銀の勇者
ジャンル:ファンタジー,
以下はWikipediaより引用
要約
『銀の勇者』(ぎんのゆうしゃ)は、渡辺祥智によるファンタジー漫画。略称は「銀勇」。
1997年から2000年に『LaLa』(白泉社)で連載されていた。全5巻。ドラマCD発売を記念して2002年2月号の『LaLa』で「銀の勇者 番外編」が掲載された(コミックス『坂本係』に収録)。なお、キャラクターの名前の多くが音楽に関する意味を持つ。
あらすじ
国王奨励の、魔物退治で賞金と称号が得られる「冒険者制度」を持つトティア大陸で、その最高位と言われる「金の勇者」を目指す少年、ビート。幼い頃に魔王討伐を誓い合った親友のリチェルカーレに会うため、10年後にトティア西部にある魔都クルジンを訪れる。しかし、そこで彼はリチェが魔王の手先になっているという噂を聞く。魔王に激怒したビートは、リチェのいる魔族棲息地域カタンツへ向かう。だが、そこでリチェは魔物たちを守っていた。やがてビートは魔物たちの優しさに触れ本当の「勇者」とは何か、本当に大切なものは何かということに気付く。そしてリチェと共に魔物たちを守りながら、数々の冒険に巻き込まれていく。
登場人物
ビート・ヴィスナー
リチェルカーレ
魔王
アルフェリア・ルバート
レセルヴァータ・スフォルツァンド・トティア
クレメイア
コード・ダルシトーン
ユビルス・スフォルツァンド・トティア
カイト・ヴィスナー
カーディナ・フォーン・ヴィスナー
冒険者制度
国王推奨の冒険者制度。魔物を退治する事により賞金と称号を得られる。
- 称号の種類 - 金、銀、赤銅、青銅、翠緑、白磁などさまざま。勇者にはその称号と同じ色の『勇者証』が与えられる。最高位は「金」、最低位は「白磁」。
- 冒険者免許証 - 勇者となった者の剣に付いている宝玉がこれである。これを持っていなければ武器を持って旅する事を許されない。免許証を持たずに武器を持ち勇者と同じ行いをする事は犯罪であり、そういった者たちは「賊」と総称される。これを提示するとお買い物が2割引になる。
魔法・精霊
精霊は高等なものになる程、術者の魔力を必要とし、魔力の弱い者が不容易に高等精霊を呼び出した場合、その精霊に傷付けられる危険がある。基本的に術者の魔力に応じたレベルの精霊が召喚される。また、精霊を呼ぶ際、多くの者は魔法陣や呪文を使うが、そんなものを使わずとも心で語りかけるだけで精霊たちは来てくれるという。
全ての属性の精霊にはそれぞれの長がおり、さらにその長たちの長が、精霊王である。
- 火(トーラ) - 火の精霊。
- 風(トュール) - 風の精霊。気まぐれな気質。
- 水(マイム) - 水の精霊。回復魔法として使用される。普段は水辺にいる。
- 地(ジェラ) - 大地の精霊。
- 精霊王 - 全ての精霊たちの頂点。全ての属性を併せ持ち、万象を司る。クレメイアの創造者。
- クレメイア - 千年前に存在した蒼き精霊。精霊王に「自分が力を暴走させてしまった時、自分を消してもらうため」に創られた精霊。どの属性も持たず、万物を消す力しかない。心は持たず、いつもは精霊王による結界の中にたった一人でいる。
「精霊だった人間」の特徴として、ごく稀に性別の無い人間が産まれる事がある。
結界
- 魔王の結界 - クレメイアを封印している結界。これに触れると精霊は消えてしまう(人間なら死には及ばないものの、凄まじい衝撃により気絶するほど)。
- 竜王の結界 - 竜王の城を包む結界で、城の中にいる者は結界が解かれない限り魔法が一切使えない。
神秘の月夜
- 「月の青い夜」 - ラグズ村では「精霊祭」と呼ばれる夜。魔力が高まり、普段、位の高い魔導士や賢者にしか見られない精霊族の姿が見られる。
