マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ
以下はWikipediaより引用
要約
『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』は、葦プロダクションが製作し、テレビ東京系列局などで放送されたロボットアニメ作品である。キー局のテレビ東京では、1987年6月から12月までの間、毎週水曜日の18時00分 - 18時25分枠にて放送された。
概要
マシンロボシリーズ第二作目。総集編などの作中ナレーションでは、登場するマシンロボは前作『マシンロボ クロノスの大逆襲』最終話で新たな世界に旅立ったマシンロボたちで、前の世界での記憶は失われていることが語られていたが、最終話において舞台となった星は地球人の実験場であり、マシンロボたちも地球人が作り出した兵器であることが明かされた。前作主人公のロム・ストールは「伝説の戦士バイカンフー」として、その名や活躍する映像が語り継がれていた。なお、OVAの『レイナ剣狼伝説:ACTII』ではバトルハッカーズとロム・ストールの転生体が共闘したような描写があるが、本編の終盤でアールジェタンが「ここで、再び会う約束をした人間達が居るんでな...」というセリフから、共に戦ったアキラたちのことを覚えている演出がなされた。
特徴としては当時流行していた不良漫画のテイストがストーリーに取り入れられている。
ストーリー
意思を持った機械生命体が住む電子惑星B-1。この星においてディラン総統率いる悪のグレンドス帝国と、コンピューターRIM率いるアルゴ共和国・マシンロボ軍団との激闘が長く続いていた。はみだし者部隊バトルハッカーズと、地球からの来訪者アキラたちは共に手を取りグレンドス軍に戦いを挑む。
この星に遭難したアキラたちとバトルハッカーズとの戦いと友情を中心として、マシンロボ軍団の痛快なバトルが繰り広げられる。やがて、「はみだし野郎」だったバトルハッカーズは軍団の中心的存在へと成長し、頑なだったRIMのプログラムにも「ぶっちぎり」の心を芽生えさせる。
物語のラスト、地球人はこの戦いとは無関係と、RIMはアキラたち一行を宇宙船で惑星外へ送り出すが、その惑星は、実は地球人の武器商人による実験場だったことが判明する。アキラたちは必ず戻ってくることを胸に誓い、バトルハッカーズと別れ地球への帰途へついた。
登場人物
バトルハッカーズ
アールジェタン
声 - 大滝進矢
バトルハッカーズ隊長。不言実行型の頼れるリーダー。ロボット/ジェット/タンク/ロボジェットの四段階にモジュールチェンジ(変形)する。アールバズーカ、サブライフルを携帯。元々は別部隊に所属していたが、その時に部下をすべて失うという過去を持つ。
ガルザック
声 - 古田信幸
副隊長。非変形のマシンロボ。射撃の名手で、愛用の銃の名はガルファイヤーSP。テレビに繋げて遊べる玩具として商品化される予定があったが実現せず、メインキャラとして扱われたのは8話のみ。その後は戦闘に参加するのみとなり、20話からは一旦本編にも登場しなくなった。その後は29話から再登場している。
マッハブラスター
声 - 二又一成
主人公ロボット/ジェットモジュール/ブラスターモジュールの三タイプに変形。自称「烈風」の名を持つホワイトサンダーの隊長だったが、アキラたちを助けるために命令違反を犯しバトルハッカーズに配置替えとなった。命令よりも独断で先行するタイプ。会話する際にはマスクが開き口が露出する。放送回によって声優は流動的。また目は基本的にはゴーグル状だが、ツインアイで描かれる回もある。
ドリルクラッシャー
プロトラックレーサー
ぶっちぎり隊
シルバーウルフ隊
ロッドドリル
タフトレーラー、ビッグトレーラー、トレーラーロボ、ハイウェイロボ、二階バスロボ、ダンプロボ、ブルドーザーロボ、クレーンロボ、ミキサーロボ、フォークリフトロボ、パトカーロボ、ファイヤーロボ、救急車ロボ、清掃車ロボ、霊柩車ロボ、スチームロボ、新幹線ロボ、上越新幹線ロボ、コンバットバギー、バギーロボ、三輪バギーロボ、ジープロボ、オフロードロボ、スーパーカーロボ、ポルシェロボ、カウンタックロボ、スカイラインロボ、ミニクーパーロボ、エフワンロボ、バトルロボ、ミサイルタンクロボ、サブマリンロボ、バトルシップロボ、バイクロボ、ハーレーロボ、スクーターロボ、ヘリタンサー、トリムスパンサー、ジェットランサー、サイドランサー、ドリルヘリ
