この素晴らしい世界に祝福を!
小説
著者:暁なつめ,
掲載サイト:小説家になろう,
レーベル:角川スニーカー文庫,
連載期間:2012年12月 - 2013年10月,
巻数:全20巻,
小説:この素晴らしい世界に爆焔を!
著者:暁なつめ,
出版社:KADOKAWA,
掲載サイト:ザ・スニーカーWEB,
レーベル:角川スニーカー文庫,
連載期間:2013年10月25日 - 2014年10月27日,
巻数:全3巻,
小説:この仮面の悪魔に相談を!
著者:暁なつめ,
出版社:KADOKAWA,
掲載サイト:ザ・スニーカーWEB,
レーベル:角川スニーカー文庫,
発売日:2016年4月1日,
連載期間:2015年9月25日 - 2015年12月25日,
巻数:全1巻,
小説:続・この素晴らしい世界に爆焔を!
著者:暁なつめ,
出版社:KADOKAWA,
掲載サイト:ザ・スニーカーWEB,
レーベル:角川スニーカー文庫,
連載期間:1巻分:2016年8月25日-2016年11月25日 - 2巻分:2018年8月-2019年2月,
巻数:全2巻,
小説:この素晴らしい世界に祝福を!エクストラあの愚か者にも脚光を!
著者:昼熊,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:角川スニーカー文庫,
巻数:全7巻,
漫画
作画:渡真仁,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊ドラゴンエイジ,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
発表期間:2014年9月9日 -,
巻数:既刊18巻,
漫画:この素晴らしい世界に爆焔を!
作画:森野カスミ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミックアライブ,
レーベル:MFコミックス,
発表期間:2016年5月27日 - 2017年12月27日,
巻数:全5巻,
話数:全20話,
漫画:この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!
作画:ずんだコロッケ,
出版社:KADOKAWA,
掲載サイト:コミッククリア,
レーベル:ファミ通クリアコミックス,
発表期間:2016年8月12日 - 2017年4月28日,
巻数:全2巻,
話数:全16話,
漫画:この素晴らしい世界に日常を!
作画:染宮すずめ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:ComicWalker,
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ,
発表期間:2016年9月27日 - 2017年8月26日,
巻数:全3巻,
話数:全32話,
漫画:この素晴らしい世界に祝福を!エクストラあの愚か者にも脚光を!
原作・原案など:憂姫はぐれ,
作画:豚たま子,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊少年エース,
レーベル:角川コミックス・エース,
発表期間:2018年1月26日 - 2020年1月24日,
巻数:全2巻,
話数:全16話,
漫画:この仮面の悪魔に相談を!
作画:染宮すずめ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミックアライブ,
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ,
発表期間:2018年2月27日 - 2019年1月26日,
巻数:全2巻,
話数:全12話,
漫画:続・この素晴らしい世界に爆焔を!
作画:森野カスミ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミックアライブ,
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ,
発表期間:2018年2月27日 - 2020年5月27日,
巻数:全4巻,
話数:全25話,
漫画:この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ
作画:森野カスミ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミックアライブ,
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ,
発表期間:2022年3月26日 -,
巻数:既刊3巻,
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!-この欲深いゲームに審判を!-
ゲームジャンル:アドベンチャー,
発売元:5pb.,
発売日:2017年9月7日2020年12月17日,
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!〜希望の迷宮と集いし冒険者たち〜この素晴らしい世界に祝福を!〜希望の迷宮と集いし冒険者たち〜Plus
ゲームジャンル:3DダンジョンRPG,
発売元:エンターグラム,
発売日:2019年6月27日2020年8月27日,
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ
ゲームジャンル:RPG,
開発・発売元:サムザップ,
発売日:2020年2月27日,
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!〜この欲望の衣装に寵愛を!〜
ゲームジャンル:アドベンチャーゲーム,
発売元:5pb.,
発売日:2020年9月24日,
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!〜呪いの遺物と惑いし冒険者たち〜
ゲームジャンル:3DダンジョンRPG,
発売元:エンターグラム,
発売日:2022年11月24日,
アニメ:この素晴らしい世界に祝福を!(第1期)この素晴らしい世界に祝福を!2(第2期)この素晴らしい世界に祝福を!3(第3期)
原作:暁なつめ,
総監督:金崎貴臣,
シリーズ構成:上江洲誠,
キャラクターデザイン:菊田幸一,
音楽:甲田雅人,
製作:このすば製作委員会このすば2製作委員会このすば3製作委員会,
放送局:TOKYO MX,
話数:第1期:全10話+OVA第2期:全10話+OVA第3期:,
アニメ:この素晴らしい世界に爆焔を!
原作:暁なつめ,
総監督:金崎貴臣,
監督:安部祐二郎,
シリーズ構成:上江洲誠,
キャラクターデザイン:菊田幸一,
音楽:甲田雅人,
アニメーション制作:ドライブ,
製作:このすば爆焔製作委員会,
放送局:TOKYO MXほか,
話数:全12話,
インターネットラジオ:この素晴らしいラジオに祝福を!
配信期間:2016年7月5日 - 2017年7月25日2019年1月1日 - 2020年6月2023年8月-,
配信サイト:響 -HiBiKi Radio Station-,
配信日:隔週火曜日2023年~は月1不定期更新,
以下はWikipediaより引用
要約
『この素晴らしい世界に祝福を!』(このすばらしいせかいにしゅくふくを)は、暁なつめによる日本のライトノベル。イラストは三嶋くろねが担当。Web小説のリメイクという位置付けで、角川スニーカー文庫(角川書店→KADOKAWA)より2013年10月から2023年9月まで刊行された。略称は「このすば」。
概要
元々は小説投稿サイト「小説家になろう」にて、暁がユーザー名を「自宅警備兵」名義として2012年12月から連載していたオンライン小説である。2013年12月10日に本作が削除されることが同サイトの活動報告で告知され、同時に他の「自宅警備兵」名義の投稿作品すべてが削除された。物語の要素の多くは共通しているが、WEB版とその他のメディアでは展開や設定が大きく変更されている。
2014年9月9日より、『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA 富士見書房)にて漫画版の連載が開始された。
2016年には原作第1巻から第2巻までの内容を元にテレビアニメ化され、同年1月から3月まで放送された。その最終話終了直後には第2期の制作決定が発表され、原作第3巻から第4巻までの内容を元に2017年1月から3月まで放送された。
2019年には原作第5巻の内容を元にした劇場アニメが公開。
2021年11月時点でシリーズ累計発行部数は1000万部を突破している。『このライトノベルがすごい!』文庫部門では2017年版で9位を獲得している。
あらすじ
不慮の事故で命を落とした高校生の佐藤和真(カズマ)は、天界で女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。彼女は「異世界には望むものを1つだけ持っていける」と特典を持ち出しながら異世界転移を勧誘する。しかし、アクアがカズマを小馬鹿にして笑い転げていたことから、カズマは腹いせに『異世界に持っていくモノ』としてアクアを指定し、転移に巻き込む。こうして、アクアを連れて異世界「アクセルの街」に降り立ったカズマは、運勢だけが異常にいい平凡な冒険者となり、運勢と知性は低いがそれ以外の全ステータスが高いアクアはアークプリーストとなる。その後、爆裂魔法の使い手だが1発撃つと動けなくなるアークウィザードめぐみんと、見た目は美女だが妄想癖のあるマゾヒストで攻撃が全く当たらない変態クルセイダーダクネスを仲間に加えて、彼女らの問題行動に振り回される日々を送ることになる。しかし、想像以上に留まるところを知らない彼女らの問題行動は、魔王軍とのトラブルや、大悪魔とのモテ期相談、悪徳領主との金の殴り合い、最後は女神の家出など、さまざまな波乱にカズマを巻き込んでいく。
登場人物
担当声優はドラマCD版(とらのあな限定版・スピンオフ小説同梱版) / テレビアニメ版以降の関連作品の順に記載。声優名が1人の場合は、原則アニメ版のみであることを示す。
主要人物
佐藤 和真(さとう かずま)
声 - 逢坂良太 / 福島潤
本作の主人公。死後に異世界転生で生まれ変わった冒険者。作中ではカタカナでカズマと呼称されることが多い。身長165センチメートル。イラストやアニメなどのビジュアルは、緑色の目と茶色の短髪の髪型になっている。作中の年齢は16歳→17歳(WEB版では20歳)。誕生日は6月7日。一人称は「俺」。
相手に勝つためなら卑怯な手段を平気で使い、相手の嫌がる事をしたり戦いで優位に立ったりすると下卑た笑いを浮かべるなど性格が悪い面も多く、しばしばスケベな言動も見せる。だが基本的にはお人好しの善人で、仲間は最後まで見捨てず、目の前に困った人が居たら放っておけない。このため一部からは強烈に嫌われている一方、アクアら仲間からは概ね信頼されている。
服装は、初期は転移時に着ていたジャージをそのまま普段着としていたが、後に冒険者らしい軽装備になっている。
転生前は日本人の高校生。初恋の相手であり小学生の頃に「大きくなったら結婚しようね」と言ってくれていた女の子が、中学3年生の夏頃に不良の先輩のバイクの後ろに乗っていたことにショックを受けて、不登校になり、多額の学費がかかる私立高校に入学させてもらったが、不登校状態は変わらなかった。結局、転生直前では引きこもりのニートになっており、アクアからは「ヒキニート」などと呼ばれ続けている。
死因は心臓麻痺。買い物に出掛けたある日、女子高生がトラックに轢かれそうになっていると誤認して突き飛ばし、助けたつもりになって自分が轢かれたと勘違いしてショック死した。
死後は、転生を担当する水の女神アクアから異世界行きを勧められ、異世界に持っていく特典としてアクアを指名し、アクセルの街に降り立った。アクア、めぐみん、ダクネスの上級職三人と最下級職の冒険者のカズマでパーティーを結成し、アクセルの街で様々な事件に巻き込まれていく。
戦闘においては主に盗賊(スティール、潜伏、敵感知)やアーチャー(千里眼、狙撃)、リッチー(ドレインタッチ)のスキルを駆使し他のメンバーに的確な指示やサポートしつつ、自身でも弓、剣、初級魔法などを使う。
各メンバーの重大な騒動には、最初は嫌々ながらも周りに叱咤されて、最後には必ず仲間のために立ち上がり、あてつけ・自己叱咤半々の態で「しょうがねえなあ!」と言い放つのがカズマの半ば決めゼリフとなっている。数々の行動から、エロマ、クズマ、カスマ、ロリマなど様々な異名がある。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第8位。
『このライトノベルがすごい!』男性キャラクター部門では2017年版で8位、2018年版・2019年版で共に9位、2020年版で6位、2021年版で8位。
アクア
声 - 福原香織 / 雨宮天
水を司る女神で、アクシズ教のご神体。天界では若くして死亡した日本人の魂を天国か生まれ変わるか異世界に転生するかを案内していた。カズマの特別な能力として一緒に持って行けるモノとして、カズマと共に異世界に降り立った。その後ギルドにアークプリーストで登録した。
カズマと同年代に見えるが年齢不詳。紅魔族が誕生する以前から存在している。誕生日は8月1日。
各メディアのビジュアルはカズマと同じくらいの身長である。「女神の証たる神器」という青い羽衣を着用し、屋敷では青のパジャマを着ている。髪型は水色のロングヘアーになっている。
地球や現代日本の知識・技術についてもある程度の知識を持つ。自ら本物の女神であることを隠してはいないが、普段の素行の悪さから転生者等一部の関係者を除いて(自らの信者にすら)まともに信じられておらず、カズマからはしばしば「駄女神」呼ばわりされている。
物語の最初はメインヒロイン的な立場と思われたが、物語が進みカズマとめぐみん、ダクネスとの仲が進展していくにつれて、次第に優しいかまってちゃんな無二の相棒となっていく。
当初より宴会芸スキルのすべてとアークプリーストが習得できる全てのスキルと魔法を習得しており、さらに女神として、神聖属性の近接攻撃(ゴッドブロー、ゴッドレクイエム)を取得している。カズマが殺された際には即座に肉体の再生と蘇生をさせるなど、アークプリーストとしての能力は人智を超えており、過去に誰も解くことの出来なかった悪魔の呪いや強力な結界を解き、アンデッドや汚染された水の浄化など、人間には不可能と思われる効果を手軽に実行するなど女神に相応しい攻撃力・洞察力・浄化能力も備えている。
ただ強力な浄化能力を持つアクアに浄化を求めて、特にダンジョンなどでは知らずにアンデッドを呼び寄せてしまうことが多々あり、傍目には襲ってくるアンデッドをアクアが無双して浄化しているように見えてしまうため、マッチポンプ状態となる。
暇さえあればギルドの酒場で披露している宴会芸は、金を取れるレベルに到達しており、カズマからはその道で食っていったほうがいいんじゃないかと言われているが、決しておひねりは戴かない。お供え物は歓迎のようである。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第4位。
ゼル帝(キングスフォード・ゼルトマン)
アクアのペットで、普通のひよこ。ドラゴンの卵と騙されて大金をつぎ込んで購入した鶏の卵から生まれた。彼女はドラゴンの子供だと言い張っている。将来ドラゴンの帝王になるとの期待から「キングスフォード・ゼルトマン」という大層な名前を与えられた。「ゼル帝」という愛称もアクアの命名。
孵化した際に、その場にいたバニルを最初に見たため刷り込みによりバニルを親だと思うようになった。そのため寝るときはバニルの抜け殻の上で眠る。
卵の段階でアクア、ウィズ、バニルが魔力を込めて温めたため、その身に強力な魔力を宿しているというが、元がただの鶏のため有効な使い道がなく、せいぜい周囲にモンスターを寄せ付けない程度。
WEB版ではその後カズマの朝の目覚めに欠かせない存在となる。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第11位。
めぐみん
声 - 内田真礼 / 高橋李依
カズマたちの仲間となる紅魔族の少女で、人類最強の上級攻撃魔法「爆裂魔法(エクスプロージョン)」だけをこよなく愛するアークウィザード。13歳→14歳(4巻)(WEB版では17歳前後)。誕生日は12月4日。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』の主人公でもある。
紅魔族の特徴である紅い瞳を持ち、髪型は黒い前髪ぱっつん、黒マントに黒ローブ、トンガリ帽子といかにも魔法使い然とした服装を好み左目に眼帯をつけている。体格が小柄で細身の貧乳、身長もカズマ(165cm)より低いため、度々カズマ達から子供扱いされている。カズマから「ロリっ娘」と呼ばれた際は本気で落ち込み「ロリコン認定される」と発言したカズマに激昂して襲いかかろうとしたこともある。
一人称は中二病を発症したときは「我」になることもあるが、普段は「私」。屋敷では赤のパジャマを着ている。夢は「大魔法使いになって巨乳になる」こと。使い魔のちょむすけをはじめとして、小さくて可愛い生き物に目がない。
パーティメンバーに加入する際の腕試しでは、ジャイアント・トードの討伐で使える魔法が爆裂魔法だけで1回だけしか発動できないことから、カズマに「使えない」と判断され、加入を断られそうになった。
普段は冷静だが想定外の事態にはパニックを起こすことも少なくない。紅魔族の「売られた喧嘩は買う」が信条であり、喧嘩を売られたときは口調も急に変わり、相手が一般人でも容赦なくぶちのめす。
紅魔族特有のやや大仰な言動と、おかしなネーミングセンスを持ち、あまりのネーミングセンスの悪さにカズマ達を困惑させることがしばしばある。
紅魔の里で、父ひょいざぶろーと母ゆいゆいとの間に生まれる。父親の商売が上手く行っていないため実家は貧乏。しかし、妹のこめっこがセミや黒猫を食材にしようと持ってきた時はその悪食っぷりに恐怖していた。
幼少期に賢者級の大人でもそう容易く解けないはずの封印の欠片を玩具代わりに構築し邪神ウォルバクの封印を解いてしまい、現れた「黒い獣(邪神ウォルバク(黒猫))」を「魔法使いのお姉さん(女ウォルバク)」が爆裂魔法で撃退したことで爆裂魔法に魅せられるようになる。
紅魔族の学校では、頭の回転は速く洞察力にも優れ、同期の中で首席であったが、上級魔法の習得条件を満たしていたにも関わらず爆裂魔法のためのスキルポイントを溜め続けており、とても爆裂魔法に魅入られている。
当初は一発爆裂魔法を放つと完全にガス欠になり誰かにおぶさって帰るしかなかったが、レベルアップを重ねても、威力上昇にスキルポイントをつぎ込むため、カズマから魔力をもらい、歩いている。
紅魔族の中でも天才の部類の存在であったため、アクセルで再会したゆんゆんには爆裂魔法しか使えない事が知れると大層嘆かれてしまった。
好きなタイプはカズマと真反対なタイプだったが、一緒に過ごしていく内に徐々に信頼関係が構築され、カズマには恋愛感情を抱くようになり、原作5巻にて告白をした。
それから11巻までダクネスとのゆっくりした恋愛争奪戦ののち、12巻でのめぐみんからの告白によりカズマがめぐみんへの好意を自覚、仲間にはまだ内緒にしたいという事で、ひとまず仲間以上恋人未満の関係になった。映画のパンフレットのインタビューでは、作者から「カズマの相手として相応しい」と明言されている。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第1位。
『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2017年版で3位。
ちょむすけ(暴虐の魔獣・ウォルバク)
声 - 生天目仁美
めぐみんの使い魔(ペット)で、羽の生えた黒い猫。メス。ウォルバク同化後は風呂好きになった。
紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った。たまに火を吹いたり羽で飛ぶことがある(火を吹くのはセシリーに仕込まれたことによる)。
拾われた当初は名前が決まっておらず、めぐみんがこの黒猫を紅魔の里で学校に連れて行った際「この子は自分の半身」などと説明したことから、クラスメイト達は黒猫の方を「めぐみん」と呼んで可愛がるようになり、人間のめぐみんの方が「ニセめぐみん」呼ばわりされ改名を勧められることもあった。この紛らわしい問題は、黒猫の方がゆんゆんから「クロ」という仮名を付けられたことで一応決着するが「クロ」という名前はめぐみんなど紅魔族の多数派にとってはおかしな名前であるため、後にめぐみんから(メスであるにもかかわらず)「ちょむすけ」と名付けられた。本人は当初嫌そうなリアクションをしていたが、今は馴染んでいるようで、この名を呼ぶと反応する。
人懐っこくおとなしいが気の弱い性格で、めぐみんやゆんゆん、カズマやダクネスにはよく懐いているが、なぜかアクアのことは嫌っている。アクアの魔力を持っているゼル帝とは相性が悪く、つつかれては逃げ惑っている。紅魔の里では自分を食べようとするこめっこを怖がっていた。
その正体は紅魔の里に封印されていた怠惰と暴虐の女神・ウォルバクの半身である暴虐の魔獣で、封印が解けたときに邪神としての記憶をなくしていたため、当の本人は部下の悪魔(アーネス)には近寄らなかった。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第12位。
怠惰の女神・ウォルバク撃破後は心身に軽い変化をきたしたようで、風呂嫌いが直ったり「ウォルバク」という単語に反応したりするようになる。見通す悪魔であるバニルからも「面白い事になっておる」とからかわれていた。
アニメ版では第2期第2話から登場。外出中のめぐみんに拾われ、名前を付けられた上で彼女のペットになる。また当初から水に抵抗がなく綺麗好きということになっており、アルカンレティアでは温泉に浸かっている。
ちょむすけ(暴虐の魔獣・ウォルバク)
声 - 生天目仁美
めぐみんの使い魔(ペット)で、羽の生えた黒い猫。メス。ウォルバク同化後は風呂好きになった。
紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った。たまに火を吹いたり羽で飛ぶことがある(火を吹くのはセシリーに仕込まれたことによる)。
拾われた当初は名前が決まっておらず、めぐみんがこの黒猫を紅魔の里で学校に連れて行った際「この子は自分の半身」などと説明したことから、クラスメイト達は黒猫の方を「めぐみん」と呼んで可愛がるようになり、人間のめぐみんの方が「ニセめぐみん」呼ばわりされ改名を勧められることもあった。この紛らわしい問題は、黒猫の方がゆんゆんから「クロ」という仮名を付けられたことで一応決着するが「クロ」という名前はめぐみんなど紅魔族の多数派にとってはおかしな名前であるため、後にめぐみんから(メスであるにもかかわらず)「ちょむすけ」と名付けられた。本人は当初嫌そうなリアクションをしていたが、今は馴染んでいるようで、この名を呼ぶと反応する。
人懐っこくおとなしいが気の弱い性格で、めぐみんやゆんゆん、カズマやダクネスにはよく懐いているが、なぜかアクアのことは嫌っている。アクアの魔力を持っているゼル帝とは相性が悪く、つつかれては逃げ惑っている。紅魔の里では自分を食べようとするこめっこを怖がっていた。
その正体は紅魔の里に封印されていた怠惰と暴虐の女神・ウォルバクの半身である暴虐の魔獣で、封印が解けたときに邪神としての記憶をなくしていたため、当の本人は部下の悪魔(アーネス)には近寄らなかった。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第12位。
怠惰の女神・ウォルバク撃破後は心身に軽い変化をきたしたようで、風呂嫌いが直ったり「ウォルバク」という単語に反応したりするようになる。見通す悪魔であるバニルからも「面白い事になっておる」とからかわれていた。
アニメ版では第2期第2話から登場。外出中のめぐみんに拾われ、名前を付けられた上で彼女のペットになる。また当初から水に抵抗がなく綺麗好きということになっており、アルカンレティアでは温泉に浸かっている。
ダクネス/ダスティネス・フォード・ララティーナ
声 - 井上麻里奈 / 茅野愛衣
カズマのパーティーのクルセイダー。大貴族ダスティネス家の令嬢。冒険者として可愛らしい「ララティーナ」という本名で呼ばれるのを嫌がっているため、普段は「ダクネス」と名乗っている。18歳(WEB版では22歳前後)。ビジュアルは金髪のロングヘアーを纏めてポニーテールにしている。碧眼の美人で豊満な(カズマ曰くエロい)身体を持つがクルセイダーとして鍛えたがゆえに腹筋が割れているのが本人の悩み。普段は鎧を着込んでいるが、鎧を外した時は黒タイツの状態で過ごし、屋敷ではピンクのネグリジェを着ているため、度々カズマにエロい目で見られている。身長はカズマ (165cm) よりも高く、170cm前後。誕生日は4月6日。一人称は「私」。
ジャイアント・トードに粘液まみれにされ酷い目に遭うカズマ達がパーティメンバーの募集をしていることで加入を希望し、翌日には友人であるクリスがカズマに酷い目に遭わされる(パンツを「スティール」で脱がされる)のを目の当たりにしたことで改めて加入を強く申し出るが、結局は直後に起きたキャベツの討伐イベントを得て自然にパーティに加わった。
