葬送のフリーレン
漫画
原作・原案など:山田鐘人,
作画:アベツカサ,
出版社:小学館,
掲載誌:週刊少年サンデー,
レーベル:少年サンデーコミックス,
発表期間:2020年4月28日 -,
巻数:既刊12巻,
アニメ
監督:斎藤圭一郎,
シリーズ構成:鈴木智尋,
キャラクターデザイン:長澤礼子,
音楽:Evan Call,
アニメーション制作:マッドハウス,
製作:「葬送のフリーレン」製作委員会,
放送局:日本テレビ系列,
アニメ:葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜
キャラクターデザイン:めばち,
音楽:Evan Call,
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO,
製作:「葬送のフリーレン」製作委員会,
配信サイト:YouTube,
配信期間:2023年10月11日 -,
以下はWikipediaより引用
要約
『葬送のフリーレン』(そうそうのフリーレン)は、山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)による日本の漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2020年22・23合併号より連載中。
第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞、第69回小学館漫画賞受賞作。
概要
魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くファンタジー。
原作担当の山田の前作である「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」の連載終了後、いくつかの読切のネームを描くもうまくいかず、担当編集者から、最初の受賞作が勇者・魔王物のコメディーだったことから、その方向でギャグを描いてみてはと提案したところ、いきなり「葬送のフリーレン」の第1話のネームが上がってきた。その後、作画担当をつけることになり、同じく担当していたアベにネームを見せたところ「描いてみたい」と反応があり、フリーレンのキャラ絵を描いてもらったところ、山田からも「この方ならお願いしたい」と返答をもらったため、アベが作画担当になった。ちなみにマンガ大賞を受賞した2021年3月現在、山田とアベは一度も会ったことがないという。
本作のタイトルの由来は、山田が考えたタイトル案がありながら、編集部でも検討をし、編集部会議で「いいタイトルが決まったら自腹で賞金1万円出します」と担当編集者が募ったところ、副編集長が出したタイトル案の中に「葬送のフリーレン」があり、最終的に山田、アベに決めてもらい現在の題名となった。
2022年9月にアニメ化が発表され、同年11月に展開媒体がテレビアニメであることが発表された。
2023年9月からテレビアニメが放送中。
あらすじ
魔王討伐の偉業を成し遂げ王都に凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パーティー4人は、10年間もの旅路を振り返り感慨にふけっていたが、1000年は軽く生きる長命種のエルフであるフリーレンにとって、その旅はきわめて短いものであった。そして、50年に一度降るという「半世紀(エーラ)流星」を見た4人は、次回もそれを見る約束を交わしてパーティーを解散する。
それから50年後、すっかり年老いたヒンメルと再会したフリーレンは、ハイターやアイゼンとも連れ立って再び流星群を観賞する。まもなくヒンメルは亡くなるが、彼の葬儀でフリーレンは自身がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙する。その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出る。
さらに20年後、フリーレンはもうひとりの仲間であったハイターを訪ねる。ヒンメルと同じく老い先短い身であったハイターは、魔導書の解読と戦災孤児の少女フェルンを弟子にすることを依頼。その4年後に魔導書の解読を終えたフリーレンと、一人前の魔法使いに成長したフェルンは、ハイターの最期を看取ったあとに諸国をめぐる旅に出る。
その後フリーレンたちは、最後に訪ねた仲間であるアイゼンの助力を受けて、フリーレンの師匠にして伝説の大魔法使いフランメの手記を入手。その手記には、かつての魔王城があった大陸北端の地エンデにあるという、死者の魂と対話できる場所・オレオールの存在が記されていた。オレオールで亡きヒンメルと再会するという新たな目的ができたフリーレンは、アイゼンの弟子である少年戦士シュタルクや、行方不明の親友との再会を望む僧侶ザインという新たな仲間たちを加えて北方を目指す。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
フリーレン一行(主要人物)
フリーレン (Frieren)
声 - 種﨑敦美
本作の主人公。魔王を討伐した勇者パーティーの魔法使い。長命なエルフ族の出身で、少女のような外見に反して1000年以上の歳月を生き続けている。人間とは時間の感覚が大きく異なるため、数か月から数年単位の作業をまったく苦にせず、ヒンメルらかつての仲間たちとの再会も50年の月日が経ってからのことだった。ヒンメルが天寿を全うして他界したのを機に、自身にとってはわずか10年足らずの旅の中でヒンメルの人となりを詳しく知ろうともしなかったことを深く後悔し、趣味の魔法収集を兼ねて人間を知るための旅を始める。生前時のヒンメルに対する意識は希薄であったが、幻影鬼(アインザーム)との遭遇時や、奇跡のグラオザーム に「楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)」を使われた際などは幻想の中でヒンメルを思い描くなど、無自覚に意識しているような描写が散見されている。
1000年以上前、故郷の集落を魔族に襲われ死にかけた際に、自身を救ってくれた大魔法使いフランメの弟子となる。生来の天才的資質に加えて、フランメから教わった戦闘や魔力制御の技術を1000年以上も研鑽し続けた結果、きわめて強大な魔力を得ている。さらに、その魔力をほぼ完全に隠匿する技術も習得しており、敵の魔族に自身の実力を過小評価させた隙を突く戦法を得意とする。その実力は魔王亡き後の現在の魔族を弱いと感じ、七崩賢の一角である断頭台のアウラにさえ完勝するほど。魔族側からは、歴史上もっとも多くの同胞を葬り去った存在として「葬送のフリーレン」と呼び恐れられている。ただし、自身の魔法を発動する一瞬だけ魔力探知が途切れるという弱点があり、自身よりも魔力の低い魔法使いに計11回敗北した経験があるとも語っている。
「服が透けて見える魔法」や「かき氷を作る魔法」など、およそ戦闘に役に立たない魔法を収集するのが趣味で、そうした魔導書を対価に仕事を引き受けたりもする。再会したハイターの差し金で人間のフェルンを弟子に取って以降は、自身の旅に同行させている。
性格はドライで厳しい一面もあるが、普段はやさしく面倒見も悪くない。普段は表情に乏しく淡々としており、一般的な富や地位、名声には興味を示さないが、大好きな魔導書を手に入れるために無茶をしたり、食い意地が張っていたり、朝が弱く寝坊がちだったり、自身の貧相な体型を気にしていたり、実年齢で年寄り扱いされるのを嫌うなど、これらの際の感情表現は豊かである。長命なエルフゆえに、人間など短命な他種族の思考・思想には鈍感で、それらの人々とのコミュニケーションはやや不器用。自身の故郷と仲間を奪った魔族に対する憎悪は深く、感情を表に出すことこそないながらも、敵対する魔族に対しては周囲の状況を顧みず問答無用で葬ろうとする。これには、「人間の言葉で人間を欺き人間の言葉が通じない猛獣」という魔族の本質を理解している理由もある。
