映画大好きポンポさん
漫画
作者:杉谷庄吾【人間プラモ】,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:MFCジーン ピクシブシリーズ,
発表期間:2017年4月 -,
巻数:既刊6巻,
映画
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】,
監督:平尾隆之,
キャラクターデザイン:足立慎吾,
音楽:松隈ケンタ,
制作:CLAP,
製作:映画大好きポンポさん製作委員会,
以下はWikipediaより引用
要約
『映画大好きポンポさん』(えいがだいすきポンポさん)は杉谷庄吾【人間プラモ】による日本の漫画作品。2017年4月にイラスト投稿サイト「pixiv」に投稿された。映画プロデューサーのポンポを軸とし、新人映画監督のジーンや新人女優のナタリーの成長を描いている。第1作以後も「NYALLYWOOD STUDIOS SERIES」と題して続編やスピンオフ作品が制作され、既刊6巻。
「マンガ大賞2018」で10位、「このマンガがすごい! 2018 オトコ編」で17位。pixivでは65万ビューを突破している(2020年2月28日発表時点)。
作品一覧
制作背景
本作は2015年5月に、5分の深夜アニメ用に制作されたが頓挫した企画が元になっている。ポンポというキャラクターを捨てるのは勿体ないと判断した杉谷は、アニメが無理なら漫画にすればいいと考え本作を制作した。
第1作投稿後、多数の出版社から書籍化の話が入り、同時に続編執筆も求められたが、杉谷は『ポンポさん』は1作で綺麗に完結していること、描きたいネタがないこと、別件の締め切りに追われていることを理由に断っていた。だがその後2018年1月、ある打ち合わせで『ポンポさん』の続編『ポンポさん2』の打診を受けて簡単に了承した。杉谷は当時続編を打診した編集者に謝罪し、「何事もタイミングが大事」と述べている。
『映画大好きフランちゃん』は、1話10頁ほどの短編の執筆を依頼され、喫茶店で女の子たちが映画談義する内容になる予定だったが、同時に『2』を執筆していたことから、2作に繋がりを持たせれば世界を広げられるとの考えから制作された。前半が1話完結制になっているのは初期構想の名残。
あらすじ
映画大好きポンポさん
また、ポンポの元でアシスタントとして働くジーンは、ある日ポンポから自身の映画「MARINE」の予告編制作を依頼される。ポンポは予告編映像の出来や、自身が執筆した新作映画「MEISTER」の脚本に対する反応からジーンのセンスを見出し、「MEISTER」の監督をジーンに任せ、ヒロイン役にナタリーを抜擢する。
当初は不安に思っていたジーンとナタリーだったが、周囲からのアドバイスで自信をつけ映画制作に臨む。完成した「MEISTER」、ジーン、ナタリー、ポンポは映画界の最高峰であるニャカデミー賞を受賞する。
映画大好きポンポさん2
「マックスストーム2」はポンポと映画監督のコルベットにより「普通」の続編として再編集され無事完成に漕ぎつけるも、ジーンは多くの人に迷惑をかけたため「クビ」という体裁で一時ポンポの祖父ペーターゼンの元へ追放される。ペーターゼンの家にある様々な映画の脚本を読んだジーンは自分自身で映画を制作することを決意し、ペーターゼンフィルムを辞めて脚本制作に取り組む。脚本を完成させたジーンはナタリーとミスティアを起用して映画「LOVE・Begets・LOVE」の制作を開始するが、凝りすぎて予算がなくなったため、ポンポに助力を請う。ポンポは協力する条件として、自身の新作映画「Lunch Waggon」との対決を持ちかける。
2人の映画が完成し、ジーンはポンポの映画を称え、ポンポはジーンの映画を鑑賞したことで、制作者としての視点しか持っていなかった自分にも純粋に映画が好きな気持ちがあったことに気づく。
映画大好きフランちゃん
フランは改めて自分がどのような映画スターになりたいのか見つめ直し、その旨をポンポに述べる。ポンポはフランの答えがあまりにも素敵なものだったため、フランを新作映画「Lunch Waggon」の主演に抜擢する。「Lunch Waggon」はヒットし、フランの元には多くの出演依頼が届けられたが、どれも「Lunch Waggon」でのような役ばかりだった。このためフランは全ての依頼を断り、自身が主演する映画の企画書を執筆していた。企画書を読んだポンポは、フラン主演映画の第2作制作を宣言する。
