蒼天航路
以下はWikipediaより引用
要約
『蒼天航路』(そうてんこうろ、英名表記:Beyond the Heavens)は、李學仁(原作・原案)、王欣太(作画)による日本の漫画。1994年10月から2005年11月まで『モーニング』で連載された。
概要
中国の後漢末期から三国時代の英雄曹操を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に据え、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作である。
キャッチコピーは「衝撃のネオ三国志」。三国志の正史と『三国志演義』のエピソードへの独自のアレンジと、臨場感溢れる豪快な迫力や作者が「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と語る という緻密なキャラクター描写が特長。
王欣太が当時の編集長に「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか?」と言われたことをきっかけに連載が決まった。王欣太は連載前は『中国仁侠伝』を愛読し、古代中国に親しんでいながらも、三国志の知識は全く無く、曹操や劉備の名前も知らず、孔明に聞き覚えがある程度だった。
連載依頼の後、吉川英治の『三国志』を読むも、冒頭の段階で嫌気が差して読むのを止めた。そして正史も読むも、著者の修飾が当たり前のように入っていることに違和感を覚え、「修飾が許されるならもっと面白く描くべき」という考えに至った。そのため、正史・演義はもとより、数多くの資料の綿密な考証をもとに、史実を主軸にストーリーを進めながら、作者曰く「史実の横を突っ込む」という想像を大いに盛り込んでの独自のアレンジがされている。
連載当初は、原作・李學仁、漫画・王欣太の分業により進行した。1998年9月に李學仁が死去して以降は、王欣太一人によって執筆された(クレジットは“原案”・李學仁に変わっている)。原作者の死去による作風の変化が語られることが多いが、第一話から既にほぼ原作原稿と離れた内容であり、王欣太は「原作とのスタンスは当初からフリーにしてもらった」「(外的要因で)影響が如実に出ていることといえば、編集者の交代」と語り、『三国志演義』では悪役とされていた曹操を主人公としたのはもっぱら李學仁の功績であると述べている。
1998年度第22回講談社漫画賞一般部門を受賞した。その後、王欣太自身の完全監修により製作された『画伝蒼天航路』が造本装幀コンクールにて入賞した。2017年2月時点で累計発行部数は1800万部を記録している。
2009年4月から9月まで日本テレビにてテレビアニメが放送された。
あらすじ
登場人物
各登場キャラクターの詳細については各リンク先を参照。便宜上、三国鼎立以前に登場したキャラクターも、血縁や主に活躍した陣営によって魏・蜀・呉の項で記述する。なお、声優はテレビアニメ版のものを記述する。
魏
魏の主要人物
曹操(そう そう、字・孟徳、幼名・阿瞞)
声:宮野真守(幼少期:井上喜久子) / 掛川裕彦(晩年期: 幸野善之)(三国志大戦) / 堀内賢雄(三国志大戦(第2期))
本作の主人公。富士額と一本長く伸びた独特な下睫毛が特徴(この下睫毛の特徴は曹操の子供達にも現れている)。一人称は「俺」。既存の概念にとらわれない破格の発想と才覚を持つ英傑。一方で、虐殺も粛清も厭わぬ覇業から「乱世の奸雄」と評される。初期は自らの運命を天意として憚らなかったが、次第に自分の描く天下を目指すようになる。最高権力を握る立場に至った後も自らが皇帝になることは拒み続けた。極度の女好きで水晶、丁美湖、卞玲瓏、その他大勢の女性と関係をもつ。蜂が苦手。晩年は頭痛に悩まされる。
「最も人に興味を示した英雄」として描写されており、国の要はあくまで人と考え貪婪なまでに人材を求める。「唯才」の思想の下、才能があれば出自や経歴に関係なく任用・抜擢する。人材の名と才能を瞬時に、完璧に記憶でき、数万あるいは数十万もの名前を覚えているが、才能を感じられなければ家族の名でさえも覚えることはしない。
あらゆる物事に才を発揮する万能人。軍事・政治のみならず、文学・武芸・音楽・建築・調理・医学など幅広い分野で卓越した能力をもつ。徹底した現実主義・合理主義であり、屯田制を採用したり、文学、医学などの地位を向上させようとするなど、パイオニア精神も併せもつ。そのため、新しい価値観を拒む儒教を強く嫌悪し、物語の後半で激しく対立する。
曹操四天王
夏侯惇(かこう とん、字・元譲)
声:草尾毅 / 田中一成(三国志大戦) / 三宅健太(三国志大戦(第2期))
曹操の従兄・幼馴染であり、挙兵以来の最古参である「曹操四天王」の筆頭。他の四天王からは「惇兄(とんにぃ)」と呼ばれる。曹操陣営では唯一、曹操を字で呼び捨てにし、対等な口調で話すなど無二の親友として描かれ、曹操の型破りな言動に困惑しつつもそれを楽しみにしているきらいがある。剛悍にして柔軟であり、官渡の戦いにおいて曹操が将軍たちを皆暫定的に兵卒に落とした際、ただ一人忠実に兵卒としての役割に徹し、兵卒の視点から新たに戦を捉え直している。
作中で夏侯惇が左目を矢で射抜かれたのは董卓討伐の時で、正史とは違って早い時期に隻眼になっている。王欣太は描いていてもっとも楽しいキャラクターとして夏侯惇を挙げている。
夏侯淵(かこう えん、字・妙才)
曹仁(そう じん、字・子孝)
曹洪(そう こう、字・子廉)
声:江川央生
「曹操四天王」の一人。曹操の従兄(血は繋がらない)で幼馴染。前半に目立ったキャラクター付けはされていなかったが、後半では「鬼教官」として味方はもとより敵将の戦いぶりまでを冷静に見定める。一方で周りの将らに憚ることなく報酬を要求するなど、財貨に貪欲な本性をさらけ出す。下弁での張飛との一騎討ちで左腕を失うが顔色一つ変えず指揮を執り続けた。
文官
荀彧(じゅん いく、字・文若)
声:吉野裕行 / 菅沼久義(三国志大戦)
雌伏中の曹操に軍師として志願する秀才少年として初登場し、その知謀で歴戦の軍人たちをもたじろがせる。黄巾の乱鎮圧後、一旦曹操の下を離れ西域を一人で旅して異民族と交わりを深め、王佐の才を開花させる。そののち「あらゆるものを見聞し頭の中に天下を収めて、しかもそれらをすっかり忘れて」帰還し、曹操をして「よくぞ最高の状態で戻ってきた」と大いに満足させた。性格も少年時代とは一変して明るく茶目っ気のあるものになり、「あいやーっ」が口癖。曹操陣営の中では一番劉備に好印象を持っている。曹操の覇業をその臣下にあって最も大きな視点で理解し、あらゆる種類の優れた才能を見出して曹操に推挙するが、「その中に悪人や盗賊の類が入ることはあるか」と問われると言下に否定するなど、その思考のすべてが曹操と一致しているわけではない。曹操もそれを承知で「荀彧はただ荀彧であればよい」と変わらぬ信頼を最期まで寄せ続けたが、後年は儒の思想を捨てきれず「才があれば礼法を問わない」とする「求賢令」の起案を果たせず、曹操の臣と漢の臣という立場の間で葛藤する。深い葛藤は心身を蝕み、療養中に曹操から贈られた見舞いの食盒に込められた意図を誤解して、華佗の弟子から与えられていた強力な睡眠薬を過剰に服用してしまう。しかし、その薄れ行く意識の中で曹操の真意に気づいた。
