電影少女
漫画
作者:桂正和,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,集英社文庫,
発表期間:ウインタースペシャル,
巻数:全15巻 全9巻,
話数:あい編:116話恋編:14話全130話,
漫画:ビデオガール
作者:桂正和,
出版社:集英社,
掲載誌:特別編集ウインタースペシャル,
カセット / CD ブック:電影少女 VIDEO GIRL AI
原作:桂正和,
演出:三間雅文,
発売元:集英社,
レーベル:集英社カセット集英社CDブック,
発売日:1991年7月19日,
映画:電影少女 -VIDEO GIRL AI-
監督:金田龍,
音楽:小六禮次郎,
制作:スタッフ東京ムーン・エンターテインメント・ピクチャーズ,
製作:東宝,
OVA:電影少女 -VIDEO GIRL AI-
原作:桂正和,
監督:西久保瑞穂,
キャラクターデザイン:後藤隆幸,
音楽:岡田徹,
アニメーション制作:I.G.TATSUNOKO,
製作:集英社,
発売日:第1巻:1992年3月27日第2巻:1992年4月24日第3巻:1992年5月22日第4巻:1992年6月26日第5巻:1992年7月24日第6巻:1992年8月28日,
話数:全6話,
小説:電影少女 -VIDEO GIRL AI-
著者:富田祐弘,
出版社:集英社,
掲載誌:jump novel,
レーベル:ジャンプ ジェイ ブックス,
発売日:1993年6月9日,
巻数:全1巻,
話数:全3話,
ゲーム:電影少女 -Virtual Girl Lun-
ゲームジャンル:恋愛シミュレーション,
発売元:バンプレスト,
発売日:1999年2月14日,
ドラマ:電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-
原作:桂正和,
音楽:tofubeats,
製作:「電影少女 2018」製作委員会,
放送局:テレビ東京,
話数:全12話,
ドラマ:電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-
原作:桂正和,
音楽:KERENMI,
製作:「電影少女 2019」製作委員会,
放送局:テレビ東京系,
話数:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『電影少女』(でんえいしょうじょ、ビデオガール)は、桂正和によるSF恋愛漫画作品。
様々なメディアミックス展開が行われており、桂正和の代表作の一つである。基となった読切『ビデオガール』と共に桂にとっては漫画家としてのターニングポイントとなった作品でもある。
2018年1月時点で累計発行部数は1400万部を記録している。
概要
読み切りとして書かれた『ビデオガール』(後述)を基に『週刊少年ジャンプ (WJ)』(集英社)誌上で1989年51号から1992年31号まで連載、最終回のみ増刊号『週刊少年ジャンプ1992年ウインタースペシャル』に掲載された。『プレゼント・フロム LEMON』終了後、2年振りの連載となった桂正和4作目の連載作品であり、また桂が手掛けた初の本格恋愛漫画。
単行本はジャンプ・コミックス (JC) より全15巻が刊行されている。後に愛蔵版(1997年 - 1998年)・文庫版(2003年)としてそれぞれ全9巻で再出版され、ラジオドラマ、実写映画、テレビドラマ、OVA、小説、ゲームと様々な形でのメディアミックス展開も行われている。
ピュア(純粋)な心の持ち主にしか見えないレンタルビデオ店において貸し出される特殊なビデオテープから実体として現れる 少女・ビデオガールと、その少女たちの助けを必要としている恋に悩む少年を中心として、その少年の恋愛模様を描く。物語の中心となるビデオガールは2人登場し、本作品はそのビデオガールの名前から「あい編」と「恋(れん)編」との2編構成となっている。なお、英題を兼ねる副題は編に合わせて2種存在する。
あい編
『電影少女』第1部に当たり、『WJ』1989年51号から1992年18号まで連載。副題および英題は「VIDEO GIRL AI」。JCの1 - 13巻に収録されている。
再生時の失敗から性格が豹変したビデオガール天野あいとの関係を中心に、心優しい高校生弄内洋太の恋愛事情を描く。
「恋編」は連載期間が短く知名度も低いため、一般的に『電影少女』として広く知られているのはほぼ「あい編」のみであり、様々なメディアミックス作品も「あい編」のみを原作としている。
恋編
『電影少女』の第2部に当たり、『WJ』1992年19号から31号までおよび、1992年ウインタースペシャルに掲載された。副題および英題は「VIDEO GIRL LEN」。JCの14巻と15巻に収録されている。
最初から心をもつビデオガール桃乃恋が、過去のトラウマから恋愛に臆病になっている高校生田口広夢と彼の親友刈川俊騎の恋を応援する様を描く。
「恋編」は「あい編」に比べると極端に連載期間が短いが、短期間で終了したことについて桂は「いろいろな事情」と語り、トシキについてもっと描きたかったことを述べるなど、打ち切りであったことを示唆している。
タイトルの読み
『電影少女』の読みは単行本の中で「でんえいしょうじょ」とルビが振られており、これが正式な読みとなっている。ただし『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』や『I"s』など後の作品の単行本では、作者のコメント内の『電影少女』に「ビデオガール」とルビが振られている物もあり、「ビデオガール」という読みも、正式、もしくはそれに準ずる読み方として扱われている。
なお『電影少女』という表記はタイトルのみの使用となっており、作中に登場する少女たちの呼称や英題を兼ねる副題では「ビデオガール (VIDEO GIRL)」となっている。
特徴
桂は本作のキーワードとして「リアル」を挙げており、このキーワードは内容・絵柄共にこの作品を特徴付けている。そしてさらには桂の作風に大きな転換期を与えている。
内容のリアリティ
本作品の連載開始前、桂は『WJ』において好評であった短編「SHIN-NO-SHIN 愛と憎しみのタイムスリップ」(『ZETMAN 桂正和短編集』に収録)を元に次の連載を開始するつもりであったが、当時『WJ』副編集長の、恩師として慕っていた鳥嶋和彦の鶴の一声により本作品の連載が決定される。