実家の影響力が高く、貴族としての権力はとてもあるものの、少々頭が堅く権力を行使することを良く思わないとも考えており「滅多な権力行使はしない」と決め込んでいる。カズマが裁判に掛けられた際は極刑になるところを処分保留に留めたり、カズマ達から緊急事態としてアテにされた時のみ渋々権力を使っている。普段はクールかつ生真面目で、自分への罵倒はご褒美にしかならないが、それが仲間に及ぶと一転、容赦がなくなる。カズマに対して好き放題言っていたミツルギに「礼儀知らずにもほどがある」と激昂したり、冬将軍に殺されたカズマがアクアの手で蘇生した際はめぐみんと共にカズマに抱きついて喜んだり、カズマが裁判に掛けられる事になった時は裏切り見捨てようとしたアクアやめぐみんとは違って最後までカズマを庇うなど非常に仲間想いである。アイリスがカズマの功績を疑う発言をした時には一貴族に過ぎない身分であるにも関わらず王女であるアイリスの頬を叩き謝罪を要求、激昂したクレアの剣の一撃を生身の片腕一本で止めカズマを庇うなど、パーティへの想いは一国の王女への忠誠心よりも大きい事を身を以て示している。またエリス教の信者で、その証であるペンダントを所持している。信仰心はかなり深く、毎日エリス教会を訪れては「仲間が欲しい」と祈り、戦死者が出た際は弔うために黙祷を捧げていた。
貴族令嬢としてそれらしい振る舞いはしながらも、自ら痛みを受けて快感を得ることを何よりも好み、魔王軍に対しては「蹂躙して無理矢理言うことを聞かせられる」、モンスターに対しては「強い痛みを与えてくれる」などと勝手に認識しており、戦闘になれば何とか攻撃を受けようと最前線に躍り出ては皆の盾になるという建前で「的」になり、また味方からの攻撃魔法で敵もろとも標的にされる事に無上の喜びを感じている。自分を妻に娶ろうとする男は、見た目冴えない甲斐性なしで年中発情しているスケベなのは必須条件、借金をダクネスの体で稼がせようとする男をタイプとするなど、身体的のみならず内面をも口汚く罵られることを望む真性のドMであり、興奮すると言動がやや幼児退行化する。反面、自分に好ましくない痛みを負った場合は感情的になる一面もあり、実際にドレインタッチのためにカズマに首元を触られた際は激怒して彼に掴み掛ったり、本気で怒った時には「ぶっ殺してやる」などと過激な発言をしていた。
ハンスがポイズンスライムに変態した際には飛び散った猛毒の破片から仲間のみならずアクシズ教団の教徒を身を挺して助けているが、猛毒に対しては防御スキルで生命の危険はない反面、解毒に激痛が伴い本人曰く死ぬか死なないかの瀬戸際に快感を覚えている。また、アルカンレティアを訪れた際もエリス教の信者である事を理由にアクシズ教の信者達から酷い仕打ちを受けても平然と快感を覚えていたばかりか、ペンダントを外すようカズマから指摘されてもなお断り続けたり、挙句の果てには「ここに住まないか」と発言するなど、性癖を発揮している。
戦闘においては不器用故に剣を扱うのが壊滅的に下手なのに得物は攻撃力に特化した両手剣でスキルを取得すれば剣の命中率が上がるのに頑なまでにそれを拒む。攻撃は全く当たらない反面、スキルポイントの全てを防御(物理・魔法・状態異常)系スキルに割り振っているため、防御力は並外れていて、鎧もアダマンタイトを少量含んだ特注品。普段パーティメンバーをあまり良く言わないカズマも「ウチのクルセイダーは世界一硬い」と絶賛する通りおそらく作中最強。文字通りパーティの盾として、嬉々として敵の攻撃を一手に引き受ける。簀巻きにされ馬で地面を引きずり回される程度は逆に喜んで興奮するほど。ありとあらゆる攻撃を己の肉体と鎧(衣服)だけで耐え抜き、怪我する事はあっても死亡した事はない。防御力だけでなく膂力も猪の突進、複数の騎士の剣撃程度なら身一つで受け止めるほど強く、ダクネス愛用の防具は篭手一つ付けただけでカズマは身動きが取れなくなるほどの重量。カズマのパーティに加わるまでは様々なパーティで前衛を務めており、攻撃はともかくとして盾職としての評価は高い。また聖属性(アクアの浄化魔法の巻き添えや涙など)に当てられてウィズが弱ってしまった時はカズマのドレインタッチを介して体力を分け与えるのも専ら彼女の役目。
パーティ加入後も自らの性癖のための行動を最優先しようとしたり、不器用さから度々足を引っ張っているものの、反面ではカズマ達との冒険を共にしていく内にそれなりの信頼関係が芽生え始め、徐々にカズマ達を守りたいと思うようになる。元々はダメな男が好みなため、ニート属性のカズマに(ダメな意味で)惹かれ始めるが、カズマがアルダープの陰謀からダクネスのみならずダスティネス家そのものを救うと気持ちは決定的なものになり、好みのタイプはダメな男から変化してカズマ自身とまで言い切るようになる。すでにめぐみんがカズマに気持ちを伝えた後だったため、カズマが自分を含めメンバーの誰かと結ばれれば今のパーティの関係は変わってしまう事を最初は危惧していたが、次第にその危惧をも越えてしまうほど気持ちが溢れてしまいカズマに告白するも、めぐみんがいることを理由に振られた。それでも、二人きりになった時などは(不器用ながらも)カズマにアプローチを仕掛けては途中で誰かに見つかるのが定番。その度に「エロネス」や「痴女ネス」などと呼ばれたりしている。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第6位。
クリス
声 - 諏訪彩花
ダクネスの友人で、サバサバとした明るい雰囲気の美少女。外見上の推定年齢は15歳前後。名前の由来は女神エリスの好きな花の名前から。誕生日は12月25日。一人称は「アタシ」。
スレンダーな体型と服装が相まって、初対面の者からは「少年」「坊主」「お兄さん」などと誤解される事が多い(欧米では「クリス」という名前は男性に多いが、彼女の場合は名前ではなく体形から誤解されている)。髪は銀色の短髪。
冒険者としての職業は盗賊。運に関してはカズマ以上に高い(冒険者カードには測定不可とでている)。決まったパーティーには所属しておらず、様々なパーティーを転々としている。ダクネスから話を聞いてカズマ達に声を掛け、その際にスキルを覚えたがっていたカズマにシュワシュワを奢る事と引き換えに盗賊のスキルを教えたが、スキルの一つであるスティール(窃盗)を使った勝負にて、カズマに自分のパンツを剥ぎ取られてしまい、挙句の果てパンツを返す代わりとして有り金を全て奪われた。カズマにはスティール以外にも「敵感知」「潜伏」「バインド」など、様々な盗賊スキルを教えている。王都では義賊として活動する傍ら、所有者のいなくなった神器を回収していたところ、カズマに「捕まえるため」と称して身体中をまさぐられるなど強烈なセクハラを受ける。その後カズマに事情を説明し仕事の協力を求めるが、その際にも体を触られるなどのセクハラを受ける。カズマと盗賊団(正式名称は特に決めていないが、いつの間にかクリスの特徴的な髪の色から「銀髪盗賊団」の名称が定着している)としての協力体制が出来て以降は、カズマのことを「助手君」と呼ぶようになる。
その正体は女神エリスの地上での仮の姿。下界に降りた目的は神器の回収と、冒険者仲間が出来るようにと毎日教会に通い詰めていたダクネスと友達になること。カズマにはエリス祭開催前辺りで正体を看破されてしまい、それ以後もこれまで通り接してくれるようにお願いしているが、カズマのセクハラに対してはエリスとしての天罰に言及し強く牽制するようになる。主要人物のうちアクアには、自分が銀髪盗賊団の棟梁であることも正体も知られておらず、それゆえにアクアによってアクシズ教団の祭りに協力させられることになってしまったり、スピンオフ作品では銀髪盗賊団の頭領であるにもかかわらず、銀髪盗賊団の下部組織としてめぐみんが結成しためぐみん盗賊団の下っ端として加入させられるということになったりしている。ダクネスとめぐみんには銀髪盗賊団の頭領であることは知られているが、正体には気づかれていない。
女神であるが故に人間の恋愛話には免疫がないのか、カズマとめぐみん、ダクネスの恋愛関係に関する話には異様な食いつきを見せ、カズマに対し「めぐみんとダクネスのどっちかに絞りなよ」などと言ったりしている。また、盗賊団として活動している際にダクネスに捕まったときには「どうしてカズマとの関係を自分に教えてくれなかったのか、女の友情はどこへ行ったのか」などと逆にダクネスを詰問している。第12巻でカズマやダクネスと再会した際は、カズマに「めぐみんとはどこまで行ったの? チューはしたの?」などとあけすけな質問をぶつけるなどし、カズマたちを困惑させた。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第14位。
アクセルの街の人々
ウィズ
声 - 早見沙織 / 堀江由衣
常に蒼白な顔色をしており(あくまでも設定上の話で、実際には周囲の色白の女性と変わりない肌色をしている)、ウェーブのかかった顔の右半分に斜めにウェーブのかかった長い茶髪にアホ毛、茶色目の巨乳の美女。しかしその正体は魔王軍の幹部の一人で、アンデッドの王「リッチー」である。20歳の時にリッチーになったので「永遠の20歳」(カズマに年齢の話を振られた際に永遠の20歳であることを有無を言わせない笑顔を浮かべ主張している)。アニメ版ではカズマよりも長身。
元は高名な魔法使いであり、凄腕のアークウィザードとして名を馳せていた。冒険者時代の二つ名は「氷の魔女」。また、幹部の中で個人的に交友関係があるのはバニルのみで、他は知り合い程度の付き合い。普段はリッチーであることを隠しアクセルの街で魔道具屋を営んでおり、後にバニルを店員として迎える。商才が無いどころかマイナス方向に振り切っており「頑張って働けば働くほどに貧乏になっていく」という不思議な特技を持つポンコツ店主。ガラクタや使い物にならないアイテムを仕入れてくることに関しては類い希なる天才的な才能を発揮し、その度にバニルの殺人光線を浴び黒焦げにされて折檻されている。街の冒険者も美人店主を見に店をこっそり覗きには行くが商品は買わないため、経営は常に赤字である。なお、ウィズが仕入れたおかしな性能を持つマジックアイテムのほとんどは、めぐみんの父ひょいざぶろーの製作である。
本来ならば人類やカズマ達の敵になる存在だが、本人の性格が善良かつ非常に気弱であり、魔王軍の幹部というのも魔王城に張っている結界の維持を魔王直々に頼まれていただけに過ぎず中立かつ不干渉の立場だということから、正体を知るカズマたちからも見逃されている。なお、魔王軍の結界維持の条件として「冒険者や騎士など、戦闘に携わる者以外の人間を殺さない事」を掲げており、その条件に背いた魔族に対しては一切の容赦をしない。
変わり者が多いアクセルの街において数少ないまともな性格の持ち主。街の商店街の人達も困ったことがあれば冒険者としてのウィズを頼っており、冒険者ギルドからも凄腕の魔法使いとして信頼されている。リッチーになってからかなりの年月が経っているが、心はまだ人間のつもりのようでバニルからは「ポンコツ店主」とだけ呼ばれ名前を呼んでもらえないのが悩み。街の人々に対しても非常に腰が低いため、ゆんゆんが安心して話せる数少ない相手であり、彼女の店はゆんゆんが知り合いを待ち伏せて出会うための駆け込み寺のようになっている。
女神であるアクアからは一方的に目の敵にされているが、アクアが涙ながら落ち込んでいる時は、献身的に慰めてあげている(本人曰く「アクアの身体や涙などに触れるとピリピリして痛い」とのこと)。リッチーである自分をいとも簡単に浄化できることから、アクアのことを本物の女神と認識する数少ない人物。また現在の温厚で気弱な性格はリッチーになってからであり、人間の頃はかなり好戦的な性格だった。リッチーになる以前を含め恋愛経験は皆無であり、13巻で堕天使デュークが魔王軍幹部の地位を奪うためウィズに近づくと、その言動がいささか紛らわしいものだたこともあり、ウィズはデュークから求婚されたものと勘違いし舞い上がってしまった。その後勘違いだということが分かり、デュークはウィズの爆裂魔法で粉砕されている。
成仏しきれない魂を浄化するために墓地に結界を張って除霊を行っていたが、そこをゾンビメーカーの討伐に訪れたカズマ達と出くわし、出会い頭にアクアに襲われ彼女の除霊によって浄化されそうになったところをカズマに救われる。その後カズマたちに訳を話し、それを聞いて害はないと判断したカズマによって見逃される。騒動後は店を訪れるカズマたちの相談に乗り、リッチーしか使えない希少魔法をカズマに授けたりと冒険者としての資格がまだあることから一種の協力関係を築くようになる。アークウィザード時代の経験と魔力は衰え知らずで、上級魔法を駆使してカズマを助けている。
機動要塞デストロイヤー襲来時は冒険者として討伐に参加し、アクセルの街の冒険者と協力したり、めぐみんと共にエクスプロージョンを放って食い止めたばかりか、デストロイヤーのコアである「コロナタイト」を爆発させずにテレポートで移動させるなど、非常に大きな戦果を挙げた。また同じ魔王軍の幹部であるハンスが一般人を手に掛けた事を知った時には一切の容赦をせず、熱湯である源泉ですら一瞬で凍らせるほどの広範囲の凍結魔法を放つなど最強のアンデッドの王と称されるリッチーに相応しい貫禄を見せた。
劇場版「紅伝説」では、カズマ達を紅魔の里の近くにテレポートさせた後、その翌日に魔道具職人を紹介する為にバニルを伴い紅魔の里を訪れたところ、今回の事件に遭遇。カズマの囮作戦の際には、紅魔の里の住人から魔力を吸収、それをめぐみんとゆんゆんに分け与えることで、シルビアの撃破に貢献した。この際、紅魔の里の住人には正体を感づかれるが、住人たちからは「だが、そういう展開、むしろ嫌いじゃないぜ」「分かってるわね」と、好意的に受け止められている。
スピンオフ作品では、リッチーとなった原因や冒険者時代の仲間の帰りを待つためにアクセルの街に店を構えていることが明かされている。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第7位。
ルナ
声 - 原紗友里
冒険者ギルドの受付嬢。ウェーブ髪で巨乳な大人の女性。ギルドを訪れる冒険者たちに窓口で案内をしており、アニメ版では街の緊急アナウンス係も務めている。誕生日は8月15日。
美人なため、4つある受付窓口のうち彼女の所だけが混雑する。原作WEB版、小説では当初は「受付のお姉さん」で登場しているが、スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話(2015年11月25日)が名前の初出で、原作小説でも第11巻で名前が記載されている。また、アニメ版では第1期第1話から名前が表記されている。基本生真面目で優しい性格だが、荒くれ者が集まるギルドを統率するだけあって気の強い部分も持ち、侮辱されたりセクハラ行為は容赦なく当局(主にセナ)に通報される。
カズマがアクセルに来て以降は問題ばかりを起こす彼に頭を悩ませるようになり、更にはカズマだけでなく、アクアやめぐみん、ダクネスといったパーティメンバーの事も困り果てていたが、魔王軍幹部の連続討伐や機動要塞デストロイヤーの撃破といった様々な功績を目の当たりにしたことでカズマ達を認めるようになり、以来は「パーティに問題はあるが、実績だけは確か」と認識するようにもなる。また、OVAでは冒険者のランに高額報酬と引き換えにファンを装いながらゴマをすらせることでカズマの更生を依頼したこともある。
スピンオフ作品『この仮面の悪魔に相談を!』の第3話では、仮面の悪魔の「最近気になる相手」であるとされる。他の街のギルドの受付嬢は冒険者からもてるため恋人がいることも珍しくないが、アクセルの街では女性には知られていないサキュバスによるサービスが存在するため特別に受付嬢がもてるという状況はなく、自分に恋人ができないことに疑問を持っている。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第13位。
ダストのパーティー
ダスト
声 - 間島淳司
アクセル随一のチンピラ冒険者と評判の青年。18歳。誕生日は9月28日。スピンオフ『あの愚か者にも脚光を!』の主人公。くすんだ金髪に赤い服。瞳は赤色で、左目に泣き黒子がある。職業は戦士で長剣を使う。素行不良で悪目立ちしており、いつもリーンにきついツッコミをもらっている。サキュバスからVIP扱いされるほどのサキュバスサービスの常連だが、あまりの悪行三昧の日々にロリサキュバスからは悪魔ではないかと疑われている。留置場の常連でもある。
カズマに「上級職にオンブに抱っこのハーレム気取り」と挑発して一時的なパーティメンバーの交換を持ちかけるが、その後のアクア達のあまりのポンコツぶりに号泣しながらカズマに謝罪し、それ以降は同じ経験を共有する友人関係となった。ダクネスが一時パーティーを抜けた際には、臨時メンバーの前衛職としてパーティーに加わったこともある。仲間を大切にはしているようでリーンが貴族の男と付き合っていると勘違いした際は素性調査への協力をカズマに頼んだりもしている(貴族の男が愛していたのは実はダストであった)。
カズマの企画したクーロンズヒュドラの討伐戦に参加した際、賞金を独り占めにしようとして独断専行しヒュドラに食われたことで一度死亡しており、女神エリスとの面識がある(その後すぐアクアの魔法で復活した)。本人はそれを貴重な体験として自慢しているが、他人が知らないのをいいことにおかしな話も吹聴し、クリスに注意されている。年齢より大人びているゆんゆんをナンパし、実際の年齢を聞いて後悔している。
実は「ダスト」は偽名とバニルに看破されており、クリスやアイリスもある程度正体に気づいている模様。その正体は槍術に長けたとある人物。
王族や貴族を相手にするのは慣れているが善良な者以外は大嫌い。アルダープとの相性が最悪らしく結婚式では他の冒険者たちともに盛大に邪魔をした。
キース
声 - 羽多野渉
ダストのパーティの一員で、軽薄そうな見た目の男。片目の隠れた髪に青い服。ダストとよく一緒におり、リーン曰く「ダストと同レベルのチンピラ」。ダスト、カズマと並びサキュバスサービスの常連。
冒険者としての職業はアーチャーで、カズマに「弓」「狙撃」「千里眼」などのアーチャースキルを教えた。
リーン
声 - 花守ゆみり(あの愚か者にも脚光を!第4巻オリジナルドラマCD)
ダストのパーティの一員で紅一点。ポニーテールで、黄緑色のパーカーのような服の上に青い(アニメ版では緑の)マントを着ており、尾ていから縞模様の太い尻尾が出ている。年齢は不明だが、外見からカズマより年下でゆんゆんより1、2歳年上(15、6歳)。誕生日は10月6日。
冒険者としての職業はウィザード。中級魔法を使える正統派の魔法使いで、魔道学院を出ている。魔力に優れた紅魔族の二人には引け目を感じている様子。
パーティ内ではダストとキースのツッコミ役として特にスピンオフ作品で出番が多く、ダストに対しては一言で「クズ」と言い切るなど評価・言動共に非常に辛辣。一方でカズマに対しては、いち早くパーティリーダーとしての資質を見抜いた一人。初級魔法を工夫して使いこなすのを見て、自身が初級魔法を飛ばして中級魔法を習得した事もあって一目置いている。
テイラー
声 - 土田玲央
ダストのパーティの一員でリーダー役。ヘッドバンドに重い装甲鎧を着込んだ男で、背はダスト・キースよりも高いが二人より悪目立ちがない分、影が薄い。カズマと一時パーティを組んだ時には、カズマのあまりの活躍にキースとリーンがパーティに残って欲しいと頼むも、カズマには帰るパーティがあるとただ一人窘めた。
冒険者としての職業はクルセイダー。武器は背中に背負った大きめの片手剣と盾。アニメ版第10話では、アクセルの街にしかないあるサキュバスの施設を守るためにデストロイヤー討伐クエストに参加する。
冒険者たち
ダクネスの知り合いの冒険者達
いずれもベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。
セドル
声 - 若林佑
ダクネスの知り合いの冒険者で、逆立った髪に口髭を蓄えた戦士風の男。武器は大斧。
ダクネスと腕相撲勝負をして負けた腹いせに「ダクネスの鎧の中はガチムチの筋肉なんだぜ」と大嘘を流した事がある。
ヘインズ
声 - 陣谷遥
ダクネスの知り合いの冒険者で、金髪リーゼントの戦士風の男。武器は剣。
ダクネスの攻撃が当たらない事をからかった事がある。
ガリル
声 - 堂坂晃三
ダクネスの知り合いの冒険者で、鉄仮面をかぶった大柄な戦士風の男。武器は大型のハンマー。
ダクネスを1日だけ自分のパーティーに入れた事があり、その時に「何であんたはモンスターの群れに突っ込んで行くんだ!」と泣き叫んでいたとのこと。
セドル
声 - 若林佑
ダクネスの知り合いの冒険者で、逆立った髪に口髭を蓄えた戦士風の男。武器は大斧。
ダクネスと腕相撲勝負をして負けた腹いせに「ダクネスの鎧の中はガチムチの筋肉なんだぜ」と大嘘を流した事がある。
ヘインズ
ガリル
声 - 堂坂晃三
ダクネスの知り合いの冒険者で、鉄仮面をかぶった大柄な戦士風の男。武器は大型のハンマー。
ダクネスを1日だけ自分のパーティーに入れた事があり、その時に「何であんたはモンスターの群れに突っ込んで行くんだ!」と泣き叫んでいたとのこと。
ライズ、ライナ
アイン、ロッド、トマス、ジャック
魔法使いの女の子
声 - 長谷美希
アクセルの街の駆け出しの魔法使い。名前は不明。アニメ版では帽子に赤いウェーブ髪。
魔法使いとしてはクリエイト・ウォーターを使えるが、上級魔法は扱えない。小さい弟がいるとの事。
アニメ版ではモブとして度々登場しており、カズマの「スティール」の目撃者として法廷にも出頭している。
荒くれ者
声 - 稲田徹
アニメオリジナルキャラクター。厳しい顔にモヒカンにヒゲ、半裸に肩当てとサスペンダーという変わった風貌をした男。
冒険者ギルドに居ることが多い。見た目にかかわらず気の良い性格をしている。ギルドを訪れたカズマ達と最初に出会って以降は何かとカズマたちに声を掛け、サキュバスの店ではカズマに楽しむように促したり、デストロイヤーの襲撃時には動けないめぐみんを背負ってカズマ達の元に運んだり、アルカンレティアに向かうカズマ達を見送るなど、それなりに協力かつ信頼関係を築く。
サキュバスの店のアンケート用紙には名前は「ポチョムキン4世」、職業は「機織り職人」と記入している。実力は不明。
ダスティネス家
ダスティネス・フォード・イグニス
声 - 井上和彦
ダクネスの父親。大貴族ダスティネス家の現当主。「王家の懐刀」とも呼ばれ、その権威や影響力は王家に次ぐほど絶大である。妻を早くに亡くし非常に子煩悩、自由に育てたがあまりダクネスが現在の性癖になってしまったと思っており、将来を真剣に心配してたびたびダクネスに見合い話を持ちかけるが、その度に張り倒されている。ただ普段の親子仲は非常に良好。
アクアがベルディアを討伐する際に召喚した洪水で壊れた城壁や建造物の修繕費の半分以上(推定二十億エリス相当)を、領主であるアルダープに借金をする形で肩代わりしており、少しずつ返済していくつもりだったが、ダクネスを欲するアルダープが痺れを切らし、悪魔マクスウェルによって死に至る呪いを掛けられ一時期は危篤状態にまで至るが、アクアによって呆気なく解除された。
ダクネスがアルダープの求婚を受け入れ実家に引きこもってからは(セクハラの権化のような実態を全て把握した上で)ダクネスを助けようと奮闘するカズマを大変気に入り、何とかダクネスとくっつけようと日々画策している(見合い話はダクネスに張り倒されるが、カズマに関しては照れながらも感謝している様子)。アルダープの失踪後は、アクセルの街の新しい領主を務めることとなった。
その他(アクセルの街)
セナ
声 - 生天目仁美
王国検察官。長い黒髪に眼鏡の明晰そうな女性。20歳。巨乳。
犯罪者や被疑者に対しては高圧的かつ酷薄な態度をとるが、素の性格は気弱。生真面目で融通が利かず、わからないことは追及したがる性格。その性格が災いして交際相手ができたことはなく、当人も気にしている。
コロナタイトで領主の屋敷を吹き飛ばしたカズマを国家転覆罪の疑いで逮捕し、嘘を見破る魔道具の反応から魔王軍の関係者の疑いを持つに至り、裁判ではほとんどこじつけの印象操作で裁判長の心証に働きかけ(もっとも、この世界の裁判では至極有効ともいえる)、結果としてカズマを極刑寸前にまで追い詰めたが、最終的には身分を明かしたダクネスの計らいによってカズマを処分保留に留める。その後はカズマの監視役となったが、魔王軍幹部のバニルを討伐した一件から完全に疑いを解き、彼らを無罪放免として感謝状を贈った。
アニメ版ではジャイアントトードに捕食されたりと原作以上の憂き目(ただし本人は言うほどの苦痛を感じてはいない)に遭っているが、持ち前の頭の固さや素の清純さなどがより掘り下げて描写されており、スピンオフ作品ではある性癖が明らかになっている。
エリス教のプリースト
声 - 千田光男
ギルドに居た奇特な聖職者。アクアから冒険者登録手数料の用立てをお願いされ、その際にアクアのアクシズ教徒の問いに関してエリス教徒と返したものの、アクア達が困っている事に同情した上で「エリス様のご加護」と称してアクア達に冒険者登録手数料のみのお金を恵む形で手渡した。
WEB版では、アクアが冒険者登録手数料を用立てるためギルドにいたモヒカンとスキンヘッドにたかっているため登場しない。
親方
サキュバスたち
