甘城ブリリアントパーク
小説
著者:賀東招二,
レーベル:富士見ファンタジア文庫,
巻数:既刊8巻,
小説:甘城ブリリアントパーク メープルサモナー
著者:八奈川景晶,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:富士見ファンタジア文庫,
巻数:全3巻,
漫画
作画:吉岡公威,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊ドラゴンエイジ,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
巻数:全6巻,
漫画:甘城ブリリアントパーク?ふも
作画:東皓司,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:ドラゴンマガジン,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
巻数:全2巻,
漫画:甘城ブリリアントパーク The Animation
原作・原案など:甘ブリ再生委員会,
作画:羽咋あみ,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
発売日:2016年12月29日 - 2017年10月9日,
巻数:全3巻,
アニメ
原作:賀東招二,
監督:武本康弘,
シリーズ構成:志茂文彦,
キャラクターデザイン:門脇未来,
音楽:光宗信吉,
アニメーション制作:京都アニメーション,
製作:TBSテレビ,
放送局:#放送局,
話数:全13話+未放送1話,
以下はWikipediaより引用
要約
『甘城ブリリアントパーク』(あまぎブリリアントパーク、Amagi Brilliant Park)は、賀東招二による日本のライトノベル。イラストはなかじまゆかが担当している。富士見ファンタジア文庫(富士見書房→KADOKAWA)より2015年2月から刊行されている。略称は「甘ブリ」。
漫画化・アニメ化・日本国外での翻訳版刊行・スピンオフ小説刊行などのメディア展開が行われている。2014年11月時点でシリーズ累計発行部数は40万部を記録している。
概要
潰れかけたテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を主な舞台として、その再建を託された主人公の可児江西也とパークのキャストたちとのドタバタな日常を描いている。
著者の賀東の前作『フルメタル・パニック!』完結からおよそ3年ぶりとなる新シリーズである。2011年刊行と発表されていたが、度重なる刊行延期の末、2013年2月に小説第1巻刊行となった。当初、ジャンルは「ラブコメディ」とされていたが、後に賀東は「あれはウソだ」とも発言しており、ラブコメらしからぬ過激なブラックジョークが多く見られる。
外部からの評価としては、本作について「主人公をはじめ端役にいたるまで皆絶妙に問題を抱えたメンバーによる破壊力」を評価した見解、「ドタバタ劇の間に挟まれた問題キャラのドラマ」を評価した見解がある。
メディアミックス展開としては、2014年2月より漫画連載が開始された他、1作のスピンオフ作品が雑誌連載されている。また、2014年10月より八奈川景晶によるスピンオフ小説『甘城ブリリアントパーク メープルサモナー』が刊行された。日本国外においては、台湾において翻訳版が刊行されている。
テレビアニメ版が2014年10月から放送され、そのストーリーを元にしたコミカライズ作品も発売された。
あらすじ
小説『甘城ブリリアントパーク』
第1巻
パーク内のキャストの対応に憤った西也は帰ろうとするが、いすずに引き合わされた甘ブリの支配人・ラティファ・フルーランザより、支配人代行就任を依頼される。2週間で10万人のゲスト入場者がなければ、契約により閉園を余儀なくされる状況の甘ブリとは無縁の西也であったが、生来の性格より見捨てることもできず、期間限定ということで支配人代行就任を承諾した。
翌日から西也によるプランが遂行実行され、パークは徐々に活気を取り戻してきたがその実、西也は初日の時点で如何なる布石を打ったとしても目標を達成することが厳しいと気が付いていた。そんなパークの運命を打開するため、西也は奔走する。
第2巻
しかし、そんな中、面接に現れた応募者はそれぞれ光るところはあるものの皆微妙な者ばかりだった。
資金の方も、早急な手当てを行わないとキャストの給料すら遅配となりかねない危機的状況であった。西也の籌策と奔走により、パーク南側の第2パーク予定地を売却する話がまとまろうとする。
しかし、第2パーク予定地にはかつてパークのキャストが行方不明となった洞穴があるという。
売却実現の隘路とならないかどうか、西也はいすずとモッフル達リアルキャスト数名によりほら穴調査に赴いた。
第3巻
そんな中、新たに甘ブリキャストに加わった人見知りな中城椎菜は悩んでいた。
準備を積み重ねてきた大型ライブショーのお披露目の日。開演予定時刻となったが、機器のトラブルが発生しショーを開始出来ない。
そんな危機の中、モッフルの提案により、場つなぎとして椎菜が歌うこととなる。
一方で、西也の高校生活は新学年早々既にピンチであった。成績面は何とかなってはいたが、出席日数だけは登校しなければ何ともならない。
西也自身は学校を辞めても良いと考えていたが、人の不幸により得られた幸せでは意味がないとラティファにたしなめられる。
打開策として特殊アイテムを用いて幹部キャスト達が身代わりで登校する事となるが、それぞれが下手を打った為に甘城高校での西也の人間関係がどんどん拗れていく。
そんな中、いすずはミュースが見つけてきたメープルランドのソフトハウス制作カメラアプリのお試しにつきあわされる。アプリにより映し出される、甘ブリの妖精体リアルキャスト達の人間体の姿とは。
第4巻
そんな中、伴藤美衣乃の周りでは今日も血を見る事故が発生し、美衣乃のみならずティラミーも犠牲となっていた。改めて美衣乃の調査を行ったところ、重度の呪いを受けておりその影響で周囲の人間が悪影響を受け流血沙汰に繋がっていた事が判明する。これまでのアルバイト先のように美衣乃を辞めさせる事を良しとしない西也は、魔法の国から専門医を呼び寄せる。
一方、経費削減のためPVの自主制作を命ぜられた広報部長のトリケンが作ったPVは、インパクトに欠ける出来栄えであった。
そこで、西也はいすずに改良サポートを命じ、トリケンはいすずと相談しつつキャスト達の意見をPVに反映していく。
そんなある日、勤勉な西也にしては珍しくいすずに対しスケジュールの繰り延べを申し出てくる。体を空けた西也が向かったのは新宿の高層ビル街。尾行したいすずと椎菜は、そこで西也と15歳程度の少女が待ち合わせるのを目撃する。
