貧乏神が!
以下はWikipediaより引用
要約
『貧乏神が!』(びんぼうがみが)は、助野嘉昭による日本の漫画作品。『ジャンプスクエア』(集英社)にて2008年7月号から2013年8月号まで連載された。
概要
ジャンプスクエアの前身である『月刊少年ジャンプ』2006年8月特大号に掲載された手塚賞入選作『帰って下さい。』を原案とした、人間の運を争奪するコメディ漫画。話数カウントは「Round-」で、各話のサブタイトルにはその話に出てきた台詞(決まり文句)が使われている。
『ジャンプスクエア』2008年5月号に読切『ハイド博士の実験ノート』を掲載してから、わずか2か月後に連載が決定した。連載開始から6か月連続かつカラーページ付きで掲載されたこともあり、通常のページ数を半分に分けたハーフサイズの2本立てを掲載することもある。
単行本第1巻が2008年11月4日に発売されることに伴い、『週刊少年ジャンプ』2008年49号に特別編が掲載されたほか、『ジャンプスクエア』創刊1周年記念として創刊された『ジャンプスクエアセカンド』Vol.002、Vol.003にも番外編が掲載された。
作中には、『週刊少年ジャンプ』および『ジャンプスクエア』で活躍する漫画家や漫画作品を中心としたパロディが多く盛り込まれている。また、オマージュやメタフィクション的なギャグも盛り込まれている。
『ジャンプスクエアラボ』Vol.2にてテレビアニメ化が発表され、2012年7月から9月まで放送された。また、同年に小説化されている。
2012年4月時点で累計発行部数は100万部を突破している。
あらすじ
異常な幸運で世間のエナジーバランスを乱す桜市子のいる人間界へ、彼女を普通の人間にするために貧乏神界から貧乏神・紅葉が遣わされたことによって騒動が巻き起こされる。
登場キャラクター
主要の登場人物には花(植物)にちなんだ名前が付けられており、性格はその花の花言葉に由来している。また、地名や学校名は六曜に由来している。
担当声優はテレビアニメ版 / VOMIC版の順。1人しか記載されていない場合はテレビアニメ版のキャストとする。
主要キャラクター
桜 市子(さくら いちこ)
声 - 花澤香菜 / 名塚佳織
本作の主人公。仏女津市立泰庵高校1年A組の16歳。容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能・無病息災と(表面上は)薔薇色の人生を歩んできており、「乳子(ちちこ)」という蔑称で呼ばれ、妬まれるほどの巨乳の持ち主。全ては、人間を幸せにする幸福エナジーが生まれつき異常な量で、しかも周囲の人間から幸福エナジーを吸い取るという彼女の特異体質が原因だった。そのせいで貧乏神から狙われる羽目になる。髪色はグレーで目の色は焦茶色、幸福エナジーの発動時は緑色になる(という設定。アニメ版では全編通して緑色になっている)。ただし幸福エナジーの恩恵に胡坐をかいてばかりいた訳ではなく、幼少時から自分が普通ではないことを自覚していたため、勉学においては人並み以上の努力をし、身を守るために武術も嗜んでいた様子。父・一馬によると容姿と性格は母親譲りらしい。
父が世界的ミュージシャン、母が宝石ブランドのオーナーという大金持ちの家庭に生まれ、何一つ不自由のない生活を送ってきたが、超多忙な両親はほとんど家に居なかったために、親の愛情を知らないまま育った。そのため性格はかなりひねくれていて、両親の話題に触れられると拒絶反応を起こしており、多忙な両親に代わって生まれた時から傍にいてくれた諏訪野だけが唯一心を許し、慕う人間だった。その経緯から「身勝手な親」というものに対し嫌悪感を抱き、嵐丸や撫子の家庭の事情に介入している。中学までは母親の生家に住んでいたが、高校進学と同時に家を出て今のマンションで暮らしている。
かつて些細な感情の縺れからクラスメイトの裏切り(いじめ)を受け、初恋相手との関係も破綻した過去を持つ。その出来事が深いトラウマとなり友人を作ることを恐れるようになった。そのために異性に憧れを持たれ、同性に嫌悪される高飛車な性格を作っていたが、実際は寂しがり屋。当初は無神経な面を持ち他人に無関心な性格だったが、たんぽぽ編後のあたりから紅葉に促されなくとも自身の幸福エナジーを躊躇無く使用するなど、性格の変化が見られる。素の部分で天然ボケな一面があり、その事で騒動の種になったことが多々ある。しかし、クラスメイトの恵汰や嵐丸に対しては多少近い距離を保つようになる。恵汰の家を訪れて以降自分でも理由の分からない苛立ちを覚えていたが、後にそれは自分に無い「家族」を持っていることへの羨望であると気が付いた。また、嵐丸ともイザコザがあったが彼女が自身の過去を知っても「裏切らない」と約束した事から「本当の友達」として和解している。
「道子」として石蕗家に世話になった時から恵汰に対し好意を抱くようになっているが無自覚であり、嵐丸や撫子が恵汰を巡って争っていても「楽しそう」と笑って見ていた。短気な所は相変わらずだが性格も丸くなり、友達と出掛けるようになったり食事を摂ったりする事が多くなっている。諏訪野の助言で自炊をするようになり料理が好きになっているが、料理の腕は壊滅的に下手で黒焦げになるか食べ物とは思えない物体が出来上がり、食べた者の殆どが悶絶・気絶している。