史実でも謎とされる荀彧の死を、王欣太はあらゆる言い伝えを調べ丁寧に描き上げたと語っている。
郭嘉(かく か、字・奉孝)
声:木内秀信 / 徳山靖彦(三国志大戦) / 杉田智和(三国志大戦(第2期))
軍略一筋に生きる「純粋軍師」。戦が終わるとすでに次の戦での兵法を頭に描いている戦好きである。童顔で釣り上がった目をしている。何事もはっきり言う性格で、曹操に対してもしばしば手厳しい指摘を行う。官渡の戦いの後、政略じみているからという理由で軍議に参加せず、酒と女に奔るなど、素行の悪さが目立つようになる。曹操に万里の長城を越えるよう進言し、烏丸族撃破の立役者となる。烏丸制圧後、自身が烏丸兵と張遼軍を率いることによる、神出鬼没の遊軍の作成を曹操に請う。この発言は曹操から、一介の軍師を越えた存在、「王」の誕生であるとして非常に喜ばれた。しかしその直後、病床で曹操と語らいながらに死没する。
演義の赤壁の戦いにおける、戦艦同士を鎖で繋ぎ合わせる「連環の計」は郭嘉が烏丸討伐時に考え出し、それを張遼が曹操に献策したものとなっている。郭嘉の死に際の描写は、闘病生活を送る李學仁が平然とモーニング編集部と打ち合わせをしていた様子がモデルになっている。
程昱(てい いく、字・仲徳)
声:谷口節
曹操陣営の軍師の中では最も年長。背が高く美髯。かなりの悪筆。元々は「程立(てい りつ)」という名前であったが、泰山に登り両手で太陽を掲げる夢をよく見たことから曹操に程昱と名乗るよう命じられた。軍律を手掛けるが、他の軍師達と比べると戦場での目立った活躍が少なく、本人も後にその事で大いに悩む。しかし駐屯先の合肥で、自らの精神が劉馥・蔣済・温恢ら次代の人士に受け継がれていた事を知り、引退を宣言する。
荀攸(じゅん ゆう、字・公達)
賈詡(か く、字・文和)
劉曄(りゅう よう、字・子揚)
温恢(おん かい、字・曼基)
蔣済(しょう せい、字・子通)
劉馥(りゅう ふく、字・元穎)
司馬懿(しば い、字・仲達)
張既(ちょう き、字・徳容)
何晏(か あん、字・平叔)
武官
許褚(きょ ちょ、字・仲康)
于禁(う きん、字・文則)
典韋(てん い)
声:小野健一
頭に鬼の角のような瘤がある。夏侯惇が募兵の旅の最中でスカウトした。初登場時に、牙門旗をたった一人で掲げたり、許褚との棒引きで互角の勝負をするなど、剛力の持ち主である。主君に仕える武を誇りにしている。宛城にて張繡・賈詡の刺客胡車児に襲われ壮絶な最期を遂げる。
張繡(ちょう しゅう)
声:鈴木清信
元董卓旗下の涼州騎馬軍を率いる最後の将で、後に賈詡と共に曹操に降伏する。臣下の賈詡曰く「与しやすそうにみえて実は想像以上に手ごわく、私の軍略に最も合う」将であり、平時は小人物のような描写が多いが、戦場では豪放に戦う男。長坂の戦いで趙雲に討たれる。
楽進(がく しん、字・文謙)
李通(り つう、字・文達)
張遼(ちょう りょう、字・文遠)
声:安元洋貴 / 掛川裕彦(三国志大戦) / 速水奨(三国志大戦(第2期))
最強の武にこだわる武人。董卓陣営にいた時、呂布と関羽の一騎討ちに感銘を受けて青龍偃月刀を使用している。呂布陣営にいた時、徐州において関羽と一騎討ちをするが敗北し「青龍刀はまだ早い」と言われる。呂布の武に心酔して忠誠を尽くし、曹操に敗れて囚われ呂布の敗因を問われても「最強の者に敗因などない」と言い切るほどであったが、曹操から「さらなる最強の武を求めよ」と許されその配下となる。郭嘉とは敬意を抱き合う仲で、烏丸討伐では絶妙のコンビネーションをとる。合肥防衛戦では得物を大矛と剣にしており、単騎で孫権の首を狙い呉の将をことごとく圧倒する鬼神の強さを見せた。関羽との再戦を強く望むも、関羽の死によって願いは叶わなかった。
徐晃(じょ こう、字・公明)
李典(り てん、字・曼成)
満寵(まん ちょう、字・伯寧)
龐悳(ほう とく、字・令明)
張郃(ちょう こう、字・儁乂)
曹操の親族
卞玲瓏(べん れいろう)
声:田中敦子
曹操の側室だったが、丁美湖の離縁後に正室となる。歌妓の出身で曹操に出会う以前は董卓の愛人だった。若い頃から「皇帝を産む」という野望を抱く。曹騰の葬儀の際に地下室で曹操と激しく交わりながらその野望を告白し、自分を孕ませてくれるように頼んだ。後に実子曹丕が帝位につく。歳を重ねた頃にはかつての怜悧で野心に溢れた様子は消え、懐が広く、他の夫人の子にも分け隔てなく愛情を注ぐ賢夫人として穏やかに後宮を取り仕切っている。
曹昂(そう こう、字・子脩)
声:諏訪部順一
曹操の長子。母は劉夫人。母の死後は丁美湖に育てられる。優しい性格で、天文の才を持つ。宛城で張繡と賈詡により曹操が奇襲された際、星を見て自分の天命を知り、曹操救出のため青州兵を率いて駆けつける。その苛烈なまでの戦いぶりを見た曹操は曹昂に己の天命を託そうとしたが、逆に曹昂の犠牲により自らが生き残る結果となり、悲嘆に暮れた。
曹丕(そう ひ、字・子桓)
曹彰(そう しょう、字・子文)
曹植(そう しょく、字・子建)
北部尉時代
辛(しん)
宋鎰(そう いつ)
張奐(ちょう かん、字・然明)
声:福田信昭
双斧・投げ斧の達人。張譲に騙され党錮の禁に加担した己を恥じ、十常侍の不正の証拠を持ちながらも隠遁していた。曹操に見出され、若き曹操軍を支える将となる。黄巾の乱において、食料砦襲撃の際に張曼成との一騎討ちで敗れ倒れるが、直後に夏侯惇が張曼成と戦った際に最後の力で支援し、張曼成を討ち取る一助となる。戦いの後、曹操の治世を見ることができない無念を夏侯惇に遺して絶命。夏侯惇は「張奐、張曼成を討ち取ったり」と全軍に告げて彼の忠義に報いた。
魏のその他の人物
その他の曹操の親族
曹騰(そう とう、字・季興)
声:野沢那智
曹操の祖父。中常侍と呼ばれる高級宦官であり、跡継ぎのために曹嵩を養子とした。以前は霊帝に仕えており、霊帝からは自らの祖父であるかのように慕われている。宮中を退いた後は悠々自適の身となり、幼い曹操の才覚を見抜き、生きがいとした。普段は好々爺として過ごすが、曹操を敵として付け狙う張譲に対しては、高位の宦官に登ったころの顔をむき出しにした。
曹嵩(そう すう、字・巨高)
声:家中宏
曹操の実父。中常侍・曹騰の養子となる。幼少期の曹操からは「教養と能力があるから高い役職につくべき」と尊敬を受ける。曹騰には気概がないと評されるものの、逆に自身も浮世離れした曹騰の考えと発言に呆れている。何をしでかすか分からない曹操に手を焼き心配している。後に兗州牧となった曹操に自領に招かれるが、その途中で賊の襲撃に遭い殺害された。
