母をたずねて三千里
以下はWikipediaより引用
要約
『母をたずねて三千里』(ははをたずねてさんぜんり)は、1976年1月4日から12月26日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。世界名作劇場の2作目に当たる。
概要
エドモンド・デ・アミーチスの著作・ "Cuore" (『クオーレ』)のうち、 Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)を原作としたアニメ。1882年のブエノス・アイレス(アルゼンチン共和国の首都)に出稼ぎに行ったまま、音信不通になっている母アンナ・ロッシを尋(たず)ねるべく、主人公のマルコ・ロッシがイタリア・ジェノヴァからアルゼンチンへと渡る姿を描く。
大きく分けて南米行きの船に乗るまでの日常ドラマと、渡航した後の旅物語の2つが物語の主軸となっており、全編を通して記録映画のように主人公の言動を客観的に描写する姿勢が貫かれている。また主人公のマルコは旅の途中で何度も危機に陥り、そこで出会った多くの人に助けられ、また時には助け、その優しさに触れながら成長していく。最終回でも旅中で世話してくれた人々の何人かに再会し、お礼を言いながらジェノヴァに帰って行くストーリーが描かれ、「人々の思い遣りと思い遣りに対する感謝の気持ち」も物語のテーマのひとつとして貫かれている。
基本的なストーリーは原作に添ってはいるものの、もともとが『クオーレ』という一つの小説の中の短編的な作品(エンリコが書き取りをする課題の中のストーリー)であるため、1年の長きにわたって放映するには圧倒的に量が不足していた。そのために日常生活の細かな描写を始め、ペッピーノ一座などの原作にはない多くのキャラクターの登場、さらには『クオーレ』の他の短編のエピソードやバイアブランカまでの旅を付け足すなどといった形で、話を大幅に膨らませている。マルコの家庭の背景やペッピーノ一座などの設定は、脚本家の深沢一夫によるものとされ、中でも後者は人形劇団・人形座時代の深沢の経験を生かしたものである。
また原作の中で、なぜマルコの母親がアルゼンチンまで出稼ぎに行くことになり、なぜマルコが一人で母親を探しにアルゼンチンまで行くことになったかという理由が書かれておらず、アニメを制作する際にこれらの設定を考えるのに苦労したという。最終的に、父親は貧しい人のために無料で診察できる診療所を作ろうとして借金を抱え、その返済および生活費を稼ぐため、母親がアルゼンチンに出稼ぎに行くことになり、その後連絡が途絶えた母親を捜しに行きたくても、父親は診療所を閉鎖する訳にもいかず、また兄も鉄道学校で機関士の見習いをしているので学校を休む訳にはいかず、その結果マルコがアルゼンチンに行く、という設定となった。
登場人物
ロッシ家
マルコ・ロッシ
声 - 松尾佳子
本作品の主人公で9歳の少年。元気で働き者だが、頑固で気分屋な面もある。ピーマンが嫌い。すぐに思い詰める癖があり、悲観的に考える傾向がある。
自身を一人前だと認めてもらいたいが為に、ビン洗いやジーナの船会社に届いた郵便物を配送するなど地道に働く。アンナから手紙が一向に届かないことで、やがて母を捜すためアルゼンチンへと渡る決意をし、3ヶ月にも渡る苦難の旅に出る。旅での経験から後に医者を志す。
原作ではアルゼンチンへと向かうのは13歳、母が出稼ぎに出てから2年後の事とされているが、本作品ではわずか10歳かつ1年後に旅へ出たというストーリーに変更されている。主人公の年齢を引き下げる設定は、前作『フランダースの犬』も同様である。
アンナ・ロッシ
声 - 二階堂有希子
マルコの母。夫であるピエトロの借金を返済するため、38歳時に出稼ぎでアルゼンチンへと渡るも、頼りにしていたメレッリに騙され、ジェノバと音信不通になる。当初の1年ほどはロハス夫人に奉仕していたが、給金が高額な農業技師メキーネス夫婦に仕えるようになる。自身を嫌っていたロハス夫人と異なりメキーネス夫婦からは好意的に接せられていたが、度重なる移住による疲労やジェノバと連絡が取れなくなったショックから病を患う。
ピエトロ・ロッシ
声 - 川久保潔
マルコの父で、診療所を経営し、事務長を務めている。45歳。貧しい人々を無料で診察できる診療所を設けるため精進しており、診療所では多くの人から尊敬を集めている。ところが、ある人物に騙され借金を負い、返済するためアンナを出稼ぎでアルゼンチンへ送る羽目になる。資金繰りが悪化する中でも必死に経営を続ける姿は、診療所に勤めているロンバルディーニ医師をはじめ多くの人の心を動かしていく。
