妖怪学校の先生はじめました!
漫画
作者:田中まい,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:月刊Gファンタジー,
レーベル:Gファンタジーコミックス,
発表期間:2014年11月18日 -,
巻数:既刊16巻,
漫画:妖怪学校の生徒はじめました!
作者:田中まい,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載サイト:Pファンタピー,
レーベル:Gファンタジーコミックス,
発表期間:2018年3月1日 -,
巻数:既刊2巻,
アニメ
原作:田中まい,
放送局:未発表,
以下はWikipediaより引用
要約
『妖怪学校の先生はじめました!』(ようかいがっこうのせんせいはじめました!、英語: A Terrified Teacher at Ghoul School!)は、田中まいによる日本の漫画作品。『月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)にて、2014年12月号から連載中。略称は「妖はじ」。
本作の一年前の日々を描いたスピンオフ『妖怪学校の生徒はじめました!』が、2018年3月1日から『pixivコミック』内の『Pファンタピー』にて不定期連載中。略称は「Pはじ」。
メディアミックスとして、2018年4月25日にドラマCDが発売され、2021年4月28日には第2作が発売された。また、2024年にはテレビアニメ化が決定している。
概要
癖の強い人間教師と個性豊かな妖怪たちが織りなす奇妙なハートフル学園日常コメディ。
主に主人公と主人公が担任をしているクラスの生徒たちや同僚の先生とともに送る日常での出来事がメインで話が進行していく。
基本的に一話完結型のギャグで話が構成されているが、最近は特に一人もしくは少人数の登場人物にスポットを当てたシリアスな長編も見られる。
あらすじ
公立高校の教師になるも不良に絡まれ30分で学校から逃亡したヘタレ主人公安倍晴明(あべはるあき)は、一年後学園長に招かれる形で百鬼学園の2年3組の担任と国語教師として雇われることになった。しかし2−3の教室に来た晴明に明かされたのは百鬼学園はただの学校ではなく妖怪の学校であるという驚愕の事実であった。逃げ腰になりながらなんとか自己紹介と出席確認をするも生徒の妖術に翻弄され、また自身も妖怪を祓う退魔の力を所持していることを知る。セーラー服好きの性癖とヘタレメンタルと奇行を晒しつつクラスや学校での問題を解消しながら、生徒と共に自身も学校生活を楽しみ成長していく
用語・世界観
妖怪
基本的に現代社会で言われている妖怪と大差ないが、細かく突き詰めると多少の違いは存在する。明確にされていることとして妖力を保持していること、神と対立していること、種族によって能力や容姿、生態系が大きく異なることなどが挙げられる。作中では動物妖怪、無機物妖怪、人型妖怪に分類できるとされ、また術の発動の仕方でも分類が可能である。
神
現時点でわかっていることは少なく、その生態は不明。妖怪と同様に現代社会で言われている神と大差ないと思われる。島根県出雲市にある高天原に神の国があること、神力を持っていること、妖怪と対立していること、妖怪と同様に学校があることなどがわかっている。神獣や霊獣も同じく神と分類されている。
百鬼学園
妖怪のための高等教育施設。人数は多くないが神や人も在籍できる。小中学校は含まない。本作品のメイン舞台になっている。中庭に大きな木のある吹き抜け6階建ての大型建造物で、中庭の天井は開閉式で雨天時や深夜0時以降は閉まるようになっている。江戸末期から明治末期の間に創建されたと思われ、現在使用している校舎とは別に旧校舎が存在する。四階が三年、五階が一年、六階が二年の教室になっていて、その他保健室や科学実験室、四階吹き抜けの大型図書室といった特別教室や、別途体育館なども存在し、幾つかの空き教室は学園長の妖術により別の空間へと繋がっていて瞬時に違う場所に移動することができるようになっている。
二学年は全6クラスで構成されている。ここで行われる文化祭は妖怪の間では有名らしく、テレビ中継が来るなど大々的に開催している。
百鬼学園島
百鬼学園を中心とした海底でつながる大小異なる二つの島で構成された島。東京の遥か南方の小笠原諸島の北方に位置し、船で東京から10時間ほどかかる。それぞれの島を周回するように電車が通っている。その正体は背中に大きな島を背負っている霊亀と呼ばれる神様で、隊長が学園長に貸し出したため現在は学園長が島の管理を担っている。
退魔の力
妖怪を退治することができる特別な力。妖力や妖力でできた妖術などを払うことができる。妖怪ほどではないが神様にも効果がある。非常に汎用性が高く加減をすれば弱体化や気絶のみも可能で、術として扱えるようになれば拘束や神との主従契約もできる。現時点で判明している保持者は主人公とその前世である安倍晴明、その子孫たち。
妖怪学
