緑陽のクエスタ・リリカ
以下はWikipediaより引用
要約
『緑陽のクエスタ・リリカ』(りょくようのクエスタ・リリカ)は、著者・相沢沙呼、イラスト・so-binによる日本のライトノベル。単行本はKADOKAWA(MF文庫J)から発売されている。
概要
著者の相沢沙呼は、鮎川哲也賞を受賞した推理小説家だが、もともとライトノベル作家志望だった。本作はTRPGのシティ・アドベンチャーの形式に則っている。
あらすじ
魔術師となるための学校を中退した少年、ジゼルは、冒険者となることを決意する。魔術師としても冒険者としても実力のないジゼルは、少女冒険者のシャリンに敗れ、冒険者となることをあきらめるように言われる。しかし、ジゼルはたまたま出会ったミリアという少女の依頼を冒険者として引き受けることとなる。ミリアは《半妖》、つまりエルフと人間のハーフであった。尖った耳をもつ美しい女性として生まれる《半妖》は、しかし社会においては穢れた者として強い差別を受けていた。頼るべき人間のいないミリアの依頼の内容は「行方不明の姉のレナリアを見つけてほしい」というものだった。
単純な人探しだと思われたその依頼は、王都で暗躍する殺人者たち《信奉者》の事件とつながっていく。王都では頭部のない若い女性の遺体があいついで見つかっていた。事件の調査の過程で、ジゼルは黒髪の美少女アルミラージと出会う。怪我をして気を失った彼女を妹の部屋に連れて行くジゼル。治療の最中にほとんど全裸の彼女を押し倒してしまうという事故はあったものの、アルミラージが酒場「緑陽亭」に所属する優秀な冒険者だということが判明する。そして、アルミラージの請け負う仕事がジゼルの引き受けた以来と関連があることも明らかになる。ジゼルは、アルミラージの協力の下、調査を続け、しだいに二人は親しくなっていく。だが、そのさなか、アルミラージは敵の妖術師ホールドに敗北。彼の操る泥の怪物に衣服や下着を破られ肢体を嬲られてしまう。一方、ジゼルも巨漢を相手として窮地に陥るが、なんとか脱出し、桜子という女性とともに、涙を流しながら辱めを受けていたアルミラージを救い出す。
ジゼルは調査の結果、行方不明のレナリアに「妹」がいないという事実に突き当たる。依頼人のミリアに欺かれていたのだ。その直後、レナリアが遺体となって発見される。そして、ジェームズ・ゲモリーなる人物がその《半妖》の処女を集めて大掛かりな儀式を行おうとしていたのだった。
ミリアは実はゲモリーの娘だった。ゲモリーはミリアを普通の人間とすべく、大勢の《半妖》を犠牲とする儀式を行おうとしてた。さらにジゼルの妹メルティナも半妖だったため、さらわれてしまう。ジゼルはシャリンたち冒険者の助けを得てメルティナを取り戻し、儀式の実施を中止させる。ミリアは新しい生活をスタートさせ、ジゼルもまた改めて冒険者として暮らしていくことを決意する。
登場人物
メルティナ
アルミラージ