アンナの手紙が途絶えてからアルゼンチンへと渡ることを望むマルコに反対し続けていたが、息子の熱意に負けアルゼンチンへの旅を許可する。
トニオ・ロッシ
声 - 曽我部和行
マルコの兄。ミラノの鉄道学校で機関士の見習いをしており、ジェノバの自宅には時々休暇で帰ってくる程度である。最終的には機関士となる。
本作では年齢について言及されていないが、原作ではマルコより7歳年上の18歳(マルコが11歳の時の年齢)の設定となっている。
ジェノヴァ出身またはそこで初めて登場した人物
ペッピーノ
声 - 永井一郎
人形劇の旅芸人であり、ペッピーノ一座の座長。本名はジュゼッペで、姓は不明。いつまでも夢を追い続けている少年のような人物。コンチエッタが過労で倒れた際、祈ることしかできないほど頼りなく妻に逃げられてしまった。しかし抱いている夢は大きく、バイアブランカではモレッティの計らいにより劇場建設計画が打ち立てられたほどである。実現することはなかったが、マルコの母親探しのためにひとはだ脱いで馬車を改造し、汽車に乗れなかったマルコをその馬車でバイアブランカまで送り届け、ジェノバでは共にアルゼンチンへ行こうと告げるなど(このアルゼンチン同行だけは実現しなかったが)、マルコの旅には欠かせない存在となった。
コンチエッタ
声 - 小原乃梨子
ペッピーノの長女。グラマーな美人で、人形劇の主演を務めるほか、歌やダンスも披露する。
母が家出してからは母親代わりとなり、頼りにならないペッピーノに代わってペッピーノ一座の切り盛りをしている。しっかり者だが、アルゼンチンでの旅で出会った若旦那サルバドールに片思いするなど年頃の娘らしい一面も見せる。
フィオリーナ
声 - 信沢三恵子
ペッピーノの次女。影を帯びており、決して明るいとは言えない少女。友達もいなかったが、マルコと出会ってからは次第に明るさを取り戻し、アルゼンチンでは逆にマルコを励ます立場となる。一座では当初劇に合わせてシンバルを鳴らしたり、客からおひねりを集める程度の役割しか担っていなかったが、マルコの後押しで得意のマリオネットを操る芸が大うけし、以降は人形劇にも出演するようになった。
ジュリエッタ
カタリナ
ルキーノ
カルロ
ヤコボ
ジーナ・クリスティーニ
フェルディナンド
エミリオ
ドメニコ
ルイジ
ルチア
ジロッティー
ロンバルディーニ
声 - 上田敏也
ピエトロの経営する診療所で働いている医者。病人から診療代を取らずに診察するピエトロの方針に愛想を尽かしているが、医術の心だけは忘れておらず、ひた向きに努めるピエトロを見て次第に心を動かされていく。マルコの依頼で、風邪(肺炎の説あり)を患ったペッピーノやコンチェッタを無料で治療している。
サンドロ・ゴッビ
レナート
マルケザーニ
コルベット
モンタルド
声 - 山田俊司
ジーナから配達を頼まれた4通の手紙で最後に届けた人。待ちに待っていた妹の手紙が届いたことで上機嫌になりマルコに執拗に昼食を勧めるが、マルコは断っている(父や兄が海辺で待っていたため)。
モレーニ
フォルゴーレ号で出会った乗員
ロッキー
声 - 野島昭生
マルコと最初に知り合ったフォルゴーレ号の船員。ブラジル人であり、世界中の海を航海している。出航前日に港を歩いているマルコと仲良くなり、マルコが密航を企てているとも知らずフォルゴーレ号を案内している。
レオナルド
声 - 神山卓三
フォルゴーレ号のコック長。マルコのアルゼンチン行きの熱心さに心動かされ、料理人としてマルコの乗船を認める。働き者で母親思いのマルコを称賛している。リオデジャネイロで出航が遅れる貨物船の代わりにブエノスアイレスへ向かう船を探し当て、当面の食料をマルコに持たせる。
チェーザレ
声 - 西川幾雄
レオナルドと同じくコックのようだが、調理をしている様子は描かれていなかった。じゃがいもの皮むきなどをしていたようだが、赤道祭りにて変装で優勝した経験がある。マルコが登場したときも赤道祭りで母親のアンナに変装を遂げ、マルコの心を掻き乱すことになる。
ジャコモ
モレーニ
船長(フォルゴーレ号)
移民船で出会った乗員
フェデリコ
声 - 峰恵研