第5巻
そんな中、プロデューサー兼ミュージシャンとして制作に携わる事となったマカロンであったが、3人娘を連れて飲みにいった際、映子の婚約者とトラブルを起こしてしまう。
実は甘城市の有力者であった映子の父より甘ブリに対して圧力がかけられて来たが、一芝居打つ事で事態の沈静化を図ろうとする甘ブリの面々であった。
映子の父の甘ブリ来場当日、その日はマカロンの娘が数年振りにマカロンに会いに甘ブリにやって来る日でもあった。
人間体と妖精体とを無理やり行き来しながら両者に応対するマカロン。
ゲスト来場者数が順調に伸びてきている甘ブリであったが、同時に各アトラクションの待ち時間も大幅に伸びてしまっていた。このままでは夏休みには120分待ちにもなりかねない「モッフルのお菓子ハウス」の状況改善を西也は求める。
しかしそれは、現在のコアユーザーにも十分満足して貰え、自身にとっても満足の行く出来であるアトラクション構成を捨てるという事でもあった。エンターテイナーとしてのこだわりとの間でモッフルは苦悩する。
自分ももっと甘ブリの為に役に立ちたいというラティファの思いを汲み、新企画のパレードにラティファを登場させようとの話が出る。ラティファの身の安全を第一に考えるモッフルといすずのプロデュースでパレードが試作される。
第6巻
西也に対し複雑な想いを寄せるいすずの気持ちを知りたいと思った西也はとある事に気が付く。
あの日ラティファにもらった魔法の本当の力とその代償に。
そんな中、デジマーランドのマッキー・ブラウンが甘ブリにやってくる。
彼はほぼ実現不可能な目標動員数を設定された甘ブリにデジマーランドの傘下に入らないかと提案する。
しかしデジマーランドの傘下に入ればパークの存続の可能性は高まるが、パークの運営はデジマーランドに委ねられ、多くの利権が抑えられ、キャストの多くがリストラにあってしまう。
現在のパークの維持とパークの存続の間で悩む西也は、苦肉の策として、大阪のコズミックスタジオとデジマーランドに甘ブリの身売り先として競売に掛け、少しでも良い条件を提示させるため、裏工作を開始する。
魔法を使い、その代償に心身ともにボロボロになっていった西也だが、ラティファの記憶が再び消えてしまったという報告が入る――。
第7巻
しかし西也はタイツの着用を認めなかった。
その後、サーラマは自宅が火事になり、引っ越しできるようになるまで同僚の家を転々とすることになる。
またコボリーはパークに流れる、ピンチを救う「妖精さん」の噂を確かめるために様々な人を訪ねる。
一方ミュースはモッフル・アーシェ・ワニピーとともにさべーじに飲みにいく。
そしてシルフィーはテンションが上がる殺虫剤の効果を試すため、色々な人にスプレーをかけて回る。
第8巻
『メープルサモナー』
第1巻
第2巻
ニャーソンはついに、友好国である東シュトーレン共和国に支援要請を行う。派遣されてきたのは東シュトーレンでも指折りの切れ者、ノエル・ラビウス中尉。リリの召喚魔法で急遽呼び寄せられ対峙するものの押され気味の東司であったが、杏子の乱入による混乱の中、ノエルを武装解除する事に成功する。はたして生粋の軍人とホイップアンティークキャストの間に着地点は見出せるのか。そして、ニャーソンがバナナの皮で転んで頭を打つ時、どのような天変地異が地球を覆うのか。
第3巻
「甘ブリ」転覆を狙うポ連軍大佐・ニャーソンの経営するおみやげ屋。今日もここでは作戦会議が開かれる筈なのだが―大佐の統率力は既に限界を迎えていた。自分の精鋭部隊を揃えたつもりが、バイトの東司のハーレムをアシストしただけ。栄光を取り戻す(?)為には、このおみやげ屋を甘ブリ一番の店に作り替えるしかない!はるの、リリ、杏子、ノエルの4人娘を徹底的に売り出すのだ!!PV撮影、四精霊との女子会、テロリストの 襲撃他の作戦を乗り越えて、大躍進へ突き進め!?
登場人物
原作小説とアニメではキャラクター設定が異なっているところもあるが、基本的に本稿は原作小説を基本とする。
小説『甘城ブリリアントパーク』の登場人物
主要人物
可児江 西也(かにえ せいや)
声 - 内山昂輝
本作の主人公で、頭脳明晰、運動神経抜群、更にルックスも優れているがナルシストな高校生。子役タレント「児玉誠也」として一世を風靡した過去を持つ。
物語開始時は1年生だったが、現在は進級して2年生。支配人代行業務で忙しいため、ほとんど学校には通っていない。誰にでも横柄な態度で接するため、周囲からは煙たがられており、高校では友達もいない状態である。
甘ブリ支配人代行として就任を承諾した後、芸能界で培ったノウハウを活かしつつパークを立て直すために奮闘する。当初は年度内、3ヶ月間限定での支配人代行の約束であったが、10万人入場を達成した後、新年度の4月以降も引き続き支配人代行を務めることになる。
演技力・歌唱力・ダンス力などに秀でており、パークのショーの演出も手掛け、芸能界にもいまだコネクションを持つ。その手腕とカリスマ性も相まって、支配人代行就任後3ヶ月程で一月あたりのゲスト動員数を従来の3.5倍に伸ばすことに成功するなど、非常に有能だが、その実績よりも、西也の一番の美点は「とてつもなく勤勉」な所だと挙げている。どんなに疲れていても絶対に仕事はきっちりこなす。
ラティファにより、王の系統に連なる「相手の心を読む魔法」を与えられている。使用には制約があるため、切り札は最後まで取っておくタイプの西也は、その能力をあまり使用しない。しかしその魔法の本当の力とその代償に気が付き、代償を無視し身を削りながら魔法を使うようになっていった。また、5歳の頃に空中庭園に迷い込んでラティファと出会っている。
両親は離婚している。そのため父はその後再婚し、西也は一時期再婚相手とその連れ子である久武 早紀(きゅうぶ さき)と4人で暮らしていた。ストーリー開始後小説第4巻まででは、父方の叔母である久武 藍珠と2人で暮らしている。また母の苗字を名のってはいるが母を嫌っている。
高所恐怖症である。
『影の世界』での記憶のラティファに王たる素質を持つ者だと告げられる。
いすずに好意を寄せられているのではないかと疑ってはいるが、上司と部下の関係などやいすずの感情の読みにくさから保留している。
名前の元ネタはカニエ・ウェスト。
千斗 いすず(せんと いすず)
声 - 加隈亜衣
本作のメインヒロイン。甘城高校に転校してきた感情表現が希薄な美少女。ポニーテールに結ってある亜麻色の髪が特徴。
人目を惹く容姿に抜群のスタイルを持つが、外面的にドライな印象が強い。また、マスケット銃「シュタインベルガー」による実力行使も躊躇わないなど、剣呑な面もある。