白蓮(びゃくれん)
丁美湖(てい みこ)
環霖明(かん りんめい)
甄姚(しん よう)
曹節(そう せつ)
曹安民(そう あんみん)
その他の文官
陳琳(ちん りん、字・孔璋)
声:檜山修之
元袁紹軍幕僚で建安七子の一人。官渡大戦前夜の曹操の常識破りな宣戦布告に対し、「宣戦誣告」での対抗を提案。彼の文才は曹操を激昂させると共に感嘆させた。袁家滅亡後は曹操に招かれ、曹操や曹植の導く「新しい言葉の世界」の到来に歓喜する。その後も曹植とは親交を保ち、曹操の後継者にも彼を推していたようである。建安21年の南征において、曹植の遠征記に発奮し中原に安住し続けることで自らの才が堕落することを恐れ、他の七子と共に従軍を志願する。しかし疫病を患い陣没。
宋忠(そう ちゅう、字・仲子)
華歆(か きん、字・子魚)
蔡瑁(さい ぼう、字・徳珪)、張允(ちょう いん)
崔琰(さい えん、字・季珪)
杜畿(と き、字・伯侯)
丁斐(てい ひ、字・文侯)
楊沛(よう はい、字・孔渠)
鍾繇(しょう よう、字・元常)
董昭(とう しょう、字・公仁)
魏諷(ぎ ふう、字・子京)
王粲(おう さん、字・仲宣)、応瑒(おう とう、字・徳璉)、徐幹(じょ かん、字・偉長)、劉楨(りゅう てい、字・公幹)
呉質(ご しつ、字・季重)、朱鑠(しゅ しゃく)、陳羣(ちん ぐん、字・長文)
陳禕(ちん い)
その他の武官
朱霊(しゅ れい、字・文博)
車冑(しゃ ちゅう)
劉延(りゅう えん)
山隆(さん りゅう)
蜀
劉備三兄弟とその親族
劉備(りゅう び、字・玄徳)
声:関智一 / 徳山靖彦(三国志大戦) / 子安武人(三国志大戦(第2期))
非常に長い腕と大きな耳の持ち主。自称「幽州の北斗七星」。一人称は「おいら」で、江戸っ子のべらんめぇ口調。関羽と張飛には「長兄」と呼ばれる。初登場時は、昼は草鞋を売りながら、夜は侠の頭「鬼嚢(きのう)」として民草を助けていた。関羽・張飛と義兄弟の契りを交わし徒手空拳から天下を狙う。戦では二刀流で戦う。
自らを「天下の器」と評し、数多くの人心を集める。本人の意志にも拠らず民草に戴かれるほどの桁外れの人気(じんき)と底なしの器量は「大嚢」と表現される。一方で、第六感任せのその行動は「梟雄」「鼠賊」「大うつけ」「反曹操を掲げているだけ」とも非難される。危機にさらされる度に夢もプライドも投げ捨ててしまう場面もしばしばあるが、幾多の困難を乗り越えて自らの器を再確認していく。
当初は拠って立つ地をなかなか得られず流浪の時代を送っていたが、雌伏を経て軍師である諸葛亮を始め、優れた人材を揃えるようになり、やがて天下一と言われる曹操軍に定軍山で勝利できるほどの勢力となった。
王欣太曰く「登場人物の中では最も自分に性格が似ている」という。
関羽(かん う、字・雲長)
声:諸角憲一 / 私市淳(三国志大戦) / 津田健次郎(三国志大戦(第2期))
美髯をもち青龍偃月刀を愛用する、義侠と理知に富んだ士。肌の色は赤みを帯びている。自称「義侠の積乱雲」。「美髯団(びせんだん)」という義侠集団の頭目として初登場。若き日の劉備と出会い、その民を想う心意気に打たれ、張飛とともに義兄弟の契りを交わす。劉備には「関さん」、張飛には「雲長兄ぃ」と呼ばれる。呂布と互角に渡り合うほどの卓越した武芸者であるが、曹操に降った際には為政者としての素質をも見出されるなど、敵味方の枠を越えて曹操からも高く評価される。
益州攻めの際は荊州の守りを任され、劉備が漢中王に即位すると北伐を開始。樊城を攻め立て、超人的な武威を奮う。関羽包囲網での激戦の後、孫権自らの手で首を落とされる。あくまでも大地に根ざした理想を掲げる曹操とは対照的に、神へ昇りつめる存在である極めて重要な人物として描かれている。
重厚で超然としていることが多く、劉備がどれほどうろたえていても落ち着いているが、時折激情を迸らせる描写がみられる。荊州で雌伏にあって、やさぐれかけていた劉備に対しても常に参謀を諮問し、孔明の淫猥な言動を劉備が拒絶してもなお「曹操ならば用いる」と焚き付け、「まだわからんのか、俺はな、あんたと一緒に天下に行きたいのだ」と熱く述べるほど無比の忠義を劉備に寄せている。これ以前にも劉備に対しては「あんたが曹操を上回る器かどうかはわからん。しかし私の兄弟としてはあんたはいついかなる時でも誇れる男だよ。それだけで十分だとわかった。それだけで天下に行こうじゃないか」と素直な気持ちをぶつけている。
王欣太は終盤の活躍を描くにあたり、神である関羽への礼を失しないよう自分の描いたイラストを基に神棚まで作ったという。
張飛(ちょう ひ、字・益徳)
糜亀姸(び きけん)
劉冀(りゅう き、字・公徳)
声:松本さち
劉備の長子。劉備が徐州にいた頃に生まれたと思われる。幼くして儒の思想を語り、漢帝国への想いは父・劉備よりも強い。曹操の徐州再侵攻の際、関羽や他の劉備の親族と共に捕虜となり数年を曹操の下で暮らす。長坂の戦いの中で、父と自身の天命を知るが、直後に背中に矢玉を受け死亡。
家臣
諸葛亮(しょかつ りょう、字・孔明)
声:平田広明 / 服巻浩司(三国志大戦)
初登場時は神秘的な少年であり曹操の覇業に興味を持っていた。十数年を経て再登場した時には、張飛よりも背の高い筋骨隆々の大男になっていた。幻想の世界を眺望する超越者の如き妖しき異才であり、正と奇を自在に操ると公言し権謀術数にエクスタシーを見出す。桃源郷のような場所を住処にし、常に異国の女性数人と、寓話の世界の住人のような老人2人・童子2人を付き従えている。
劉備との初対面では淫猥な言葉で天下を喩え、天下を三倍に考える「天下三分の計」を説いた。長坂の戦いでは劉備を精神的に追い込み天下人として覚醒させ劉備の臣下となる。呉に赴き曹操と戦わせるように促した後、呉との水戦で破れ昏睡状態となった曹操に夢の中で語りかけ強く惹かれるが、完全に現実世界で生きる曹操には孔明の名も存在も認識すら出来なかった。そのことに自尊心を傷つけられ、自分の存在を曹操に刻み付けることに執着して呉軍の作戦に超常的な力で介入し、曹操軍の本陣を火の海にした。そして敗走する曹操の心に再度接触をはかったが、「くどい」と一蹴される。
赤壁後は、外見は金髪が黒髪に変わり三つあった瞳が一つになって文官然とした容姿になり、また女性たちや老人・童子らも姿を見せなくなり、外見・性格ともに大分落ち着き、法家の能吏としての実績を積んでいく。しかし自身の曹操への並々ならぬ執着と、相反する曹操からの無関心は変わらない。法正が倒れた後は劉備に漢中王に封じ、劉備の声望と関羽の武名を利用した策を曹操に仕掛ける。