しかし、元来ヒーロー物やSFを好む桂は恋愛漫画の執筆に当初はあまり乗り気ではなく、せめてもの抵抗としてありがちな恋愛漫画を避けることを画策する。そして少年誌の恋愛漫画の常套手段であった「主人公の表情と間で考えや気持ちを読み取ってもらう」方法を避け、その逆として「細かくリアルに心理描写を描き出す」方法を取ることとする。
こうした心理描写は女性読者にも共感を与え、「男なのになぜ女の子の気持ちがわかるのか」と尋ねる少女からのファンレターが届いている。また教育評論家の斎藤次郎はこうした心理描写を「少女漫画顔負け」と評し、ラブコメディとしてちゃかさずに恋愛を描いた本作品を「少年誌初の『恋愛漫画』」と表現している。
性描写のリアリティ
心理描写のリアリティ追求は行動のリアリティにも繋がり、男女交際の当然の帰結としてベッドシーンなどの性描写へと繋がっていく。しかし「キスまで」という少年誌的な制約は厳しく、桂はこの制約の中で「裸を出さずにエッチに描く」ことにより、際どくリアリティのある描写を目指していく。
それでもこうした描写はたびたび問題とされ、単行本に収録される際の修正・単行本発行後の修正(3・5・6巻では初版と重版で異なる部分がある)・山口県での第3巻の有害図書指定と、当時強まっていた漫画に対する表現規制のあおりを直接受けることとなる。なお、こうした過激な表現は洋太と伸子との交際がきっかけとなっており、伸子の登場の前後で作品の質が違うと桂は述べている。
こうした「裸体描写を抑えながらも過激度を上げる」というギリギリの表現方法は、以降も桂の作品の特徴となっており、後の「エム」や『I"s』などにも受け継がれていった。
絵柄のリアリティ
読切『ビデオガール』のころより桂は、それまでの絵柄を壊しリアリティのある絵柄を模索し始める。
これは『電影少女』連載前に入院によって漫画の描けない生活を送っており、手が自分の絵を忘れてしまったことも転機とはなっているが、その他にも自分のキャラクターのルックスに飽きたこと、アイドル好きが加熱していたこと自分の絵よりも現実の女の子の方がかわいいと思っていることなどが理由として挙げられている。
あらすじ
あい編(あらすじ)
舞台は武蔵野に位置する東京都三鷹市。冴えないが気持ちの優しい高校生弄内洋太は、同級生の美少女早川もえみに密かな恋心を抱いていた。しかし彼女は、洋太の親友である新舞貴志に憧れており、洋太はもえみの片思いに協力することを約束し、彼女への失恋は決定的となってしまう。
失恋に沈む洋太の前に、不思議なビデオショップ 『GOKURAKU』 が現れる。店主から貸してもらったビデオテープ『なぐさめてあげる♥』を自宅で再生すると、ビデオガール天野あいがテレビから出現。あいは洋太の恋を応援すると言い出し、洋太とあいは一緒に暮らすことになる。
騒々しい共同生活の中で、あいと洋太は互いに心惹かれるようになっていくが、ビデオガールには『恋愛禁止』の掟が課されており、2人の仲はGOKURAKU管理者によって一度引き裂かれてしまう。その後、『応援するぜ』というタイトルに変更されたあいは、再び洋太の元へと返される。
その後、洋太は後輩の仁崎伸子と付き合うが、あいやもえみへの想いに悩まされる。さまざまな出来事を重ねていくうちに、あいに頼り切っていた頼りない自分自身の弱さに気付き、洋太は人間的に成長していく。
恋編(あらすじ)
あい編から7年後の下北沢などが舞台。過去のトラウマから「自分は女性を好きになってはいけない」と思い込む高校2年生田口広夢は、同じ絵画教室に通う白川あゆみに一目惚れをする。しかし彼女にはある悪い噂があった。親友刈川俊騎の後押しもあり白川をデートに誘い出したヒロムだったが、白川が噂通りの行動をとるのを目の当たりにしショックを受け逃げ出してしまう。
激しく傷ついたヒロムと、彼を心から心配するトシキの前に、突然 NEO GOKURAKU が現れる。まだ試作品だというテープを無理矢理借り出し、ヒロムの自宅で再生すると、彼らの前にビデオガール桃乃恋が現れる。再生時間は「あなたが本当の恋に出会うまで」。
登場人物
あい編(登場人物)
※は恋編にも登場する人物。
声優はカセットブック版 / OVA版の順番に記載する。
主要人物
弄内 洋太(もてうち ようた)※
声 - 佐々木望 / 草尾毅
私立貫大高等学校1年。思春期真っ盛りの冴えない高校生。幼い時に母親を亡くし、デザイナーである父親もほとんど家にいないため一人暮らし同然。当初は男性向けファッション誌をバイブルに、モテたい一心で雑誌をそのまま参考にした生活を送っていた。当初、仲間たちからは姓をひねって“モテナイヨータ”と揶揄されていた。過去の失恋経験から恋愛にトラウマがある。自分よりも他人を思いやる過剰なぐらいの「優しさ」を持つが、それゆえ他人への配慮から発したその場限りの「不誠実な優しさ」で逆に相手を深く傷つけてしまうこともあった。洋太の優しさは相手への配慮だけではなく過去のトラウマもあり、「自分が傷付きたくない」という自己防衛的側面も強く必ずしも自分より他人への配慮を優先した結果ではない。自分の本心を隠したいわゆる八方美人やお為ごかしとも、弱さを優しさにすり替えたものともいえる。また他の女性とのデート中にあいのことを気にしたり、特に女性への気遣いという点においては思慮に欠ける言動も少なくなく、周囲の人間が評価するほど完璧な「優しさ」を発揮しているわけではない。嫌なことがあるとすぐ学校を休むなど辛いことから逃避する傾向も強く、状況に流されやすい優柔不断な性格である。しかし、あいとの出会いや出来事を重ねていくうちにあいに頼り切っていた自分自身に気付き、人間的に成長していく。
父親の影響を受けて絵を描くことを特技とし、後に絵本作家として才能を開花させた「恋編」においての肩書きは絵本作家であり、副業として絵画教室を開いている。
天野 あい(あまの あい)※
声 - 高山みなみ / 林原めぐみ
