出身でオークニーのモルゴス女王の長女。この世界では男装にあたる男性用のスカート・フェーリアを着用している。男勝りで気がいいが、喧嘩っ早いのが玉に瑕。幼い頃は女の子らしいところがあったが家族を守るために少女騎士となる。小麦色に日焼けした肌をしているが、服を脱ぐと明らかになるようにもともとは色白。4年連続で騎士トーナメントの決勝でラーンスロットに敗れて準優勝に終わったため、ラーンスロットをライバル視している。亜砂のカレーが大好物。生き別れた妹・ガレスとモードレッドを探している。元キャラはガウェイン。
トリスタン
円卓の騎士の初期メンバーの1人。魔弾・ザミエルの矢の射手でその実力はラーンスロットに次ぐ。エリン出身でリオネスの王女であったが、リオネス水没後は双子の妹であるイゾルデと共に叔母であるコーンウォールのマーク女王のもとに身を寄せる。いつでも絶望しており、何かにつけて悲観的なセリフを言う。影が薄いのを気にしている。楽器の演奏も得意としている(ただし演奏すると低気圧を呼び寄せ、聴く者のトラウマを掘り起こして無理やり絶望させるオマケつき)。もともとブリタニアの内政を担当する予定だったがケイに役職を奪われる、主人公なみの活躍をするはずの巻でいつのまにか脇役になりさがる、ボーマンには名前を覚えてもらえないと作者からも扱いが不遇であることを嘆かれている。一度はクスリの力でトリップし、イゾルデをめぐって亜砂ら円卓の騎士団と対立した。そして、正気の戻った後も引っ込みがつかなくなりランサーに従いエリンの代表として亜砂らと戦ったりもした。現在ではもとどおり円卓の騎士団に復帰。亜砂に対して、「なにがおころうとも、自分だけは裏切らないで側にいる」と発言している。イラストレーターの大田からは愛されており、巻末のオマケ漫画では大いに活躍している。元キャラはトリスタン。
ボーマン
ブリタニア
イゾルテ
ケイ
フランス
ボース
ライオネル
エクトル
リシュリュー
マリー女王
フランスの女王にして、元世界最強の少女騎士。現在でも剣術のスキルは衰えていないらしくペロペロキャンディーを武器にしてラーンスロット、ガーウェインと三つ巴の戦いをしてのけている。また、サッカーボールくらいの大きさの岩でできたサイコロを4つ同時に放り投げる腕力も。ハプスブルク家の血を引く名門であり、飢饉のときに「パンがなければお菓子を食べればいいんじゃない?」と発言して国民の怒りをかったりもしている。イゾルデからは「マリー陛下は優しすぎて政治には向かない方」と言われており、現に2巻において反ブリタニア派を食い止めることができなかった。これまでたいした活躍もなく、イラストすらなかったのに意外にも7巻の表紙を飾るという大役を果たしている。
アルバ
アグラヴェイン
ガヘリス
プリシラ
カムリ
プリンス・オメガ
モードレッド
オメガの妹にしてカムリ唯一の少女騎士。かなりのマゾヒストで、初対面の亜砂に自分を鞭で打つことを依頼したりする。コーンウォールがエリンに併呑されることを邪魔するため、オメガによりイゾルテ争奪戦において亜砂の元に派遣された。のち、指揮系統を一本化するために円卓の騎士入り。オメガより借りた聖槍・ロンギヌスの使い手でもある。最近は亜砂の通う学校にも出現し始め、学園祭ではモードレッドがひたすらマゾの快楽に溺れる「薄汚れたシンデレラ」という一人芝居を上演。途中でブチ切れた鏡子の乱入もあったが、亜砂たちの演劇よりも生徒を盛り上がらせていた。なぜか、短編集『nano』においてはアルバのプリンセスという設定になっていた。元キャラは反逆の王子・モードレッド卿。
エリン
ランサー
その他
ザドック・アンデルセン
喪男集団・インスマス海賊団のボス。亜砂と鞠がケルト世界に現れた当初から海賊や、プリンス・オメガの手先の傭兵として悪党キャラを務めている。一方では安住の地のないインスマウスの部下を養うために、騎士トーナメントの司会者なども手がける面倒見のいい親分でもある。