王欣太曰く「従来の三国志を有り難がっている人達に感じた違和感全てを持ってきたキャラクター」。また、連載前は三国志を全く知らなかった王欣太が唯一名前だけは知っていた人物。正史の武帝紀に諸葛亮の名が一度も記載されていないことから、「わずかでも才を持てば一度名を聞いただけで十万の人物を覚える」曹操が何度名を聞いても覚えられず、どれだけ諸葛亮の話題で周囲が盛り上がっても全くその話を聞いていないキャラクターとして描写された。
趙雲(ちょう うん、字・子龍)
曹豹(そう ほう)
徐庶(じょ しょ、字・元直)
馬超(ば ちょう、字・孟起)
声:服巻浩司(三国志大戦) / 森久保祥太郎(三国志大戦(第2期))
馬騰の子。異常なまでに純粋で理想高い性格となっている。董卓の暴虐に辱しめられて威信を失った国が、曹操によって延命される様子が許せず、叛旗を翻し盟主として乱を起こす。しかし乱においては、潔癖であるが故の脆さをのぞかせ、一度は単騎で曹操を追い詰めるも、逆撃を被り多くの仲間を失う。退却の最中、己の心情を崇高に優先した結果、生き残った龐悳らと訣別することになる。失意のうちにたどり着いた劉備の元でその器の大きさに触れ、人としての心を取り戻した。以後は劉備の夢のために武を振るう。許褚の人物評では「鷹」。
王欣太曰く「キーワードは『凶気の桜』」「切ないテロリストのイメージ」。
馬岱(ば たい)
龐統(ほう とう、字・士元)
法正(ほう せい、字・孝直)
簡雍(かん よう、字・憲和)
黄忠(こう ちゅう、字・漢升)
廖化(りょう か、字・元倹)
趙累(ちょう るい)
呉
孫家三代とその親族
孫堅(そん けん、字・文台)
孫策(そん さく、字・伯符)
孫権(そん けん、字・仲謀)
孫燁夏(そん ようか)
家臣
黄蓋(こう がい、字・公覆)
声:奈良徹
前半は、韓当、程普とまとめて扱われる。赤壁前半戦の奇襲においては、白旗を掲げる曹操軍の兵士に容赦なく射殺命令を下した。演義のエピソードである苦肉の策も描かれており、亡き大君(孫堅)の意志を胸に曹操船団に接近する。後に死去。
程普(てい ふ、字・徳謀)
声:森訓久
韓当同様、目立った出番は無いが、赤壁では最古参の将として威を示し、たびたび周瑜に詰問する。程普・魯粛が相次いで死去した際、その報せを聞いた孫権が、血が流れるほど唇を噛み締めた事から、孫軍の中での存在の大きさが伺える。
韓当(かん とう、字・義公)
周瑜(しゅう ゆ、字・公瑾)
祖茂(そ ぼう、字・大栄)
張昭(ちょう しょう、字・子布)
張紘(ちょう こう、字・子綱)
太史慈(たいし じ、字・子義)
魯粛(ろ しゅく、字・子敬)
呂範(りょ はん、字・子衡)
諸葛瑾(しょかつ きん、字・子瑜)
甘寧(かん ねい、字・興覇)
声:田中一成(三国志大戦)
赤壁の戦い直前に孫権に抜擢された、「八頭の獣」の一人。元、河賊の頭目。雉の背飾りが付いた衣装を纏う。暗殺・奇襲を得手とし、戦略の一端として一度ならず曹操の目前にまで迫っているが、時に阻まれ全て未遂に終わっている。鉤のある剣を用いたが、合肥で張遼と戦い、軽くいなされ撤退を許した後は、両手の甲に固定した剣を使う。偏屈者で周囲と交わろうとしない。正史では216年濡須口の戦いの直後に病死するが、演義準拠の222年没となっている。
蔣欽(しょう きん、字・公奕)
陳武(ちん ぶ、字・子烈)
潘璋(はん しょう、字・文珪)
凌統(りょう とう、字・公績)
呂蒙(りょ もう、字・子明)
声:私市淳(三国志大戦)
「八頭の獣」の一人。額に縦に三筋の傷跡がある。頭を使うのが苦手で、興奮したり一度に三つ以上の事を考えると、すぐにのぼせて鼻血を出し時には卒倒してしまうこともある。周瑜死後、尋常ではない量の努力で智を身に付け、孫呉の司令官となる。仲間からは貧乏臭いと思われているらしく、本人もそれを気にしている。重病に侵されながら関羽討伐の総指揮を取り、見事に事を成し遂げた。
陸遜(りく そん、字・伯言)
阿獞(あとう)
丁奉(てい ほう、字・承淵)
董卓勢力
董卓陣営
董卓(とう たく、字・仲穎)
声:大塚芳忠 / 掛川裕彦(三国志大戦)
北方民族と同じような髪型と衣装を纏っている。何太后を性行為中に首の骨を折って殺害、裸体の女性達を椅子として使用する、百頭近い牛を崖から突き落として足場を作る、釜茹でで処刑した人々の肉を喰らう、など桁違いの暴虐非道ぶりを披露する。その姿は「魔王」と称され、献帝を擁し漢朝を支配した後は、都を地獄絵図のごとき惨状にした。その一方で、自分に反抗する者であってもその才能や気骨を讃えて受け入れる度量の大きさもあり、王者はかくあるべきという確固たる信念のもとに行動している。貂蝉や王允らの目論見により呂布に殺害された。
従来の器の小さい狡猾な人物のイメージはなく、一種のカリスマ性とも言えるほどの圧倒的な存在感を放っている。これは一部の歴史家の「董卓の悪事は史実以上に誇大化されている」という見解に対して、王欣太の「あまりにも残虐だったため事実が矮小化された」「董卓は伝えられる以上の悪人だったのではないか」という見解を反映させたためである。
外見のモデルはマーロン・ブランド。
李儒(り じゅ)
徐栄(じょ えい)
声:郷里大輔
董卓の部下。精兵3万を率いて反董卓連合軍を迎え撃ち、勇猛に敵をなぎ倒して直に相手を確かめる。董卓に袁紹と曹操の評価を求められて、袁紹を「語るに及ばない」と切り捨てる一方で曹操を「語るに術がない」と評し、董卓に剣で兜のみを両断され「心の中の曹操は斬れたか」と活を入れられて曹操を討つことを誓う。しかし「強大な敵に立ち向かえる勇者が我が陣営には一人もおらん!」という董卓の発言に呼応しようとした呂布に言葉をかけて止めようとするも、激昂した呂布に頭を握り潰されてあっけなく死亡した。
華雄(か ゆう)
声:島田敏
董卓配下の武将。勇猛な性格で、戦闘に際しては一騎討ちを好む。孫堅とは旧知の間柄だった。董卓の命で、反董卓連合軍に呼応して挙兵した孫堅軍と戦闘する。夏侯惇との一騎討ちに挑むが、片目が見えないことで、普通とは違う攻撃をしかけた夏侯惇の戦術に敗れ、討ち取られた。
李傕(り かく、字・稚然)
声:沢りつお
董卓の部下。董卓の信任ある人物の一人。華雄を破り勢いに乗る孫堅軍の対応策を上申するなど、頭の切れる人物。董卓の死後は涼州兵を率いて長安に来襲し、王允らを殺した。その後は郭汜らとともに劉協を擁立する。
呂布陣営
呂布(りょ ふ、字・奉先)
声:小山力也 / 川津泰彦(三国志大戦) / 三宅健太(三国志大戦(第2期))
ドレッドヘアーが特徴の武人。超人的な武勇を誇る。「龍」になることを目指し、しばしば自らを龍に例える。当初は戦自体を存在目的としているゆえに、それ以外の手段で自らを見出すことができなかった。本能任せの言動が多く、曹操から「純粋戦士」と評されるが、貂蝉や陳宮など自身が認めた相手には人間味を覗かせ、劉備からは「哀しい男」、「大人しく収まるような奴じゃない」と言われた。武器は主に矛と剣を用い、双戟や方天画戟も扱う。自分そっくりな娘がいる。