当初から付きまとってくる紅葉を煙たがっていたが、彼女との不器用な友情を見せるようになり、後に「大切な人」と思うようになってきている。そのこともあり文句を言いながらも紅葉を気にかけており「喧嘩するほど仲がいい」関係となっている。また、絆の強さを示すように呼び方も「貧乏神」→「アイツ」→「紅葉」と変わっている。
碇の一味の洗脳による裏工作でかつてのトラウマを再現したような周囲の異変に翻弄された挙句、紅葉までもが自分の目の前から消えてしまうという事実を突きつけられ、動揺し何も出来ないまま幸福エナジーを奪われてしまう。しかし神界に帰還しなかった熊谷から幸福エナジーを返され、敢えて自分を突き放した紅葉の言葉の真意に気付く。その後ボビーと熊谷から異変は碇の一味の仕業であることを知り、紅葉救出のため貧乏神界へ向かう。その際に冬服を纏い、髪を切って心機一転した。
嵐丸達の態度が変わったのが縁切り神(射干)の仕業と熊谷から説明を受け、様子を確かめるために恵汰の元に向かい、彼から告白を受ける。その後再会する事を約束して貧乏神界に出発する。恵汰の告白に「嬉しい」と返事をした後、幸福エナジーを振りまきながら行動したため、射干の洗脳を解除し周辺の人々の正気を取り戻させた。貧乏神界に到着する直前に碇の配下である沙羅と更紗の妨害を受けるが、二人に目が眩んだボビー諸共黄泉の国に落下したことで辛うじて貧乏神界に到着し儀式に乱入、焦る余りに墓穴を掘った萵苣の手によって操られた貧乏神達と戦う事となり多勢に無勢の前に追い詰められてしまう。しかし、紅葉が自身の不幸エナジーを注入し一時的に神に近い力を発揮し場を収めた。
紅葉抹殺を阻止した後、碇の一味が貧乏神界に襲来し、眼前で紅葉を始末され強制的に仏女津市へ帰還される。碇から予兆を宣言された後、文化祭で再び碇の一味と対峙し、復活した紅葉とその仲間たちと共に対決する。紅葉と共に町の人々を神格化で神に変え、碇との最後の戦いに挑む。そして全てが終結した後、紅葉と最後の一騎討ちを終え、笑顔ながらに紅葉と別れた。その後は恵汰と以前以上に親密なカップルになり、髪を切ってショートヘアにしている。また、帰国した両親や諏訪野達と一緒に暮らすことを計画中。
4月16日生まれ、身長157cm、体重48kg。血液型B型。スリーサイズはB96/W60/H85→B98/W60/H85(現在も成長中)、バストサイズはFカップ。
紅葉(もみじ)
声 - 内山夕実 / 三瓶由布子
本作のもう1人の主人公。狂言回し。本作の原案である『帰って下さい。』内にも登場するが、容姿に大きな変わりはない。
桜市子の『他人の幸福エナジーを吸収する力を無くすこと』と『アホ程多い幸福エナジーを頂戴し元あるべき所へ返(還)すこと』の2つの使命を帯びて人間界へ訪れた貧乏神。性格は(原案と比べて)好戦的かつハイテンションなサディスト。非常に長い栗色の髪と死んだような目つきの持ち主だが、時々感情的になると澄んだ目になる。常に前髪で右目が隠れており(時折髪の下に透けて見えるが、常に閉じている)、額には「貧」という文字の入った天冠(三角布)をつけている。右腕をいつもギプスで覆っており、その下には禍々しく夥しい漢字が刻まれている。
基本的に僻みっぽくネガティブな割に行動力に溢れている上、時折テンションが上がったり無駄に明るくなるという躁鬱傾向を持つ。下っ端の貧乏神としてはかなり優秀な素質の持ち主であるらしく、災いをもたらす力である「不幸エナジー」を数値的に市子に匹敵するほど持っている。極度の面倒臭がり屋に見えるが実はかなり優秀で、作中でも見えない部分で果たすべき仕事はキチンとこなしている。基本的には場を混ぜっ返して騒ぎを巻き起こすトラブルメーカーだが、妙に冷静な一面を持ち時折冷静かつ的確なツッコミを行なう事も多い。貧乳であることを気にしており、「貧乳神」と呼ばれると激昂する。100年近く牛乳を飲んでいたり、各種豊胸術を試しているが成果が出ている様子はない(本人談)。数々の貧乏神道具を所持しているが、全て個人負担で購入している。飲酒が好きらしく、作中でもボビー達と酒盛りをしたり一人で晩酌をしたりしている。
市子の学校に転入してくる際の名前は「貧保田 紅葉(びんぼだ もみじ)」(「貧困川」や「貧血川」などに変わることもある)。制服は指定のブレザーではなく古めかしいセーラー服を着用しており、市子と同じクラスに所属。下ネタ好きで、自己紹介の時に好きな体位を松葉崩しと答えようとしたが先生に遮られた。また、人間の女性と同じく生理があり本人曰く「軽い方」らしいが、実際はそうでもない様子。人間界に来た当初は川原で寝泊りしていた。様々な出来事を経て市子と信頼関係を築いた現在は彼女の家の押入れに居候している。歌が上手く、クラスメイトとカラオケに行った時には涙を誘うほどの歌唱力を見せた。山吹に対して上司として余り尊敬をしていない態度を取っているが、幼少期に彼女に説かれた「貧乏神の在り方」に感銘を受けたり、彼女の好きなアーティストのCDやグッズを送ったりしている(サボりがちだが)。
