"LOVe"
以下はWikipediaより引用
要約
『"LOVe" 』(ラブ)は、石渡治による日本の漫画。
週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に、1993年46号から1999年10号まで連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全30巻。
13歳(ストーリー初期は12歳)の少女・高樹愛が小笠原諸島で出会った鯨岡洋平と戦うために男子校に入るテニス漫画。作者の代表作『B・B』と同じ世界観の物語である(『B・B』の第116話で愛が生まれ、ラストでは小学生となっている)。
あらすじ
幼い頃から父と世界中を飛び回っていた少女・高樹愛は、仕事で“宇宙”へ赴いた父と話したいがため、小笠原諸島へ向かっていた。その船内で、揺れをものともせずテニスの壁打ちを続ける少年・鯨岡洋平と出会う。洋平とテニスに興味を持った愛は、小笠原に滞在中、洋平との対決を夢見てテニスを始めるが、肝心の洋平が小笠原を去ってしまう。諦めきれない愛は洋平とテニスで対戦するためだけに、年齢・性別を偽りテニスの名門として知られる男子校へと入学する。
登場人物
黒百合学園
神奈川にある全国屈指のテニス名門校。男子校。姉妹校に白百合高校(女子高)がある。
石渡と交友のある劇団M.O.P.関係者(マキノノゾミ、三上市朗、小市慢太郎、キムラ緑子)に由来したネーミングも見られる。
高樹 愛(たかぎ あい)
主人公。
作者の前作『B・B』の主人公・高樹翎(B・B)の一人娘。一年。13歳の女の子だが、小笠原諸島で出会った鯨岡洋平と戦うために、年齢・性別を偽ってこの学校に入った。テニス部でのあだ名は「ラブ」「ラブ公」。
もともと女性(しかも13歳)であるため、小さな体格でパワーがないのだが、「イルカ」「くじら」「オルカ」「ラッコ」「ペンギン」「トルネード」「うなぎ」「イルカ∞(アンリミテッド)」など多様な技があり、タッチのセンスや脚力が持ち味。鞭のようにしなる筋肉を持ち、父に「男だったらボクシングで世界が取れる」と言わしめるほど。
父親と共に世界を放浪した際に様々なサバイバル技術や語学、格闘技術を習得しており、コンピューター操作(ハッキング)も長けている。父親を始めとして周囲に優秀な男性が多かったこともあってか、大抵の男性は友人以上の対象とは見ていない。洋平曰く、アイツが結婚するなら相手は「とんでもなくスゲエやつ」か「大馬鹿野郎」のどっちかだと評している。
神奈川県男子シングルス2位。インターハイ男子シングルスベスト4。後に、女子テニス界を席巻する。
瀬川 継(せがわ つぐる)
一年。全中優勝という実績を持つが喧嘩は弱い。
黒百合学園で一年ながらシングルス出場枠を取るものの、神奈川県予選で高樹愛と当たり3回戦で敗退した。
当初は同学年である愛に対抗意識を持ち、憎まれ口を叩くことも少なくなかったが、その実力と真剣さを目の当たりにしたことで次第に彼(彼女)を認め始め、やがて良き理解者となる。「男」であるはずの愛に惹かれる自分と葛藤するシーンが多く愛と共に横浜八景島シーパラダイスに出かけた際、手を握るなど友情を通り越してしまった面もあるが愛を常に一番身近にサポートしていた。愛が女性であると発覚した時もそれは変わらず、真っ先に彼女を庇い、涙を流しながら周囲を説得した。
愛が学校を出て行った後で事故に合ってしまい、テニスを止めて医学を志し、医者になることに成功。その後、海外へNPO医師として出向いた先で愛と奇跡的に再会、結婚し1人息子を儲ける。その3年後、アフリカで地雷によって他界。
漣 丈太郎(さざなみ じょうたろう)
二年。前年の全国大会で2位という実績を持ち、山城から唯一1セットを奪取した実力者。山城とは幼馴染。