洋太がGOKURAKUから借りてきたビデオテープ『なぐさめてあげる♥』(のちに『応援するぜ』に改題)より現れたビデオガール。本来はスタイル抜群、かつ女性らしい淑やかな性格・特技の持ち主のビデオガールとして再生されるはずだったのだが、洋太のビデオデッキが壊れていたため、がさつで男っぽい性格になり、胸が縮み、得意なはずの料理も下手となる。また、副作用としてビデオガールが本当は持ち得ないはずの『人を愛する心』を持ってしまう。一人称は「オレ」。一度は洋太の前から消されるが、クラスメイトとして再び洋太の前に姿を現す。以前の記憶は消えていながらも、洋太に惹かれ、「洋太と結ばれれば、人間にしてやる(ただし洋太に知られれば無効)」というローレックとの約束から、再び洋太を振り向かせようとするが、いずれ消える運命である自分に、洋太が振り向きそうにも無いと分かると、自ら身を引き運命を受け入れようとする。再生時間がカウントダウンされる中、洋太の頼みを聞き入れ、彼の絵本作りを手伝うあい。最終的には、パッケージ通りの「ビデオガール・天野あい」に戻されることを不幸と感じた洋太に、デッキを壊され消えていく。その後は光の粒子となって洋太の部屋に漂いながら「見守って」いたが、洋太が改めて作り直した絵本の完成とともに消失するかと思われた。しかし、洋太、そしてあいを知るみんなが、彼女を想う心が奇跡を呼ぶ。光の粒子が再集結し「人間」へと生まれ変わったあい。洋太とあいは強く抱きしめ合うのだった。
自分が消える運命にあっても、自分が選択したからと洋太なり他の誰なりに精神的に頼らず、人のいいところを見つけるのが得意。洋太への必殺技は「コバンザメ」、「フライングプレッシャー」、「あいちゃんダイナミック」など多彩。
「恋編」では直接の登場はないものの、洋太の会話の中で元気であることが語られており、またあいが発したと思われるセリフも描かれている。
早川 もえみ(はやかわ もえみ)
声 - 三石琴乃 / 天野由梨
洋太の同級生で、顔もスタイルも良い、かわいらしい美少女。洋太は彼女に恋心を寄せているが、もえみは新舞貴志に恋をしており、その相談を、もえみの中では友人の範疇内と位置づけている洋太にしてしまう(洋太は傷つくが、もえみは考えも及ばない)。物語中盤のある事件をきっかけに貴志と別れ、自分に好意を持ってくれている洋太と付き合うことにするが、それも初めは傷ついた心を寂しさや孤独感から回避させ、洋太の優しさで傷口を覆い包ませ癒し守るためだった。しかし、徐々に真摯な洋太に惹かれていき、のめり込んで行く。あいに心を奪われている洋太の愛を得るために必死の努力をするも、洋太はあいを選び、もえみは振られてしまう。父親の海外赴任に伴いスイスのジュネーブに行く予定(もえみのスイスでの進路の予定は作中では明らかにされていない)で高校も退学するが、外国へ行くことは逃げることになるのではとの思いから、日本で一人暮らしをすることになった。いつも他人に頼らず生きてきたあいに比べて、他人に頼って生きようとしていた、弱かった自分を回想する場面がある。
新舞 貴志(にいまい たかし)
声 - 井上和彦 / 辻谷耕史
洋太の親友。友人と組んでいるバンドではウッドベース担当のベーシスト。洋太とは対照的にモテることにはあまり関心がない、禁欲的かつクールな美少年。その甘いマスクもあって、もえみをはじめ多数の女子生徒を惹きつけている。ただし過去にトラウマがあるために女性に対しての関心は薄い。気が無いながらももえみと付き合いはじめるが、後に彼女のことを意識し始める。しかしとある事件をきっかけとして、もえみと洋太のことを思い、自らを悪役とすることによってもえみと破局し、さらには洋太とも絶縁状態となる。その後、洋太の元を去ったあいの危機を救い、一緒に暮らし始めるが、あいのことは異性と意識していない。あいによれば、自分が持たない洋太の優しさに憧れている様子である。夏美と清水の関係をあいから知らされ、夏美が危篤に陥ったとの連絡を受けたあいと共に、夏美と清水を再会させるのに手を尽くす。後に、清水と共に岡山でバンド活動をするようになる。
仁崎 伸子(にざき のぶこ)※
山口 夏美(やまぐち なつみ)
幼いころ、洋太の家の近くに住んでいたが、引っ越して以来音信不通となっていた少女。伸子と別れた洋太が失意のままに乗った電車(中央線)の車内で、座っていた座席を強奪した謎の女として登場。その後、彼氏に振られた腹いせに、新宿の路上で洋太を殴っていたヤンキーたちを一気に倒し、洋太を助ける。家出中(実際には両親と死別し、親類から絶縁された)で洋太の家に転がり込むも追い出され、公園でテント暮らしをしていたが、持病の心臓病が悪化し、入院。そして危篤状態になり、あい、洋太、清水が駆けつけるも、全員に見守られて短い生涯を終える。格闘に長け、あいを消すため送り込まれた刺客のビデオガール・神尾まいと互角に渡り合うほどの力があるが、前述の持病が原因で長時間の無理が利かない。強気な言動とは裏腹にピュアな心を持ち、あいがビデオガールであることを知りながらも口外しなかった。疎遠状態であった洋太とあいを再会させ、息を引き取る。
GOKURAKU
ピュアな心の持ち主にだけ見える不思議なレンタルビデオショップを営む組織。
おじいさん※
ローレック
神尾 まい(かみお まい)
あいに代わり完璧なビデオガールとして「再生」された少女。ビデオのタイトルは『元気を出して♡』。仁崎伸子に振られたことをローレックにつけ込まれた松井直人によって再生された。当初は直人の言うことに盲目的に従う人形のような美少女として振る舞っていたが、理性をなくした直人に1週間も視聴覚室に監禁され、壊されかけた。その後、ローレックによって様々な特殊装備を施されてパワーアップし、あいの消去を命じられてからはサディスティックな性格に豹変した。GOKURAKUの設立目的である「愛という感情の否定および消滅」という設定を体現したキャラクターの一人で、愛を信じ、人を愛する「不完全な」ビデオガールであるあいを敵視する。自らの体に流れるあいとは違う型の磁力を武器にし、あいを葬り去ろうとするが、2度の襲撃はいずれも失敗。最後はあいの磁力によって敗れ、「消えたくない」という感情とともに消滅してしまった。外見のモデルは『ビートルジュース』のリディア。
その他(登場人物)
空山 高夫(そらやま たかお)
洋太と同学年で同じ高校に通う高校生。美術部に所属している。電車の中では痴漢行為を働くなどと非常にスケベで女好きな性格をしており、女性の前では猫をかぶりかわいこ振るなど、裏表のある性格である。かわいいと思ったあいと洋太が仲がいいことが気に食わず、洋太からあいを奪おうとする。父の作三はPTAの会長を務めている。父親がPTAの会長であることを利用し、洋太を挑発して自分を殴らせ陥れて退学に持ちこませようとする(これはPTA役員の母親が関与した)など、非常に計算高い謀略家と言える。結果、洋太は退学は免れたものの、空山の母親が「絶対に許さない」と息巻いたこともあって停学に処せられ、それによる出席日数の不足から留年することとなった。
