エルフを狩るモノたち
題材:妖精,異世界への転生・転移,
漫画
作者:矢上裕,
出版社:メディアワークス,
掲載誌:月刊電撃コミックガオ!,
レーベル:電撃コミックス,
巻数:全22巻,
漫画:エルフを狩るモノたちリターンズ
作者:矢上裕,
出版社:メディアワークス,
掲載誌:月刊電撃コミックガオ!,
レーベル:電撃コミックス,
巻数:単巻,
漫画:エルフを狩るモノたち2
作者:矢上裕,
出版社:ジー・モード,
掲載サイト:COMIC メテオ,
レーベル:メテオCOMICS,
発表期間:2013年,1月30日,2018年,1月10日,
巻数:全10巻,
小説
著者:あみやまさはる,
出版社:メディアワークス,
レーベル:電撃文庫,
発売日:1998年,
巻数:単巻,
アニメ:エルフを狩るモノたち(第1期)エルフを狩るモノたちII(第2期)
シリーズ構成:あみやまさはる,
キャラクターデザイン:後藤圭二,
アニメーション制作:グループ・タック,
製作:アミューズ,
放送局:テレビ東京,
話数:第1期:全12話 / 第2期:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『エルフを狩るモノたち』(エルフをかるモノたち)は、矢上裕による日本のファンタジー漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメ作品。
本稿では、続編である『エルフを狩るモノたちリターンズ』および『エルフを狩るモノたち2』についても記述する。
概要
異世界に召喚された主人公たちが、自分の世界に帰還するために必要な「呪文のかけら」を集めるために旅を続け、各々の得意分野を活かして女性エルフの体に貼り付いている「呪文のかけら」を見つけるためにエルフを次々と脱がしていくファンタジーコメディ。
『月刊電撃コミックガオ!』(メディアワークス連載、全22巻(連載開始前の読みきり連作をまとめた『エルフを狩るモノたちDX』が1巻、連載開始以降の単行本が21巻)。基本的に1話完結の構成だが、第4巻から第5巻(第14話から第21話)にかけてドーン編を、第11巻では『ガオ!』未掲載の書き下ろしの長編を収録している。
1996年10月より本作を原作とするテレビアニメが深夜アニメとして放送され、続いて1997年10月より第2期となる『エルフを狩るモノたちII』( - セカンド)も深夜アニメとして放送された。
2007年には続編となる『エルフを狩るモノたちリターンズ』を短期集中連載。2013年より『エルフを狩るモノたち2』を連載。全10巻。
ストーリー
とある事件で召喚魔法の使い手、セルシア・マリクレールによって現代日本からファンタジー世界へと召喚された龍造寺淳平、小宮山愛理、井上律子の3人だったが、日本に戻るための送還呪文が儀式中の事故によって飛び散ってしまう。若い女性のエルフの肌に模様として張り付いたという5個の呪文のかけらを探すため、世界中のエルフを探し出して脱がしまくる、「エルフを狩るモノたち」の旅が始まった。
エルフを狩るモノたちリターンズ
前述の『エルフを狩るモノたち』の続編に当たる物語。副題は「神保町カレー戦記」。2007年11月号より5号に渡り、『ガオ!』の創刊15周年(&休刊)記念企画として短期集中連載され、単行本1巻が発行された。
ストーリー
エルフを狩るモノたち2
前述の『エルフを狩るモノたち』・『エルフを狩るモノたちリターンズ』の続編に当たる物語。副題は「今度は妹を狩るモノたち」。無料ウェブコミック誌『COMIC メテオ』(ジー・モード)にて2013年1月30日から2018年1月10日まで連載。
ストーリー
登場人物
「声 - 」は、アニメ版における「声優」。
エルフを狩るモノたち
異世界に召喚され、日本に還るために必要な呪文のかけらを捜索する旅を続ける淳平たちのパーティ。近接戦闘能力に優れた淳平、頭脳派の策略家である愛理、中、遠距離を制する近代兵器マスターの律子と、異世界でも類を見ない能力の持ち主である3人で当初はエルフ狩りを続けていた。しかし捜索状況が思わしくなく、それまで淳平たちと敵対していたエルフの長・セルシアが協力を申し出た。魔法を得意とするセルシアの加入により、さらに強力なパーティと化した。エルフを脱がしていく彼らの悪名は高い(脱がし屋の組織から「神様」扱いされているほど)が、彼らと関わったことで好意を覚える者もいる。『2』では麻衣が新たにメンバーに加わっている。
龍造寺 淳平(りゅうぞうじ じゅんぺい)
声 - 関智一
19歳(無印時)。乙女座。
格闘家を目指す空手の達人。高校時代に伝説を残したと言われるその格闘能力は最強レベルで、特にかかと落としのような足技を得意とする。
後先考えずに物事を強引に進めるなど、超絶的な単細胞な男だが、それゆえに精神面では純真かつ繊細で脆い部分もある。何も考えていないがゆえに発した一言が本質を突いており、周囲を感心させることもあるが、その後に発したセリフなどで台無しにしてしまうことも多い。
決して頭は良くないものの妙に雑学が豊富な一面がある。天文学に長けており、幼いころに見たテレビの歴史番組の影響から天動説を主張していたファンタジー思想を極端に嫌っている。
一瞬でエルフを脱がす力ずくの特技の持ち主で、作中でも主だって脱がしているため、エルフからの非難が絶えず、これが「エルフを狩るモノたち」の悪名を広げる要因になっている。「呪文のかけら」を全て集めて日本に帰還した後も、『リターンズ』では長旅でのエルフ狩りの影響で耳が長ければ男でも動物でも関係なく無意識に脱がしてしまう習性がついてしまった。その反面でセルシアを始めとした女性に対して怪我を負いかねない攻撃は行わない。
日本にいたころから愛理の熱烈なファンであり、彼女に対して何かと好意的な様子を示すが愛理自身からは「出来の悪い弟」くらいにしか思われておらず、その一方では律子とセルシアの気持ちには少しも気付いていない。
カレーが大好物で、激辛でも美味しく食べる。特に神保町には欧風カレー店ボンディ(実在の店)など行きつけのカレー店が多数あり、彼にとって聖地と化している。しかしファンタジー世界にはカレーが存在しないため、これもファンタジー世界を嫌う一因となっている。
口癖は主に「空手の奥義を教えてやるぜ!」や「ファンタジーは嫌いだ!」。