「歴史上で最もダンジョンを攻略したパーティーの魔法使い」と自称するだけあり、ダンジョンには詳しい。道中で宝箱を発見するとその中身に異常なまでの興味を示し、判別魔法で99パーセントミミック(宝箱に化けた魔物)とみやぶってなお、残り1パーセントの可能性に賭けて宝箱を開け、上半身をミミックに噛まれてもがくという場面が何度も描かれている。
フェルン (Fern)
声 - 市ノ瀬加那
フリーレンに師事している人間の女性魔法使い。9歳→19歳。南側諸国の戦災孤児であり、両親の死に絶望して飛び降り自殺を図ろうとしたところを勇者パーティーの僧侶ハイターに救われ、「一人で生きていける力」を得るために彼から魔法を教わっていた。9歳時にハイターを訪ねてきたフリーレンに弟子入りを志願し、4年間の修業を経て一人前の魔法使いに成長する。ハイターの死後の15歳時にフリーレンの旅に同行する。フリーレンを師として尊敬しつつも、時間感覚が人間とかけ離れている彼女が一か所に長期滞在することに辟易したり、魔法以外の生活水準が低過ぎる彼女を母親のように世話するなど、気苦労が絶えない。フリーレンと同様にあまり感情を出さない一方で結構な毒舌家であり、怒ると雰囲気で周囲を圧倒するので、フリーレンやシュタルクからは恐れられている。甘い食べ物が好きで、フリーレンと一緒に結構な量の菓子を食す場面も多い。また、ハイターの影響から飲酒に対しては肯定派である。
初対面時のフリーレンが「卓越した魔力の操作技術」と驚くほどの魔法の素質をもち、修行後は史上最年少で三級魔法使い試験にトップの成績で合格している。ゼンゼからは「その若さで君ほど優秀な魔法使いは見たことが無い」と評され、大魔法使いゼーリエの魔力の「揺らぎ」を見破って弟子にスカウトされるなど、外部の魔法使いからも高い評価を受けている。その魔力の操作技術、魔族の力をもってしても探知されにくい魔力隠密のほか、フリーレンから「私よりも魔法を撃つのが早い」と評される速射技術、大量の攻撃魔法を一度に操る技術、魔族の魔力探知範囲外からの超長距離射撃の技術も有しており、戦闘能力も高い。戦闘で使用するのは一般攻撃魔法(魔族を殺す魔法)と防御魔法のみだが、その卓越した技術により格上の魔族に勝利を収めている。フリーレン譲りの「魔族を油断させて倒す戦法」も会得しており、断頭台のアウラの配下「首切り役人」のひとりを魔力の秘匿と魔法の速射技術との複合によって打倒する。
その後、オイサーストで開催された試験に合格し、10代にして一級魔法使いになる。一級使いの特権として、ゼーリエから伝説級である「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」を授かる。
シュタルク (Stark)
声 - 小林千晃、清都ありさ(幼少期)
勇者パーティーの戦士アイゼンの弟子で、師匠と同じく斧使い。17歳→19歳。極端に憶病かつ自己評価が低い性格であるが、実際は巨大な断崖に斧で亀裂を入れるほどの実力者。師匠とけんか別れをしたあと、紅鏡竜の脅威にさらされた村に3年ほど滞在していた。アイゼンの推薦でフリーレンの仲間に使命され、無自覚ながらも紅鏡竜を一撃で倒す能力を発揮し、彼女たちの旅に同行することとなる。中央諸国クレ地方にあった戦士の村出身で、幼少時は魔物とまともに戦えない失敗作だと父親(声 - 加瀬康之)から見下されていたが、兄のシュトルツ(声 - 江口拓也)からは認められ可愛がられていた。
アイゼンから「とんでもない戦士になる」と言わしめるほどの素質の持ち主で、フェルンからは化け物かと疑われるほどの膂力と頑強さをもつ。男性に免疫がないフェルンからは無意識な恐れを抱かれ、自身も女性の扱いが苦手な一方で、互いに憎からぬ感情を抱いており、不機嫌になったフェルンに謝罪したり、デートのように連れ歩いたりするさまから、ザインからは「もう付き合っちゃえよ」などと漏らされている。男性の象徴に対する評価は芳しくなく、「服が透けて見える魔法」で自身の下半身を見たフェルンからは「ちっさ」と漏らされて傷つく場面がある。好物は自身の誕生日にアイゼンがふるまってくれるハンバーグ。
ザイン (Sein)
声 - 中村悠一、川井田夏海(幼少期)
アルト森林近くの村に住んでいた僧侶。フリーレンを除いたパーティーでは最年長で、酒・タバコ・ギャンブル・年上のお姉さんといった俗なものを愛好する破戒僧であるが、シュタルクが蛇から媒介された脳が数時間で溶けて死ぬという不治の毒を一瞬で治療するほどの技能をもつ。
底なし沼にはまり動けなくなっていたところをフリーレンに助けられる。少年時代から冒険者となることにあこがれていたが、10年前に親友の「戦士ゴリラ」が先に旅立ってからも、兄への配慮から村にとどまり、友の帰りを待ち続けていた。その真意を知った兄から叱責されて、フリーレンの仲間に加わる。旅中では大人の立場としてフェルンとシュタルクの仲を取り持つこともあり、もう互いに二人が付き合うべきではないかと悩んだりする。探す友が交易都市テューアに向かったことを知ると、彼を追いかけるため一行から離脱。のちにフリーレンがメトーデから僧侶枠として同行しようかと聞かれた際は、「このパーティーの僧侶の席は(ザインのために)空けておきたいから」と断っている。
ヒンメル一行(勇者パーティー)
ヒンメル (Himmel)
声 - 岡本信彦
フリーレンたちとともに魔王を討伐した人間の勇者。旅の始めから10年をかけて目的を完遂し、その偉業や数々の功績から各地に銅像が建てられ、英雄として広く存在を知られている。人格者ではあるがナルシストな一面もあり、旅始めに謁見した王様にため口を利いて危うく処刑されそうになったり、銅像のモデルとなった際は細かく注文を出すなどしている。
これからのフリーレンの人生を「想像もできないほど、長いものになる」といい、後日の再会を約束するも、彼女が次に訪れたのは自身の晩年である50年後だった。「たった10年一緒に旅をしただけ」の彼の死がフリーレンに与えた影響は大きく、彼のことを知ろうとしなかったことで大きな後悔の念を抱かせることとなる。
初対面時からフリーレンの強さを直感で見抜き、自身のパーティーに勧誘した。魔族の本質を知らなかったために、フリーレンの忠告を無視して人を食った魔族の少女を見逃したことがあるが、のちに彼女がまた人を殺めたと言う苦い経験している。勇者のみが抜ける「勇者の剣」がある里で剣を抜こうと挑戦して失敗したが、「偽物の勇者でもかまわない、魔王を倒せば偽物でも本物でも関係ない」と話して実際にそれを成し遂げ、フリーレンからも「あんな剣が無くてもヒンメルは本物の勇者」だと評され、剣が抜けなかったという一件は秘匿された。
困った人を決して見捨てない性格で、その生涯をかけて人助けに奔走したようである。死後も作中での存在感は大きく、「ヒンメルならどうしたか」がフリーレンを始めとする元勇者パーティーメンバーの行動基準のひとつであり続けており、フリーレンの回想中にも、たびたびその勇者ぶりが振り返られる。かつてフリーレンに恋心を抱いていたと思わせるようなエピソードも多い。幼いころに森で道に迷ったときにフリーレンと出会っており、花畑の魔法を見せてもらったことがある。エルフであるがゆえにはるかに長命であるフリーレンの未来をおもんばかって銅像に細かく注文をしたり、故郷を魔族に奪われて孤独に生きてきた彼女を思いやったりと、何かと気にかけていた。女神の石碑に触れて過去に戻ったフリーレンと出会った際は、彼女が未来から来たという事実を素直に受け入れている。
