境界戦機
アニメ
原作:SUNRISE BEYOND,
監督:羽原信義,
シリーズ構成:木村暢,
キャラクターデザイン:大貫健一,
音楽:ラスマス・フェイバー,
アニメーション制作:SUNRISE BEYOND,
製作:SUNRISE BEYOND,
放送局:テレビ東京,
話数:第一部:全13話第二部:全12話,
アニメ:境界戦機 極鋼ノ装鬼
原作:SUNRISE BEYOND,
監督:大張正己,
シリーズ構成:木村暢,
キャラクターデザイン:大貫健一,
メカニックデザイン:柳瀬敬之,
音楽:ラスマス・フェイバー,
製作:SUNRISE BEYOND,
配信サイト:YouTube,
配信期間:2023年8月10日 - 10月19日,
話数:全6話,
漫画:境界戦機 フロストフラワー
原作・原案など:SUNRISE BEYOND,
作画:田口央斗,
出版社:ホビージャパン,
掲載誌:月刊ホビージャパン,
レーベル:ホビージャパンコミックス,
発表期間:2021年7月21日 -,
巻数:既刊1巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『境界戦機』(きょうかいせんき)は、SUNRISE BEYONDとBANDAI SPIRITSによる日本のオリジナルテレビアニメ。テレビ東京ほかにて、第一部が2021年10月から12月まで放送され、第二部は2022年4月から6月まで放送された。
2023年2月に境界戦機シリーズの最新作、『境界戦機 極鋼ノ装鬼』(きょうかいせんき きょっこうのそうき)の企画が進行中であることが発表され、同年8月から10月まで全6話のショートフィルムとして隔週でWeb配信された。
あらすじ
第一部
西暦2061年。経済政策の失敗や少子高齢化によって破綻した日本に対し、経済援助や治安維持を目的として「北米同盟」「大ユーラシア連邦」「アジア自由貿易協商」「オセアニア連合」の4つの世界主要経済圏が介入する。その結果、日本列島を舞台に勃発した「境界戦」と呼ばれる国境紛争を経て、日本の国土は4つに分割統治され、日本人は隷属国の人間として虐げられる生活を送っていた。また、日本は各経済圏によって投げ入れられた人型特殊機動兵器の「AMAIM(アメイン)」が闊歩する、世界の最前線ともなっていた。
オセアニア連合の支配地域に住む機械好きの少年・椎葉アモウは、AMAIMの残骸を漁って廃パーツを拾い集め、山の中に隠された廃工場で見つけたAMAIM 「ケンブ」を整備することを趣味として生活していたが、とある日に山の中に落ちていた「I-LeS(アイレス)」と呼ばれる自律思考型AIのガイに出会い、彼を助ける。ある日、AMAIMのパーツ漁りがオセアニア連合の軍人にばれてしまい、テロリストの疑いをかけられたアモウは、ガイの助力によって組み上げられたケンブに乗り込み、逃避行の末にレジスタンス組織「八咫烏」と合流。ケンブと同じく自律思考型AIを搭載したAMAIM「MAILeS(メイレス)」を駆る鉄塚ガシン、紫々部シオンたちとともに、もとの日本を取り戻そうと戦いに身を投じる決意を固める。
八咫烏に合流後、アモウは、ガシンがゴーストと呼ばれる所属不明のAMAIMを狙っていること、過去にゴーストがガシンの父を殺害したことを聞かされる。ほどなくしてそのゴーストがアモウたちの前に姿を表し、八咫烏は犠牲を払いながらも辛うじてゴーストを退けることに成功する。退却し自己修復と進化を果たしたゴーストは、次に北米同盟のブラッド・ワット率いる部隊と交戦し、隊員一人を殺害した後に隠岐の島へ逃走する。
辛酸を嘗めさせられたブラッドはゴーストの捕獲を企図し、八咫烏とゴーストを再び戦わせることでこれを成し遂げるべく、観光客を装いアモウたちに接触、ゴーストが隠岐の島にいることをリークする。アモウ、ガシン、シオンはこの策に乗って隠岐の島に向かい、ゴーストの弱点を突いて大破させることに成功するが、その際にゴーストの逃走を阻止したアモウは、ゴーストの爆発に巻き込まれて生死不明となる。そして、ゴーストの残骸は北米同盟の捜索隊により引き上げられ、ブラッドは目的を果たすとともに「次は私がお前を使う番だ」と不敵な笑みを浮かべるのであった。
第二部
ゴーストとの激闘から約8か月後の西暦2062年。AMAIM用自律思考型AIの開発にいち早く成功した北米同盟は、急速に日本国内での支配権を拡大させていた。アモウが欠けたガシンら「八咫烏」は、補給が滞りながらも必死の抵抗を続けていたが、北米同盟が避難民の中に紛れ込ませた内通者の手により、北米軍に囲まれて窮地に陥る。そこに、行方不明になっていたアモウとその乗機「ケンブ斬」および、ガイたち自律思考型AIを開発した企業「トライヴェクタ」代表の槙ミスズが合流したことで八咫烏は窮地を免れた。
八咫烏の一行は、ゴーストに搭載されたAIユニット「プロトタイプ・ゼロ」こそが自律思考型AIのプロトタイプであり、ガイたちはその開発結果をもとに作られた兄弟であること、八咫烏に助力していた「ブレンゾン社」が、トライヴェクタから貸し出されていたプロトタイプ・ゼロを無断利用してゴーストを作り上げたこと、ゴーストに関わる騒動はブレンゾン社の営業マンであるジェルマン・ゴベールが引き起こしていたことを知らされる。同じ頃、プロトタイプ・ゼロを手に入れたブラッドは自身専用の新型機「ブレイディファントム」を完成させ、目的を果たすためにジェルマンと組んで動き始めていた。
一方、北米同盟を除いた各経済圏は、日本政府を抱き込んでいる北米同盟に対抗するために、北陸地方を中心とした日本列島の一部を日本人に返還し、第二の日本政府とも言える「新日本協力機構」を設立することを模索しており、八咫烏の代表・宇堂キリュウに交渉を持ちかける。宇堂がこれを受け入れたことにより機構は発足に至り、北米同盟との停戦交渉が行われる運びとなったが、交渉の場で北米同盟のロイ・ウォーカー議員狙撃事件が発生したことにより、停戦交渉は中止され、事態は北米同盟と新日本協力機構との全面戦争に発展する。北米同盟軍は総司令のエドガー・フリーマンが来日し、大軍を動員。一方、新日本協力機構は八咫烏と各国軍による「新日本軍」を結成し、北米軍を迎え撃とうとしていた。
新日本軍は3機のMAILeSの活躍と各国軍の奮戦で北米軍と互角に戦うも、ブラッドのブレイディファントムの参戦、そしてゴーストベースのAIを搭載した無人機群の物量により北米軍側が有利となっていく。しかし、ミスズがI-LeSベースのAIを無人機へインストールして戦況を巻き返し、アモウも激戦の末にブラッドを撃破する。そして背任行為をしていた北米軍のジョウ・スピアーズや彼の協力者のジェルマンが拘束され、戦闘は終結する。日本を取り戻す戦いは終わってはいないものの、アモウやガシン、シオンはそれぞれの道を歩むことを決める。
極鋼ノ装鬼
時系列は本編第二部の北陸戦線後で、南海の孤島を舞台とする。レジスタンス組織「ヒヌカン」と、島を支配していたオセアニア軍を駆逐した北米同盟軍との戦いが描かれる。
隊長の安良城タケシやAMAIMパイロットの知念イブキ、女性隊員の成海マイらが所属する「ヒヌカン」は、孤島に攻め込んできた北米同盟のグレイディ・エリソン率いる部隊に追い詰められていたが、「ヒヌカン」の救援に歴戦の傭兵である三澤ジンが自身のMAILeS「プロトゴウヨウ」と共に合流し、ジンが手配していたMAILeS「ゴウヨウカスタム」も2機が孤島へと届けられる。ジンには過去の戦線で恋人を失った経験があり、その時の敵軍の指揮官がエリソンであった。
新戦力を手にした「ヒヌカン」、そしてイブキはI-LeSの「ヤマピ」の手を借りてエリソン隊を迎え撃つが、その際に敵の攻撃で安良城は戦死してしまう。一方、エリソンも部下のアーチー・ジョイスを亡くし、その場から撤退。戦闘は仕切り直しとなる。ジョイスの穴埋めのため、マシュー・ハーコートやシェリル・ナイトを招集したエリソンは、ジンや「ヒヌカン」との決着を付けるため出撃。ジンやイブキも最後の戦いに臨む覚悟を固めていた。
そして決戦でマシューを相手にしたイブキは、彼の自爆に巻き込まれるも辛うじて生存するが、ヤマピから降機を促され孤島から脱出する。また、部下のシェリルを撤退させたエリソンはついに望んでいたジンとの一騎打ちを行う。激闘の末にジンはエリソンを倒すものの、自身もその場で命を落とす。ジンの元へ向かったヤマピは彼の死を見届け、機能停止する。その後、イブキは新たな戦場に立ち、(別の)ヤマピとの再会を果たすのだった。
作中設定・用語
国家・組織
日本
4大経済圏
北米同盟(North American Confederation)
軍事力では規模や兵士の練度、兵器の性能といった総合面において最強と評されており、AMAIMが実用化された当初こそ他勢力の先行を許していたが、豊富な資金や人員を投じることでやがて世界一の地位を築いている。他勢力との衝突時は国家間協議を経ることなくフレキシブルに対応できるのが強みで、所属する兵士たちもさまざまな方面からの出身者で構成されているのが特色。
