四畳半タイムマシンブルース
以下はWikipediaより引用
要約
『四畳半タイムマシンブルース』(よじょうはんタイムマシンブルース)は、森見登美彦による日本の小説。KADOKAWAより2020年7月29日に発売された。
同じく森見の小説である『四畳半神話大系』と、上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品である。2022年にアニメ版が公開された。
あらすじ
八月、灼熱の京都、左京区。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」で唯一のエアコンが動かなくなった。悪友の小津が昨夜リモコンを水没させたためである。「私」がひそかに想いを寄せる後輩の明石さんと対策を協議しているところに、見知らぬ青年が現れた。
彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そこで「私」は、彼のタイムマシンで昨日に戻り、壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつく。ところが、タイムマシンに乗り込んだ小津たちが、リモコンを持ってくるだけにとどまらず勝手気ままに過去を改変しようとするに至り、「私」は世界消滅の危機を予感する。
登場人物
声の項はアニメ版の声優。
私
声 - 浅沼晋太郎
京都のとある大学の三回生。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」の209号室で無為に青春を送る。後輩の明石さんが気になっている。
本作では入学時に妄想鉄道サークル「京福電鉄研究会」に入会したという設定。前作の描写を既視感や夢という形で体験し、本作も無数の分岐の一つであるとも前作はそれらを基にした彼の創作ともとれる扱いになっている。
『サマータイムマシンブルース』のポジション。
主人公・甲本
"「昨日」に行って壊れる前のリモコンを取ってくる"アイディアを出した石松
主人公・甲本
"「昨日」に行って壊れる前のリモコンを取ってくる"アイディアを出した石松
明石さん
声 - 坂本真綾
「私」の一年後輩。映画サークル「みそぎ」に所属し、ひたすらポンコツ映画を量産している。カバンにマスコットキャラクターの人形のアクセサリーをぶら下げている。
『サマータイムマシンブルース』のポジション
ヒロイン・柴田
"タイムスリップ酔い"した曽我
ヒロイン・柴田
"タイムスリップ酔い"した曽我
小津
声 - 吉野裕行
「私」の同級生。他人の不幸をおかずに飯が喰える天の邪鬼で、全力で「私」の学生生活を駄目にしようとする。
『サマータイムマシンブルース』のポジション
「今日」の1人目のタイムマシン搭乗者・未来の自分が映り込むシーンの曽我
「今日」の1人目のタイムマシン搭乗者・未来の自分が映り込むシーンの曽我
樋口氏
声 - 中井和哉
「下鴨幽水荘」のヌシ。明石さんや小津からは師匠と仰がれている。田村くんによると25年後にも現在と変わらぬ姿で「下鴨幽水荘」に住んでいるという。「私」に空室となっていた209号室を勧めた。
『サマータイムマシンブルース』のポジション
ヴィダルサスーンを愛用する新見
ヴィダルサスーンを愛用する新見
羽貫さん
城ヶ崎氏
声 - 諏訪部順一
映画サークル「みそぎ」のボス。尊大かつ無神経で、「私」からは敵意を抱かれる。
『サマータイムマシンブルース』のポジション
河童伝説の元となる、99年前にタイムマシンごと飛ばされた曽我。
河童伝説の元となる、99年前にタイムマシンごと飛ばされた曽我。
田村くん
声 - 本多力
タイムマシンで25年後の未来から来た青年。未来の「下鴨幽水荘」の209号室で暮らしているという。原作と同じく、の世界でタイムマシン騒動に巻き込まれて"1人目の搭乗者"として、25年前の「今日」へと辿り着く。もっさりな見かけやソフトな言動とは裏腹に、物怖じせず機転の効く性格。また、本作終盤ではある秘密を隠す為、田村の名前が咄嗟に出た偽名であることが明らかとなる。
『サマータイムマシンブルース』のポジション。
田村くん
田村くん
用語
下鴨幽水荘(しもがもゆうすいそう)
幕末軟弱者列伝(ばくまつなんじゃくものれつでん)
京福電鉄研究会
同作者の『夜は短し歩けよ乙女』にも登場する。
『サマータイムマシンブルース』との相違点
人間関係
『四畳半タイムマシンブルース』下鴨幽水荘の住人達と映画「幕末軟弱者列伝」の撮影関係者達。
時系列
『四畳半タイムマシンブルース』原作と同じく、詳しい年号設定はされていないが、田村くんの世界は現代から25年後。
主人公とヒロインのデートの約束
『四畳半タイムマシンブルース』"私"が明石さんにデートとして祭に誘う。
リモコンが壊れる経緯
『四畳半タイムマシンブルース』"私"と小津のいざこざ中コーラをリモコンの上にこぼしてしまう。
リモコンのその後。
『四畳半タイムマシンブルース』どこの電気屋も修理不能な為その後エアコンとリモコンの葬式が開かれた。
同じ人間が映った。