- 「月のない夜」 - 青く銀色に光るチェレスタの花の種が生まれる。
魔族
魔物は忌み嫌われ「悪の象徴」とされているが、実際は悪意を向けるものには悪意で返し、慈愛をそそぐ者には慈愛で返す、「人間の心を映す鏡」のような存在である。その事に気付き、魔物たちを傷付けるのをやめ、守ろうと考える者も中にはいる。
以下、数多いる魔物の一部。
- 魔王 - 言わずと知れた魔族の王。だがその存在は想像とはかけ離れたものである。
- 竜王 - トティア大陸北部に存在した竜王国の王。普段はブルードラゴンの姿だが、人間の姿にも変化できる。雷を操り剣を使う。
- 守護竜(ガーディアン) - 剣が通用しない。額の目が弱点。
- 有翼人種 - 大変希少で幻の種族と言われているが、エウクリフィア大陸にはまだ多く存在している。魔物だが、翼を持つ美しい姿はどちらかというと、天使を彷彿とさせる。有翼人の羽には魔法を1回だけ無効化する力がある。
- マイナゲイル - コウモリのような姿の魔物。
- チードラゴン - 大きな瞳の小さなドラゴン。
- キュイキュイ - 一つ目の獣。
- むにににに - 魔王が連れて来た何か。
その他の生き物
- 土巨人(ゴーレム) - 名前の通り全身が土で出来た巨人。心優しい。
トティアの植物
- チェレスタの花 - チェレスタの花の「種」は月の無い夜に生まれる。その種は空中へ向かって浮遊し、青く銀色に光る。
- ソードリーフ - 少し触れるだけで肌が切れてしまう程の切れ味を持つ葉。ソードリーフの谷に落ちた者は普通の人間であれば全身に致命傷を負う。
- きのこ - 魔王のお気に入り。凄くマズい。
地域
トティア大陸
昔、トティアは5つの国に分かれていた。だが後にトティアが大陸を統一し、他の4カ国は滅んだ。
- ラグズ - 北東部にあるビートとリチェの故郷。のどかな村。
- トゥルバ - 北部トゥルバ地方。トゥルバ村がある。竜王はこのさらに北部の山岳地帯にいる。昔この地方には竜王の治める竜王国が存在したが、トティアの統一により王国は滅亡した。
- ベルク - 東の魔族生息地域。あまり強い魔物はおらず、初心者向け。
- カウダ - 王都とベルクの中間辺りにある村。アリアとセレナートの故郷。
- 王都トティア - 国王がいるトティア大陸で最も大きな都市。城下街もあり、冒険者が集まる中心地。
- ハガラス - 王都の近くにある勇者の集う街。
- 魔都クルジン - トティア大陸西部。都市そのものが魔法学院のような場所。魔法学院クルジンもここに存在。
- カタンツ - クルジンのさらに西方にある。西の魔族生息地域。強い魔物が多く存在し、魔王がいる。
- リデリア - 北西部にある港町。「闇の商売人」が大陸中から集まる危険な街。
- リデリア海 - カタンツにあるソードリーフの谷底から続く二手の水流の一つ。
- ナウシズ - 血の色をしたナウシズ川という川が流れ、川のほとりには「死の村」がある。
- 死の村 - ナウシズ川のほとりの村。ここに流れ着くのはほとんどが上流(カタンツ)からの死体である事からこう呼ばれている。
その他の大陸
- エウクリフィア大陸
祝祭日
- トティアの英雄祭 - 英雄祭に歌われる歌曲もある。
ドラマCD
2002年2月27日に発売。
キャスト
- ビート - 風間勇刀
- リチェ - 石田彰
- 魔王 - 坂本千夏
- カイト - 岩永哲哉
- ジャン - くまいもとこ
- 水の精霊 - 矢島晶子
- ガーディアン・刺客リーダー - 遠近孝一
- 刺客A - 斉藤次郎
- 刺客B - 森訓久