シックスハートプリンセス
以下はWikipediaより引用
要約
『シックスハートプリンセス』(SixHeartsPrincess、6♡Princess、Six♡Princess)とは現代美術家・ポップアーティスト・映画監督である村上隆が製作を進めている魔法少女アニメーション作品である。公式略称は「6HP」。
概要
2010年9月、「Pop Life : Art in a Material World」展で村上による魔女っ子もの作品が発表された。その後、フランスヴェルサイユのヴェルサイユ宮殿で開催された村上の個展「MURAKAMI VERSAILLES」でアニメのオープニング風&エンディング風PV『Six♡Princess』が展示された。『南総里見八犬伝』に登場する珠に記された「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」がモチーフとして使われており、その文字を体に持つマスコットたちは村上隆テイストがよく現れたキモかわいいキャラクターとなっている。
2013年に各種商品展開と共に新PVが公開される。2010年では変身ヒロインは3人いたが、新バージョンでは新しい変身ヒロインが1人追加されている。また、コスプレCureのサイトで情報が断片的に先行公開されており、上記の4人以外にも変身ヒロインは存在する。
2016年12月30日には『6HP/シックスハートプリンセス』のタイトルでTOKYO MXにて放送された。なお、放送前に村上は「制作状況が逼迫し未完成であるが、線画・背景レイアウト状態で放映する」と述べ、本編映像に加えて「謝罪&言い訳ドキュメンタリー」という構成になることを明かしていた。。2017年6月24日にはフルCG版として19:00から1時間枠で放送される。しかし、その後ストーリーが全く異なる第1話「然れども天地の御真名」が同年9月29日にTOKYO MXで放送され、それ以降不定期に放送されている。全15話予定。
ストーリー
羽仁はるかは元気で明るくてちょっとおバカだけど、陽ノ杜(ひのもり)学園に通う中学2年生。演劇部に所属し、学園祭で演じる予定の舞台の脚本を書いているがなかなか進まず、幼なじみの悌上たまきに急かされながらも、楽しい日々を送っていた。
はるかが住む陽ノ杜市には罪獣(ざいじゅう)というモンスターが現れては人や街を救う伝説の戦姫巫女ハートプリンセスたちが存在した。罪獣から人々を守るプリンセス。そんなプリンセスに憧れるはるか。「いつか、私もプリンセスに……!」。しかしある日、家で台本を書いていたはるかの元に不思議な猫、仁ちゃんが現れはるかに告げる。「仁の心を持つプリンセスになる素質があるとお見受けした。どうだい、プリンセスになってくれるかい?」。快く承諾するはるか、仁ちゃんが持ってる玉の煙を吸いこむと突然体が光を帯びて牡丹の花が体に浮かび――――。変身コンパクトを渡したままいなくなった仁ちゃん、ある日ミュージカルのロケハンでたまきと大きい神社に赴くと、突然悲鳴が!「たまきちゃん!」。そこに現れたのは仁ちゃん。「罪獣が現れた!ピンクプリンセスにいますぐ変身するんだ!」。こうしてはるかはピンクプリンセスに変身するが……。
登場人物
主要人物
羽仁 はるか(はに はるか) / ピンクプリンセス
悌上 たまき(ていじょう たまき) / ブラックプリンセス
声 - 広橋涼
はるかの幼馴染。陽ノ杜学園中等部2年生。演劇部所属。おとなしくて友達想いの優しい黒髪ボブの女の子。アンダーリムの太縁眼鏡をかけており、前髪は切り揃えている。よくはるかに振り回されている。幼少期には既に親はおらず、孤児同士で陽ノ杜市に避難する道中、ギャングの襲撃に巻き込まれた際に幼少期の房之助と出会っている。現在は孤児院を兼ねた寺院に暮らしている。実は未覚醒だがハートプリンセスの資格をもち、悌ちゃんに覚醒させられそうになったが、邪魔が入り未遂に終わった。房之助から聞かされた月猫族の目的、「忘れ名の里」の件以降、ハートプリンスとなった際には土狼族に手を貸す決意をする代わりに、これ以上罪獣をつかって街を荒せないことを房之助に約束させた。牡丹の紋章の位置は下腹部。
義堂 あみ(ぎどう あみ) / ブループリンセス
牟礼 ゆかり(むれ ゆかり) / イエロープリンセス
大信 めぐみ(だいしん めぐみ) / ゴールドプリンセス