『四畳半タイムマシンブルース』「昨日」の映画撮影中に「今日」から来た小津が映り込む。
ケチャ(登場する柴犬)
『四畳半タイムマシンブルース』下鴨幽水荘の大家さんの飼い犬。
田村くんが「今日」へタイムスリップする経緯
『四畳半タイムマシンブルース』下鴨幽水荘最年少住人であることと搭乗志願者が誰もいなかった為自ら立候補した。
オアシス湯でのやりとり
『四畳半タイムマシンブルース』ヴィダルサスーンが取られて取り戻す流れは同じだが、それ以外に、"私"・小津・樋口氏・明石さん・羽貫さんが入ってやりとりが増加している。
「昨日」への第一次探検隊
『四畳半タイムマシンブルース』樋口氏・羽貫さん・小津(違いは女性メンバーがいることと、1人目の搭乗者である小津が再び同行する形となっている)
第一次探検隊を連れ戻す2人
『四畳半タイムマシンブルース』"私"・明石さん
主人公が「昨日」に残った経緯
『四畳半タイムマシンブルース』明石さんからの指示でまた迎えに来るということで"私"が任意で「昨日」に残る。
主人公が「今日」に戻ってきた経緯
『四畳半タイムマシンブルース』取り残された"私"が咄嗟に隠れた樋口氏の部屋の押し入れに一昼夜を過ごしてしまい、その後拍子で戸が開いたことで「今日」に戻る。
田村くんのキーアイテム
『四畳半タイムマシンブルース』お母さんから譲り受けたマスコットアクセサリー。
書誌情報
- 森見登美彦(著者)・上田誠(原案)『四畳半タイムマシンブルース』 KADOKAWA〈角川書店〉、2020年7月29日発売、ISBN 978-4-04-109563-8
- 森見登美彦(著者)・上田誠(原案)『四畳半タイムマシンブルース』 KADOKAWA〈角川文庫〉、2022年6月10日発売、ISBN 978-4-04-111986-0
- 森見登美彦(作)・上田誠(原案)・ぶーた(絵)『四畳半タイムマシンブルース』KADOKAWA〈角川つばさ文庫〉、2022年8月8日発売、ISBN 978-4-04-632170-1
アニメ
2021年8月12日アニメ化が決定し、ティザーPVがフジテレビ「ノイタミナ」枠の公式YouTubeチャンネルにて公開された。2022年よりウォルト・ディズニー・カンパニー傘下の定額制動画配信サービス・Disney+にて見放題独占配信を行った後、再編集を行った劇場作品版が同年9月30日より3週間限定で公開された。
2022年7月26日にDisney+での配信の概要が発表され、同年9月14日16時以降、毎週水曜日に1話ずつが同サービスのスターブランドにて配信された。同年10月12日は最終話である第5話と同時に配信限定の完全オリジナルエピソードである第6話を配信する予定。
主題歌は『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』と同じくASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当している。
スタッフ
- 原作 - 森見登美彦、上田誠
- 監督 - 夏目真悟
- 脚本 - 上田誠
- 副監督 - 山代風我
- キャラクター原案 - 中村佑介
- キャラクターデザイン - 伊東伸高、西垣庄子
- オリジナルアニメコンセプト - 湯浅政明
- 絵コンテ・演出 - 夏目真悟、山代風我、モコちゃん、木村拓
- 作画監督 - 伊奈透光、名倉靖博、前場健次、石山正修、吉原拓也
- 色彩設計 - 中村絢郁
- 撮影監督 - 伊藤ひかり、関谷能弘
- 特殊効果 - 原田詳子
- 編集 - 齊藤朱里
- 音楽 - 大島ミチル
- 音響監督 - 木村絵理子
- 音響効果 - 中野勝博
- 音響制作 - 東北新社
- アニメーションプロデューサー - 崎田康平
- 主題歌 - 「出町柳パラレルユニバース」ASIAN KUNG-FU GENERATION
- アニメーション制作 - サイエンスSARU
- 配給 - KADOKAWA、アスミック・エース
- 製作 - 「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会
関連カテゴリ
- 森見登美彦の小説
- 2020年の小説
- 角川書店の出版物
- クロスオーバー作品
- 日本のSF小説
- タイムトラベル小説
- 大学を舞台とした小説
- 映画を題材とした小説
- 京都市を舞台とした小説
- 左京区を舞台とした作品
- アニメ作品 よ
- 2022年のWebアニメ
- Disney+
- 角川書店のアニメ作品
- 上田誠のシナリオ作品
- 小説を原作とするアニメ作品
- アスミック・エースのアニメ作品
- タイムトラベルを題材としたアニメ作品
- 大学を舞台としたアニメ作品
- 2022年のアニメ映画
- 日本の青春映画
- 日本のコメディ映画
- ノイタミナ
- サイエンスSARU
- 角川映画のアニメ映画
- アスミック・エースのアニメ映画
- 上田誠の脚本映画
- 小説を原作とするアニメ映画
- タイムトラベルを題材としたアニメ映画
- 大学を舞台とした映画作品
- 映画を題材とした映画作品
- 京都市を舞台としたアニメ作品