人間界で体を洗われると貧乏神の力を失ってしまい、性格も変わってしまう。そのため風呂に入ることを嫌っており、かれこれ3年は入浴していない。しかし銭湯を訪れた市子と嵐丸に体を洗われてしまい「裏紅葉」が出現、恵汰も気付かなかったほど綺麗になった上、クラスメイトらからも好感を得るほどの美しい女性となった。ただし、力を失ってから168時間以上が経過すると人間になってしまう上、“ヒトガタ”と呼ばれる憑依している人形から出られなくなってしまう。
当初は「人間」というものに対して期待をしておらず、市子の事も「標的」としか認識していなかった。自分の言葉に全く耳を貸さず、時に返り討ちに遭わせる市子に対してかなり敵対的だったが、市子の人間的な成長と良い方向への変化を観察するに従い態度が変化して来ており、山吹や福の神側が市子を拘束しようとした際には協力して戦ったり、発破を掛けて奮起させたりするなど、狙う・狙われるの関係から次第にパートナー・相棒とも呼ぶべき存在になってきている。独自の調査で市子の人生が仕組まれている事実に気付き、それからはあくまで彼女を導くスタンスを取るようになる。そのため以前と共通して自ら憎まれ役を買いつつ、叱咤激励を受けさせている。
出生には秘密があり、実は先代長の銀杏が戦いの末に切り離した碇の半分の力が神となって生まれた半身とも言える存在。そのため他の貧乏神よりも強い力を秘めており、普通の貧乏神なら一つで済む封印が右手だけでなく右目にも施されており、右目には「封」の文字が刻まれている。半身として生まれた紅葉の死は碇の死に繋がるという理由により、「碇を消滅させるために紅葉を消滅させる」という命が出たため萵苣に連れられて貧乏神界に戻る事になり、その際に市子の幸福エナジーを奪った。しかし実際は芝居であり、市子にメッセージを残し奪ったエナジーを熊谷に預け貧乏神界に帰還した。
貧乏神界に帰還後、仲間達と再会し黒百合に萵苣の動向を見守るように耳打ちをしている。儀式が行われる直前に市子が介入して来た際に、「助けて欲しい」と自身の言葉を市子に伝え、彼女と共に窮地を脱出するが、碇の襲来により黄泉送りとなる。しかし、それは「今の段階では碇(の一味)に勝てない」と判断した上での敗退で、自身と同じく黄泉送りとなった仲間を復活させるためにボビーを覚醒させ、現世での復活を果たした。
その後文化祭で再び碇の一味と対峙し、市子や仲間たちと共に対決する。市子と共に町の人々を神格化で神に変え、碇との最後の戦いに挑む。そして全てが終結した後、突如姿を消すが市子と最後の一騎討ちを終え、笑顔ながらに別れ、再び貧乏神として活動している。
12月22日生まれ、人型時は身長157cm、体重39kg。スリーサイズはB78/W58/H79、バストサイズはAAカップで、幼児化した市子と比べても引き分けるほどの貧乳。アニメでは左利き。人魂フォーム時は「モノノケフォーム」「ヒトダマフォーム」の2パターンあり、壁などをすり抜けられる「ヒトダマフォーム」に対し、「モノノケフォーム」では建物を破壊するほどの威力を持つ。
熊谷(くまがい)
紅葉の使い魔。一見すると、趣味の悪いテディベア。顔に縫い目が入っている。本作の原案である『帰って下さい。』内にも登場するが、容姿や性格(そもそも不明)ともに大きな変わりはない。
自立行動をし、喋らないが筆談によって意思疎通を可能とする。腹部の糸がほつれており綿がはみ出しているが、その腹中に紅葉の貧乏神道具を仕込んでいる(道具を使う際、紅葉は熊谷の腹に手を突っ込んで道具を引っ張り出す)。使い魔としてはかなりの実力を持っているようで、上司である山吹の使い魔をタイマンで撃破したことがある。相棒である紅葉を危険から逃すための捨て石になったり、自分をおざなりに扱う紅葉に呆れ家出した際も不良に絡まれていた少女を助けるなど、ハードボイルドで男気のある性格の持ち主。
紅葉同様に身体を洗われると愛嬌ある姿に変わり、喋りはしないものの「きゅ」などといった鳴き声を上げ、筆談をしなくなる。紅葉が市子らに体を洗われた際に熊谷もついでに洗われてしまい見違えるほどの姿となったが、ひょんなことからゴミ収集車の中に巻き込まれてしまう。しかし全身が汚れたことにより、通常の姿を取り戻した。
貧乏神界に帰還した紅葉の指示で彼女とは別行動を取り託された市子の幸福エナジーを市子に返却。市子を貧乏神界に案内するために、魂をヒトガタに移し人(自身の性格を表すような青年)の姿になる。冷静な判断で市子を導くが、ポジションは紅葉と同じである。
9月25日生まれ、身長60cm、体重は増えたり減ったりするために計測不能。
石蕗 恵汰(つわぶき けいた)
声 - 内山昂輝