丁原に仕えていたが、董卓に見出されるとその場で丁原の体を真っ二つに切り裂き寝返り、彼の養子となる。やがて貂蝉に一目惚れして彼女を手に入れるために董卓を殺害する。
その後は中原を彷徨うこととなり、曹操を見限った陳宮を軍師に迎え、曹操打倒に燃える。袁術の天子僭称を皮切りに、劉備を無闇に殺さずに適切な罰を与えることが出来るなど、陳宮に王者の格を感じさせるまでに成長した。下邳城の戦いにおいて自身の一騎当千の武による凄まじい籠城で曹操を迎え撃つも、水攻めを受け大勢が決した最中捕縛された陳宮の姿を見て激昂し一人突撃、捕縛され絞殺された。
愛馬の赤兎馬は董卓から奪ったものをそのまま譲り受け、曹操軍に投降した侯成に矢で射られた後、呂布に首を刎ねられて死んだ。
陳宮(ちん きゅう、字・公台)
声:辻親八 / 戸北宗寛(三国志大戦)
当初は曹操配下であったが徐州侵攻の際に訣別し、呂布の軍師となる。斜視が特徴。当初は、呂布に献策するも力を信条とする彼に疎まれて身体を折り曲げられるなど悲惨な目に遭されていた。正史における人物像とは異なり、袁術と内応して呂布に反乱を起こすことはなく次第に呂布が最も自分に合う主君であると見定め、王者の格を身につけた彼の武勇と生き様に心酔し、信頼関係を築く。下邳城の戦いにて捕縛され、曹操に再び仕えるよう誘われるも曹操に対し晴れ晴れとした顔で感謝とともに申し出を断り、呂布に殉じ処刑された。
テリー伊藤に似ていると指摘されることが多いが、作者は前作『HEAVEN』に同じ顔のキャラクターがいてそこから流用したと言及している(そのキャラのモデルはチャップリン+ジャック・ニコルソン)。
高順(こう じゅん)
声:園部好徳
呂布配下の将軍。辮髪をしていて鼻に真一文字に大きな傷跡がある。陳宮から張遼とともに「呂布軍の宝」と称され、互いに信頼し合っていた。下邳城の戦いにて捕縛され、帰順か死かを問う曹操に対し、呂布と陳宮の死に殉ずることを望み、部下への厚遇を遺言に処刑された。
陳珪(ちん けい、字・漢瑜)
陳登(ちん とう、字・元龍)
宋憲(そう けん)、魏続(ぎ ぞく)
袁家勢力
袁紹陣営
袁紹(えん しょう、字・本初)
声:てらそままさき / 服巻浩司(三国志大戦)
曹操の幼馴染。政治・戦を含めた全ての行動において「王道」を進むことを信条とし、小細工や奇策を弄することを好まない。従来の価値観や常識にとらわれない曹操とは対照的な性格で、良く言えば常識人、悪く言えば既成概念から脱却できない人物である。動揺や困惑をすることが多い一方でそれを乗り越えて行動できるだけの自信と精神力の持ち主でもあり、多くの家臣や兵士たちは袁紹に心酔し、曹操もからかいながらも実力を高く評価している。ただ、曹操と器を比べられた際には、袁紹のほうに否定的な評価をする人物が圧倒的に多い。
董卓の死後から河北に一大勢力を築き、圧倒的な軍を率いて曹操と対峙。官渡の戦いの途中で勝利を確信し、自身の天下を意識するようになってからは、激太りし、全てを肯定的に受け入れる楽観的思考の塊のような人物に豹変する。その姿を見た曹操は「慢心を極めた醜い姿」と憤慨したが、それが彼の亡き母親と同じ姿であり、袁紹が崇高と考え辿り着いた「天下人」の姿であるということに思い至ってからは「自分の血統を重んじた」と評価を改める。しかし、戦を崇高なものとする彼の戦争観は否定していた。
烏巣兵糧基地が全滅した翌日に一軍を率いて出陣したところへ青州兵と曹操軍の総攻撃を受け、軍は壊滅状態となり、袁譚とともに地下に身を潜めていたところを曹操に見つかり、無言で別れを遂げた。それを最後に登場しなくなるが、数年後に病死したことが語られる。
袁譚(えん たん、字・顕思)
声:加瀬康之
袁紹の長子。父袁紹が冀・并・青・幽の四州をおさめた後に青州を預かる。父からは「蛮勇を足し加える必要がある」、「天下に見事な均衡を与えることができる男」と評されるほど堅実な性格だが、それゆえに父の「王の風格」を信じて疑わない袁尚とは衝突が絶えず、曹操への勝利を確信して緩みきった軍の有様に一人危機感を募らせる。烏巣兵糧基地が全滅した際には打開策として全軍による許都侵攻を涙ながらに訴えるが、窮状すら笑って受け入れるだけの袁紹には聞き入れられなかった。直後に青州兵と曹操軍の総攻撃を受け、袁紹を連れて命からがら逃げ、ともに地下に身を潜めていたところを曹操に見つかり、それを最後に登場しなくなった。
袁煕(えん き、字・顕奕)
袁尚(えん しょう、字・顕甫)
顔良(がん りょう)
声:天田益男
文醜と並び、袁紹軍の二枚看板。冷静に軍を束ねる能力を持ち合わせた人物。元は侠者で、同じく侠者の過去を持つ関羽を知っており、関羽の昔の呼び名「長生(ちょうせい)」に言及した唯一の人物である。白馬津で関羽に胴体真二つに斬り捨てられる。
文醜(ぶん しゅう)
声:宇垣秀成
顔良と並び、袁紹軍の二枚看板。顔良亡き後、北方の騎馬民族を率いて曹操軍を追撃する。曹操による軍を分断される用兵にも屈せず見事な対応を見せ、将器を荀攸に絶賛される。曹操にあと一歩まで迫ったが届かず戦死。
田豊(でん ほう、字・元皓)
許攸(きょ ゆう、字・子遠)
沮授(そ じゅ)
劉辟(りゅう へき)
淳于瓊(じゅんう けい、字・仲簡)
睦元進(ぼく げんしん)
韓莒子(かん きょし)
袁術陣営
袁術(えん じゅつ、字・公路)
声:柴田秀勝
群雄の一人。袁紹の異母弟。父孫堅の兵を返還する代わりに孫策から玉璽を譲り受け、皇帝を僭称する。当初は人間の姿をしていたが、登場する度に外見が猿のようにデフォルメされていき、最後にはとうとう尻尾を生やし、猿そのものになる。そのせいで、呂布に同盟をもちかけた際も、皇帝としての運気を使者が龍に例えた際に「あれは龍ではない、猿だ」と龍を奉じる呂布の勘気に触れて使者を殺されている。玉璽を側女の尻に押すなどスケールの小さい愚行を行い、聖戦と称し許都に侵攻するも、荀彧の前に敗北する。それを最後に登場しなくなるが、数年後に病死したことが語られる。
橋甤(きょう ずい)
群雄
親曹操勢力
張邈(ちょう ばく、字・孟卓)
声:広瀬正志
反董卓連合諸侯として登場。諸侯たちの内では冷静に物事を分別しており、曹操を買っていた。その後も曹操に好感を抱いていたが、曹操から寝返ろうとしていた陳宮に利用されて呂布を自軍に引き入れる事になってしまう。後、曹操に敗れ一族ともども処刑された。
劉表勢力
劉表(りゅう ひょう、字・景升)
劉琦(りゅう き)
蒯越(かい えつ、字・異度)
涼州軍閥
馬騰(ば とう、字・寿成)
韓遂(かん すい、字・文約)
成公英(せいこう えい)
劉璋勢力
劉璋(りゅう しょう、字・季玉)
張任(ちょう じん)
その他の群雄勢力
公孫瓚(こうそん さん、字・伯珪)
声:喜多川拓郎