妖怪特有の学問で、神酒が担当を務める。妖怪のこれまでの歴史や生い立ちについて学ぶ学問。
化学
かがくではなくばけがく。妖怪特有の教科として存在し、秦中が担当を務める。自身の妖怪としての特性や妖術を使った人間の化かし方を学ぶ学問。授業の一環で実際に人間を化かしてみることもある。
学区外ルール
百鬼学園の在校生が学区外で行動する際のルール。以下概要。
<壱> 妖術を使っているところを人間に見られてはいけない
<弍> 妖怪だということがバレてはいけない
<参> 外見が人型でない場合擬態もしくは容姿を隠すこと
妖怪省
この世界における妖怪の政府のこと。大臣は入道連助の父、入道一が務めている。設立から15年程しか経っておらず、法律が整備されたのもかなり最近。
百鬼学園七不思議
現時点で判明しているのは二つのみ。
1.ねずみ先生はいったいいくつなのか
2.どうやって秦中は教員免許を取得したのか
登場人物
声の項はドラマCD版の声優。
安倍晴明
声 - 阿部敦
百鬼学園2-3の担任。25歳。身長188cm、誕生日2月21日。担当教科は国語。生物部の顧問。本作の主人公。
セーラー服好きの変態。平安時代の陰陽師安倍晴明の子孫で生まれ変わりであり、強力な退魔の力を保持している。トレードマークで常に右腕につけている数珠は強力すぎる退魔の力を抑えるためのものであるが本人はそのことを知らず、自分の退魔の力は一日一回しか使えないと思っている。
とんでもないヘタレで強盗よりコンビニでたむろしている中学生が苦手。不幸属性なため周囲で不運なことが起きまくり、方向音痴でよく迷子になる。
自宅に大量のセーラー服を飾っておりセーラー服のことになると人間をやめることがままあって運動神経もいいため派手に奇行を行うことから妖怪たちから妖怪よりも妖怪らしいと評される。
実家は大阪で神社をしており、双子の兄が後を継ぐようだ。
基本的には生徒思いで優しい性格をしているが目的のためならどんな手段でも使うゲスな一面も垣間見える。
佐野命
声 - 石川界人
百鬼学園2-3の生徒。17歳。身長175cm、誕生日7月7日。
表向きは疫病神という妖怪だが実際は神の国高天原を追放された神である。
中学の頃問題行動により高天原を追放されて以降中国・四国妖怪中学校に編入後、百鬼学園に入学。
小動物、特に狸が好きで豆吉とは親友である。主人公と特に親交が深い生徒で共に行動することが多い。
綺麗好きで虫が苦手。音痴で音楽の授業をサボりがちだがマメな性格で女の子に優しくイケメンな為女子から非常によくモテる。
術をうまく発動できないことに強いコンプレックスを抱いている。
名前は妖怪としての偽名であると思われ、本名は不明。
狸塚豆吉
声 - 村瀬歩
百鬼学園2-3の生徒。16歳。身長135cm、誕生日11月8日。あだ名は豆。
妖怪豆狸。動物妖怪で袋をかぶり、好きな姿に変化することができるが、自分の体より大きくはなれない。佐野とは中学の頃からの親友で同じ寮室で暮らしている。
自分のことが好きで、プライドが高く他人に対して悪態をつくことがままあるが、コミニケーション能力が非常に高く友人が多い。
泥田耕太郎
声 - 中村悠一
百鬼学園2-3の生徒。17歳。身長180cm、誕生日9月28日。
妖怪泥田坊。無機物妖怪で片目がなく、手の指は3本、手袋を外し泥を操る。泥を出現させることができるのは目視できる範囲のみ。ない方の右目は常に黒い眼帯で隠しており、風呂に入る時以外はあまり外さない。紅子とは家が近く幼馴染で腐れ縁。明るい性格をしているが女にはモテず、男にモテる。シスコンであるため姉が人間と結婚したことで人間である晴明にあたっていたが、晴明がかわいそうだったため改心した。
座敷紅子
声 - 日笠陽子
百鬼学園2-3の生徒。17歳。身長168cm、誕生日9月28日。
妖怪座敷童子。人型妖怪で建物に住み着いて幸運をもたらすとされるが、赤い服を身につけていると逆に不幸をもたらす。紅子は晴明への嫌がらせのために常に赤いジャージを着ている。一年生の冬ごろ、泥田に貸して貰ったゲームがきっかけで生粋のゲーマーになり、寮に引きこもるようになった。インターネットにめっぽう強く、情報操作が得意。晴明に説得されたのをきっかけに不登校をやめるが遅刻が多い。血縁でないが人間の父親が三人いて、恩を感じている。
神酒凜太郎
声 - 遊佐浩二
百鬼学園2-2の担任。25歳。身長171cm、誕生日3月3日。担当教科は妖怪学。バスケ部の顧問。生活指導を兼任。
妖怪酒呑童子。人型妖怪でお酒を飲むことで妖力が増幅し、怪力になる。しかし本人は酒に弱く酒乱で酒を飲むと酔いが覚めるまで暴れ回る。鬼の妖怪なので普段から多少怪力であるはずだが、母親から妖力を取られ続けた影響でシラフでも他の鬼妖怪と比べると力が弱く、本人はそれをコンプレックスに思ってる。幼少の頃街で仲良くなった人間の魂を母親に食べられてしまい以来秦中以外の他人に心を開くことはなく、他人に一歩線を引いた接し方をするようになる。顔はいいが姉が五人いて昔からパシリにされていたため女性恐怖症である。