日本に帰還後は格闘家としてデビューを果たす。デビュー戦から無敗のまま、2年連続で総合格闘技のグランプリでチャンピオンの座に輝いた。麻衣を助けるために訪れた過去の日本で愛理のアイドル時代に出版された写真集を手に入れ、それを持って現在へと帰還する。セルシアをマルプルに洗脳されたことで相手が敵でも女性相手に本気で殴ろうとすると無意識に寸止めにしてしまう習性を持っていることが発覚した。ソリン諸島での戦いでセルシアを洗脳された怒りから彼女が召喚した魔獣を全て一撃で倒す程の力を引き出す。「化けの皮」といった概念をも脱がす技と上述の様に巨大なモンスターをも倒す格闘能力と実力が初期から上昇している。
小宮山 愛理(こみやま あいり)
声 - 富沢美智恵
24歳(無印時)。双子座。
若くしてオスカー賞を受賞した、ハリウッドの女優。ショートカットの黒髪で、異世界では出演映画のファンタジー風の衣装で行動している。
「エルフを狩るモノたち」のリーダー的存在で、女優としての演技力と特殊メイクによる変装、明晰な頭脳を活かしたマインドコントロールなどの詐欺師的手法によってエルフを脱がしていく。観察力と洞察力は相当なもので、他人の嘘を見破ることができ、自ら吐いた嘘をうまく吐き通すことができる。
冷静沈着で普段は穏やかだが、怒らせるとしっぺ返しも容赦なく、淳平に愛用のティーカップを割られた時も笑顔で責めるなど、一番怖い人でもある。
腰に下げている剣は刀身そのものが付いていない演劇用の飾り物だが、見事な演技でそれを刃のついた本物のように見せ、さらに殺陣の経験から相手を斬り捨てたかのように思わせて騙したこともある。
日本に帰還後、二度目のオスカー賞を受賞した。麻衣が三歳だった11年前は日本でアイドルをしていた。その時に出版された写真集の存在を恥ずかしがっている。セルシア同様に「妹」である様である。マルプルの言動に違和感を覚え、彼女の懐に飛び込むために自ら契約に持ちかけて洗脳される。ロッタとその従者を斬り捨てたかの様に思わせてマルプル(とリヴァイアサン)を騙してロッタに再召喚を頼み込む。
井上 律子(いのうえ りつこ)
声 - 宮村優子
17歳(無印時)。魚座。
無印の時は女子高校生で、ポニーテールがトレードマークの少女。無印では当時高校生だったことから主に制服姿だった。『2』ではサバイバルゲームの最中に召喚されたことから、ミリタリー衣装で活動している。
自衛隊の演習を見に行くほどの軍事マニアで銃器、トラップの扱いに異常に詳しく、拳銃から戦車まであらゆる武器を使いこなす才能を持つ。一方身体は華奢で、淳平のように近接格闘に向かないため、訪ねた街の規則などで兵器を持ち歩けない場合はメンバーの中でも最も弱い状態であるため、ビルギッタに狙われた際には追い詰められている。
淳平とは日本にいたころからの友人らしく、淳平にほのかな想いを寄せてはいるのだが当の本人には全く気付かれていない。淳平が赤ん坊と化したオレノコを抱いている姿を見て彼の子供と勘違いしたりした時など、淳平が他の女性と絡むと激しい思い込みから暴走してしまうことがある。
動物好きで、彼らを守るためなら身を挺したこともある。幽霊が苦手だが、なぜかミケが幽霊であることを忘れていたり、幽体離脱(肉体交換)をしたりするのは大丈夫だったりする。
絵心があり、思いつきで描いた作品を絵本コンクールの審査委員長に評価されたり、アルバイトで小説の挿絵を描いたりしたこともあった。
日本に帰還後、大学に進学した。麻衣を恋敵(になる可能性を持った相手)として強く警戒している。
セルシア・マリクレール
声 - 三石琴乃
コモン・エルフの長にしてカーマガン地方の領主であり、天才的な能力を持つ召喚魔術師。星座は三日月座(異世界の星座)。3人を間違って異世界に召喚した本人である。送元儀式の失敗により呪文のかけらを探すためにエルフを脱がしていく淳平たちに対し、当初は彼らの行動を止めようと敵対していたが、何度も返り討ちにあった末に混乱を早く終わらせるために仲間となった。それから苦楽を共にするうちに淳平たちへの友情を抱くようになる。淳平とはいつもケンカしている間柄だが、心の奥底では恋心を抱いている。召喚魔術はもちろん他の高位の魔法も使えるなど魔術師として優れているが、その一方で非常にドジ。変身指輪や呪いによって犬やパンダ、サル、アホウドリに変身したまま元の姿に戻れなくなったことがあり、『リターンズ』ではマグナの魔法によってリーゼントヘアーのブタ(日本製カレー粉のラベルにプリントされていたキャラ)に変身させられてしまうなど、作中ではエルフの時よりも動物の姿での出番が多かった。
本編の終盤ではこれまでの功績から「召喚マスター」の称号を承ることになり、『リターンズ』ではコモンエルフの長に就任してから15年になることが明らかになった。『2』では二頭身の青い鳥に変身して戻れなくなってしまう。何年も会っていない年齢が離れた兄がいる。リヴァイアサンとの最終戦後、再び犬へと変身して元に戻れなくなる。
新谷 麻衣(しんたに まい)
14歳の中学2年生。『2』より登場した「エルフを狩るモノたち」の新メンバーで、淳平の妹。髪型はツインテールで、精霊界「エルディーナ」ではセーラー服で活動している。
母親が離婚後に生まれたため、今まで兄の淳平の存在に気づかなかったが、ある日母から兄のことを知ることになる。幼いころから「兄」という存在に憧れており、結果的にこの願いが成就したことになる。
ロッタによって精霊界「エルディーナ」に招喚され、淳平たち「エルフを狩るモノたち」と出会うことになる。淳平に自分が妹であることを告白しようとしたが、今回の「呪文のかけら」を捜索する方針が「妹を狩る」ことになったため最初はそれを隠していたものの、とある状況から自ら明かすことになるが、淳平は母親の旧姓を古谷と記憶しているので別人だと否定している。真相は時を越えて過去の彼女ら親子の前に現れた淳平と一緒に暮らしていたということであった。それを思い出して以降、開き直って血縁の有無等関係無く自分達が兄妹だと淳平に対して主張している。リヴァイアサン編後、一行の中で特技が無く非力な自分を気にしてレベルアップをしようとする。それを見かねたセルシアの協力で「お兄ちゃん起きて!」の掛け声で対象の服や果物の皮を剥ぎ取る魔法が使える様になる。
ミケ
声 - 川崎恵理子
猫の幽霊。物体に取り憑いて自由に動く能力を持つ。巨大なぬいぐるみに取り憑いて町に被害を与えてしまったことで町の人間から恨みを買っていたところで、新たに取り憑いた小さなぬいぐるみの姿で律子に拾われる。町の人間たちとの一件のあと、燃料切れを起こして動かなくなった74式戦車に取り憑いて、律子のペット兼メンバーの移動手段となる。中身は猫なので、狼のテリトリーに近づくと怯えて足がすくんだり、淳平が放り投げたマタタビを全力疾走で追いかけるなどの振る舞いを見せる。淳平達の帰還後はピチちゃんとともにセルシアの庇護下に置かれていた模様。