ハイター (Heiter)
声 - 東地宏樹
人間出身の僧侶。戦災孤児で、ヒンメルとは同郷の幼なじみ。魔王討伐後は聖都の司教となり、偉大な僧侶として人々の尊敬を集めた。穏やかで明るい性格だが、お酒が大好きな生臭坊主。大酒飲みであったにも関わらず、ヒンメルの死後も20年以上に渡り生き続けるなど人間としてはかなりの長寿を保った。ただし、晩年は体調を崩したこともあって酒を絶った様子である。
最晩年、戦災孤児であるフェルンを引き取り、訪ねてきたフリーレンにちょっとした計略をしかけてフェルンを彼女の弟子として託すことで、自分の死後の悩みを解決した。かつては自身が孤児だったことから、孤児院の復興資金をみずから捻出したこともあった。その存在は、フェルンにとって「育ての親」として死後も大切なものとなっている。ザインからも、ハイターは自分と違って優しく頼りがいのある理想的な大人だったと評される。
アイゼン (Eisen)
声 - 上田燿司
ドワーフ族出身の戦士。エルフほどではないが人間よりははるかに長命で、ヒンメルやハイターの死後も容姿の変化があまり見られない。非常に頑強な肉体をもち、過去に竜を昏倒させるほどの猛毒の矢を受けても平気でいたり、自由落下程度ならどんな高さから落ちても無傷な姿を見せた際はハイターを驚かせた。フリーレンとの再会時も超人ぶりを発揮する一方で、肉体は着実に細く老化しつつあり、ヒンメルの死後にフリーレンから再度同行を請われた際は「もう斧を振れる歳じゃない」と拒否する。
家族を魔族に殺された過去や「死後に魂が行きつく先は無である」というドワーフ族独特の死生観の影響からか、かつてはヒンメルとともに歩んだちゃらけた旅の道行きを「くだらない」と切って捨てることも多かったが、魔王討伐後はハイターと文通をしたり、ヒンメルの葬儀で見せたフリーレンの姿に二人の関係を哀れんだりするなど仲間思いの一面を見せており、オレオール(魂の眠る地)でフリーレンとヒンメルが再会できることを願っている。
ヒンメルの死後にシュタルクを弟子とし育て上げるも、とある理由でけんか別れしたとされている。その真相は、魔物との戦いが嫌で反抗してきたシュタルクの力の片鱗におののき、反射的に殴り飛ばしてしまったとのこと。
北側諸国
グラナト伯爵
声 - 咲野俊介
グラナト伯爵領の領主。街を覆うフランメの防護結界の管理を担う。断頭台のアウラとの戦いで息子を亡くし、敵の使者であるリュグナーと和睦の会談に臨むも、街を訪れたフリーレンがドラートを殺した件でリュグナーを問い詰めた際に捕らわれ拷問される。フェルンとシュタルクに救い出されたあとに、祖父の代にも街が勇者一行に救われた恩を語り、アウラ討伐後はフリーレン一行の旅立ちを見送る。
剣の里の里長
声 - 小原好美
シュヴェア山脈にある剣の里の49代目里長。容姿は幼い少女。女神が授けたとされる「勇者の剣」を守護する役目があり、里近辺には定期的に魔物が湧くため、半世紀に一度は退治してもらうようフリーレンと約束を結んでいるが、実際にフリーレンが訪れたのは前回から80年後だったため、彼女に苦言を述べる。先々代(祖母)から遺言を預かっており、山の主討伐後の「マジ感謝」という言葉はシュタルクから呆れられる。
オルデン卿
声 - 内田夕夜
要塞都市フォーリヒのオルデン家当主。北側諸国の三大騎士に数えられている。フリーレンは彼の祖父を知っていた。魔族との戦闘で戦死した長男ヴィルトが社交会で健在であることを偽装するため、報酬と引き換えにシュタルクに替え玉となるよう依頼し、執事のガーベル(声 - 中務貴幸)を通じてシュタルクやフェルンに作法を学ばせる。現在は次男のムートを嫡子と見立てており、シュタルクについても彼が良ければ家に迎えようと考えていた。
フォル爺
声 - 星野充昭
クラー地方の村に住んでいるドワーフの老人。フリーレンの長寿仲間で、彼女いわく「ヒンメル達を知る機会をくれた」人物。400年近く村を守ってきた歴戦の老戦士で、ザインいわく「とんでもない爺さん」。ボケていると油断させ、シュタルクを指南した。村人は会話もままならず、友人もいない耄碌爺として扱っており、彼が村を守る理由も分からずにいた。村の守り神となっていた訳は、かつて亡くなった人間の妻との約束のためであった。
ダッハ伯爵
ファス
ノルム卿
ゲーエン
グリュック
一級試験受験者
ラヴィーネ
声 - 鈴代紗弓
三級魔法使いの女性。幼なじみで同じ魔法学校卒であるカンネとともに、一次試験時のフリーレンとパーティーを組む。湖をも凍結させるほどの氷魔法の使い手。二次試験では、ゼンゼの複製体に襲われ脱落する。口は悪いが、根は優しい。カンネとは普段から口げんかや取っ組み合いをするなど仲が悪いが、内心では互いを認め合っており、戦闘では息の合った連携を見せる。優秀な兄たちをもつ。
カンネ
声 - 和氣あず未
三級魔法使いの女性。水を操る魔法(リームシュトローア)を得意とし、試験でフリーレンが結界を破った際、雨を利用してリヒターを撃破する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。ラヴィーネに対してたびたび余計な一言を発することがあり、その際は毎回彼女に折檻されている。
ユーベル
声 - 長谷川育美
三級魔法使いの女性。2年前の二級試験では、当時の担当試験官であったブルグを殺害し失格処分となっていた。オイサーストへ向かう道中でエルフのクラフトと知り合うが、人殺しの目をしていると見抜かれる。
理屈に囚われない感覚派。幼いころは姉の裁縫姿を見て育ち、大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)を得意とし、彼女のイメージで切れると思ったものならなんでも切れる。饒舌だが常にクールで、人を殺すことを特に何とも思ってないようである。
「共感」することによりその相手の得意な魔法を使えるようになる能力ももち、ヴィアベルとの戦いの際に見た者を拘束する魔法(ソルガニール)を取得する。一次試験ではフェルンやラントと同じパーティーで、興味を抱いたラントに付きまとうようになる。二次試験ではゼンゼの複製体の相手をし、相性の良さを生かして撃破する。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。
ラント
声 - 小松昌平
二級魔法使いの男性。一次試験ではフェルンやユーベルと同じパーティー。決して他人を信用せず、誰とも打ち解けようとしない。完璧な分身を作る魔法を得意とし、本体の自身は故郷の村から出ることなく分身体に替え玉受験させていた。三次試験でゼーリエから試験会場にいないことを見抜かれ、いい度胸だと合格を言い渡されて一級魔法使いとなる。
デンケン
声 - 斉藤次郎
老齢の二級魔法使いの男性。もとは軍所属の叩き上げであり、熾烈な権力争いを勝ち抜いた海千山千の老獪な宮廷魔法使いでもある。なお、20代半ばのころに妻のレクテューレに先立たれており、子どももいない。
幼少時、黄金郷のマハトに師事して魔法を覚えた。またフリーレンに憧れて魔法使いを志し、魔法に対する考え方が彼女と似ている。フリーレン本人と面識はなかったが、一級魔法使いの一次試験でその正体を見抜き堂々と戦いを挑む。フリーレンにはまったく歯が立たなかったが、本来は一級魔法使いに遜色がない実力者である。常に冷静沈着で協調を重んじ、洞察や策謀に長ける一方、魔力が切れたら男らしく若者と殴り合うような熱く泥臭い一面をもつ。ラオフェンを孫のように可愛がったり、試験を脱落したリヒターを励ましに赴いたり、試験後も同じパーティーだった仲間との交流がある。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。