秦中飯綱
声 - 小野友樹
百鬼学園2-1の担任。26歳。身長183cm、誕生日5月5日。担当教科は化学。生活指導を兼任。
妖怪かまいたち。動物妖怪で瞬足で両手と尻尾が尻尾が鎌になる。神酒とは同期で高校時代からの親友。神酒の姉である荊棘と結婚しており、三児の親。荊棘が編んだ赤く長いマフラーがトレードマーク。普段は真面目のふりをしているが元不良で柄が悪い。学力が低く、馬鹿にされることも多いが妖怪関係の学問は得意で化学を教えている。医者、特にたかはし先生が苦手で、よく襲われかけて逃げ出している。他人の感情を察するのが得意であるため周囲の人間を影から支えてくれる存在で、生徒の心に寄り添ういい教師である。
学園長
声 - 津田健次郎
百鬼学園の現学園長で創設者。約1070歳。身長185cm。誕生日不明。
妖怪ぬらりひょん。人型妖怪で神通力を使い壁をすり抜けたり、妖術で扉を別の空間に繋げたりできる。その正体は元人間の陰陽師蘆屋道満で、安倍晴明の死をきっかけに朱雀に妖怪にしてもらい以来妖怪に勉強を教え続けている。百鬼学園島の管理もしており優秀な人物であるが、休日はパチンコや競馬といったギャンブルを楽しむ。
安倍雨明
主人公安倍晴明の双子の兄。25歳。身長187cm。誕生日2月20日。あだ名はドッペル。
大阪にある実家の神社を継いで父と共に神主をやっている。5歳の時、晴明に妖怪から命を守ってもらったことがきっかけで妖怪嫌いになると同時に重度のブラコンになる。弟のような強力な退魔の力を持っておらず、実家の神社も神がいない普通の神社である。双子であるが性格は晴明と異なり強気で物怖じせず比較的友人も多くモテるらしい。晴明のことを晴(はる)と呼び、晴明からは雨(あめ)と呼ばれている。
入道連助
百鬼学園2−3の生徒で学級委員。17歳。身長175cm。誕生日10月2日。あだ名はれんれん。
妖怪一つ目小僧。人型妖怪で大きな目を一つ持っていてその視力は130.0と非常に遠くまで見通すことができる。クラスの中でも抜きんでて頭が良く学年一位の成績を誇る。実家が金持ちで家事をしたことがなく苦手。キレさせると手に負えないが穏やかで優しい性格をしており、クラスのまとめ役。父子家庭で父親は妖怪省の大臣を務めているが母親が亡くなってから顔を合わせなくなり親子関係はいいとは言えなかった。人間である母親は連助を出産した際生命力を奪われ結果体調を崩し亡くなってしまったため一つ目小僧として生まれてきた自分が嫌いで人間に生まれたかったと思っていた。
秋雨玉緒
百鬼学園2−3の生徒。16歳。身長165cm。誕生日2月22日。あだ名はたま。
妖怪猫又。動物妖怪の尾が二股に分かれている猫。強力な神通力が使えるがコントロールはまだまだ。妖力のコントロールが苦手で人の姿の時も本来は仕舞えるはずの耳と尻尾が出てしまう。連助とは親友であだ名で呼び合う中である。晴明の補修授業をきっかけに国語の勉強を熱心にするようになり、将来は国語教師になりたいと考えている。同学年に三子の兄弟が在籍しているがあまりに似ていない。
書誌情報
- 田中まい『妖怪学校の先生はじめました!』 スクウェア・エニックス〈Gファンタジーコミックス〉、既刊16巻(2023年12月27日現在)
- 2015年5月22日発売、ISBN 978-4-7575-4661-5
- 2015年10月27日発売、ISBN 978-4-7575-4787-2
- 2016年5月27日発売、ISBN 978-4-7575-4999-9
- 2016年11月26日発売、ISBN 978-4-7575-5172-5
- 2017年7月27日発売、ISBN 978-4-7575-5428-3
- 2018年3月27日発売、ISBN 978-4-7575-5681-2
- 2018年9月27日発売、ISBN 978-4-7575-5864-9
- 2019年6月27日発売、ISBN 978-4-7575-6142-7
- 2020年1月27日発売、ISBN 978-4-7575-6485-5
- 2020年9月26日発売、ISBN 978-4-7575-6864-8
- 2021年4月27日発売、ISBN 978-4-7575-7226-3
- 2021年11月27日発売、ISBN 978-4-7575-7600-1
- 2022年6月27日発売、ISBN 978-4-7575-7992-7
- 2022年12月27日発売、ISBN 978-4-7575-8325-2
- 2023年6月27日発売、ISBN 978-4-7575-8627-7
- 2023年12月27日発売、ISBN 978-4-7575-8979-7
- 田中まい『妖怪学校の生徒はじめました!』 スクウェア・エニックス〈Gファンタジーコミックス〉、既刊2巻(2023年6月27日現在)
- 2020年1月27日発売、ISBN 978-4-7575-6486-2
- 2023年6月27日発売、ISBN 978-4-7575-8628-4