ピチちゃん
声 - 川上とも子
律子のペットとなったピチカートの一匹(ピチカートについては#用語を参照)。他のピチカートと区別するようにリボンが付けられている。原作ではマスコットとしての役割が強く、動物保護官のリリアの策略に巻き込まれた際には単身で山の中に向かって鳥の巣に入り込み、特訓の末に鳥の鳴き声を修得してしまった。淳平達の帰還後はミケとともにセルシアの庇護下に置かれていた模様。淳平の頭の上に乗ったり懐に収まったりする(しかも自力でそこまで登る)のもお気に入り。
その他の人物
アネット
声 - 川上とも子
エルフの女性で、セルシアの助手。セルシアを慕っており、当初はセルシアが「世界最強の呪文」で淳平たちを倒そうとしないことに疑問を抱いていた。淳平たちに追い詰められた際(アニメでは業を煮やしてセルシアを幽閉し、淳平たちを山の上に誘い込んだ)、「世界最強の呪文」で淳平たちを倒そうとするが、それが召喚魔法であり、セルシア自身が淳平たちを召喚したことを知った挙句、淳平に脱がされてしまう。以降は淳平たちに協力的になり、呪文で召喚した日本の物の中からカレーを発見して淳平に食べさせようと用意するも、運が悪くそれが叶わなかったことが何度かあった。当初は原作の、本格連載前の読み切り連載に一度しか登場していないキャラであったが、アニメでは準レギュラーとして扱われ、その影響を受けて原作でも時折登場するようになった。『リターンズ』ではミケと共に地下からハイランドエルフの本拠地への潜入を試みたり、異世界側に保管されていた淳平たちの「当時」の服に耐熱魔法を施したものを用意するなどの活躍を見せた。
『2』での最初の登場はセルシアの妄想。リヴァイアサンに異世界に送還されたセルシアに走り寄り、彼女の頼みでミケの弾薬補充を手伝う。
エイナル
声 - 清川元夢
エルフの老人男性で、セルシアに仕える大神官。長いヒゲを伸ばしている。原作では元々名前はなかったのだが、アニメ第1期の監督の片山一良によって名付けられ、原作にも反映された。名前の由来は当初の役名「老人A」から。最初は「エイビル」と表記されていた。
ビイナル
声 - 茶風林
エルフの老人男性で、セルシアに仕える大神官。ヒゲ以外は容姿がエイナルと瓜二つだが、双子なのかは不明。エイナルとは違って、長いヒゲが顎から2つに左右に分かれている。エイナル同様、アニメで初めて命名された。名前の由来は同じく役名の「老人B」から。
エミリィ
ガーベラ
声 - 山田栄子
ダークエルフの女性。山賊で、森を根城にして多数のオーガたちを従えている。好戦的な性格で、格闘が得意。巨大ゴーレムを呼び寄せることができる。セルシアが淳平たちに自分の情報を売ったと知り、街中に攻め込んできたが、淳平たちの見事な連係プレーを前に返り討ちにあい、淳平との一騎討ちでの約束通り、潔く脱いだ。最初の呪文のかけらの持ち主で、原作では胸にかけらが張り付いていたが、アニメでは目の位置に変更され、それを眼帯で隠していた。その後も淳平たちとの交流があり、『リターンズ』ではマグナに捕まったセルシアの救出に加わった。
エルウィン
ミリア
声 - 西原久美子
エルフの女性で、かつて魔物(ポリゴンでできたような姿)から町を守るため、呪われた鎧と剣を装着し魔物を退治したものの、その呪いのため鎧と剣が脱げなくなってしまい、どんなエルフでも服を脱がす「エルフを狩るモノたち」ならば対処できるだろうと救いを求めて現れた。その鎧の呪いは淳平たちの力をもってしても全く歯が立たず、両手に持つ剣、鉄をも斬るアーマーキラーの危険も相まって願いは叶わなかった。最後は祖父の持っていた秘薬「エルフが絶対裸になる薬」でようやく脱げたが、鎧に対する愛着が強かったために自らの意思で再び身にまといメンバーの前に現れることになる。その様子を愛理から「最初に会った時よりずっと似合っている」と評された。淳平たちに脱がされるもそのことを感謝した、初めての人物である。
ミリアの祖父
声 - 田の中勇
エルフの男性で、ミリアの祖父。本名は不明。呪いで鎧を脱ぐことができなくなったミリアと森の奥で暮らしていた。ミリアが呪われた夜に、淳平たちエルフを狩るモノたちの出現でミリアが救われるという予知夢を見て、それが実現した時のためにお礼の品を持っていた。しかし、それがミリアの鎧を脱がすことができる秘薬「エルフが絶対裸になる薬」だったために淳平たちの怒りを買い、淳平にバットで思いっきり殴り飛ばされた。
レベッカ
ルファード
エルフの女性で、世界征服を企む邪悪な魔導師。その魔力はセルシアに匹敵する。彼女を倒すためにセルシアが使った世界最強の呪文(実は召喚魔法だった)で召喚された淳平たちに撃退された後、復讐を誓って再び淳平たちの前に現れ、セルシアから呪文のかけら4つを奪い取るも、淳平たちに近づくために変身していた犬の姿から元に戻れなくなってしまうというドジな面があり、それが災いして建造中のゴーレム「クイダ・オーレ」を破壊してしまい、全世界に指名手配される羽目になった。「エルフを狩るモノたち」とは少なからぬ因縁を持ち、彼らに固執する様子も見られた。
元はアニメ版オリジナルのキャラクターで、アニメ第1期第6話で「エルフを狩るモノたち」が召喚された原因になった事件をセルシアが紙芝居で語った際に止め絵で登場しており、後にその設定が原作に取り入れられて登場した。
ディアル
声 - 鶴ひろみ
エルフの女性で、スケルトンの襲撃に怯える町の自警団のリーダー。非常にプライドの高い性格で、淳平たちからスケルトンを退治する代わりに脱ぐことを約束する。しかし淳平たちの活躍に焦りを覚え、愛理が持っていたポーションを奪おうとするが逆に愛理の罠にかかり、間違ったポーションを飲んで巨大化してしまい、巨大な裸身をさらされた恥ずかしさと怒りのあまり、スケルトンの親玉はおろか町をも破壊し回ってしまう。
原作では巨大化から元に戻った姿でセルシアに直訴するエルフ達の1人として描かれているが、アニメでは第1期最終話でも巨大化したままの姿で登場している。
ガリー
オーコ・マキ
ランドル・バーラント
エナ(エマ)・バーラント
マックス
泉の女神さま(いずみのめがみさま)
原作第3巻の番外編に登場。泉の中に住んでおり、泉の中に物を落とした人に金か生かと問いかけて、正直者には落したものをそっくりそのまま金に変えたものをご褒美に与え、嘘をついていたら落したものを没収するのが仕事。『金の斧』の話がモチーフとなっている。泉で釣りをしていた淳平から邪魔扱いされて怒鳴られたため、エサのミミズやルアーなどを没収していき、終いには逆ギレして泉の中に潜り込んだ淳平をどうにか網の中に捕らえつつもボコボコにされる災難な目にあった。