魔法の国「メープルランド」の出身者で、メープルランドでは近衛隊所属の第一衛士「イースズルハ・セントルシア」である。パーク建て直しのために支配人代行として甘ブリに派遣されたが、コミュニケーション能力の低さとエンターテイメントに対する理解不足から努力が盛大に空回りすることとなった。これが甘ブリを絶体絶命の状況に追い込む原因の一つとなり、乾坤一擲の打開策としてラティファの命により西也を甘ブリに連れて来る。西也の支配人代行就任後はサポート役を務め、新年度からは秘書室長として引き続き西也を補佐する。
西也に対して初対面時から高圧的な態度を取っていた。しかし、西也の持つ二面性こそがパークの窮状を救うことができるというレポートを記すなど、当初から彼の能力を高く評価している。当初は西也を「可児江くん」と姓で呼んでいたが、彼の複雑な家族関係を知ったこともあり「西也くん」と下の名で呼ぶようになっている。
西也の秘書として業務をこなす傍ら、西也を異性として意識し始めている一方で、西也を支えきれない自分の能力を不甲斐なく思っている。
また、家系の先祖に河童がいる影響か胡瓜が好物で、入浴に無上の悦びを感じている。妖精としての姿はピンク色のかわいらしい二頭身の河童であり、頭のお皿からマスケット銃を取り出すことができる。
ラティファ・フルーランザ
声 - 藤井ゆきよ
甘城ブリリアントパーク総支配人。金髪で色白な少女で国祖スリムの末裔にしてメープルランドの第一王女。動員数が不足し、閉鎖の危機を迎えているパークの再建を西也に依頼する。キャストとの対立を招きやすい西也をフォローするなどして陰ながらサポートする。
自らにかけられた呪いのせいで盲目で病弱であり、住んでいる城に張られている結界から出ることはほとんどない。呪いの正体は致命的な「アニムス欠乏の呪い」である。さらに、「1年ごとに身体の成長と記憶がリセットされる呪い」にもかかっている。それ故に呪いに抗する手段でもある甘ブリの閉園は、自身の身の危機、最終的には存在の消滅に直結することになる。そのため、アニムスを多く得るための手段として、地上にあるメープルランドの「アゲル」である甘ブリに来ている。しかし毎年3月末にリセットされていた記憶が7月に消えてしまう。日を重ねる毎に呪いによる体調不良勃発の頻度が高まっており、事態の根本的な解決のためには、単に甘ブリの入場者数を増やす以上の手立てが必要であるとされている。
一方で盲目であるため聴覚や嗅覚、味覚といった感覚が発達しており、さらに魔法に関係する第六感も持っている。
ラティファの記憶の集合は、西也は「いちばん大切で、大好きな人」であり、その西也の「楽しいと思う気持ち」がなくなっていたことがラティファの体調不良につながっていることが語られた。
名前の元ネタはクィーン・ラティファ。
リアルキャスト
甘ブリ三羽ガラス
モッフル・マカロン・ティラミーを合わせて甘ブリ三羽ガラスという事がある。
モッフル
声 - 川澄綾子
アトラクション「モッフルのお菓子ハウス」のお菓子の妖精。しかし甘い物は好きではなく、あたりめやサラミ、コロッケなど酒のつまみになる物が好物。げっ歯類のような2.5頭身の丸っこい体形で瞳が大きく、腕が短い。
パークの人気看板マスコットでキャストからの信頼もあるが好戦的なところがあるのが玉に瑕。何かの番組のパクリ呼ばわりされることを嫌う。パーク内エリア「ソーサラーズ・ヒル」のキャストリーダーも務め、幹部の多数を占めるリアルキャストの中でもリーダー的存在である。また、人手不足でありつつも、キャストとしての仕事やアトラクションの整備などの業務は堅実にこなす。西也に対して、当初はいい印象を持っておらずことあるごとに衝突していたが、彼の直向きな態度を認め、西也に対する姿勢は好意的なものへと変化してきている。
ラティファとは叔父・姪の関係(モッフルの姉が王妃)にある。また、メープルランドの軍人貴族の家系の出であり、軍においては特殊部隊などに属していた。
中城椎菜の亡き父とは飲み友達だった過去があり、彼から椎菜のことも聞かされていた。
人間体の姿は筋骨隆々とした偉丈夫の無精髭の男性。
本名は「モッフル・メル・モーセナス」。グノーフルの子である。
マカロン
声 - 白石涼子
アトラクション「マカロンのミュージックシアター」の音楽の妖精。三頭身の羊が直立した姿をしている。気が乗らないと仕事を休んでしまうことが多く、芸術家気質なところがある。メープルランド出身のリアルキャストである。子供向け童謡などには興味がないが、楽器の演奏は一通りなんでもこなし、楽曲のプロデュースもこなす。
居酒屋で飲んだくれていることが多く、ヘビースモーカーでもある。かつてアイドルと結婚していたが、物語開始時点ですでに離婚しており、娘ララパーの養育費の捻出に苦しんでいる。とはいえ親バカであり、ララパーが甘ブリを訪れた際は「ミュージックシアター」での生演奏終了後客席にララパーを見つけ、人目を全く気にせず抱きしめ続けた。
学生時代はヤンキーで、高校は中退している。
人間体の姿は栗毛の青年。
語尾の「ろん」は出身地のマカロニア弁である。本名は「マカロン・マクゼカロン」。日本名は間桑一郎。ゼカロンの子である。
ティラミー
声 - 野中藍
アトラクション「ティラミーのフラワーアドベンチャー」の花の妖精。
過去に銀行破りで投獄されており、前科持ち。甘ブリへは『もこもこプログラム』という犯罪者更生プログラムの一環でやってきた。また学生時代は大麻を栽培し、証拠隠滅として校舎を全焼させて逃げた過去があるなど、非常に問題があるキャストである。
また女関係もだらしがなく、「一度抱いた女を捨てる」、「ヤクザの妻に手を出す」などその女関係の酷さはマカロンやモッフルに最低と称されるほどである。
頭に付いているお花はアヘンの原料となるケシの花である。爆薬やトラップの扱いにも詳しく、高性能爆薬を大量に保有している。美衣乃の除霊の際には自らの持つ指向性爆弾に妖精や霊体にだけ反応する「iTRAP」を接続して悪霊を迎え撃った。また美衣乃の影響もあり何かと流血沙汰に巻きこまれることがある。
出身はメープルランドのティラダホ地方。セヴァルミーの息子である。
魔法のアプリを使った際の人間体の姿は細身の体格の20代半ばのやや長めのブロンド髪のイケメンである。
アクワーリオ/エレメンタリオ
アトラクション「アクワーリオ」(テレビアニメ版では「エレメンタリオ」)の妖精達。
ミュース
声 - 相坂優歌
水の妖精。若手で真面目、四大元素の妖精の中ではリーダー格。エレメンティウム法国の出身。チャームポイントは指で、特技は歌とダンス、苦手な物は寒さと虫また、サーラマと対照的にローマ字をキーボードで打つことも得意としてない。
甘ブリキャストの中での人気は高く、アクの強いメンバーばかりの中では比較的常識人だが反面キャラが薄いことに悩んでいる。いすずとの百合めいた絡みも多く、西也企画のキャンペーン告知動画に出演するなど、パークのお色気担当的なポジションを務めることとなってしまっている。