黒百合四天王の一角。「マジックハンド」というタッチのセンスを持つ武器を持ち、パワー・スピード・テクニック・メンタルとハイレベルなバランスを持つ選手である。また、愛のイルカやラッコなど、一度見た技はどんな技でも使える。
神奈川県予選シングルス5位。神奈川県予選ダブルス優勝。全仏オープンジュニアで優勝。
全英オープンジュニアで足を怪我したため、インターハイには出場していない。また、この怪我に加え、数年後に再び足を怪我してしまったため、最終的にテニスを止めてしまう事になる。
まだ愛の性別がバレていない時点で愛に欲情してしまい、最終的にキスしてしまい瀬川に一時軽蔑される。
日向 三月(ひゅうが みづき)
赤井 良明(あかい りょうめい)
林村 緑子(はやしむら みどりこ)
蘭山学園
東京都にある全国屈指のテニス名門私立校。共学校。
鯨岡 "ミリアム" 洋平(くじらおか ミリアム ようへい)
一年。
小笠原出身(小笠原諸島に入植したアメリカ人、トーマス・ミリアムの末裔)。「くじらサーブ」の使い手。乗船中に船内で壁打ちをしている彼に愛が興味を持った事から2人の縁が始まる。性格は悪戯好きで意地の悪いところもあり、女心にもニブイ。小笠原で無双していた時には敗者に「スッ裸になって“ぎゃふん”と(物の喩えではなく実際に)言う」というペナルティを課していた。
都予選で3連続ラブゲームを達成し、それまで無敗だった山城剛に圧勝したことから、「怪物」と呼ばれるようになる。
東京都シングルス優勝。インターハイ準優勝。
成長後結婚し(妻が誰かは不明)「愛海」と言う一人娘を授かるも離婚。その後、母親に習ったと言いながらかつての自分のように船内で壁打ちをしている少年と愛海が話をしている所に出くわす。
山城 剛(やましろ ごう)
二年。前年の大会で全国1位という実績を持ち、国内では無敗、漣を除いて1セットすら取られたことが無かった。漣とは幼馴染である。小学生の頃に両親が自分の試合を応援に駆けつける際事故にあい、父親は死亡、母親は植物人間となってしまったことにより、勝つことに異常な執着を持ち、勝つたびに母親がこちらの世界へ帰ってくると信じている。それ以来人一倍に練習を重ね、かつては一度も勝てなかった漣を凌駕する実力と「天使のダンス」と呼ばれる程のハイレベルなオールラウンドスタイルを身に付けた。しかし洋平という壁にぶつかってしまった事により、勝つことを求めて旧東ドイツに渡り、脳のドーピングを施してまで勝利にこだわり続ける。
ドーピングによる限界を超えた能力で他者を圧倒するも、インターハイ準々決勝で愛のイルカ∞を打ち返し続けた結果肉体がオーバーロードを起こしてしまう。その後は一方的にゲームを逆転されかけるも、漣が連れて来ていた母親が呟いた言葉を愛から聞き、かつての勝ち負けにこだわらないテニスへのひたむきな気持ちを思い出し、自分と漣を信じて闘い続けた愛によって勝利への執着から解放される。その後は以前の最強と呼ばれたプレイスタイルに戻し愛と互角に渡り合うも、既に限界を超えていた肉体を酷使していた為ゲーム途中で棄権する。後年はドーピングのリハビリを行った後、洋平と共同でテニススクールを経営している。
神奈川の強豪
浅沼 裕二(あさぬま ゆうじ)
中手川 啓介(K介)(なかてがわ けいすけ)
浅沼 祐子(あさぬま ゆうこ)
全国の強豪
小笠原の人達
デビッド・ミリアム
森岡 真理(もりおか まり)
その他
ジャック・ミリアム・スペンサー
黒川 紀一郎(くろかわ きいちろう)
下野毛好三(しものげ こうぞう)
森山 仁(もりやま じん)
技
イルカ(使用者:愛、漣)
クジラ(愛、洋平、漣)
オルカ(愛、漣)
ペンギン(愛)
ラッコ(愛、漣)
トルネード(愛)
うなぎ(愛)
イルカ∞(アンリミテッド)(愛)
超高空爆裂フラット(日向、山城)
カミソリボレー(中手川)
カミソリダンク(中手川)
スーパースクラッチ(阿仁)
七色のクジラ(十文字)
竜神ショット(天海)
ライフルショット(利尻)