群雄の一人。劉備とは学友であり、反董卓連合に参加した頃からたびたび世話を焼いている。何層もの城壁に囲まれた易京城にひたすら籠もり続けることで乱世の趨勢を静かに見つめ天の時を待ってから天下を狙おうとしていたが、袁尚率いる袁紹軍に城壁を土木工作で全て崩されてあっけなく落城させられ、袁尚からその消極策を嘲笑される。それでも妻妾すべてとその幼子を自らの手で殺した上で袁尚を道連れに自害しようとするも、後を託すつもりでいた長子・公孫続の首を見せられたことで、絶望の中滅ぼされる。
陶謙(とう けん、字・恭祖)
声:亀井三郎
反董卓連合諸侯として登場。後に曹嵩らが自領内で賊徒に殺害されてしまうと、その責任をめぐって曹操と対立、群雄たちを頼る事になるが、援軍に駆けつけたのは飢民率いる劉備のみであった。曹操にも毅然と対応していたが、劉備の計り知れない器に怖じけさせられる。間もなく劉備に徐州を譲ると言い残して病没した。
孔伷(こう ちゅう、字・公緒)
異民族
あおいきば
蹋頓(とうとつ)
後漢朝
皇帝一族
劉宏(りゅう こう、霊帝)
劉弁(りゅう べん、少帝)
劉協(りゅう きょう、字・伯和、献帝)
亶公(ぜんこう)
声:牛山茂
先帝桓帝(劉志)の弟。珍しいものを好む性癖を蹇碩の曹操排斥の策謀に利用されかかるが、曹操の機転によって真実を知り、蹇碩に対して怒りを覚えて曹操に与するようになる。自らが主催する宴を曹操の十常侍弾劾の場として供し、その後は登場しない。
宦官勢力
張譲(ちょう じょう)
声:有本欽隆
十常侍の親玉。皇帝をたぶらかして権力を握っている。男性器を排除した宦官だが性欲絶倫で、女性を陵辱する趣味がある。水晶に目をつけ茶屋の主人から彼女を買い、玩具として他の女性とともにその肢体を弄んだ。曹操が奪還しに来た際に、彼女に顔を刀で斬られ傷を負う。その後も十常侍として権力を盾に何進を暗殺するが、袁紹の襲撃に遭う。帝を確保し董卓を招き入れる事によって再起を図るが、董卓の悪党としての度量を読み違え、刑死を宣告される。
蹇碩(けん せき)
声:真殿光昭
十常侍の一人で苦労しながら今の地位を築いてきた。何度か曹操を排斥しようとしたが悉く失敗。のちに霊帝が崩御したことを利用し、権力を伸ばしていた何進を亡き者にしようと画策するが、あっさり罠が見破られる。これらの度重なる失敗からとうとう張譲に見限られ「謀反の首謀者」として捕らえられ、首を斬られた。
蹇朔(けん さく)
趙忠(ちょう ちゅう)
外戚勢力
何太后(かたいごう)
声:渡辺美佐
霊帝劉宏の皇后で、何進の妹。劉協を世継ぎにと望む劉宏に迫って、その死後は実子である劉弁を皇帝に就ける。後に政敵だった宦官と結んだり、董卓に庇護を求めたりと狡猾に生き残りを図るが、董卓との性交の最中に彼に首を折られ殺害される。
何進(か しん、字・遂高)
董承(とう しょう)
伏寿(ふく じゅ)
伏徳(ふく とく)
廷臣
橋玄(きょう げん、字・公祖)
阿政(あ せい)
陳蕃(ちん ばん、字・仲挙)
皇甫嵩(こうほ すう、字・義真)
厳忠(げん ちゅう)
声:稲葉実
黄巾の乱での皇甫嵩の副将。曹操・孫堅を率いて昆陽の食料砦を攻めるも、苦戦してしまう。曹操軍と孫堅軍の活躍によって食料砦が陥落した後、兵糧を奪取すべく砦内に侵入したが、黄巾党の援軍を恐れた曹操によって砦は焼き払われてしまった。
丁原(てい げん、字・建陽)
声:仲木隆司
何進によって要職に取り立てられる。董卓が権力を握ると、愚帝(劉弁)擁立の咎で斬罪を宣告される。直後、養子の呂布を使って董卓に対抗しようとするも、寝返った呂布によって胴体真っ二つにされ殺された。
伍孚(ご ふ、字・徳瑜)
蔡邕(さい よう、字・伯喈)
声:龍田直樹
文人。董卓の悪逆非道を史書に書き連ねたことで群臣から董卓に訴えられるが、逆にその才能を董卓に認められ、自身も董卓の思想に真髄を知る。董卓の死後は王允によって投獄され、なおも董卓がいかなる人物かを史書に記そうとしたために、王允に処刑された。蔡文姫の父。
王允(おう いん、字・子師)
声:大林隆介
司徒。十常侍の専横を訴えるなど気骨ある人物。西涼の董卓と結んで中央に進出しようとする董卓の後ろ盾となる。しかし董卓の暴政が苛烈を増して行くと自らの名が負の歴史として書かれる事を恐れ、董卓の排除を図る。呂布により董卓が討たれた後は、後世に残る名に囚われ気骨を完全に見失う。董卓の残党を引き入れて呂布を討とうとするが、逆に李傕に首を刎ねられ殺害される。
貂蝉(ちょうせん)
声:朴璐美
王允の養女。元々は陰気な性格の醜女。董卓から父・王允を救うべく、自ら瞼を切って整形し美女となって董卓に接近、一度はその殺害に失敗するも気概を認められ、彼の妃として後宮に迎えられる。そして董卓の器が絶対的な王者のものであることを知るが、自分を抱いた呂布に魅せられ、共に董卓を討つ。しかし、呂布の暗殺に来た董卓の残党に殺されてしまった。呂布は彼女の死に涙していた。
三国志演義の創作上の人物であるが、作者の意向で「三国時代の女性の代弁者」という役割で登場する。
士孫瑞(しそん ずい、字・君栄)
王子服(おう しふく)
孔融(こう ゆう、字・文挙)
道教勢力
太平道
張角(ちょう かく)
声:関俊彦
太平道の首領。もともと天下に野心は無かったが、曹操が広めた「蒼天已死」という言葉を天下の声と考え、漢王朝打倒を決意する。「劉備は後に天子となり、関羽は後の世に神となる」と関羽に予言する。弟子達を率いて黄巾の乱をおこすが、やがて病に倒れ大量の血を吐き、これからおとずれるであろう3匹の龍が覇を争う大乱世を予感しながら死んでいった。
張梁(ちょう りょう)
羅厳(ら ごん)
張曼成(ちょう まんせい)
青州黄巾党の梁師たち
その他
李烈(り れつ)
水晶(すいしょう)
声:桑島法子
西域出身の胡人。褐色肌の美少女であり、茶屋の使用人。西方の故事を始めとした知識にあふれている。少年時代の曹操に湖に連れだされ、彼と戯れた。曹操と恋に落ち、将来を約束するようになる。しかし、茶屋の主人に売られて時の権力者張譲に召抱えられる。使用人として雇われたと思っていた彼女は、張譲に蹂躙される。曹操は激怒し彼女を救出しようとしたが、衛兵により殺害された。その後、張譲の手によって、水晶の全裸の遺体が曹操の家に吊るされ辱められた。最終回にも登場。
呂伯奢(りょ はくしゃ)
許貢(きょ こう)の子
譙の長老
華佗(か だ、字・元化)
石徳林(せき とくりん)
書誌情報
単行本
- 李學仁(原作) / 王欣太(作画) 『蒼天航路』 講談社〈モーニングKC〉、全36巻
- 1995年10月19日発売、ISBN 4-06-328434-4
- 1995年10月19日発売、ISBN 4-06-328435-2
- 1996年1月20日発売、ISBN 4-06-328447-6
- 1996年4月20日発売、ISBN 4-06-328461-1