アクワーリオのリーダーを務めており、一見ばらばらな方向を向いているようにも見えるサーラマ・シルフィー・コボリーの3人からはしっかりと支持されている。
人間体の姿のモッフル・マカロン・ティラミーをどれもタイプと発言し、イケメンなら節操無しに惚れっぽい傾向がある。しかし、一度はナルシストさから引いていた西也への感情も伺わせるようになる。
サーラマ
声 - 津田美波
火の妖精。スマホを常時持ち歩き、ことあるごとにSNSで発言をアップ、頻繁に炎上している。エレメンティウム法国の出身。
事あるごとに「これ拡散していいですか?」と、事態を炎上方向へ導かんともとれる描写が見られる。
ミュースに対して他の2人とはレベルが違う遠慮会釈がない態度で接しており、ミュースに「もしかして嫌われているのでは?」と感じさせていたが、ミュースがピンチの際には真っ先に庇おうとするなどの行動を示すなど深い友情を窺わせる。しかし雑誌の取材で「リーダーが苦手」と発言している。
シルフィー
声 - 黒沢ともよ
風の妖精。四大精霊の中でダンスの素質があるが、場の空気を全く読めず、奇抜な行動が目立つ。エレメンティウム法国の出身。チャームポイントは丈夫な内臓、特技はボブスレーで、苦手な物は深爪。
ミュースをリーダーとして認めており、ミュースがピンチに陥った際にはシルフィーなりのやり方で庇おうとした。
他の3人とは異なり、シルフィーのみが人間体のモッフル・マカロン・ティラミーより通常の妖精体の方を好んでいる。
「しるこ」という名前で動画サイトに自分のダンス動画を投稿している。
コボリー
声 - 三上枝織
土の妖精。引っ込み思案で男同士が絡む薄い本に目がない。エレメンティウム法国の出身。チャームポイントは髪、特技は絵と妄想で、苦手な物はダンス。
腐葉土が大好きな腐女子である。また、人間体のマカロンやミュースが魔法のアプリにより得た人間体のモッフル・ティラミーの画像を見て「私の中のティラマカを修正しなくては」などと妄想を繰り広げていた。
コボリーもミュースをリーダーとして認めており、他の2人と同様にミュースのピンチの際には庇う行動に出ている。
その他のリアルキャスト
ワニピー
ドルネル
声 - 日野聡
ティラミーから2代前の花の妖精。10年前に第二パークにあったアトラクション「ルブルムの試練場」に酔ったまま迷い込み行方不明となったが、実際は10年間捕まったままだった。その後は穴を出て、キャストとして働くことになる。またゴールデンウィークのショーでは、ディレクターを務めている。
赤竜ルブルム
声 - 中田譲治
サイズは10トントラックと同じ大きさ。アトラクション「ルブルムの試練場」のラスボスにあたる。大柄だが気弱な性格である。体の大きさゆえに1日で白米を50kg消費する。人の呪いや祝福を見ることができる。
学生時代は茶道部
ゲンジュウロウ
声 - 福山潤
直立2頭身のイルカ形のマスコットで、戦国武将風の格好をしている。「スプラッシュ・オーシャン」のキャストリーダー。魔法の国「アマツ・ヤオ」の水棲妖精で、名家の出身であるゆえ礼節を重んじ、不祥事が起きるたびに切腹を試みている。
未来くん
コダイン
ジョー
鉄ひげ
声 - 田中正彦
アニメオリジナルキャラクターで、原作には6巻から登場したキタゾウアザラシの海賊。魔法の国にいた時はフモリダ州やモクサス州の海岸を襲い、金品を盗んだり売ったりしていた。たくさんの手下のオットセイを抱えている。今年になって検挙され、刑務所に入れられそうになったところをティラミーと同じく犯罪者を校正するための『もこもこプログラム』の一環で甘ブリにやってきた。
裏方のリアルキャスト
トリケン
声 - 福山潤
トリケラトプスのような見た目の広報部長(アニメにおいては営業部長で広報も担当)。口調、物腰ともに丁寧だがすぐ前屈みになる。魔法の国レックスランド出身。
アダルトビデオに詳しく、所有本数は1000本を超える。さらにマカロンによるとソープランドにも詳しいなど、自他ともに認めるエロスへの探究者である。
ストーリー中では主に裏方の仕事を担当する。日本名は「取手」。元々はパーク内エリア「ワイルド・バレー」のアトラクション「プラネット・ダイナソー」のキャストである。
広報部長として求められるような映像の制作センスは乏しい。経費節減のためPVを制作した際、「パッとしない」と西也を初めとする甘ブリキャストに評されている。
人間体は中肉中背のメガネをかけた営業マン風の男。
レンチくん
タラモ
アーシェ
声 - 三上枝織
長い耳と二本の角に褐色の肌を持つ美貌の女性で、外見は20代。経理を担当する。シュベールト皇国の元財務次官で、本名はアーシェ・アム・アーカムレアル。
アニメ版では長い耳と角が存在せず、普通の人間女性のようなデザインになっている
エクストリーム・アイロニングが趣味。
ニック
地上人のキャスト
安達 映子(あだち えいこ)
声 - 五十嵐裕美
甘ブリのアルバイト求人に応募し、採用された大学生。馬術を趣味としている。
応募の前月まで芸能事務所に属し声優として出演していた経歴がある。同時期にキャストとして入園した美衣乃や椎菜とは仲もよく、お互いに気遣いあう関係である。ユニット「タスクフォースABC」を結成させられ、甘ブリのイメージソングCDをリリースすることとなる。
実家は甘城病院で、理事長兼院長である映子の父の関係からの婚約者がいる。マカロンと父とのトラブルの責任を取ってパークを辞めようとしたが、いすずの説得で続けることになった。
伴藤 美衣乃(ばんどう びいの)
声 - 高森奈津美
甘ブリのアルバイト求人に応募し、採用された甘城高校とは別の甘城市内の高校の生徒。ルックスやスタイルはよく仕事に対する熱意がある。
アルバイト面接に脇腹を刺された状態で現れ、面接官を務めていた西也・いすず・モッフルの3人を驚愕させる。美衣乃の周囲で血の色が絶えない原因は彼女の屈服・絶望を望んだ悪霊による重い呪いを受けているためである。そのため不幸な出来事が重なったり、周囲の人間から次第に嫌われ最終的には憎悪されていた。しかしどんな状況になっても笑顔を絶やさないよう振舞う。
呪いが解けた美衣乃は、西也がパークのアイドルとして売り出ることを本気で考えるレベルの「掘り出しものの優良キャスト」である。のちに映子・椎菜と共に「タスクフォースABC」に組み込まれた。
中城 椎菜(ちゅうじょう しいな)
声 - 千菅春香
甘ブリのアルバイト求人に応募してきた小学生に間違われるほど小柄な甘城高校の新入生。