大ユーラシア連邦(Federation of Great Eurasia)
アジア自由貿易協商(Asian Free Trade Entente)
オセアニア連合(Confederation of Oceania)
八咫烏(ヤタガラス)
アラハバキ
ブレンゾン社
トライヴェクタ(TRIVECTA)
新日本協力機構(しんにほんきょうりょくきこう)
ヒヌカン
ギガンティック・サンダー
際の極光(きわのきょっこう)
技術・兵器
AMAIM(アメイン)
MAILeS(メイレス)
搭乗したパイロットはカメラ映像の網膜投影と脳波計測が行われ、固定具で操縦席に固定されるが、機体側から身体へと送られる電気信号によって、直立状態で動かしているような感覚となる。両手に握ったグリップと、搭乗者の身体感覚によって自分の体を動かすように操縦を行う。
MAILeS同士は互いにバッテリーの電力を融通し合う非接点充電機能が備わっており、隠岐の島での対ゴースト戦では、損傷して機動性が低下したジョウガンとレイキの電力を、損傷が少ないケンブに集めて作戦を続行する。
I-LeS(アイレス)
高度な判断能力やデータ処理能力を有する代わりに、蓄積したデータを整理・最適化してさらなる機能向上を図るため、定期的に一定時間の機能停止(ガイいわく「休眠状態」)が必要という欠点も有している。
アタッチメント認証
そのほかの用語
境界戦(きょうかいせん)
姫之焼(ひめのやき)
登場人物
主要人物
椎葉 アモウ(しいば アモウ)
声 - 佐藤元
本作の主人公。通信制高校に通う16歳の少年。2045年4月25日生まれ。内向的で人付き合いが苦手だが、素直で人当たりのいい性格で、行く先々で出会う人々に気に入られている。3本の三つ編み状にまとめた後ろ髪が特徴。
死別した両親の遺産を崩しながら生活しており、被支配階級の日本人である自分の将来や生きる意味について悩みつつ、廃工場で見つけたケンブの整備とAMAIMの残骸漁りをしながら鬱屈した日々を過ごしていた。そんなある日にガイと出会ったことで世界が一変する。オセアニア軍との戦闘を経てテロリストとして指名手配され、逃亡中にガシンに救われたことをきっかけに「八咫烏」に保護されるが、ゴーストの襲撃でリサの死を目撃し、「八咫烏」から離脱する。リサの故郷の親類に彼女の遺品を届けようとおもむくが、そこを支配していたアジア軍の非道さを目の当たりにして奮起し、再び「八咫烏」に戻る。隠岐の島でのゴーストとの再戦にて、オーバーヒート状態となり海に逃亡を図ったゴーストを決死の覚悟で足止めし、ケンブもろともゴーストの爆発にのまれ生死不明となる。
第2部では、ガイとともに「トライヴェクタ」に救助されており、新たに配備されたケンブ斬を駆って「八咫烏」に合流する。合流するまでは「トライヴェクタ」の秘密施設にで療養しており、リハビリを兼ねた訓練や施設職員の子どもたちの世話をしながら生活していた。しかし、施設を襲撃してきた武装集団との凄惨な戦いを目撃し、さらに自身も敵戦闘員を射殺したことで強いトラウマにさいなまれるようになる。「八咫烏」復帰後も、当時の出来事をガシンたちに隠し距離を置いていたが、ガシンの必死の説得を受けて心を開くようになる。北米軍との決戦ではガイと一緒にブラッドの乗るブレイディファントムを見事撃破。戦後はAIユニットを破損した影響で赤ん坊のように退化したガイを連れ、また一から思い出をつくるために旅に出る。
鉄塚 ガシン(てづか ガシン)
声 - 上村祐翔
レジスタンス組織「八咫烏」に所属する16歳の少年。冷静かつぶっきら棒な性格。幼少期からレジスタンスに参加していたため同年代の人間との交流が少なく、他者に対して排他的な面をもつ。かなりの偏食家で、ピーマンやニンジンといった野菜の多くが苦手。
幼いころに母を亡くし、「八咫烏」メンバーであった父のイッシン(声 - 柳田淳一)も謎のAMAIM「ゴースト」の襲撃によって命を落としている。現在は形見であるジョウガンのパイロットを引き継ぎ、打倒ゴーストに心血を注いでいる。アジア軍に追い詰められたアモウを救い、「八咫烏」に参加するきっかけを作る。当初は戦いをためらうアモウを目の敵にしており、性根を鍛えるために過酷な訓練をアモウに課すが、対ゴースト戦での共闘やリサの死の一件を経てわだかまりを解く。
第2部での北米軍との決戦後は、アモウに日本を取り戻したと言ってもまだ一部だからと、八咫烏に残ることを告げる。
紫々部 シオン(ししべ シオン)
声 - 市ノ瀬加那
本作のヒロイン。伝統工芸である「姫之焼」の技法を継承する16歳の少女。穏やかだが感情豊かな人物で、アモウたちとも初対面で打ち解ける。全国大会レベルの薙刀の使い手であり、乗機であるレイキの武装にも反映されている。囲碁や将棋などのボードゲームも得意で、ガシンと夜通しで対局しながらことごとく負かしている。
尊敬する祖父・シゲオの跡を継いで陶芸家となることを夢見ていたが、アジア軍に実家の土地を奪われたことで廃窯に追い込まれ、以降は伝統復活のために「八咫烏」に参加する。当初は一介の協力員として働いていたが、レイキのAIであるナユタに見初められたことでパイロットに選出される。初陣でありながら七面六臂の活躍をした手練れ。訓練の過程で自分の戦う理由と向き合い、「虐げられている日本人を助けたい」という新たな思いに目覚める。
第2部での北米軍との決戦後は、アモウに姫之焼復興のため故郷に戻ることを告げる。
I-LeS
ガイ
声 - 藤原夏海
アモウのパートナーであるAIユニット。破天荒だが男気のある性格。誕生当時は、ロボット好きの育成担当官からさまざまなアニメ作品を見せられて育ったため、戦闘中に思い付いた必殺技や武装の名を叫んだり、大仰な口上を好んで使っている。山中に捨てられバッテリー切れ寸前だったところをアモウに拾われ、その恩義に報いるべくケンブの組み立てと調整を手伝い、みずからケンブのメインシステムとなってアモウの逃避行に同行する。
パソコンやスマートフォンといったさまざまな電子機械に介入して操作する能力をもち、一般人のプライベート詮索はおろか、軍や国家クラスのコンピューターに侵入してのデータ入手や改ざんまでこなす。ピンク色の子犬のアバターを端末のモニターやケンブのコックピット内に表示し、さまざまなアドバイスを行なう。隠岐の島での戦いで、アモウとともにゴーストの爆発にのまれ消息不明となる。
第2部ではメインユニットを損傷しつつもメモリーは奇跡的に生存しており、新開発のユニットにデータを移植することでさらなる能力向上を果たしている。ブラッドとの決戦ではAIユニットを損傷して全ての記憶を失い、精神年齢も赤ん坊と同レベルにまで退化するが、プログラムをAIユニットからサルベージすることが叶い、アモウの端末へとインストールされる。
ケイ
声 - 石川由依
ガシンのパートナーで、ジョウガンのメインシステム。アバターは白い狐のような姿。誕生当時の育成担当官の影響を受け、しっかり者の母親的な性格となった。開発系譜はガイと同じ。ガシンの父が使用していた戦術AIよりデータを引き継いだ。冷静な性格で女性の声で会話する。
第2部での北米軍との決戦では、ブラッドと戦うアモウとガイに対し、ナユタと一緒に協力する。
ナユタ
声 - 村田太志
シオンのパートナーで、レイキのメインシステム。アバターは青い鹿のような姿。誕生当時の育成担当官からさまざまな伝記や時代劇作品を試聴させられた結果、気障で軟派な性格となった。イタリア紳士の「アンジェロ」を自称しており、シオンの容姿と「姫之焼」を復興させたいという思いに感動し、「シオン以外には協力しない」として彼女を強引にパイロットに指名する。シオンを「姫」と呼び高い忠誠心を示す一方で、それ以外の者に対しては傲慢な態度で接する。
八咫烏
宇堂 キリュウ(うどう キリュウ)
声 - 小山力也
「八咫烏」代表にして、最大のスポンサーである資産家。日本の独立を夢見る情熱的な人物で、組織の戦略も担っている。アモウを迎え入れ、彼やガシンたちにジェルマンを紹介する。
第2部では「新日本協力機構」の発起人のひとりとなり、大ユーラシア連邦のアレクセイらとともに、北陸地方一帯の日本人の自治権を認めさせるために動き出す。北米軍との決戦に際しては、これは新たな日本が産声を上げるための最初の壁だと述べ、各国軍や八咫烏がひとつの軍となったのは「縁(えにし)」だと語る。
熊井 ゴウケン(くまい ゴウケン)
声 - てらそままさき
「八咫烏」の第2特務部隊(熊井隊)を率いる隊長。実直で高い指揮能力をもつ。妻帯者であったが、危険なレジスタンス活動から家族を遠ざけるために離婚している。行方不明だったケンブの回収を兼ねて、逃亡中であったアモウを組織に誘う。