若いころはレルネンとともに宮廷務めをしたことがある。北部高原に故郷の村があるが、マハトの魔法により村は黄金郷に飲み込まれており、故郷に入るために黄金郷の大結界を管理する仕事をレルネンより引き継いだ。「特権」によりゼーリエより授かった呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を引っ提げ、かつての師であるマハトと戦うことになる。紆余曲折があり一旦は黄金にされるが、フリーレンの力により復活を果たし、圧倒的な格上であるマハトの猛攻に耐えつつ、隙をついて高圧縮ゾルトラークを放ち相打ちに持ち込む。そして、重傷を負いながらも力を振り絞り瀕死のマハトを仕留める。
リヒター
声 - 花輪英司
二級魔法使いの男性。一次試験ではデンケンやラオフェンと同じパーティー。大地を操る魔法(バルグラント)を得意とし、遠方からでも視認できるほど巨大な大地の隆起を起こした。理性的な実力者であるが、一次試験でカンネの水を操る魔法に敗れる。二次試験ではゼンゼの複製体に襲われ、脱落する。オイサーストでは店を営み、粉々になったフェルンの杖を修理する。
ラオフェン
声 - 石上静香
三級魔法使いの女性。未熟ながら高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を得意とし、一度はフリーレンから隕鉄鳥を奪うことに成功する。一次試験後、同じパーティーだったデンケンに孫娘のように可愛がられる。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
ヴィアベル
声 - 谷山紀章
二級魔法使いの男性。故郷を守り、魔王軍残党と戦ってきた北部魔法隊の隊長。すかしているようで面倒見が良く、的確な判断力をもちリーダーシップに優れる。実戦経験が豊富な武闘派で魔法を殺しの道具と考え、特権により強い魔法を得るために一級魔法使いになった。見た者を拘束する魔法(ソルガニール)を得意とし、一級魔法使いの一次試験ではこれを用いて隕鉄鳥を捕獲する。二次試験ではメトーデから現在の状況を知らされ、複製体退治に協力する。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。
少年時代はヒンメルに憧れていた。故郷で好きだった女の子に対する"下心"が魔族と戦う理由とのこと。非常に若作りな外見をしているが、実年齢は30代半ばである。試験の合間の魔獣討伐で前衛に借り出したシュタルクの実力を高く評価し、のちに北部魔法隊に誘うが断られる。
エーレ
声 - 伊藤かな恵
二級魔法使いの女性。一次試験でヴィアベルやシャルフと同じパーティーになる。石を弾丸に変える魔法(ドラガーテ)を使う。魔法学校を首席で卒業した才女であるが、一次試験ではフェルンの圧倒的物量の攻撃魔法の前に完敗する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
シャルフ
声 - 村井雄治
三級魔法使いの男性。一次試験でヴィアベルやエーレと同じパーティーになる。花弁を鋼鉄に変える魔法(ジュベラート)を駆使してラントと対峙するが、彼の分身魔法を見抜けず敗北する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
エーデル
声 - 黒沢ともよ
二級魔法使いの女性。一人称は「儂」。一次試験でドゥンストやブライと同じパーティーになる。戦闘能力は皆無だが、非常に優れた精神操作魔法のスペシャリスト。二次試験でゼンゼの複製体に襲われた際、水鏡の悪魔が創り出す複製体に"心"がないことを突きとめるも、自身は負傷のため脱落する。
のちにレルネンの依頼を受けて黄金郷の内部調査に協力をし、マハトに触れて彼の100年分もの記憶を読み取ることに成功するという、大手柄を立てる。そして握手を通じて自身の記憶を相手に伝える能力により、黄金郷に関する情報(記憶)をデンケンに受け渡す。
ドゥンスト
ブライ
メトーデ
大陸魔法協会
ゼーリエ
太古より生き続けるエルフの女性。神話の時代の大魔法使いであり、フランメの師匠でもある。約1000年前、フランメが連れてきたフリーレンと顔合わせをした。人類の歴史上のほぼすべての魔法を習得した生ける魔導書と言われ、全知全能の女神様にもっとも近い魔法使いと評される。
半世紀ほど前に突如として歴史の表舞台に現れ、大陸魔法協会の創始者となる。魔王軍との長い戦火時代の洗練された魔法使いを追い求め、一級魔法使いの座に就いた者には「一つだけ望んだ魔法を与える」と言う「特権」を約束している。
魔法使いに対して、強さ、戦闘力の高さを求める傾向が強く、才ある者や野心ある者を好む。その一方で、生活魔法や平和な魔法については、習得してはいるもののあまり好きではない模様。また、弟子たちへの愛情はあるが素直に気持ちを伝えられない不器用な一面もある。人類の魔法の開祖に上り詰めた弟子フランメが亡くなった際にフリーレンにエルフと人間の時間感覚の違いを説き、「千年で人間の時代がやってくる」と予言した。
魔力を制限した状態でさえ見た者を恐れさせるほどの絶大な魔力を放っている。かつて黄金郷のマハトを軽くあしらって子供扱いしたり、フリーレンを「歳のわりには技術の甘い魔法使い」と評し、さらにフランメを「失敗作」と切り捨てるなど、作中でも頭抜けた実力者であることを示唆する描写は多い。
フリーレンたちが受験した一級魔法使いの三次試験では急きょ試験官を務め、直感により受験者に合否を下す。これまで数多く人間の弟子を取ったが、皆ゼーリエの足元にも及ばないまま先立っていったとのこと。
ゲナウ
声 - 新垣樽助
魔法都市オイサーストの一級魔法使いの男性で、第一次試験の試験官を務める。一級魔法使いの価値を重んじて受験者に過酷な試験を課し、多くの死傷者が出ても悪びれる様子はまったくない。常より不敵で冷徹な言動が目立つ。
ゼーリエから北部高原の魔族討伐を命じられメトーデと行動をともにし、故郷が魔族に滅ぼされたさまを目の当たりにした。攻防とも強力な黒金の翼を操る魔法(ディガドナハト)を使い、魔法使いながら接近戦を得意とする。
シュタルクとの共闘により神技のレヴォルテと対峙、重傷を負いながらも死闘を制す。傷はメトーデの回復魔法によって治癒する。
ゼンゼ
声 - 照井春佳
一級魔法使いの女性で、ゼーリエの側近のひとり。一級魔法使いの第二次試験の試験官を務める。受験者同士の争いや無下に死傷者が出ることを好まない自称・平和主義者であるが、受験者全員での一体的な協力・共闘を合格の重要な鍵とするような内容の試験を実施するため、過去に担当した4回の試験では一人の合格者も出していなかった。それゆえに今回担当した試験では課題を突破され、逆に多過ぎる数の合格者を出したことでゼーリエの介入を招く。
少女のような可憐な見た目と裏腹に物言いは厳しくぶっきらぼうで愛想に乏しく、何事にも動じず常に落ち着いている。魔力により自身の長い髪の毛を強化・変幻自在に操作し、攻防一体の高い戦闘力を誇るが、髪の毛を問答無用で破壊できるユーベルとの相性は最悪である。
レルネン
声 - 宮内敦士
老齢の一級魔法使いでゼーリエの側近。従来は第三次試験の担当を任されている。大魔法使いゼーリエの弟子であり、半世紀前に第1号の一級魔法使いになった。また、二次試験で活躍した脱出用ゴーレムの開発者でもある。