人付き合いが苦手で、他人と話をしているとすぐに舞い上がってしまう嫌いがある。そうして落ち込んだ際には、カラオケボックスで1人歌って気分転換を図ることが多い。今ひとつなじむことができない彼女は、ゴールデンウイーク初日の勤務終了後に退職の意思を伝えようとしていた。そんな中、ゲストに対し自らの歌を披露することとなる。その後、西也の企画により「新人バイトC」として甘ブリテーマソングCDの歌唱をさせられ、第2弾CD制作時に映子・美衣乃と「タスクフォースABC」を結成させられる。映子同様、椎菜も美衣乃の呪いの影響を受けていない。
ライブショーの一件以後、引っ込み思案な性格や行動も徐々に直ってきている。甘ブリ以外でも甘城高校で西也やいすずとのつながりがあることもあり、甘城高校を起点としたエピソードでの活動も作中で描写されている。
オークロ
甘城高校
土田 香苗(つちだ かなえ)
寺野 睦美(てらの むつみ)
木村
声 - 阪口大助
2年5組に在籍する。香苗が告白しようとした相手。しかし西也(中身はいすず)の対応にひかれ、今度は西也に惹かれてしまう。その後、そのあとのティラミーやマカロン、モッフルらの行動によって失墜した西也の信用を取り戻すために西也が「ガーリーの肉じゅばん」を使って木村になりすまし、睦美と西也(中身はモッフル)の間に入るため、西也に協力する。
西也の親戚
久武 藍珠(きゅうぶ あいす)
その他
栗栖 隆也(くりす たかや)
声 - 諏訪部順一
「メープル不動産」陣営と対立関係にある「甘城企画」の中心となっている人物。両陣営の間で交わされた契約に基づき、ゲスト入場目標未達寸前の状況下、甘ブリの閉園を西也やいすずに迫る。 西也がかつての人気子役であることを見抜いたり、西也が支配人代行に就任したことによる甘ブリの運営状況の変化にもいち早く気付くなど、若い外見ながらなかなかの切れ者である。また西也がスタジアムに放火したことを知っている。
甘ブリが年間入場者目標を達成した際にラティファに呪いをかけた魔法使いイディナの本性を現し、姿をくらました。その後コズミックスタジオにもぐりこみ、甘城企画で「倉山」として働いている。ただし呪いを解く手段を自らの記憶から消去している。
マッキー・ブラウン
北条 一郎(ほうじょう いちろう)
オビザ
瀬野 高美(せの たかみ)
瀬野 高志(せの たかし)
メープルサモナーの登場人物
宗方 東司(むなかた とうじ)
本作の主人公でごく普通の地上人の男子高校生。真面目な性格の常識人で、ニャーソンが毎回巻き起こすトラブルの収拾に忙殺されている苦労人である。
ホイップアンティーク切り盛りの人手不足解消のため、ニャーソンにより拉致されて無理やり連れて来られ、なし崩し的にアルバイトとして働くことになる。
地上人である東司にとっては、ポ連とメープルランドとの間の諍いは正直どうでもよいが、ホイップアンティークを抜けるに抜けられない状態となっている。自らを慕う杏子とリリ、階級の関係でニャーソンに従うノエルの入店により、ますます深みにはまっている。
幼なじみの杏子に対しては「誕生時からの腐れ縁の呪縛を一旦解き放ったその上で、自分を選んでくれるのであればそれは嬉しい」と思っている。
紅衣 はるの(くれい はるの)
オレンジ色の長い髪が特徴的で明るく素直な性格をしている。15歳の女の子。ポ連出身の見習い軍人で、階級は二等兵。ホイップアンティークの店長を務めている。本名は「ハルノフィア・クレーノワ」。ホイップアンティーク設立にあたり、地上界にやってきた。
いすずと同様にスカートの中から日本刀状のハリセン「ドウジギリ」を取り出すことができるが、自らはその能力を引き出すことができない。ドウジギリの育成を望んでおり、それを成すことができる東司をホイップアンティークのアルバイトとして熱烈に勧誘し成功する。
だが恋愛沙汰には疎く、自らの魅力も意識していないせいか、そんな彼女の言動が時に東司を悩ませる。
イップアンティーク内においては、東司・杏子・リリから「店長にふさわしいのははるの」として認められている。
ウラジミール・ウラジーミロヴィチ・ニャーソン
ポ連出身のネコの妖精で、ホイップアンティークのオーナー。
メープルランドに対し敵意を抱いており、事あるごとにメープルランドの出先である甘ブリに害を与えようと暴走しては、東司とはるのに制止されている。
ポ連軍の大佐という地位にあるが、父は軍の英雄、母は党の幹部の娘、実家は大金持ちという親の七光りによるものであるため、自身の才能や指導力はない。また、東司やはるのからの扱いも悪く、ホイップアンティーク店内での序列は最下位である。杏子が働くようになってからは、それ以前には多少回ってきていた仕事もほぼ全くなくなり、疎外感をつのらせるあまりさらなる暴走を生む。
『甘城ブリリアントパーク』小説第5巻にも登場している。
新見 杏子(にいみ きょうこ)
リーリット・キーマイヤー
第2巻から登場したメープルランド出身の15歳のお嬢様。スタイル抜群の金髪巨乳の女の子で、愛称は「リリ」。甘ブリ近隣のファミリーレストランでアルバイトをしていたが、東司に惚れ込んでホイップアンティークで働くことになる。
重度のオタクで、時折、二次元と三次元の区別が出来なくなる。さらにトージョーのように東司もジゴロであるべきだと一方的に決めつけるなどトラブルを招く言動が目立つ。トージョー関連のグッズであれば自在にその場に出現させられる召喚魔法の使い手であり、高じては本来無関係なはずの東司自身までも召喚するに至った。
「東司を通じてのアニメの主人公トージョーの具現化」を目指していることから「現実の人物東司の配偶者」を目指す杏子とは本来相容れない立場にある二人だが、おおむね良好な関係が築かれている。
甘城ブリリアントパーク
本作の舞台となる、東京西部のベッドタウン甘城市にあるテーマパーク形式の寂れた遊園地。通称「甘ブリ」。出資の大元である魔法の国メープルランドにより運営会社「メープル興業」が設立され運営されている。
メープルランドにおける甘ブリの位置づけは「アゲル」(日本語においては「田園」の意)であり、訪れたゲストの楽しい気持ちを集め「アニムス」という結晶に昇華し糧とすることによって、魔法の国メープルランドを支える役割を担っている。特に王女であるラティファは、自身にかけられた呪いに抗するために通常より多くのアニムスを必要としているため、メープルランドの意思の代弁者であるメープル不動産陣営にとっては、パーク維持が絶対命題である。
パーク運営の歴史は、メープルランドが出資しパーク維持を図る「メープル不動産」陣営と、パーク廃止を狙う「甘城企画」陣営とがせめぎあう形でこれまで綴られてきた。過去に両陣営の間で結ばれた契約により、パークが定められた年間ゲスト入場者数をクリアできない場合、閉園して用地を明け渡すこととなっている。本作ストーリー開始時点において、甘ブリは残り2週間で10万人の入場者が得られないと目標未達となってしまう絶体絶命の危機にある。