第2部ではアジア軍のホウ・グアンとの再会を喜んでいた。馬﨑が戦死した後は、みずから彼の遺品の整理を行なう。
馬﨑 エイジ(まさき エイジ)
声 - 中谷一博
熊井隊の副隊長。度胸と戦闘力に優れ、白兵もAMAIN戦もこなす。故郷の両親から結婚して落ち着くよう要望されているが、肝心の異性との出会いに恵まれず焦りを感じている。
第2部では新日本協力機構の発足後、ダリアと共に北米同盟側から脱出してきたアレクセイとアモウの救出に赴くが、戦闘中にダリアを庇って負傷し、相対した敵機を破壊するものの、乗機から脱出する時間もなく爆発に吞まれ、戦死する。
甲咲 リサ(こうざき リサ)
声 - 浅野真澄
ガシンたちの姉的存在である女性隊員。高校生時代にアジア協商軍の車両との交通事故に遭い、家族全員を失う。さらに、アジア軍側が加害者であったにもかかわらず、治外法権を盾に逆に加害者として不当に訴えられ、多額の賠償金を課せられた過去をもつ。その後、故郷の親族や友人に迷惑を掛けないよう縁を切り、単身レジスタンスに参加した。アモウに死んだ弟の姿を重ねており、戦いをためらうアモウをやさしく導く(その際は水浴びに誘うなど、大人の色気で篭絡して抱き込もうとしているような側面もあった)。拠点を襲撃してきたゴーストを単身で引き付けようと奮戦するが、乗っていた車両ごと踏みつぶされ死亡する。彼女の死はアモウの心に深い傷を残した。
槙 ミスズ(まき ミスズ)
声 - 七瀬彩夏
熊井隊の女性整備主任。奔放で天然な性格。部隊に配備されたMAILeSの整備・調整を手掛ける。新人のころは実務経験の不足からほかの整備員に後れを取っていたが、不断の努力の末に主任の座を勝ち獲った苦労人。
その正体は「トライヴェクタ」の代表兼技術主任で、本名は「槙・ミスズ・アネット」。ゴーストに搭載されている「プロトタイプ・ゼロ」やガイたちI-LeSの生みの親でもある。プロトタイプ・ゼロを搭載したことで暴走したゴーストの被害を食い止めるため、素性を隠して「八咫烏」に所属していた。第2部では、熊井隊を離れ8か月間音信不通となっていたが、救助したアモウとガシンらに合流し、自身の素性とジェルマンの暗躍を明かす。北米軍との決戦に際しては、新日本軍の無人機群に自身が作成した戦術特化型AIのインストールを行なうが、ゴーストAI対抗策として途中でガイたちをベースにしたAIを新たにインストールさせ、戦況を好転させる。戦後はトライヴェクタごと新日本協力機構に雇われる。
村松 タケル(むらまつ タケル)
北米同盟
ブラッド・ワット
声 - 小野友樹
極東方面軍に所属する大尉。25歳。戦術指揮とAMAIMの操縦に長けた優秀な軍人。戦場に残された痕跡を見ただけで、使用された兵器の性能や数、戦況の経過などを正確に分析できる能力をもつ。「大勢をもって小勢を制する」を基本とした堅実な戦術を好み、自身の分析能力で導き出したより勝率の高い手法を実践する。パイロットとしては、自機だけでなく複数の無人機を統括して操作できる技量がある。
上官のスピアーズに引き取られた元孤児で、現在も公私での関係は良好。幼少期は同じ境遇の子供たちとの共同生活になじめず眠れない日々を送っていたが、見学に訪れた軍施設に配備されていたAMAIMのコックピット内で熟睡したことがきっかけとなってパイロットの道に進む。この経験から有人機にこだわりを持ち、自身の部隊を有人機主体で編成している。アモウのケンブや正体不明機のゴーストの能力に着目し、討伐部隊の指揮官として対峙する。日本人への差別感情はなく、支配地域の住民からは慕われている。行きつけの店のたい焼きが好物等、日本文化にも馴染む。
ゴーストに対抗するために自身の機体を極限までチューニングさせ、ソフィアやロジャーといった腕利きを集めるが、自己修復と進化を遂げていたゴーストにロジャーを殺害された上に逃げられるという屈辱を味わい、復讐を誓う。そんなある日、とある街で偶然出会ったアモウの声を、アジア軍のリウに対して啖呵を切った機体のパイロットと同じだと確信し、情報部に分析させるとともに、観光客を装ってみずからアモウたちに接触し、ゴーストの居場所をリークして出方をうかがう。隠岐の島での八咫烏とゴーストの戦闘後、破壊されたゴーストの部位を海から引き上げ、AIユニットを入手する。
第2部ではジェルマンと内通しており、予算削減を目指すウォーカー議員を排除すべくジェルマンに調査を依頼する。大ユーラシア連邦での境界戦においてはゴーストのAIを組み込んだ専用AMAIM「ブレイディファントム」が未完成ながらも出撃し、アレクセイの策略で窮地に陥っていた友軍を救援しそれに成功、さらに一騎打ちを挑んできたアレクセイを撃破する。新日本協力機構の発足後はアモウとアレクセイを交渉相手にするも、ウォーカー議員狙撃事件が起きたため、拘束されそうになった彼らを独自に逃がす。
新日本軍との決戦では完成したブレイディファントムに乗り、安全装置を削って身体へのダメージを無視し、血反吐すら吐きながらアモウと激闘を行うなど、戦闘狂のような異様さを見せつける。オープンチャンネルでアモウとの会話を戦場に響かせ、最後はケンブ斬の一撃に敗れ、ゴーストのAIを道連れに死ぬつもりでいたが、爆発直前に脱出装置が起動し、重傷を負いながらも一命を取り留める。ベッド上ではソフィアに対し、実際は公安部と協力しており、スピアーズの背任行為を探っていたことや、彼女の身を案じていた事実を明かす。
レイモンド・ハーディ
声 - 新垣樽助
ブラッド隊の副隊長である准尉。陸軍からの転属者で、ブラッドからの信頼も厚い。戦闘においてもブラッドを補佐し、新たに配属されたソフィアとも関係を築く。
第2部ではソフィアからブラッドの言動の不審さを相談されるも、半信半疑なのか彼女ほどブラッドを疑ってはいない。新日本軍との決戦ではシオンを相手取る。実は自身とチャーリーはブラッドから本心を予め教えられており、ソフィアのみがその事実を知らなかった。
チャーリー・オーレイ
声 - 加藤将之
ブラッド隊専属として開発局から出向している主任技官。ケンブやゴーストに対抗できるAMAIMを求めていたブラッドの依頼を受けて、ブレイディハウンドのカスタマイズを担当する。
第2部ではゴーストのバックアップを抹消してブラッドのためにブレイディファントムを完成させる。また、新日本軍との決戦に際してはゴーストベースの戦術特化型AIを無人機群(ブレイディフォックス)へ搭載する。
ソフィア・ルイス
声 - 大西沙織
ゴースト討伐任務のためにブラッド隊に配属された女性少尉。士官学校出身で、軍の戦術シミュレーションマッチで2連覇を果たしている実力派パイロット。
第2部ではブラッドが何らかの野望のために動き出していることを察知し、公安局にマークされていることをブラッドに忠告するが一蹴される。後に公安からはブラッドの周囲に近づくなと警告され、新日本軍との決戦前に辞令としてブラッド隊から独立部隊への転属命令が下る。新日本軍との決戦ではガシンを相手取る。実は転属も危険な目に遭わせまいとするブラッドによるものであり、戦後は自分ひとりだけが蚊帳の外にいたという憤りをブラッドへぶつける。
ロジャー・ヤング
ジョウ・スピアーズ
声 - 仲野裕
極東方面軍副司令を務める中将。ブラッドを含む多くの孤児たちを引き取り育てている。幼少期のブラッドを軍施設の見学に連れていき、AMAIMパイロットになるきっかけを作った。
第2部ではブラッドに内密でジェルマンと通じており、ジェルマンに不信を抱きつつあったブラッドを切り捨てる選択も辞さない姿勢を見せる。ウォーカー議員狙撃事件により新日本協力機構を討つための大義名分を得て、フリーマン総司令の来日後は新日本軍との決戦に臨む。実は裏で軍備予算の私的流用に手を染めており、自分を探るブラッドを敵機との相撃ちによる口封じを狙い、仮に戦闘に敗北しても責任をフリーマンに押しつけるつもりでいたが、最終的に公安部に拘束・逮捕される。
ロイ・ウォーカー
声 - 斎藤寛仁
第2部に登場。北米同盟議会の議員。反戦派であるためスピアーズから警戒されており、彼の説得が重要だとブラッドに忠告した。その後、ジェルマンの調査により女性問題があることがわかりそれをネタにブラッドに脅迫まがいの説得を受け、やむなく主戦派に転じる。その後は調停役として新日本協力機構との会談に臨むが、会談場所の迎賓館前でパイクに狙撃され倒れる。しかし防弾ベストを着用していたため一命をとりとめる。
トニー・ブランク
声 - 内田直哉
第2部に登場。第7方面軍第23部隊に所属する大尉。多数の民間人を抱えていた「八咫烏」から人民避難のための一時停戦を提案されるが、事前に買収した日本人に自軍を撃たせることで攻撃の口実を作り、一気にせん滅をもくろむ。アモウの合流によって一度撤退させられ、さらに多くの軍勢を率いて再度「八咫烏」を襲撃するが、アモウたちの連携により部隊を全滅させられ、自身の機体も大破。アモウの降伏勧告を拒否した結果、彼の手により殺害される。