移民船の中でマルコと知り合った老人。息子に会うためアルゼンチンのロサリオに移住しようと移民船に乗り込む。気は弱いが芯は強く、船が大嵐に遭った際、パニックになっている乗客達を落ち着かせることに成功する。
後にロサリオでマルコと再会することになる。
レナータ
ニーノ
船長(移民船)
ブエノスアイレスでの登場人物
シプリアーナ
声 - 池田昌子
サンタマリア教会の慈善病院で看護婦をしているシスター。マルコの身の上を知って同情し、助力する。第22話の時点では名前が出ていないため、エンディングでは「看護婦」としてスタッフロールに記載されている。第38話の字幕にてシプリアーナと表示されているが、エンディングのスタッフロールにはシプリアーノと記載されている。
ロハス夫人
ロシータ
ナターリア
アメリア・セバーリョス
セバーリョス夫人
バイアブランカへの道中での登場人物
サルバドール・バルボーサ
ドン・カルロス
オルテガ
声 - 清川元夢
嫌がるコンチェッタと無理やり踊ろうとしたガウチョ。終いにはコンチェッタを人質に取り、ペッピーノにナイフを突きつけて脅迫するが、カルロスに一撃の元に叩きのめされて馬に逆さまに乗せられて追い出される。
バイアブランカでの登場人物
フランシスコ・メレッリ
声 - 梶哲也
ピエトロのいとこで、アルゼンチンに出稼ぎに行ったアンナが唯一頼りにしていた男性。
ブエノスアイレス時代の知人によると根は良い人物だが、事業に失敗しアンナの仕送りも着服するようになり、アンナの手紙もジェノバへ届かないよう根回ししていた。その後バイアブランカへ移住してスペイン人のマルセル・エステロンと名乗り、正体を隠して暮らしていたが、道端で偶然出会ったマルコから事情を聞き、アンナとジェノバの音信が途絶えたことに負い目を感じ、マルコをコルドバまで送る決意をする。しかし、コルドバまでの旅費の工面がつかなかったため、マルコには自身の正体とアンナが実際にはコルドバへ移ったことを明かさず、ブエノスアイレスまでの切符とファドバーニへの手紙を渡す。
マルコの出発後、ペッピーノに訝しがられ自身の正体を明かすが、事情を知ったペッピーノは彼を殴った。
ドメニコ・ノーツェ
声 - 増岡弘
バイアブランカでイタリア人に仕事を斡旋して回る情報屋。マルコには仕事を紹介しなかったが、アンナがバイアブランカにいない事をマルコに教えたり、エステロンの正体がメレッリだということを見抜くなど、鋭い洞察力の持ち主。
ロサリオへの道中の登場人物
ロサリオでの登場人物
コルドバへの道中の登場人物
コルドバでの登場人物
サンイシドロ地区での登場人物
パブロ・ガルシア
声 - 東美江
コルドバの貧しい家で暮しているインディオの少年。自身を馬鹿にされていると取り違え、初対面のマルコにいきなりごみ箱から拾った肉を投げつけたりなど気性は荒いが、優しい心の持ち主。寝所のないマルコを家に呼び一緒に住まわせる。妹のためにトゥクマンまでの汽車賃を使ってしまったマルコに対し、貨車にタダ乗りするよう勧め、自分が囮となって駅員に手酷く殴られることでマルコを助ける。
フアナ・ガルシア
声 - 横沢啓子
パブロの妹。まだ幼くて体が弱く病気がちである。チキティータという人形を大切に持っている。パブロとマルコの帰りを待っていて雨に打たれ肺炎に罹るが、マルコがビクトル・メキーネスからもらった路銀を医師の往診に使い事なきを得る。
チキティータ
ホルヘ
コルドバの他の地区での登場人物
ビクトル・メキーネス
医者
機関士
トゥクマンへの道中の登場人物
トゥクマンでの登場人物
ラモン・メキーネス
クリスチーナ・メキーネス
ハイメ
ロドリゲス
動物
アメデオ
トニオの飼っていたサル。トニオが働きに出たのでマルコが世話することになり、マルコと共にアルゼンチンへと渡る。
アニメオリジナルのキャラクター。好物はオレンジ、クッキー、パスタなど(お前の好きなオレンジだよというマルコの台詞がある。)。ペッピーノ一座の「私の踊り靴」の歌に合わせて踊る姿が大いに受け、それがきっかけでペッピーノ一座から受け入れられ、アメデオのおかげでマルコは幾度となく助けられている。小さい子と遊ぶのが好きでよくジュリエッタと遊んでいた。道中ペッピーノに残ることを迫られたが、最後までマルコと旅を共にする。
2008年1月27日にテレビ朝日の『大胆MAP 好評企画人気アニメキャラの声やってる人の素顔全部見せます!ベスト20』に出演した、マルコ役の松尾佳子が「アメデオの声は“発泡スチロールをこすり合わせた音”って聞いたよ」と発言。