松井 直人(まつい なおと)
恋編(登場人物)
田口 広夢(たぐち ひろむ)
桃乃 恋(ももの れん)
白川 あゆみ(しらかわ あゆみ)
刈川 俊騎(かるかわ としき)
小沢 梢子(おざわ しょうこ)
その他
- 実在する街が描かれているが、これは桂正和のこだわりであり、登場人物以外でも「リアルさ」を求めた結果(空想上ではなく実際の街中でストーリーが繰り広げられることを求めたため)である。これは後々の作品にも引き継がれている。
- あい編では三鷹駅周辺が主な舞台となっておりよく登場する。特に北口が登場する場面が多い。その他、吉祥寺(パルコや北口商店街)や新宿(主に東口)も実在する施設が多い(武蔵境駅も連載当時は「実物そのもの」であったが、2008年現在は中央線の高架化工事で駅舎が移転したため全く異なっている)。その後のOVAでは渋谷が登場したほか、千葉県市川市の江戸川放水路(東西線妙典駅近く)に非常によく似た場所が登場した。
- 恋編では下北沢や渋谷が描かれている。
- 第5巻の2版以降、差し替えがある。確認できるだけで以下の通り。
- 2版以降は目次の次の2ページが黒で塗り潰されている。これは初版の19・20ページが全てカットされたことでのページ数不足を補うためである。まいがスカートをたくし上げ、露わになった下着に松井が手を伸ばし、下腹部を愛撫、さらに頬擦りをして崩れ落ちる、という2ページが削除されている。下着を見せることへの恥じらいを確認した後、すぐに見つめ合うシーンへ移る。
- CHAPTER38・39にかけて、まいは全裸であったが、下着が加筆されている。しかし、修正の精度が悪く、コピーした原稿に手書きで書き足した画質に劣化している。トイレに行こうとする際に下着を履きなおすのだが、既に履いているため、話の流れが不自然になってしまっている。
- CHAPTER41の2ページ目1コマ目は当初「あいの尻のアップ」であったが、次コマの洋太の顔部分のみを拡大したコマに差し替えられている。
- 裸エプロンという姿であったあいに、下着が加筆されている。
- CHAPTER45の中で、あいともえみが温泉に入っているシーンで、お湯の量が増やされ、下腹部が隠されている。
- 『WJ』上での次作『D・N・A²』にはエロ本の表紙モデルとして天野あいと神尾まいが出演している。
- 2020年9月に双葉社ウェブサイト『ふたまん』で行われた「思春期に読んでドキドキさせられた好きな少年ジャンプの漫画」ランキングで1位を獲得した。
- あい編では三鷹駅周辺が主な舞台となっておりよく登場する。特に北口が登場する場面が多い。その他、吉祥寺(パルコや北口商店街)や新宿(主に東口)も実在する施設が多い(武蔵境駅も連載当時は「実物そのもの」であったが、2008年現在は中央線の高架化工事で駅舎が移転したため全く異なっている)。その後のOVAでは渋谷が登場したほか、千葉県市川市の江戸川放水路(東西線妙典駅近く)に非常によく似た場所が登場した。
- 恋編では下北沢や渋谷が描かれている。
- 2版以降は目次の次の2ページが黒で塗り潰されている。これは初版の19・20ページが全てカットされたことでのページ数不足を補うためである。まいがスカートをたくし上げ、露わになった下着に松井が手を伸ばし、下腹部を愛撫、さらに頬擦りをして崩れ落ちる、という2ページが削除されている。下着を見せることへの恥じらいを確認した後、すぐに見つめ合うシーンへ移る。
- CHAPTER38・39にかけて、まいは全裸であったが、下着が加筆されている。しかし、修正の精度が悪く、コピーした原稿に手書きで書き足した画質に劣化している。トイレに行こうとする際に下着を履きなおすのだが、既に履いているため、話の流れが不自然になってしまっている。
- CHAPTER41の2ページ目1コマ目は当初「あいの尻のアップ」であったが、次コマの洋太の顔部分のみを拡大したコマに差し替えられている。
- 裸エプロンという姿であったあいに、下着が加筆されている。
- CHAPTER45の中で、あいともえみが温泉に入っているシーンで、お湯の量が増やされ、下腹部が隠されている。
カセットブック
『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』のタイトルで1991年に集英社カセットおよび集英社CDブックより、カセットブック・CDブックが発売。脚色は後にノベライズも担当した富田祐弘。
収録曲
映画
『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』のタイトルで1991年に実写映画化された。監督は以前より桂の知人であった金田龍が務めた。同時上映は『ふしぎの海のナディア』。
スタッフ(映画)
- 監督:金田龍
- 製作:東宝
- 製作総指揮:朝野勇次郎
- プロデューサー:日高武司、市山隆治、米沢昭宣
- 脚本:桂正和、吉本昌弘
- 企画:渡辺正憲、永田英二
- 撮影:丸池納
- 音楽:小六禮次郎
- 美術:清水剛
主題歌(映画)
宇都美慶子 「抱きしめて -シュールな恋-」(ポリドール〈現:ユニバーサル ミュージックLLC〉)
キャスト(映画)
- 天野あい:坂上香織
- 弄内洋太:大沢健
- 新舞貴志:保阪尚輝
- 早川もえみ:浜口ひろみ
- 加奈子:矢蒔浬子
- 瑞枝:野村詩織
- 絵里:橋野恵美
- 美紀:加上由実
- 洋太(子供時代):澤田英俊
- 貴志(子供時代):古謝潤一
- 女の子:白山愛
- 郵便配達:ふじわら哲平
- 謎の?:桂正和
- オヤジ:ポール牧
- 謎の男:岸部一徳
テレビドラマ
第1シリーズ『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』
テレビ東京系列の「土曜ドラマ24」枠(毎週日曜日0時20分 - 0時50分〈土曜日深夜〉)、2018年1月期より『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』のタイトルで連続ドラマ化された。ストーリーは、原作から25年後を設定しており、主人公は弄内洋太の甥である男子高校生・弄内翔(もてうちしょう)が、おじの家の納屋で古いビデオデッキを見つけるところから展開する。
放送に合わせて第1話の脚本を原作者がコミカライズした『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』(原作・作画:桂正和、オリジナル脚本:喜安浩平)が『ヤングジャンプ』(2018年5・6合併号、集英社)に22ページの読み切りとして掲載された。