ザック・テイラー
声 - 江口拓也
第2部に登場。第2新鋭部隊所属。チャーリーから強引に提供させた「プロトタイプ・ゼロ」のコピーAIを搭載したAMAIM部隊を率いて、ユーラシア勢力圏の日本人保護区を襲撃する。当初はアモウたちを相手に優勢に立ち回るが、ガイたちにAIのパターンを解析され形勢逆転、自身もシオンに撃破寸前まで追い詰められ敗走する。
パイク・デイヴィス
声 - 内野孝聡
第2部に登場。32歳。第1方面軍歩兵大隊に所属していた元軍人で、射撃世界大会の候補選手でもあった。2年前に同僚2人を射殺し逃亡、一時はマフィアに身を置いていた。現在も過去の罪状から指名手配犯として追われる身であるが、ブラッドの接触を受けてロイ・ウォーカー議員の狙撃を持ちかけられ、その報酬として過去を消して新しい人生を用意できると告げられる。狙撃後は逃走を図るものの、身柄を確保される。
トーマス・ミラー
声 - 相馬康一
第2部に登場。極東方面軍の大尉。ウォーカー議員狙撃事件後に脱走したアレクセイとアモウの追撃部隊の指揮を取る。当初は作戦を有利に進めるが、ケンブ斬とレイキ改の参戦で部隊を損耗し、冷静に状況を判断して撤退する。新日本軍との決戦にも部隊を率いるが、アジア軍の無人機の挙動がこれまでと違うことに驚愕する。
エドガー・フリーマン
声 - 土師孝也
第2部に登場。極東方面軍の総司令。スピアーズの上官であり、ゴースト搭載機のデータを評価する。新日本協力機構の振る舞いをテロリスト集団と断じ、彼らに対する大攻勢作戦の実行を決定。大軍を動員して兵士たちの前で演説を行なう。スピアーズが背任行為で拘束され、戦闘が終了した後は新日本協力機構との和平交渉を行ない、退任することを決める。
大ユーラシア連邦
アレクセイ・ゼレノイ
声 - 浪川大輔
東北西部地域の指揮官を務める少佐(後に中佐)。ロシア貴族の末裔である大ユーラシア有数の資産家の出身で、高い指揮能力とユーラシア軍指折りのAMAIM操縦技術を合わせもつ。独特な言動と感性の持ち主であり、幼少期からさまざまな無茶や奇行を重ねては周囲を振り回していた。
私財を投じて調達した大量のAMAIMや監視用センサーユニットをもって「アラハバキ」を壊滅させ、救援に駆け付けたアモウたちを翻弄して見せるが、仕掛けたセンサーユニットをガイたちに逆用され、自身も撃破寸前まで追い込まれる敗北を喫する。この一件で自尊心を傷つけられことをきっかけに、対レジスタンス用の特別遊撃隊の編成を上層部に進言し、「八咫烏」が保有するMAILeSの鹵獲をもくろむ。
第2部では北米同盟との境界戦にて自身の軍略を持って戦況を有利に進めるが、新型機に乗ったブラッドとの一騎打ちに敗れ撤退を余儀なくされる。その後、北米優位の現状打開とMAILeSの技術を得るためアジア協商、オセアニア連合と結託し、「北陸地方の領土解放と譲渡」という条件と引き換えに宇堂に協力を打診し、新日本協力機構の発起人のひとりとなる。のちにアモウとともに北米同盟との会談に向かうも、ウォーカー議員狙撃事件を受けてブラッドの手引きでアモウと逃走し、無事に帰還を果たす。北米軍との決戦では、新型機のルイツァリジアマンへと乗り込む。
ダリア・リヴォフ
声 - 遠藤綾
アレクセイの副官を務める女性中尉。幼なじみであるアレクセイを手のかかる弟のように思っており、プライベートではアレクセイへの厳しい叱責や鉄拳制裁も辞さない。自身も優秀な指揮官であり、アレクセイをよく補佐しているが、彼が危険な前線に出ることを快く思っていない。
第2部では新日本協力機構の発足後、馬﨑と共に北米同盟側から脱出してきたアレクセイとアモウの救出に赴く。その際の戦闘では乗機を損傷するも、馬﨑に助けられる。彼の遺品を整理する熊井には馬﨑が好きだったというキンモクセイの花を渡す。
キリル・ジルコフ
アジア自由貿易協商
ホウ・グアン
声 - 水中雅章
瀬戸内海沿岸地域の警備を担当する特任大尉。オセアニア連合の境界から逃げてきたアモウを待ち伏せるが、ガシンの救援で逃走を許す。
その後は隠岐の島に逃れてきたゴーストの対処を担当。交戦するも返り討ちに遭い、現地の日本人救助に現れた熊井隊によってほかの部下たちとともに救助される。この恩義と部下の安全を優先するために、基地に残された武器のアタッチメント認証を解除し、間接的にアモウたちを援護する。騒動後、部下たちとともに熊井隊の正体はわからなかったと上司に虚偽の報告をするが、無断で武器のアタッチメント認証を解除した責任を問われ、軍刑務所に収監される。
それから8ヶ月後に釈放され、新日本協力機構の結成にあたり、アジア自由貿易協商の代表に任じられる。その後、北米同盟との停戦交渉の場で熊井に再会し、隠岐の島の一件について改めて礼を述べる。
スン・チョン
リウ・フウ
声 - 古川慎
リサの故郷を統治している総督府の代理を務める少佐。現地の日本人たちを不当な罪状で拘束して強制労働施設や人身売買組織に送り、多額の利益を得ていた。総督府に抗議に来たリサの友人たちを捕らえ処刑しようとするが、ケンブを駆って現れたアモウに阻止され、ガイのハッキングで自身の所業が全世界に公開されて失脚する。
オセアニア連合
ジェフリー・ウィルソン
声 - 稲田徹
オセアニア連合軍の分隊長。転属のために手柄を望んでおり、アモウのパーツ収集仲間をテロリストだとして人質に取り、AMAIMを持ち出してアモウを拘束しようとするが、失敗する。
第2部では結成された新日本軍にケイトと共に参加。その際は「こんな日がやって来るとは」と感慨深く呟いていた。北米軍との決戦においては好戦的な様子を見せるが、無人機部隊を壊滅させられた上、自分の乗る指揮車両を破壊されて戦死する。
ケイト・バーン
サイモン・テイト
オリバー・マーティン
声 - 木内太郎
サイモンの副官である少尉。
第2部では新日本協力機構の結成にあたり、オセアニア連合の代表として八咫烏と会談する。北米軍との決戦に際しては、ディアロの「A.R.E.S」の協力を得られないかとミスズに相談する。
ブレンゾン社
ジェルマン・ゴベール
声 - 福山潤
ブレンゾン社から外部委託の営業として雇われている人物。AMAIM市場では新参だったブレンゾン社に、4大経済圏と対立している国家や日本のレジスタンス組織との取引を進言し、みずからその窓口を担当している。飄々とした食えない人物である一方で、物資の納期を厳守するなど仕事には真摯に臨んでいる。レジスタンスの思想に共感してはおらず、あくまでも「顧客」としてビジネスライクに接する。短期間で船を用意できるほどの財力を持つ。
実は一連のゴースト事件を手引きしていた黒幕であり、ブレンゾン社や「トライヴェクタ」から得た技術を目論み独自の組織を立ち上げたほか、4大経済圏の最大手である北米同盟に売り込むために、プロトタイプ・ゼロ(ゴーストのAI)を手土産にブラッドに接触する。また、第1部から第2部までの8ヶ月間には自身の計画の邪魔となるブレンゾン社の施設への破壊工作を行っていた。さらにブラッドに内密でスピアーズとも取引しており、自分に不審を抱きつつあったブラッドの排除を検討するが、依然両者との連絡を続けている。後にディアロから暗殺部隊を送り込まれた際は爆弾を仕掛けて返り討ちにし、逃走に成功する。その後は新日本軍と北米軍の戦闘を見物していたが、追って来たディアロの襲撃を受ける。ディアロの口からはジェルマンが元「A.R.E.S」の副隊長であり、敵部隊に情報を売って補給物資を強奪・換金し、現在の立場を得たという裏切りの事実が明かされ、銃撃戦の末に敗北し身柄を拘束される。
アラハバキ
そのほかの人物
末永 ユウセイ(すえなが ユウセイ)
声 - 鈴村健一
元「八咫烏」隊員。同じ「八咫烏」隊員だった両親を亡くしたことでイッシンに引き取られ、ガシンとは実の兄弟のように育った。ガシンからは「ユウ兄(ユウにい)」と呼ばれ慕われている。現在はアジア協商圏内に建設された日本人自治区の区長を務めており、日本人の地位向上のために日々尽力している。戦いに身を置いているガシンのことを気にかけており、「八咫烏」を脱退してともに暮らすよう誘う。
自治区への便宜を引き出す目的でアジア軍と裏取引をしていたが、次第に提供する日用品の量を減らされ、量を元に戻す条件として無理難題を押し付けられる悪循環に陥っており、ついにはかつての仲間である「八咫烏」の内部情報に手を出そうとする。その事実を知ったガシンから糾弾されるが、あくまで自身の信念を優先し決別を告げる。
第2部ではガシンたちを裏切ったことを悔いており、水面下で「八咫烏」の支援に奔走していた。独自のネットワークを通じてユーラシア勢力圏内にある日本人保護区からの救援要請を受け、恥を忍んで「八咫烏」に協力を求める。
コリン・ディアロ
声 - 山本兼平