パークは、下記の5つのエリアから構成されており、それぞれにキャストを取りまとめるキャストリーダー (CL) が置かれている。エントランスは数億円をかけてリニューアルした。
- 「ソーサラーズ・ヒル」 … 魔法とメルヘンのエリア
- 「スプラッシュ・オーシャン」 … 水系のアトラクションが集まるエリア
- 「アストロ・シティ」 … 宇宙やSF、科学的なテーマを扱うエリア
- 「ワイルド・バレー」 … 野生系アトラクションのエリア
- 「エトセトランド」 … その他のアトラクションが集まるエリア
施設
アクワーリオ(小説) / エレメンタリオ(アニメ)
キャストリーダーはミュースが務めている。
アニメにおいては「エレメンタリオ」と施設名が変更されているが、小説でも「エレメンタリオ」の表記が見られ、7巻で改名が正式に発表された。
モッフルのお菓子ハウス
セーブ・ザ・アース
プラネットダイナソー
エトセトランド
メープル城
メディカル・センター
ホイップアンティーク(メープルサモナー)
ショップオーナーはニャーソン、店長ははるのという体制で当初スタートしたが、人手不足が明白であったためにニャーソンが東司を拉致する形で店舗に引きずり込み、ひと悶着の末東司もアルバイトとして働くこととなった。その後、東司に引き寄せられる形で杏子とリリがアルバイトとしてスタッフ入りした。
用語
メープルランド
魔法の国は地上界からのアニムスによって成り立っており、各国は地上界に遊園地やテーマパークという形でアニムスを集めるための「アゲル」を築いている(作中例:浦易デジマーランド・コズミックスタジオ・ハイランダー富士見)。アゲルとして甘城ブリリアントパークを約30年前に建設する際、メープルランドからの出資を受け入れる地上での窓口として「メープル不動産」、パークの運営会社としての「メープル興業」も設立している。
魔法の国世界における外交関係としては、ポ連から100年間にもわたる逆恨みを受け続けて対立関係にある。また、ミュース達アクワーリオ四大精霊の出身国であるエレメンティウム法国とは同盟関係にある。
地上界との行き来は、既存の地上界のターミナル駅に密かに併設されているホームに発着する列車により行われる。メープルランドとの行き来の窓口は横浜駅の11・12番線ホームに到着するメープル電鉄の列車であり、横浜駅とメープルブルグの間は約1時間である。
アニムス
リアルキャスト
リアルキャストは自らの存在の維持にアニムスを必要とするため、アニムスを生むアゲルたるパークの閉鎖は存在の消滅(モノス)に繋がることとなる。
シュタインベルガー
小説第4巻において、美衣乃に取り付いていた悪霊により暴発して失われたが、「家の倉庫にスペアが50挺ぐらい」あり、すぐにいすずの手元に復活した。
弾丸の一覧は以下の通り。
ペインブリンガー
当たるとタンスに小指をぶつけた時の4倍の痛みがある。
フォーゴットン・レルム
当たった人の記憶を消去する。1発作るのに数年かかる。
パラダイス・ロスト
当たった人の生殖能力を奪う。メープルランドでは1発105円で売っている。
ペインブリンガー
フォーゴットン・レルム
パラダイス・ロスト
タスクフォースABC
ユニットとしてのファーストCDは、経費削減の観点および他に適任者がいないこともあり、「音楽の妖精」マカロンによりプロデュースおよび全楽器演奏がなされている。
魔法(まほう)
影の世界(ウンブラ)
モルマート・ストアーズ
さべーじ
もこもこプログラム
甘城高校
ガーリーの肉じゅばん
ララパッチのおまもり
鋼鉄のミッチ
どきどきメロディ高校
モグート族
ポリーティア
シュベールト皇国
私立わくわく幼稚園
用語(メープルサモナー)
ホイップ社会主義共和国連邦
同じ魔法の国のメープルランドに対し、一方的な逆恨みを100年も続けている。メープルランド側も当初は誤解を解こうと努力したものの、悪化するばかりの事態に「あいつらメンドイ」と疲れてしまい、抗争は延々と続いている。
メープルランドが地上界に建設した甘城ブリリアントパークの偵察・監視を目的としており、エトセトランド内に拠点としてファンシーショップ「ホイップアンティーク」を構えている。
魔法の国世界での数少ない友好国として東シュトーレン共和国があり、ノエルは東シュトーレン共和国からホイップアンティークに派遣された。
ドウジギリ
制作背景
賀東は「遊園地で着ぐるみを見て、あれで実は子供が大嫌いだったら面白いのではと考えたのが出発点」「エッジのきいた娯楽作品にばかり接している自分のような大の男にとっては、お茶の間向けの遊園地は退屈。そこで、底意地の悪いアイデアが出てきてしまう」との趣旨で、本作執筆の狙いについて述べている。一癖あるメンバーが一念発起して何かに取り組む姿、エンターテイナーの苦悩、斜陽産業の悲哀といったものを描いて行きたかったとも語っている。
また、賀東は「次回作としてはミリタリー色の強いアクション系の話をやるのが順当だとは思ったが、そのタイプの話はまた手がける機会があるだろうから、今回は違うタイプの話で頑張ることにした」との趣旨で本作執筆の背景について述べている。また「この手のコメディーをやるのは初めてだから試行錯誤」とも語っており、執筆に苦労していることがうかがわせられる。
斜陽のテーマパークを作品の主な舞台としたことについては「(ライトノベルにおいて)定番のコミュニティである『学校』以外での舞台設定で話を作れないか。学校が読者の想定する最大公約数的なコミュニティであることは疑いないが、そこから外れてしまったとしても他にも居場所はある。そういう話にチャレンジしてみたかった」との趣旨で述べている。
既刊一覧
小説
甘城ブリリアントパーク
巻数
タイトル
初版発行日
発売日
ISBN
台湾での発売日
台湾での初版発行日
台湾でのISBN
1
甘城ブリリアントパーク 1
2013年2月25日
2013年2月20日
978-4-8291-3828-1
2014年5月2日
2014年5月9日
978-986-356-031-9(通常版) EAN 4718016009325 (特装版)
2
甘城ブリリアントパーク 2
2013年8月25日
2013年8月20日
978-4-8291-3921-9
2014年7月30日
2014年8月7日
978-986-356-144-6 (通常版)
3
甘城ブリリアントパーク 3
2014年1月25日
2014年1月18日
978-4-0407-0004-5
2014年10月17日
2014年10月22日
978-986-356-162-0
4
甘城ブリリアントパーク 4
2014年6月25日
2014年6月20日
978-4-04-070207-0