ゼーリエに「臆病な坊や」と揶揄される一方、その強さは高く評価されている。また、魔法使い試験の受付会場にて一目見ただけでフリーレンの魔力制限を見抜くなど、能力の高さは一級魔法使いの中でも群を抜ている。師であるゼーリエへの思いから、歴史に名を残すためにフリーレンを襲撃し、彼女の防御魔法を破壊し手傷を負わせるほどの力を見せるが、フリーレンからは「時間の無駄」と手合わせを拒否される。
若いころは宮廷務めで、同期の仕事仲間だったデンケンと友情を深めた。世渡り下手で宮廷を追われることになるが、最後まで庇ってくれたデンケンにずっと恩義を感じている。そんなデンケンを助けるために、エーデルとともに黄金郷の調査をした。黄金郷内ではマハトに襲撃されるが巧みに応戦し、隙を突きエーデルにマハトの記憶を読み取らせたのち、ゴーレムを用いて撤退する。
ファルシュ
魔族
魔王
クヴァール
声 - 安元洋貴
「腐敗の賢老」の異名をもつ魔族で、魔王の部下として悪逆の限りを尽くすも、ヒンメル一行によって封印された。魔王軍内でも屈指の魔法使いで、史上初の貫通魔法、ゾルトラークと呼ばれる人を殺す魔法を完成させ、数多の冒険者や魔法使いを屠ってきた。あまりの強さゆえにヒンメルたちでさえ封印するのがやっとで、ヒンメル自身は毎年のように封印を確認しに来ていた。
封印が解けるタイミングでフリーレンとフェルンが討伐に乗り出すも、即座に現代魔法を解析し、弱点と対処法を編み出すなど腐敗の賢老の名に恥じない力を見せるが、フェルンにとっては一般攻撃魔法でしかないため完封され、フリーレンからは80年の歳月を経たゾルトラークをその身に受け討たれる。七崩賢、黄金郷のマハトからは旧友と呼ばれていた。
断頭台のアウラ
声 - 竹達彩奈
魔王直下の大魔族で、七崩賢のひとり。約80年前に勇者一行と戦い、当時は配下のほとんどを失って消息不明となっていたが、28年前に力を取り戻し北側諸国と戦っていた。和睦と称して使者のリュグナーたちをグラナト伯爵領へ送るも、無論それは嘘であり、再侵攻をもくろむ。
魔族の中でも500年以上を生きる長命であり、おのれの魔力に絶対的な自信をもつ。「服従の天秤」という天秤に自身と相手の魔力を乗せて魔力が少ないほうを「服従させる魔法」を扱い、首がない不死の軍勢を手駒としていた。
不死の軍勢を率いて、自身を倒しに来たフリーレンと対峙。フリーレンの魔力制御による隠蔽を見抜けず侮って天秤を使用するが、偽装を解いたフリーレンと自身との歴然たる魔力差に驚愕し、逆に自身が操られる。最後は自害しろという命令をフリーレンから受け、泣きながらみずから首を斬って死亡する。
リュグナー
声 - 諏訪部順一
アウラの配下。首切り役人。人間との和睦の使者としてグラナト伯爵領を訪れる。言動は丁寧だが、裏では街の防護結界を解除させ、アウラの軍勢を招き入れるために暗躍する。街をフリーレン一行が訪れ、ドラートが先走って衛兵に死人が出たことで伯爵に問い詰められ、本性を表して彼を捕らえる。伯爵を助けに来たフェルンの魔法を見たことで、忘れていたフリーレンの顔を思い出す。その後は「血を操る魔法」を使いフェルンと交戦する。フェルンが得意とする魔法の速射技術の規模に対してフェルン自身から感じられる魔力の規模が小さいことに疑念を抱くが、リーニエの敗北に気を取られ魔族を殺す魔法の直撃を受けて致命傷を負う。疑念の末、フェルンの見せた戦法が魔力の規模を過小評価させて油断させるというやり口だったこと、フリーレンもまた過去に同じ戦い方をしていたことに気づき、フェルンたちを卑怯者呼ばわりしつつ討たれる。
リーニエ
声 - 石見舞菜香
アウラの配下。使者の少女。魔力探知が得意で、りんごが好き。ドラートが死んだ際は、油断したからだと高をくくっていたが、リュグナーに諫められる。その後はシュタルクと交戦し、過去に記憶した相手の魔力を真似るという「模倣する魔法」を使いアイゼンの技で彼を驚かせるも、その技はアイゼンと比べてまったく攻撃の重さに欠けており、あえて一撃を体で受け止めたシュタルクの閃天撃を受けて死亡する。
ドラート
神技のレヴォルテ
片方の角が折れた男の魔族、眼帯をした女の魔族
全知のシュラハト
奇跡のグラオザーム
七崩賢のひとり。マハトにとっては相性が最悪とされる。大魔族さえもあざむく強力な精神魔法の使い手で、今現在のその容姿が本当なのかは誰にもわからない。南の勇者の討伐計画においてシュラハトとともにマハトの前に現れた。南の勇者との戦いのあと、その戦いに関するマハトの記憶を消す役を受けもつ。
その後、フリーレン抹殺のため送り込まれたソリテール、血塗られし軍神リヴァーレ、終極の聖女トートたちのまとめ役となり、離脱したトートを除く3人でヒンメル一行を襲撃。「楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)」を使い、ヒンメルとフリーレンを幻影の中に沈めるも、幻影に陥ったまま戦えるヒンメルに追い詰められる。策に窮して奥の手を示すそぶりも見せたが、ソリテールに止められて撤退する。
黄金郷のマハト
七崩賢の最後の生き残り。クヴァールのことは旧友と呼んでいた。大陸魔法協会が管理する大結界により、みずからが作り出した黄金郷内に長らく封印されていた。防御や解除が不可能な「呪い」、万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)の使い手。また、携帯する衣服を武器に変化させて戦闘に用いる。
魔族としては穏健派で戦いを好まないが、一級魔法使いを含む精鋭魔法使いの集団を一瞬で皆殺しにするなど桁外れの戦闘能力を誇る。600年前にフリーレンを敗北させたひとりでもあり、現在の彼女でさえ匙を投げるほどの凄まじい実力から、七崩賢で最強とされる。昔、自身が滅ぼしたある村の神父との出会いがきっかけで人類を理解したいと思うようになり、人類がもつ「悪意」や「罪悪感」という感情を理解したいと考え、「人類との共存」を願いながら、人類を殺戮する日々を送った。
紆余曲折を経て80年ほど前にヴァイゼの領主グリュック家のお抱えの魔法使いになり、幼少時のデンケンに魔法を教えた。また、60年前に「支配の石環」を使った領主より「ヴァイゼの民とその子々孫々に仕えること」と「ヴァイゼの民に悪意を持った行いをしてはならないこと」を命じられた。グリュックとの主従関係は30年間にも及んだが、「悪意」や「罪悪感」の概念を理解する目的で最後はヴァイゼもろともグリュックを黄金化する。その後にゼーリエと戦うが軽くあしらわれ、同行していたレルネンら一級魔法使いたちが作った大結界により黄金郷内に封印される。
のちのちにソリテールの手によりついに黄金郷の大結界から解放され、かつての弟子であったデンケンと戦うことになる。戦いではデンケンを圧倒するが、気を取られた隙に攻撃を受けて致命傷を負う。瀕死の状態でグリュックとの再会を果たしたあと、追いすがるデンケンにとどめを刺される。
ソリテール
少女のような外見で、人類について研究をしている変わり者の大魔族。昔、収斂進化の概念や人間の魔法をマハトに教えた。「魔族と人類の共存」の悲惨な結末を見るためマハトに加担し、黄金郷の大結界を破壊する。「人類との共存」を魔族にとって危険な思想と捉えており、マハトの考えを改めさせると語りながら、その実マハトの殺害を考えていた。かつては魔王から知識の教授を受けていたこともあり、魔王の命でフリーレン抹殺のためヒンメルのパーティーに襲いかかったこともある。その際は顔を出さず、影からの援護に留めている。