第2部に登場。民間軍事会社「A.R.E.S」の実働部隊隊長。過去にはトライヴェクタの警護に関わり、現在は八咫烏に協力する。後にミスズへ八咫烏との契約を切ることを告げ、部下を連れてジェルマンの暗殺を実行するが、失敗する。その後は単独でジェルマンの居場所を突き止め、けじめを付けようとする。銃撃戦の末にジェルマンを拘束した後は、現場を離れて本部勤務に移るつもりだとミスズに語った。
高栁 ユウナ(たかやなぎ ユウナ)
極鋼ノ装鬼の登場人物
主要人物(極鋼ノ装鬼)
三澤 ジン(みさわ ジン)
声 - 三木眞一郎
極鋼ノ装鬼の主人公の一人。35歳。傭兵稼業に身を置くベテラン兵士。本部からの依頼で、自身の機体「プロトゴウヨウ」と、他の隊員のための機体「ゴウヨウカスタム」を伴い、孤島の「ヒヌカン」救援に現れる。撤退時に隊の足を引っ張る行動を取ったイブキに「やる気がある無能は殺したほうが良い」と銃を突きつけて脅しをかけるが、安良城が代わって謝罪したことで銃を収め、ゴウヨウカスタムの1機を任せる。その後の戦闘で自身の窮地をイブキに救われた際には素直に感謝の言葉をかける。
以前に地中海戦線でエリソン率いる部隊と戦い、恋人の女性ノア(声 - 七緒はるひ)を戦禍で失った経験があり、今回のヒヌカンからの依頼を引き受けた背景には、その過去が影響している。北米同盟軍との決戦においては、一騎討ちを望むエリソンと相対し、近接武器による激闘を繰り広げ、機体を大破させられた末に見事エリソンを討ち取るものの、自身も重傷を負っており、その場で事切れる。
知念 イブキ(ちねん イブキ)
声 - 千葉翔也
極鋼ノ装鬼の主人公の一人。23歳。レジスタンス組織「ヒヌカン」の兵士で、AMAIMパイロット。元々は「ヒヌカン」所属ではなく、九州のレジスタンス組織に身を置いていた。しかし、組織が壊滅して戦友を失い、「ヒヌカン」へと合流した経緯を持つ。エリソン隊との戦闘ではジンの手引きで輸送されたゴウヨウカスタムに搭乗する。安良城の死に対する責任や、死んだ九州の仲間達を差し置いて自分が生き延びていることの罪悪感で打ちひしがれて項垂れるも、もう二度と逃げないという決意を新たにし、ジンからは「仲間の想いを託されたのだ」という励ましを受けて立ち直り、北米同盟軍との決戦に挑む。
決戦では戦闘中にマシューの自爆に巻き込まれるが、無事に生存する。しかし、乗機の生命維持装置が働かなくなったため、ヤマピに降機するよう促され、戦場を後にする。エピローグでは、新たな戦場で別のヤマピがインストールされた機体に乗り込んだ場面で物語の幕は降りる。
I-LeS(極鋼ノ装鬼)
ラムダ
ヤマピ
声 - 紡木吏佐
イブキのパートナーとなるI-LeS。ヤマピは「ヤマピカリャー(イリオモテヤマネコ)」の略で、アバターの姿もイリオモテヤマネコの姿を模している。人懐っこい性格で、沖縄訛りで話す。
北米同盟軍との決戦では、損傷したゴウヨウカスタムからイブキを降ろして別れを告げ(同型のプログラムが複数存在し、「もしゴウヨウにまた乗ることがあれば、その時は別の私と仲良くしてほしい」と声をかけている)、ジンの援護に向かうが既に戦闘は終わっており、ジンの死を確認した後にその場で機能停止した。
ヒヌカン
北米同盟(極鋼ノ装鬼)
グレイディ・エリソン
声 - 小西克幸
北米同盟軍の少佐。自身の部隊「ギガンティック・サンダー」を率いる隊長。ジンとは過去の地中海戦線で交戦したことがあり、当時は大規模な掃討作戦の前線指揮官を務めていた。その際の戦闘でジンは恋人を失ったため、互いに因縁を持っている。孤島のオセアニア連合軍を壊滅した後、ジンと「ヒヌカン」に対して襲い掛かるも、部下のジョイスを亡くし、形勢不利を悟って撤退。その後は新たな部下のマシューとシェリルを招集し、ジンや「ヒヌカン」と決着を付けるべく出撃する。
マシューの戦死後、オセアニア軍の艦隊が接近していたことから、生き残っていたシェリルに撤退を促し、自らはジンとの一騎討ちに臨む。「肉体は老いても血の滾りは止められん」と、彼との激闘の末にプロトゴウヨウを大破させるものの、最後はジンが繰り出したダガーナイフをコクピットに突き立てられ、戦死する。
アーチー・ジョイス
マシュー・ハーコート
シェリル・ナイト
登場兵器
八咫烏の兵器
ケンブ KENBU | |
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型式番号 | YM-02 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m |
重量 | 9.6t |
武装 | 60mm携行機関砲×1 超熱振式戦闘直刀×1 腕部超熱振式戦闘爪×1 盾付短剣×1 |
搭乗者 | 椎葉アモウ |
YM-02 ケンブ
武装は、ほぼすべての現用兵器の装甲を貫通可能な銃火器「60mm携行機関砲」、刀身に高熱と高速振動を発生させることで敵装甲を容易に切断する刀剣「超熱振式戦闘直刀」。これらの武装は背部ウェポンラック両側面のアームに接続されており、携行時に取り出しやすいようアームが展開する。未完成状態では、左腕に短剣付きの補助装甲である攻防一体の「盾付短剣」を装備。ただし、これは本格的な武装ではないため、攻撃力・防御力ともにさほど高くはない。のちに、ブレンゾン社から展開式の格闘用クローである「腕部超熱振式戦闘爪」が供給される。
ケンブ斬 KENBU ZAN | |
---|---|
型式番号 | YM-04 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.8m |
重量 | 11.5t |
武装 | 超熱振式戦闘長刀×1 40mm腕部機関砲×1 |
搭乗者 | 椎葉アモウ |
YM-04 ケンブ斬(ケンブざん)
武装は、ケンブの戦闘直刀を超える長さと重量をもつ「超熱振式戦闘長刀」と、着脱式の「40ミリ腕部機関砲」。
ジョウガン JOGAN | |
---|---|
型式番号 | YM-01 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.7m |
重量 | 9.9t |
武装 | 120mm二連装狙撃砲×1 装甲擲弾砲×2 45mm速射拳銃×2 戦闘短刀×1 シールド×1 |
搭乗者 | 鉄塚ガシン |
ジョウガン改 JOGAN KAI | |
型式番号 | YM-01C |
分類 | MAILeS |
全高 | 11.0m |
重量 | 12.7t |
武装 | 45mm回転式装甲機関砲×1 40mm携行短機関砲×2 シールド×2 |
搭乗者 | 鉄塚ガシン |
YM-01 ジョウガン
武装は、APFSDS弾やHEAT弾を放てる高威力の滑腔砲とAP弾を使用する高精度狙撃に適したライフル砲の二つの銃身を束ねた「120ミリ二連装狙撃砲」、左肩シールド内に収納された緊急用の接近戦武装「戦闘短刀」。右肩にも異なる形状のシールドが装着可能となっている。のちに、近接戦闘に対応した「45ミリ速射拳銃」2挺と、両肩部に装着して各種弾頭を発射できるシールド兼用の「装甲擲弾砲」がブレンゾン社から供給される。
YM-01C ジョウガン改
第2部に登場。ジョウガンの強化改造機。従来よりも重武装化されている。
武装は、巨大シールドとドラム型マガジンを一体化し、上半身を覆うように装備される「45ミリ回転式装甲機関砲」、装甲機関砲基部の装甲板裏に収納されている接近戦用の「40ミリ携行短機関砲」2挺、改修前よりも大型化された両肩のシールド。装甲機関砲と両肩のシールドを連結することで、さらに防御力を高めることができる。脚部には携行短機関砲の予備弾倉が収納され、弾切れになった際に短機関砲を収納場所に近づけることで自動装填される仕組みとなっており、装填時の隙を極力なくす工夫が凝らされている。
YM-01C ジョウガン改
武装は、巨大シールドとドラム型マガジンを一体化し、上半身を覆うように装備される「45ミリ回転式装甲機関砲」、装甲機関砲基部の装甲板裏に収納されている接近戦用の「40ミリ携行短機関砲」2挺、改修前よりも大型化された両肩のシールド。装甲機関砲と両肩のシールドを連結することで、さらに防御力を高めることができる。脚部には携行短機関砲の予備弾倉が収納され、弾切れになった際に短機関砲を収納場所に近づけることで自動装填される仕組みとなっており、装填時の隙を極力なくす工夫が凝らされている。
レイキ REIKI | |
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型式番号 | YM-03 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m |
重量 | 8.8t |
武装 | 超熱振式薙刀×1 捕縛用電撃網発射機×1 |
搭乗者 | 紫々部シオン |
レイキ改 REIKI KAI | |