後年、日本アニメーションが制作したショートアニメ『超ゼンマイロボ パトラッシュ』第5話でも、これを模した猿型ロボット「アメデオ」が登場している。
ナレーター
声 - 坪井章子
人形劇に登場する人物
アントニオ
ルクレチア
バルトロメオ
マルコ・ロッシ
アンナ・ロッシ
クリストバル・バルボーサ
スタッフ
- 製作 - 本橋浩一
- 監督・演出 - 高畑勲
- 脚本 - 深沢一夫
- 場面設定・レイアウト - 宮崎駿
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小田部羊一
- 作画監督補佐 - 奥山玲子
- 作画 - 坂井俊一、篠原征子、宮崎駿、前田英美、岡田敏靖、羽根章悦、牛越和夫、富沢信雄、河内日出夫 OH!プロダクション 村田耕一、才田俊次、真鍋譲二、丹内司、山内昇寿郎、岡本健一 他
- 動画チェック - 高野登、富沢信雄、横山淳一、前田英美、篠原征子
- 美術監督 - 椋尾篁
- 背景 - ムクオスタジオ 窪田忠雄、伊藤洋攻、迎陽子、宮本マリ子 スタジオアクア 西芳邦、石橋健一、西原繁男
- 彩色・仕上 - スタジオロビン
- 撮影監督 - 黒木敬七
- 撮影 - トランスアーツ 熊瀬哲郎、萩原享
- 編集 - 瀬山武司
- 現像 - 東洋現像所
- 音楽 - 坂田晃一
- 録音監督 - 浦上靖夫
- 音響制作 - オーディオ・プランニング・ユー
- 録音スタジオ(協力) - 太平スタジオ
- 効果 - 石田サウンド(現・フィズサウンド) 松田昭彦
- 整音(ミキサー) - 中戸川次男(APU)
- 制作デスク - 遠藤栄
- 制作進行 - 高砂克己、久保田幹男、堀内敏弘、竹内孝次、中野和明、広瀬智義 他
- 演出助手 - 横田和善、蔭山康生、馬場健一
- フジテレビプロデューサー - 別所孝治
- プロデューサー - 中島順三、松土隆二
- 企画 - 日本アニメーション株式会社
- 制作 - 日本アニメーション、フジテレビ
主題歌・挿入歌
主題歌音盤は日本コロムビアより発売。挿入歌の初出は、1976年8月発売のLPレコード「テレビまんが アイドルデラックス」で、本作品からの6曲に加え、同時期に放送されていたテレビアニメ『ピコリーノの冒険』(NET→テレビ朝日系列)からの7曲を合わせた全13曲が収録されている。本LPに収録されている全13曲中、10曲を大杉久美子が歌っている。
オープニングテーマ - 「草原のマルコ」
「アペニン山脈からアンデス山脈まで」という原題を思い浮かべて現地取材したスタッフは、現地で全くアンデス山脈が見えないことに気づいたそうで、これが同曲の「山もなく谷もなく、何も見えはしない」という詞になったと伝えられる。また作品の舞台に合わせ、南米の民族楽器であるチャランゴとケーナも使用されている。
オープニング映像には当初、歌詞などの字幕が付いていなかったが、視聴者から歌詞の字幕を入れて欲しいとの要望が多かったため、2クール目より歌詞などのテロップが挿入された。他にスタッフなどのデータも異なる。現在の再放送やDVDなどでは、全話とも後期のオープニング映像に差し替えられた上で放送・収録されている。
エンディングテーマ - 「かあさんおはよう」
挿入歌
「ピクニックのうた」
「ペッピーノ一座のうた」
「陽気なマルコ」
「かあさんの子守唄」
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 絵コンテ | 作画 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1976年 1月4日 |
いかないでおかあさん | 高畑勲 | 才田俊次 篠原征子 | |
2 | 1月11日 | ジェノバの少年マルコ | 小田部羊一 宮崎駿 | ||
3 | 1月18日 | 日曜日の港町 | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 篠原征子 坂井俊一 | |
4 | 1月25日 | おとうさんなんか大きらい | 高畑勲 | ||
5 | 2月1日 | なかよしエミリオ | |||
6 | 2月8日 | マルコの月給日 | 富野喜幸 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 | |
