地獄戦士魔王
漫画
作者:苅部誠,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:1994年,
巻数:全2巻,
話数:全29話,
以下はWikipediaより引用
要約
『地獄戦士魔王』(ヘルズ・ウォリアー まおう)は、苅部誠による日本のギャグ漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1994年9号から38号まで連載された。
概要
シリアス調の絵柄で緊迫感のある前フリに対し、ギャグ調の絵柄で微笑ましい実態を描くギャップを利用したギャグが特徴。短期終了ながら人気もあったらしく、連載終了後の『週刊少年ジャンプ』1995年18号に読み切り作品『帰ってきた地獄戦士魔王』が掲載された。
連載以前に『週刊少年ジャンプ 1993年 Summer Special』に読み切り版が掲載されている。基本的な設定は連載版と同一だが、よしおとシス子が他人であるなど若干の相違点がある。
ストーリー
500年後の世界征服を目論む悪魔・田中魔王はその征服の拠点をポンポコ市に定める。しかし、学校で勉強して、友達も作りたい彼は聖ポンポコ学園に入学。その上、500年後の世界を住みよくするため、今のうちは人のために奉仕することを誓う。今日も魔王は下僕の野獣たちを引き連れ世界征服を目指し、日夜奉仕活動に励むのだった。
キャラクター
田中魔王 (たなか まおう)
本編の主人公の悪魔。召喚士の田中父三に魔界から召喚され、親子の契約を結ぶ。不死身かつ強大な魔力の持ち主であり、魔界に666体の悪魔を下僕として従える本物の魔王である。それ故に世界征服を目論んでいるが何故かその予定は500年後であり、学園ではみんなのために日夜奮闘する他、清掃活動や犯罪者の逮捕など、(いずれ自分が征服する予定の)社会に貢献している。世界征服を実行に移す500年後までは悪事が出来ないらしく、立て籠もり犯を捕らえる際もいい案が出せず苦労していた。普段は顔がデフォルメされたひょうきんな風貌の好青年だが、本性を現すと禍々しい外見と口調に変化する(しかしいずれもギャグ演出で、すぐに戻る)。
野獣 (やじゅう)
名無コン平 (ななし コンぺい)
大麻ラリ太 (たいま ラリた)
得糞シス子 (えくそ シスこ)
保似以テル美 (ぽにい テルみ)
裸足ジョー (はだし ジョー)
自称史上最強の少年。ポンポコ山で最強を名乗ってもいまいちかっこよくないという理由から世界最強を目指している。ポンポコ市内で有名な田中魔王をポンポコ最強だと思い、魔王を倒すためにポンポコ山からやってきた。野獣を人質にしようとした際に、死肉を投げ捨てたことから野獣の怒りを買ってKOされて以降、野獣を師匠として崇めている(野獣は迷惑している)。ずっと田舎暮らしで、家族以外の人間と接する機会がなかったため、一般常識に疎い。悪意無しに騒動を起こしては、警察の厄介になり、カツ丼三昧の食生活を送っている。テル美のことが好きだが、前述の通り女性と接したことがなかったために、自分の感情が何なのかすらわかっていない。
田中父三 (たなか とうさん)
得糞シス人 (えくそ シスと)
得糞よしお (えくそ よしお)
汚努井田ムン (おどいた ムン)
ツモ田リーチ(ツモだ リーチ)
万引き犯の女子高生
湯着ダン吾(ゆちゃく ダンご)
立て籠もり犯の女
死神
黄金魔人 (おうごんまじん)
光速超人ダサーン (こうそくちょうじん ダサーン)
UFO超人ガガピー君 (ユーフォーちょうじん ガガピーくん)
営業超人セールス男 (えいぎょうちょうじん セールスま~ん)
エピソード
- 作中、素人が調理したフグ鍋を食べて「フグ鍋はしびれる…」と言って中毒をおこすシーンがあった。フグを調理するには都道府県知事資格であるふぐ調理師免許が必要であるため、コマ下には「法律では、無免許のフグ調理は禁止されています」と注意書きが出ていた。
- 作中よく登場した貨幣単位「ペソ」は、メキシコなど中南米で使われている実際の貨幣単位である。
- ガモウひろしの『とっても!ラッキーマン』の中で、野獣の絵が描かれているシーンがある。このシーンは同作品のアニメでも放送されており、登場人物の「野獣の絵を…」という発言もそのまま使われている。
- 漫画家の岡崎京子は『地獄戦士魔王』連載当時に「最高に面白いよ。月曜日が待ち遠しいとはこのことだよ。」とフリーペーパー「PEPPER SHOP」vol.13(1994年3月25日発行)で語っていた。