市子のクラスメイト。出席番号15番。徳川埋蔵金を探しに行った両親の代わりに借金返済と4人の弟妹たち(後述)を育てるため、年齢を偽って複数のアルバイトをしている。そのため夜勤をすることも珍しくなく、学校では寝てばかりいる。貧しさを苦にしない、前向きで優しく家族思いな性格をしている。兄バカの気があり、下の妹弟達に甘い部分がある。それ故に銭湯で犬神が(紅葉を助けるためとはいえ)女湯に入り込んで追い返された時は、妹の裸を見られたと激怒し、彼をボコボコにしたことがある。作中でも比較的常識人の部類に入り、登場人物たちの奇行にツッコミを入れるツッコミ役であるが、金銭が絡むとボケに回る事がある。学校でイベントが起きた際には毎回といっていいほど商売を行なっている。両親に放ったらかしにされている状況は市子と似ているが、彼女とは違いあまり嫌悪感を持っておらず「下の弟や妹の事を考えたら居て欲しい」と述べている。道端で困っている人を助けるなど親切な一面を持つが、見返りを期待するなどちゃっかりした部分も併せ持ち、頭の中で謝礼を貰う想像をしていることが多い。苦労している影響か常に落ち着いた性格で、神々が引き起こす騒動の前でも涼しい顔をし冷静に判断するが、根は曲がった事が許せない正義感が強い性格の人物であり紅葉や撫子と同じく市子救出に参加したりしている。たんぽぽ編にて、誰もがスルーしていた紅葉の額に付いている三角布に書かれた「貧」マークについて指摘し、紅葉から「自分達は未来から来た」というハッタリを聞かされ、衝撃を受けたものの素直に信じている。
本人は自覚していないが整った容姿をした美形で、同年代と比べ大人びた容姿をしているが本人は「老け顔」と思い込んでおり、密かに気にしている。夏休みに市子に誘われ宙汰を連れて諏訪野の田舎に行こうとした際、言い争っている姿を主婦達に目撃され、「夫婦」と勘違いされた。また諏訪野と初対面した際、彼の友人からも「不倫夫」扱いされ一触即発となった。
アルバイトのために部活には所属していないが、幼少時にはサッカークラブに所属しておりサッカー部の同級生から「結構上手い」と評されており、時折助っ人を頼まれるなど現在でも高い運動能力を持つ。サッカーは現在も好きなようで、たんぽぽ編で大金持ちになった際にフットサルコートで汗を流していた。市子がたんぽぽ達に連れ去られそうになった際には、ボビーから借りた数珠で強化された脚力でサッカーボールをシュートし門(ゲート)を破壊して足止めしている。また体育祭の騒動で文車妖妃との戦いの際、紅葉から貧乏神道具である「脳内神経伝達物質活性化団服セット・飛璃雄殿夢光江(ピリオドの向こうへ)」を譲り受け、市子(中身はボビー)の応援を受けた事でパワーアップしそのまま撃退している。
市子に対しては当初から隣の席であったが「男子にチヤホヤされている女子」位の面識しか持たず、然程関心を持っては居なかった。自身が落とした生徒手帳を市子が届けに来た時「貧乏」を揶揄する発言をした彼女と大喧嘩をするが、弟の龍汰が助けてもらった際には素直に礼を言っている。その後は市子の複雑な(難儀な)性格を次第に理解したのか、彼女を友人として接するようになる。様々な出来事を経て市子を異性として意識し始め、彼女との交流や巻き起こる騒動を過ごし相思相愛の仲となった。しかし互いに相手が自分に好意を持っていると思っていなかったために、進展していなかったが幽霊の青木との邂逅で多少距離が縮まっている。後に自分の好意を告白しようとしたが、それを見咎めた碇によって市子に関する記憶を消されてしまう。だが皮肉にも射干の洗脳の対象にされず、貧乏神界突入前の市子に会ったことで彼女との記憶を取り戻し、自分の好意を告白した。
貧乏暮しであるが、プロフィールが示すように、その割には体格が良く、風呂場で石蕗の裸をみた嵐丸も恋愛を抜きに評価していた。
11月9日生まれ、身長180cm、体重72kg。血液型O型。
龍胆 嵐丸(りんどう らんまる)
声 - 戸松遥
市子のクラスに転校してきた、正義感に溢れた女子生徒。特技は空手で、将来の夢は経営破綻した実家の空手道場の再建。一人称が「俺」で男性的な名前、一本気で男勝りな性格と体格の良さ、晒を巻いた長ラン(学ラン)姿 のために男性同様の扱いを受けることも多く、クラスの女子生徒から絶大な人気を得ている。しかし本人は女性らしい容姿や格好をすることに密かに憧れている。牡丹からは初対面の際に「ゴリラ女」と言われてしまい、「ゴリ子さん」という呼び方が定着してしまった。
幼少の頃に母親を亡くしてからは父子家庭で育ち、師範である父親から空手を叩き込まれたお蔭で異常ともいえる運動神経・身体能力を持っており、マンション13階から転落しても生きているほどの頑丈な体をしている。かなりの怪力の持ち主で、作中でも紅葉から貸し与えられた貧乏神道具や桃央から譲渡された犬笛を破壊している。また登場する際には、必ず一昔前の決め台詞を叫んでいる。撫子によると国語の成績は悪いらしく、編入試験も「気合い」で乗り切ったと質問コーナーで本人が述べている。身体能力がかなり高めで神々とも互角に戦えるほどだが、幼少期に父親の特訓のせいで溺れてしまったトラウマにより泳ぐ事が出来ないカナヅチという弱点がある。また、歓迎会が開かれてカラオケに行った際に音痴である事が判明している。また本人によると家事が苦手らしい。
女性らしい恰好をすれば、かなりの美少女であり、道行く男性からも視線を向けられていた。後述のプロフィールからもスタイルがよく、梨香からは市子だけではなく嵐丸のこともコンプレックスの目で見られた。
市子のひねくれた性格を叩きなおそうと彼女に決闘を挑むも、大量の幸福エナジーを纏った彼女に勝てるはずもなく、見事惨敗してしまう。また、父・巌十郎とのいざこざに市子が介入してきた件を境に、市子に対して妙な友情を抱くようになる。その後市子の過去のトラウマを知り、自分は裏切らないと約束を交わす。紅葉ともそれなりの付き合いがあり、貧乏神であることも名乗られたが、嵐丸自身は宗教か何かだと思っている。恵汰には恋心を抱いている模様で、彼の前では普通の恋する女子になる。後に恵汰が誰を見ているのかに気付き、自身は身を引くような発言をし彼に発破をかけている。