型式番号 | YM-03C |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m |
重量 | 8.2t |
武装 | 超熱振式薙刀改×1 2連装機関砲×2 翼部機動爆弾倉×2 多連装小型誘導弾発射機×2 |
搭乗者 | 紫々部シオン |
YM-03 レイキ
武装は、薙刀を得意とするシオンに合わせた折りたたみ式の「超熱振式薙刀」、前腕部に追加装備される「捕縛用電撃網発射機」。
YM-03C レイキ改
第2部に登場。レイキの強化改造機。改良された各部の推進器と、機体全高を上回る全幅まで展開する大型の「リアスカートウィングユニット」を採用したことで、従来よりも滑空性能が向上している。また、外装部の材質変更により、装備増加にも関わらず重量も軽減された。
武装は、柄にスライド伸縮構造を採用して携行性を高めた「超熱振式薙刀改」、両腕先端の手甲部に内蔵された「2連装機関砲」、ウィングユニットのウェポンラックに装備する「翼部機動爆弾倉」2基(1ユニットごとにミサイル3基搭載)、背部に懸架する着脱式の「多連装小型誘導弾発射機」2基(1ユニットごとにミサイル18発を搭載)。
YM-03C レイキ改
武装は、柄にスライド伸縮構造を採用して携行性を高めた「超熱振式薙刀改」、両腕先端の手甲部に内蔵された「2連装機関砲」、ウィングユニットのウェポンラックに装備する「翼部機動爆弾倉」2基(1ユニットごとにミサイル3基搭載)、背部に懸架する着脱式の「多連装小型誘導弾発射機」2基(1ユニットごとにミサイル18発を搭載)。
ジョーハウンド JO HOUND(RESISTANCE CUSTOM) | |
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型式番号 | NA10/3JP |
分類 | AMAIM |
武装 | ライフル×1 |
搭乗者 | 熊井ゴウケン 馬﨑エイジ 鉄塚イッシン 「八咫烏」構成員 今野タケル 「アラハバキ」構成員 |
NA10/3JP ジョーハウンド(レジスタンスカスタム)
ASC-716E 特大型装甲特殊運搬車
北米同盟の兵器
ブレイディハウンド BRADY HOUND | |
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型式番号 | NA12 |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m |
重量 | 13.4t |
武装 | ライフル×1 ナイフ×2 |
搭乗者 | レイモンド・ハーディ ソフィア・ルイス ロジャー・ヤング 北米同盟軍兵士 |
ブレイディハウンド(ブラッド専用機) BRADY HOUND(BRAD EXCLUSIVE) | |
型式番号 | NA12S |
全高 | 10.5m |
重量 | 12.9t |
武装 | ライフル×1 ソード×2 |
搭乗者 | ブラッド・ワット |
NA12 ブレイディハウンド
武装は、速射性と命中精度に優れた大口径ライフルと、両脇下のウェポンラックに懸架されたナイフ二振り。
NA12S ブレイディハウンド(ブラッド専用機)
ブラッドが搭乗するカスタム機。ケンブやゴーストの戦闘データをもとに、出力と機動性が大幅に強化されており。単機で無人機一個分隊以上の戦力を有する。
専用武装として、一般機のナイフよりも刀身が長いソード二振りを装備する。
NA12S ブレイディハウンド(ブラッド専用機)
専用武装として、一般機のナイフよりも刀身が長いソード二振りを装備する。
ジョーハウンド JO HOUND | |
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型式番号 | NA10/3 |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.2m |
重量 | 16.5t |
武装 | ライフル×1 胸部機銃×2 |
搭乗者 | 北米同盟軍兵士 |
NA10/3 ジョーハウンド
武装は、ブレイディハウンドと同型のライフルと、胸部左右に内蔵された機銃2門。
ブレイディフォックス BRADY FOX | |
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型式番号 | NA13 |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m(無人機) 10.5m(有人機) |
重量 | 13.5t |
武装 | レーザー砲×1 チェーンガン×2 ナイフ×1 大型シールド×1 |
搭乗者 | レイモンド・ハーディ ソフィア・ルイス トニー・ブランク ザック・テイラー トーマス・ミラー 北米同盟軍兵士 |
ブレイディフォックス(Type G) BRADY FOX (Type G) | |
型式番号 | NA13X/G |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m |
重量 | 13.5t |
武装 | レーザー砲×1 チェーンガン×2 大型シールド×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ブレイディファントム BRADY PHANTOM | |
型式番号 | NAX14P |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.9m |
重量 | 15.2t |
武装 | レーザー砲×1 ソード×2 マルチガントレット(ヒートブレード×2)×2 |
搭乗者 | ブラッド・ワット |
NA13 ブレイディフォックス
武装は、短射程ながらもほぼ回避不能な高速レーザー砲、対人用にも使える両腕下部のチェーンガン、近接格闘用のナイフ、可変式の大型シールド。
NA13X/G ブレイディフォックス (Type G)
第2部第18話に登場。第2新鋭部隊のザック・テイラーが開発・運用する機体。制御系にゴーストのコピーAIが組み込まれ、機体色もオリジナルに似た暗色系となっている。通常の無人機よりも高性能だが、AIの学習機能と対応能力はゴーストにおよばない。アモウたちとの戦闘序盤では優位に立つが、やがて欠点を見破られ次々と撃破される。
NAX14P ブレイディファントム
第2部に登場。ゴーストから回収したAI「プロトタイプ・ゼロ」を移植したブラッド専用機。ブレイディフォックスの有人機に全面改装を施し、肩部には従来型AMAIMを凌駕する高出力エンジンと大型スタビライザーを装着している。高性能と引き換えにパイロットへの負荷も増しており、ブラッドは特注の耐Gスーツを着用することで対応している。初陣であるアレクセイ戦では未完成状態で投入されたのち、新日本軍との決戦では頭部形状や武装が変更された完成型となる。
専用武装は、ブレイディハウンドから継続して装備されたソード2振り。完成後は両腕に鉤爪状の可動式ヒートブレードが付いたマルチガントレットを装着する。
NA13X/G ブレイディフォックス (Type G)
NAX14P ブレイディファントム
専用武装は、ブレイディハウンドから継続して装備されたソード2振り。完成後は両腕に鉤爪状の可動式ヒートブレードが付いたマルチガントレットを装着する。
V-33 ストークキャリー
武装は、機首下部に備えられた対地攻撃用20ミリガトリング砲、胴体両側に内装されたミサイル。
大ユーラシア連邦の兵器
ソボーテジアマン SUBBOTA DEMON | |
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型式番号 | FGEA07 |
分類 | AMAIM |
全高 | 7.0m |
重量 | 12.3t |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ソボーテジアマン 砲撃装備 | |
型式番号 | FGEA07-SE |
分類 | AMAIM |
全高 | 8.3m |
重量 | 15.6t |
武装 | 30mm機関砲×1 大型キャノン砲×1 ナタ×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
FGEA07 ソボーテジアマン
FGEA07-SE ソボーテジアマン 砲撃装備
ゼリーゼジアマン ZHELEZO DEMON | |
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型式番号 | FGEA08 |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.8m |