劇中アニメ制作はシグナル・エムディが担当。現・プロダクションI.Gの西久保瑞穂らが1992年に手掛けた後述のOVAが素晴らしかったことと、原作リブートという意味でも、そのラインを絶対に生かしたかったため。若いスタッフたちが関監督の監修のもと手掛けた仕上がりは、ドラマ世界を広げるアニメーションになった。イラストは原作者の桂正和描き下ろし。
2019年1月19日未明(18日深夜)、テレビ東京で特別編が放送された。テレビ北海道、TVQ九州放送は同時ネット、テレビ愛知、テレビ大阪は遅れネットで放送された。
キャスト(第1シリーズ)
主要人物
- 天野アイ - 西野七瀬(乃木坂46)
- 弄内翔 - 野村周平
- 柴原奈々美 - 飯豊まりえ
- 古矢智章 - 清水尋也
- 大宮リカ - 大友花恋
- 清水浩司 - 村上淳
- 弄内洋太 - 戸次重幸
ゲスト
- 小関カオル - 富田健太郎(第5話 - 第7話)
- 夏美 - 織田梨沙(第9話 - 第10話)
スタッフ(第1シリーズ)
- 脚本 - 喜安浩平、山田能龍、真壁幸紀、室岡ヨシミコ
- 監督 - 関和亮、真壁幸紀、桑島憲司
- 音楽 - tofubeats
- 主題歌 - tofubeats(unBORDE)
- 「ふめつのこころ」(第1 - 6話、第11 - 12話)
- 「ふめつのこころ 天野アイ ver.」(第7 - 10話)
- チーフプロデューサー - 浅野太(テレビ東京)
- プロデューサー - 五箇公貴(テレビ東京)、倉地雄大(テレビ東京)、巣立恭平(ROBOT)
- ブレーン - 酒井健作
- 制作 - テレビ東京、ROBOT
- 製作著作 - 「電影少女 2018」製作委員会
- 「ふめつのこころ」(第1 - 6話、第11 - 12話)
- 「ふめつのこころ 天野アイ ver.」(第7 - 10話)
放送日程(第1シリーズ)
各話 | 放送日 | ラテ欄 | 脚本 | 監督 |
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特別編 | 2019年1月19日 | さよならアイ卒業SP | 山田能龍 喜安浩平 |
関和亮 |
ネット局(第1シリーズ)
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送時間 | 備考 |
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関東広域圏 | テレビ東京 | テレビ東京系列 | 2018年1月14日 - 2018年4月1日 | 日曜 | 0:20 - 0:50(土曜 24:20 - 24:50)制作局 |
大阪府 | テレビ大阪 | 同時ネット | |||
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | ||||
北海道 | テレビ北海道 | ||||
福岡県 | TVQ九州放送 | ||||
和歌山県 | テレビ和歌山 | 独立局 | 2018年1月27日 - | 土曜 23:30 - 24:00 | 遅れネット |
滋賀県 | びわ湖放送 | 2018年1月28日 - | 日曜 | 2:55 - 3:25(土曜 26:55 - 27:25)||
奈良県 | 奈良テレビ | 2018年1月28日 - | 日曜 23:00 - 23:30 | ||
山形県 | テレビユー山形 | TBS系列 | 2018年2月8日 - | 木曜 | 1:25 - 1:55(水曜 25:25 - 25:55)|
熊本県 | 熊本放送 | 2018年3月8日 - | 木曜 | 1:00 - 1:30(水曜 25:00 - 25:30)||
広島県 | 中国放送 | 2018年4月15日 - | 月曜 | 0:50 - 1:20(日曜 24:50 - 25:20)||
青森県 | 青森テレビ | 2018年5月7日 - 2018年7月30日 | 火曜 | 0:58 - 1:28(月曜 24:58 - 25:28)||
岩手県 | IBC岩手放送 | 2018年8月1日 - | 木曜 | 1:28 - 1:58(水曜 25:28 - 25:58)
テレビ東京系 土曜ドラマ24 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
フリンジマン〜愛人の作り方教えます〜
(2017年10月8日 - 12月24日) |
電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-
(2018年1月13日 - 4月1日) |
廃枠
|
テレビ東京系 日曜0:20 - 0:50枠 | ||
フリンジマン〜愛人の作り方教えます〜
(2017年10月8日 - 12月24日) |
電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-
(2018年1月13日 - 4月1日) 【ここまでドラマ枠】 |
第2シリーズ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』
先述した特別編のエンディングにおいて、2019年4月期より新シリーズ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』がテレビ東京系 金曜未明の深夜ドラマ枠「木ドラ25」にて放送開始されると発表。今回は原作に登場した別のビデオガール・神尾まい(マイ)が登場。ドラマ第1シリーズのラストに写真で登場した謎のビデオガール・神尾マイを主人公にしたシリーズ2作目であり、神尾マイ役を演じる乃木坂46の山下美月と萩原利久がダブル主演を務める。ストーリーは第1シリーズと同じくオリジナル的な要素をかなり多めに、マイにより人生を狂わされていく少年の悲喜劇が描かれる。ドラマプロデューサーによると「アイ(前作)がジェダイ(聖)の物語だとすると(今回の)マイはシス(闇)の物語」とのこと。
あらすじ(第2シリーズ)
ビデオを再生すると出現する〈ビデオガール〉神尾マイ(山下美月)。
再生ボタンを押した「再生者」の願いを叶えるため、あらゆる手段で願いの成就をサポートしつつ、次第に再生者はマイに心から心酔してしまい、マイの不在からは廃人同然のように精神を病んでしまう。