『ガオ!』で設けられていた『エルフを狩るモノたち』の小辞典では「泉の女神さま」と呼称されており、「彼女の住む泉に淳平が来たことが女神さまの人生最大の不幸な出来事だった」とも記述されていた。
ドーン・バクストン
エルフの女性。目的のためには手段を選ばない冷酷非道な性格で、自分の部下も手駒としか見ておらず、不要になったら簡単に切り捨てる。モールドを研究し、それを操作することを可能にした人物である。人々から毛髪を集めるために「モールド・クリニック」という健康術の組織を作り、会員を増やしていく中で通常ではありえない肉体回復(切断した四肢が生えてきたり、完全失明した目に視力が回復するなど)を会員に施したりする一方で、その持ち主の人体を発火や爆発をさせる行為を繰り返していた。「星座盤」を用いてモールドの解析を行い、最終的にモールドの定理を完全解析したことで人間はおろか動物や植物までも自由にモールド操作できるようになり、目標であった世界征服を全世界に向けて宣言し、ついには世界中の生命体を支配したことを証明し、自分に逆らう者は容赦なく爆破していった。しかし、モールドはあくまでセルシア達が暮らす異世界での定理であったため、モールドが存在しない淳平たち異世界人や、異次元生物のピチ、すでに魂だけの存在となっているミケ、そしてキリカが所持していた魔法の本に閉じ込められたセルシアが操作の対象外となったため、淳平たちに反撃の糸口を与えることになってしまった。ついには、モールドを操作する星座盤と同化し、世界中の人の心を読み取る強力な力を得る。自分の前に現れた淳平たちの隙をついてセルシアを人質にし、自身にとって危険な存在である淳平たちを元の世界に戻すよう強要するが淳平たちと一緒にいたいと言うセルシアの思いを完全に支配することができず、最後には彼女に魔法で体を撃ち抜かれ消滅した。コミカルな敵役の多い本作においては珍しく、目的のためには平然と大量殺戮を行うという、非情に徹した悪役ぶりを見せている。その分、淳平に不意討ちで顔面に蹴りを入れられた挙句、世界中に裸体を晒すことになるなど、エルフを狩るモノたち側からの対応は一貫して容赦のないものであった。
なお、元々は「ドール」という名前の予定であったが、誤植により「ドーン」となってしまい、そのまま採用することになった。また、本来は作中よりはるか以前の時系列の人物で既に亡くなっていたのを、組織によって蘇生されたことが作中で僅かながら示唆されており、セルシアも蘇生前の彼女と思しき人物の名前を言いかけている。
バーツ
キリカ
ティーゼン
ガウ
シエナ
クリア・ファーレン
ローザ
プラナ
声 - 天野由梨
エルフの女性。儀式のミスによる呪いで体に異常を来たし、耳も短くなってしまい外見が人間と変わらなくなってしまった。呪いから解放させるために世界でも貴重な「祝福のドレス」を着ていたが、それに狙いをつけた脱がし屋に襲われていたところを淳平と律子に助けられてボディーガードになってもらうことになった。淳平たちがエルフを狩るモノたちと知ってからは内心で怖がっていたものの、正体がバレてしまった時に、その前にあったある一件で脱がしたエルフから責められたことでの良心の呵責から淳平が裸を見ることなく立ち去ろうとしたため、自ら脱ぐことを決意した。
脱がし屋(ぬがしや)
「脱がし不可能」と言われる衣服を脱がし、コレクションをしていくという摩訶不思議な組織。プラナの着る「祝福のドレス」を狙っていたが淳平と律子によって阻止され、究極手段として自分たちが「神様」と崇める「エルフを狩るモノたち」に協力を求めようと愛理とセルシアを連れてきたが、敵対していた淳平と律子の正体に気づき、逃げ出そうとして最後はミケの戦車砲で吹き飛ばされて降参した。
会長
ウサギ仮面
羊飼いのメリー
王様を裸にした男
声 - 吉田孝
「バカには見えない服」を持ってきたと偽ってプラナを脱がそうと目論むが、逆に淳平に脱がされて素っ裸で帰る目に遭った。キャラの元ネタは『裸の王様』。ちなみにアニメのエンディングクレジットでは「王様裸男」と称された。
ナンシー・ナーガ
声 - 水谷優子
エルフの女性で、獣人治療の専門医。呪文のかけらの持ち主であり、そのかけらが顔面に張り付いてしまったために顔がパンダみたいになってしまい、恥ずかしさのあまり屋敷に閉じこもってしまっていた。屋敷の周囲には強力な結界が張ってあり、見た目が同じパンダ以外は誰も通さないようにしていた。呪われてパンダの姿になって訪問したセルシアにかけらの回収を求めるが、回収後の顔が恥ずかしくなるという理由で拒否されて逃げられそうになってしまうものの、穴を掘って結界を掻い潜ってきた淳平がセルシアを捕まえて呪文のかけらを回収させたことで無事に元の顔に戻ることができた。
フィーナ
ブルーノ
声 - 鈴鹿千春
天文学の博士で、自身が所有する「マーサ天文台」で研究を続けながら天動説主導の異世界で天文学協会と対立してまでも地動説を訴えている。偶然にも、実在の人物であるブルーノと苗字と地動説派であることが共通している。地動説を証明することができたものの、それは淳平が思っていた答えとは異なるものであった。原作では人間の女性だが、アニメではエルフであり呪文のかけらの持ち主に設定された。
キラメス
声 - 石井康嗣
召喚魔術師の男。異世界における天動説支持者で、天文学協会からの委任を受けてブルーノの排除に向かった。召喚魔法でブルーノたちを天文台ごと葬り去ろうとしたが、目の前で証明されたブルーノの地動説があまりに予想と異なるものであることに驚愕し、手痛い目を受ける羽目になった。
オオカミ
声 - 長島雄一
異世界で存在する狼の一匹で、人間の言葉を話すことができる。動物たちを襲って村に被害を与えていた。赤ずきんのおばあちゃん(声 - 福島おりね)を襲おうとしたが、先回りしていた淳平たちにことごとく撃退されてしまう。狩人たちに狙われて危険な目に遭うが、淳平たちに助けられる。
アニメでは両親を人間に殺されたエピソードがある。原作の終盤では嫁をもらったらしく、子供を儲けた。
狩人(かりゅうど)
オルガ
