ペッパピッグ
以下はWikipediaより引用
要約
『ペッパピッグ』(Peppa Pig)は、アストレー・ベイカー・デイヴィス(英語版)とエンターテインメント・ワン制作のテレビアニメ。
日本では2017年に株式会社セガトイズがマスターライセンス権を取得し、2018年3月から日本オリジナル商品の発売を開始した。2019年12月30日、本作の権利を保有する番組制作・配給会社エンターテインメント・ワンはハズブロの子会社になった。
日本ではカートゥーン ネットワークで放送された後、キャストを一新したバージョンが『ペッパピッグ@きんてれ』という題名でテレビ東京系の幼児向けバラエティ番組『きんだーてれび』にて放送、2021年7月3日から2023年6月24日まではテレビ東京系のコンプレックス番組『イニミニマニモ -ペッパピッグ&パジャマスク-』の前半に放送されていた。
登場人物
声の項は特に記載のない場合、カートゥーン ネットワーク版 / テレビ東京版とする。
ジョージピッグ
ダディピッグ
グランパ
グランマ
スージーシープ
エピソード
第1シーズン
第2シーズン
ペッパピッグ@きんてれ
スタッフ
- 監督・プロデュース:ネヴィル・アストレー、マーク・ベイカー
- 脚本:ネヴィル・アストレー、マーク・ベイカー、フィリップ・ホール
- 音楽:ジュリアン・ノット
日本語版制作スタッフ
カートゥーン ネットワーク版
きんだーてれび版
- 翻訳 : 大川直美
- 演出 : 杉本理子
- 音響制作 : ACクリエイト
- 制作協力 : セイバーリンクス
- 製作 : セガトイズ
主題歌
- ROCO「カラフルファンファーレ」
放送
これまでに、イギリスでは第3シーズンまで放送されているほか、アメリカ合衆国では第1シーズンがカートゥーン ネットワークで2005年8月22日から、ニコロデオンのノギン(現:ニック・ジュニア)で2007年12月から2008年1月まで、現地の声優による吹き替えで放送が行われた。このほかにも世界180の国と地域で放送されている。
日本での放送
日本ではカートゥーン ネットワークで一時放送されていたが、2011年に放送を終了した。2017年、日本でのマスターライセンス権を株式会社セガトイズが取得し、同年10月よりテレビ東京系にて「ペッパピッグ@きんてれ」としてきんだーてれび内で放送を開始し、これに伴い絵本・玩具も展開されていくことが発表された。さらに、2021年7月3日からは、テレビ東京系にて『イニミニマニモ -ペッパピッグ&パジャマスク-』で、『しゅつどう!パジャマスク』と同時放送されている。
また、テレビ東京版は2018年1月27日からディズニージュニアでも放送されるようになった。
反響
受賞歴
2005年、アヌシー国際アニメーション映画祭で"Mummy Pig at Work"(きんだーてれび版邦題:マミーはおしごとちゅう)という回が"The Cristal for best TV production"部門で受賞した。
論争
第1シーズンと第2シーズンにおいてペッパピッグ一家が自動車に乗るときにシートベルトをしていなかったことについて指摘があり、Astley Baker Daviesは以降の回においてシートベルトを着用する描写をし、過去のシーズンの該当シーンにおいては新たにシートベルトを書き足すことを明らかにした。 また、初期のシーズンではヘルメットなしで自転車を走行していたが、シートベルトの時と同様の措置が取られた。
ペッパピッグはかつて労働党の「確かなスタート(英語版)」プログラムのマスコットとして起用されていたが、2010年イギリス総選挙の選挙運動では「余計な論争や誤解を招きたくない」という理由で家族向けマニフェストにペッパピッグを採用しない意向を明らかにしたと報じた。
2012年にはオーストラリア放送協会は、"Mister Skinnylegs"(きんだーてれび版邦題:あしながクモ)という回がオーストラリアの視聴者にとってふさわしくないという判断を示した。オーストラリアにはセアカゴケグモをはじめとする毒グモが身近だったことから、放送局の判断は受け入れられ、最終的には再放送の中止が決定した。また2014年には、オーストラリア放送協会のマーク・スコットが、「放送局の予算が削減された結果、本作をはじめとする国外作品の権利獲得等に支障が出た」という声明を発表しており、オーストラリアのメディアは本作がオーストラリアの幼児たちに人気であるがゆえに今後の放送の見通しについての懸念を示したのではないかと報じている。さらに、当時の農産大臣だったバーナビー・ジョイスが、ペッパピッグとタイ料理にあるメニュー表を引き合いに出した際、保守的な姿勢で知られるコラムニストのピアーズ・エイカーマン(英語版)が「ペッパピッグはおかしなフェミニズム路線を推し進めている」と批判した。同年5月28日、当時の通信大臣だったマルコム・ターンブルは本作のオーストラリアでのテレビ放送の見通しの不透明さを払拭するため、「メディアのうわさとは違って、私たちはペッパちゃんのかわいいお鼻がABCで見られるのが楽しみです」("Contrary to media rumours, Peppa's is one snout we are happy to have in the ABC trough")と自身の公式ツイッターでコメントした。
2015年、デーヴィッド・キャメロンの学生時代の不品行を糾弾するピッグゲート(英語版)が巻き起こった際、政治的なパロディの場において本作が再びとり上げられた。
2015年初頭、元保健大臣のノーマン・ラムは、本作のような子ども向け番組で受け入れられるものに任意境界を設けることは不公平だとして、ゲイのキャラクターを登場させるべきだという発言をした。
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルは、2017年のクリスマス特集の中で、本作では健康な食生活・運動・交通安全といったポジティブなメッセージが視聴者に向けて発せられているとした一方、総合診療医のブラウン・ベア先生が通常時間外に訪問診療に行く描写や、登場人物たちが明らかに些細な不調で医者にかかる場面、さらには薬がすぐに出される場面について、プライマリ・ケアの描写が非現実的であり視聴者に誤解を与える恐れがあると指摘した。この件に関するBBCの取材に対し、制作元は本作の責任の所在についてコメントしない意向を明らかにした。