流血女神伝
小説
著者:須賀しのぶ,
出版社:集英社,
レーベル:コバルト文庫,
巻数:全27巻,
漫画:流血女神伝 帝国の娘
作画:窪中章乃,
出版社:小学館,
掲載誌:サンデーうぇぶり,月刊サンデージェネックス,
レーベル:裏サンデーコミックス,
発表期間:サンデーうぇぶり:2021年4月5日 - 2023年3月6日,
巻数:全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『流血女神伝』(りゅうけつめがみでん)は、須賀しのぶによる日本のライトノベル。イラストは船戸明里が担当。コバルト文庫(集英社)より1999年7月から2007年11月まで刊行された。『このライトノベルがすごい!』作品部門では2005年版で4位を獲得している。
コミカライズ『流血女神伝 帝国の娘』が窪中章乃の作画により『サンデーうぇぶり』(小学館)にて2021年4月5日から2023年3月6日まで、および『月刊サンデージェネックス』(同)にて2021年5月号から2023年5月号まで連載。
あらすじ
ルトヴィア編(帝国の娘)
エティカヤ編(砂の覇王)
バルアン王子の元で、カリエとエドはそれぞれ後宮と軍隊での出世を目指しお互いの状況を打開しようとする。
ラクリゼ編(女神の花嫁)
ザカール編(暗き神の鎖)
ユリ・スカナ編(喪の女王)
主な登場人物
主要人物
カリエ・フィーダ
主人公。ルトヴィア帝国の北方に位置するゼカロ公国にあるヤンガの村で暮らしていた少女。ゼカロ北公とその娘フリアナによりアルゼウス皇子と外見が瓜二つという事で攫われ、病弱な皇子の代わりに男の振りをしてカデーレ宮に上がることを強要される。以降、激動の運命に翻弄されていく。
明朗快濶な性格。女神の娘(ザカルエフィ)という運命を持つため数々の苦難が彼女に襲い掛かるが、屈せず運命に立ち向かう。また頭の回転が早い。エドとは当初仲が悪かったが、苦難を共に乗り越えた現在では兄妹のような間柄。
ヤンガの両親は実の両親ではなく、彼女の出自は滅亡したギウタ皇国の王家の人間。本名はカザリナ・ユファトニー・ギウティエだが、カリエ自身は「カリエ・フィーダ」が自分の本名であるとしている。他にもカイという愛称や、エティカヤ名であるディエーマ・イリエ・オルなどの名前を持つ。ちなみにカリエという名前は「原初の光輝あり」という意味。
エティカヤ編の後、バルアンと結婚し名実共にエティカヤの正妃であるマヤラータとなる(称号自体はバルアンと共にルトヴィアへ行った際に名目上マヤラータという事になっていた)。同時にヨギナの総督となる。彼との間に一児をもうけるがその後ザカールの侵攻により、バルアンや息子アフレイムとは離れる運命となる。正妃の座を離れた後、リウジールとの間に生まれた娘セーディラを連れてエドとともにユリ・スカナへ、さらにルトヴィアへと身を寄せる。
エディアルド・ラウズ
アルゼウスに仕える騎士の青年。通称はエド。クールで無愛想な性格。ルトヴィアで屈指の剣の才能を持つ。カリエを攫った人物だが、彼は不本意だった様子。アルゼウスに心酔しており、当初カリエに冷たく当たっていたが、後に彼女に付いて各地を旅する事になる。エティカヤ編以降では身を挺してカリエを守ろうとしたり、ザカールに攫われた彼女を助けに行くなど、献身的な行動を見せる。アルゼウスから下賜された剣を大事にしている。エティカヤでの地位は万騎長(マルクーク)。
旅の途中ヘーガの毒にやられて倒れるなど、ややボケている面を持ち合わせていることが判明する。またセーディラをとても可愛がっている。
過去ギウタで名を馳せた傭兵王ホルセーゼの息子でもある。「女神の花嫁」の下巻によると本名はフェイル。また母(義母)のアリシアには強さを強要され育ったため、母親に対するイメージがよくないようである。
ルトヴィア帝国
ドミトリアス
東のクアヒナ公国出身の第1皇子。通称ドーン。アルゼウスやミューカレウスの二人と違って彼の母親は公女ではない。厳格な性格。しかし時折皇子宮を抜け出し、カデーレの街まで降りて外部情勢の情報収集などを行っていた。有力な次期皇帝候補の弟たちがいるため自身にその座はないと思い、アルゼウスが即位した後は参謀本部の作戦科で地図を作ろうと考えていたが、皇子宮で起こった事件により彼以外の候補者が消え、皇帝に即位する事になる。
カリエの正体を知る一人。カリエが影武者だと分かった後も妹のように接する。またカリエとエドがルトヴィアを発つとき、自身で書き記してきた地図と金剛石で出来た胸飾りを餞別に渡す。
後にユリ・スカナ王家の第2王女グラーシカを皇后とする。
イレシオン
アルゼウス
ミューカレウス
ルトヴィアの西に位置するアビーテ公国出身。西公の孫であり、マルカーノス皇帝の息子である第4皇子。フルネームはミューカレウス・ジ・アビーテ。通称ミュカ。出自の影響でアルゼウスと並んで次期皇帝に有力視されていた。当初は自身の生まれを振りかざす我侭な少年だったが、後に驚くべき成長を遂げる。皇子宮時代、アルゼウス(カリエ)とは喧嘩が絶えなかった。またカリエの正体をいち早く見抜いた人物。彼女に思いを寄せている。