「ソードハンター」の名を持つ男で、好みの剣を相手を倒してまで奪い取る剣フェチ。非常に自信過剰で、剣の性能に力を見出している一方、剣を持たない相手とは闘わないというポリシーも持っている。愛理を剣士だと勘違いして勝負を求めるが、愛理の剣が偽物だったために戦えなかった欲求不満から街中で暴れまくる。そのことに責任を感じて勝負を申し出た愛理が自らの演技力を駆使したことで愛理が本物の剣を持っているように錯覚してしまい、実際は斬られることはなかったものの愛理から見事なまでの一撃を受けて敗北した。その後、淳平に勝負を申し込まれた際には愛理の考えを曲解し、愛理と同じように剣の柄のみで振舞おうとしたことで馬鹿にされたと思った淳平から怒りを買い、徹底的に叩きのめされる羽目になる。
リリア
ジュディ
フレア
汚れ落としの女神様(よごれおとしのめがみさま)
ゴリラ
ミューラー・ノイマン
道標の精霊(みちしるべのせいれい)
ティアラ・ベイク
リリー
山田 一郎(やまだ いちろう)
マリナ・ラッセル
ネイロス
バーネル
ケイト
アン・デルッセン
デイジー
ベルトーレ
カギタマーヤ
ウインディー
ミライ
ビルギッタ
ゲイル
エクシー・メサ
パワードナイト
ゾルバン
ムーア
アレックス / エレナ / ショーン
オレノコ
長尾(ながお)
メルティ / ジーナ
アンジェ
マグナ
キング
精霊界エルディーナでの人物
ロッタ
ロッタの兄
リイド
鉄壁都市の市長
イアン
思った瞬間、思った場所に出現させて自在に敵を攻撃出来る「思念体」という能力を持ったエルフの男性。格闘の学校で落ち零れだったが、何者かと「妹エルフを脱がして裸を点検する」と「他人を思う気持ちを捨てる」という契約を交わし、「思念体」の能力を手に入れると同時に何者かに洗脳される。
自身の妹を襲っている場面に現れた麻衣を襲い、彼女に瀕死の重傷を負わせる。その後、過去から戻った淳平と戦うも彼の敵ではなく、叩きのめされた末に踵落としで沈められる。蘇った麻衣を人質に取るも麻衣の淳平直伝の金的へのパンチから胸倉を掴んでの頭突きという連続攻撃を喰らったことで洗脳が解ける。後に己を鍛え上げ、リヴァイアサンに立ち向かう。
イアンの妹
ソルティー
ドロテーア
ベル
キュクロプス
知らない男(仮)
タリストン
ナノカ
長老
マルプル
呪文のかけらを集めている女性。上半身がグラマラスな生身の肉体、下半身が人形というハーフエルフ。語尾に「ん」を付けることが多い。願いを叶える代わりに「人を思う気持ち」を多くの人物から奪って洗脳、暴力的な手段で妹エルフの脱がして裸を点検させている。呪文のかけらを奪って完全な生身の肉体を得ることと淳平達を召喚したロッタを殺すことを目的としている。
元々は妹を死を受け入れられない人形師の男性「マッシュ」によって彼の妹をモデルに創られた人形。ソリン諸島の噂を聞いたマッシュと海を渡っている時に黒幕に襲われてマッシュの命を奪われる。上半身を生身にされた後に契約を持ちかけられ、それに応じたことで「人を思う気持ち」を奪われて洗脳されてしまう。本来は「兄」であるマッシュを始めとした人々を思い遣ることが出来る優しい心根の持ち主。リヴァイアサンに身体を乗っ取られるが、最後まで抗った後にリヴァイアサンに破壊される。破壊後、マッシュの魂と再会、淳平によって弱体化したリヴァイアサンを自らが呼び寄せたクジラに食わせてリヴァイアサンを消滅させる。
リヴァイアサン
3000年前に港町マクブールを襲い、「女神」と呼ばれる存在と相打ちになってソリン諸島に封印された不死身の怪物。細心かつ卑劣な性格の持ち主。マルプルから「人を思う気持ち」を奪って彼女を洗脳した黒幕である。自身の肉体を分裂させ、目玉に翼と尻尾が生えた生物の姿でマルプルに従う振りをして呪文のかけらを集めていた。その姿の際、マルプルから「クロちゃん」と呼ばれている。フジツボらしき物体で相手を覆わせて攻撃する技を使用する。陸上に住む生物全てに嫉妬しており、それから生じる怒りで彼らを攻撃している。「妹」であるために異世界人である「エルフを狩るモノたち」を恐れており、エルディーナから彼らを追い出す目的で呪文のかけらを集めていた。同時に彼らを召喚したロッタを目障りに思っており、彼女の命を狙っている。正体はウミヘビであり、妬みや嫉みで変化していた。“化けの皮”を淳平に脱がされて上述の姿へと正体を現すと同時に力のほとんどを失う。その後、ロッタ達に命乞いをし、それに応じた彼女を噛み殺そうとしたが、彼女の兄に蹴り飛ばされると同時に淳平にロッタの兄ごと海へ蹴り飛ばされる。そして、上記の様に海の中でマッシュとマルプルによって引導を渡される。
ゴッド・シスター
ジャミラ
サム
ネロ、ビアンキ
リリア
ボナ
シャーリー・ウォルター
メリンダ
アニメオリジナルキャラクター
ジャッジ
声 - 立木文彦
エルフの男性で、エルフを監視する機関である査問委員会の一員。エルフの長であるセルシアが淳平たちエルフを狩るモノたちに協力していることを知り、彼らの逮捕に動いた。冷静で狡猾な手段を選ぶ男で、「ミラージュゴーレム」と呼ばれる、相手と容姿はおろか能力までコピーできるゴーレムを用いて、淳平たちを敗北に陥れた。裁判では脱がされたエルフを呼んで淳平たちを有罪にするよう画策した。淳平たちが無罪放免になった後は彼らの監視役になり、査問委員の側でも呪文のかけらを調査していたがエルフたちからの苦情が絶えないことに業を煮やし、呪文のかけらを捜索する権限を賭けて用意周到に罠を仕掛けた上で淳平たちに勝負を提案するも、愛理の策による逆転劇で敗北した。
裁判長
声 - 水原リン
エルフの女性で、査問委員会に所属する裁判長。「エルフを狩るモノたち」裁判ではある事態を憂慮した上で、司法取引により淳平たちを無罪放免にする。呪文のかけらの持ち主。再び呪文のかけらが世界中に散った後、淳平たちに公認の許可証を与えたが、それ自体はエルフに対して強制ではなくあくまで協力を申し込む程度の効果であり、あまりその効果が芳しいものではなかったために淳平から「役立たずの免罪符」と扱われてしまった。
ギルド
アンディ
ブランコ
レイピア
声 - 高山みなみ
エルフの女性で、流れの格闘家。戦いにおいて容赦なく、それを見かねた師匠に「千の呪縛」と呼ばれる呪いをかけられ、1000人の相手に連続して勝利を得なければ背中に刻まれてカウントされた数字を消すことができなくなってしまった。同じ格闘家として感じるもののあった淳平と出会い、1000人目の相手として淳平と勝負することになる。その末に敗北するが、格闘家として真理を見出したことで呪いから解放された。
エミー
ロミナ
コリーナ
声 - 荒木香恵
愛理がブティックでのアルバイト中に出会った花売りの少女。田舎言葉で話す。かつて一目ぼれした王子に会おうと舞踏会に参加するためにダンスを練習しており、愛理から教えてもらうことになる。実はエルフで、そのことに気付いた愛理は彼女の思いと自分たちの目的の狭間で揺れてしまう。舞踏会に参り、その直後に城に乗り込んできた淳平に脱がされて怒鳴った際に王子に気付かれ、ダンスを申し込まれた。