人間の男性の精気(性欲の感情)を吸って糧としている女性型の悪魔。人間の男性から見て色々なタイプの魅力的な容姿のサキュバスがいる。アクセルの街のサキュバス達は秘密裏に店を開いて男性冒険者達との共存共栄の関係を築いているが、事情を知らない女性冒険者からは容赦なく討伐されてしまう。
対象に好きな夢を見せる能力がある。人間を操る力もあるが、常に使用しているわけではない。また、戦う力自体は弱いらしい。悪魔のため人間に比べれば長生きだが、バニルから見れば皆子供だという。
女神エリス感謝祭ではカズマの気配りから堂々と祭りに参加できるようになったため、彼に感謝してした。
店舗としての詳細は「用語」の「サキュバスの店」の項目を参照。
サキュバスリーダー
サービス店(表向きは喫茶店)を経営しているサキュバス達のリーダー。バニルに挨拶として粗品を贈り、お返しに彼の抜け殻を貰って喜んでいた。
スピンオフ『この仮面の悪魔に相談を!』で登場したが、本編で登場した他の個体との同一性は不明。
受付サキュバス
声 - 三石琴乃
カズマに接客した店員で、ピンクのロングヘアーのサキュバス。カズマより年上の大人びた印象。
エリス感謝祭で登場した「お姉さんサキュバス」との同一性は不明。
ロリサキュバス
声 - 山下七海
店で一番年下の店員で、ピンク髪のショートヘアの幼げなサキュバス。客であるカズマの屋敷を訪れたところをアクアの結界に嵌まって消滅されそうになったが、咄嗟に体を張ったカズマに助けられ、無事に屋敷から逃げ出すことに成功した。エリス感謝祭では仲間を代表してカズマへの謝礼に訪れ、ミスコンにも参加している。
種族の例にもれず大悪魔のバニルに憧れており、彼の写真集を購入して本人からサインを貰ったり、たまにウィズの店を訪れるなどしている。
サービスの常連であるダストとはいいように利用される立場でサービス以外でも交流があるが、ダストの悪行を目の当たりにすると、実は悪魔ではないかと疑っている。
ダストを主人公とした『あの愚か者にも脚光を!』ではレギュラーメンバー。
サキュバスリーダー
受付サキュバス
ロリサキュバス
声 - 山下七海
店で一番年下の店員で、ピンク髪のショートヘアの幼げなサキュバス。客であるカズマの屋敷を訪れたところをアクアの結界に嵌まって消滅されそうになったが、咄嗟に体を張ったカズマに助けられ、無事に屋敷から逃げ出すことに成功した。エリス感謝祭では仲間を代表してカズマへの謝礼に訪れ、ミスコンにも参加している。
種族の例にもれず大悪魔のバニルに憧れており、彼の写真集を購入して本人からサインを貰ったり、たまにウィズの店を訪れるなどしている。
サービスの常連であるダストとはいいように利用される立場でサービス以外でも交流があるが、ダストの悪行を目の当たりにすると、実は悪魔ではないかと疑っている。
ダストを主人公とした『あの愚か者にも脚光を!』ではレギュラーメンバー。
アンナ・フィランテ・エステロイド
カズマたちが住む屋敷にいる少女の幽霊。庭に墓がある。人に危害を加える悪霊ではないが、たまにランプの灯を消したりと悪戯をすることがある。
生前は貴族とメイドの隠し子として生まれて屋敷に幽閉されており、両親は病にかかって死亡、その後本人も同じ病にかかり、幼くして一人寂しく死んでいったという。アクアは自分の能力で幽霊の存在と生前の様子を見抜き、カズマたちに作り話だと疑われていたが、後に事実であったことが発覚する。
好きなものはぬいぐるみや人形、冒険者達の冒険話。子供ながらこっそりお飲んでいた酒も好き。ウィズや不動産屋はその存在を認識し、気にかけている様子だった。カズマ達が屋敷に住んでからは日々の暮らしに満足している様子。日常的にアクアが話し相手となっている。
アクセルの街近郊に住む貴族
アレクセイ・バーネス・アルダープ
声 - 長嶝高士
アクセルの街を含む領地の領主。大柄で太った好色な中年男で、絵に描いたような悪徳領主。
本来ならば転生者しか所有していないはずの神器(チートアイテム)を二つも所有しており「ランダムにモンスターを召喚する」神器で召喚した悪魔(マクスウェル)を使役することで様々な悪事や不正を働いてはそれらを隠蔽し、現在の地位まで上り詰めた(本人は自身の実力だけで上り詰めたと勘違いしている)。
かねてからダクネスを自分の嫁にしようと執拗に狙っているが、ダクネスは名門貴族ダスティネス家の令嬢であり、普通に求婚しても断られることは目に見えていた。そこで、カズマたちの戦い(ベルディア戦、デストロイヤー戦)とダスティネス家の善意を利用して、ダスティネス家に多額の借金を負わせて貸しを作る。その一方、ウィズがテレポートした「コロナタイト」に屋敷を壊されたことで激怒してカズマを訴え、裁判では極刑にするように命じたが、身分を明かしたダクネスを見てさらなる貸しを作れると考え、ひとまずカズマを処分保留にすることに納得した。その後、ダクネスの父親に高く評価されている自分の息子(養子)バルターとダクネスとのお見合い話を持ちかけ、結婚が成立したら神器の力でバルターと体を入れ替えることでダクネスを自分の嫁にしようと企んだが、品行方正なバルターがダクネスの好みに合わず破談に終わったため失敗する。
王都にある自らの別荘にカズマ一行がやってきたときは快く滞在を許し、屋敷内のマジックミラーで風呂に入っているダクネスの裸を覗き見しようと企むが、ダクネスに気付かれマジックミラーは破壊された。この時期だけは、スケベなカズマと妙なところで意気投合する姿が見られる。
王都では「他者と身体を入れ替える」神器をアイリスに献上し、これを用いて第一王子の身体を狙っていたが、カズマとクリスによって未然に阻止された。
その後、マクスウェルの呪いによりダクネスの父親を弱らせた上で、これまでダスティネス家に背負わせた上記借金20億エリスの肩代わりとして、自らとダクネスとの結婚を認めるよう強引に迫り、ダクネスとの婚儀を強行に進めていたが、結婚式の際カズマ達が20億エリスと引き換えにダクネスを攫っていき、その直後バニルに騙され、使役していたマクスウェルとの契約を自ら解除してしまったため、マクスウェルの力で隠し通してきた今までの悪事や不正が一気に露見してしまい、全財産を没収され無一文となった上地獄に連れて行かれた。
なお、ダクネスとは結婚式の前に役所への入籍手続きを済ませており、表向きはアルダープが結婚式の直後、悪事や不正が発覚したためにどこかに失踪したということになっているため、アルダープとダクネスとの結婚は法的には成立しており、ダクネスはアルダープの失踪により捨てられ処女のまま「バツイチ」になった、ということになる。しかし、ダクネスがカズマ達に「バツネス」と呼ばれそのことを散々からかわれたため、ダクネスはダスティネス家の権力を利用して戸籍を改ざんし、これによってアルダープとダクネスの結婚は最初から無かったものとされた。
アレクセイ・バーネス・バルター
声 - 石川界人
アルダープの息子。アルダープが「拾ってきた」と回想していることから養子であることが窺える。父親とは似ても似つかぬ爽やかな好青年。
非常に努力家で、民のためにより知識をつけようと、日々勉学に励んでいる。また、最年少で騎士に叙勲されるほどの剣の腕を持つ。更に人柄も良く誰に対しても怒らず、家臣が失敗しても決して叱らず、なぜ失敗したのかを一緒に考えようとする、まさに完璧を絵に描いたような人物。
父親の悪政にはよく進言している模様。父親に半ば押し付けられたダクネスとの見合いには当初断るつもりだったが、彼女の素の性格を見て本気で惚れてしまった模様。しかし、カズマの方がダクネスを幸せにできると思い身を引いた(アルダープは彼とダクネスとの見合いが成功した場合、すぐさま神器を使い身体を入れ替える算段だった)。
父親の悪事や不正が明るみに出た際には、関与していなかったということでお咎めなしとして、今後はダスティネス家の補佐として支えることになった。
ベルハイム
カレン
金融業で成り上がった裕福な悪徳貴族・ドネリー家の当主を務める貴族の娘。『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。フルネームは不明。財政的にはダクネスの実家を凌駕するが、人々から法外な利息をとったりモンスターに囲まれた屋敷に残る部下を見捨てて逃げるなどの行為により人望は薄い。
モデル体型の赤毛の少女で、背はカズマと同じくらい。歳はカズマより年上の印象で、ダクネスと近い。
ダクネスとは社交界でたまに会うが、「家柄だけが取り柄」などと彼女を見下した発言をしているため仲はあまり良くない。スレンダーな体型を気にしており、ダクネスがグラマラスであることも争いの原因になっている。
アクセルの街郊外の森の中にある別邸に住み、屋敷周辺に強力なモンスターが湧き出したとのことでカズマ達に討伐を依頼する。だが、その真相は彼女率いるドネリー家が引き起こした自業自得で、禁制品の魔道具を使ってランダムにモンスターを召喚・売却し「ハズレ」は外に遺棄するといった違法行為が原因だった。その後、神器の使用を疑った銀髪盗賊団に証拠の品を盗み出されたことでこれらの裏事業が明るみに出て、領主・ダスティネス家から何らかの処分を下された。
実はドジっ娘。銀髪盗賊団を捕えようとするもカズマのスティールによりパンツどころかブラまで奪われカズマたちを見逃すことで素っ裸にされる事態を回避した。
紅魔族(こうまぞく)
ゆんゆん
声 - 花澤香菜 / 豊崎愛生
「蒼き稲妻を背負う者」「雷鳴轟く者」の通り名を持つ紅魔族の族長の娘でめぐみんのライバル(自称)。13歳→14歳。誕生日は2月29日。めぐみんより少し背が高く全体的にスラリと整った体形をしており、発育も良い美少女(この点に関してはめぐみんが唯一負けを明確に認めている)。
冒険者としての職業はアークウィザード。中級魔法と上級魔法が使え、めぐみんとは違い体術もこなせる文武両道の優秀な魔法使い。
普段は温厚で誰に対しても優しいが、その反面めぐみんの発言や言動に怒ってツッコミを入れたり、カズマのある発言を聞いてアクア達共々怒りを見せるなど、時折ムキになる一面もある。アニメ版ではめぐみん達が住む屋敷を訪ねる度に手土産を持っていくなどの律儀な一面も見せている。
変わり者ばかりの紅魔の里では珍しく常識的な性格であり、紅魔族独特の名乗りも恥ずかしがっている。つまり紅魔族の中ではマイノリティであり、逆に変人扱いを受けてしまう。学生時代は友達がおらず、めぐみんからも「ぼっち」とからかわれているが、本人はつい見栄を張って友達はいると否定している。また様々な黒歴史を体験しており、本人はそれをひた隠しにしている。めぐみんとは同期であり、何かにつけて自分よりも好成績なめぐみんに勝負を持ちかけ、その度に弁当を巻き上げられていた。
めぐみんに対してはライバル心を抱くとともに友人でもあると思っており、彼女に素っ気ない態度をとられると慌てながらすがりつく。引っ込み思案でお人よしの小心者だが、言うべきことは言うタイプで誰かを守る場面では腹を括れるなど、逆境に強い。アクセルに来てからは素の性格のままでも友人が増えてそれなりに楽しい日々を過ごしており、上級魔法を習得してからも紅魔の里には帰らずアクセルに住み続けている。
スピンオフ作品では、めぐみんと並んでダブルヒロインとみなされることが多い。またアクセルの街のサキュバスの存在を知ることになり、その場で討伐しようとするが「仮面の悪魔」に止められる。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第5位。
めぐみんの家族
こめっこ
声 - 長縄まりあ
めぐみんの妹。5歳。誕生日は5月5日。めぐみんが小さくなったような風貌で、短い二つ結びに星形の髪飾りをしている。自称「紅魔族随一の魔性の妹」。めぐみんの事を尊敬しており、過去に農家の野菜を盗んだりや虫の幼虫をたくさん捕まえてきためぐみんを見て「姉ちゃん、すごい!」と純粋に褒めていた。
まだまだ子供で普段は家で一人留守番していたり、勝手にどこかへ遊びに行ったりしている。食欲旺盛で常に食べ物を探しており、ちょむすけを非常食として食べようとしてはめぐみんに止められる。魔法使いとしての素質は確かであり、肝の座った性格や愛くるしい仕草などから、めぐみんからは「将来大物になる」と言われている。
邪神の墓へ赴き、その封印を解いたのは実はめぐみんではなく彼女。
WEB版短編「日頃感謝なめぐみん短編」では、すでに魔法スキルを習得するだけの実力を持っているが両親に冒険者カードを隠されているため魔法が使えない。カズマからは日本で有名な「大魔導師の竜殺しの必殺の黒魔法の呪文」を伝授されていた。またスピンオフ作品とは異なり、仮面の公爵級の大悪魔を召喚しており、その大悪魔をして5歳現在ですでに大物と評されている。
スピンオフ作品では、将来上級悪魔を使役することになっている。アニメ版には第2期第2話の回想シーンで初登場。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第9位。
ひょいざぶろー
声 - 高橋広樹
めぐみんの父。一風変わった性能の魔道具を作る魔道具職人だが、大半は実用性がなく売れないため家計は火の車である。(商才の無い)ウィズには腕を見込まれており、彼女の店に商品が置かれている。
2人の娘(特にこめっこ)は目に入れても痛くない様子だが、ゆいゆいの奸計に阻まれ、めぐみんとカズマの同衾を許してしまう。
ゆいゆい
声 - 能登麻美子
めぐみんの母。夫の作った魔道具を他所の街に売りに行くため、よく家を留守にしている。
カズマの財産に目が眩み、ひょいざぶろーとダクネスをスリープで眠らせ、奸計を用いてめぐみんとカズマを一夜をともにさせてしまう。「スリープ」「ロック」「アンクルスネア」といった、足止めに最適な魔法を使う。
レッドプリズン
あるえ
声 - 名塚佳織
めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の発育」を名乗るめぐみんの友人。髪型は蝙蝠の羽型の髪留めに短めの縦ロール。オシャレに気を遣っているようで、常に眼帯をしている。誕生日は3月28日。マイペースでサバサバした性格で、学校の成績は二人に次いで優秀だった。めぐみんのお別れ会にも招待され、餞別として「強大な魔力を封印する」(という設定の)眼帯を贈った。
作家志望で、現在は『紅魔族英雄伝』を執筆中。作品は手紙でゆんゆんにも送っている。紅魔族の例に漏れず芝居がかった言動や展開が好きで、彼女の場合は演技力も高い。
あるえの送った手紙によるゆんゆんの勘違いや、あるえの執筆した小説を破った件などからカズマとは険悪な関係になっている。
各巻頭の紅魔の里の紹介記事『“紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)』は彼女が書いたという体になっている。
ふにふら、どどんこ
声 - 富田美憂(ふにふら)、鈴代紗弓(どどんこ)
めぐみん、ゆんゆんの同級生。ふにふらは「紅魔族随一の弟思い」で、長めのツインテールにヘアピンを着けている。どどんこは「紅魔族随一の...なんだっけ」(忘れている)で、短めのポニーテールにリボンをしている。ふにふらには歳の離れた弟がおり、どどんこからは「ブラコン」呼ばわりされるほど溺愛している。
いつも2人で行動しており、オシャレに気を遣ったり、噂話と架空の恋人を織り交ぜた謎の恋バナをしている。魔法使いとしての実力はあるえに及ばない程度。何かとめぐみんやゆんゆんをからかっているが、大抵はめぐみんの逆襲に遭い泣きを見ている。また、二人から嫌われているわけでもなく、どちらかといえば親しく接している。
2人とも性格は少々傲慢で浮ついているが、打たれ弱く純情。友達になるという名目でゆんゆんに近づき金銭をたかったことには後に罪悪感を感じていた。
めぐみんの旅立ちの際には、餞別として自分たちで材料を集めた高級な杖を贈った。その後の再会時も相変わらず彼女をからかっていたが、カズマを「私の男」と紹介され、彼女が自分達より先に「大人の階段を上った」ことにショックを受けていた。
ねりまき
声 - 石上静香
めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の酒屋の娘」で、居酒屋の女将を目指している。長い黒髪。学校の成績はあるえの次に良かった。
第14巻では実家の店で働いており、カズマやアイギスの接客をしたり雑談に興じている。
ぷっちん
その他(紅魔族)
ひろぽん
ぶっころりー
声 - 中島ヨシキ
「紅魔族随一の靴屋のせがれ」。めぐみんの家の隣人で兄妹のように育ったが、互いに異性としての意識は皆無。普段は「世界が必要とするまで力を温存している」を言い訳して家業の手伝いもせずに暇を持てます冴えないニートの青年。紅魔族だけあって魔法使いとしての能力は高く上級魔法も習得済みであり、上級魔法以外でもテレポートの魔法を使用している。里一番の美人であるそけっとに好意を持っている。日頃魔法で姿を消してそけっとをストーカーしていたが、彼女からはおおよそ気づかれていた。
スピンオフ「この素晴らしい世界に爆焔を!」ではそけっとに近づくため、めぐみんとゆんゆんに協力を依頼する。ストーカーの件や下心でついそけっとをトルネードでふっ飛ばすなど一悶着あったもののなんとか会話できるようになり自分の恋人になる可能性の高い女性を占ってもらうが何も映らなかったため絶望し、ニート仲間とともに「対魔王軍遊撃部隊」(レッドアイ・デッドスレイヤー)という大仰な名前の自警団を組織してリーダーをしている。
本編では魔王軍に追われていたカズマたちを「ライトオブセーバー」で助けてテレポートで里に案内した。その後もそけっとと連携して魔王軍やその幹部のシルビアと戦っている。自警団としての仕事としては基本的に暇であるものの里の近くで無意味に爆裂魔法をぶっ放した疑いのめぐみんを勾留したり、怪しげな魔物への警戒もしている。カズマとはニート同士気が合うところがあるようで、暇つぶしの方法で意気投合していた。
そけっと
声 - 長谷美希
「紅魔族随一の美人」と呼ばれる若い占い師の女性。趣味で木刀を購入して持ち歩いている。紅魔族一般の特徴だが修行好きで、たまに山に出かけて必殺技の練習をする。
占い師としての実力は確かで、未来を見通す悪魔の力を一時的に借りることでほぼ必中すると里の内外で評判が高い。また、悪い未来を占ったときは回避することもできる。ただし自分に関することは占えない。
ぶっころりーのことはニートであることを除けば悪い男ではないと思っているが、怒った時は恥ずかしい過去やプライベートを占って彼をしばらく引きこもらせたこともある。5巻では息の合った連携で魔王軍と戦っていたが、14巻の頃にはぶっころりーを呼び出して占った後に追い返したり、警備中の彼に稽古の名目で襲撃を掛けるなど態度が変化したためぶっころりーから嘆かれている。
アクシズ教団の関係者
ゼスタ
声 - 増谷康紀(スピンオフアニメ)
アクシズ教団の最高責任者のアークプリースト。水の街アルカンレティアの司祭を務めている。
プリーストとしての能力は非常に高く、上位魔族相手にも対等以上に渡り合うほどだが、アクシズ教徒らしく図太い性格をしており、万事にいい加減で無責任な人物。エリス教団を目の敵にしている。
洞察力にも優れており、アクアの行った大規模な水の浄化などはアークプリーストの能力を超えていることなどから、女神であるアクアの正体を看破している数少ない一人。
セシリー
声 - ファイルーズあい(ファンタスティックデイズ、スピンオフアニメ)
アクシズ教団のプリースト。アルカンレティアの大教会に所属していたが、後にアクセルの街のアクシズ教会の責任者となる。誕生日は1月12日。
妙齢の美女だが、アクシズ教徒の例に漏れず、欲望に忠実で他人の迷惑を考えない性格をしており、日々エリス教団への嫌がらせに勤しんでいる。貧乏なため、たびたびエリス教団の炊き出しの世話になっている。
少年や少女が大好きで、めぐみんに「お姉ちゃん」と呼ばれて喜んでいる。ところてんスライムが大好物。
スピンオフ作品では、悩めるめぐみんにプリーストらしい答えをしている。
温泉の管理人
声 - 樫井笙人
大教会で街の温泉を管理している老人。アクアを女神とは信じなかった。ハンスに捕食されて死亡し擬態で成り代わられてしまうが、何の落ち度もない一般人の犠牲者であったため、ウィズを激怒させた。
アニメ版では巨大化したハンスの体内から白骨化した未消化の遺体が出てきたため、後にアクアの魔法で復活を遂げている。
王族・王都の関係者
ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス
声 - 高尾奏音
作中では主にアイリスと呼ばれる。ベルゼルグ王国の第一王女。12歳。誕生日は9月6日。
王族らしい気品と、どことなく儚げな印象を持つ美少女。
カズマに対しては、初対面での無礼な立ち居振る舞いから、逆に気に入ってしまい自らの意思で王宮に招いた。実の兄(第一王子)がいるが王族であるため、ある程度の年月が経つ頃から疎遠であり内心はもっと構って欲しいと思っている。その寂しさを埋めるためカズマのことを「お兄ちゃん」「お兄様」と呼び慕っている。
WEB版では兄はいないとされていた。
王族の立場ではなかなか聞けないカズマの話に興味を示すが、どちらかと言うと冒険譚よりもダクネスとの夜の話に食い付きが激しい。王族として厳格な教育を受けたため初登場時には人見知りする大人しい性格だったが、カズマのことを気に入ると強引にカズマを王都へ連れて行ってしまい、カズマのことを一途に慕いなかなか手放そうとしない。また、カズマと接しているうちに、カズマの言動や行動に影響されてとんでもない悪戯や王族らしくない搦め手を使ったりするようになり、クレアには「ダメなところが似てきている」と言われる。
カズマから聞かされた、主に日本におけるあからさまな嘘っぱちの作り話を何の疑いもなく信じてしまうところがあり、またカズマの作った庶民料理であるチャーハンと餃子の美味しさに感嘆する。それを見たアクアやめぐみんにおもちゃ扱いされ、アクアの作ったツナマヨご飯や、めぐみんの作ったザリガニ料理(表向きはロブスター料理ということになっている)の味まで教え込まれてしまう。
武勇で知られるベルゼルグ王家の一員であるため、儚げな見た目とは裏腹に、実は反則級の強さを誇る。王家に伝わる聖剣なんとかカリバー(日本人ならほとんど知らぬ者がいないほど有名な剣)を携え、「エクステリオン」といった必殺技を繰り出し、強力な騎士やモンスターでも一撃で葬り去る。このときカズマ一行は護衛という名目でアイリスに随行しているが、どう見てもアイリスに護衛など必要なく、随行者であるカズマが役に立ったのは主にレヴィ王子との交渉や賭けといった場面である。
銀髪盗賊団として現れたカズマと対峙した際には、王族の女性として伴侶となる相手に渡すはずだった指輪「スティール」で奪われた。その際カズマは仮面をつけていたが、アイリスもクレアもその正体がカズマであることは概ね察している(ただし、銀髪盗賊団は2億エリスもの賞金を掛けられているお尋ね者であるため、それを公にはしていない)。その後それを気にしたカズマが、第10巻で指輪を(買い直す時間が無く子供向けの物だが本人がこれが良いと言ったため)アイリスにプレゼントした。
スピンオフ作品ではお忍びでアクセルの街に赴いて、ちりめん問屋の孫娘「イリス」として世直しを行おうとしており、めぐみんたちと仲良くなった。
第9巻で隣国エルロードの王子が許嫁であることが明かされる(第10巻で婚約解消)。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第3位。
クレア
声 - 矢作紗友里
アイリスの護衛の女騎士。貴族シンフォニア家の出身。短めの髪に男性用の白いスーツ着て、腰に剣を指している。カズマからのあだ名は「白スーツ」。誕生日は5月30日。
過保護な側近で、主・アイリスを慕うあまり忠誠心以上の感情を抱いているが、周囲や本人にはひた隠しにしている。アイリスと親しくなったカズマとは犬猿の仲だが、アイリスの縁談の際には結託していた。
レイン
声 - 上田麗奈
クレアとともにアイリスの付き人をしている女性で、地味な印象の魔法使い。誕生日は11月26日。
3人の中では一番の常識人で、世間知らずな二人をいさめる苦労人。自分が地味で目立たないことを気にしている様子。
WEB版では、記憶を消す薬で城に滞在していた期間のカズマの記憶を奪うが、後にアクアの浄化魔法により記憶を取り戻したカズマからとんでもない要求をつきつけられる。
エルロード国の関係者
レヴィ
ラグクラフト
エルロード国の宰相。未熟なレヴィ王子に代わって政治の切り盛りをしている。働き者でやり手のため、王族を始め家臣や国民からの信頼も厚い。
しかし、その正体は魔王軍諜報部隊長のドッペルゲンガー(姿を自在に変えられるモンスター)であり、人間に化けたスパイ。30年以上前に内政官として城へ潜入したが、根が真面目なため国の内情に呆れ、財政難を立て直すなど必要以上に仕事を頑張り、そのうち当初の目的も忘れてひたすら国のために働き、それなりに苦労をしたという。
魔王軍に対する穏健派を装い、国の使者として直に魔王と相互不可侵の約束を交わし、王子に進言してベルゼルグ国への支援を打ち切らせようとしたが、アイリスに心打たれたレヴィ王子の決断により計画は失敗、窮余の策と腹いせにカズマとダクネスをとらえ、カズマに化けてアイリスに夜襲を仕掛けるも正体を見抜かれ、なんとかカリバーの一撃により返り討ちにされてしまった。
神族
エリス
声 - 諏訪彩花