ホワイトサンダー隊
レッドナイツ
カラテロボ
地球人
アマチ・アキラ
声 - 大倉正章
お調子者の熱血漢。戦闘ではジェットライザーに乗り込む。
初期設定ではロム・ストールの転生体とされていたが、本編では没となり採用されなかった。ただ、後に「スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)」の限定イベントにて、その設定が改めて採用された。。
ゼン小川
ミア・ホワイト
パトリシア・ロングフェロー
声 - 天野由梨
さる財閥の令嬢だが歌手になることを親に反対されて家出した密航者。愛称はパット。本格的に戦闘に参加することはなかった。
初期設定ではレイナ・ストールの転生体とされていたが、本編では没となり採用はされなかった。ただ、アキラと同じく後に「スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)」の限定イベントにてその設定が改めて採用され、日の目を見ることになった。。
マザーコンピューター・RIM
声 - 勝生真沙子
グランドホエールのマザーコンピューター。当初はマシンロボたちに命令を遵守することを求めており、命令違反した者は落ちこぼれとしてバトルハッカーズに配置替えさせていたが、その考えも徐々に変化していき、最終的にはバトルハッカーズの理解者となっていった。「伝説の戦士バイカンフー」を例に出してマシンロボたちに忠告する。
グレンドス
ディラン総統
ガクランダー
カリアゲン
ソリコンダー
ヤーサンド
声 - 幹本雄之
親衛隊長。正々堂々とした性格で、卑怯な手段を使わない。ガクランダーとは犬猿の仲だが、最終話で彼が死んだときはそれを悲しんだ。その後バトルハッカーズの救援に駆けつけたグランドホエールの砲撃を受け、自分たちの戦いの意味は何だったのかと問いながら消滅した。
リキミネス
キズーン
用語
惑星B-1
アルゴ軍
グランドホエール
ブラッド国
クリスタル・シティ
グレンドス帝国
スタッフ
- 制作:佐藤俊彦
- 企画:嶋村一夫(読売広告社)、加藤博
- 監督:吉田浩
- シリーズ構成:園田英樹、岸間信明
- キャラクターデザイン:つるやまおさむ
- メカニックデザイン:やまだたかひろ、原口沢清
- 美術監督:東条俊寿
- 色彩設定:笠森美代子
- 撮影監督:福田岳志
- 音響監督:清水勝則
- 音楽:あかのたちお
- プロデューサー:江津兵太(テレビ東京)、大野実(読売広告社)、梅原勝
- 製作:テレビ東京、読売広告社、葦プロダクション
主題歌・挿入歌
オープニングテーマ - 「ぶっちぎりバトルハッカーズ」
オープニングのクレジットでは、「ぶっちぎりバドルハッカーズ」と誤表記されている。
エンディングテーマ - 「あと、一秒」
オープニングのクレジットでは、「あと一秒」と表記されている。第21話の劇中では、自らが作った曲としてパトリシアがこの曲を歌っている。
挿入歌
作詞 - 水谷啓二 / 作曲・編曲 - あかのたちお / 歌 - 五十嵐寿也
「星のエトランゼ」
上記4曲を収録したシングルレコードやCDは、いずれもユーメックス(東芝EMI〈現・ユニバーサル ミュージック ジャパン〉の関連レコード会社)より発売された。
放送リスト
話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1987年 6月3日 |
燃える電子の惑星 | 園田英樹 | 吉田浩 | つるやまおさむ | |
2 | 6月10日 | ジェットライザー緊急発進 | 上妻晋作 | 日下直義 | 勝亦祥視 | |
3 | 6月17日 | 烈風マッハブラスター | 岸間信明 | 吉田浩 | 高橋信治 | 須田勝 |
4 | 6月24日 | 最強戦士アールジェタン | 園田英樹 | 山崎理 | 日下直義 | 勝亦祥視 |
5 | 7月1日 | クリスタル盗聴作戦 | 岸間信明 | 西一 | 高橋信治 | 大和田直之 |
6 | 7月8日 | ジェットライザー全弾発射 | 園田英樹 | 吉田浩 | 日下直義 | 勝亦祥視 |
7 | 7月15日 | グッドラック号に戻れ | 岸間信明 | 高橋信治 | 大和田直之 | |