レナ・オニール
声 - 浅川悠
盗賊風の女性で、お宝を狙っていたところで「エルフを狩るモノたち」を見付け、彼らに隠れてこっそりと74式戦車の底に張り付いて厳戒態勢だった街に侵入する。実はエルフで、正体がバレた直後に淳平に脱がされた。
レジーナ
声 - 熊谷ニーナ
エルフの女性で、ツリータウンの巫女。町で封印されていた伝説の魔道師の復活を阻止するために、異世界人である淳平たちを生贄にしようとしたが失敗に終わる。伝説の魔道師が復活したことで、今度は淳平たちに封印の手助けを求める。後に原作で同名のキャラが登場するが、アニメとは何の関係のない全くの別人である。
ビザール
伝説の魔術師(でんせつのまじゅつし)
声 - 南央美
ツリータウンで封印されていた魔術師。外見は小坊主の子供が巨大化したもの。強大な魔力を持つが子供の性格そのままに無知かつ無邪気で、人々の被害に構わず町を壊していたことで封印されていたが封印が解けて再び現れた。淳平たちの協力で封印まであと一歩のところであったが、完全に封印しきれずに木の化け物の姿に変貌する。しかし正夢枕の力で巨大化したピチに食べられてしまい、巨大なトイレットペーパーとして排泄された。
エルフの種族
作品内に登場するエルフは基本的には長くとがった耳を持ち、人間よりも潜在的に魔力を持つ。普通の人間の約10倍の寿命を持つ者もいれば、混血などで普通の人間と寿命が変わらない者もいる。広い意味で人間タイプではあるが、植物や精霊の一種のエルフも存在する。
コモンエルフ
ハーフエルフ
ダークエルフ
マンドラゴラエルフ
頭から花の生えた小人のように小さなエルフ。引き抜いた者は死ぬと言われているマンドラゴラ伝説(実は単なるデマで、引き抜いても死にはしない)の正体であり、普段は頭についている花だけを出して、根っこに相当する体を地中に潜らせて眠っている。水や酒などの液体を体につけることで、体内に吸収するという植物的な特徴も持ち合わせている。排他的かつ凶暴で、不用意に引き抜いた者を容赦なく制裁するほか、小柄な割りに力があり、ビンタ一発で淳平を張り倒してしまうほど。一方で子供のように無邪気で単純な性格のため、同じように頭に花をつけただけで簡単に仲間だと勘違いするなど、頭はあまり良くない。この中の1人に、呪文のかけらが張り付いていた。原作では裸同然の姿だが、アニメでは緑色のタイツのようなものを身にまとっていた。
人魚エルフ
雪エルフ
ハイランドエルフ
世界設定
作中における世界は、作品の主たる舞台となる「異世界」と、淳平たちの故郷である「日本」の2つに大別される。『2』で「精霊界エルディーナ」が追加される。
異世界
作品の舞台となる、いわゆる「剣と魔法の世界」。人間だけでなく、セルシアのようなエルフや亜族が暮らしている。日本と違い、食物の見た目と味が異なることが多い。通貨の単位はG(ゴールド)。天文学においては天動説が採られている。
ビレ
カーマガン地方
大会都市(たいかいとし)
海釣り公園(うみづりこうえん)
マーサ天文台
シャボン
エルフの国
テーブルロック
日本
淳平・愛理・律子の故郷であり、彼ら3人が還ることを望む世界。なお、「日本」は普通は地名ではあるが、作中では「異世界」から見ての、もう1つの世界(の一部)として扱っている。
神保町
東京タワー
しかし『リターンズ』ではハイランドエルフ族のキングに侵入された際に扉が破壊され、通行不可になる出来事が起きている。
小説では「エルフを狩るモノたち」の裁判の最中に日本との融合による影響から異世界に召喚されて降ってきて、その混乱に乗じて淳平たちがタワーの内部に逃げ出した。
精霊界エルディーナ
『2』の舞台となる新たな異世界。セルシアが住む「異世界」と違ってほとんどの住民がエルフ族であり、他は獣人を始めとした亜族で構成されている。今の所、人間は登場していない。
ウォーターバブル王国
鉄壁都市
港町マグブール
ソリン諸島
用語
呪文のかけら(じゅもんのかけら)
動物に変身した状態のセルシアが呪文のかけらを回収すると、かけらが障害となってしまい元の姿に戻れなくなってしまう。さらに、呪文のかけらの形や張り付いた場所によって顔の印象がおかしなものに変わってしまう場合もあり(犬の姿ならブチ犬、そしてヒゲ犬となり、アホウドリの姿だと妙に男っぽい顔つきになってしまうなど)、これがセルシアにとって悲劇(?)の元となってしまう。
回収した呪文のかけらは魔法によって放棄することも可能である。
とある事情で呪文のかけらが花火のように飛び散ったことがあったが、一時的に変形しただけなので総数は5個のままであった。ただしアニメでは、淳平たちを日本に帰す儀式の失敗によりさらに分裂し、第2期にて総計1025個となった。
アニメでは、感動することで肌の表面に現れるかけらを持つエルフが登場する。
変身指輪(へんしんゆびわ)
カレーライス
本格連載前の読みきり短編で、アネットが使用した召喚魔法によって呼び出した日本の物にカレーが混ざっており、以後捜索の結果回収したものをアネットが淳平のために届けようとするものの、その時の事情から運悪く食べることができなかった。
アニメの第1期第11話では異世界と日本の双方の世界の融合による影響で、異世界でありながらカレーが食べられる事態が起きた。ただし、以降の第2期ではカレーが発見されていない。
異世界ではサクランボがカレーの味をしているため、小説版ではそれらを用いて見た目の異なる、味がカレーライスの食べ物を作っている。
『完全アニメファンブック』の書き下ろしコミックでは、淳平が人を石化させるコカトリスを鶏肉代わりにチキンカレーを作ろうと試みるエピソードが描かれたが失敗している。異世界ではカレー粉に必要なスパイス「ターメリック」「コリアンダー」「クミン」の代用品として使ったのが医薬品の原料であったり、香辛料系の草や実、根は魔法的な効果を発揮する媒介になっている。このスパイスの代用品として使った魔法薬に蘇生効果があったため、ぶつ切りにされて煮込まれていたコカトリスはカレー色の姿で復活し、人をカレーに変える化物になってしまった。
『リターンズ』ではマグナがセルシアから受けた援助物資に入っていたカレー粉に魔力が含まれていることに気付き、「カレーの街」である神保町を丸ごと召喚し、回収したカレーを用いた独自の破壊魔法「ヒガデルカレー(カレーの辛さと食べた者の口の大きさに比例して破壊力が増大する火炎放射魔法)」を編み出す。事件解決後も、ハイランドエルフは色々な意味でこの食べ物と密接に関わることとなる。