声 - 早見沙織
はるかより先に活躍しているハートプリンセス。陽ノ杜学園高等部2年生で生徒会長。かなで、まことと共にチームで活動しているまとめ役。金髪の髪を赤いリボンでポニーテールにしている。ハートプリンセスに契約させた月猫族を怪しんでいる。ゴールドプリンセスに変身する。牡丹の紋章の位置は右目。
智鳥 かなで(ちどり かなで) / パープルプリンセス
声 - 日高里菜
陽ノ杜学園高等部2年生。色黒の女の子。ボーイッシュで学校では男子の制服を着ている。まこと、めぐみとともにハートプリンセスとして世界を救う活動に勤しんでいる。パープルプリンセスに変身する。牡丹の紋章の位置は額。
吉忠 まこと(よしただ まこと) / グリーンプリンセス
声 - 久野美咲
陽ノ杜学園高等部2年生。腰丈の緑のツインテールにアホ毛がはえた元気な女の子。能天気で関西弁を話し、ダジャレ好きでよくかなでを笑わせようとしている。かなで、めぐみとともにハートプリンセスの活動をしている。グリーンプリンセスに変身する。牡丹の紋章の位置は両腕で合わせ絵となっている。
月猫族
仁ちゃん(じんちゃん)
声 - 矢島晶子
はるかのパートナーであるピンクの月猫族。耳が体の半分を占めるほど長く、左目が青で、右目が黄色になっている。常識人ではるかの突っ込み役でもある。人間に変身時は、ピンクのパーカーを着たツインテールの少女に変身する。
義ちゃん(ぎちゃん)
礼ちゃん(れいちゃん)
信ちゃん(しんちゃん)
声 - 小笠原早紀
めぐみのパートナーである薄いイエローの月猫族。左目が赤で、右目が黄緑色で、顔に白い仮面をつけている。いつもは智ちゃん、忠ちゃんと共に陽の杜学園の生徒会室を利用しておりのんびりしている。丁寧口調でおっとりとしている。人間に変身時は貴婦人姿の少女になる。
智ちゃん(ちちゃん)
声 - 辻あゆみ
かなでのパートナーであるパープルの月猫族。左目が赤で、右が青になっている。感情の起伏が激しく、いつも早口で喋る。声がかん高く、語尾に「~だっち」をつける。共に行動している忠ちゃんの言葉を理解できていないでいる。人間に変身時は女性ロッカーの姿になる。
忠ちゃん(ちゅうちゃん)
声 - 杜野まこ
まことのパートナーであるグリーンの長毛種の月猫族。左目が青で、右目は黄色で、顔まわりが紫色である。「モフフ」しか喋ることができず、常に智ちゃん、信ちゃんの通訳が必要だが、智ちゃんには通じていないため誤解を生みだすことが多い。人間に変身時はフード姿のガングロギャルになる。
孝ちゃん(こうちゃん)
声 - 山路和弘
はるかの夢に出てくる白い月猫族。第1話冒頭でフユセによってハートプリンセスたちが体内に取り込まれ心の石がそろってしまったことに驚愕する。フユセが自害した後、あらわれた紫の結晶を拾った。それ以降の消息は不明。
悌ちゃん(ていちゃん)
声 - 内田りりこ
たまきのパートナーである黒い月猫族。帽子をかぶっている。第6話でたまきとのハートプリンセスの契約を完全に履行しようと動いていたが、邪魔が入りまた未遂に終わる。早口で声のトーンが高く、口癖は「~なのです!」。
地狼族
吠上 房之助(ほえがみ ふさのすけ)
嗅霧湖 四条(かぎりこ しじょう)
爪陀琉 六角(つまだる ろっかく)
牙更城 王(がさらぎ わん)
房次(ふさじ)
その他の人物
カナモリ
声 - 井上和彦
はるかたち演劇部の顧問となった男性教師。腰までの金髪、蒼眼で白スーツを着ている。容姿端麗で初登校時は女子生徒をメロメロにした。一方で、地狼族にテレパシーで話しかけたり、謎のゲートを閉じる呪文を知っていたりするなど謎が多い。
孝愈川ふゆせ
声 - 三石琴乃
はるかの夢に出てくる金髪の少女。600年前、孝のハートプリンセスでありなががら土狼族の味方をしていた。土狼族の房次と共に狼里を守るためにハートプリンセス(月猫族)&人間対土狼族の戦争を食い止めようと務めていた。しかし一向に戦闘は止まず、激化していた。土狼族の壊滅が明らかになったころ、房次は最後の賭けに自らの命を犠牲にツミトガノカケラを使うことを決断する。房次はふゆせに逃げることを勧めたが、彼女は逃げず2人で世界を救うことを決断した。