マハトに匹敵する強大な魔力をもち、長い年月を生きながらもその名が人類側の記録にない「無名の大魔族」である。その無名たるゆえんは、彼女がこれまで遭遇してきた者(人類)を皆殺しにしてきたためと考えられる。性格は非常におしゃべりで、「お話」と称して質問責めをしながら対峙した者をじわじわといたぶる。常軌を逸した堅牢で精密な魔力操作技術を誇り、魔力をぶつける攻撃や高密度の魔力による鉄壁の防御を得意とする。
フリーレンが「マハトと同格」と目するほどの圧倒的な実力者であり、探求心も旺盛で、アウラが討伐された際の残留魔力を調べてフリーレンの魔力制限を見破っていた。魔力を解放した本気のフリーレンでさえ手に余るほどの強さを見せるが、最後は油断を突かれてフェルンの手による超長距離の高圧縮ゾルトラークの不意打ちに遭い、討伐される。
残影のツァルト
七崩賢、奇跡のグラオザーム配下の青年魔族。80年前に女神の石碑を監視する任に就いており、時空干渉を感知して原因を探りに向かった先で過去へと戻ったフリーレンやヒンメルたちと遭遇する(しかし、フリーレンには当時出会った覚えがなかった)。
手で触れたものを空間転移する魔法の使い手で、その能力は山のような岩塊すらも転移させることができる。人類が飛行魔法を使えない時代には、相手を高所に転移させて落下死させる手法を得意とした。ヒンメルらとの戦闘で手傷を負うも、最後は彼らの頭上に巨大な大地を転移・落下させての圧死を狙うが、その時代の人類が使えないはずの魔法をフリーレンに使われて状況を打開され、討たれる。彼女が未来から来たと気付いたのは死ぬ直前であった。
血塗られし軍神リヴァーレ
フリーレンがフェルンに対し、注意すべき人物として名を挙げた大魔族のひとり。大柄な体型で、魔族最強の戦士を名乗る。80年前に奇跡のグラオザームによりソリテールや終極の聖女トートとともにフリーレン討伐のため招集された。戦いに誇りを見出すストイックな戦士で、その剛腕を武器として戦う。自身を「老いぼれ」、グラオザームやトートたちを「若造」と呼ぶほどの高齢だが、若い魔族たちへの気づかいも絶やさない。
女神の石碑を目指すヒンメル一行を剛腕で急襲するがアイゼンに阻まれ、「俺の拳を止められたのは一世紀ぶりだ」と語る。足止めに残ったアイゼンに敬意を表し、みずからも斧を創り出して装備する。アイゼンの斧を顔面で受けても傷一つ付かないほどの強靭さを示すが、閃天撃を正面から受けてようやく負傷する。しかし笑顔で賛辞を贈り、ヒンメルの指示で撤退していくアイゼンを見送った。
終極の聖女トート
フリーレンがフェルンに対し、注意すべき人物として名を挙げた大魔族のひとり。聖女のような装いで、ショートヘアに三つ編みが特徴。80年前に奇跡のグラオザームによりソリテールや血塗られし軍神リヴァーレとともにフリーレン討伐のため招集された。グラオザームを「グラちゃん」、リヴァーレを「リヴァちゃん」など、相手をちゃん付けで呼ぶ。
グラオザームのもとに現れた際、あと百年でこの星を覆い尽くす呪いをかけていると語り、その時点では三割まで達成していたという。魔王への忠誠心や魔族の存亡には関心がなく、魔法の探求と明日の糧さえ困らなければいいと明言し、戦いには加わらずその場を去る。グラオザームからは「彼女の戦場は未来のようですね」と述べられた。
そのほかの人物
フランメ
声 - 田中敦子
魔法史に登場する伝説の大魔法使いであり、人類の魔法の開祖。今ではおとぎ話の人物とも言われて存在すら疑われているが1000年ほど前に実在しており、その唯一の弟子がフリーレンとされる。また、ゼーリエの弟子でもある。これまでに発見されている彼女の魔導書はことごとく偽物とされる。
過去に魔王の命令でエルフの集落が襲撃された際、独り生き残ったフリーレンを保護した。当時は魔王軍の将軍より強い追っ手を瞬殺するほどの実力者で、フリーレンからは自分よりはるかに強い魔法使いだと見抜かれている。フリーレン同様に魔族を憎んでおり、彼女に魔力を制限し相手を油断させて殺すという戦闘方法を教授し、一生掛けて魔族を欺けと伝えた。一番好きな魔法は「綺麗な花畑を出す魔法」とのこと。
生前に手記を書き、フォル盆地のどこかに遺した。それを探し出して読んだフリーレン一行は、魂の眠る地(オレオール)を目指すことになる。
クラフト
声 - 子安武人
シュヴェア山脈に向かう途中、デッケ地方の避難小屋でフリーレン一行が出会ったエルフの男。同族(フリーレン)に出会ったのは300年ぶりとのこと。小屋内で半裸でスクワットしていた姿をフェルンに目撃され、変質者と誤解される。その後、吹雪で低体温のシュタルクを暖めて救い、長い冬を越すために半年間フリーレンたちと過ごす。フリーレンとは女神を信仰しているという身の上話を交わし、今生の別れとは思わないと告げて去る。
現在の職業は武道僧(モンク)。はるか昔に世界を救う偉業を成した英雄であったことが示唆され、石像も立てられている。なお、オイサースト近郊でユーベルが盗賊たちに絡まれているのに遭遇し、(逆に彼らがユーベルに殺害されるのを防ぐために)追い払っている。
ミリアルデ
南の勇者
エーヴィヒ
魔法
人を殺す魔法(ゾルトラーク)
かつては防御不能の貫通魔法として猛威を振るったが、クヴァールの封印後に精力的な研究が行われた結果人類の魔法体系に組み込まれ、魔法使いならだれもが扱う「一般攻撃魔法」と呼ばれている。
魔力の球、もしくは魔法陣からビームのように帯状に射出される。制御によって軌道を曲げることもでき、背面や側面を狙って撃つシーンが見られる。
魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)
一般攻撃魔法として名前を言わずに使われていることが大半だが、魔族に向かって放つときには明記される。
防御魔法
複数の六角形を組み合わせることで壁状や球状、もしくはその一部分を展開することができ、自在に防御範囲を操ることができる。
術式としては高度なもので魔力の消費も激しいとされ、多くの魔法使いは必要最低限な分だけを形成して防御するようにしている。
防御魔法のみでほとんどの攻撃魔法は防ぐほどの防御性能を持つ一方、物理的な防御性能は魔物や戦士の攻撃を防ぐ程度のもので強大な物理攻撃によって破られる。このため、現代の攻撃魔法は魔力によって物質を操るものが主流になっているという。
飛行魔法
魔族の魔法術式をそのまま転用したものであり、原理が解明されていないため人体より大きなものはわずかな時間しか飛ばせない。
見た者を拘束する魔法(ソルガニール)
大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)
石を弾丸に変える魔法(ドラガーテ)
花弁を鋼鉄に変える魔法(ジュベラード)
大地を操る魔法(バルグラント)
氷の矢を放つ魔法(ネフティーア)
水を操る魔法(リームシュトローア)
竜巻を起こす魔法(ヴァルドゴーゼ)
風を業火に変える魔法(ダオスドルグ)
裁きの光を放つ魔法(カタストラーヴィア)
破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)
地獄の業火を放つ魔法(ヴォルザンベル)
黒金の翼を操る魔法(ディガドナハト)
民間魔法
作中で定義については触れられていないが、戦闘以外の用途に使用される魔法と思われる。
花畑を出す魔法
高速で移動する魔法(ジルヴェーア)
鳥を捕まえる魔法
宝箱を判別する魔法(ミークハイト)
命懸けで宝物庫の扉を閉じる魔法
霧を晴らす魔法(エリルフラーテ)
服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法