また、異世界では名前や外観がカレーにそっくりな食べ物が存在する。
ガリーライス
ポークカレー
ウコンライス
74式戦車(ななよんしきせんしゃ)
ピチカート
柔らか巻紙(やわらかまきがみ)
モールド
ドーンはそれを研究し、操作することを可能にした。ただし、モールドは異世界にしか証明されないもので、淳平・愛理・律子の別世界からの人間やピチのような異次元生物にはモールドが存在しない(もしくはモールドに関する技術では認識できない)。
モールド・クリニック
悲しい時に飲むスープ
正夢枕(まさゆめまくら)
アニメ第2期では終盤におけるキーアイテムとなる。
クイダ・オーレ
書誌情報
単行本
- 矢上裕 『エルフを狩るモノたち』 メディアワークス〈電撃コミックス〉、全21巻
- 1995年7月15日発行 ISBN 4-07-303172-4
- 1995年11月15日発行 ISBN 4-07-303829-X
- 1996年3月15日発行 ISBN 4-07-304214-9
- 1996年9月15日発行 ISBN 4-07-305076-1
- 1997年1月15日発行 ISBN 4-07-305484-8
- 1997年6月15日発行 ISBN 4-07-306325-1
- 1997年10月15日発行 ISBN 4-07-307017-7
- 1998年1月15日発行 ISBN 4-07-307661-2
- 1998年5月15日発行 ISBN 4-07-308703-7
- 1998年11月15日発行 ISBN 4-07-310137-4
- 1999年2月15日発行 ISBN 4-07-310982-0 - 『月刊電撃コミックガオ!』未掲載の長編を収録
- 1999年4月15日発行 ISBN 4-07-311473-5
- 1999年9月15日発行 ISBN 4-8402-1273-2
- 2000年1月15日発行 ISBN 4-8402-1400-X
- 2000年7月15日発行 ISBN 4-8402-1590-1
- 2001年1月15日発行 ISBN 4-8402-1731-9
- 2001年7月15日発行 ISBN 4-8402-1872-2
- 2002年1月15日発行 ISBN 4-8402-2018-2
- 2002年7月15日発行 ISBN 4-8402-2134-0
- 2003年1月15日発行 ISBN 4-8402-2281-9
- 2003年4月15日発行 ISBN 4-8402-2345-9
- 矢上裕 『エルフを狩るモノたちDX』 メディアワークス〈電撃コミックス〉、単巻
- 1996年6月15日発行 ISBN 4-07-304705-1 - 『エルフを狩るモノたち』本編前の読み切り短編を収録
- 矢上裕 『エルフを狩るモノたちリターンズ』 メディアワークス〈電撃コミックス〉、全1巻
- 2008年3月15日発行 ISBN 978-4-8402-4217-2
- 矢上裕 『エルフを狩るモノたち2』 ほるぷ出版〈メテオCOMICS〉、全10巻
- 2013年5月20日発行 ISBN 978-4-593-85729-6
- 2013年11月12日発行 ISBN 978-4-593-85729-6
- 2014年6月20日発行 ISBN 978-4-593-85781-4
- 2014年12月12日発行 ISBN 978-4-593-85797-5
- 2015年6月12日発行 ISBN 978-4-593-85808-8
- 2015年12月10日発行 ISBN 978-4-593-85822-4
- 2016年5月11日発行 ISBN 978-4-593-85834-7
- 2016年10月8日発行 ISBN 978-4-593-85845-3
- 2017年5月12日発行 ISBN 978-4-593-85860-6
- 2018年1月12日発売 ISBN 978-4-593-85876-7
完全アニメファンブック
- 『エルフを狩るモノたち 完全アニメファンブック〜大盛辛口編〜』(1997年6月15日発行、ISBN 4-07-304728-0)
- 第1期の内容を扱っており、書き下ろしコミックも掲載されている。
- 第1期の内容を扱っており、書き下ろしコミックも掲載されている。
小説
- 『エルフを狩るモノたち』(1998年7月25日発行、ISBN 4-07-309217-0)
- アニメ版シリーズ構成担当のあみやまさはるによるノベライズ。電撃文庫より発行。単巻。アニメ版第1期のラスト2話を中心に書かれ、クライマックスは大きく加筆修正されている。
- アニメ版シリーズ構成担当のあみやまさはるによるノベライズ。電撃文庫より発行。単巻。アニメ版第1期のラスト2話を中心に書かれ、クライマックスは大きく加筆修正されている。
テレビアニメ
第1期は1996年10月3日から同年12月19日までテレビ東京にて放送(のちにIBC岩手放送でも放送)。全12話。
第2期は『エルフを狩るモノたちII(セカンド)』というタイトルで1997年10月1日から同年12月24日まで放送。全12話。
次回予告の締め台詞は、第1期では「来週も起きてろよ」(淳平)、「来週も起きててね」(愛理・律子・セルシア)。第2期では「お代わり、もう一杯!」。
スタッフ
- 原作 - 矢上裕
- 監督 - 片山一良(第1期)→福冨博(第2期)
- シリーズ構成 - あみやまさはる
- キャラクターデザイン - 後藤圭二
- 設定デザイン - 長野伸明(第1期)
- 美術監督 - 古谷彰(第1期)→丸森俊昭(第2期)
- 色彩設計 - 松浦恵理子(第1期)→今泉ひろみ(第2期)
- 撮影監督 - 池上元秋(第1期)→吉田光伸(第2期)
- 編集 - 古川雅士
- 音楽 - 堤秀樹(第1期)→堤秀樹、横山剛(第2期)
- 音響監督 - 明田川進
- プロデューサー - 財前健一郎、大西敏樹
- アニメーション制作 - グループ・タック
- 製作 - アミューズ、Project E2(第2期)
主題歌
エルフを狩るモノたち
オープニングテーマ「Angel Blue」
エンディングテーマ「天才は最後にやってくる」
エルフを狩るモノたちII
オープニングテーマ「Round11」
エンディングテーマ「奇跡の向こう側へ」
各話リスト
「放送日」はテレビ東京での放送時による。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
