トランスフォーマー ザ・リバース
以下はWikipediaより引用
要約
『トランスフォーマー・ザ・リバース(The Transformers: The Rebirth)』は、『トランスフォーマー』シリーズのアニメ作品の一つ。アメリカでは1987年11月9日から11月11日の3日間にかけて放送された。
概要
日本で言う『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』のアメリカ版での続編となる作品で、3話構成のミニシリーズ。番組としては、『The Transformers』の第4シーズンに当たり、「The Rebirth」というタイトルは、番組名を表すものでは無く、第1作の「More Than Meets The Eyes」などと同様のサブタイトルである。
『トランスフォーマー』のアメリカ国内における新規アニメシリーズは本作で一旦終了し、その後はコミックやテレビCMなどでメディア展開を行っていくことになる。
同年に日本で放送された『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』とはパラレルワールドとして扱われており、共通しているのは玩具展開のみで、ストーリーやキャラクター面での時系列上の繋がりは存在しない。
日本での展開
本作品は長らく日本未公開だったが、1996年にタカラから『ザ☆ヘッドマスターズ』のLDボックス発売に際して映像特典として収録され、その際に新規に日本語による吹き替えも行なわれた。
吹き替え版ではこれまでの作品に登場したキャラクターは、コンボイ、ガルバトロン、ナレーター以外は全員声優が異なっており、同じ用語であってもそれまでの日本語訳と若干異なる翻訳をされているものもある。
上記のLDボックス発売以降も下記の映像ソフトに映像特典の形で収録されている。
- 『2010』LDボックス(1999年再販版/パイオニアLDC)
- 『2010』DVDボックス(2001年、2014年再販版/パイオニアLDC→NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
- 【イッキ見!】戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー&2010 ダブル Blu-ray SET DISC3(2017年/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
インターネットではGyaOで2006年1月14日から一定期間配信され、2018年以降はdアニメストアで全3話が配信されている。
2007年7月21日と2010年5月22日にはカートゥーン ネットワークでテレビ放送が行われた。
ストーリー
プラズマエネルギーを巡って、セイバートロン星と惑星ネビュロンを舞台に、新戦士ヘッドマスター、ターゲットマスターを加えたサイバトロンとデストロンの戦いの物語。
日本語版において旧シリーズから変更されている名称
多くが海外名をそのまま日本語訳したものである。
(従来の名称⇒The Rebirth 日本語版での名称)
- セイバートロン星⇒サイバトロン星
- アルファートリン⇒アルファ・トライオン
- ホットロディマス⇒ホットロッド
- チャー⇒カップ
- ベクターシグマ⇒ベクトル・シグマ
- テックボット⇒テクノボット(字幕ではテックロボット)
- スロットルボット⇒スロットロボット
- スコーポノック⇒スコーピオン - 日本語版の劇中で「スコーピオン」と呼ばれているキャラクターの海外名は「Scorponok(スコーポノック)」であり、翻訳スタッフの誤訳と思われる。「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 DVD-BOX(The Rebirth収録)」のブックレットでは、「スコーピオン(スコーポノック)」と注記されている。
登場キャラクター
サイバトロン戦士/Heroic Autobots
コンボイ/Optimus Prime
ウルトラマグナス/Ultra Magnus
ヘッドマスター/Headmaster Autobots
元々は通常のトランスフォーマーであった者の頭部を分離、改造したことにより誕生した新戦士。トランスフォーマーが人間とパートナーを組むともっと強くなれるというブレインストームの考案を元に生み出された。
胴体のみとなった本体にエクソスーツをまとったパートナーが頭部に変形して合体、スーツを脱いだ状態で本体内部のコックピットに座る。胴体とパートナーの人格は合体後も別々であり、互いの意思を交わしながら共に行動する。パートナーとなるのはハイブの圧政に抵抗する4人のネビュラン・レベル(指導者層)と地球人のスパイクとダニエルの親子。
クロームドーム/Chromedome
アーシー/Arcee
セレブロス(フォートレス)/Cerebros
ターゲットマスター/Targetmaster Autobots
元々はデストロン側で開発されたターゲットマスター・システムを解析し、誕生した新戦力。それぞれのパートナーがターゲットマスターの手持ちの武器にトランスフォームする。