温かいお茶が出てくる魔法、銅像の錆を綺麗に取る魔法、甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法、服が透けて見える魔法、底なし沼から引っこ抜く魔法、失くした装飾品を探す魔法、カビを消滅させる魔法、しつこい油汚れを取る魔法、卵を割ったときに殻が入らなくなる魔法、早口言葉を嚙まずに言えるようになる魔法、パンケーキを上手にひっくり返す魔法、背中の痒い部分を掻く魔法、赤リンゴを青リンゴに変える魔法
魔族の魔法
血を操る魔法(バルテーリエ)
血を複数の触腕のように形成して切断や刺突攻撃をする。
模倣する魔法(エアフアーゼン)
シュタルクとの戦闘の際、以前に記憶したアイゼンの動きを模倣して戦った。
服従させる魔法(アゼリューゼ)
自分のほうが魔力が少なければ自分が相手に服従することになる諸刃の剣と言える魔法。
霧を操る魔法(ネベラドーラ)
攻撃を旋風に変える魔法(メドロジュバルト)
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)
なお変えられた黄金は溶解も加工も出来ないため、貴金属としての価値は無い。
楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)
フリーレンの精神防御を打ち破るほど強力だが、ハイターには通用しなかった。
女神様の魔法
女神の三槍
目覚めの解呪
病気を判別する魔法
魔物
ミミック
幻影鬼(アインザーム)
紅鏡竜
山の主
混沌花の亜種
屍誘鳥(ガイゼル)
水鏡の悪魔(シュピーゲル)
毒極竜
クラーケン
ゴーレム
天脈竜
皇獄竜
用語
地名・組織
魂の眠る地(オレオール)
大陸魔法協会
オイサースト
北部高原
ヴァイゼ
種族・生物
エルフ族
ドワーフ族
隕鉄鳥(シュティレ)
魔族関連
魔族
「強力な魔力を持つ強者こそが偉い」という実力主義的な社会を形成しており、魔力が地位や財産に相当し、かつ尊厳と誇りであるという考え(フランメ曰く「クソみたいな驕りと油断」)を持つため、魔力制限を行うという発想を持たず、また持てない。
七崩賢
ヒンメルの死から数十年後、フリーレン一行の旅中にて断頭台のアウラがフリーレンに、黄金郷のマハトがデンケンに討たれたことで七崩賢は全滅した。ただし、クヴァ―ルやソリテールのように七崩賢ではないものの、彼らと同等クラスの力を有する強力な魔族も存在する。
将軍
その他の用語
呪い
女神様の魔法
封魔鉱
聖雪結晶
社会的評価・受賞
2023年12月時点で電子版を含むコミックスの累計発行部数は1700万部を突破している。2020年以降は複数の漫画賞受賞や漫画関連のランキングに名前が挙げられている。
第2巻が発売された際に有野晋哉、浦井健治、江口雄也、小出祐介、近藤くみこ、須賀健太、鈴木達央、豊崎愛生が本作にコメントを寄せている。
発表年 | 賞 | 部門 | 結果 |
---|---|---|---|
2020年 | このマンガがすごい!2021 | オトコ編 | 2位 |
2021年 | 全国書店員が選んだおすすめコミック2021 | 2位 | |
出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2021 | 3位 | ||
新刊マンガ大賞2021 Presented by 東京マンガレビュアーズ | 2位 | ||
第1回 ebook japanマンガ大賞 | 2位 | ||
マンガ大賞2021 | 大賞 | ||
第25回手塚治虫文化賞 | 新生賞 | ||
第45回講談社漫画賞 | 少年部門 | 最終候補 | |
第5回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞 | 5位 | ||
次にくるマンガ大賞2021 | コミックス部門 | 3位 | |
このマンガがすごい!2022 | オトコ編 | 6位 | |
2022年 | 第46回講談社漫画賞 | 少年部門 | 最終候補 |
2023年 | 楽天Kobo電子書籍Award2023 | 世界に届けたい! 一押しコミック部門 |
1位 |
読者が選ぶ 読んでよかったマンガランキング2023 BEST30 | 1位 | ||
13年間で読まれた本 TOP10 | 1位 | ||
2024年 | 第69回小学館漫画賞 | 受賞 |
書誌情報
- 山田鐘人(原作) / アベツカサ(作画)『葬送のフリーレン』小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊12巻(2023年12月18日現在)
- 2020年8月18日発売、ISBN 978-4-09-850180-9
- 2020年10月16日発売、ISBN 978-4-09-850181-6
- 2020年12月18日発売、ISBN 978-4-09-850285-1
- 2021年3月17日発売、ISBN 978-4-09-850490-9
- 2021年7月16日発売、ISBN 978-4-09-850634-7
- 2021年11月18日発売、ISBN 978-4-09-850728-3
- 『魔導書風カレンダー2022付き特装版』、ISBN 978-4-09-943096-2
- 2022年3月17日発売、ISBN 978-4-09-850876-1
- 『オールキャラトランプ付き特装版』、ISBN 978-4-09-943104-4
- 2022年6月17日発売、ISBN 978-4-09-851148-8
- 『デザインステッカー20種付き特装版』、ISBN 978-4-09-943116-7
- 2022年9月15日発売、ISBN 978-4-09-851260-7
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第1弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943119-8
- 2023年3月16日発売、ISBN 978-4-09-851771-8
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第2弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943125-9
- 2023年9月15日発売、ISBN 978-4-09-852769-4
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第2弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943132-7
- 2023年12月18日発売、ISBN 978-4-09-853030-4
- 『特別短編小説付き特装版』、ISBN 978-4-09-943140-2
- 『魔導書風カレンダー2022付き特装版』、ISBN 978-4-09-943096-2
- 『オールキャラトランプ付き特装版』、ISBN 978-4-09-943104-4
- 『デザインステッカー20種付き特装版』、ISBN 978-4-09-943116-7
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第1弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943119-8
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第2弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943125-9