7 | 2月15日 | 屋根の上の小さな海 | 高畑勲 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 牛越和夫 穐山昇 | |
8 | 2月22日 | ゆかいなペッピーノ一座 | 富野喜幸 | 岡田敏靖 坂井俊一 羽根章悦 篠原征子 前田英美 | |
9 | 2月29日 | ごめんなさいおとうさん | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 篠原征子 | |
10 | 3月7日 | かあさんのブエノスアイレス | 富野喜幸 | 坂井俊一 羽根章悦 岡田敏靖 前田英美 中川とし子 | |
11 | 3月14日 | おかあさんの手紙 | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 篠原征子 | |
12 | 3月21日 | ひこう船のとぶ日 | 富野喜幸 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 篠原征子 前田英美 富沢信雄 | |
13 | 3月28日 | さよならフィオリーナ | 黒田昌郎 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 篠原征子 古宇田文男 | |
14 | 4月4日 | マルコの決意 | 富野喜幸 | 岡田敏靖 坂井俊一 羽根章悦 篠原征子 前田英美 | |
15 | 4月11日 | すすめフォルゴーレ号 | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 米川功真 丹内司 真鍋譲二 | 坂井俊一 篠原征子 |
16 | 4月18日 | ちいさなコック長 | 黒田昌郎 | 羽根章悦 岡田敏靖 | |
17 | 4月25日 | 赤道まつり | 富野喜幸 | 坂井俊一 篠原征子 | |
18 | 5月2日 | リオの移民船 | 奥田誠治 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 篠原征子 | |
19 | 5月9日 | かがやく南十字星 | 黒田昌郎 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 米川功真 丹内司 真鍋譲二 牛越和夫 中川とし子 | |
20 | 5月16日 | おおあらしの夜 | 富野喜幸 | 坂井俊一 羽根章悦 岡田敏靖 河内日出夫 | |
21 | 5月23日 | ラプラタ川は銀の川 | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 米川功真 丹内司 真鍋譲二 穐山昇 戸倉健二 | |
22 | 5月30日 | かあさんのいる街 | 黒田昌郎 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 河内日出夫 作画監督補佐・奥山玲子 | |
23 | 6月6日 | もうひとりのおかあさん | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 米川功真 丹内司 真鍋譲二 | |
24 | 6月13日 | 待っててくれたフィオリーナ | 奥田誠治 | 岡田敏靖 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 前田英美 | |
25 | 6月20日 | ペッピーノ一座大あたり | 黒田昌郎 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 米川功真 丹内司 真鍋譲二 | |
26 | 6月27日 | 草原へ | 富野喜幸 | 岡田敏靖 坂井俊一 羽根章悦 河内日出夫 | |
27 | 7月4日 | フィオリーナの涙 | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 丹内司 真鍋譲二 | |
28 | 7月11日 | バルボーサ大牧場 | 黒田昌郎 | 坂井俊一 羽根章悦 岡田敏靖 河内日出夫 | |
29 | 7月18日 | 雪がふる | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 丹内司 真鍋譲二 | |