射干の洗脳により市子に暴力を振るい拒絶するという愚行を行ってしまい、彼女との写真すら捨ててしまう。しかし市子の幸福エナジーで正気を取り戻し、自らが(洗脳されていたとはいえ)犯してしまった取り返しのつかない事態を後悔し市子の家に向かうが、彼女は既に貧乏神界に向かってしまっており謝罪する事が出来ず、何も出来ない自分にジレンマを抱えるようになる。その後は文化祭で市子と再会した際は土下座で謝罪し、再び和解を果たした。自身を洗脳し市子との縁を切った張本人である射干と対峙する。
全てが終結した後、紅葉と共に姿を消した桃央を忘れられずにいたが、その直後涙ながらに桃央と再会を果たした。その後は以前と打って変わって女の子らしくなり、女子の制服を着て髪をポニーテールにしている が、男勝りな所は変わっていない模様。
8月23日生まれ、身長171cm、体重54kg。血液型B型。スリーサイズはB89/W61/H87。
艶光路 撫子(あでのこうじ なでしこ)
声 - 神田沙也加
市子のクラスメイト。B組に在籍している紫苑は彼女の従弟。大財閥の一人娘であり、お嬢様らしくワガママかつ泣き虫な性格で、ある意味で市子と同じような境遇を持つ。背は低く、縦ロールの髪にうさぎのぬいぐるみに似た髪飾りをつけているのが特徴。小学生と見間違われる程の低身長かつ幼児体型であり、本人もかなり気にしている。牡丹からは初対面の際に「発育途上ロリータ」と言われ、それ以降は「ロリ子さん」と呼ばれている。
6歳の頃に恵汰と出会い、怪我をしそうになった所を助けられる。その際は名乗れないまま別れを告げてしまったがそれ以後ずっと彼に想いを寄せており、彼に近付く女性に嫌がらせを仕掛けたり、近付けないように工作していた(恵汰が「モテた事が無い」と言っているのはこのため)。恵汰の言葉を歪曲し一人で盛り上がるなど思い込みが激しい一面を持っている。忍術のような隠形・戦闘の術を得意としているが、それはこれら長年に渡るストーカー行為の賜物であり、その上身体能力がかなり高く仕込み手裏剣など忍具の扱いに長けている。恵汰と親しくなった市子、紅葉、嵐丸の3人に襲いかかるものの、見事に蹴散らかされた。その後、自身の誕生日会で恵汰に告白(プロポーズ)するも、率直で断られた上、幼少時に出会ったことすらも忘れられていた(これは本人が名前を名乗っていなかったため)。
16歳になると両親が決めた相手と結婚し、花嫁修業をするという艶光路家の仕来りに背き、恵汰に告白したことを母親に咎められている。恵汰に振られたことで一度は許婚の下へ向かうものの、追い掛けて来た市子や嵐丸のハッパを受けて吹っ切れ本心を見せ、以降は市子と嵐丸の友人になる。しかし射干の洗脳を受けたために、忍や嵐丸ともに市子を拒絶してしまう。市子の幸福エナジーで正気を取り戻した後、嫉妬と後悔が入り混じった複雑な感情を抱くようになるが、文化祭での和解を経て割り切るようになり、市子と恵汰の幸せのため身を引く。自身を洗脳し市子との縁を切った張本人である射干と対峙する。
最終回では妹(後述)がいたことを初めて知り、驚愕する。
他の主要人物と比べ原作での登場が遅く、アニメ版本編では未登場回に毎回モブに紛れて出演しており、台詞があるのは基本的にCパートのミニコーナー「撫子が!」のみであったが、第9話にて初めて本編でのセリフが付き、第13話では1カットではあるが顔出しでの出演も果たした。
6月18日生まれ、身長145cm、体重36kg。血液型A型。スリーサイズはB71/W52/H72。
大門 忍(だいもん しのぶ)
撫子の執事。撫子が幼い頃から両親に代わり仕えている。秀麗な容姿のイケメンだが、極度のロリコンで主である撫子は勿論のこと、恵汰の妹達も対象になっている。幼児体型にコンプレックスを持つ撫子に対して神経を逆撫でする発言が多く、作中でも彼女の使用した下着の種類の把握や一日の生活を盗撮するなど、やりたい放題であり毎回のように制裁を受けているが、まったく懲りる様子が無い。しかし執事としては優秀であり、家事全般だけでなく護衛役等を幼少の頃からこなしており、その身体には撫子を護るために受けた傷跡が刻まれている。撫子の想い人である恵汰に対しては名前の後に僅かに遅れて「様」を付ける等、恵汰を嫌っている節を見せており、恵汰に化けた雲外鏡が撫子に抱きつかれた姿を目撃した際は不満を露にして斬りかかっている。
射干の洗脳を受けたことで撫子と同じく市子を拒絶するようになるが、市子の幸福エナジーで正気を取り戻した。異変の真相に気づかなかったものの、ジレンマに苦悩する撫子の身を案じていた。文化祭で異変の真相を知った後、自身を洗脳し市子との縁を切った張本人である射干と対峙する。
撫子同様、他の主要人物と比べ原作での登場が遅く、アニメ版での登場は基本的にCパートのミニコーナー「撫子が!」のみとなっている。
2月13日生まれ、身長179cm、体重68kg。血液型A型。
懋毘威(ボビー) / スターチス・ボビー