8 | 7月22日 | 奪われたガルファイヤーSP(スペシャル) | 大野木寛 | 西一 | 日下直義 | 音無竜之介 |
9 | 7月29日 | ロータリーキッドとツインカムジミー | 園田英樹 | 大町繁 | 高橋信治 | 大和田直之 |
10 | 8月5日 | クリスタリウム奪還作戦 | 大野木寛 | 吉田浩 | 日下直義 | 音無竜之介 |
11 | 8月12日 | ニューマシンロボチーム登場 | 岸間信明 | 山崎理 | 結城司 | |
12 | 8月19日 | 泥まみれの決闘 | 園田英樹 | 高橋信治 | 大和田直之 | |
13 | 8月26日 | 危うしグランドホエール | 岸間信明 | 村山靖 | 山法寺五郎 | 花輪弘昌 |
14 | 9月2日 | ドリルクラッシャーの怒り | 大野木寛 | 吉田浩 | 日下直義 | 音無竜之介 |
15 | 9月9日 | 死の電子炉を救え | 岸間信明 | 大町繁 | 高橋信治 | 大和田直之 |
16 | 9月16日 | 要塞衛星を破壊せよ | 大野木寛 | 吉田浩 | 日下直義 | 音無竜之介 |
17 | 9月23日 | アールジェタンの賭け | 園田英樹 | 高橋信治 | 大和田直之 | |
18 | 9月30日 | マッハブラスターGOGOGO | 吉田浩 | - | ||
19 | 10月7日 | 急げガッタイザウラー | 岸間信明 | 村山靖 | 日下直義 | 音無竜之介 |
20 | 10月14日 | ライザーパワーアップ | 大野木寛 | 吉田浩 | 野村和史 | 花輪弘昌 |
21 | 10月21日 | 奪われた秘密兵器 | 園田英樹 | 山法寺五郎 | 日下直義 | 勝亦祥視 |
22 | 10月28日 | 標的はグランドホエール | 岸間信明 | 中村憲由 | 高橋信治 | 大和田直之 |
23 | 11月4日 | 戦場に咲く希望の花 | 大野木寛 | 村山靖 | 川筋豊 | |
24 | 11月11日 | 疾れぶっちぎり野郎ども | 園田英樹 | 加戸誉夫 | 日下直義 | 勝亦祥視 |
25 | 11月18日 | 特殊指令RIMを破壊せよ | 岸間信明 | 吉田浩 | 牧野滋人 | 川筋豊 |
26 | 11月25日 | 炎の戦士アールジェタン | 園田英樹 早坂律子 |
吉田浩 | - | |
27 | 12月2日 | 突破せよ大地の果て | 大野木寛 | 高橋信治 | 大和田直之 | |
28 | 12月9日 | 鉄の鷲 孤独のハンター | 園田英樹 | 村山靖 | 日下直義 | 高井由紀子 |
29 | 12月16日 | 熱砂の大戦車戦 急げジェット | 岸間信明 | 牧野滋人 | 門脇義弘 | |
30 | 12月23日 | 捕われたマッハブラスター | 大野木寛 | 吉田浩 | 田崎布夫 | 川筋豊 |
31 | 12月30日 | サラバ戦い永遠(とわ)に | 園田英樹 | 日下直義 | 高井由紀子 |
ネット局
- 同時ネット
- テレビ東京 - テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち
- 時差ネット
- 札幌テレビ(土曜 7:00 - 7:30、放送期間は1987年6月6日から1988年1月9日まで)
- 岩手放送(土曜 6:05 - 6:35)
- ミヤギテレビ
- 山形放送
- 福井テレビ(水曜 16:30 - 17:00、1988年1月13日まで放送)
- 静岡放送
- KBS京都
- 広島テレビ
- 福岡放送
- 熊本県民テレビ
- テレビ東京 - テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち
- 札幌テレビ(土曜 7:00 - 7:30、放送期間は1987年6月6日から1988年1月9日まで)
- 岩手放送(土曜 6:05 - 6:35)
- ミヤギテレビ
- 山形放送
- 福井テレビ(水曜 16:30 - 17:00、1988年1月13日まで放送)
- 静岡放送
- KBS京都
- 広島テレビ
- 福岡放送
- 熊本県民テレビ
漫画
- テレビランド連載 友杉たつや
参考文献
- てれびくん
- アニメディア
- 『フィギュア王』No.294、ワールドフォトプレス、2022年8月30日、ISBN 978-4-8465-3276-5。