ツミトガノカケラによって2人の魂が融合した姿が、第1話に登場した異形の化物。ビルを超す大きさでどんな兵器でも傷つかない強靭な体を持ち、本能のままに破壊行為を行っていた。動きを止めようとしたハートプリンセスを体内に取り込んでいったが、その際に発したメッセージで正気に戻り自らナイフを取り出し自害した。実家は城のような造形をしている。
用語解説
ハートプリンセス
罪獣(ざいじゅう)
ハートコンパクト
断罪 終ノ陣(だんざい ついのじん)
滅却楼(めっきゃくろう)
圧縮伝来(あっしゅくでんらい)
月猫族(つきねこぞく)
地狼族(つちいぬぞく)
狼郷(いぬざと)
ツミトガノカケラ
石のかけら
陽ノ杜市(ひのもりし)
陽ノ杜学園中等部・高等部
この世の果ての境界線
大きな鍵
スタッフ
- 企画・原案・監督 - 村上隆
- 脚本・シリーズ構成 - 中川大地
- 脚本協力 - 片山慎三
- キャラクター&コスチュームデザイン・総作画監督 - mebae
- 猫街イメージボード - TNSK
- メカデザイン・世界観設定 - JNTHED
- 色彩設計・色指定・検査 - 藤井瞳
- 美術監督 - 小倉宏昌
- 撮影監督 - 権田光一
- 編集 - 野々市谷有美
- CGアニメーション監督 - 三浦武蔵(STUDIO PONCOTAN)
- CGディレクター - 本岡宏紀
- 3Dアニメーション・VFX - STUDIO PONCOTAN
- 3DCG - Studio GOONEYS
- 音響監督 - なかのとおる
- 音楽 - 諸橋邦行
- 音響制作 - JVCケンウッド・ビデオテック
- 音響効果 - 浦畑将、清水真奈
- サウンドミキサー - 滝沢おさむ
- 音楽プロデュース・選曲 - 安藤友章(セブンゲート)
- 企画・プロデュース - 笠原ちあき
- プロデューサー - 中薗大雅
- 制作プロデューサー - 奥原伸啓(ディオメディア)
- アシスタントプロデューサー - 石田博、藤原哲郎
- 制作デスク - 稲垣壮洋
- 制作協力 - 東京メトロポリタンテレビジョン
- アニメーション制作 - STUDIO PONCOTAN、カイカイキキ
- 制作・著作 - 有限会社カイカイキキ
主題歌
オープニングテーマ「six Heart Princess!~トキメキ☆魔法~」
本編より先に完成したため、月猫族と敵のキャラクターデザイン、ハートコンパクトのデザイン、ハートプリンセスの武器が異なっている。本編未登場。
エンディングテーマ「ROCK you Princess!」
CGダンスアニメーションになっており、振り付けは前田健が担当。こちらも本編とは月猫族のキャラクターデザインが異なる。
第5話以降エンディングアニメーションが変化しており、前半には陽の杜学園の文化祭が背景に、後半では6人のハートプリンセスが登場している。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
パイロット版 | - | 山下卓 | mebae | - | - | 2016年 12月30日 |
第一話 | 然れども天地の御真名 | 中川大地 | 島津裕行 | 上田繁 | 斎藤雅和、山崎輝彦、吉村恵 粟井重紀、阪本麻衣、新村杏子 |
2017年 9月24日 |
第二話 | 日の光の力等しき一日。 | 中川大地 中薗大雅 片山慎三 村上隆 |
島津裕行 mebae |
竹下健一 | 田中彩、井上ジェット、福地和浩 | 12月23日 |
第三話 | 響け「義」の歌!情熱の青牡丹 | 島津裕行 島崎奈々子 mebae |
江島泰男 | 福地和浩 | 2018年 6月17日 | |
第四話 | 謎の転校先生 | 島津裕行 島崎奈々子 高村雄太 |
高村雄太 | 飯田清貴、飯飼一幸、芦谷耕平 | 9月22日 | |
第五話 | この世の果ての境界線 | 中川大地 片山慎三 村上隆 |
島津裕行 島崎奈々子 竹下健一 元永慶太郎 |
竹下健一 元永慶太郎 |
松本弘、矢吹豪 | 2019年 3月31日 |
第六話 | 信じるものは何ですか? | 島崎奈々子 島津裕行 |
島崎奈々子 |
高橋敦子 | 5月26日 | |
第七話 | 勿忘郷(わすれなのさと) | 中川大地 片山慎三 うだたん 村上隆 |
高村雄太 島津裕行 島崎奈々子 |
高村雄太 | 寺尾憲治、飯田清貴、芦谷耕平 福地和浩 |
9月21日 |
第八話 | 2022年 予定 |