エリス教の御神体にして、幸運を司る女神。女神としてはアクアの後輩にあたる。年齢不詳。アクアと同じく数々の支援魔法を使えるが、中でも幸運(ブレッシング)の支援魔法は自身曰く「先輩(アクア)のブレッシングとは一味違いますよ」との事。
異世界で死んだ者を導く役割を担っており、そのためカズマが死亡するたびに顔を合わせている。落ち着きがあり上品で、ちっとも女神らしくないアクアとは好対照の存在であるため、カズマからはかなりの好印象を持たれており「色物枠でない、正真正銘のメインヒロイン」とみなされている。なおアクア曰く「結構ヤンチャなところがあり、悪魔に対しては私以上に容赦がない」「(本当は貧乳で)パッドで上げ底している」とのこと。
たまに姿を変えて女盗賊「クリス」として下界に降りており、女神として死者を導きつつ、本来の所有者がいなくなった神器(チートアイテム)を他の者に悪用されないように回収をしている。女神としての使命を全うしているだけでなく、その性格も相まってカズマが唯一尊敬している神様である。
貧乳であることを気にしており、アクアが「エリスの胸はパッド入り」などという噂を盛んに流しているためそのようなイメージが強いが、カズマに対し「一応今の状態でパッドは入れていませんから」と反論したこともある。クリスの姿で地上に降臨する際は、貧乳が原因で様々な精神的ダメージを受けることもしばしばである。
先輩のアクアには敬語を使い「アクア先輩」と呼んでいる。その他の人物に対してはさん付けで呼んでいるが、唯一、ダクネスだけは呼び捨てで呼んでいる(クリスの項を参照)。
女神エリスとしてのカズマとの初対面は、第2巻でカズマが冬将軍によって殺されたときである(ただし、それ以前にクリスの姿でカズマと対面している)。その際は、死を悼みつつも天界規定に基づいてカズマを日本で生まれ変わらせようとしたが、天界規定を完全に無視したアクアによってカズマの蘇生が無理矢理強行される事となり、必死に止めようとしたところをアクアから弱味を晒された事で渋々特例としてカズマの蘇生を認めた。その後、しばらくの間、天界規定を破ったことの後始末に追われることになった。
二度目の対面は、第4巻でカズマがリザードランナー戦で木から落ちて死亡したときである。このときのカズマとの会話で、自分が時々地上に降りていることを明かしている。二度目のときは、もはや天界規定のことなど問題にせず、カズマはまた蘇生を望むものだろうと思い込んでいたが、カズマが「もう疲れたし(異世界には)戻らない」などと言い出した上で日本での生まれ変わりを望んだために逆に慌てる。その後、カズマが翻意したために門を開けて蘇生に協力した。
三度目の対面は、第6巻でカズマがコボルトの群れに叩き殺されたときである。エリスはその少し前に、クリスの姿でカズマに「もうお嫁にいけない」ほど散々体をまさぐられていたため、「セクハラはいけませんよ」「許すのは今回だけですよ」とカズマに強く釘を刺している。
四度目の対面は、第7巻でカズマがクーロンズヒュドラに食われたときである。このときのカズマはもはやエリスにとって常連の相手であり、ノリノリで「おおカズマ。死んでしまうとは情けない!」と宣い、「有名なセリフなので、一度言ってみたかったんです」とお茶目な一面を覗かせる。このときはカズマの遺体の損傷が激しく蘇生に時間がかかったこともあってカズマと結構話し込み、地上に降りたときの自分の正体についてカズマにかなり詳細なヒントを教えるが、カズマは正解が分からないままアクアによって蘇生させられる。
OVAでも対面しているが、このときは死亡する要因が全てカズマのせいである事を知り、あまりの酷さに呆れる一面を見せた。
その後第7巻の最後になって、カズマはクリスが地上に降りたエリスではないかと考え、わざと「エリス様」と呼びかけて質問したところ、エリスの口調で答えてしまい、これによってクリスとエリスは同一人物であることがカズマに発覚する。アクアやめぐみん、ダクネスはその事実に気付いておらず、そのためエリス教のご神体本人でありながら、ライバルであるアクシズ教徒の店の売り子をやらされたりもしている(先輩女神であるアクアから何か頼まれると断れない性格とのこと)。
エリス回とされる第8巻の冒頭では、クリスの姿をしたエリスは正体がカズマにばれたため、格好良く経緯を説明しようと小芝居を始めるが、カズマから「初対面でエリス様の下着奪ってすみません」「何度も身体まさぐってすみません」などと謝る形で事実上からかわれる。その後、エリスモードになってカズマに聖鎧アイギス回収への協力をお願いするなど、カズマの前ではエリスとクリスの区別が次第にあいまいになっていく。
エリス祭では本人が「エリス」の名前でミスコンに参加し、信者たちを仰天させた(自ら女神とは名乗らなかったが、地上で伝えられている女神エリスの絵姿と寸分違わぬ姿で登場したので、信者たちは女神エリスの降臨であるとすぐに信じた)。これにより後にアクセルの街は女神エリスが降臨した地ということになり、エリス教団の聖地として認定された。
第12巻及び第13巻では、悪魔やアンデッドを見ると我を失い襲い掛かる習性がある、悪魔に対してはアクア以上に容赦がないという、女神としての本性を現した。悪魔とはいえ特段悪い事をしているわけでもないゼーレシルト伯爵をボコボコにし、戦う必要がなくなった後も連日城を襲撃してゼーレシルトの残機を削りまくり、ついにゼーレシルトは城を捨てての逃亡を余儀なくされている。
なお、カズマから唯一求婚されている正統派ヒロインである。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第2位。
天使
声 - 加隈亜衣
アクアの仲間である天使。柔和な顔立ちで物腰も柔らかいが、性格は淡白でありアクアの言い分を全く聞かずに一方的に話を進めていた。カズマが異世界に転生するときにチート武器の代わりにアクアを選んだカズマの意見を了承し、アクアの仕事を引き継ぐために現れた上でカズマとアクアを異世界に送った。
大変真面目な性格で、カズマの後にやってきた日本人に今までに送られた日本人の末路・生存率、言語習得のデメリット、異世界の世知辛さを洗いざらい話してしまったことから、日本人転生者はカズマが最後となっている。
ウォルバク
魔王軍
魔王を頂点に8人の幹部と魔族、モンスターで構成されている。幹部は、ウィズ・ベルディア・バニル・ハンス・シルビア・邪神ウォルバク(女)・セレスディナ・魔王の娘。
WEB版での幹部は、ウィズ・ベルディア・バニル・シルビア・セレスディナ・魔王の娘・預言者の7人のみが言及されており、残りの1名は不明扱い(物語開始以前に死亡)されていた。
Web版での魔王 WEB版では、日本人のような名前・八坂恭一(ヤサカキョウイチ)を名乗っているが、れっきとした魔族で「ニホンのことは知らない」と自称している。全盛期を過ぎた老人だが、周囲の魔族を強化する力があり魔王として君臨している。カズマとの一騎打ちでの最終対決、分が悪くなるとカズマを魔王陣営に引き込もうとするが、貯まっていたポイントをその場で使って習得したカズマの爆裂魔法によって討伐された。
WEB版では、日本人のような名前・八坂恭一(ヤサカキョウイチ)を名乗っているが、れっきとした魔族で「ニホンのことは知らない」と自称している。全盛期を過ぎた老人だが、周囲の魔族を強化する力があり魔王として君臨している。カズマとの一騎打ちでの最終対決、分が悪くなるとカズマを魔王陣営に引き込もうとするが、貯まっていたポイントをその場で使って習得したカズマの爆裂魔法によって討伐された。
幹部
魔王の娘
バニル
声 - 西田雅一
魔王軍の幹部の一人。ウィズの数少ない友人。スピンオフ作品『仮面の悪魔に相談を!』の主人公。地獄の公爵にして、通称「見通す悪魔」。悪魔族として、人間が放つ悪感情を糧にしている。笑い方は「フハハハハ」。一人称は「我輩」。仮面が本体で、小説版のイラストなどでは黒のタキシードを着て白のネクタイをした大柄な人物。
「見通す悪魔」の名の通り、相手の行動・思考を見透かした独特の喋り方をする。ウィズ同様、魔王城の結界の維持のためだけに協力している「なんちゃって幹部」であり、前々から魔王軍を辞めたがっていた。アクアとは種族的にも性格的にも犬猿の仲であり、会うたびに喧嘩している。
「バニル式殺人光線」なる技を多用する。作中で対人使用(アクアは女神なので含まれない)されたことはないが、アクアに向けて放たれた余波がウィズやダクネスに命中することがよくある。殺人光線の名の通り、当たれば人は死ぬらしいが、ウィズやダクネスは耐えた(リッチーであるウィズはともかく、なぜダクネスまでが耐えられるのかはバニルにも不明)。他に目ビームも持つが、これは使用すると自分の目が焦げてしまうのでまだ使った事はない。その他にも突如脱皮したり、仮面から身体を生やしたりなど、この世界の他の生物の例に漏れずおかしな行動を数多くとる。
カズマに対し、よく商談を設けることとなる。カズマが知る限りのライターやコタツなどの知的財産権を買い取り、日本商品を量産する事で予てからの夢を実現するため、活動資金を稼いでいる。本人は人間を害するつもりは無く、彼が好む悪感情は恐怖や絶望の類ではなく、期待が裏切られた時の残念な感情であるため、むしろ人間を極力傷つけずからかうなど楽しんでいる。しかし自称「魔王よりも強いかもしれないバニルさん」と言うだけあり、実力も高い。
悪徳領主であるアルダープが悪魔(マクスウェル)を使役して悪事を働いた際は彼を大衆の面前で醜態をさらすだけでなく、契約を打ち切ったマクスウェルに彼を地獄に連れて行かせ死ぬまで代価を払わせさせるなど、普段の彼からは想像もつかない悪魔としての一面を見せた。
ダンジョンでカズマ達と対峙し、ダクネスの体を乗っ取った上で弱体化した状態から多くの冒険者を倒したり、カズマとも交戦するが、最終的には本体である仮面を破壊されて倒される。これにより死亡したかに思われたが、実際には残機が一人減っただけ(それ以降、彼の仮面の額には「II」という文字がある)の状態で復活を果たす。一回討伐されたことで魔王軍幹部の地位を失い、以後はウィズが経営する店でアルバイトに勤しんでいる。
劇場版「紅伝説」では、カズマ達が紅魔の里へ旅立った翌日の夜、ウィズの案内で紅魔の里を訪れたところ、今回の事件に遭遇。シルビア達と対峙した際、自分の生存を魔王軍に知られると困るという理由からカズマ達と共闘。カズマの囮作戦実行の際は、ダクネスがバニルの仮面を被り、時間稼ぎをしている。
スピンオフ作品では、時々ギルドで相談窓口を開くようになる。またその傍らでは、定期的に近所のゴミ捨て場に集まっているカラス達を追い払ったりもしており、ご近所の奥様方から「カラススレイヤーのバニルさん」と呼ばれるほどに馴染む。
WEB版では第3章が初出で、ミツルギとゆんゆんと戦い、最後に杖を使わずに発動した威力の低いめぐみんの爆裂魔法でとどめをさされるが、その直後第二形態で登場しウイズの店で働いている。
角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第10位。
ベルディア
声 - 安元洋貴
魔王軍の幹部の一人で、デュラハン(テレビアニメ版ではこちら名義でクレジット)。恐ろしげな容姿とは裏腹に良識的な性格。騎士としての誇りが高く、基本的に一般人には危害を加えない。
めぐみんのことを「頭のおかしい大馬鹿者」と罵倒する一方で、ダクネスのことは「(その変態性はさておき)仲間を庇う騎士の鑑のような者」と敬意を示しており、また仲間を呪いから庇ったダクネスを見捨てた(と勘違いした)時は激怒していた。
無数のアンデッドナイトを同時に召喚する他、デュラハンの特性を活かして頭を空高く投げ上げて鳥瞰的視野で戦うなど高い戦闘力を持つ。しかし、デュラハン(=アンデッド)の特性故、アークプリーストの浄化魔法や流水が弱点(浄化魔法に対しては魔王から特別な加護を受けた鎧と、彼自身の力によりある程度の耐性はある模様)。
ウィズが魔王城にいた頃は、彼女の足元に自身の首を転がし、スカートの中を覗こうとするなどのセクハラ行為を繰り返していた。
ある調査のためにアクセルの街の近くの廃城に越してきており、その廃城がめぐみんの爆裂魔法の標的にされた事に関しても当初は弱者の戯れと放置していたが、毎日のように爆裂魔法を放ち続けてきたために流石に頭にきてアクセルの街を襲撃した。最初は口頭による警告をし、直接危害を加えるつもりも無くその場を去ろうとしたが、めぐみんが爆裂魔法を古城に放つのをやめるつもりが無かったために彼女に対し「一週間後に死ぬ宣告」の呪いを掛けた。その後、ダクネスが庇ったために失敗はしたものの、仲間意識の強い紅魔族にはその方が効果的と判断し「ダクネスの呪いを解除して欲しければ城まで来るがいい」と言い残してその場を去った。ダクネスに掛けられた呪いがアクアによって解かれていた事を知らず、一週間経っても城までやって来ないばかりか、相変わらずめぐみんが爆裂魔法を放ち続けたことで遂に堪忍袋の尾が切れ再度アクセルの街を襲撃したが、カズマ達との争いの末にアクアの浄化魔法によって倒された。またアニメ版では、ウィズがアクアに浄化されて消えそうになる度に三途の川の対岸から「来いよ! こっち来いよ!」と囁きながら手招きをして誘う役割も担っている。
ハンス
声 - 津田健次郎
魔王軍の幹部の一人。普段の外見は浅黒い肌の茶色の短髪の男性だが、正体は「デッドリーポイズンスライム」というモンスターの変異種。捕食した人間の姿に擬態することが出来る。
カズマは当初「スライム=雑魚モンスター」という日本人独自の先入観から侮っていたが、この世界ではある程度の大きさになったスライムはかなりの強敵である。更にハンスの場合、即時に大量の猛毒を分泌でき、対策をしていない状態で直接彼の身体に触れた場合、即死は免れないほどの危険モンスターである。性格や能力など何かしら難点がある魔王軍幹部の中では比較的にまともであり、ベルディアやバニルとは異なり目的のためならば一般人をも手にかける冷酷さを持つなど魔王軍幹部らしい。アクシズ教団の総本山があるアルカンレティアでは源泉に自身が生み出す猛毒を混ぜるなどの破壊工作を行っていた。
ウィズの天然ボケやウォルバクへ作戦の報告をしていたことで正体が暴かれ、最終的にウィズでも単独では凍らせきれない巨大な本来の姿のスライムへと変貌するが、知性がなく食品などに引き寄せられる性質によって源泉から離されたところを爆裂魔法で粉砕され、無数の欠片はウィズの魔法で凍らされた上でアクアに浄化され倒された。しかし記憶を失いながらもギリギリで生き残り、セシリーの溜め込んだトコロテンスライムを使役しアルカンレティアで密かに生き延びていた。その後、セシリーによって「チャッピー」と勝手に名付けられてゆんゆんに氷漬けにされ、記憶を取り戻し名乗りをあげる前にめぐみんによって再び爆殺された。めぐみんのギルドカードの討伐欄に「デッドリーポイズンスライム『チャッピー』」と表示された。
アニメ版では工作のために人間として街で活動している時にアクシズ教徒からの食べられる石鹸などの布教活動によって、精神を酷く磨耗している描写がある。カズマが囮になって捕食された隙をついて爆裂魔法やウィズの魔法を受けた後に本体の小さなスライムが出現し、最後はアクアのゴッドブローとゴッドレクイエムによって倒された。
シルビア
声 - 渡辺明乃
魔王軍の幹部の一人。魔王軍の強化モンスター開発局局長で、自身も肉体に合成と強化を繰り返してきたグロウキメラ。茶色い長髪のグラマラスな長身女性の姿で、下級悪魔の革で作った赤いドレスを着ている。部下思いで常識的な性格。実は女性の肉体は合成で得たもので、性別を超越しているものの元は男性。顎の下に髭があったり、下の「ある部分」は改造していない模様。このような点を除けば、ハンス同様性格はまともで優秀な幹部である。
部下を引き連れて連日紅魔の里に攻め入り、住民との圧倒的な戦力差に泣きを見ていたところ、里の外れにいたカズマを人質として連れ去る。その後、紅魔族に対抗する武器である古代の魔道具「魔術師殺し」を求めて地下格納庫へ赴き、カズマの協力もあって封印を解くも、彼の策にはまって扉を閉められ、格納庫の中に閉じ込められてしまう。
しかし中で見つけた巨大な蛇型の兵器である「魔術師殺し」と合体し、半身半蛇の姿になって脱出。そのまま里を襲撃して火の海にしたが、アクアの破魔魔法やめぐみんの爆裂魔法など強力な魔法を溜めこんだ「レールガン」の魔弾に撃ち抜かれ、死亡した。
劇場版『紅伝説』においては、撃たれた後、ベルディアとハンスに三途の川に沈められそうになるものの、3人とも復活・合体した巨大モンスターとなり、カズマのパーティーと、職人に会うために遅れて紅魔の里を訪れたウィズ&バニルと戦闘になる。物理・魔法共に強力な耐性を持っていたシルビアが有利に立っていたが、カズマ自らが囮となりシルビアと合体して弱点を作り出し、ウィズが吸収した紅魔の里の住人全員の魔力を与えられためぐみんの爆裂魔法とゆんゆんの「ライト・オブ・セイバー」の合体魔法により、カズマ共々爆死する(その後、カズマは辛うじて蘇生した)。
ウォルバク(怠惰の女神)
声 - 甲斐田裕子
魔王軍幹部の魔法使いで、赤毛のショートヘアに猫科のような黄色い瞳を持つ巨乳の美女。怠惰と暴虐を司る邪神・ウォルバクの半身たる怠惰の女神で、アクアによればわずかな神格があるという。温泉好き。口癖は「どういう事なの」。
かつては紅魔の里の墓に封印されていたが、幼いめぐみんが封印を解いたため復活、このとき原因は不明だが女神と魔獣の二者に分離してしまった。暴走する魔獣に爆裂魔法を使い、弱らせて再び封印、自らは力を蓄えるべく里を去った。このとき去り際に幼いめぐみんに頼まれ、爆裂魔法を伝授している。
後に魔王軍の幹部となり、行方不明になった片割れの半身(暴虐の魔獣=ちょむすけ)を捜していた。カズマとは互いの正体を知らない状態で二度ほど温泉でニアミスしている。
その後、最前線の砦を破る計画が失敗、破れかぶれに攻め込むも、再会しためぐみんの爆裂魔法を受けて消滅する。その影響でちょむすけの心身に変化が現れたが、彼女の意識の有無は不明。
小説第9巻でカズマと対峙した際に、カズマのことを勇者サトウの末裔と疑っていた。
セレナ(セレスディナ)
謀略と諜報を担っている魔王軍の幹部。傀儡と復讐を司る、信者が一人しかいないマイナーな邪神レジーナを崇拝するダークプリースト。セイクリッドターンアンデッドを使える。
セレナに借りを作ると傀儡となり、支配される。一度に支配できる人数には上限があり、支配力の強さの割り振りも可能。死体を傀儡にする事もできる。この死体はアンデッド扱いを受けず、アクアのセイクリッドターンアンデッドでも葬り去ることは不可能である。また目が赤く光る。
攻撃するとその苦痛やダメージが、攻撃した者にもそのダメージが与えられる。
小説第14巻で登場。カズマのファンを自称し、アクア以上のプリーストとしての(うわべの)力・性格の良さを見せつけ、カズマのパーティに入ろうとした。
その後カズマと二人の時、バニルに散々おちょくられた挙句、有り金をバラされた際にチンピラの本性をあらわした。
小説第15巻で多数の住人を傀儡とし、アクセル侵攻計画を盤石なものにした。しかしカズマを傀儡にした結果逆に弄ばれ、返却しようとカズマたちの家を訪れた際に拘束されてレベルを1まで下げられ、警察に突き出された。あらかたの情報を引き出した後は王都の監獄に移送予定とされている。
WEB版、小説双方では、邪神レジーナの力を一人で使っていたが、カズマをレジーナに改宗させた結果、プリーストとしての力が半減する。カズマのことを勇者サトウの末裔と勘違いしている。
その他の登場人物
御剣 響夜(ミツルギ キョウヤ)
声 - 鳥海浩輔 / 江口拓也
女神アクアによってカズマよりも前に日本から転生してきた青年。カズマには高校生くらいの見た目と評されたが、実年齢は不詳。アニメ版ではエンシェントドラゴンを討伐する際に「どこにでもいる平凡な高校生だった」と呟いている。誕生日は6月6日。
冒険者としての職業はソードマスター。レベルは初登場時で37。武器は異世界行きの特典で貰った神器「魔剣グラム」。
正義感の強いイケメンで、同じパーティメンバーのクレメアとフィオからは慕われている。若干ナルシストが入った性格であり、良くも悪くも物語の主人公然とした人物で、またどんな時でも潔い態度を見せるなどの礼儀正しいが、少々思い違いが激しい面もある。魔剣の力によってある程度の実績を重ね、エンシェントドラゴンなどの様々な強敵モンスターを討伐してきた功績もあってか、多くの冒険者たちからは尊敬され、アクセルの街や王都の住人たちからも非常に頼りにされており、その信頼度は魔王軍幹部が現れた際も、住人に「ミツルギさんが来れば安心」と発言されるほど。またアクアの事を女神として認識しており、尊敬している。
湖の浄化クエストのために檻に入ったアクアを見てカズマに強制されていると勘違いし、カズマとは初対面から険悪な雰囲気となる。その後、パーティメンバーへの待遇の悪さに激昂してカズマに掴み掛り、何でも一つ言うことを聞く権利とパーティメンバーの移籍を賭けて勝負を持ちかけるも、スティールを織り交ぜたカズマの奇襲攻撃で頭部を強打されて気絶し、敗北の戦利品として魔剣を取り上げられてしまう。その後はカズマ達の前に再び現れ、最初に八つ当たりでアクアからゴッドブローを喰らわされた上に、得られなかった分の報酬を彼女に払う羽目になり、直後に素直に負けたと自認している事や、特に恨みは抱いていない事を明かした上で魔剣の返却を迫るも、既に売り払われた事を知りその場を去って行った。作中では特に語られていないが、魔剣は無事取り戻せたようである。カズマの裁判の時にも出頭し、その時は決してカズマを責めず不利な証言さえもしなかったが、その証言はセナに却下された。
王都で再会した際にはカズマに対し「自分がもう少し強くなるまで、アクア様のことをしっかり守ってくれ」と頼む。その際カズマに再戦を挑むも断られた。
また、王城にて魔剣装備の上で、仮面をつけたカズマと勝負を行う(そのため、御剣はこの仮面の男がカズマだと気付いていない)。この時は、前回の反省を生かしスティール対策などもしていたが、カズマに「フリーズ」と「クリエイト・ウォーター」を使ったコンボ技で窒息させられてしまい、またも敗北を喫してしまう。その後、魔王軍と戦っていた最前線の砦でカズマと再会しているが、このときはカズマと戦っていない。
ドラマCDでは、クエストを失敗したカズマ達一行の講師になっているが、カズマには敵わなかった。
クレメア、フィオ
声 - 幸田夢波(クレメア)、青山吉能(フィオ)
ミツルギのパーティメンバーである戦士の少女と盗賊の少女。ミツルギのことを「キョウヤ」と呼んで慕っているが、同時に好意を寄せている節もあり、それ故にいつも彼を取り合いになっては喧嘩をしている。ミツルギがカズマに敗れた後は、カズマの勝ち方に納得せずに彼を罵り、更にはカズマに奪われた魔剣を取り返そうとするが、セクハラスティール宣言に身の危険を感じて退いた。以降、カズマの事を目の敵にしており、ミツルギが魔剣を取り返しに行った際もカズマを見て怯えた。ミツルギとともにカズマの裁判にも出頭して(カズマを責めなかったミツルギとは違い)先述のセクハラを証言して、カズマが不利になるように仕向けた。
黄緑髪のポニーテールをした戦士の少女がクレメア、ピンク髪で長めのおさげをした盗賊の少女がフィオ。
クレメアは槍を持っており、スピンオフではクラスは「ランサー」と表記されていたが、小説の挿絵及びアニメ版のビジュアルでは腰に剣を指しており、槍は持っていない。
それぞれの名前はアニメ版のキャストから判明した。WEB版では二人の名前こそ出ているものの、どちらがどちらかは不明だった。
レックス、ソフィ、テリー
声 - 大塚剛央(レックス)、巽悠衣子(ソフィ)、最上嗣生(テリー)
名の売れた冒険者グループの3人組。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
レックスは鼻に大きなひっかき傷を持つ大柄な男性で、武器は大剣。ミツルギ同様「魔剣使い」として知られるが、少々驕った性格。ソフィは目つきが鋭く気の強そうな女性で、武器は槍。テリーは斧を使う前衛職。3人とも前衛職のため、魔法の使い手を募集していた。
森の悪魔の討伐隊に参加するも、大した活躍もなく退却を余儀なくされてしまう。その後、めぐみん・ゆんゆんとともに初心者殺しを捕獲するも、出現したホーストに弾き飛ばされて重傷を負う。その後教会に運び込まれたが偶然立ち寄ったセシリーに治してもらい、ゆんゆんを加えて翌日ホーストに再戦、敗北するも、駆け付けためぐみんが止めを刺したことで助けられた。
その後、めぐみんから「弱らせた功績があるから」とホーストの討伐報酬全額を譲り受け、より強力なモンスター相手に稼ぐために王都へと旅立った。
レックスは当初めぐみんを「口だけ魔道師」と煽っていたが、戦いの後は実力を認めたようで、旅立ちの際にパーティの誘いもかけたが、彼女は街での目的を果たすためあえて断った。
聖鎧(せいがい)アイギス
白銀に輝く全身鎧で、意志を持った神器。兜付き。本来は「聖盾(せいじゅん)イージス」とセットだったが分かれ、ともに所有者の手を離れて久しい。継ぎ目がなく美しい佇まいだが、主人を転々としてきた経緯からそこかしこに傷がある。
「最上級の神器」というだけあってこの世で最も頑強で、魔法・スキルが無効、さらに着た者の傷を自動で癒すことができたりと性能は極めて優秀。さらに自らの意志で動くことができる。思念を飛ばして話もできるが、口が悪い。