声 - 川原慶久
日本全国を巡り、悪霊退治の旅をする黒人の僧侶。本来は神をも凌駕するほどの霊力を有しているが、ドが付くほどの好色かつ変態な性格が禍して、力が抑えられており、欲望が巨大化した時のみ本領を発揮できる。通常時でもそれなりの霊力は使用可能で、市子に貧乏神と戦えるアイテム「蘇民将来」を与えた。
金銭には常に困っている様子だが、最近は酒屋の配達のアルバイトを始めた模様。話が進むにつれ、桃央とつるむ事が増えている。また、市子や紅葉との騒動に巻き込まれることが多いため、一応「仲間」として扱われることもある。セクハラの嫌疑で度々逮捕されてもすぐに脱獄することから「仏女津市の繋がれざる男(ミスター・アンチェイン)」の異名を持っている。また三日間女子との接触をさせないと、肉食獣(ニクヲショクスジュウ)になる。
碇の仲間である棗の襲撃でたんぽぽと桃央が抹殺されたことをきっかけに自ら武者修行に励んだ 後、市子の自宅に訪れ碇の一味による異変を伝えた。紅葉救出のため市子や熊谷と共に貧乏神界へ向かうも、沙羅と更紗の襲撃の際に彼女らの胸目当てで襲ったことで黄泉に転落する。合体し巨大化した沙羅と更紗に圧倒され一度は敗れるが、紅葉の策略によるハーレム作戦で復活を遂げ、黄泉送りにされた神を復活させる大きな要因となった。
3月19日生まれの38歳、身長193cm、体重90kg。血液型B型。アメリカ国籍。
犬神 桃央(いぬがみ ももお)
声 - 下野紘
紅葉が神界から助っ人として呼んだ犬神。紅葉を「紅葉お姐様」と呼び慕うドMキャラ。右目が青、左目が緑色のオッドアイ。鼻が普通の犬の倍以上非常に良い。普段は人間の姿をしているが、快感が一定の域に達すると犬神の真の姿に変身することができ、その姿はチワワのような小型犬である。また再び快感が一定の域に達すれば人間の姿に戻ることが可能。更には快感が最高潮に達すると「絶頂フォーム」となり、赤い毛並みを持つ巨大な犬の姿に変化する。首に巻いているマフラー状の布を縄に変化させ、自らを亀甲縛り状態にする事が出来る。また、「ヒートモード」になると赤髪に変わり、サディストに変貌する。
当初は紅葉の指令で人間界に赴き、彼女に協力して市子を陥れようとした。しかし諏訪野から贈られた手紙を大切にする姿や手紙を入れた箱がハウスクリーニングの手により誤ってゴミ捨て場に捨てられてしまい、必死になりながら探す姿を見て紅葉が言っていた事と違う様子に幸福エナジーを奪う事を断念した。その後ある事が切っ掛けで元の姿に戻り、ブチ切れた市子の攻撃を受けてからは彼女を「市子お姐様」と呼んで慕うようになる。また、嵐丸と一戦やり合ってからその打撃の威力に惚れ込み、彼女を「学ラン娘」と呼び慕うようになり、嵐丸からは気味悪がれているが後に協力関係を築き、必殺技を習得させた。ボビー同様の巨乳好きでもあり、作中では一二を争う変態だが常識的な感性と思いやりを持ち合わせており、居なくなったボビーを心配したり、悩む嵐丸に相談に乗ったりなどしている。紅葉とは幼少時に出会い、自身の素質を見抜いていた紅葉に心から恩威を感じている。
碇の仲間である棗の襲撃に遭い対抗するも、天之尾羽張の攻撃で致命傷を負い敗れる。その後は黄泉送りとなったところをボビーやたんぽぽと合流する。ボビーの活躍によって黄泉から脱出し、嵐丸と再会した。
9月24日生まれ、人間の姿をしている際は身長177cm、体重72kg。
タマ
声 - 森綾香
市子が自宅マンション前で拾った子猫。元々は紅葉の作戦のために利用されただけなのだが、福の神アイテム「福助ハ吹ク 福ノ吹キ矢」で伊吹の幸福エナジーを受け猫の神「招き猫」に変化し、市子の護衛役となりサポートするようになる。伊吹が誤って幸福エナジーを与えすぎたらしく、このアイテムを使わずとも自由に招き猫化することが可能。
主人である市子を慕っているが、紅葉に対しては手酷く扱われたせいか嫌っている節がある。しかし紅葉の使い魔である熊谷とはそこまで仲は悪くなく、熊谷が山吹の使い魔・洎夫藍との戦いでボロボロになった際には涙目で駆け寄るなど、むしろ彼に好意を寄せている。番外編で早く大人になりたくて、紅葉にスルメいかと引き換えに成長をさせる貧乏神アイテムを貰い使用するが、市子のようになりたくてアイテムを使い過ぎ、巨大な招き猫になってしまった(後で元の姿に戻った)。
碇の一味による異変が起きた際には、孤立する市子の数少ない味方となっていた。紅葉救出のため市子や熊谷と共に貧乏神界へ向かう。貧乏神界に着いた時は、神界の霊気によって大きくなっていたが、仏女津市に帰還した後は元の小ささに戻った。
7月19日生まれ、通常時は身長20cmほど、体重600gほど。招き猫時は身長92cm、体重13kg。
貧乏神
山吹(やまぶき)
声 - 井上喜久子 / 友永朱音
紅葉たちの上司にあたる貧乏神の長。ゴスロリの風貌をした美人(ただし紅葉たちと同様に貧乳)。紅葉に人間界へ行くよう指令を出した人物。市子の予想以上の強大さに、一度は紅葉に撤退を命令した際は意地になった彼女に突き返されたが、普段はやる気のない紅葉の高揚振りには驚いていた様子。