叶野(萩原利久)は偶然再生者となり、かつて幼馴染であった朝川(武田玲奈)との「ゴール」をマイに依頼する。
しかし、叶野が再生者になる以前に、高校では数人の男子生徒がマイに関連して心神喪失したことが他校や巷での噂となり、マイのことを追う記者・弄内(戸次重幸)まで現れる。
マイのなりふり構わない異常なまでの尽力もあり、叶野の想いは成就しつつあり、ついに朝川と付き合うようになるが、叶野に「マイはいとこ」と紹介されるも、叶野とマイが同居していること、かつて朝川はマイと仕事現場で出会っていることなどから不信感を抱く。
デート先を叶野の自宅にし、叶野とマイのいとこというにはあまりに親密な距離感に嫉妬を覚えた朝川は、学校でビデオガールのことを聞いていたことからふとテレビのデッキ類を確認すると、神尾マイが描かれたVHSビデオのパッケージと、それを再生し続けているビデオデッキを発見した。機転を利かせてマイに買い物を頼むと、マイの不在時にビデオの再生を停止し、パッケージごとビデオを持ち去ってしまう朝川。
マイが帰宅しないことから半狂乱となった叶野は、はじめてマイと出会った場所や町を探すが、朝川の訪問から異変があったことを思い出し、何度も電話もするが、朝川は応答しなかった。
再生者がいなくなったことからマイは消滅したと思われたが、なぜか拘束された状態で目を覚ます。側には叶野の高校の教師である松井(岡田義徳)がいた。
実は松井は高校生時代にマイを再生しており、その時の記憶を失っていたが、校内での噂からビデオガールのことを少しずつ思い出し、叶野が所持者だと睨み朝川を説得させビデオテープを持ってこさせていたのだった。
松井は過去のマイの所業を洗脳のように連続して再生さえ、マイのマインドコントロールに成功する。
松井は自宅にマイを住まわせ、それに従順に従うマイだった。ふとしたきっかけから叶野との記憶が頭をよぎり、外へと出かけていき、それを朝川が偶然見つけ、約束ではビデオテープは破棄すると聞いていたのにマイが再生されていることに驚きつつ、朝川の自宅で事情を問いただす。
じょじょに人間的な感情を持ち始めるマイは、松井の命令を無視して高校に手作り弁当を届けるまでになったが、人目につく行動を快く思わない松井は叶野を抹殺することを決意する。
朝川の献身的な対応もあり、叶野はマイへの思いを断ち切り、再び高校に通うようになるまでになり、穏やかな生活を送っていた。
偶然記者である弄内と接触した朝川は、叶野とマイとの関係を少しずつ共有し、松井が高校生時代と同じ高校に勤めていることを朝川に漏らす。
ついに行動を開始したマイは、松井とマイを目撃していた女子生徒・佐竹(新條由芽)をスマホ操作中の交通事故に見せかけて大ケガを負わせ、次のターゲットである叶野を校舎屋上に呼び出した。叶野を突き落とすことにためらうマイの様子を見ていた松井が飛び出し、松井と叶野がもつれ合うように校舎から落下する大ケガとなった。
現場を突き止めた弄内は救急車を呼びつつ2人を助ける。翌日、高校では叶野の飛び降り事故のみが報告され、一方の松井は命に別条はないが廃人同然で休養中として学校では生徒ひとりを殺そうとしたという疑いから内々で懲戒処分となった。
ビデオを停めるよう進言する弄内の意見に耳を傾けつつも、マイのこれからを思案する叶野。朝川も俳優業が軌道に乗り単身渡米して演技の勉強をすることを選択しひとりで挑戦する決意から叶野に別れを告げる。
今のマイの再生を停めると、ビデオテープの限界からもう二度と再生できないだろうと言われた叶野は、まだ叶えていないマイの願いを実現させようとマイの行きたい場所を探すことに協力する。
叶野の思い出の場所であるキャンプを楽しみつつ、マイの行きたい場所が見つかった。それは高校の放送室、マイがはじめて再生された場所だった。
休日にマイとともに学校に向かった叶野だったが、偶然にも学校に復帰する予定だった柳(柾木玲弥)に目撃され、マイに逆上し刃物を振り回す。すんでのところで放送室に籠城することに成功した叶野とマイ。今までの思い出を思い出しつつ、マイは自分の手で停止ボタンに手を伸ばし消滅した。
叶野に再び日常が戻ってきた。朝川からは定期的に連絡があるようで順調な様子、マイとの約束から写真に力を注ぎだす。
キャスト(第2シリーズ)
- 神尾マイ - 山下美月(乃木坂46)
- 叶野健人 - 萩原利久
- 朝川由那 - 武田玲奈
- 川島杏奈 - 黒木ひかり
- 佐竹美優 - 新條由芽
- 水谷航平 - 大下ヒロト
- 等々力守 - 久保田康祐
- 柳智則 - 柾木玲弥
- 加藤さやか - 桃月なしこ
- 杉崎勇輝 - 甲斐翔真
- 小山内和美 - 三浦誠己
- 沢村雄介 - 森岡龍
- 太田和夫 - 小松和重
- 松井直人 - 岡田義徳
- 弄内洋太 - 戸次重幸
スタッフ(第2シリーズ)
- 脚本 - 喜安浩平、山田能龍、高野水登
- 総監督 - 関和亮
- 監督 - 真壁幸紀、湯浅弘章、山岸聖太、川井隼人
- 音楽 - KERENMI(蔦谷好位置)
- 主題歌 - KERENMI feat.大比良瑞希「からまる」(トイズファクトリー)
- チーフプロデューサー - 大和健太郎(テレビ東京)
- プロデューサー - 五箇公貴(テレビ東京)、倉地雄大(テレビ東京)、巣立恭平(ROBOT)
- 制作 - テレビ東京、ROBOT
- 製作著作 - 「電影少女 2019」製作委員会
放送日程(第2シリーズ)
ネット局(第2シリーズ)
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送枠 | 放送期間 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | テレビ東京系列 | 木ドラ25 | 2019年4月12日 - 2019年6月28日 | 金曜 1:00 - 1:30(木曜 25:00 - 25:30) | 制作局 |
大阪府 | テレビ大阪 | サンデーナイトドラマ | 2019年4月15日 - | 月曜 0:35 - (日曜 24:35 - ) | 遅れネット | |
全国放送 | BSテレ東 | BS放送 | 2019年4月17日 - | 水曜 0:00 - 0:30(火曜 24:00 - 24:30) | ||
宮城県 | 宮城テレビ放送 | 日本テレビ系列 | 2019年4月26日 - | 金曜 0:59 - 1:29(木曜 24:59 - 25:29) | ||