一人称は「俺」で、プライドが高くて女好きな性格。自分に相応しい新たな持ち主の出現を待っているが、その性格やダメージ(痛覚がある)による消耗へのおそれから、むやみに人に着せたがらない。
貴族アンダイン邸の宝物庫に保管されていたところを、盗みに入ったカズマとクリスが鎖を解いたため、彼らの意向を無視して自力で脱走、その後女神エリス感謝祭のミスコンに誘き出されて捕獲・回収された。
趣味や性格が似ているためカズマとは気の合う仲。また、かつて自分を送り出したアクアの素性を知っている。持ち主候補としてはダクネスが気に入っていたが、ミスコンの晴れ姿を見てからはクリスに執心し、大人しく言うことを聞くようになった。
小説第14巻でミツルギのもとに送られたが家出し、紅魔の里に居ついている。
ライン・シェイカー
デストロイヤーの開発者
声 - チョー
かつて魔法技術大国ノイズで活動していた魔法の研究者で「機動要塞デストロイヤー」の開発者。劇中では既に故人となっている。その正体はアクアによって異世界に送り込まれた地球からの転生者。転生時に与えられたチート能力は自らの望むものを作り出すもの。その能力により、ノイズ国に充分に貢献したという。
当時の魔道具・兵器開発の第一人者で、対魔王用に様々な兵器を開発し、魔法に長けた改造人間「紅魔族」を造った。その功績が国から認められて研究所の所長に昇進、その後「機動要塞デストロイヤー」(正式名称は不明)の開発責任者に抜擢される。
本人はそれほど乗り気ではなく、設計用紙で蜘蛛を潰す程度のことしかしていなかったが、周囲の者の努力によりデストロイヤーは完成。遣る瀬無さから完成した要塞内で一人酒盛りをしていたところ、酔った勢いで動力源のコロナタイトにタバコの火を押し付けてしまい、デストロイヤーが起動、制御不能の自動運転を開始し、その威力でノイズ国が滅んでしまった。幸い人は皆逃げたというが、彼はこれで鬱憤晴らしなどができたため一通り満足し、降りられないこともあってそのまま動くデストロイヤーの中で余生を過ごし、未練もなく死亡した。
アニメ版OVAでは、彼の作った戦隊ロボのような巨大ゴーレムや、主人をお仕置きするドSな女性の人造人間が登場する。
ラン
声 - 赤﨑千夏
OVAに登場したオリジナルキャラクターで、アクセルに来たばかりの冒険者。駆け出しであるため強い者に憧れを抱いており、実際にミツルギの事も知っていた。カズマのファン第一号として彼の自慢話を聞いていたが、実際は高額な報酬と引き換えにカズマの更生をルナから依頼されてカズマに近づいていただけであり、結局は割りに合わない事をルナに伝えていたところをカズマに聞かれてしまい、最後は怒ったカズマによってルナ共々スティールの犠牲となった。 ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を!~希望の迷宮と集いし冒険者たち~Plus』にも登場。
魔族
キール
声 - 飛田展男
かつては凄腕と謡われたアークウィザード。愛する女性を守るためにリッチーになった。
ダンジョンで朽ちるのを待っていたが侵入してきたカズマとアクアに浄化を頼み、無事に死後の世界へと旅立った。
マクスウェル
アルダープが神器を用いて召喚した悪魔で、彼からは「マクス」「壊れた悪魔」と呼ばれている(彼は本名を知らなかった)。
整った顔立ちをしているが、常に感情が抜け落ちたような無表情であるためアルダープからは薄気味悪く思われている。
「ヒュー、ヒュー」と喘息のような声をよく発し、会話こそ出来るものの知能が著しく低く赤子同然。物事を記憶するという事ができず、アルダープから下された命令をすぐに忘れるばかりか、本来であれば彼から貰える代価ですら「既に何度も払っている」と騙されており、召喚されてから一度も代価を貰えずに彼の言いなりになっている。
その言動からアルダープからは下級悪魔と蔑まされていたが実際には地獄の公爵であり、バニルからは「辻褄合わせのマクスウェル」「真実を捻じ曲げる者」と呼ばれている。
アルダープから度重なる暴力を振るわれていたが、彼の事は嫌ってはおらず寧ろ好意的(バニル曰く「両思い」とのこと)。
バニルによって、アルダープとの契約が解除された際には、今まで蓄積していた代価を死ぬまで支払ってもらうため彼を連れて地獄に帰った。「辻褄合わせのマクスウェル」「真実を捻じ曲げる者」と呼ばれるだけのことはあり、もしアルダープの心が壊れても壊れる前の状態に戻せてしまうため約束通りアルダープの命が尽きるまで彼の絶望をもらうことが可能となっている。
ホースト
声 - 山本格
邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
漆黒の肌に筋骨隆々の大柄な体格、黄色い瞳に、禍々しい角と牙に大きな羽という悪魔然とした姿をしている。その戦闘力は高く、冒険者達からは「魔王軍の幹部級」と評される。主に忠実で、悪魔なりの価値観で動くが、実は常識をわきまえた気のいい性格。
主・ウォルバクの封印を解くべく紅魔の里の邪神の墓に侵入していたが、封印を解くためのパズルに難航。そこで偶然こめっこと出会い、彼女の協力で封印を解くことに成功する。この過程で彼女と親しくなり、いずれ使い魔になってもいいとの約束を交わした。肝心の邪神は彼のいない間に墓を出て行方不明になってしまったため、それを捜しにどこかへ消える。実際はこめっこが連れ帰ったちょむすけこそがその邪神であったのだが、会話の行き違いと勘違いから真相には気づかなかった。
その後、主の本来の姿である「大きな黒い魔獣」を捜してアクセルの街付近の森に向かったところ、めぐみん・ゆんゆんの危機に遭遇、命を助けるも逃げられてしまう。数日後、自分を討伐にやって来たミツルギ達を、片方の羽と引き換えに返り討ちにした。
さらに数日後、彼女達の捕まえた初心者殺しに誘き出される形で出現。めぐみんから発せられた主の匂いと会話から真相に気づき、ちょむすけを引き渡すよう彼女に持ちかけるも破棄。その後、討伐に来たダクネス・クリスとの戦闘で疲弊、さらにその後アクセルの街を破壊しようとしたところ、街の外で土木工事をしていたアクアから破魔魔法を食らい重傷を負った。翌日、討伐に来たレックス達に辛くも勝利するが、駆け付けためぐみんの爆裂魔法により止めを刺された。
今際の際に、予備の身体が存在することやいずれこめっこの使い魔になるであろうことを仄めかして消えた。
アーネス
声 - 小島幸子
邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
女性型の悪魔で、赤い髪と獣のような黄色い瞳に角と羽をもつ。豊満な体型に加え露出度の高い服装をしているが、人前に出るときはローブを着、角はフードで隠している。人間に対してはやや高圧的だが、話が分からないわけでもなく比較的誠実。だが主に対する忠誠心が非常に強く、それゆえ主絡みになるとやや感情的になり、手段を選ばない部分がある。
紅魔の里付近で封印を解かれた主・ウォルバクを捜していたところ、ちょむすけの正体がそれであると気づき、めぐみんに事情を話して譲ってくれるよう取引をするも、里の住民が割って入ってきたことで有耶無耶にされてしまう。さらに、実際にはめぐみんが行っていた「爆裂魔」の罪をなすりつけられてしまった。
その後、アルカンレティアで再びめぐみんと相見え、実力行使でちょむすけを奪おうとするもゼスタの妨害で失敗、さらに手下とともに彼女達の乗る馬車を襲撃し、再びちょむすけを奪おうとするも失敗、爆裂魔法で倒されてしまった。
モンスター
ジャイアントトード(テレビアニメ版ではジャイアント・トード)
その名のとおり、大型のカエル。カズマたちのパーティーが初めて攻略したモンスター。
牧場に現れて羊などの家畜は勿論、人間をも長い舌で捕まえて食べてしまう。ほぼ群れで行動するらしく、巣には数匹も存在している。殴打などの打撃は効きにくいため、斬撃が有効。捕食中は動けないという弱点があり、単体であれば誰か一人を囮にして抵抗させ、呑み込むのに手古摺っている間に攻撃すると駆け出し冒険者でも安全に倒せる。また金属を嫌うため、金属製の装備を着けていれば食べられない。
1回目の時はカズマを追いかけ回し、助けを求めたカズマに大声でマウントを取るアクアを標的に変えて捕食しだが、その間にカズマに倒された。2回目はめぐみんの爆裂魔法で倒され、それでも別のがアクアとめぐみんを襲うが、再びカズマによって倒された。3回目はめぐみんやアクア、アニメ版ではセナを襲い、カズマの事もしつこく追いかけるが、そこに現れたゆんゆんによってまとめて倒された。
キャベツ
声 - 金田朋子
野菜。動き回るものもおり、モンスターのような扱いをされている。この世界での野菜一般の特徴として新鮮なものは動き回ることがあり、キャベツの場合は跳びはねたり葉で空を飛んだりする。また、中にはレタスが混じっている場合もあり、アクアは運の悪さでほとんどレタスばかり収穫していた。
旬の季節になると畑を離れ、無数の群れを作って各地を移動するため、アクセルの街の冒険者たちはそれらを捕まえて「収穫」し、高価で取引しているが、一つのキャベツに対する経験値が高いほど値は高額になる場合もある(カズマは運の高さもあって100万エリスに相当する分、収穫した)。集団での体当たりはそれなりに脅威であるようで、一般住民は避難する。
アニメ版では丸目が付き、全体的に愛らしいデザインになっている。また第2期EDではスズメやカラスのようにのどかに夕空を飛んでいる。討伐される際に参加した冒険者たちを蹂躙し、更には体当たりでダクネスの鎧を破壊したが、めぐみんの爆裂魔法で一掃された。その後、アクアの魔法とギルドの人の手で水に浸されたまま保存され、それぞれ料理にされて食べられたり、討伐報酬として売り払われた。
ゲーム『復活のベルディア』にも登場している。
ジャイアント・アースウォーム
アンデッドナイト
雪精
冬将軍
初心者殺し
リザードランナー
二足歩行する大きなエリマキトカゲのようなモンスター。個体は通常皆オスで普段はおとなしいが、繁殖期に入ると危険なモンスターになる。
この時期に「姫様ランナー」と呼ばれるメスの個体が出現すると、オスたちはそれを巡って群れを成し、他種族の足の速い生物と駆けっこをする。そしてその勝者「王様ランナー」のみがメスとつがいになり、群れのリーダーになれるという習性がある。しかしそれらの過程でオスたちが凄まじい速さで疾走し、強靭な脚力で競争相手を蹴って妨害することもあるため、付近を通る馬やドラゴンなどが被害に遭うという。
特徴として「姫様ランナー」は他の個体よりも二回り大きく、額にトサカのような角がある。ゲーム『復活のベルディア』にも登場。
走り鷹鳶
カモネギ
一撃ウサギ(ラブリーラビット)
爆裂岩
ゴーレム
スライム
粘液状のモンスター。この世界においてはカズマの言うような「雑魚モンスター」ではなく、物理攻撃無効・高い魔法耐性に加えて何でも食べてしまう凶悪なモンスターである。伸縮自在で粘性があり、体内に消化液を持つために武装がたいした意味をなさず「張り付かれたら終わり」とまで言われている。また、体内で溶かされてしまえばリザレクションも効果がない。
ハンスのような「デッドリーポイズンスライム」は非常に強力な毒を持っており、人間なら触れれば即死という恐ろしい性能を持ふつ。また「グリーンスライム」も存在しており、亜種にとある魔法使いが開発した繊維製品のみを好んで消化する女の敵のような「魔改造型グリーンスライム」がいる。めぐみんは紅魔族ローブその他諸々を溶かされた。いずれも体が巨体。
本来知能はそれほど高くなく食欲に忠実で、他の生物を食べることで体を大きく成長させていく。唯一の急所は体内の核。例外的に小さい個体はそれほど脅威でないらしく、加工されて「ところてんスライム」のような食品にもされている。
ゲーム『in the life!』でも登場したが、こちらはサイズが小さく雑魚モンスターの扱い。ボスとして「ポイズンスライム」「ジャイアントスライム」も登場するが原作ほど強力な性能ではない。
安楽少女
植物型モンスター。一見すると可憐な少女に見えるが実は擬態であり、その外見で人間を惑わし庇護欲を抱かせ、同じく擬態した自身の一部である木からなる実を食べさせるが、その実は栄養価が無いうえに感覚を麻痺させる麻薬成分を含んでおり、実を食べ続けた人間は夢見心地で衰弱して死に至り、死んだ旅人は安楽少女に根を張られて養分として吸収されてしまうため、物理的な攻撃を仕掛けるモンスターより厄介である。年老いた冒険者が安らかな死を求めてこのモンスターの生息地に向かう例も少なくなく、これが名前の由来とも言われている。冒険者ギルドもこのモンスターの厄介さは熟知しており、モンスター情報にも「これを発見した冒険者グループは、辛いだろうが是非とも駆除して欲しい」と記述されている。尚、植物型であるため光合成でも栄養を補給可能。
作中ではアルカンレティアから紅魔族の里へ移動する途中のカズマたちが遭遇。この個体は傷だらけに血の付いた包帯を巻いている姿で、カタコトだが喋ることも出来る(台詞はカタカナ)。その一見無垢な姿にカズマ以外のメンバーは早くも篭絡されたが、上述の通り擬態で、服や包帯、腰かけている岩まで全て人を引き寄せるものであり、その厄介さにカズマは直ぐ様始末しようとしたが、篭絡されたアクア達に止められたうえ(擬態と知りつつも)その儚さに攻撃できず、その場を立ち去った。しかし最も篭絡されやすいゆんゆんが来ることに気づいたカズマがゆんゆんを惑わさぬよう一人で説得に向かった際、たまたま通りかかった木こりもカズマと同じく安楽少女に攻撃できず走り去った後、それまでのカタコトな喋り方から一変、流暢な喋り方で木こりを捕らえられなかった愚痴をこぼしている姿をカズマに見られてしまい、咄嗟にカタカナの振りをするも通用せずカズマに仕留められてしまった。
声 - 小林ゆう、竹内順子、御堂ダリア
ドラゴン
クーロンズヒュドラ
アクセルの街近くの山の湖に棲む、巨大な8本首のヒュドラ。高額な賞金がかけられた賞金首モンスター。
普段は湖の底で10年単位で眠って大地から魔力を吸収・貯蔵し、充分な魔力を得ると山を出て人里などで暴れ回るという。分類上は下級なドラゴンの亜種にあたるが、その戦闘力は極めて高く、王都の騎士団の力をもってしても弱らせて眠りにつかせるのが精一杯である。
長い首は千切れても魔力を使って再生させることができるため、倒すには魔力が尽きるまで攻撃し続ける必要がある。
目覚めの時期が近くなったためダクネスの先導で討伐に行くも、めぐみんの爆裂魔法にも耐え、カズマが死亡したため撤退。その後、めぐみんとダクネスによって討伐に通いつめられ連日めぐみんの爆裂魔法を食らい続けたことで次第に弱らされ、カズマの集めた冒険者達が討伐に来た時には首を飛ばされても再生することが出来なくなっており、冒険者たちの連携攻撃により討伐された。
玄武
鉱脈の地下に棲息する巨大な亀の神獣。その大きさはカズマが子供のころに見た東京ドームと遜色ないほど。
十年に一度、甲羅干しのために地上に出てくる。貴重な鉱石を餌にしているため、その背中の甲羅には老廃物として希少な鉱石がこびりついている。冒険者からは「宝島」と呼ばれ、温厚で怒ることもないため、現れたときには近くの冒険者が総出で発掘作業に取り掛かる。ただ、鉱石モドキと呼ばれる鉱石に擬態するモンスターが紛れ込んでいる事もあるため、発掘作業は命懸けになる。
その甲羅の硬度は人間がツルハシで叩く程度は勿論、めぐみんの爆裂魔法でも傷一つ付かなかった。甲羅干しに現れるのは害虫などを駆除するためと言われているが、実際は冒険者に鉱石を発掘させて甲羅を掃除するためなのではないかとカズマは推測している。その温厚さと佇まいはカズマをして神にも等しいモンスターと言わしめた。
アニメ版第2期OPにも玄武らしき巨大な亀が登場している。
爆殺魔人もぐにんにん
紅魔の里の謎施設(ノイズ開発局)で作られた紅く輝くモノアイを持つ二足歩行ロボット。忍者のようなフォルムで隠密行動に特化した俊敏な動きをする。自動修復機能を持ち、傷つくと逃走する機能も持つため、上級魔法の使い手だらけの紅魔の里近くを根城にしながらなかなか討伐されないでいた。爆発魔法を得意とし命名は紅魔族によるもの。紅魔族には手を出さないが紅魔族以外の人間の男性、特に黒髪黒目の男を目の敵にしており発見すると襲い掛かってくる。
実はチートハーレム型リア充日本人の抹殺をプログラムされており、パーティーメンバーを女性ばかりで構成している日本人に「爆発せよ!」と言いながら殺戮を行うように設計されている。それ以外に紅魔族の改造計画の推移を観察する目的も与えられており、めぐみんの爆裂魔法によって破壊される直前、その予定された数値を上回る魔力によって改造計画は成功と判断し、すでに滅んでいるノイズ王国本部へデータを送信した。
小説第15巻で魔王軍幹部セレスディナが傀儡化させようとしたものの、強すぎて支配しきれず暴走させて放置したことが判明。
ゲーム『in the life!』に登場したオリジナルモンスター ラット ボスとして「凶暴ラット」も登場。 こうもり スネーク ボスとして「ジャイアントスネーク」も登場。 スコーピオン ボスとして「デッドリースコーピオン」も登場。 スパイダー ホーネット ジェリー ボスとして「オーロラジェリー」も登場。 アクアウィスプ サハギン インプ ボスとして「アイスインプ」も登場。 アイストリス 呪い人形 サーペントレディ ケルベロス アーマーナイト ガーゴイル
世界観
舞台となる異世界は、簡潔に言えば劇中でアクアやカズマが言うように「ゲームのような世界」である。
魔法・モンスターが実在する中世風のファンタジー世界で、魔王軍の侵攻のせいで世界が危機に陥っている。また、モンスターを倒し、経験値を得て強くなるなどシステム面でもゲーム(とりわけRPG)に近い。ゲームの知識があるカズマはそれらの「お約束」を看破できるが、現実的な運用との兼ね合いから当てが外れてしまうことも少なくない。また、自然環境や文化などの違いから地球の常識ではありえない現象が頻発する。
世界、または惑星の名称は不明で、カズマは「ろくでもない世界」と呼んでいる。
文明
科学の代わりに魔法が発展したためその技術レベルはカズマ曰く「バカにはできない」ものがあり、辺境の町であっても上下水道のような基本的なインフラや、食堂や宿屋・大衆浴場のような店舗・施設は完備されている他、「冒険者カード」のようなハイテクな道具が日常的に使われている。
冷蔵庫や電子レンジといった便利な家電製品は存在しないが、魔道具(後述)によってそれに近いものが存在したり、または新たに作ることができる(魔力を使う湯沸かし器、ウィズの店の「くーらー」など)。
カズマ以前にも、アクアによって多くの日本人がこの世界に送られており、日本発祥のカードゲームが流行していたり、ベルゼルグの王城に和室めいた部屋があったりするなど、この世界の文明に少なからず影響を及ぼしている模様である。
魔法関連
魔法使い志望の若者の多くは子供のうちに「魔法学院」へ就学する。優秀な魔法使いを輩出している紅魔の里にも魔法や体術を教える「学校」が存在し、めぐみんやゆんゆんはそこを出た後で冒険者となっている。(魔法についての詳しい説明は「用語」の「魔法」を参照)
言語など
アニメ版で描かれている各所の文字は法則をたどるとアルファベットに相当し、日本語のローマ字表記と英語になっている。更に装飾文字がいくつかあり、草書体のように形が崩れているものもある(例として、前者は冒険者ギルドの張り紙、後者はめぐみんのメモなど)。
人名は姓・名の順で呼ばれ、苗字がなくてもよい。地球から来た者はカタカナ表記で呼ばれる(例:サトウカズマさん)。ただし冒険者カードの氏名欄は名・姓の順になっている(アニメ版より)。
遺跡などにはこの世界の人間に解読不能とされている「古代文字」というものも存在するが、実は日本語であり転生者が持ち込んだものである。
信仰
作中既出の宗教の中でエリス教に次ぐ規模を誇るのが、水と癒しの女神アクアを崇拝する「アクシズ教」であり、アクシズ教団の総本山であるアルカンレティアを中心に一定数の信者がいる。だがその規模や信者数はエリス教に遠く及ばない。アクシズ教の教義はご神体であるアクアの性格が強く反映されており「食欲を我慢するな」「今が楽ちんな方を選べ」などといった享楽的な志向が強い。恋愛に関しては相手がアンデッドや悪魔でさえなければ、身分差の恋でも同性愛でも何でも許されるという教義らしく、アクシズ教徒には同性愛的志向を持つ者が比較的多い。
この世界では、アクシズ教徒は頭のおかしい人が多く、関わり合いにならないほうが良いというのが世間の常識とされており、世間におけるアクシズ教徒の評判は極めて悪い。しかし、エリス教に比べ信者数が少ない代わりに信者たちの信仰心は強く、嫌がらせのようにしつこくアクシズ教への入信を迫る信者が多い。アクシズ教徒たちは魔王や魔王軍の悪い噂を広めているため魔王軍から目の敵にされており、魔王軍がアクシズ教団の勢力を削ぐための謀略を企むこともある。
「アクアとエリスはその昔、先輩後輩の間柄だった」という神話が伝わっており、エリス教徒は女神アクアに対しても一定の尊敬や畏怖の情を持っているのだが、反対にアクシズ教徒はエリス教徒に強い対抗心を燃やしており、エリス教徒に対し執拗な嫌がらせをすることも少なくないほか、アクシズ教徒の聖典には「エリスの胸はパッド入り」と書かれているらしく、アクアやアクシズ教徒たちは女神エリスの評判を下げるための宣伝工作に余念がない。
それ以外の宗教としては、信者がほとんどおらず消滅寸前の状態にある、傀儡と復讐の女神レジーナを崇拝するマイナー宗教(やられたらやり返すという教義)が作中に登場している。
死者について
無事に成仏して天界へ行き着いた者達は、アクア曰く「多くは過酷な環境の世界に嫌気がさして天国へ行く」という。
なお、プリーストの魔法に死者を蘇生させる「リザレクション」があるが、誰であろうと復活ができるのは一生につき一度きりである。しかしこの世界の死者の魂は女神エリスの管轄のため、彼女の先輩にあたるアクアを連れたカズマは特例として許され、結果的に何度かの復活を実現している。
生物
新鮮な野菜が生き物のように動き回ることがあり、止めを刺さないと大人しくならない。サンマは通常の魚とは違って畑から獲れるという。また、子犬ほどの大きさのカブトムシが鎧に突き刺さってきたりする。
食文化
主食として米やパンを食べている描写が随所にある。カニは最高級食材の一つであり、特に「霜降り赤蟹」は滅多な事では食べられない貴重品である。
用語
汎用
冒険者
狭義にはギルド登録時に選べる職業のうちのひとつを指す(詳しくは「冒険者の職業」の項目を参照)。
冒険者ギルド
アクセルの街の冒険者ギルドは駆け出し冒険者育成のため、周辺の弱いモンスターをあえて残して管理しているという。
冒険者カード
初回に一度触れるだけで所有者のあらゆる能力を自動的に数値化することができる。ただし本人の年齢、身長・体重や身体的特徴は手動で登録する。登録後はタッチパネル式の操作でスキルの習得も可能(例外として基本職である「冒険者」は、事前にスキルを教えてもらわなければならない)。
記載内容は上記のものに加え経験値、レベル、各ステータス、習得済みのスキルやスキルポイント、倒したモンスターの種類や討伐数(日割りで正確に計測される)など。記録は本人の状態に応じて自動で更新される。
アニメ版では水晶の付いた専用の装置に手をかざすことで登録となり、カードには簡単なプロフィールも記載されている。
クエスト
緊急時に冒険者を招集する「緊急クエスト」といったものも存在するが、参加は任意である。
経験値
この世界のあらゆる存在はその体内に魂を秘めており、他の存在を殺す・食べるなどすることでその者の魂の記憶の一部を吸収し、体内に貯め込む性質を持っている。そしてそれらを一定以上貯め込んだ生物は、ある日突然、急激に成長することができる(これを俗に「レベルアップ」「壁を超える」などと呼ぶ)。
これらは通常目に見えないが、冒険者カードを使うことで特別に数値化が可能になっている。
レベル
スキル
魔法の使用もスキルのうちに含まれるが、語句としてはスキルでなく「魔法」が使われる(例:爆裂魔法を放つ、水魔法を唱える)。
魔法
しかしこの世界での魔法はスキルの一部とされており、使うためには魔力や知力・職業などの必要条件を満たした上で、冒険者カードの操作で該当の「スキル」を習得しておく必要がある。そのため、カズマのようにたいして素質がなかったものでも多少の魔法を扱えるようにもなれば、こめっこのように十分に素質や能力がある者であっても上記の過程を経なければ魔法を使えない。
スキルポイント
通常は職業に就いたときやレベルアップ時に得られるが、希少なポーションを飲むことでも獲得できる。また、本人の才能や適性によってあらかじめ多くの「初期ポイント」が用意されている場合がある。
カズマは冒険者としての才能も適性も無かったため0ポイントだったが、アクアは最初から宴会芸スキルとアークプリーストの全スキル、更には幾つかの格闘スキルも習得できるほどのスキルポイントを保有していた。冒険者は他の職業のスキルを習得できるが、必要なポイントが余分に(カズマの場合は概ね50%アップ)必要になる。
ステータス
魔法抵抗力 / 魔法防御力
勇者、勇者候補
「勇者候補」とはその候補者のことだが、事実上、見知らぬ土地から来た人間(地球からの転生者)を指す俗称として使われている。彼らは総じて神々から与えられたという強力な力を持ち、英雄的な扱いを受けるためである。また、皆がこの世界の常識に照らして異様な名前や性格・風習などを持っていることでも知られる。カズマも一応勇者候補であるが、転生する際強力な武器や力の代わりにアクアを選んでしまったため、強力な力は持っていない。