エルフを狩るモノたち | ||||||
1 | 来襲! エルフを狩るモノたち | あみやまさはる | 片山一良 | 織田美浩 | 長野伸明 | 1996年 10月3日 |
2 | 誕生! 無敵のパーティー | 久保田雅史 | 小村敏明 | 木下勇喜 | 10月10日 | |
3 | 選択! 赤と青の秘薬 | 山田靖智 | 阿部雅司 | しまだひであき | 10月17日 | |
4 | 必殺! 1000人目をねらえ | あみやまさはる | 石山タカ明 | 大野和寿 | 平山英嗣 | 10月24日 |
5 | 追加! 五番目の仲魔 | 山田靖智 | 岡崎幸男 | 山崎展義 星野浩一 |
10月31日 | |
6 | 戦慄! 史上最悪の呪文 | 久保田雅史 | 織田美浩 | 本橋秀之 | 11月7日 | |
7 | 恐怖! お花畑でつかまえて | あみやまさはる | 小村敏明 | 木下勇喜 | 11月14日 | |
8 | 臨終? あの世の果てまでも | 久保田雅史 | 阿部雅司 | しまだひであき | 11月21日 | |
9 | 感動! 君よ美しく舞え | 山田靖智 | 石山タカ明 | 大野和寿 | 平山英嗣 | 11月28日 |
10 | 悲劇! 脱ぎたいエルフ | 焼津半次 | 岡崎幸男 | 山崎展義 | 12月5日 | |
11 | 逆襲! お前たちに明日はない | あみやまさはる | 小村敏明 | 織田美浩 | 本橋秀之 | 12月12日 |
12 | そしてエルフを狩るモノたち | 片山一良 | 後藤圭二 | 12月19日 | ||
エルフを狩るモノたちII | ||||||
1 | エルフを釣るモノたち | あみやまさはる | 福冨博 | 宗崎暢芳 | 1997年 10月1日 | |
2 | フキたいモノたち | 久保田雅史 | 森脇真琴 | 中島弘明 | 近藤優次 | 10月8日 |
3 | 呪われたっケ?モノたち | 植竹須美男 | 太田博光 | 原田峰文 | 10月15日 | |
4 | 天と地を操るモノたち | 山田靖智 | 大原実 | 宇津木勇 | 10月22日 | |
5 | マメにはまるモノたち | 植竹須美男 | 飯島正勝 | 宗崎暢芳 | 10月29日 | |
6 | 騙されるモノたち | 山田靖智 | 葛谷直行 | 中島弘明 | 近藤優次 | 11月5日 |
7 | ウルフを狩るモノたち | 久保田雅史 | 太田博光 | 原田峰文 | 11月12日 | |
8 | 時にはエルフを守るモノたち | 植竹須美男 | 秦義人 | 宇津木勇 | 11月19日 | |
9 | ノエルを待つモノたち | 山田靖智 | 飯島正勝 | 湖山禎崇 | 宗崎暢芳 | 11月26日 |
10 | 主役を争うモノたち | 久保田雅史 | 中島弘明 | 近藤優次 | 12月3日 | |
11 | 夢見るモノたち | あみやまさはる | 湖山禎崇 | 太田博光 | 原田峰文 | 12月10日 |
12 | やっぱりエルフを狩るモノたち | 新田義方 | 中野裕道 | 宗崎暢芳 | 12月24日 |
ビデオ・LD・DVD
アミューズピクチャーズより発売。テレビ放送時の女性のヌードシーンの露出の度合いがやや多めに修正されている。
- ビデオ・LD版は1巻につき2話収録、第1期・第2期ともに各6巻で、計12巻。各巻にて特典映像を収録。
- DVD版は1巻につき4話収録、第1期・第2期共に各3巻で、計6巻。音声特典として第1期には英語の吹き替え版を、第2期にはキャラクターのセリフを除去したバージョンとなっている。DVD版の第2期第3巻にのみ、初回特典として新たに撮り起こした映像に加え、ビデオ・LD版の特典映像などが収録された特別賞与版のDVDが付加されていた。また、第1期全3巻購入特典として後藤圭二描き下ろしのDVD全巻収納可能のカートンボックスがプレゼントされた。
ラジオドラマ
1996年にTBSラジオにおいて、ラジオドラマが放送された。 キャストはアニメ版とは異なっている。ドラマCDとして全3巻が発売されている。
原作:矢上裕 構成:あみやまさはる 脚本:あみやまさはる 山田健一 久保田雅史 演出:佐藤司 音楽:伊藤ヨシユキ
龍造寺淳平:辻谷耕史 小宮山愛理:久川綾 井上律子:山崎和佳奈 セルシア(ポチ):冬馬由美 ナレーション:森川智之
ゲーム
評価 | ||||||
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レビュー結果 | |
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媒体 | 結果 |
ファミ通 | (完全版)22/40 (PS花札編)24/40 |
いずれもアルトロンより発売。
- エルフを狩るモノたち(セガサターン・1997年4月25日)
- エルフを狩るモノたち −完全版−(プレイステーション・1997年8月7日)
- テレビアニメ第1期のアニメ映像を使用したムービーアドベンチャーゲーム。
- エルフを狩るモノたち −花札編−(プレイステーション・1997年8月28日)
- エルフを狩るモノたち −花札編−(セガサターン・1997年9月4日)
- 花札勝負でエルフを脱がす脱衣ゲーム。PS版はファミ通クロスレビューでは7、5、6、6の24点。レビュアーは花札が意外と本格的、ストーリー進行に花札する目的があるのがいい、脱衣ゲームと作品がマッチしているとした一方、勝敗が決まったときの台詞がうるさい、ストーリーはざっくりしていて静止画ばかり、対戦中の台詞をカットできず煩わしい、点数の高い役でアガったときの台詞がほしかったとした。
- エルフを狩るモノたちII(セガサターン・1998年7月16日)
- エルフを狩るモノたちII(プレイステーション・1998年8月13日)
- テレビアニメ第2期のアニメ映像を使用したムービーアドベンチャーゲーム。
- テレビアニメ第1期のアニメ映像を使用したムービーアドベンチャーゲーム。
- 花札勝負でエルフを脱がす脱衣ゲーム。PS版はファミ通クロスレビューでは7、5、6、6の24点。レビュアーは花札が意外と本格的、ストーリー進行に花札する目的があるのがいい、脱衣ゲームと作品がマッチしているとした一方、勝敗が決まったときの台詞がうるさい、ストーリーはざっくりしていて静止画ばかり、対戦中の台詞をカットできず煩わしい、点数の高い役でアガったときの台詞がほしかったとした。
- テレビアニメ第2期のアニメ映像を使用したムービーアドベンチャーゲーム。