滋賀県 | びわ湖放送 | 独立局 | 2019年4月28日 - | 日曜 22:54 - 23:24 | ||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | テレビ東京系列 | 2019年4月29日 - | 月曜 0:35 - 1:05(日曜 24:35 - 25:05) | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 2019年5月5日 - | 日曜 1:50 - 2:20(土曜 25:50 - 26:20) | |||
和歌山県 | テレビ和歌山 | 独立局 | 2019年5月11日 - | 土曜 23:30 - 24:00 | ||
青森県 | 青森テレビ | TBS系列 | 2019年5月28日 - | 火曜 0:55 - 1:25(月曜 24:55 - 25:25) | ||
北海道 | テレビ北海道 | テレビ東京系列 | 2021年4月10日 - | 土曜 2:00 - 2:30(金曜 26:00 - 26:30) |
テレビ東京系 木ドラ25 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
デザイナー 渋井直人の休日
(2019年1月18日 - 4月5日) |
電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-
(2019年4月12日 - 6月28日) |
テレビ演劇 サクセス荘
(2019年7月12日 - 9月27日) |
OVA
『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』のタイトルで1992年に制作。VHS で全6巻。2001年には全2巻の DVD として、単品、BOX で販売されている。
特典映像として、東北弁でしゃべるあい、九州弁でしゃべる洋太、京都弁でしゃべるもえみによるかけ合いが収録されている(もえみ役の天野は京都出身)。
スタッフ(OVA)
- 監督:西久保瑞穂
- シリーズ構成:関島眞頼、あかほりさとる
- キャラクターデザイン:後藤隆幸
- 美術:串田達也
- 色彩設計:遊佐久美子
- 撮影:高橋明彦
- 編集:ジェイ・フィルム、掛須秀一、山森重之
- 音楽:岡田徹
- 音響:田中英行
- プロデューサー:石川光久、大徳哲雄
- 企画:中野和雄、後藤広喜
- 制作:I.G.TATSUNOKO
- 製作・著作:集英社
主題歌(OVA)
オープニングテーマ「うれし涙」
エンディングテーマ「あの日に…」
挿入歌
「メッセージ」(1)
「君の虹」(3)
「硝子MOON」(3)
「明日は明日」(4)
「心の水たまり」(5)
「Frozen Flower」(6)
「好きなんです」(6)
担当声優(OVA)
※主要キャラクターの声優については上記の登場人物の欄を参照。
- 軽薄ボーイ:高木渉
- 女子生徒:佐久間純子、南杏子、須呂智美、根谷美智子
- 男子生徒:石野竜三、相沢正輝
- 男A:古田信幸
- 女の子:真柴摩利
- 従業員:相沢正輝
- 映画の声:須呂智美、高橋正彦
- 巡査:長島雄一
- 英語教師:小野健一
- アナウンス:池本小百合
- 店員:石野竜三
- カップルの男:長島雄一
- 留守番電話:本郷保(イメージ・サウンドトラック)
各話リスト(OVA)
関連CD(OVA)
天野あいメッセージCDシングル「なぐさめてあげる」 (Victor/CDES-66)
収録曲
CDドラマ「なぐさめてあげる」
あの日に…(インストゥルメンタル)
明日は明日(インストゥルメンタル)
洋太 v.s. ローレック(インストゥルメンタル)
君の虹(インストゥルメンタル)
電影少女 オリジナル・サウンドトラック (Victor/VICL-281)
収録曲
うれし涙(酒井法子)
あの日に…(木村真紀)
明日は明日(桂正和)
メッセージ(Nav Katze)
硝子MOON(須藤まゆみ)
Theme of TAKASHI
悲しみの魂をつむぐもの
Master of GOKURAKU
Searching for AI 幻〜闘〜再会
好きなんです(木村真紀)
「電影少女 2nd」イメージ・サウンドトラック -Memories- (Victor/VICL-316)
収録曲
Prologue:Answering Phone I
AI LOVE YOU (TECHIE POO)
Scene1:長電話1
晩夏の降る庭(新居昭乃)
Scene2:長電話2
心の水たまり(桂正和)
Scene3:長電話3
Takashi's Theme II
Scene4:長電話4
まだ見ぬ夢(桂正和)
Scene5:長電話5
Frozen Flower (Nav Katze)
Scene6:Answering Phone II
u・re・shi・na・mi・da
Scene7:ナ・グ・サ・メ・テ・ア・ゲ・ル
君の虹(須藤まゆみ)
あいともえみの留守電メッセージ
小説
『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』のタイトルで富田祐弘によってノベライズがなされている。第一話「天野あい」が『jump novel』vol.1(1991年8月21日号)に掲載。1993年6月9日にジャンプ ジェイ ブックスより単行本が発売された。
単行本には小説オリジナルとなるビデオガールの名前を題名とした、第二話「影取ゆう」・第三話「香山ゆめ」の2話が書き下ろされ、全3話が収録されている。この他桂による描き下ろしとして、カラーイラストとスペシャル・エキストラコミック「BONUS CHAPTER ビデオガールたちの休日」(3頁)が冒頭に収録されている。なお、スペシャル・エキストラコミックには小説に登場する3人のビデオガールの他、読切『ビデオガール』のはるの、漫画本編の桃乃恋も登場している。
ゲーム
『電影少女 -Virtual Girl Lun-』のタイトルで1999年に販売された恋愛シミュレーションゲーム。主人公が手にしたCD-ROMから飛び出した「バーチャルガールるん」に助けられながら本当の恋人を見つけることが目的。あい編に出てきたもえみなどの他、ゲームオリジナルの女の子が登場。
ビデオガール