劇中ではミツルギが紅魔の里の者から「勇者候補」と、のちに王女アイリスからは「魔剣の勇者」と呼ばれていた。
エリス(通貨)
エリス教
アクシズ教
国名・地名・施設
ベルゼルグ王国
経済面では弱いが魔王軍と戦うための軍事力を重視している国家であり、王家は魔王を倒した歴代勇者を婿に迎え、その強力な力や神器を継承しているほか、この国の王族は各分野で最高レベルの教育を受け、大量の経験値を得られる高級食材を惜しみなく食することでレベルを上げ、とんでもない戦闘力を誇るのが常である(アイリス王女もその例外ではない)。
国名は小説版第10巻で明らかになった。
アクセルの街
カズマたち二人が降り立った場所で、物語の主な舞台。地理的に魔王の城から最も遠く周囲のモンスターも弱い、駆け出し冒険者達の街である。石の外壁に囲まれ、街の出入り口付近では衛兵が警備している。街中は子供が外で遊べるほど治安が良い。
冒険者ギルド
レストランと酒場も付属している。後にバニルが酒場の一角を借りて相談所を開いた。
大衆浴場
日本の大衆浴場と特別な違いはない。カズマ達がモンスターに食われた時など、汚れと臭いを落とすためによく利用している。
宿屋
日本に比べると割高である。
馬小屋
宿屋と比べると格安で部屋を借りられるので、金のない冒険者が寝泊まりする場所となっている。
ウィズ魔道具店
ウィズが経営する小さな魔道具販売店。後にバニルも店員となる。
本格的な魔道具を取り扱っているがそれほど需要がなく、ウィズの商才も相まって店の経営は赤字である。ひょんなことから売り上げが伸びることもあるが、その分仕入れを多くしてプラマイゼロ(というかマイナス)にしてしまうという。冒険者間の話では美人店主目当ての男性客が店先を訪れては、何も買わずに帰っていくのが常らしい。
その後カズマの提案で棚の一角に彼が考案した魔道具が置かれ、大繁盛となった。
屋敷
街の郊外にある屋敷。屋敷としてはそれほど大きくはないが、日本の一軒家の数倍の大きさがある。元は貴族の別荘だったが持ち主が亡くなり、現在では悪霊の蔓延る無人の幽霊屋敷になっていた。
アクアによる屋敷の除霊後も風評被害で買い取り手がいなかったため、宣伝も兼ねてカズマ達に無償で提供された(夕食の際の冒険話と墓の掃除が条件)。その後はカズマ達4人の住居兼活動拠点となっている。
1階には暖炉付いた広間と、広めの浴室がある。2階の一番大きいのがカズマの部屋。トイレは1階と2階にある。
庭先にアンナの墓があり、その霊はいまだ地縛霊として屋敷に住みついている。ウィズもそれらの事情を知っており、彼女の霊を気にかけている。
サキュバスの店
路地裏で秘密裏に営業しているサキュバスたちのサービス店。外装はただの小さな飲食店にしか見えない(アニメ版では表に露骨に看板が立っている)。
男性冒険者の欲求不満を解消する事を目的に魅惑な夢を見せる代わりに精気を日常生活の支障にならない程度に摂取する。あくまでも「夢」であるため法に触れるような事は一切無い。そして自分が好きな夢を見ている間にサキュバスが適度に精気を吸ってくれるので、溜まった性欲も発散させてくれる。それでいて料金は3時間5千エリス(5千円)と良心的なため、普段女性の仲間がいる事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者にとっては夢のような店であり、大盛況である。
店の存在は男性冒険者たちにより秘密裏に守られており、中にはLv30クラスの男性冒険者であっても、このお店のサービスにはまった挙句、駆け出し冒険者の街であるアクセルの街から離れない者もいる。デストロイヤーが来襲する際も、一部の男性冒険者たちは街よりもこのサキュバスの店を守るため、異様なまでのやる気を見せた。その他、カズマを含む男性冒険者の行動原理はこのお店の存在に大きく左右されており、物語におけるこのお店の重要性はかなり高かったりする。
カズマは頻繁にサキュバスサービスを利用している模様であり、特にめぐみんやダクネスと一線を越えそうになった後には必須のお店である。第8巻の祭りでは、日頃お世話になっているサキュバスたちがコスプレ祭りに参加できるよう取り計らったりしているほか、アクアだけはサキュバスサービスの相手に選んだことはないと発言したこともある。
具体的な時期は不明だが、アクアがこの店の存在を知ってしまいサキュバスたちを討伐しようとしたことがあるものの、これに対しカズマが激怒し、サキュバスを討伐したらアクセル中の男性冒険者を敵に回すと脅迫したため、アクアも討伐を断念したことがある(小説第11巻でカズマが言及)。その他、ゆんゆんもこの店の存在を知り、バニルに討伐を制止されたことがある。
警察署
中央区に位置する建物。最奥に牢屋もある。ダストはここの常連。カズマやめぐみんも時々お世話になる。
裁判所
裁判を行う建物。ホール型の法廷は日本の裁判所とほとんど変わらないが、部屋の中央に嘘を見破るベルが設置されている。ベルに細工をされぬよう、建物内では魔法は一切使用禁止とされている。アニメ版では野外の処刑場前での裁判になっている。
ダスティネス邸
中央通りに位置した大貴族ダスティネス家の屋敷。ダクネスの実家。
内装は全体的にやや質素な印象を受けるが、よく見れば調度はどれも高級品というシックな造りである。池付きの庭や修練場もある。
キールのダンジョン
アクセルの街から山道を半日ほど歩いた場所にある、駆け出し冒険者達の練習用ダンジョン。山麓の入り口近くに「避難所」と書かれたログハウスも建てられている。
その昔、とある貴族の令嬢に恋をした国一番の魔法使いキールがここを作り、立て篭ったという伝説がある。
既に攻略されつくしたダンジョンだが、カズマはスキルの実験も兼ねた軽い探索クエストで訪れた。アニメ版では新たに隠し部屋が発見されたためにギルドから出された特別探索クエストで訪れる設定になっている(また、ダクネスも来ていない)。
入口から地下深く階段を下りるが内装は一階層構造で、通路は比較的広い。明かりはない。
奥地の隠し部屋の先にはリッチーと化したダンジョンの主・キールその人が鎮座していたが、アクアの手により浄化され、モンスターはいるが持ち主のいない空きのダンジョンとなった。
その後、空いているのをいいことにバニルがここに住み着こうとし、爆発人形でモンスターを駆除、彼が立ち退いてからは再び空きのダンジョンとなった。
アルカンレティア
水と温泉の都。山と巨大な湖に挟まれた温泉で栄える観光街で、アクシズ教団の総本山。アクセルの街から平原を馬車で一日半の距離にある。街の周囲は強力なモンスターが多い。
いくつもの温泉宿が建ち並び繁華街は大変賑わっているが、住民の大半がアクシズ教徒のため宗教勧誘が執拗であり、特にエリス教徒に対する風当たりは異常で観光客は困らされており、初めて訪れたカズマとめぐみんはトラウマになるほどに憔悴し、ダクネスに限っては性癖もあってか、気に入っていた。
ハンスの起こした温泉の汚染騒ぎの際、アクアが本気で行った広範囲の毒の浄化により、ハンスの討伐と引き換えに山にあった源泉が全てただのお湯に変わってしまい、街の産業およびアクシズ教団の財源が断たれてしまった。しかし、実際はこの水は強力な効果の聖水であり、アクシズ教団の上層部はこれらの一件でアクアの正体に気付き、深く感謝していた。
王都
ベルゼルグ王国の首都。中央に王城がそびえる。アクセルの街より前線に近いようで、たまに魔王軍の襲撃があるが、城下には高レベルな騎士団や腕利き冒険者、果ては「チート持ち」の勇者候補たちが常在しているのですぐに鎮圧される。王と第一王子は魔王軍との戦いで最前線の街に向かっているため不在。
砦
魔王軍と衝突する最前線の砦。王都から歩いて二日の距離にあり、中間地点に温泉宿がある。
平原に位置する強固な城壁に囲まれた砦で、王国の騎士団や勇者候補たちが駐在している。森の中にある魔王軍の前線基地と睨み合っている。
邪神ウォルバク(女)の連日の爆裂魔法で城壁が損傷していたが、アクアの土木工事で修復・補強されて形勢が逆転し、逆にめぐみんの連日の爆裂魔法で敵の基地は崩壊した。
アクセルの街
冒険者ギルド
大衆浴場
宿屋
馬小屋
ウィズ魔道具店
本格的な魔道具を取り扱っているがそれほど需要がなく、ウィズの商才も相まって店の経営は赤字である。ひょんなことから売り上げが伸びることもあるが、その分仕入れを多くしてプラマイゼロ(というかマイナス)にしてしまうという。冒険者間の話では美人店主目当ての男性客が店先を訪れては、何も買わずに帰っていくのが常らしい。
その後カズマの提案で棚の一角に彼が考案した魔道具が置かれ、大繁盛となった。
屋敷
アクアによる屋敷の除霊後も風評被害で買い取り手がいなかったため、宣伝も兼ねてカズマ達に無償で提供された(夕食の際の冒険話と墓の掃除が条件)。その後はカズマ達4人の住居兼活動拠点となっている。
1階には暖炉付いた広間と、広めの浴室がある。2階の一番大きいのがカズマの部屋。トイレは1階と2階にある。
庭先にアンナの墓があり、その霊はいまだ地縛霊として屋敷に住みついている。ウィズもそれらの事情を知っており、彼女の霊を気にかけている。
サキュバスの店
男性冒険者の欲求不満を解消する事を目的に魅惑な夢を見せる代わりに精気を日常生活の支障にならない程度に摂取する。あくまでも「夢」であるため法に触れるような事は一切無い。そして自分が好きな夢を見ている間にサキュバスが適度に精気を吸ってくれるので、溜まった性欲も発散させてくれる。それでいて料金は3時間5千エリス(5千円)と良心的なため、普段女性の仲間がいる事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者にとっては夢のような店であり、大盛況である。
店の存在は男性冒険者たちにより秘密裏に守られており、中にはLv30クラスの男性冒険者であっても、このお店のサービスにはまった挙句、駆け出し冒険者の街であるアクセルの街から離れない者もいる。デストロイヤーが来襲する際も、一部の男性冒険者たちは街よりもこのサキュバスの店を守るため、異様なまでのやる気を見せた。その他、カズマを含む男性冒険者の行動原理はこのお店の存在に大きく左右されており、物語におけるこのお店の重要性はかなり高かったりする。
カズマは頻繁にサキュバスサービスを利用している模様であり、特にめぐみんやダクネスと一線を越えそうになった後には必須のお店である。第8巻の祭りでは、日頃お世話になっているサキュバスたちがコスプレ祭りに参加できるよう取り計らったりしているほか、アクアだけはサキュバスサービスの相手に選んだことはないと発言したこともある。
具体的な時期は不明だが、アクアがこの店の存在を知ってしまいサキュバスたちを討伐しようとしたことがあるものの、これに対しカズマが激怒し、サキュバスを討伐したらアクセル中の男性冒険者を敵に回すと脅迫したため、アクアも討伐を断念したことがある(小説第11巻でカズマが言及)。その他、ゆんゆんもこの店の存在を知り、バニルに討伐を制止されたことがある。
警察署
裁判所
ダスティネス邸
内装は全体的にやや質素な印象を受けるが、よく見れば調度はどれも高級品というシックな造りである。池付きの庭や修練場もある。
キールのダンジョン
その昔、とある貴族の令嬢に恋をした国一番の魔法使いキールがここを作り、立て篭ったという伝説がある。
既に攻略されつくしたダンジョンだが、カズマはスキルの実験も兼ねた軽い探索クエストで訪れた。アニメ版では新たに隠し部屋が発見されたためにギルドから出された特別探索クエストで訪れる設定になっている(また、ダクネスも来ていない)。
入口から地下深く階段を下りるが内装は一階層構造で、通路は比較的広い。明かりはない。
奥地の隠し部屋の先にはリッチーと化したダンジョンの主・キールその人が鎮座していたが、アクアの手により浄化され、モンスターはいるが持ち主のいない空きのダンジョンとなった。
その後、空いているのをいいことにバニルがここに住み着こうとし、爆発人形でモンスターを駆除、彼が立ち退いてからは再び空きのダンジョンとなった。
アルカンレティア
いくつもの温泉宿が建ち並び繁華街は大変賑わっているが、住民の大半がアクシズ教徒のため宗教勧誘が執拗であり、特にエリス教徒に対する風当たりは異常で観光客は困らされており、初めて訪れたカズマとめぐみんはトラウマになるほどに憔悴し、ダクネスに限っては性癖もあってか、気に入っていた。
ハンスの起こした温泉の汚染騒ぎの際、アクアが本気で行った広範囲の毒の浄化により、ハンスの討伐と引き換えに山にあった源泉が全てただのお湯に変わってしまい、街の産業およびアクシズ教団の財源が断たれてしまった。しかし、実際はこの水は強力な効果の聖水であり、アクシズ教団の上層部はこれらの一件でアクアの正体に気付き、深く感謝していた。
王都
砦
平原に位置する強固な城壁に囲まれた砦で、王国の騎士団や勇者候補たちが駐在している。森の中にある魔王軍の前線基地と睨み合っている。
邪神ウォルバク(女)の連日の爆裂魔法で城壁が損傷していたが、アクアの土木工事で修復・補強されて形勢が逆転し、逆にめぐみんの連日の爆裂魔法で敵の基地は崩壊した。
機動要塞デストロイヤー
「デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外草も残らない」とされ、天災のような扱いをされている。
本体上部にはゴーレムが多数徘徊しているため上空から強襲する作戦は使えず、強固な魔法抵抗障壁を装備しているため魔法も効果をなさず、落とし穴や壁は掘っても回避されるか、落ちてもすぐに対応してしまう。アニメ版では、防衛用のゴーレムが配備されていない。
元々、国の上層部から機動兵器を作るよう命じられたデストロイヤーの開発者は、低予算の無理な注文に困り果て、計画を中止させようと動力源として伝説のコロナタイトを持ってくるよう注文を出すも本当に持ってきてしまったためにあとに引けず、何とか要塞を完成させたが、制御系にまで予算をかけれなかった結果暴走、国を滅ぼした後、各地で暴れまわった。
アクセルの街に現れるが、アクアの浄化魔法で障壁を破られ、ウィズとめぐみんが放った爆裂魔法によって破壊された。それでもなお機能を停止させず、コロナタイトを用いて自爆を敢行しようとしたが、カズマの力を借りたウィズのテレポートによってコロナタイトを移動させられ、今度こそ完全に機能停止した。
紅魔の里
一部に観光用の施設もある農村のようなのどかな集落で、住民の人口はカズマの見立てで300人程度。人口に応じた販売店や職人がおり競合することは少ない。住民は子供を除けば皆が上級魔法を使えるアークウィザードであり、そのため魔王の軍勢すらさほど脅威には思っていない。事実攻め込まれても平然と追い帰してまた元の生活に戻る。
シルビアの襲撃で多くの建物が炎上・崩壊してしまったが、優れた修復技術により数日で元通りになった。後に魔王の娘の襲撃を受けるがこれも撃退している。
石化したグリフォン像
猫耳神社
聖剣が刺さった岩
願いの泉
地下格納庫
公衆大浴場「混浴温泉」
喫茶店デッドリーポイズン
武器店ゴブリン殺し
全てを見通す展望台バニルミルド
めぐみんの家
レッドプリズン
一定数のスキルポイントを稼いで何らかの魔法を覚えれば卒業となるが、紅魔族の価値観から通常は上級魔法を覚えての卒業となる。スキルポイントは定期テストの成績優秀者に与えられる「スキルアップポーション」か、課外授業のモンスター狩りでレベルアップして得ていく。
それ以外の基本的なシステムは日本の小・中学校とほぼ同じようで、授業時間は朝方から昼過ぎまで、校内施設に職員室・保健室・図書室・粗末な校庭などがある。
スピンオフ作品では当時の学校の机の配列、席順が紹介されている。
魔人の丘
魔力供給施設、モンスター博物館、霊峰ドラゴンズピーク、女神が封じられた地
エルロード
ノイズ
世界最大のダンジョン
魔王の城 / 魔王城
他の世界
地球
天界
処遇は通常「その世界で新たに生まれ変わる(記憶も無くなる)」か「天国へ行く」かの二択であるが、政策的な特別処置がとられることもある。
この世界の担当は女神エリスで、カズマは行きがかり上何度もここへ送られてエリスに会っている。
天国
地獄
種族
獣人
紅魔族(こうまぞく)
戦闘の際に見栄えを重視するなど独自の価値観を持っており、ネーミングセンスも奇抜。例外的にゆんゆんのような常識人もいるが、一族の中ではむしろ変人扱いされてしまう。特徴である紅い瞳は、感情が高ぶると紅い輝きが増す。身体のどこかにバーコードの刺青があり、他人にバーコードの場所を知られる事は、裸を見られる事より恥ずかしいとされる。見た目変わり者ばかりだが魔法の実力は本物。魔王幹部に里を何度も襲撃されており、里には強固な塀や結界もなくザル同然だが、その度に一族総出で里に上級魔法が飛び交い撃退している。
魔法を操れる年齢になると「養殖」と呼ばれる方法で、上級魔法が使えるレベルになるまで一気に上げてもらえる。上級魔法さえ覚えてしまえば強いモンスターも狩れるようになるため、その先のレベル上げは一人でも難なくこなせる(めぐみんは例外)。
先天的に睡眠時に魔力が必要以上に回復・蓄積し、放出が下手という身体的欠陥を持つ。何も対策せずに放置すると体が「ボンッ!」となる。大人になると「ボンッ」となる前に目覚めて魔法を撃つ事で放出する事ができるようになるが、特に子供のうちは魔力を放出するために就寝時に紅魔族ローブが欠かせない。カズマ曰く寝小便のようなもの。そのため紅魔族は予備も含めてローブを2着以上持っている者がほとんどだが、めぐみんは繊維製品のみを好んで消化するグリーンスライムに紅魔族ローブその他諸々を溶かされた。しかも1着しか持っていなかったため、夜な夜な魔力の放出に悩まされる事になり、紅魔族ローブを求めて紅魔の里への里帰りを余儀なくされる。
実はその起源はとある魔法の研究者が対魔王用に作り出した、魔力を増幅する改造手術を施された改造人間。紅い瞳やバーコードは被験者達のたっての希望で付けられた意味のない飾りで、独自のネーミングも元は研究者が適当に付けたあだ名が浸透したものだった。
エルフ族
耳が長くて上品で高貴という点はこの世界でも共通認識のようだが、実際の容姿や性質はステレオタイプのそれとは異なるため、観光地のエルフはわざわざ付け耳をしてそれに扮している。
耳は純血の森のエルフは長くとがっているが、人の血が混じると丸くなるという(この世界では交雑を繰り返しても「エルフ」と呼ばれる)。弓の扱いが下手な者もおり、ドワーフとも特段仲が悪いわけではないらしい。
ドワーフ族
エルフと同じく子供の昔話などで聞くイメージとは少々異なり、観光地のドワーフはわざわざ付け髭をつけてそれに扮し、パフォーマンスでエルフと口喧嘩をしている。
衛生面から髭を剃る者もいるし、手先が不器用な者もいるという。エルフとも嫌い合っているわけではないらしい。
悪魔族
身体的に男女の特徴があるものもいるが、厳密には性別がない。寿命はなく、食事があれば永遠に生きられる。満月の夜になると感情が昂ぶり、力が満ち溢れるという。
文化として契約を絶対視しており、交わした約束は必ず守る。ただし相手に反故にされれば話は別であり、そのこともあって人間からはそれほど信用されていない。
プリーストの扱う神聖魔法や聖水が弱点で、身に受けると体が崩れて消滅してしまう。ただし、復活可能な回数・命の残数といった意味合いの「残機」という概念が存在し、上級の者ほどこれが確保されている。増えることもある。
個々の詳細は「登場人物」もしくは「モンスター」の項目を参照。
冒険者の職業
冒険者としての職種。広義の「職業」と区別するために「クラス」と呼ぶこともある。冒険者登録時に選ぶが、ステータスが上がれば別の職業への「クラスチェンジ」や上位職への「クラスアップ」もできる。
確認されているものは以下の通り。なお、冒険者の職業でないものに「商売人」「職人」などが挙げられている。
冒険者
ソードマン
ソードマスター
戦士
ランサー
ナイト
「騎士」は王国の兵士や警察官・自警団にあたる者にも使われており、称号にも使われているが、就くためにこれが必須条件となるのかは不明。
ルーンナイト
クルセイダー
プリースト
属する宗派は任意で選ぶことができ、教会付きの「僧侶(プリースト)」は概ねこの職業のようである。該当者はセシリー、トマス、マリス(セシリーはアクシズ教団所属のプリースト)。
アークプリースト
ウィザード
アークウィザード
エレメンタルマスター
クリエイター
呪術師
アーチャー
盗賊
アサシン
ドラゴンナイト
狂戦士
スキル・魔法
スキル・魔法の呼称の法則として、詠唱の際は()内のカタカナを使い、普段は漢字表記の翻訳語で呼ぶ(例:『エクスプロージョン』と唱えて「爆裂魔法」を使う)。呼び方がどちらかの表記で統一されていなかったり、正式な表記が不明瞭な場合もある。
また、神聖属性が付加された強力な魔法には接頭に「セイクリッド」。(主にアクアが使う。)さらに強力なものにはその後ろに「ハイネス」が続く(例:『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』)。
ソードマン
- 片手剣
片手剣を扱うスキルで通常は盾と併用する。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
クルセイダー
- 両手剣
ダクネスが"あえて"習得していないスキル。ソードマスターやその他の剣士全般のスキルかクルセイダー固有のスキルかは不明。
- 渾身
鍛え上げられた肉体による力を込めて、一撃を放つスキル。銀髪盗賊団相手に、ダクネスは横薙の一撃として使用。
- フルスイング
武器を大きく振りかぶることで、威力を上昇させるスキル
- 心眼
戦士のスキル《見切り》を、より進化させたスキル。魔法による攻撃すらも見切ることができる。
- 斬り返し
武器の軌道を変更し、強引に攻撃を当てにいくスキル。
- 高速準備
素早く戦士の技の準備を整えるスキル。
- デコイ
囮スキル。発動すると敵モンスターの狙いが自分に集中する。
- 物理耐性
物理的な攻撃により耐えるためのスキル。
- 魔法耐性
魔法による脅威により耐えるためのスキル。
- 状態異常耐性
ダクネスがひたすらに高めているスキル。爆裂魔法の直撃や魔王幹部の攻撃でもダクネスは死なない。
アーチャー
- 弓
一端の弓の扱いができるようになる。
- 狙撃
飛び道具を扱う際の飛距離が伸び、幸運値が高いほどに命中率が増す。
- 千里眼
遠方の視認、および暗視が可能になる。サーモグラフィーのように色が反転するので、細かい文字のようなものはうまく見えない。アニメでは暗視ゴーグルのような緑色の視覚効果となっており、サーモグラフィーのように見えるのは「敵感知」の方になっている。
盗賊
- 窃盗(スティール)
相手の身に着けているものを何か一つ奪い取る。奪い取れる物や確率はステータスの幸運値に依存する。カズマの場合は、「幸運」の数値が異常なほど高いためもあってか、女性相手に発動すると真っ先に「ぱんつ」を奪い取ってしまう。また、遠くにあるものを手に取ることができる利点もある。
習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
- 敵感知
近くにいるモンスターの気配を感知する事ができ、敵の数もわかる。宝箱に擬態したミミックは勿論、これは相手を敵だと考えていれば人間の気配にも有効のようである。アニメではサーモグラフィーのような映像効果になっており、危険なものは赤く光る。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
- 宝感知
宝の在処が気配でわかる。
- 罠発見
- 罠解除
- 解錠
道具を使って錠を開ける。
- 潜伏
周囲から気配を断つ。体のどこかに触れていれば術者以外にも有効。あくまで気配を消すだけで肉眼では見えているため、草原など見通しの聞く場所では意味がない。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
- 逃走
敵から逃げられる。術者にのみ有効。
- バインド
縄や縄状のものを使って対象を捕縛する。金属製のワイヤーなどを使えば大型モンスターさえ生け捕りにできるが、頑丈なロープほど消費魔力が高い。込めた魔力が切れるまで簡単に解くことができない。
- ワイヤートラップ
蜘蛛の巣のようなワイヤーの格子を作る。
- スキル・バインド
相手のスキルの使用を封じる。
アサシン
- 暗器
指の間に挟む、交換しながら使用するなど、多数の武器で一度に攻撃する。
- 猛毒
より強力な毒を使用するスキル。
- 速攻
先手を取り、有利な攻撃を行なうスキル。
- 必殺
鋭い一撃で致命傷を与えるスキル。
- デスブリンガー
運命すらねじ曲げて攻撃を命中させるスキル。
- 超回避
ギリギリまで敵を注視し、回避に集中するスキル。
- ジャマー
砂や灯りで目潰しをする、罠を仕掛ける、相手を煽るなどにより、相手の行動を邪魔するスキル。
その他
- 花鳥風月
宴会スキル。宴会芸のクリエイト・ウォーター。アクアが異世界で最初に身に着けたスキルの一つ。習得に必要なスキルポイントはカズマでは5と多め。ゲーム『復活のベルディア』では攻撃スキルとして使用される。
- ヴァーサタイル・エンターテイナー
宴会スキル。対象を芸達者にする。かけられた相手は本人同然の声真似など、高度なスキルを身に付ける事ができる。カズマがダクネスの屋敷に潜伏する際に補助強化魔法のついでにアクアがカズマに勝手に使用したが結果的に非常に役に立ち、カズマをして「アレはいいものだ!」と絶賛した。