公爵家の者といっても皇子宮に入った時点で母方の地位は受け継げなくなる決まりなので、現在の地位はトルガーナ伯爵。成長後の彼はドミトリアスのやり方に対して批判的な言葉を口にしたりする場面もある。タイアークの下水道問題解決のため、各地を奔走している。
エジュレナ
ランゾット・ギアス
トルハーン
エティカヤ王国
バルアン
アフレイム
サジェ(ギュイハム)
ナイヤ
ビアン
ジィキ
ユリ・スカナ王国
グラーシカ
イーダル
ネフィシカ・アーデルート・ヤシュラク
ザカール
ラクリゼ
サルベーン
その他の人物
関連用語
ルトヴィア帝国
ユリ・スカナ王国
エティカヤ王国
ザカール
流血女神
タイアス
オル
ユーリー
リシク
ヨギナ攻防戦
女神の娘(ザカルエフィ)
既刊一覧
小説(本編)
- 須賀しのぶ(著) / 船戸明里(イラスト) 『流血女神伝』 集英社〈コバルト文庫〉、全22巻
- 「帝国の娘 前編」1999年7月1日発売、ISBN 4-08-614607-X
- 「帝国の娘 上」(新装版)2011年12月22日発売、ISBN 978-4-04-394485-9
- 「帝国の娘 後編」1999年9月3日発売、ISBN 4-08-614630-4
- 「帝国の娘 下」(新装版)2011年12月22日発売、ISBN 978-4-04-394484-2
- 「砂の覇王1」2000年3月3日発売、ISBN 4-08-614692-4
- 「砂の覇王2」2000年4月25日発売、ISBN 4-08-614720-3
- 「砂の覇王3」2000年11月1日発売、ISBN 4-08-614781-5
- 「砂の覇王4」2001年2月2日発売、ISBN 4-08-614815-3
- 「砂の覇王5」2001年11月30日発売、ISBN 4-08-600038-5
- 「砂の覇王6」2002年2月1日発売、ISBN 4-08-600065-2
- 「砂の覇王7」2002年4月25日発売、ISBN 4-08-600105-5
- 「砂の覇王8」2002年7月26日発売、ISBN 4-08-600147-0
- 「砂の覇王9」2002年11月1日発売、ISBN 4-08-600182-9
- 「暗き神の鎖 前編」2004年6月3日発売、ISBN 4-08-600428-3
- 「暗き神の鎖 中編」2004年7月27日発売、ISBN 4-08-600461-5
- 「暗き神の鎖 後編」2004年11月2日発売、ISBN 4-08-600500-X
- 「喪の女王1」2005年6月1日発売、ISBN 4-08-600597-2
- 「喪の女王2」2005年11月1日発売、ISBN 4-08-600666-9
- 「喪の女王3」2006年2月1日発売、ISBN 4-08-600718-5
- 「喪の女王4」2006年7月28日発売、ISBN 4-08-600803-3
- 「喪の女王5」2007年2月1日発売、ISBN 978-4-08-600874-7
- 「喪の女王6」2007年4月27日発売、ISBN 978-4-08-601012-2
- 「喪の女王7」2007年8月1日発売、ISBN 978-4-08-601053-5
- 「喪の女王8」2007年11月1日発売、ISBN 978-4-08-601090-0
- 「帝国の娘 上」(新装版)2011年12月22日発売、ISBN 978-4-04-394485-9
- 「帝国の娘 下」(新装版)2011年12月22日発売、ISBN 978-4-04-394484-2
小説(外伝)
- 須賀しのぶ(著) / 船戸明里(イラスト) 『流血女神伝』 集英社〈コバルト文庫〉、全3巻
- 「女神の花嫁 前編」2003年4月25日発売、ISBN 4-08-600258-2
- 「女神の花嫁 中編」2003年7月25日発売、ISBN 4-08-600301-5
- 「女神の花嫁 後編」2004年3月3日発売、ISBN 4-08-600397-X
小説(番外編)
- 須賀しのぶ(著) / 船戸明里(イラスト) 『天気晴朗なれど波高し。』 集英社〈コバルト文庫〉、全2巻
- 2002年12月発行、ISBN 4-08-600197-7
- 2003年2月発行、ISBN 4-08-600217-5
漫画
- 須賀しのぶ(著) / 船戸明里(キャラクター原案) / 窪中章乃(作画)『流血女神伝〜帝国の娘〜』 小学館〈裏サンデーコミックス〉、全5巻
- 2021年10月12日発売、ISBN 978-4-09-850769-6
- 2022年2月10日発売、ISBN 978-4-09-851006-1
- 2022年5月12日発売、ISBN 978-4-09-851131-0
- 2022年12月12日発売、ISBN 978-4-09-851429-8
- 2023年4月12日発売、ISBN 978-4-09-852023-7