「ビデオガール」 (VIDEO GIRL) は連載作品『電影少女』の元となった読切作品。『週刊少年ジャンプ』1989年特別編集ウインタースペシャルに掲載。短編集『桂正和コレクション』の2巻(扉含め6ページまでカラー)および、『電影少女』15巻に収録されている。
本作品の時点で、
- ビデオを再生することによって女の子が飛び出してくる。
- 再生時のトラブルで女の子の性格が変わる。
- 主人公とビデオガールが恋に落ちる。
- ビデオガールが人間になって主人公と結ばれる。
といった「あい編」の大枠は既に出来上がっている。
当時担当であった鳥嶋和彦の「描きたい女の子を描いてこい」との要望から、男の子っぽいキャラクターの「はるの」がまず誕生する。その後「SFが入らないと自分が面白くない」桂に対し、「『アメージング・ストーリー』のビデオの『薬品がかかった雑誌から男が出てくる話』の女版で行こう」との提案が出された。そこで「裏本(注:リンク先18禁記事)に薬品がかかり、液が裏まで染みて裏のページの男の性格になる」話にしようとするも、さすがに少年誌で裏本は問題があると判断され、当時人気の高かったレンタルビデオ屋から着想を得て、ビデオを再生したら少女が飛び出してくるという「ビデオガール」の概念が誕生した(同時に録画ボタンによって男の性格になる設定も誕生)。
あらすじ(ビデオガール)
昨日まで空き地だったはずのところに突如現れたレンタルビデオショップ。「特殊ビデオ」の文字にスケベ心を刺激された山川宗洋はふらりと立ち寄り好みの女の子のビデオを借りていく。家に帰り着き、早速そのビデオを再生してみると、突然女の子がテレビ画面から飛び出してきた。
登場人物(ビデオガール)
山川 宗洋(やまかわ むねひろ)
はるの
浩子(ひろこ)
書誌情報
特記のない限り、著者は桂正和・発行は集英社。
- 『電影少女』〈ジャンプ・コミックス〉、全15巻
- 「失恋」1990年7月15日発行、ISBN 4-08-871801-1
- 「消滅」1990年9月15日発行、ISBN 4-08-871802-X
- 「再生」1990年11月15日発行、ISBN 4-08-871803-8
- 「体験」1991年1月15日発行、ISBN 4-08-871804-6
- 「刺客」1991年3月15日発行、ISBN 4-08-871805-4
- 「破局」1991年6月15日発行、ISBN 4-08-871806-2
- 「再現」1991年8月12日発行、ISBN 4-08-871807-0
- 「交際」1991年10月15日発行、ISBN 4-08-871808-9
- 「記憶」1991年12月8日発行、ISBN 4-08-871809-7
- 「氷解」1992年2月15日発行、ISBN 4-08-871810-0
- 「生命」1992年5月13日発行、ISBN 4-08-871701-5
- 「嫉妬」1992年7月8日発行、ISBN 4-08-871702-3
- 「幸福」1992年9月9日発行、ISBN 4-08-871703-1
- 「心の傷」1992年11月8日発行、ISBN 4-08-871704-X
- 「恋愛」1993年3月8日発行、ISBN 4-08-871705-8
- 愛蔵版『電影少女』〈愛蔵版コミックス〉、全9巻
- 1997年4月25日発行、ISBN 4-08-782736-4
- 1997年5月25日発行、ISBN 4-08-782737-2
- 1997年6月25日発行、ISBN 4-08-782738-0
- 1997年7月23日発行、ISBN 4-08-782739-9
- 1997年9月24日発行、ISBN 4-08-782740-2
- 1997年10月25日発行、ISBN 4-08-782741-0
- 1997年11月25日発行、ISBN 4-08-782742-9
- 1997年12月23日発行、ISBN 4-08-782743-7
- 1998年1月25日発行、ISBN 4-08-782744-5
- 文庫版『電影少女』〈集英社文庫〉、全9巻
- 2003年1月17日発行、ISBN 4-08-618012-X
- 2003年1月17日発行、ISBN 4-08-618013-8
- 2003年3月18日発行、ISBN 4-08-618014-6
- 2003年3月18日発行、ISBN 4-08-618015-4
- 2003年4月18日発行、ISBN 4-08-618016-2
- 2003年4月18日発行、ISBN 4-08-618017-0
- 2003年5月16日発行、ISBN 4-08-618018-9
- 2003年5月16日発行、ISBN 4-08-618019-7
- 2003年5月16日発行、ISBN 4-08-618020-0
- CDブック『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』〈集英社CDブック〉 1991年7月 、ISBN 4-08-901044-6
- 小説『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』富田祐弘(著者)〈ジャンプ ジェイ ブックス〉1993年6月発行、ISBN 4-08-703008-3
- 短編集『桂正和コレクション VOL.2』発行:創美社・発売:集英社〈ジャンプ スーパー エース〉1989年4月15日発行、ISBN 4-420-13718-5
参考文献
- 桂正和「GOKURAKU CLUB 6」『電影少女 13巻』191頁
- 野上タカヒロ「コミックをもっと2おもしろく!!〈コミッカーズ・インタビュー〉桂正和」『コミッカーズ 14号』美術出版社〈別冊美術手帖〉1995年6月15日発行、8 - 15頁
- 斎藤次郎「第六章 漫画による恋愛論 - 「電影少女」」『『少年ジャンプ』の時代』岩波書店〈子どもと教育〉1996年10月25日、ISBN 4-00-003953-9、169 - 194頁
- 桂正和「桂正和インタビュー」『4C R-side ‹HEROES-side› Katsura Masakazu Illustrations 2』集英社、1998年8月9日発行、ISBN 4-08-782762-3、69 - 84頁
- 「金田龍×桂正和 対談」『Making of Game Graphics vol.2 鬼武者2』株式会社ワークスコーポレーション〈CGWORLD別冊〉、2002年8月10日、68 - 71頁