重量 | 17.7t |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ(大型)×1 |
搭乗者 | アレクセイ・ゼレノイ ダリア・リヴォフ キリル・ジルコフ |
FGEA08 ゼリーゼジアマン
ルイツァリジアマン RYTSAR DEMON | |
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型式番号 | FGEA09 |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.8m |
重量 | 17.7t |
武装 | 30mm機関砲×1 ギロチンカッター×1 両刃剣×1 |
搭乗者 | アレクセイ・ゼレノイ |
FGEA09 ルイツァリジアマン
アジア自由貿易協商の兵器
ニュウレン(牛人) NYUREN | |
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型式番号 | AM22U |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m |
重量 | 11.7t |
武装 | ライフル×1 アックス×1 シールド×1 ミサイルコンテナ×2 レーザー砲×1(第2部) |
搭乗者 | なし(無人機) |
ニュウレン有人機 NYUREN | |
型式番号 | AM22M |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m |
武装 | レーザー砲×1 アックス×1 シールド×1 |
搭乗者 | カク・リュウホ |
AM22U ニュウレン(牛人)
基本武装は、シンプルで故障率の低い構造をもつライフル、裏面にライフルの追加弾倉を2本懸架可能な前腕のシールド、接近戦用の斧(アックス)。追加武装として、大型ミサイル1基を格納したミサイルコンテナを両肘に装備可能。第2部では携行式のレーザー砲を装備する機体が登場する。
AM22M ニュウレン有人機
オセアニア連合の兵器
バンイップ・ブーメラン BUNYIP BOOMERANG | |
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型式番号 | CO-03BR |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m |
重量 | 14.2t |
武装 | 30mm機関砲×2 隠しナイフ×2 |
搭乗者 | なし(無人機) |
CO-03BR バンイップ・ブーメラン
武装は胴体の上部両端に内蔵される「30mm機関砲」と、胸部左右の小型サブアームに装備する「隠しナイフ」(おもに高機動戦闘時に展開して一撃離脱戦法を取る)。
そのほかの兵器
ゴースト GHOST | |
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型式番号 | 不明 |
分類 | AMAIM |
全高 | 12.1m |
重量 | 11.7t |
武装 | 腕部クロー×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ゴースト マークII GHOST Mk-II | |
型式番号 | 不明 |
分類 | AMAIM |
全高 | 11.6m |
重量 | 12.5t |
武装 | 腕部クロー×2 クラッキングケーブル×6 |
ゴースト
機体のリミッターを常時解除してジェネレーターをフル稼働させることで、あらゆる面で既存のAMAIMを凌駕する高性能を発揮する。その代償として駆動電力の消耗が早く、腰の放熱板から頻繁に排熱を行なわないとオーバーヒートを起こすリスクを抱えている。背部左右には敵の通信や索敵を妨害する電子戦ユニット「ジャミングバインダー」を装備しており、先制攻撃や撤退時の欺瞞に用いられる。攻撃手段として、超熱振式の鉤爪と強力なEMP投射機能を備えた大型の左腕をもつ。さまざまな陣営のAMAIMのパーツや武装を、アタッチメント認証を無視して装着・使用できる特性をもち、調達したパーツを用いての自己修復・強化が可能となっている。学習能力も非常に高く、戦闘を経るごとに強さを増している。
作中初登場となる「八咫烏」のキャンプ地襲撃時は、過去に殺害したイッシンが乗っていたジョーハウンドの右腕を移植したため、左右非対称な外観となっている。ケンブとジョウガンを同時に圧倒するが、次第に連携が取れてきた2機を前に劣勢となり、自爆に見せかけて離脱する。
ゴースト マークII
秋吉台でのブラッド隊との戦闘では、ケーブルの制御機能を利用して圧倒するが、同じく味方機を同時に操るブラッドの奇策で胸部を撃ち抜かれ、乗っ取ったストークキャリーを使って逃亡する。その後はアジア軍支配下の隠岐の島に潜伏し、一時の休眠と修復を経て再起動。その情報を察知したアモウたちと再度交戦する。戦闘中も常にアモウたちの戦闘パターンを学習し圧倒するが、フルブーストモードに移行したケンブに拮抗され、その隙を突いたジョウガンの狙撃で放熱板を破壊されオーバーヒート寸前に追い詰められる。冷却水を求めて海に逃亡を図るが、直前でケンブに阻止されともに爆発四散する。その後、本機のAIユニットはブラッド隊に回収される。
極鋼ノ装鬼の登場兵器
プロトゴウヨウ PROTOGOUYO | |
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型式番号 | XMM-01 |
分類 | MAILeS |
全高 | 12.2m |
重量 | 11.0t |
武装 | 専用アサルトライフル×1 グレネードランチャー×1 専用ハンドガン×1 マチェット×1 ダガーナイフ×2 チェーンソー×1 |
特殊装備 | ハイドロジェットパック |
搭乗者 | 三澤ジン |
XMM-01 プロトゴウヨウ
武装は徹甲弾やキャニスター弾を発射する専用のアサルトライフル、ライフル下部に設置されたグレネードランチャー、3点バースト機構を備える専用ハンドガン、ジンがプロトゴウヨウ搭乗以前から使用している近接格闘用のマチェット、両膝のアーマー裏に収納されたダガーナイフ2本。また、選択式装備として大型のチェーンソーやハイドロジェットパックがある。
ゴウヨウカスタム GOUYOCUSTOM | |
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型式番号 | HM-02 |
分類 | MAILeS |
武装 | ノーマルハンドガン×1 ノーマルアサルトライフル×1 アックス×1 アームパイル×1 スナイパーライフル×1 |
特殊装備 | ハイドロジェットパック |
搭乗者 | 知念イブキ 安良城タケシ |
HM-02 ゴウヨウカスタム
武装はノーマルハンドガンとノーマルアサルトライフル、近接格闘用のアックス、回転させて敵機へと打ち込むアームパイル。また、選択式装備として狙撃用のスナイパーライフルやハイドロジェットパックがある。
ドレッドノータス
アーロンライノ AARONRHINO | |
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型式番号 | NA15 |
分類 | AMAIM |
武装 | アサルトライフル×1 チェーンガン×2 ナイフ×1 ジャベリン×1(シェリル機) |
搭乗者 | アーチー・ジョイス マシュー・ハーコート シェリル・ナイト |
アーロンライノ(グレイディ専用機) AARONRHINO(GRADY EXCLUSIVE) | |
型式番号 | NA15S |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.5m |
重量 | 13.2t |
武装 | ショートバレルライフル×1 チェーンガン×2 専用ブレード×1 |
搭乗者 | グレイディ・エリソン |
NA15 アーロンライノ
NA15S アーロンライノ(グレイディ専用機)
バンイップ・ジンガー BUNYIP GINGA | |
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型式番号 | CO-03GG |
分類 | AMAIM |
武装 | ガトリングガン×1 フレイムスロワー×1 機関砲×2 腕部シールド×2 |
搭乗者 | なし(無人機) |
CO-03GG バンイップ・ジンガー
外伝の登場兵器
ビャクチ BYAKUCHI | |
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型式番号 | KM-01 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.9m |