- 1996年9月18日発売、ISBN 4-06-328482-4
- 1997年1月21日発売、ISBN 4-06-328495-6
- 1997年4月21日発売、ISBN 4-06-328510-3
- 1997年6月20日発売、ISBN 4-06-328518-9
- 1997年8月20日発売、ISBN 4-06-328534-0
- 1997年11月19日発売、ISBN 4-06-328548-0
- 1998年1月21日発売、ISBN 4-06-328555-3
- 1998年4月21日発売、ISBN 4-06-328570-7
- 1998年7月21日発売、ISBN 4-06-328586-3
- 1998年10月20日発売、ISBN 4-06-328602-9
- 1999年1月20日発売、ISBN 4-06-328613-4
- 1999年5月19日発売、ISBN 4-06-328629-0
- 1999年9月20日発売、ISBN 4-06-328646-0
- 1999年12月14日発売、ISBN 4-06-328664-9
- 2000年3月21日発売、ISBN 4-06-328679-7
- 2000年6月20日発売、ISBN 4-06-328695-9
- 2000年12月20日発売、ISBN 4-06-328716-5
- 2001年4月20日発売、ISBN 4-06-328745-9
- 2001年9月19日発売、ISBN 4-06-328766-1
- 2001年12月21日発売、ISBN 4-06-328794-7
- 2002年6月19日発売、ISBN 4-06-328822-6
- 2002年10月21日発売、ISBN 4-06-328846-3
- 2003年3月18日発売、ISBN 4-06-328878-1
- 2003年7月17日発売、ISBN 4-06-328894-3
- 2003年10月23日発売、ISBN 4-06-328908-7
- 2004年2月23日発売、ISBN 4-06-328930-3
- 2004年5月21日発売、ISBN 4-06-328955-9
- 2004年8月23日発売、ISBN 4-06-328978-8
- 2005年2月23日発売、ISBN 4-06-372414-X
- 2005年7月22日発売、ISBN 4-06-372456-5
- 2006年1月23日発売、ISBN 4-06-372481-6
- 2006年1月23日発売、ISBN 4-06-372494-8
文庫版
- 李學仁(原作) / 王欣太(作画) 『蒼天航路』 講談社〈講談社漫画文庫〉、全18巻
- 2000年12月12日発売、ISBN 4-06-260872-3
- 2000年12月12日発売、ISBN 4-06-260873-1
- 2001年1月12日発売、ISBN 4-06-260890-1
- 2001年1月12日発売、ISBN 4-06-260891-X
- 2001年2月9日発売、ISBN 4-06-260921-5
- 2001年2月9日発売、ISBN 4-06-260922-3
- 2001年3月9日発売、ISBN 4-06-260940-1
- 2001年3月9日発売、ISBN 4-06-260941-X
- 2001年4月12日発売、ISBN 4-06-260961-4
- 2001年4月12日発売、ISBN 4-06-260962-2
- 2004年10月8日発売、ISBN 4-06-360798-4
- 2004年11月12日発売、ISBN 4-06-360829-8
- 2004年12月10日発売、ISBN 4-06-360860-3
- 2005年1月12日発売、ISBN 4-06-360871-9
- 2005年2月10日発売、ISBN 4-06-360892-1
- 2005年3月11日発売、ISBN 4-06-360911-1
- 2006年11月10日発売、ISBN 4-06-370368-1
- 2006年12月12日発売、ISBN 4-06-370385-1
極厚 蒼天航路
- 李學仁(原作) / 王欣太(作画) 『極厚 蒼天航路』 講談社〈KCデラックス〉、全12巻
- 2009年5月22日発売、ISBN 978-4-06-375754-5
- 2009年5月22日発売、ISBN 978-4-06-375755-2
- 2009年6月23日発売、ISBN 978-4-06-375756-9
- 2009年6月23日発売、ISBN 978-4-06-375757-6
- 2009年7月23日発売、ISBN 978-4-06-375758-3
- 2009年7月23日発売、ISBN 978-4-06-375759-0
- 2009年8月21日発売、ISBN 978-4-06-375760-6
- 2009年8月21日発売、ISBN 978-4-06-375761-3
- 2009年9月23日発売、ISBN 978-4-06-375762-0
- 2009年9月23日発売、ISBN 978-4-06-375763-7
- 2009年10月23日発売、ISBN 978-4-06-375764-4
- 2009年10月23日発売、ISBN 978-4-06-375765-1
画伝 蒼天航路
オールカラーの画集に、作中の名台詞や描き下ろし・新着色した原稿も収録。豪華限定版と通常版があるがいずれも絶版。
- 李學仁(原作) / 王欣太(作画) 『画伝 蒼天航路』 講談社、2006年11月29日発売、ISBN 4-06-364670-X
- 「豪華限定版」2006年11月29日発売、ISBN 4-06-364671-8
- 「豪華限定版」2006年11月29日発売、ISBN 4-06-364671-8
蒼天航路 CHRONICLE EDITION
全10巻。B5サイズで雑誌掲載時の体裁をそのまま再現。絶版。
小説 蒼天航路 三國志外伝 曹操をめぐる五つのミステリー
藤水名子によるスピンオフ小説。曹操の生涯において五つの時期に起きた各一事件と、曹操が対峙していくミステリー小説。表紙は王欣太描き下ろし。
- 李學仁(原案) / 王欣太(作画) / 藤水名子(著) 『蒼天航路 三國志外伝 曹操をめぐる五つのミステリー』2010年9月19日発売、ISBN 978-4-06-364840-9
テレビアニメ
2009年4月7日から9月29日まで、日本テレビにて放送された。全26話。
毎回、次回予告終了後、ミスマガジンによる『蒼天少女』というミニコーナーが差し込まれる。ミスヤングマガジン2008の中川美樹とミス週刊少年マガジン2008の佐藤さくらの2名や、ミスマガジン2009グランプリ候補者たち、ミスマガジン2009の選考の終わった物語終盤ではミスマガジン2009グランプリ小林さり、審査員特別賞高木古都、読者特別賞佐武宇綺の3人による出演で締めくくられた。