映画大好きカーナちゃん
ガチガチのSFオタクであるデュラントの脚本はいちいち科学的根拠を並べた説明書きが付き、物語の前に設定が難解でとっつきにくいものだった。そこをカーナが指摘し、もっと単純に見せるように指示する。それではスペースオペラになってしまうと乗り気ではないデュラントに対し、ならば自分をスターにするための脚本にしろと言い放つ。そこでようやく意地の張りどころが間違っていたと気付く。同時に宇宙戦闘機の形なども言葉ではなくイラストを添えるなど、とにかく解りやすいものへと変えていった。この変更がポンポさんに認められ、「直すところは山程あるがギリギリの線を越えてきた」と評価され、映画化が決定した。そして、特殊撮影の協力を「マックスストーム2」などのプロデューサーのウェズに求め、「最高級の映画しか撮りたくない」というウェズは予算をポンポさんと同額出す代わりに、主演と監督として人気俳優のレオンの採用を求める。
脚本の修正にコルベットとレオンも加わり、無事に脚本にOKが出て製作準備が始まるが、今度はヒロイン役であるカーナの演技がネックとなる。だが、それを反骨精神から「役者マシン」になりきることで克服してしまう。そうして周囲の大人を騙しつつ映画撮影が進むうちに、その「偽りの演技」が自身の演技へと昇華されてゆく。そうして完成した映画は、プレス向けの試写会で高評価を得る。
その裏で、ペーターゼンとジーン監督が闇の胎動を始める。
登場人物
声の項は劇場アニメ版の声優。
ペーターゼンフィルム
俳優
映画関係者
エッグノッグ
ペーターゼンフィルムの近くにあるダイナー。
フランチェスカ・マッツェンティーニ
その他
アラン・ガードナー
声 - 木島隆一
映画オリジナルキャラクター。大手銀行「ニャリウッド銀行」に勤務するエリート銀行員。ハイスクール時代はジーンとは同級生で、商談に向かった先で、同じ地に映画撮影に来ていたジーンと再会する。仕事に行き詰まりを感じ退職を考える中、ジーンの映画制作が危機に陥ったことを知り行動を起こすことになる。
単行本
劇場アニメ
単行本第1巻の帯でアニメ化が発表され、『映画大好きフランちゃん』の帯で劇場アニメ映画となることが発表された。当初は2020年公開を予定していたが、その後2021年3月19日公開予定となった。その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響を理由に2021年6月4日に再度延期され、同日に公開された。
スタッフ
- 原作 - 杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)『映画大好きポンポさん』(MFCジーン ピクシブシリーズ / KADOKAWA刊)
- 監督・脚本・音響監督 - 平尾隆之
- キャラクターデザイン - 足立慎吾
- サブキャラクターデザイン - 友岡新平、清水慶太、朝来昭子、矢吹智美、山下祐
- 衣装デザイン - 久保薗美鈴
- プロップデザイン - 矢吹智美、加藤優、黒田明日香
- 演出 - 居村健治
- 助手 - 三宅寛治
- 作画監督 - 加藤やすひさ、友岡新平、大杉尚広、矢吹智美、永田大樹、寺尾憲治、清水慶太
- 美術監督 - 宮本美羽、二嶋隆文
- 色彩設計 - 千葉絵美
- 撮影監督 - 星名工、魚山真志
- CG監督 - 髙橋将人
- 編集 - 今井剛
- 音楽 - 松隈ケンタ
- プロデューサー - 新井孝介、森井巧、兼岩元子、岩瀬智彦、向井地基起、長谷川嘉範
- 制作プロデューサー - 松尾亮一郎
- 配給 - 角川ANIMATION
- アニメーション制作 - CLAP
- 製作 - 映画大好きポンポさん製作委員会(KADOKAWA、ハピネットファントム・スタジオ、エイベックス・ピクチャーズ、松竹、スタジオマウス、ムービック、ムービーウォーカー)
テーマ曲
オープニングテーマ「Dance On Fire」
主題歌「窓を開けて」
挿入歌「反逆者の僕ら」
挿入歌「例えば」
脚注
外部リンク
- 劇場アニメ『映画大好きポンポさん』公式サイト
- 『映画大好きポンポさん』公式 (@pomposan) - X(旧Twitter)
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