貧乏神界の長老曰く「キャリア組」のエリートであり、現場の苦労を知らぬまま高い地位についた口らしい。一線を引き現場の苦労を知らない上司(先代達)と、言う事を聞かない部下(主に紅葉)の板挟みにあい振り回されるという典型的な中間管理職タイプで作中でも屈指の苦労人。自分と同じ長である疫病神と死神の友人がおり、仕事の相談や愚痴を聞いてもらっている。普段は真面目で大人しくナイーブな常識人だが、一度怒らせると手が付けられず、紅葉すら恐怖心を抱くほどで、かつて山吹を怒らせた貧乏神は一瞬で神の力を失ってしまったらしい。また、人間界のビジュアル系バンドの大ファンでもあり、外出を拒んでいるため、部下(紅葉もしくは黒百合)に頼みグッズなどを購入している。身長は自由自在に変えられるために規定がないが、長い年月を経るとエナジーも膨大になるため身体が大きくなり、通常時は4〜5mほどの巨体で、紅葉の代わりに学校に現れた際は巨体のままで現れていた。「ヒトダマフォーム」になった時は、他の貧乏神と異なり巨大で「貧」の文字には「MINI」と書かれている。
仏女津市の異常発生に伴い綾目と共に福の神界へ赴くが、碇の仲間である棗の策略に嵌ってしまい消息不明となる。
10月6日生まれ。
黒百合(くろゆり)
声 - 白石涼子
片眼鏡にメイド服を着た貧乏神。関西弁で話し、一人称は「ウチ」。左足をギプスで覆っており、「貧」という文字の入ったエプロンを着用している。
幼馴染でもある紅葉のことを好いておらず、ライバル心を燃やしている(幼少期に紅葉からオモチャにされた事が主な原因)。山吹の指令により市子のもとへ訪れるが、市子と紅葉の料理対決に巻き込まれてしまう。なりゆきで市子の料理を口にしてしまい、あまりの不味さにヒトガタが粉々になりそのまま昇天してしまった。そのトラウマで拒食症になってしまっていたが、恵汰の持っていた弁当を食べたことで克服した。その後はカバー下などで恵汰に惚れたような様子を見せている。
儀式の時には萵苣が碇から渡された道具によって洗脳されるが、紅葉のエナジーを得た市子によって元に戻る。黄泉の国にいた道祖神の力で人間界に来てしまい、棗に抹殺されていたはずの綾目と再会し、仲間と共に黄泉醜女を退治した。
8月28日生まれ、身長159cm、体重40kg。スリーサイズはB79/W59/H81。
綾目(あやめ)
死に装束を着た貧乏神。紅葉同様、「貧」と書かれた三角巾を着用しており、右足をギプスで覆っている。「ねえ」という合いの手を入れて同じ台詞を繰り返すのが口癖。神の種族に詳しい。貧乏神道具の他、チェーンソーを武器として使う。
楓と杏子を引きつれ、紅葉の現状と市子の可能性を調査するために人間界へやって来た。彼女ら三人に紅葉、黒百合を加えた五人は幼少時からの友人同士の仲である。他の四人より一般常識を弁えているために普段は仕切役的な立場に立っているが、実は紅葉に負けず劣らず過激でサドっ気のある性格の持ち主であり、怒ると仲間達が泣いて怖がるほどのキレっぷりを見せる。また市子同様、壊滅的な料理の腕を持つ。
仏女津市の異常発生に伴い山吹と共に福の神界へ赴くが、棗の襲撃に遭い浜菊共々抹殺されてしまい、その後は黄泉送りとなる。超ボビーのセクハラ行為に遭った沙羅更紗の力によって人間界に来てしまい、よみがえることができた。たんぽぽと共に自分を黄泉送りにした棗と闘う。
10月2日生まれ、身長160cm、体重40kg。スリーサイズはプロフィールの欄に「それを聞くことに何の意味があるの?」と書いてあるため不明。
楓(かえで)
杏子(あんず)
銀杏(いちょう)
山吹の前任の上司で、山吹以上に巨大な貧乏神(これはエナジーの影響によるもの)。普段は老婆の姿をしているが、自ら若返ることができる。長の座を山吹に渡して以降は隠居生活を送っており、ゲームをやったりしている。相当長く生きているらしく現長である山吹の事を「300年足らずしか生きていない小娘」と評し、彼女すら知らなかった市子の前世であるかんなと、その恋人の碇の素性を知っていた。碇とは浅からぬ因縁を持ち、山吹の報告で碇が生きていることを知ると厳重体制を命じた。
市子の前世であるかんなとは旧知の仲であり、彼女が自身の幸福エナジーを他者に分け与える旅に出るキッカケとなった張本人。本来はかんなの幸福エナジーを回収する予定であったが、彼女の人の良さを見て自身の幸福エナジーを分け与える御守を預ける。幽閉から脱走した花菱を捕えるために苧環と共にかんなと碇の所に訪れる。かんなと花菱の力を手に入れ神格化した碇を止めるために業徳の熊手を使い、かんな・花菱・碇の半分の魂を三つに取り出した。後に碇の半分の魂を使い紅葉を生み出した。
かんなに花菱を捕まえた暁に碇の不幸エナジーを取り除くように頼まれていたこともあり、あくまで「碇の抹殺」ではなく、「碇との和解」を望んでいた。碇の一味が貧乏神界に訪れた時には、棗と射干の不意打ちによって重傷を負う。
萵苣(ちしゃ)
特徴的な眼帯をつけた小柄な貧乏神。紅葉たちの先輩で、人間界でのエナジーの全体量を把握する仕事を行う上司。真面目で誠実だが惚れやすい性格で、興奮すると鼻血を出す。
