燃ゆる頬
以下はWikipediaより引用
要約
「燃ゆる頬」(もゆるほお)は、堀辰雄の短編小説。
あらすじ
高等学校の寄宿舎で主人公である“私”は、病弱でばら色の頬を持ち、静脈の透いて見えるような美しい皮膚の同級生の三枝と出会う。数多の日々と、三枝の脊椎カリエスの痕を触る等のじゃれ合いを通して2人は友人の枠を超えた関係を築いてゆく。しかし、夏休みに2人で海へ旅した海辺で、“私”は声のしゃがれた漁師の娘に心を移してしまう。娘に声を掛けられない“私”に対し、三枝は堂々と話しかけ、“私”の中で三枝が恋愛対象ではなく、恋敵へと姿を変える。夏休み後、三枝は別の土地に引っ越しており、冬になると校内の掲示板で亡くなったことを知らされるが“私”は特に心を動かすことなくぼんやりとそれを見つめた。数年後、肺結核と診断された“私”は療養所に向かう。そこで会った15~16歳くらいの回復期にある脊椎カリエスの患者である少年1人はどことなく三枝に似ており、ある朝その少年の脊椎カリエス患者特有の背骨の突起を見た瞬間、“私”は三枝の姿がフラッシュバックして、この時にようやく三枝に対して「取り返しのつかないことをしてしまった」という後ろめたさを感じるのであった。
登場人物
関連書籍
- 文庫版『燃ゆる頬・聖家族』(新潮文庫、1947年11月。改版1970年3月)、ISBN 978-4101004013
- 『燃ゆる頬』(ジュネット、2015年1月26日)、ISBN 978-4896442311
- 小野塚カホリの漫画。
- 『燃ゆる頬/風立ちぬ 朗読CD付』 (海王社、2015年7月10日)、ISBN 978-4796407441
小野塚カホリの漫画。