第4話では、同じく三国志を舞台とした実写映画『レッドクリフ』のジョン・ウー監督が声優として出演した。なお、これはテレビ放送限定のためDVD版には収録されない。
アニメ化にともないKOEIの三国志ゲーム『三國志Online』『真・三國無双Online』『真・三國無双5 Empires』とのコラボレーション企画が行われた。
登場人物の名前を呼ぶ際、原作で字(「孟徳」「益徳」など)だった部分の多くが姓名(「曹操」「張飛」など)に置き換えられている。
性行為や流血などの過激な場面やセリフが原作に比べて変更、緩和されている。
原作では呂布が会話で吃ることが目立っていたが、アニメ版では吃りが削除され、戦闘で咆哮や唸り声を発する描写が多い。
第5話終盤で、劉備が関羽と張飛を仲間に加えた際に、桃園の誓いの場面が挿入されている。
スタッフ
- 総監督 - 芦田豊雄
- 監督 - 冨永恒雄
- シリーズ構成 - 高屋敷英夫
- キャラクターデザイン - チームいんどり小屋(加野晃、林祐一郎、Cindy H Yamauchi、吉田大輔、梅原隆弘、まつしたあきこ)
- 総作画監督 - 加野晃、吉田大輔
- 美術監督 - 緒続学
- 色彩設計 - 今川かずゆき
- 撮影監督 - 高橋宏司
- 3Dディレクター - 相馬洋
- 編集 - 吉武将人
- 音響監督 - 本田保則
- 音楽 - 村井秀清
- 音楽プロデューサー - 岡田こずえ、千石一成
- プロデューサー - 中谷敏夫、田村学
- アニメーションプロデューサー - 諸澤昌男、隈部昌二、小林弘靖
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作著作 - 日本テレビ、D.N.ドリームパートナーズ、バップ
- ナレーション - 中尾隆聖
主題歌
オープニングテーマ「909」
エンディングテーマ「ピンホール」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 少年 曹操 | 高屋敷英夫 | 芦田豊雄 | 中川聡 | 牛島勇二 choi kyung seok 高鉾誠 |
2009年 4月7日 |
2 | アモーレ | 冨永恒雄 | 内田佑司 | 井上善勝、酒井政子 | 4月14日 | |
3 | 北門の鬼 | 博多正寿 | 金沢勝眞 | 大庭秀昭 | Kim Dong Jun Jang Kil Yong |
4月21日 |
4 | 炎の宴 | 中川聡 | 大野和寿 | 福世孝明 | 4月28日 | |
5 | 天下の器 | 山田隆司 | 吉川博明 | 中村近世 | 青木真理子 | 5月5日 |
6 | 蒼天已死 | 長尾粛 | 牛島勇二 Choi Kyung Seok |
5月12日 | ||
7 | 天・地・人 | 柳瀬雄之 | 又野弘道 | 小山知洋 | 5月19日 | |
8 | 業火の奸雄 | 藤澤俊幸 | 工藤進 | 福世孝明 | 5月26日 | |
9 | 董卓上洛 | ふでやすかずゆき | 吉川博明 | 中川聡 | 高鉾誠 | 6月2日 |
10 | 群雄、立つ | 影山楙倫 | 大庭秀昭 | Lee Hyun Joung Jang Hee Kyu |
6月9日 | |
11 | 汜水関 | 高屋敷英夫 | 吉川博明 | 内田佑司 | 井上善勝、酒井政子 高鉾誠 |
6月16日 |
12 | 孫堅昇天 | 長尾粛 | 大野和寿 | 福世孝明 | 6月23日 | |
13 | 魔王対魔神 | 林祐一郎 | 大庭秀昭 | Kim Dong Jun Jang Kil Yong |
6月30日 | |
14 | 強の始まり | 博多正寿 | 高林久弥 | 岩田義彦 | 青木真理子 | 7月7日 |
15 | 黒い嵐 | 影山楙倫 | 牧野行洋 | Lee Hyun Joung Jang Hee Kyu |
7月14日 | |
16 | 天子奉戴 | 山田隆司 | 工藤進 | 福世孝明 | 7月21日 | |
17 | 曹操と劉備 | 中川聡 | 長尾粛 | Choi Kyung Seok | 7月28日 | |
18 | 鄒氏夢幻 | ふでやすかずゆき | 影山楙倫 | 中川聡 | 牛島勇二 | 8月4日 |
19 | 猿と龍 | 長尾粛 | 土屋日 | 山本径子、田中正弥 | 8月11日 | |
20 | 不動の魔神 | 高屋敷英夫 | 高林久弥 | 大野和寿 | 福世孝明 | 8月18日 |
21 | 純粋戦士 | 吉川博明 | 内田祐司 | 酒井政子、能地清 高鉾誠 |
8月25日 | |
22 | 呂布伝説 | 博多正寿 | 林祐一郎 | 大庭秀昭 | 林祐一郎 Woo Jin Woo Jang Kil Yong |
9月1日 |
23 | 天意と雷鳴 | 長尾粛 | 中村近世 | 青木真理子 | 9月8日 | |
24 | 投降と遁走 | 山田隆司 | 波多野浩平 | 中川聡 | 牛島勇二 Chol Kyung Seok |
9月15日 |
25 | 白馬津 | 影山楙倫 | 波多野浩平 | 福世孝明 | 9月22日 | |
26 | 心の闇 | ふでやすかずゆき | 吉川博明 | 大庭秀昭 | Kwon Hyuk Jung Jang Hee Kyu Jang Kil Yong Kim Bo Kyeong |
9月29日 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ | 2009年4月7日 - 9月29日 | 火曜 24:59 - 25:29 | 日本テレビ系列 | 製作局 |
中京広域圏 | 中京テレビ | 2009年4月17日 - 10月16日 | 金曜 26:56 - 27:26 | ||
近畿広域圏 | 読売テレビ | 2009年6月22日 - 12月14日 | 月曜 27:14 - 27:44 | MONDAY PARK第3部 | |
日本全域 | 日テレプラス | 2009年10月16日 - 2010年4月9日 | 金曜 23:00 - 23:30 | CS放送 | リピート放送あり |
福岡県 | 福岡放送 | 2010年6月6日 - 12月19日 | 日曜 25:20 - 25:50 | 日本テレビ系列 | |
兵庫県 | サンテレビ | 2011年4月3日 - 9月25日 | 日曜 24:30 - 25:00 | 独立局 | |
群馬県 | 群馬テレビ | 2011年10月6日 - 2012年5月1日 | 火曜 23:30 - 24:00 | 初期は木曜 19:30 - 20:00に放送 |
DVD / BD
バップよりDVDとBDが発売される。全9巻。