30 | 7月25日 | 老ガウチョ カルロス | 奥田誠治 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 河内日出夫 | |
31 | 8月1日 | ながい夜 | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 丹内司 真鍋譲二 | |
32 | 8月8日 | さようならといえたら | 奥田誠治 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 河内日出夫 | |
33 | 8月15日 | かあさんがいない | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
34 | 8月22日 | ジェノバに帰りたい | 奥田誠治 | 羽根章悦 岡田敏靖 坂井俊一 河内日出夫 | |
35 | 8月29日 | おかあさんのなつかしい文字 | 黒田昌郎 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
36 | 9月5日 | さようならバイアブランカ | 富野喜幸 | 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 | |
37 | 9月12日 | はてしない旅へ | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
38 | 9月19日 | かあさんだってつらいのに | 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 | ||
39 | 9月26日 | ばら色のよあけロサリオ | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
40 | 10月3日 | かがやくイタリアの星一つ | 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 | ||
41 | 10月10日 | かあさんと帰れたら… | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
42 | 10月17日 | 新しい友だちパブロ | 富野喜幸 | 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 | |
43 | 10月24日 | この街のどこかに | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
44 | 10月31日 | フアナをたすけたい | 富野喜幸 | 羽根章悦 坂井俊一 河内日出夫 | |
45 | 11月7日 | はるかな北へ | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
46 | 11月14日 | 牛車の旅 | 富野喜幸 | 羽根章悦 河内日出夫 篠原征子 | |
47 | 11月21日 | あの山の麓にかあさんが | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
48 | 11月28日 | ロバよ死なないで | 富野喜幸 | 羽根章悦 河内日出夫 篠原征子 | |
49 | 12月5日 | かあさんが呼んでいる | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
50 | 12月12日 | 走れマルコ! | 富野喜幸 | 羽根章悦 河内日出夫 篠原征子 | |
51 | 12月19日 | とうとうかあさんに | 奥田誠治 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 | |
52 | 12月26日 | かあさんとジェノバへ | 富野喜幸 | OHプロダクション 村田耕一 才田俊次 真鍋譲二 岡本健一 羽根章悦 河内日出夫 篠原征子 大島秀範 |
放送局
※放送日時・系列は本番組終了時(1976年12月)のもの。