重量 | 10.6t |
武装 | 60mm携行機関砲×1 四連装誘導弾携行発射機×1 汎用携行盾×1 |
搭乗者 | 北条カイ |
KM-01 ビャクチ
武装は、重量増と引き換えに装弾数の多いドラム式弾倉を採用した「60mm携行機関砲」、左肩部に「四連装誘導弾携行発射機」、左前腕に装着された小型の追加装甲「汎用携行盾」。
セツロ SETURO | |
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型式番号 | NA10/3JP |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.2m |
重量 | 14.8t |
武装 | ライフル×1 汎用携行盾×1 |
搭乗者 | 晴矢ユキ 「際の極光」構成員 |
NA10/3JP セツロ
ゼリーゼジアマン “アクチャーブリュ” ZHELEZO DEMON “Октябрь” | |
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型式番号 | FGEA08 |
分類 | AMAIM |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ(大型)×1 |
搭乗者 | ユーリ・グルースナ |
FGEA08 ゼリーゼジアマン “アクチャーブリュ”
スタッフ
- 企画・原作・製作 - SUNRISE BEYOND
- 監督 - 羽原信義
- シリーズ構成 - 木村暢
- キャラクターデザイン - 大貫健一
- メカニックデザイン - 小柳祐也、海老川兼武、寺岡賢司、形部一平
- メカニックデザインスーパーバイザー - 奥山清行
- チーフメカアニメーター - 久壽米木信弥、有澤寛
- 美術デザイン - 小木斉之
- 美術監督 - 中村典史
- 色彩設計 - 井上あきこ
- 撮影監督 - 元木洋介
- 編集 - 小野寺絵美
- 音響監督 - 明田川仁
- 音楽 - ラスマス・フェイバー
- 音楽プロデューサー - 黒田学、木村憲一郎
- 音楽制作 - サンライズミュージック
- プロデューサー - 小松紘起、紅谷佳和(第1-16話)→斎藤譲(第17話-)、田﨑勝也
- 企画協力 - BANDAI SPIRITS
- 制作協力 - 電通
主題歌
「enemy」
「You're my perfect mirror」
「Overload」
「pARTs」
「呼ぶ声が鳴る方角へ」
「l'll Be There」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | キャラクター 作画監督 | メカニック 作画監督 | 初放送日 |
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第一話 | 起動 | 木村暢 | 羽原信義 |
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| 久壽米木信弥 | 2021年 10月5日 |
第二話 | 船出 | もりたけし | 球野たかひろ | 高見明男 | 山根理宏 | 10月12日 | |
第三話 | 戦う理由 | 阿部雅司 | 寺尾洋之 | 10月19日 | |||
第四話 | 別離 | 榎本明広 | 飯村正之 | 黒澤浩美 | 有澤寛 | 10月26日 | |
第五話 | 決意 | もりたけし | 小谷野竜成 | 高見明男 | 山根理宏 | 11月2日 | |
第六話 | 旅路 | 大槻敦史 | 球野たかひろ |
| 11月9日 | ||
第七話 | 討伐 | 上坪亮樹 | 石原満 | 高瀬健一 | 11月16日 | ||
第八話 | 再生の槌音 | 森江美咲 | もりたけし | 上坪亮樹 | 黒澤浩美 | 久壽米木信弥 | 11月23日 |
第九話 | 自治区 | 木村暢 | 阿部雅司 | 日向正樹 | 有澤寛 | 11月30日 | |
第十話 | 遠征 | 小谷野竜成 |
|
| 12月7日 | ||
第十一話 | 包囲網 | もりたけし | 阿部雅司 |
| 植田実 | 12月14日 | |
第十二話 | 隠岐の島戦(前編) | 森江美咲 | 榎本明広 | 大久保朋 |
|
| 12月21日 |
第十三話 | 隠岐の島戦(後編) | 木村暢 | 寺岡巌 | 飯村正之 |
|
| 12月28日 |
第十四話 | 8ヶ月後 | 西澤晋 | 鳥羽聡 | 大貫健一 |
| 2022年 4月12日 |
|
第十五話 | 再会 | もりたけし | 球野たかひろ | 高瀬健一 | 4月19日 | ||
第十六話 | 激闘 | 森江美咲 | 麻宮騎亜 | 池野昭二 | 高見明男 |
| 4月26日 |
第十七話 | トライヴェクタ | 木村暢 | 西澤晋 | 阿部雅司 |
| 川辺雄介 | 5月3日 |
第十八話 | 保護区 | 榎本明広 | 星野真 | 黒澤浩美 |
| 5月10日 | |
第十九話 | 記念日 | 森江美咲 | もりたけし | 小谷野竜成 |
| 上津康義 | 5月17日 |
第二十話 | 新日本協力機構 | 木村暢 | 西澤晋 | 大久保朋 | 高見明男 |
| 5月24日 |
第二十一話 | 動乱の兆し | 森江美咲 | 麻宮騎亜 | 鳥羽聡 |
|
| 5月31日 |
第二十二話 | 逃亡者 | 木村暢 | むらかわみちお | 阿部雅司 |
|
| 6月7日 |
第二十三話 | 開戦 | 森江美咲 |
| 球野たかひろ | 高見明男 | 江禹辰 | 6月14日 |
第二十四話 | 北陸戦線(前編) | 木村暢 | 西澤晋 | 池野昭二 | 新井達也 |
| 6月21日 |
第二十五話 | 北陸戦線(後編) |
| 羽原信義 |
|
| 6月28日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
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2021年10月5日 - 12月28日 | 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作参加 |
2021年10月6日 - 12月29日 | 水曜 3:30 - 4:00(火曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | 『アニメ特区』第3部 |
2021年10月8日 - 12月31日 | 金曜 19:00 - 19:30 | BS11 | 日本全域 | 協力 / 『アニメ+』枠 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2021年10月6日 | 水曜 20:00 更新 | |
2021年10月7日 | 木曜 1:00 - 1:30(水曜深夜) | ニコニコ生放送 |
2021年11月3日 | 水曜 20:00 更新 | dアニメストア |
不明 | 不明 |
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放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
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2022年4月12日 - 6月28日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作参加 / 字幕放送 |
2022年4月15日 - 7月1日 | 金曜 2:30 - 3:00(木曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | |
金曜 19:00 - 19:30 | BS11 | 日本全域 | 協力 / 『アニメ+』枠 |
漫画
2021年7月21日発売の『月刊ホビージャパン』(ホビージャパン)9月号にて『境界戦機 フロストフラワー』のタイトルで連載されている。ストーリーはテレビアニメと異なる。漫画は田口央斗が担当。
- SUNRISE BEYOND(原作)・田口央斗(漫画)・大貫健一(キャラクターデザイン)・小柳祐也 / 海老川兼武 / 寺岡賢司 / 形部一平(メカニックデザイン)・奥山清行(メカニックデザインスーパーバイザー)・BANDAI SPIRITS(企画協力)『境界戦機』ホビージャパン〈ホビージャパンコミックス〉、既刊1巻(2022年7月25日現在)
- 2022年7月25日発売、ISBN 978-4-7986-2880-6