- 手品スキル
手品を使えるように出来るスキル。手を使わずにタオルを持ち上げる事も出来る。
- 料理スキル
高度な調理を可能にするスキル。パーティーメンバーには冒険に役立たないと言われながらも、料理は好評でカズマの腕前が高度なものであることを示している。その腕前はダクネスからは館の料理人に引けを取らないと評されている。
- 鍛冶スキル
鎧や道具の修理、ライターなどの生産を可能にするスキル。
- 読唇術スキル
相手の口元を見るだけで、おおよその会話の内容が読み取れる。
- 逃走スキル
逃走をするときに補正がかかるスキル。王宮騎士団相手に、回避として使用。
- 回避スキル
幸運が高ければ高いほど発動しやすくなる、発動すれば、どんな攻撃も避けるスキル。
ウィザード、アークウィザード
初級魔法
- ティンダー : 着火魔法。火を生成する。マッチ代わりやカップのコーヒーを温めたりする程度には使える。
- クリエイト・ウォーター : 初級水魔法(-すいまほう)。水を生成する。生成された水は飲めるほど清潔。
- クリエイト・アース : 土を生成する。生成された土を畑に撒くと良い作物が育つ。
- ウインドブレス : 初級風魔法。風を起こす。WEB版の名称は「ウインドブレスト」。
- フリーズ : 初級氷結魔法。冷気を放ち氷結を起こす。クリエイト・ウォーターと併用すれば効果が高い。それ単体ではあまり意味がないがレベルが上がれば水なしでも氷結させられる。
セット魔法
- コーヒー : 「クリエイト・ウォーター」と「ティンダー」の組み合わせ。お湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れる。
- ウォータフリーズ : 「クリエイト・ウォーター」と「フリーズ」の組み合わせ。水溜りに踏み入った敵の足元を凍らせ、動きを封じたり滑って転ばせる。「窃盗」に繋げる戦術もある。
- ブレスアース / アースブレス : 「クリエイト・アース」と「ウインドブレス」の組み合わせ。砂埃を吹き付けて目潰しにする。ゲーム版では「ウィンドブレス」→「クリエイト・アース」の順番で発動する。
- アースウォータ(仮称) : 「クリエイト・アース」と「クリエイト・ウォーター」の組み合わせ。泥を相手にかけたり塗りたくる。ゲーム版未登場。
- ウォータライトニング*: 「クリエイト・ウォーター」と「ライトニング」の組み合わせ。
- ブレスライトニング*: 「ウインドブレス」と「ライトニング」の組み合わせ。
- ブレスティンダー*: 「ウインドブレス」と「ティンダー」の組み合わせ。やや威力の強まった火の魔法を放つ。
- ウッドティンダー*: 放った木材を「ティンダー」で燃やし、大きくなった火を攻撃に使う。
- ポイズンティンダー*: 放った毒キノコを「ティンダー」で燃やし、出た煙で相手を中毒にする。
- コンフューズティンダー*: 放った混乱草を「ティンダー」で燃やし、出た煙で相手を混乱させる。
*: 特典ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を! in the life!』のオリジナルスキル。
中級魔法
- ファイアーボール
火の球を撃ち出す。
- ブレード・オブ・ウインド
手刀から出る小さい風の刃で相手を切り裂く。
- フリーズガスト
冷凍魔法。冷気を帯びた白い霧を発し、中に入った相手を氷漬けにする。
- ライトニング
雷撃魔法。雷を放つ。遠距離戦において紅魔族が好んで使う中級魔法。
- ウインドカーテン
渦巻く風のバリアで矢などの攻撃を防ぐ支援魔法。ゲーム版では「ウィンドブレス」の二度掛けで発動する応用技。
- ストーンバインド
中級または上級魔法。
- スリープ
相手を眠らせる。眠った相手はなかなか起きない。ゆいゆいがめぐみん、ダクネス、ひょいざぶろーに使用。
- パラライズ
相手を麻痺させて一時的に動けなくする魔法。スリープで眠らなかったため、ゆいゆいがダクネスに使用。
- フラッシュ
強い光を発して目くらましする魔法。
- ロック / アンロック
魔法で鍵をかける(開ける)。かけた鍵は込めた魔力に応じて開けにくくなる。
上級魔法
- インフェルノ
巨大な炎を放つ。最高位の炎の魔法。
- エナジー・イグニッション
相手の体内から青い炎を噴きあがらせて燃やす魔法。
水の魔法(仮称)
上級魔法しか使えないぶっころりーが使用した水の魔法。
- アースシェイカー
周囲の地面を震動させたり意のままに動かす。
- トルネード
巨大な竜巻を発生させる。
- ライトニング・ストライク
相手の頭上に雷を降らせる。
- カースド・ライトニング
貫通性のある黒い稲妻を放つ。
- クリスタルプリズン
凍結魔法。強烈な冷気で敵を凍り付かせる上級魔法。強化版の「カースド・クリスタルプリズン」はかつて氷の魔女と呼ばれたウィズの主力魔法。本気を出すと熱湯の源泉を一瞬で凍結させるほどの威力を発揮する。
- カースド・ペトリファクション
自身の視界にある生物を石化させることが出来る魔法。
- ボトムレス・スワンプ
泥沼魔法。地面に巨大な沼を発生させる魔法。足止めに使われる。
- ライト・オブ・セイバー
手刀の先から光の剣を発して何でも斬り裂く。結界を破ることができる。接近戦において紅魔族が好んで使う上級魔法で、ゆんゆんもよく使用する。
- 光の屈折魔法(ライト・オブ・リフレクション)
姿隠しの魔法。光を屈折させて姿を消す。術者の周囲に追従式の結界を張る仕組みで、その範囲は半径数メートル。内側に入れば術者が見える。また周辺の物には影響がないため、足跡や踏まれた草などを観察すれば位置がわかってしまう。嗅覚の優れた相手にも効果がない。
- コントロール・オブ・ウェザー
天候を操る。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。雷雨や熱波など、天候を望むものに変更し、特定の属性を強化する魔法。作中では農家の魔法使いが雨を降らせていた。
- コール・オブ・サンダーストーム
強風や雷雨を引き起こす。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。紅魔の里の学校の先生が雰囲気作りのためだけに使用した。
- マジックキャンセラー
相手の魔法を無効化する。
- 高速詠唱
素早い詠唱によって使用するスキル。
- 高速準備
素早くウィザードの技の準備を整えるスキル。
- 超遠魔法
魔法の発現を精密に調整し、より遠くへ、正確に効果を発揮させるスキル。
- 威力上昇
アークウィザードの強大な魔力で、魔法の威力を高めるスキル。
特殊な系統の魔法
- 炸裂魔法
比較的低威力の爆発の魔法。岩盤を砕く威力があるため、土木工事に役立つ。習得には上級魔法並のスキルポイントが必要。
- 爆発魔法
爆発を起こして敵を倒す魔法。高威力だが魔力の消費が大きい。かつてはモンスターと戦う伝説的なアークウィザードが得意としていたという。
- 爆裂魔法(エクスプロージョン)
大爆発を起こす閃光を撃ち出す魔法。爆発魔法を超える大威力を誇り、攻撃魔法では射程も最長。その爆発はいわゆる無属性で人類やモンスターなど生物は勿論、神や悪魔、霊体などあらゆる存在に効果を発揮する。ただし習得に必要なスキルポイントは50であり、あらゆる職のスキルで最も多い。更に使用に必要な魔力量も莫大な量が要るため、習得したところでよほどの魔力がないと魔法を発動出来ない。どんな魔力の持ち主でも一日一発が限界であり、その上爆音から周りのモンスターを招き寄せ、あまりの威力からダンジョンで使うと崩落の危険を招くため使える場所も選ぶなど使い勝手も微妙なため「ネタ魔法」とまで言われることもある。
ただし使い所を間違えなければ威力・射程ともに凄まじいため、めぐみんの爆裂魔法は魔王軍幹部や機動要塞デストロイヤーなどの大物との闘いには重用され、邪神ウォルバクの爆裂魔法は人類軍の最前線の砦を壊滅寸前にまで追い込んでいる。
めぐみんの習得した唯一の魔法。スキルは使える者から教えてもらうことで習得できるようになるため教えられる者も少ないが、めぐみんは5歳の時に邪神ウォルバクから教えてもらうことで習得条件を満たしている。正式な詠唱も教えてもらっているが、その天才性から詠唱にアレンジを加えて威力を向上させることも可能(アニメ版では毎回詠唱が異なる)。小説第9巻では無詠唱で放てるまでに魔法の制御を究めているが、詠唱した場合より威力は落ちる。めぐみんの貯まったスキルポイントは(独断により)爆裂魔法の威力向上にほぼ注ぎ込んでいるため、威力が回を追う毎に凄まじいものになっている。
アニメでは状況に応じて演出に違いがあり、術者を中心に魔法陣が発生し術者の真上、もしくはロッドに爆発の魔力を蓄えて標的に向かって放つ飛び道具タイプと、標的そのものに魔法陣を発生させ標的の真上に爆発の魔力を蓄えて下から爆発させる設置タイプがある。前者は広大な場所で、後者は比較的狭い場所での使用が主。劇場版「紅伝説」のラストシーンにおいて予め上級魔法習得用に貯めていたスキルポイントをカズマにより全て爆裂魔法の威力向上に振られ、大爆発が宇宙空間から観測できるまでに威力が上昇した。
WEB版では魔王城攻略の際にめぐみんがマナタイトを使用して連発して、マナタイトを使用した副作用か単なる興奮によるものか鼻血を出している。
- 劣化エクスプロージョン
魔法ではないが、魔力を蓄積する魔法石に過剰の魔力を供給して爆発させ、爆裂魔法に似た効果を出す。とらのあな限定ドラマCDで登場。
妨害系
- サイレント
- フリーズバインド
相手を氷漬けにして動けなくさせる。
- アンクルスネア
ゆいゆいがめぐみんに使った魔法。足を拘束して動けなくさせる。
その他
- 空間転移魔法(テレポート)
あらかじめ登録していた場所へワープする(させる)事ができる魔法。登録していない場所へのワープは「ランダムテレポート」と呼ばれ、場所を一切指定できない。一度に転送できるのは4人まで。魔力の消費が大きいため、1日に何度もテレポートすることはできない。
- クリエイト・アースゴーレム
地面の土からゴーレムを生み出す魔法。ゴーレムの強さ・大きさ・持続時間のバランスは作り手の魔力や匙加減による。
- トラップ・サーチ
『この仮面の悪魔に相談を!』作中では宝箱に使用されている。 中身に罠がないか確認する。
- エネミー・サーチ
『この仮面の悪魔に相談を!』作中では宝箱に使用されている。 中身に敵がないか確認する。
プリースト、アークプリースト
- 回復魔法(ヒール)
治癒魔法とも呼ばれる、怪我を治せる魔法。アンデッドには攻撃魔法として働く。 最上位の「セイクリッド・ハイネス・ヒール」は傷だけでなく体に悪影響を及ぼしている事象にまで回復をおこなう。アクアが冒険者ギルドで、重症を負った冒険者にセイクリッド・ハイネス・ヒールで回復させ、報酬をいっぱい奢りで済ませた際に他のプリーストを驚愕させた。
- 復活魔法(リザレクション)
蘇生魔法とも呼ばれる、死んだ者を生き返らせる魔法。死んだ直後であれば蘇生させる事ができるが、遺体の損壊が激しいと困難になる。強化版は'ハイネス・リザレクション。魔法自体に制限は無いが、天界の規定で同じ人間の復活は一度までという制限が存在する(カズマの場合は特例で黙認されている)。
- ターンアンデッド
周囲に穏やかな白い光を展開させて、ゾンビなどのアンデッドモンスターを浄化する魔法。下級の者であれば一瞬で浄化する事ができるが、魔法抵抗力の高い相手には効きにくい。アクアの使う強化版の「セイクリッド・ターンアンデッド」は魔法抵抗力の高い相手にも通用し、作中ではデュラハンを浄化した。
- 退魔魔法(セイクリッド・エクソシズム)
悪魔祓いの魔法、破魔魔法とも呼ばれる。悪魔を消し去る青い炎を放つ。人間には無害。アニメ版では「セイクリッド・ハイネス・エクソシズム」は額から発射する光線になっている。
- ブレイクスペル
対象にかけられた魔法や呪いを解除する。アクアの使う強化版の「セイクリッド・ブレイクスペル」は死の宣告で解除ことができる。
- 浄化魔法(ピュリフィケーション)
水を浄化する魔法。汚濁した水や毒の水も澄んだ真水になる。アクアは触れただけで水を浄化できるが、この魔法を唱えることで効果を促進できる。また、その効果も通常のアークプリーストに比して非常に強力。
- 解毒魔法
中毒を治療する。
- ブレッシング
神の祝福を授ける支援魔法。一定時間運がよくなる。
- ハイネス・ブレッシング
強い信仰により、高速で神の祝福を与えるスキル。アークプリーストのスキル。
- 筋力強化(パワード)
- 速度強化(スピードゲイン)
- 防御力強化(プロテクション)
- 魔法抵抗力強化
各ステータスを一時的に強化する支援魔法。
- 聖鎧
信仰心をよってあらゆる攻撃に耐える鎧へと変えるスキル。アークプリーストのスキル。
- リフレクト
魔法をはね返す光の壁を作り出す。
- シャインハンマー
信仰心を込めた打撃武器による一撃を放つスキル。魔法としての力もある。アークプリーストのスキル。
- 祈り(仮称)
死体に祈りを捧げ、魂を浄化することでアンデッド化を未然に防ぐ。通常の僧侶が葬式の際使用していると思しきもので、アクアもこれを使用した。
- ディヴァインサークル
祈りによって光の円を作り出し、広範囲に魔法を適用するスキル。アークプリーストのスキル。
- 神罰の一撃
強い祈りによって筋力や魔力を増幅し、攻撃の威力を瞬間的に高めるスキル。アークプリーストのスキル。
- 結界(仮称)
邪悪な者を立ち入らせない結界。アクアは屋敷に強力な結界を仕掛けており、カズマが依頼したサキュバスサービスのために屋敷に侵入しようとしたロリサキュバスは結界に捕らえられてしまった。
- モンスターを寄せ付けない魔法
- フォルスファイア
モンスター寄せの魔法。手に青白い炎を灯して敵の目を引きつける。心理的な作用があるらしく、周囲のモンスターは敵意を持って炎の所に集まってくる。人にも効果がある。
- 傀儡
死体だけでなく、生きている人間にも使用して、思い通りに動かす。セレナが傀儡と復讐を司る邪神レジーナのプリーストとして使用している。傀儡により動いている死体はアンデッドではないため、ターンアンデッドは効果がない。
- デス
相手を死に至らしめる、一撃死魔法。邪神レジーナのプリーストとしての力が復活したセレナがカズマに使用している。
リッチー
- ドレインタッチ
手で他人に触れ、魔力や体力を吸収して自身に補充する。もしくは逆に自身から魔力・体力を他人に補充するリッチースキル、ウィズがカズマに授けた。両手を使って二人に触れれば、渡し手から吸収即受け手への受け渡しも可能。対デストロイヤー戦ではカズマがアクアからめぐみんに大量の魔力を受け渡し一日一発限定の爆裂魔法を二発放ってデストロイヤーを撃破している。他にもアクアの聖属性に中てられたウィズや爆裂魔法を撃って倒れてしまっためぐみんの体力回復、逆に体力自慢のダクネスから力勝負を挑まれた際カズマが体力を吸い取ったりと使い勝手の良いスキル。
- 不死王の手
直接、または剣などを通して間接的に相手に触れることにより、毒・麻痺・昏睡・魔法封じ・弱体化(レベルドレイン)の5ついずれかの状態異常をランダムで相手に与えるリッチースキル、ウィズがカズマに授けた。中でもレベルドレインは凶悪な性能を持ち、どんな高レベルの相手でも効果が出た時点で脱力してしまうため、レベル差に関係なくレベル1まで下げてしまう事が可能。ただレベルが1になっても身に着けたスキルは維持されているため、レベルアップが難しくなったミツルギはその効果を逆利用し、新しいスキルを身に着けるためカズマにレベルドレインを依頼している。使用者のレベルに比例して状態異常の効果も強力になるため、例えば毒効果は長期戦で徐々に弱らせるものだが、ウィズがカズマに使用すると毒効果でさえ即死級となり得る。書籍化にあたって、あまりにもチートスキルであるため削除。
- ネクロマンシー
屍をアンデッド化して自分の傀儡とする事ができるリッチースキル。ウィズが大規模ダンジョン深層で疲労した際にドラゴンの屍に使用して探索の伴とした。
キャラ別のスキル
アクアのスキル
- セイクリッド・クリエイト・ウォーター
初級魔法であるクリエイト・ウォーターの強化版。作中ではアクアしか使用していないが、アクア固有のスキルであるかは不明。アクアは水の女神ということもあり、その威力は絶大でベルディア討伐では洪水を引き起こしアクセルの街の入り口付近の家屋を破壊した。
- ゴッドブロー
アクア曰く「女神の怒りと悲しみを乗せた拳、相手は死ぬ」。発動の際は拳に白い光(アニメ版では炎のような光)を纏って殴りつける。ジャイアントトードなどの打撃の効きにくい相手には通用しないが、アニメ版ではスライムであるハンスの本体にはある程度効いていた。ミツルギは顔面にこれを受け殴り飛ばされた。
- ゴッドレクイエム
原作小説には登場しない、アニメ版独自のスキル(杖を使うことが前提だが、原作ではアクアは杖を持っていないので使いようがない)。
アクア曰く「女神の愛と悲しみの鎮魂歌、相手は死ぬ」。杖を使った打突攻撃で発動の際に杖の先が開き、光り輝きながら回転する。テレビアニメ2話ではジャイアントトードに向けて使用したが、放つ直前にジャイアントトードに丸呑みされた。
左の拳だけで撃つこともでき、アニメ版のハンス戦においてはアクシズ教徒の信仰心で威力が増幅し、スライムであるハンスの本体にトドメを刺したが、その場にいたウィズをその余波で弱らせ、アルカンレティアの源泉を浄化したため泉質そのものを変えてしまった。
- 土木工事
アクアの場合、持ち前の才能と水の操作による乾燥からかなり手際よく工事を進めることができ、ウォルバク(女)が爆裂魔法で破壊した砦の城壁を短時間で修復し、さらに補強を重ねてより強固なものに造り変えてしまった。
ダクネスのスキル
- Mアーマー
ゲーム『復活のベルディア』に登場した。発動すれば、ダメージはHPに転換できる。
バニルのスキル
- バニル式殺人光線
本人曰く、チート級の廃威力を誇る殺人光線で、人間なら当たれば死に、当たらなくても死ぬという。いくつかのバリエーションがあるらしい。
主に店の経費を無駄遣いしたウィズの折檻に使われている(リッチーなので当たっても死なない)。アクアやダクネスも被弾したことがあるが、女神の力や脅威的な耐久力のために気絶程度で済んでいる。
アニメ版では独特のモーションで放たれる。
- バニル式破壊光線
スピンオフでウィズの折檻に使われたもの。
- カースド・ダークネス
闇の力で相手に呪いをかける。内容は自由に指定できる。
デュラハンのスキル
- 死の宣告
一週間後や一ヶ月後に相手が死ぬことを宣告する呪い。プリーストの能力が高ければ解除ができるが、ウィズのパーティーのアークプリーストにはベルディアの死の宣告が解除できず、ウィズがバニルからリッチーになる方法を得る原因になった。
サキュバスのスキル
- チャーム
相手を支配する。
伝説の勇者及びベルゼルグ王族のスキル
- エクステリオン
剣先から巨大な光る斬撃を飛ばして相手を両断する。専用の聖剣からでないと発動できない。
- セイクリッド・エクスプロード
全身全霊を込めた凄烈な一撃を放つアイリスの必殺技。専用の聖剣からでないと発動できない。
名前が「エクスプロージョン」と似ているためめぐみんと一度口論になった。
- セイクリッド・ライトニングブレア
輝く白い稲妻を落とす魔法。
アイギスのスキル
- アイギスキック
鎧であるアイギス自身が繰り出した飛び蹴り。
天界のスキル
- ゲート(仮称)
天界に召された人間を転生させるためのゲートを開く。テレビアニメ第1話では天使が、第7話ではエリスが2度目の死を迎えたカズマを再び異世界に転生させるために、床に魔法陣のようなゲートを開いた。
アイテム
ネロイドのシャワシャワ
アニメ版では「シュワシュワ」という名前になっている。泡立つ飲み物で、日本酒のように一升瓶で売られているが酒場ではジョッキで飲む。
ワイヤー
ダイナマイトもどき
ボードゲーム
確認できる駒で「王様」「冒険者」「ソードマスター」「クルセイダー」「アーチャー」「ウィザード」「アークウィザード」「オーク兵」。確認できるルールで「王手」「テレポート」「合意による駒の交換」「クラスチェンジ」(冒険者を別のクラスに変える)「エクスプロージョン」(盤面をひっくり返す。アークウィザードが自陣にいる場合のみ。使った時点で勝ちになるが、使用は一日一回)。なお、このゲームでも「冒険者」は最弱らしい。
鉱石・宝石類
アダマンタイト
吸魔石
通常、魔法使いは魔力を込めたものをいくつか携帯しており、いざという時に魔力を吸い出して補給するという。
石は魔力の量に応じて色が変わる。限界値以上に魔力を吸うと爆発してしまう。
マナタイト
コロナタイト
装備品
ジャージ
ちゅんちゅん丸
量産型バニル仮面
カズマはバニルからこれを譲り受け、「銀髪盗賊団」として活動する際に着用している。
お守り
めぐみんが作って3人に手渡し、それぞれの髪の毛を入れ合った。
アクアの杖
なお、アクアの杖はアニメ版独自のものであり、原作では「女神が必死に武器を振るうとか絵にならない」という理由からアクアは杖やその他の武器を一切所持しておらず、漫画版でもアクアは素手であり杖など持っていない。
羽衣
アクアはこれを毎日水洗いして干している。ちょうどカズマのジャージのように、彼女も「女神の証」としてこれを大事にしているが、カズマからは質に出されそうになったりとあまり良い扱いを受けていない。
アニメ版第2期のOPでは、爆裂魔法の爆風を利用してこれを大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶシーンがある。第10話でも宿屋からの逃亡の際に同様の使い方をした。
めぐみんの杖
魔道具
「マジックアイテム」とも呼ばれる。魔法の力を利用した道具。
拡声器
湯沸かし器
嘘を見抜く魔道具
ウィズの店の商品
ライター(ジッポー、オイルライター)
カエル殺し
くーらー
バニル人形
魔法効果上昇ポーション
女神のダシ汁
ライティング魔法のスクロール
麻痺の効果拡大スクロール
願いがかなうチョーカー
着けた本人の願いがかなうまで外れず、しかも日ごとに締まっていく装飾品。
用途は主に女性のダイエットサポートで、ウィズの店では珍しく人気商品になっている。値段は10万エリス。
劇中ではカズマが着けてしまい、命の危機に晒されかけ、それでも最後には外れたものの、直後にカズマの本音を聞いて激怒したアクア達に無理矢理着けられ、結局カズマは死を迎えることとなった。
仲良くなる水晶
熟練した魔法使いでないとうまく使えないが、めぐみんとゆんゆんは使うことができた。
魔力を込めると発動し、使用者の恥ずかしい過去を投影する。それによりお互いの理解や情が深まるという仕組み。
古代の魔道具
結界殺し
魔術師殺し
レールガン
ゲーム機
神器
アクアが日本からの転生者に渡していた特典(魔道具)の総称。カズマ曰く「チートアイテム」。 種類は様々存在するが、いずれも強大な力を秘めており、まさに「神器」の名に相応しい性能を誇る。ただし、本来の力を発揮できるのはその神器を異世界に渡る特典として選択した転生者のみ(例:御剣響夜が選択した魔剣グラムは彼自身が使用すれば、何でも切り裂く強力な魔剣となるが、その他の人物が使用した場合はただのよく切れる剣になってしまう)。 カズマが転生した時点で、アクアがかなりの数の転生者と神器を送り込んでいるため、中には転生者が死亡などの理由で所有者がいなくなった神器も数多く存在する。仮に本来の所有者以外の者が使用したところで一部の力しか発揮しないため、ほとんどの神器は放置したところで影響は無いが、中にはその一部の力ですら強力な神器も少なからず存在するため、エリスが下界に降りては回収している。
羽衣
魔剣グラム
一度カズマに奪われ売られてしまうが、買い戻したようで、その後の物語では再びミツルギが所持している。
「他者と身体を入れ替える」神器
裏面には古代文字(日本語)で呪文が書いてあり、それを唱えると着けている者と詠唱者の精神を入れ替えてしまう。
神器の性質上、本来の所有者でない者が使えば短時間で効果が切れるため一見無害に見えるが、入れ替わりの最中に片方が死んだ場合は元に戻らなくなるため、理論上、入れ替わりと殺人を繰り替えすことで永遠の命を手にすることもできる。
今回に限れば対象が王族であるため国の政治を揺るがす一大事ともいえたが、当の王族や貴族達は幸いこれらの事情を知らなかったため、アクアの施した封印により危機は未然に防がれた。
実は王子にこれを贈ったのはアルダープであり、王子とダクネスの結婚後に身体を入れ替える計画だった。以前ダクネスに息子との見合いを要求したのもそのためで、その時は自身が所持していたようである。
「ランダムにモンスターを召喚する」神器
アルダープはかつて一度だけこれを使用し、幸運にも上位悪魔・マクスウェルを不完全な状態で召喚した。その後アルダープの失踪とともにクリスが回収し、湖の底に封印したが、後に石集めが趣味のアクアが持ち去ってしまった。クリスはこれを必死に捜しているが、あとがきによればそのままアクアのコレクションの中に混じっているらしい。
聖鎧アイギス(せいがいアイギス)
聖盾イージス(せいじゅんイージス)
アイリスの剣(なんとかカリバー)
彼女は正式な名前を覚えていなかったが、地球では知らない人はほとんどいないほどの名前だという。
漫画
この素晴らしい世界に祝福を!