2015年2月3日
2015年2月10日
978-986-356-198-9 (通常版) EAN 4718016011762 (アニメ完結記念版)
5
甘城ブリリアントパーク 5
2014年10月25日
2014年10月18日
978-4-04-070208-7
6
甘城ブリリアントパーク 6
2015年4月25日
2015年4月18日
978-4-04-070209-4
7
甘城ブリリアントパーク 7
2015年10月25日
2015年10月20日
978-4-04-070701-3
8
甘城ブリリアントパーク 8
2016年6月25日
2016年6月20日
978-4-04-070702-0
甘城ブリリアントパーク メープルサモナー
タイトルの『メープルサモナー』は、賀東ではなく編集が考えて名付けたもので、内容自体もほとんどおまかせ状態と語っている。
また、賀東はメープルサモナーについて「可愛いに特化したハーレム物なので本編キャラとは人物描写が食い違っている」ともコメントしている。
日本国外では、本編と同じく台湾の青文出版集団から「甘城輝煌樂園救世主 紅楓召喚者」のタイトルで翻訳版が2015年5月から刊行されている。
巻数
タイトル
初版発行日
発売日
ISBN
台湾での発売日
台湾での初版発行日
台湾でのISBN
1
甘城ブリリアントパーク メープルサモナー (1)
2014年10月25日
2014年10月18日
978-4-04-070287-2
2015年5月6日
2015年5月13日
9789863562320
2
甘城ブリリアントパーク メープルサモナー (2)
2014年11月25日
2014年11月20日
978-4-04-070288-9
3
甘城ブリリアントパーク メープルサモナー (3)
2015年2月25日
2015年2月20日
978-4-04-070289-6
漫画
甘城ブリリアントパーク
賀東招二(原作)、吉岡公威(作画)、なかじまゆか(キャラクター原案)。
巻数
タイトル
発売日
ISBN
1
甘城ブリリアントパーク 1
2014年7月9日
978-4-04-070256-8
2
甘城ブリリアントパーク 2
2014年10月9日
978-4-04-070408-1
3
甘城ブリリアントパーク 3
2015年4月9日
978-4-04-070409-8
4
甘城ブリリアントパーク 4
2015年10月9日
978-4-04-070724-2
5
甘城ブリリアントパーク 5
2016年3月19日
978-4-04-070725-9
6
甘城ブリリアントパーク 6
2016年10月8日
978-4-04-072053-1
甘城ブリリアントパーク?ふも
賀東招二(原作)、東皓司(作画)、なかじまゆか(キャラクター原案)。
巻数
タイトル
発売日
ISBN
1
甘城ブリリアントパーク?ふも
2015年1月9日
978-4-04-070458-6
2
甘城ブリリアントパーク?ふも (2)
2015年10月9日
978-4-04-070727-3
甘城ブリリアントパーク The Animation
巻数
タイトル
発売日
ISBN
1
甘城ブリリアントパーク The Animation
2014年12月29日
978-4-04-070411-1
2
甘城ブリリアントパーク The Animation 2
2015年4月9日
978-4-04-070509-5
3
甘城ブリリアントパーク The Animation 3
2015年10月9日
978-4-04-070726-6
関連書籍
- 甘城ブリリアントパーク コンプリートブック(学研プラス、2015年9月25日発売、ISBN 978-4-05-406349-5)
テレビアニメ
原作・シリーズ監修 | 賀東招二(富士見ファンタジア文庫刊) |
---|---|
原作イラスト | なかじまゆか |
製作 | 中山佳久、安田猛、八田英明 |
プロデューサー | 田中豪、千葉誠、山口真由美 |
監督 | 武本康弘 |
シリーズ構成 | 志茂文彦 |
キャラクターデザイン | 門脇未来 |
プロップデザイン | 高橋博行 |
総作画監督 | 丸木宣明 |
美術監督 | 渡邊美希子 |
色彩設計 | 石田奈央美 |
撮影監督 | 冨板紀宏 |
編集 | 重村健吾 |
音響監督 | 鶴岡陽太 |
音楽 | 光宗信吉 |
音楽プロデューサー | 石川吉元 |
音楽制作 | フライングドッグ |
アニメーション制作 | 京都アニメーション |
製作協力 | KADOKAWA、京都アニメーション |
製作 | 甘ブリ再生委員会、TBSテレビ |
2016年1月に本作のアニメ化が発表され、同年10月から12月までTBSテレビ、BS-TBS他にて放送された。全13話。BD/DVDには特別編としてテレビ未放送の第14話が付属する。
同じく賀東招二原作である『フルメタル・パニック!』シリーズのアニメ化では賀東自身がシリーズ構成を担当していたが、本作では志茂文彦が務めており、賀東は監修に留まっている。また、アニメーション制作は同シリーズにも関わっていた京都アニメーションが担当する。
監督の武本康弘は本作について「賀東さんはこちらのやりたい様に作らせてくれる方なので、あえて原作とは違う人物描写、展開にしてみたい」と語っており、オリジナルキャラクターも登場し、原作でほぼ描写されることのないマスコットの出番が大幅に増えており、原作とは異なるストーリーが展開された。
また、武本の提案により、「アニメファンやアニメはあまり見ないけどテーマパーク好きだという人たちをはじめ、できるだけ多くの皆さんに楽しんでもらえるような作品」という目標がスタッフ全員で共有されている。
プロモーション
2016年7月19日から同年8月31日まで赤坂サカスで行われた『夏サカス2014 デリシャカス』で、当番組と中野にあるコロッケ専門店「西郷亭」とのコラボ出展が行われた。
東京ヴェルディは2015年3月21日に行う水戸ホーリーホック戦と、同年4月11日に行うFC岐阜戦で、それぞれ当番組とのコラボ企画を開催した。
原作との相違点
アニメは原作とは展開や結末が異なっている。原作で多く見られる過激なブラックジョークは全面的にカットされており、監督の意向によるマスコットのコミカルな表現が増えている。主人公の西也をはじめ、原作とは異なった描写・設定が盛り込まれたキャラクターも多い。
また、原作とは異なるストーリーが展開されている。原作では達成すべき来園者数が10万人、残された期間がわずか2週間となっており、年間営業日330日換算で1日わずか約300人と少なすぎ、経営改善のための期間としてはかなり無理があった。それに対して、アニメ版では放映期間の1クールに合わせて3ヶ月に変更されており、それに合わせて達成すべき来園者数は25万人と、より現実的な数字に変更されている。