デーン地方の貧しい漁村に生まれ、海賊の略奪や女性からの嫌悪に苛まれる人生に絶望し、人間を捨てて半魚人族インスマウスとなった。しかし唯一自分のことを嫌悪の目で見なかったというボーズ(もっとも、前髪で目は隠れている)に心を寄せており、裏切られながらもその思慕によって人間らしさを取り戻しつつある。
インスマウスの例に漏れず周囲の環境と女性からの嫌悪に苦悩しており、作者である本田透の投影の著しいキャラクターであり、彼がヒーローと敬う毒薬仁太郎(ジョージ秋山の漫画作品の登場人物)と同様の口調(「オリはよう…」「…だじぇ」等)で会話する。
元キャラは本田透の著書『喪男の哲学史』でも取り上げられているデンマークの童話作家アンデルセンであり、泣ける童話を書くという特技も持つ。
セーレン・キルケゴール
ハムレット
亜砂の通う学校で「学園祭の主」として恐れられる怪人。お気に入りの女子生徒に演劇のヒロインを演じさせ、断ると「世界一臭い缶詰」として恐れられるシュールストレミングを送りつけるという嫌がらせを繰り返していた。
その正体はインスマウス、かつてザドックたちを率いていた首領だったが、聖具である聖槍ロンギヌスを盗んだ際に現代世界に飛ばされてしまい、女子高生という存在にほれ込んだことから滞在を続けている。
現代世界
伊達 鏡子(だて きょうこ)
磯田くん(いそだ-)
紅龍 モーガン(こうりゅう もーがん)
亜砂の姉。現在は伊豆の研究所に篭もっている。母親がスコットランド人であり、どうやら亜砂とは母親が違うらしい。亜砂への誕生日プレゼントとして鞠をメイドと称して送った。亜砂を虐める、もとい溺愛している。専門は科学であるが、学と名のつくものならなんでもできる才能を持つ。また象形文字の様な独特な字を書き、弟の亜砂のみ理解可。魔力は持っていないが、科学の力により事前に魔法陣を書いて準備しておけば擬似的な魔法を使用可能。また魔眼の持ち主で、ラーンスロットの聖眼を圧倒する威力を持つ。亜砂が幼い頃から「将来日本が沈没したら必要になるから」という理由で古ゲルマン語などの特殊な言語を教え込んでいたが、どうやら将来的に亜砂がケルト世界に行くことを見越していたフシがある。また、亜砂がケルト世界で王になったことについても思うところがあるようである。元キャラはアーサー王の異父姉にして魔女、モーガン・ル・フェイ。
鞠パパ/鞠ママ(まりパパ/まりママ)
鞠の両親。現金は持っていないが、土地・証券等の現金以外の財産を有するセレブ。2人とも(表面的には)非常に穏やかで、どうして鞠のような傲慢・高飛車な娘が生まれたのか亜砂は疑問に思っている。ただ穏やかに見えて鞠ママの方は亜砂の前ではともかく、鞠パパに対して暴力的なツッコミを入れている描写があり鞠パパを完全に尻にしいているようである。もともと、猫憑きの魔女だった鞠ママとそのマスターだった鞠パパが恋に落ちて結婚したようである。その際、鞠パパは鞠ママの魔力を使い切らせたため猫耳を消滅させてしまったことを今でも悔いている。なお、若い頃の鞠パパと同様にげっ歯類を思わせる気弱な態度をとっているという理由で亜砂に対して好感を抱いている。
円卓三国志の登場人物
劉備陣営
劉備玄徳(りゅうび げんとく)
諸葛鞠孔明(しょかつまり こうめい)
関羽雲長(かんう うんちょう)
張飛益徳(ちょうひ えきとく)
曹操陣営
曹操孟雁(そうそう もうがん)
孫権陣営
周瑜(しゅうゆ)
魯粛(ろしゅく)
世界
ケルト世界(ケルトせかい)
ブリタニア
コーンウォール
アルバ
カムリ
エリン
リオネス
フランス王国
ティル・ナ・ノグ
JAPAN
用語
武器
エクスカリバー
カリバーン
アロンダイト
ガラティン
魔弾
聖槍ロンギヌス
聖杯
魔法関係
魔力
聖眼(せいがん)
魔眼(まがん)
猫憑き
契約(ゲーシュ)
その他
アヴァロン東中野(アヴァロンひがしなかの)
Y死病
少女騎士
インスマウス
