1・2のアッホ!!
以下はWikipediaより引用
要約
『1・2のアッホ!!』(いちにのアッホ!!)は、コンタロウによる日本の漫画作品。1975年から1978年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された。1975年に『父帰る!』で第2回赤塚賞を受賞したコンタロウが、初めて本格的連載に取組んだギャグ漫画である。
概要
ボロ小屋の部室に貧乏暮らしをしている友情学園野球部の「カントク」とたった一人の野球部員「定岡」を中心に、波目、校長、ノロ和といった脇役を巻き込んで起きる騒動の数々に、文学・映画・マンガの名作や実在人物のパロディー、時事ネタの風刺を盛り込んだ不条理ギャグで人気を博した。
1975年、コンタロウは、モロング島から20数年ぶりに帰国した(元)日本兵、金子一徹の帰国騒動を描いた読切作品『父帰る』で、少年ジャンプ主催の新人ギャグマンガ家の登竜門、第2回赤塚賞に入選(入選が最高位の賞でコンタロウが初入選者である)。その年内に週刊少年ジャンプに『友情学園』を短期連載、少しの休み期間をおいたのち、『1・2のアッホ!!』とタイトルを代えて連載再開しヒット、そのまま長期連載となった。(『父帰る』は『1・2のアッホ!!』とは別作品で、主人公も厳密にいえば別人であるが、主人公のキャラクターデザイン、作品のテイストが同じであるため、単行本では第1巻の1番目に収録されている)
終了後に連載された『ルーズ!ルーズ!!』(1978年-1979年)はカントクが、野球部監督ではなくく、怪盗になるなどキャラクター設定がやや異なる以外は登場人物もほぼ同じ続編。
また、2001年には『新1・2のアッホ!!』として復活した(『コミック伝説のマガジン』連載)。2020年4月には、ウェブ漫画サイト「Comic-Gakuen」に『帰ってきた1・2のアッホ!!』が発表されている。
エピソード
コミックス第8巻巻末にプロレスラー・ジャイアント馬場(読売巨人軍OB)が書いている「解説」によれば、巨人のOB会でこの漫画の「読捨拒人軍」シリーズのことが話題となったことがあるという。
登場人物
レギュラー、準レギュラー
カントク
友情学園野球部監督。かつてはモロング島に長く潜伏していた日本兵だった(読み切りの『父帰る』と同じ設定)。監督1人に部員は定岡1人で、ろくに野球もせず、試合をやっても勝ったことがないため、部費もろくにもらえず、学園中から白い目で見られ、グラウンドの片隅にあるあばら家の部室で定岡とふたり暮らしをしている。普段は寝巻きに部室内のベンチで寝たきりで、定岡と「いつもすまないねえ」「それはいわない約束でしょ」との会話をかわしながらお粥を食べさせてもらっているが、何か面白い事が起こるとユニフォーム姿になって元気溌剌、首を突っ込み事態を悪化させる。人間離れした顔の持ち主で、入れ歯を空中に飛ばし自由自在に操ることができる。その他の身体能力も老齢の割に妙に高いが、肝心の野球はろくにノックも出来ない。常にかけているサングラスはとったことがない。趣味と特技は演技と悪ふざけで、目立つ事が何より好き。演劇部のように変装衣装を多数所持。プロレスのリングに上がった際には「鉄の心臓」とのリングネームをもつ。
定岡
本名・定岡正二(連載当時、巨人のルーキーとして人気のあった定岡正二の名前をそのまま借用)。カントクからは「定岡ちゃん」と呼ばれることが多い。カントクとは不思議な関係。友情学園野球部ただひとりの部員で、カントクと一緒に野球部部室で暮らしている。10年前、カントクが部室前に捨てられていたのを拾って育てた。基本的にはマジメ・純真な性格のようだが、カントクに育てられたため、カントクのおふざけの最高の相棒でもある。カントク同様、野球部員とは思えないほど野球がヘタ。感動しやすく、背景を真っ暗にして涙を流しながら走る「感動走法」はそれを見た他人にも感動を与える。貧乏で赤ん坊の定岡を野球部前に捨てた両親は、一時ブラジルのコーヒー王となり成長した定岡を引き取りに来たが、破産すると定岡を再び野球部に捨てて去る。常時野球帽を被っており、髪形は不明。
波目
金子
友情学園校長
天才犬先生
ノロ和
キン・タロウ
盲目の(自称)天才漫画家。銀ブラしていたところを「少年ゼンブ」編集部にスカウトされたという。編集部に持ち込みに来たカントク&定岡と演技合戦を繰り広げたが、全部盗作な上にアイディアを使い果たして編集部に捨てられた。モデルは『アストロ球団』の球三郎。
白ヒゲの老人
その他の登場人物
笑顔スグル
ロング(Wrong)
外古葉
リーブミー・アローン
ヒロミちゃん(男性漫画家)
吉田多苦労(たくろう)
伊藤姉妹
トミオ
ジャック天野
ジョークス
アントニオ・胃乃木
鉄の爪&オージリー・ヒップバーン夫妻
ホラメッド・アリ
南春生
釜鍋社長
アメリカ大統領
地虫の伝吉
坂東玉触郎(ばんどう・たまさわろう)
開明(かいめい)さん
パロディの題材にされた作品・事件など
- タワーリング・インフェルノ(スティーブ・マックイーン主演)
- ロッキー(シルヴェスター・スタローン主演)
- 太陽がいっぱい(アラン・ドロン主演)
- ジョーズ(スティーヴン・スピルバーグ監督)
- 白鯨(グレゴリー・ペック主演)
- 赤穂浪士(忠臣蔵)(長谷川一夫主演)
- 南の島に雪が降る(久松静児監督・加東大介原作・主演)
- 砂の器(野村芳太郎監督・加藤剛主演)
- 君よ憤怒の河を渉れ(佐藤純彌監督・高倉健主演)
- 犬神家の一族(市川崑監督・石坂浩二主演)
- 八つ墓村(野村芳太郎監督・渥美清主演)
- 男はつらいよ(山田洋次監督・渥美清主演)
- 日活ロマンポルノ
- 巨人の星(梶原一騎原作・川崎のぼる画)
- 侍ジャイアンツ(梶原一騎原作・井上コオ画)
- あしたのジョー(高森朝雄(梶原一騎)原作・ちばてつや画)
- 愛と誠(梶原一騎原作・ながやす巧画)
- ゴルゴ13(さいとう・たかを原作・画)
- ドーベルマン刑事(武論尊原作・平松伸二画)
- 東大一直線(小林よしのり原作・画)
- 耳なし芳一
- なぞの転校生(NHK少年ドラマシリーズ)
- NHK紅白歌合戦(NHK)
- 日本レコード大賞(TBS)
- クイズグランプリ(フジテレビ)
- クイズタイムショック(テレビ朝日)
- アップダウンクイズ(毎日放送-TBS系)
- パネルクイズ アタック25(朝日放送-テレビ朝日系)
- 三億円事件(1968年12月発生、1975年12月時効成立)
- 元日本兵横井庄一さん帰国(1972年2月)
- ダッカ日航機ハイジャック事件(1977年9月)
- 長崎バスジャック事件(1977年10月)
- 江川事件(1977年ドラフトにおけるクラウンライター指名時)
- スーパーカーブーム(1977年頃)
- 鳥獣人物戯画