主題歌
オープニングテーマ「エクストラ・マジック・アワー」
エンディングテーマ「エレメンタリオで会いましょう!」
挿入歌
「素晴ラシキFUN!TASY」(第9話)
「Jet Coaster Ride」(第9話)
評価
「ニュータイプアニメアワード2014-2015」では、マスコットキャラクター賞でモッフルが2位を獲得している。
「読者が選ぶ2014 輝け!アニメキャラ大賞!!」では新人賞で千斗いすずが5位を獲得している。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | お客が来ない! | 志茂文彦 | 武本康弘 | 丸木宣明 | |
第2話 | 時間がない! | 武本康弘 | 藤田春香 | 丸木宣明 髙橋博行 | |
第3話 | テコ入れが効かない! | 武本康弘 | 石原立也 | 引山佳代 | |
第4話 | 秘書が使えない! | 賀東招二 | 北之原孝將 小川太一 |
小川太一 | 秋竹斉一 |
第5話 | お金が足りない! | 石川知佳 | 山村卓也 | 池田和美 | |
第6話 | 人手が足りない! | 西岡麻衣子 | 北之原孝將 | 瀬崎利恵 | |
第7話 | プールが危ない! | 武本康弘 | 雪村愛 | 植野千世子 | |
第8話 | 恋心が届かない! | 志茂文彦 | 藤田春香 | 秋竹斉一 高橋博行 | |
第9話 | チームワークが生まれない! | 賀東招二 | 河浪栄作 | 引山佳代 | |
第10話 | もう打つ手がない! | 西岡麻衣子 | 小川太一 | 西屋太志 | |
第11話 | これでもう心配ない! | 志茂文彦 | 山村卓也 | 池田和美 | |
第12話 | 未来は誰にもわからない! | 賀東招二 | 武本康弘 | 北之原孝將 | 瀬崎利恵 |
第13話 | PVがつまらない! | 志茂文彦 | 雪村愛 | 植野千世子 | |
第14話 (未放送) |
のんびりしている暇がない! | 賀東招二 | 武本康弘 | 北之原孝將 | 瀬崎利恵 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域・備考 |
---|---|---|---|
2016年10月7日 - 2016年12月26日 | 金曜 2:16 - 2:46(木曜深夜) | TBSテレビ | 関東広域圏 / 製作局 |
2016年10月8日 - 2016年12月30日 | 水曜 1:48 - 2:18(火曜深夜) | 東北放送 | 宮城県 |
水曜 2:08 - 2:38(火曜深夜) | RKB毎日放送 | 福岡県 | |
2016年10月8日 - 2017年1月6日 | 水曜 3:30 - 4:00(火曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 / 『アニメ特区』第3部 |
2016年10月10日 - 2016年12月26日 | 金曜 3:26 - 3:56(木曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 |
2016年10月12日 - 2017年1月3日 | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | BS-TBS | 日本全域 |
2016年10月19日 - 2017年1月3日 | 日曜 1:53 - 2:23(土曜深夜) | チューリップテレビ | 富山県 |
2016年10月20日 - 2017年1月12日 | 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) | TBSチャンネル1 | 日本全域 / リピート放送あり |
放送期間 | 放送時間 | 配信元 | 対象地域・備考 |
---|---|---|---|
2016年10月14日 - | 火曜 12:00 更新 | dアニメストア | 日本全域 |
2016年10月15日 - | 水曜 23:30 更新 | ニコニコ生放送 | 日本全域 / タイムシフト視聴不可 |
BD / DVD
CD
アプリ
- アニメきせかえ王国↑配信
- スマホ/ガラケー向けきせかえアプリ(2016年1月14日配信開始)
- スマホ向けキーボードきせかえアプリ(2016年1月14日配信開始)
- 嫁コレ配信
- ボイス付きカードアプリ ラティファ・フルーランザ(2017年11月6日配信開始)
- ボイス付きカードアプリ 千斗いすず(2017年11月13日配信開始)
- スマホ/ガラケー向けきせかえアプリ(2016年1月14日配信開始)
- スマホ向けキーボードきせかえアプリ(2016年1月14日配信開始)
- ボイス付きカードアプリ ラティファ・フルーランザ(2017年11月6日配信開始)
- ボイス付きカードアプリ 千斗いすず(2017年11月13日配信開始)
Webラジオ
『甘城ブリリアントラジオ「ぶりらじ」』のタイトルで2016年8月15日から公式サイトにて不定期配信、10月10日(第5回)からは毎週金曜日に配信、12月25日(第16回)に終了。その後スペシャル版が2017年2月27日(SP#1)、4月24日(SP#2)、5月30日(SP#3)に配信。SP#3の内容は、2015年5月17日に開催したファンイベント「甘ブリ50万人達成記念! 大感謝祭!!」のよみうりランド内、らんらんホールで行われた「ぶりらじ」公開録音イベントのダイジェスト版となっている。
パーソナリティは加隈亜衣(千斗いすず 役)、藤井ゆきよ(ラティファ 役)が務めている。
ゲスト
・第10回(11月14日) 白石涼子
・第11回(11月21日) 野中藍
・第12回(11月28日) 川澄綾子
・SP#3(2017年5月30日) 内山昂輝
ゲーム
開催順。
ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-
本作のイベントとキャラクターを入手できるのは期間限定だった。
ファンタジア・リビルド
本作のイベントとキャラクターを入手できるのは期間限定だった。
エレメンタルストーリー
本作のキャラクターが登場・入手できるのは期間限定だった。
参考文献
- このライトノベルがすごい!2016. 宝島社. (2015年11月20日)
- このライトノベルがすごい!2017. 宝島社. (2015年12月5日)
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