これらの能力を活かして海賊や傭兵として生計を立てているが、出自は大地の呪いによって変貌した男性、もしくは女性に絶望して変異した男性であり、魚そっくりの容貌によって女性に嫌悪され、定住の地を求めて放浪する喪男集団として苦悩している。ボーイズラブに走るローマのイケメンと共に、人口の減少に一役かっている。
ラグナロク
アルバいも
ブライウェン号
既刊一覧
- 本田透(著) / 大田優一(イラスト)、集英社〈スーパーダッシュ文庫〉、全14巻
- 『円卓生徒会』2006年12月20日発売、ISBN 4-08-630334-5
- 『円卓生徒会2』2007年3月23日発売、ISBN 978-4-08-630347-7
- 『円卓生徒会3』2007年5月24日発売、ISBN 978-4-08-630359-0
- 『円卓生徒会4』2007年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630370-5
- 『円卓生徒会5』2007年9月25日発売、ISBN 978-4-08-630379-8
- 『円卓生徒会6』2007年12月20日発売、ISBN 978-4-08-630394-1
- 『円卓生徒会7』2008年3月25日発売、ISBN 978-4-08-630412-2
- 『円卓生徒会nano』2008年5月23日発売、ISBN 978-4-08-630426-9
- 『円卓生徒会8』2008年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630440-5
- 『円卓生徒会9』2008年10月24日発売、ISBN 978-4-08-630451-1
- 『円卓生徒会10』2009年2月28日発売、ISBN 978-4-08-630473-3
- 『円卓生徒会touch』2009年5月22日発売、ISBN 978-4-08-630487-0
- 『円卓生徒会11』2009年10月23日発売、ISBN 978-4-08-630513-6
- 『円卓生徒会12』2009年11月25日発売、ISBN 978-4-08-630518-1
- 本田透(著) / 大田優一(イラスト) 『円卓三国志』 集英社〈スーパーダッシュ文庫〉、2009年1月23日発売、ISBN 978-4-08-630468-9
- 『円卓生徒会』2006年12月20日発売、ISBN 4-08-630334-5
- 『円卓生徒会2』2007年3月23日発売、ISBN 978-4-08-630347-7
- 『円卓生徒会3』2007年5月24日発売、ISBN 978-4-08-630359-0
- 『円卓生徒会4』2007年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630370-5
- 『円卓生徒会5』2007年9月25日発売、ISBN 978-4-08-630379-8
- 『円卓生徒会6』2007年12月20日発売、ISBN 978-4-08-630394-1
- 『円卓生徒会7』2008年3月25日発売、ISBN 978-4-08-630412-2
- 『円卓生徒会nano』2008年5月23日発売、ISBN 978-4-08-630426-9
- 『円卓生徒会8』2008年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630440-5
- 『円卓生徒会9』2008年10月24日発売、ISBN 978-4-08-630451-1
- 『円卓生徒会10』2009年2月28日発売、ISBN 978-4-08-630473-3
- 『円卓生徒会touch』2009年5月22日発売、ISBN 978-4-08-630487-0
- 『円卓生徒会11』2009年10月23日発売、ISBN 978-4-08-630513-6
- 『円卓生徒会12』2009年11月25日発売、ISBN 978-4-08-630518-1