- 『描き下ろし缶バッジ2種セット(第2弾)付き特装版』、ISBN 978-4-09-943132-7
- 『特別短編小説付き特装版』、ISBN 978-4-09-943140-2
テレビアニメ
2023年9月より日本テレビ系列ほかにて連続2クールで放送中。初回(第1話 - 第4話)は「初回2時間スペシャル〜旅立ちの章〜」として2023年9月29日に、『金曜ロードショー』枠にて2時間スペシャルで放送された。第5話以降は同系列の新アニメ枠である『FRIDAY ANIME NIGHT』枠ほかにて10月6日より放送されている。
スタッフ
- 原作 - 山田鐘人、アベツカサ
- 監督 - 斎藤圭一郎
- シリーズ構成 - 鈴木智尋
- キャラクターデザイン - 長澤礼子
- コンセプトアート - 吉岡誠子
- 魔物デザイン - 原科大樹
- アクションディレクター - 岩澤享
- 演出チーフ - 北川朋哉(第2クール - )
- デザインワークス - 簑島綾香、山崎絵美、とだま。、長坂慶太、亀澤蘭、松村佳子、高瀬丸
- 美術監督 - 高木佐和子
- 美術設定 - 杉山晋史
- 色彩設計 - 大野春恵
- 3DCGディレクター - 廣住茂徳
- 撮影監督 - 伏原あかね
- 編集 - 木村佳史子
- 音響監督 - はたしょう二
- 音楽 - Evan Call
- 音楽プロデューサー - 有馬由衣
- 音楽ディレクター - 池田貴博
- 音楽制作 - 東宝ミュージック、ミラクル・バス
- チーフプロデューサー - 高橋敦司、武井克弘
- プロデューサー - 田口翔一朗、四竈泰介、岩佐直樹、田口亜有理、伊藤悠公、青木遥、菊池瑠梨子
- アニメーションプロデューサー - 福士裕一郎、中目貴史
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - 「葬送のフリーレン」製作委員会
主題歌
「勇者」
「晴る」
「bliss」
「Anytime Anywhere」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 冒険の終わり | 鈴木智尋 | 斎藤圭一郎 | 辻彩夏 | 長澤礼子 | - | 2023年 9月29日 |
第2話 | 別に魔法じゃなくたって… | 北川朋哉 | 簑島綾香 | 長澤礼子 | |||
第3話 | 人を殺す魔法 | 原科大樹 | |||||
第4話 | 魂の眠る地 | 川尻善昭 | 松井健人 | 辻彩夏 | |||
第5話 | 死者の幻影 | 清水健一 | 森公太 |
| 10月6日 | ||
第6話 | 村の英雄 | 岩澤亨 |
| 10月13日 | |||
第7話 | おとぎ話のようなもの |
| 小嶋慶祐 |
| 10月20日 | ||
第8話 | 葬送のフリーレン | 北川朋哉 |
| 10月27日 | |||
第9話 | 断頭台のアウラ | 藤本航己 | 長坂慶太 | 11月3日 | |||
第10話 | 強い魔法使い | 刈谷暢秀 |
|
| 11月10日 | ||
第11話 | 北側諸国の冬 | 斎藤圭一郎 |
| 吉川真一 | 11月17日 | ||
第12話 | 本物の勇者 | 川崎芳樹 |
| 11月24日 | |||
第13話 | 同族嫌悪 | 川尻善昭 | 名取孝浩 |
| 12月1日 | ||
第14話 | 若者の特権 | 飯野慎也 |
| 12月8日 | |||
第15話 | 厄介事の匂い | 瀬口泉 |
|
| 12月15日 | ||
第16話 | 長寿友達 | 森公太 |
| 12月22日 | |||
第17話 | じゃあ元気で | 川尻善昭 |
|
| 2024年 1月5日 |
||
第18話 | 一級魔法使い選抜試験 | 北川朋哉 | 安藤健 |
| 1月12日 | ||
第19話 | 入念な計画 | 室井ふみえ |
| 1月19日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2023年9月29日
2023年10月6日 - |
金曜 21:00 - 22:54
金曜 23:00 - 23:30 |
日本テレビ(製作参加) ほか日本テレビ系列29局 | 日本国内 | 連動データ放送 『金曜ロードショー』枠 連動データ放送 |
2023年9月30日
2023年10月6日 - |
土曜 0:40 - 2:34(金曜深夜)
金曜 23:00 - 23:30 |
テレビ大分 | 大分県 | 初回のみ遅れネット
連動データ放送
|
2023年10月6日 - | 金曜 22:30 - 23:00 | BS日テレ | 日本全域 | BS/BS4K放送 /『アニメにむちゅ〜』枠 |
2023年10月8日
2023年10月15日 - |
日曜 23:30 - 月曜 1:30
日曜 23:30 - 月曜 0:00 |
AT-X | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり |
2023年12月2日 - | 土曜 20:30 - 21:00 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 |
日本テレビ系列全局・AT-Xでは字幕放送を実施。 |
連動データ放送『FRIDAY ANIME NIGHT』枠
連動データ放送『FRIDAY ANIME NIGHT』枠
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2023年9月30日 | 土曜 0:00(金曜深夜) 更新 |
|
土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) | ABEMA |
BD / DVD
サウンドトラック
発売日 | タイトル | 規格 | 収録曲 |
---|---|---|---|
2023年12月22日 | TVアニメ『葬送のフリーレン』Original Soundtrack〜Pre-release〜 | 配信 |
|
日本テレビ系列 FRIDAY ANIME NIGHT | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
-
|
葬送のフリーレン
|
-
|
日本テレビ系列 金曜 23:00 - 23:30 | ||
|
葬送のフリーレン
|
-
|
ミニアニメ
ミニアニメ『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』(そうそうのフリーレン まるまるのまほう)が、2023年10月11日より公式YouTube「TOHO animationチャンネル」、X(旧Twitter)、TikTokで不定期配信されている。特別版は ミツカン・味ぽんとのコラボ編で、ミツカン公式チャンネルでも配信された。
スタッフ(ミニアニメ)
各話リスト(ミニアニメ)
関連番組
葬送のフリーレン×ZIP!待望のアニメ化!魅力解剖SP
葬送のフリーレン 〜トークの魔法〜
回
配信日
出演者
第1回
2023年9月27日
種﨑敦美(フリーレン役)、岡本信彦(ヒンメル役)
第2回
2023年9月29日
第3回
2023年10月14日
市ノ瀬加那(フェルン役)、小林千晃(シュタルク役)
第4回
2023年11月12日
種﨑敦美(フリーレン役)、市ノ瀬加那(フェルン役)
特別版
2023年12月4日
種﨑敦美(フリーレン役)、市ノ瀬加那(フェルン役)、小林千晃(シュタルク役)
第5回
2023年12月20日
岡本信彦(ヒンメル役)、Evan Call(音楽)