パートナーとなるのは6人のネビュラン・レベルで、玩具のテックスペックには、彼らのそれぞれの性格・職業などが細かく記載されているが、本作品では、6人全員が「銃の名手」(戦士層・実戦部隊)として紹介されているのみである。
『2010』でも登場したホットロディマス、チャー、ブラーの3体も、本作品では劇中でターゲットマスターとなる。海外では玩具も発売されたものの、生産数は少なかった。これらのキャラクターは日本でも玩具の発売とアニメ『ザ☆ヘッドマスターズ』への登場を予定していたが、構想段階で中止となった。後にホットロディマスとチャーが、復刻版の扱いで日本でも発売が実現された。
クロスヘアーズ / Crosshairs
声 - 堀川仁 / 英 - ニール・ロス
普段はノリの軽い性格だが、スコーピオンへの攻撃に疑念を抱く慎重な面も併せ持つ。バギーに変形。玩具と異なり、マスク状の顔になっている。
ピンポインター / Pinpointer
ホットロッド(ホットロディマス)/ Hot Rod
カップ(チャー)/Kup
その他(サイバトロン)
パンチ(スペースパンチ)/Punch(デストロンモードではカウンターパンチ/Counterpunch)
プロテクトボット部隊/Protectobots
クローンボット/Autobot Clones
同型のロボット2体がそれぞれ違うメカに変形する。スペースカーに変形するファーストレーン/Fastlane(声 - 高瀬右光/英 - ロブ・ポールセン)と、スペースジェットに変形するクラウドレーカー/Cloudraker(声 - 成田剣/英 - ダニー・マン)の2人からなる。
プラズマエネルギーのキーを探しに向かうが、見つからずに終わる。
デストロン軍団/Evil Decepticons
ガルバトロン/Galvatron
声 - 加藤精三/英 - フランク・ウェルカー
ベクターシグマからプラズマエネルギー貯蔵庫の存在とそのキーの在処を知り、キーを強奪しプラズマエネルギーを利用しての全宇宙の破壊を目論む。日本での展開とは異なり、デストロンのリーダーとして健在のまま物語は完結している。
ヘッドマスター/Headmaster Decepticons
デストロンのヘッドマスターのパートナーとなるのはネビュロン星の特権階級でハイブのメンバー。ネビュラン・レベルとサイバトロンが開発したヘッドマスターシステムを手に入れんがためにデストロン兵士たちを捕まえ、ヘッドマスターへの改造を施そうとするも、サイクロナスの提案により動物型トランスフォーマーのみがヘッドマスターとなり、残りのメンバーがターゲットマスターとなる。
劇中ではロード・ザラクとその側近以外のハイブのメンバーはエクソスーツの中身が全員同じデザインとなっており、設定も玩具のテックスペック上の設定と異なり、ロード・ザラクに従う特権階級の人物という設定になっている。
スコーピオン(スコルポノック)/Scorponok
スカルクランチャー(スカル)/Skullcruncher
ターゲットマスター/Targetmaster Decepticons
サイクロナスの提案により誕生した新戦力。パートナーとなるのはヘッドマスター同様ハイブのメンバーである。
サイクロナスとスカージは前作から引き続いての登場であり、本作品ではターゲットマスターとなったが、サイバトロンのブラー同様、この2体も玩具は日本では未発売。
スラッグスリンガー/Slugslinger
トリガーハッピー(トリガーハーピー)/Triggerhappy
ミスファイヤー / Misfire
声 - 中博史/英 - スタン・ジョーンズ
エアージェット機に変形するデストロン兵士。その名の通り呆れるほど射撃が下手。作中ではさらにパートナーのエイムレスに手を焼いていた。
エイムレス/Aimless
声 - 石井隆夫/英 - ミルト・ジャマン
ミスファイヤーのパートナー。殺人を生き甲斐としている。試し打ちの際、あちこちに乱射したことからミスファイヤーから「無鉄砲」と呼ばれた。テックスペックでは元建設技師であり、かつてエイムレスの建てた建築物は粗末な設計のためにほとんどが倒壊している。
サイクロナス/Cyclonus
スカージ / Scourge
その他(デストロン)
クローントロン / DecepticonsClones
シックスショット / Sixshot
玩具のみのキャラクター
本作は3話という短い話数で終了したが、玩具が販売されたキャラクターの多くが登場している。しかし中には玩具が販売されても劇中には登場しないキャラクターも幾つか存在する。詳細は日本版の『ヘッドマスターズ』参照。
ファイヤーボット/MonsterBot
スタッフ
- 製作総指揮 - ジョー・バカル、マーガレット・ローシュ、トム・グリフィン
- プロデューサー - ネルソン・シン
- 監督 - 洪ジェホ(塩沢洪世)
- 撮影監督 - ジム・グラチアーノ
- 編集 - アル・ブライテンバッハ
- 音声演出 - ウォーリー・バー
- 音楽 - ロバート・J・ウォルシュ、ジョニー・ダグラス
- OPアニメーション(表記無し) - 東映動画(※過去に制作したテレビCM用アニメーションカットの流用)、AKOM
- アニメーション制作 - AKOM(表記無し)
- 制作 - サンボウ・プロダクション、マーベル・プロダクション
- 配給 - クラスター・テレビジョン
- 日本語版演出 - 田島荘三