この素晴らしい世界に爆焔を!
この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!
この素晴らしい世界に日常を!
この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を!
この仮面の悪魔に相談を!
続・この素晴らしい世界に爆焔を!
この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ
制作背景
著者の暁なつめは元々異世界モノの小説作品を好んで読んでおり、そのうち自身も異世界モノの作品を書いてみたくなったことから本作の執筆をスタートさせた。執筆にあたり暁は、少しでも変わった異世界観を描いてみたいと考え、魔王を倒す王道ストーリーの中に「野菜が逃げる」「サンマが畑で取れる」などの要素を組み込んだ。メインキャラクターの設定に関しては、「万能であるはずの女神が役に立たない」などといったギャップを盛り込むことをあらかじめ決めていたとしている。
既刊一覧
小説
巻数 | サブタイトル | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 特典小説 |
---|---|---|---|---|---|
1 | あぁ、駄女神さま | 2013年10月1日 | 2013年10月1日 | 978-4-04-101020-4 | 『アクア先生』『アクアの水商売』 『竜殺しめぐみん』 『ダクネスのペット探し』『タケノコ農家は命懸け』 『ダクネス写真撮影会開催中』 |
2 | 中二病でも魔女がしたい! | 2013年12月1日 | 2013年12月1日 | 978-4-04-101110-2 | 『紅魔族は知能が高い』『アクアの泡商売』 『めぐみん・ザ・リッパー』『ダクネス、ただ今巡回中』 『異世界の畑のお肉』 |
3 | よんでますよ、ダクネスさん。 | 2014年3月1日 | 2014年3月1日 | 978-4-04-101242-0 | 『眠れる森のクルセイダー』『たまには女神らしい事』 『芸術は爆裂だ』 『ダクネス、花嫁修行中』 |
4 | 鈍ら四重奏 〜ナマクラカルテット〜 |
2014年5月1日 | 2014年5月1日 | 978-4-04-101570-4 | 『町内会の不死の王』『女神の加護を!』 『紅い瞳の初心者殺し』 『間違ってますよお嬢さま』 |
5 | 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!! | 2014年9月1日 | 2014年9月1日 | 978-4-04-101571-1 | 『アクシズ教に入りませんか?』 『たまにはこんな爆裂デートを』 『お友達ですよ、ララティーナお嬢様』 『普通の猫とぼっち少女』 |
6 | 六花の王女 | 2015年3月1日 | 2015年3月1日 | 978-4-04-102267-2 | 『仮面の下、気になります』 『マスコットの正体は……』 『偉大なる春の風物詩』 |
7 | 億千万の花嫁 | 2015年9月1日 | 2015年9月1日 | 978-4-04-103539-9 | 『たまにはお礼を言いたくて』『落ち着いてくださいお嬢様』 『悪魔の禁書』 |
8 | アクシズ教団VSエリス教団 | 2016年1月1日 | 2016年1月1日 | 978-4-04-103540-5 | 『漢のロマンを叶えるために』『女神エリスの名の下に』 『VS!』 |
9 | 紅の宿命 | 2016年6月24日 | 978-4-04-103953-3 (オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版) |
『とあるひよこの必殺芸 』『続、アクアの水商売』 『抑制する紅魔族』 『たまにはこんなお約束』 | |
2016年7月1日 | 2016年7月1日 | 978-4-04-103954-0 | |||
10 | ギャンブル・スクランブル! | 2016年11月1日 | 2016年11月1日 | 978-4-04-104992-1 | 『女神、頑張っています』『王女様、思春期につき』 『アクセル一の……』 |
11 | 大魔法使いの妹 | 2017年5月1日 | 2017年5月1日 | 978-4-04-104993-8 | 『そのスキル、危険につき』『アイリス様のために』 『最強の必殺技は……』 |
12 | 女騎士のララバイ | 2017年7月24日 | 978-4-04-105005-7 (オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版) |
『伝説の魔女』『真夏の夜には……』 『暴虐を司る者』『世にも幸運な盗賊娘』 | |
2017年8月1日 | 2017年8月1日 | 978-4-04-104994-5 | |||
13 | リッチーへの挑戦状 | 2017年12月1日 | 2017年12月1日 | 978-4-04-105817-6 | 『本物のマジックアイテム』『冬の夜空に見る月は』 『仮面店主の膝耳枕』(戦闘員、派遣します!連動購入) 『その惑星、危険につき』(戦闘員、派遣します!連動購入) |
14 | 紅魔の試練 | 2018年7月1日 | 2018年7月1日 | 978-4-04-106111-4 | |
15 | 邪教シンドローム | 2018年11月1日 | 2018年11月1日 | 978-4-04-107554-8 | |
16 | 脱走女神、ゴーホーム! | 2019年8月1日 | 2019年8月1日 | 978-4-04-108520-2 | |
短編集 | よりみち! | 2020年1月1日 | 2020年1月1日 | 978-4-04-108521-9 | |
17 | この冒険者たちに祝福を! | 2020年5月1日 | 2020年5月1日 | 978-4-04-109543-0 | |
短編集 | よりみち2回目! | 2020年11月1日 | 2020年11月1日 | 978-4-04-109851-6 | |
短編集 | よりみち3回目! | 2023年9月29日 | 978-4-04-114186-1 |
巻数 | サブタイトル | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 特典小説 |
---|---|---|---|---|---|
1 | めぐみんのターン | 2014年7月1日 | 2014年7月1日 | 978-4-04-101866-8 | 『大魔道師になるために』 『ぼっちな休みの過ごし方』 『魔剣の勇者とはらぺこ幼女』 『こめっこのパトロン』 |
2 | ゆんゆんのターン | 2014年12月1日 | 2014年12月1日 | 978-4-04-102438-6 | 『上級ぼっちの救い方』 |
3 | ふたりは最強!のターン | 2015年6月1日 | 2015年6月1日 | 978-4-04-103100-1 | 『羨望を受ける紅魔族』 『拝啓、お姉様へ』 『洗礼を受ける紅魔族』 |
978-4-04-103101-8 (オリジナルドラマCD付き同梱版) |
巻数 | サブタイトル | 初版発行日 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|---|
1 | 我ら、めぐみん盗賊団 | 2017年1月1日 | 2016年12月28日 | 978-4-04-104991-4 |
2 | わがままバスターズ | 2019年3月1日 | 2019年3月1日 | 978-4-04-107555-5 |
巻数 | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 電子特別版収録話 |
---|---|---|---|---|
1 | 2016年4月1日 | 2016年4月1日 | 978-4-04-104293-9 | ハーレム相談はじめました |
巻数 | タイトル | 初版発行日 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|---|
1 | 素晴らしきかな、名脇役 | 2017年8月1日 | 2017年8月1日 | 978-4-04-105816-9 |
2 | 遠いハーレムの向こうに | 2017年12月1日 | 2017年12月1日 | 978-4-04-105817-6 |
3 | 夢見る姫に星空を | 2018年7月1日 | 2018年7月1日 | 978-4-04-106522-8 |
4 | 常敗無勝のギャンブラー | 2018年11月1日 | 2018年11月1日 | 978-4-04-106523-5 |
978-4-04-107245-5 (オリジナルドラマCD付き同梱版) | ||||
5 | 白き竜との盟約 | 2019年8月1日 | 2019年8月1日 | 978-4-04-108250-8 |
6 | 騎士の誓いをあなたに | 2020年1月1日 | 2020年1月1日 | 978-4-04-108251-5 |
7 | 竜に愛されし愚者 | 2020年5月1日 | 2020年5月1日 | 978-4-04-108252-2 |
漫画
巻数 | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 特典ss |
---|---|---|---|---|
1 | 2015年4月9日 | 2015年4月9日 | 978-4-04-070539-2 | 『このパーティーリーダーに有給休暇を』 |
2 | 2015年12月9日 | 2015年12月5日 | 978-4-04-070782-2 | 『異世界式ダイエット』 |
3 | 2016年3月9日 | 2016年3月9日 | 978-4-04-070834-8 | |
4 | 2016年9月9日 | 2016年9月9日 | 978-4-04-072019-7 | |
5 | 2017年3月9日 | 2017年3月9日 | 978-4-04-072212-2 | |
6 | 2017年9月8日 | 2017年9月8日 | 978-4-04-072433-1 | |
7 | 2018年3月9日 | 2018年3月9日 | 978-4-04-072628-1 | |
8 | 2018年9月7日 | 2018年9月7日 | 978-4-04-072881-0 | |
9 | 2019年4月9日 | 2019年4月9日 | 978-4-04-073139-1 | |
10 | 2019年8月9日 | 2019年8月9日 | 978-4-04-073293-0 | |
11 | 2020年4月9日 | 2020年4月9日 | 978-4-04-073616-7 | |
12 | 2020年10月9日 | 2020年10月9日 | 978-4-04-073834-5 | |
13 | 2021年5月8日 | 2021年5月8日 | 978-4-04-074047-8 | |
14 | 2021年10月8日 | 2021年10月8日 | 978-4-04-074273-1 | |
15 | 2022年5月9日 | 2022年5月9日 | 978-4-04-074529-9 | |
16 | 2022年11月9日 | 2022年11月8日 | 978-4-04-074751-4 | |
17 | 2023年7月7日 | 978-4-04-075045-3 | ||
18 | 2023年11月9日 | 978-4-04-075198-6 |
巻数 | 発売日 | ISBN | 特典ss |
---|---|---|---|
1 | 2016年12月23日 | 978-4-04-068595-3 | 『爆裂道への最初の一歩』 |
2 | 2017年1月23日 | 978-4-04-068818-3 | |
3 | 2017年5月23日 | 978-4-04-069195-4 | |
4 | 2017年9月23日 | 978-4-04-069437-5 | |
5 | 2018年1月23日 | 978-4-04-069628-7 |
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2018年8月23日 | 978-4-04-069986-8 |
2 | 2019年2月23日 | 978-4-04-065490-4 |
3 | 2019年9月20日 | 978-4-04-064022-8 |
4 | 2020年7月20日 | 978-4-04-064741-8 |
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2018年8月23日 | 978-4-04-069987-5 |
2 | 2019年2月23日 | 978-4-04-065491-1 |
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2018年11月26日 | 978-4-04-107286-8 |
2 | 2020年4月25日 | 978-4-04-109038-1 |
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2017年1月14日 | 978-4-04-734416-7 |
2 | 2017年6月15日 | 978-4-04-734653-6 |
巻数 | 発売日 | ISBN | 特典ss |
---|---|---|---|
1 | 2017年3月23日 | 978-4-04-069119-0 | 『異世界のゴッドハンド』 |
2 | 2017年10月23日 | 978-4-04-069481-8 | |
3 | 2019年11月22日 | 978-4-04-064136-2 |
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2022年7月23日 | 978-4-04-681516-3 |
2 | 2023年2月21日 | 978-4-04-682058-7 |
3 | 2023年11月22日 | 978-4-04-682744-9 |
アンソロジー
タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
この素晴らしい世界に祝福を!めぐみんアンソロジー | 2016年12月23日 | 978-4-04-068735-3 |
この素晴らしい世界に祝福を!コミックアンソロジー | 2017年1月7日 | 978-4-04-072022-7 |
この素晴らしい世界に祝福を!めぐみんアンソロジー -紅Aka- | 2018年11月1日 | 978-4-04-065275-7 |
この素晴らしい世界に祝福を!コミックアンソロジー -やりすぎ!? アクセル伝説- | 2019年8月9日 | 978-4-04-073261-9 |
関連書籍
タイトル | 発売日 | ISBN | 特典ss |
---|---|---|---|
三嶋くろね画集 Cheers! この素晴らしい世界に祝福を! | 2017年2月1日 | 978-4-04-105006-4 | 『「我が名は--!」』 |
この素晴らしい世界に祝福を!TRPG | 2019年3月20日 | 978-4-04-072996-1 | |
この素晴らしい世界に祝福を!公式メモリアルファンブック 汝、女神も認めるこの一冊を求めなさい! | 2020年4月1日 | 978-4-04-109375-7 | 『ダンジョンマスターは世知辛い』 |
この素晴らしい世界に祝福を!TRPG上級ルールブック | 2021年2月19日 | 978-4-04-073847-5 | |
三嶋くろね画集II Blessing!! この素晴らしい世界に祝福を! | 2022年2月1日 | 978-4-04-111506-0 |
アニメ
テレビアニメ
テレビアニメ第1期は、2016年1月14日から3月17日までTOKYO MXほかにて放送された。
テレビアニメ第1期の続編として第2期『この素晴らしい世界に祝福を!2』がTOKYO MXほかにて、2017年1月12日から3月16日まで放送された。
2021年7月18日には新作アニメの制作が決定し、翌2022年5月に第3期『この素晴らしい世界に祝福を!3』の制作が発表された。
スピンオフアニメ
前述のテレビアニメ第3期の発表と共に、スピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆焔を!』のアニメ化が発表された。
劇場アニメ
『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』
2019年8月30日に公開された長編アニメーション映画。
クロスオーバーアニメ
本作を含むKADOKAWA刊行の4作品(『Re:ゼロから始める異世界生活』、『オーバーロード』、『幼女戦記』)の登場人物が一堂に会し、プチキャラ化して登場するクロスオーバー作品。
ゲーム
コンピュータゲーム
評価 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
レビュー結果 | |
---|---|
媒体 | 結果 |
ファミ通 | この欲深いゲームに審判を! 30/40 |
この素晴らしい世界に祝福を! in the life
この素晴らしい世界に祝福を! 復活のベルディア
この素晴らしい世界に祝福を! -この欲深いゲームに審判を!-
この素晴らしい世界に祝福を!〜希望の迷宮と集いし冒険者たち〜
新規のダンジョンやイベント等を追加したPlayStation 4/Nintendo Switch用ソフト『この素晴らしい世界に祝福を!〜希望の迷宮と集いし冒険者たち〜Plus』が2020年8月27日に発売された。
この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ
ファンタスティックデイズのオリジナル登場人物
リア
歌い手ユニットアクセルハーツの1人。カズマと同じく転生者。
エーリカ
歌い手ユニットアクセルハーツの1人。
シエロ
歌い手ユニットアクセルハーツの1人。貴族の一人娘。
メリッサ
トレジャーハンター。もふもふしたものに目がない。
ミーア
エイミー
スコール
メル
雷の精霊。大の悪戯好き。
シェリー
カーラ
新入りサキュバス。
ダニエル
魔王軍幹部候補。アクセルハーツのリア推し。
チャーリー
ダニエルの部下。アクセルハーツのシエロ押し。
この素晴らしい世界に祝福を!〜この欲望の衣装に寵愛を!〜
初回生産分限定の特典として、ドット絵で描かれた疑似3Dアクションシューティングゲーム『この素晴らしい世界に祝福を! カズマの飛び出せ大冒険!』のDLCプロダクトコードを同梱。
通常版と限定版が合わせて発売され、限定版にはSDフィギュア(Switch版はアクア、PS4版はめぐみん)、サウンドトラック、上記のDLCをアナグリフ方式の立体視モードでプレイできる赤青メガネが付属している。
この素晴らしい世界に祝福を!〜呪いの遺物と惑いし冒険者たち〜
アナログゲーム
この素晴らしい世界に祝福を!TRPG
この素晴らしい世界に祝福を!×謎解きゲーム 〜この謎めいた街にひらめきを!〜
映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 リアルRPG 〜この混沌な街で冒険を!〜
TRicK GEAR -映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説-
ゲーム主題歌
オープニングテーマ
オープニングテーマは、テレビアニメと同様にMachicoが担当している。
「Million Smile」
「STAND UP!」
「Happy Magic」
「It's so fine!」
エンディングテーマ
エンディングテーマは、テレビアニメと同様に作詞・作曲・編曲を佐藤良成が手掛け、ヒロインのアクア(雨宮天)・めぐみん(高橋李依)・ダクネス(茅野愛衣)が歌っている。
「101匹目の羊」
「またあした」
「雨やどり」
「わが人生最良の日」
挿入歌
『ファンタスティックデイズ』の挿入歌は、作詞をミズノゲンキが手掛け、リア(河瀬茉希)・シエロ(礒部花凜)・エーリカ(成海瑠奈)の3人による踊り子ユニット「アクセルハーツ」が歌っている。
- 「Bright Show」(作曲・編曲 - 睦月周平)
- 「Dear Tomorrow」(作曲・編曲 - 馬渕直純)
パチスロ
Sammyよりパチスロ機「パチスロこの素晴らしい世界に祝福を!」 として2022年4月4日より導入開始。
朗読劇
「READPIA朗読劇『この素晴らしい世界に祝福を! ~紅魔族の矜持の下に!~』」が、ところざわサクラタウンジャパンパビリオンホールAを会場に、2022年7月3日に昼夜2公演行われた。映画の特典小説の「この素晴らしい世界に祝福を!紅魔の里編」を原作にしたアニメのキャストによる朗読劇。
スタッフ
- 原作:暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!紅魔の里編』
- 脚本:蒼樹靖子(スタジオモナド)
- 脚本監修:上江洲誠
- 演出:鈴木智晴(劇団東京都鈴木区)
- 制作:おどろき
- 主催:KADOKAWA
オーディオブック
2018年よりAudibleにて、一部の巻が、声優に朗読されてオーディオブックとしてデータ配信されている。オーディオブック特別短編も配信。
参考文献
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2017』宝島社、2016年12月8日。ISBN 978-4-8002-6345-2。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2018』宝島社、2017年12月9日。ISBN 978-4-8002-7798-5。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2019』宝島社、2018年12月8日。ISBN 978-4-8002-9044-1。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2020』宝島社、2019年12月9日。ISBN 978-4-8002-9978-9。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2021』宝島社、2020年12月8日。ISBN 978-4-299-01056-8。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02264-6。
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