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | 日曜 19:30 - 20:00 | フジテレビ系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道文化放送 | |||
秋田県 | 秋田テレビ | |||
山形県 | 山形テレビ | |||
宮城県 | 仙台放送 | |||
長野県 | 長野放送 | |||
静岡県 | テレビ静岡 | |||
富山県 | 富山テレビ | |||
石川県 | 石川テレビ | |||
福井県 | 福井テレビ | |||
中京広域圏 | 東海テレビ | |||
近畿広域圏 | 関西テレビ | |||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | |||
岡山県 | 岡山放送 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
||
広島県 | テレビ新広島 | フジテレビ系列 | ||
愛媛県 | 愛媛放送 | |||
福岡県 | テレビ西日本 | |||
佐賀県 | サガテレビ | |||
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
||
沖縄県 | 沖縄テレビ | フジテレビ系列 | ||
青森県 | 青森放送 | 土曜 18:00 - 18:30 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
岩手県 | 岩手放送 | 日曜 18:00 - 18:30 | TBS系列 | |
福島県 | 福島テレビ | 土曜 18:00 - 18:30 | TBS系列 フジテレビ系列 |
|
山梨県 | 山梨放送 | 水曜 19:00 - 19:30 | 日本テレビ系列 | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | 月曜 18:00 - 18:30 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
山口県 | 山口放送 | 月曜 19:00 - 19:30 | 日本テレビ系列 | |
徳島県 | 四国放送 | 木曜 19:00 - 19:30 | ||
香川県 | 西日本放送 | 月曜 18:00 - 18:30 | ||
高知県 | 高知放送 | |||
長崎県 | テレビ長崎 | 土曜 19:00 - 19:30 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
|
大分県 | テレビ大分 | 月曜 18:00 - 18:30 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
宮崎県 | テレビ宮崎 | 水曜 19:00 - 19:30 | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 土曜 19:00 - 19:30 |
関連CD
- 母をたずねて三千里 音楽集
- 母をたずねて三千里 ジェノバ編
ゲーム
1995年に本作品を含めた4作品を題材にした『世界名作劇場』のピコソフトがセガ・エンタープライゼス(現・セガトイズ)より発売。本作品はその1ページ目で、RPGにあたる。その名の通り、さまざまな人物との会話を交わしながらヒントを見つけ、母・アンナのいるトゥクマンを目指していく。
完結版
1980年
1980年7月19日に、映像を編集したものが劇場版として公開されている。キャストはテレビ版と同じ。興行としては不振であったため、劇場公開1週間で終了した。映像ソフトはVHSソフト、レーザーディスクのみが発売されている。
スタッフ(1980年)
- 監督 - 高畑勲
- 脚本 - 深沢一夫
- 場面設定・画面構成 - 宮崎駿
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小田部羊一
- 音楽 - 坂田晃一
- 構成監督 - 岡安肇(編集監督)
2000年
『世界名作劇場 完結版』の1作として2000年に前編・後編に再構成したものがBSフジにて放送された。
スタッフ(2000年)
- 企画 - 佐藤昭司
- 演出 - 楠葉宏三
- プロデューサー - 田中信明
映画版
1976年
テレビ放送継続中の1976年7月22日に、「東映まんがまつり」でテレビシリーズのブローアップ版が公開された(何話かは不明)。日本アニメーション制作のアニメ作品が「東映まんがまつり」で公開された最初のケースでもある。同時上映は『アリババと40匹の盗賊』(再映)・『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』・『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン』・『ザ・カゲスター』・『山口さんちのツトム君』(短編映画)・『宇宙鉄人キョーダイン』・『一休さん 虎たいじ』の計7本。
MARCO 母をたずねて三千里
1997年の『Dog of Flanders〜フランダースの犬』に続く「世界名作劇場のリメイク&劇場映画版」として、1999年4月に松竹系で公開された。監督は楠葉宏三。
同作品の特色として、冒頭に父の診療所を継いだ40歳のマルコが登場し、自身が長い道のりを辿った幼き9歳の頃を回想する形でストーリーが展開される形態となっている。エンドロールでも動画で母と共にアルゼンチンから汽車と船を乗り継いで郷里のジェノバに帰り、家族やコンチェッタ達と対面するシーンが細かく描かれ、その後壮年期のマルコが母の写真を眺めるシーンへ遷る構成となっている。このように主人公自身の回想で物語が展開される形態は、『連続テレビ小説』など実写作品ではよく見られるが、世界名作劇場としては異色のパターンである。また、背景の一部描写に3DCGを組み合わせて使用している。
制作当初は120分の映像を用意していたが、上映の都合により急遽90分に短縮され制作状況が悪化、内容に余裕がなくなってしまった。またキャスティングにおいても、当時係争中であった日本俳優連合との二次使用料をめぐる訴訟騒動で組合側から声優のキャスティング協力が得られず、代わってネルケプランニングがキャスティングに携わり、選定に苦労することになった。その都合上、キャストはテレビシリーズとは異なる。
作品としてはマルコの母捜しの部分が要領よく纏められていたものの、配給収入の不調や共同制作者である松竹の深刻な経営不振もあり、1996年の『BLACK JACK』(手塚プロダクション制作)に端を発した一連の松竹での旧作アニメのリメイク版企画は、同作品が最後となった。
キャスト
- マルコ・ロッシ - 樋口智恵子(少年時代) / 井上倫宏(成人期)
- アンナ・ロッシ - 榊原るみ
- ピエトロ・ロッシ - 菅生隆之
- トニオ・ロッシ - 田中伸幸
- ペッピーノ - なべおさみ
- コンチェッタ - 岡本麻弥
- フィオリーナ - 松下恵
- ジュリエッタ - 川田妙子
- パブロ - 高乃麗
- フェデリコじいさん - 山内雅人
- ジョルジオ - 鈴木ヒロミツ
- メキーネス / 執事 - キートン山田
- ジーナおばさん - さとうあい
- ロンバルディーニ - 屋良有作
- 修道院長 - 中西妙子
- フアナ - 長沢彩
- ロドリゲス - 石塚運昇
- レオナルド - 緒方賢一
- レナータ / メキーネス夫人 - 日野由利加
- ベルナダ - 沼波輝枝
- ロッキー - 上別府仁資
- フォスコ - 西松和彦
- 中年男 - 麻生智久
- スリの男 - 高橋広樹
- 魚屋 - 杉野博臣
- 女 - 田中涼子、甲斐田ゆき
スタッフ
- 制作 - 松竹、日本アニメーション、三井物産
- 監督 - 楠葉宏三
- 脚本 - 深沢一夫
- エンディングテーマ曲 - 「Carry a Dream」 シーナ・イーストン
- 音楽 - 岩代太郎
- キーアートデザイン- ウォーレン・ナン
- 製作者 - 幸甫、真藤豊、本橋寿一
- プロデューサー - 吉田剛、中島順三、田中真津美
映像ソフト化
- テレビシリーズのDVDは1999年3月25日 - 6月25日にかけて全13巻が発売された。
再放送
2012年11月より、現行の画質に合わせて16:9のフルHDに解像されたデジタルリマスターHD版が放送された。CS局のキッズステーション放送時には当時の放送枠である「カルピスこども劇場」のロゴ映像もHD画質で復活している。以降、地上波の独立局などでも順次放送。
メディア
- MARCO オリジナル・サウンドトラック
- 母をたずねて三千里 (歌とBGM)
- 世界名作劇場 メモリアル音楽館 母をたずねて三千里