実は裏で碇と繋がっており、彼の策略に協力している。また、秘密裏に紅葉の抹殺を行うために「碇を消滅させるために紅葉を消滅させる」という命をでっち上げ帰還させた。貧乏神界に帰還後、銀杏に儀式を実行させようとするが市子達の乱入により失敗し、焦りから綾目が死んだ事を暴露してしまう。自身の裏切りが露呈し周囲から追い詰められるが、碇から渡された道具で貧乏神達を洗脳し、異剣・天羽々斬(アメノハバキリ)を駆使してまで紅葉を亡き者にしようと画策する。しかし、紅葉のエナジーを得た市子によって阻まれてそのまま捕らえられた。
5月11日生まれ、身長147cm、体重36kg。スリーサイズは、B71/W50/H75。
蘇芳(すおう)
福の神
伊吹(いぶき)
声 - 遊佐浩二
便所に宿る八百万の神・便所神(出産や育児の守り神)。見た目は人間とさほど変わらないが、頭部はとぐろを巻いたもの。ネガティブ思考で自虐的になりやすい性格で、その根暗ぶりは本人の外見によって今まで周囲から受けた仕打ちに起因している模様。一度、稲荷神の神使の柚子に「みんなが自分をウ○コと呼ばないようにしてほしい」と頼んだのだが「そんなの無理」と断念された。ネガティブゆえに口癖は「死のう」。紅葉とは知り合いのようだが、市子には「紅葉との関係はない」と嘘をつき秘密にしている。
5月26日生まれ、とぐろ部分を含め身長203cm、体重61kg。
たんぽぽ
魔女のような服を着た眼鏡の福の神。両手にはめたネコのような人形を用いた腹話術で会話している。また、その人形を武器にし格闘術を行い攻撃する。市子や金色姫と同じく巨乳で、そこから隠し持つ武器を取り出すことも出来る。一人称は「ボク」(腹話術時)もしくは「私」。「人間の不幸を屁とも思わない」という福の神の中では異端存在であり、そのために暗殺稼業を含む「普通の福の神には出来ない厄介仕事」を上層部から命じられる役割を担っている。異常ともいえる狂暴かつ残忍な性格をしており、他の福の神仲間からも危険視され疎まれている。
幼少時は人間に幸福をもたらす福の神として真っ当に活躍していたが、救った人間が私欲に溺れ、破綻していく姿を目の当たりにしてしまう。これが原因で人間を救うことを止め、現在の冷酷非道な性格となり、腹話術で会話するようになる。心の底では自分のせいで破滅した(と思い込んでいる)人間のことを忘れておらず、私利私欲に走る人間を生み出すのではないかと、人間を救うことを恐れ拒んでいる。そのため謝礼を受けると激しく動揺してしまう。福の神の中でも「異端」とされているが実際には「落ちこぼれ」で、「人間を幸せにしない」のでなく「幸せに出来ない」のが真実であり、それを示すように幸福エナジーも約十万ほどしか保有していない(紅葉曰く「人間十人分」かつ「福の神としては極端に少ない」)。市子と紅葉の対決に敗れた後、今までの行いを後悔し正気を取り戻す。その後は神界に戻らず、金色姫と共に人間界に暮らすようになる。昼間は専らパチンコをしているようで、有り金をスった際に出会った金色姫に集っており、その姿を見た紅葉からは「ヒモが居る」と言われている。
人間界での暮らしを通じ徐々に更生していくが、碇の仲間である棗の襲撃により金色姫を失い、敵討ちを兼ねて抵抗するも天之尾羽張の攻撃で致命傷を負い敗れる。後に黄泉送りとなったところをボビーや金色姫、桃央などと合流する。黄泉の国から脱出するために、ボビーのやる気を出させる手助けをした。黄泉から脱出して人間界に来た時は、綾目と共に棗と闘う。
12月24日生まれ、身長164cm、体重52kg。スリーサイズはB98/W61/H87。
金色姫(こんじきひめ)
マフラー、ニット帽を被った蚕神(生糸・繊維産業の守り神)。生真面目な性格で、東北弁のような訛りがある。一人称は「オイラ」。全身に糸を纏い、普段はつなぎ服を着ているように見せているが、この糸を用いて変身することが可能。また神力を封じたり、連中をまとめて拘束することもできる。
たんぽぽのストッパー役として人間界を訪れ、福の神側の裏工作と市子捕獲に動いていた。実は幼少時にたんぽぽと出会い、彼女の酷な過去を見てきた最大の理解者。市子とその仲間たちの対決後、人間を救えることが出来ないたんぽぽを受け入れ「一人で全てを抱え込ませない」と約束した。その後はたんぽぽと共に人間界に暮らし、自分達の神社を立てる目標を掲げる。初心な一面を持ち、性的話題になると顔を赤らめて恥ずかしがる様子を見せる。また巨乳の持ち主なのだが、その話題はあまり好きではない。ボビーに襲われかけた経験がトラウマになっており、彼の姿を見ると強い拒絶反応を見せている。いくつものバイトを掛け持ちし 生活費を稼いでいるようだが、たんぽぽがギャンブルをするせいもあり生活が楽にならない模様。
たんぽぽと共に平穏な日常を過ごしていたが、碇の仲間である棗の襲撃に遭い抹殺される。後に黄泉送りとなったところを懋琵威やたんぽぽ、桃央などと合流する。たんぽぽと同じく懋琵威のやる気を出させる手助けをした。黄泉から脱出して人間界に来た時は、黄泉醜女と闘う。
3月7日生まれ、身長164cm、体重54kg。スリーサイズはB100/W61/H88。
金山彦(かなやまひこ) & 金山姫(かなやまひめ)
ロリータ・ファッションの金山神。共に大食いで、普段は肥満体型をした巨漢女性の姿をしているが、口から武器を取り出すことで華奢な美少女へと変化する。ショートヘアの金山彦に対して、金山姫はロングヘアーで金山彦に比べ人情を持ち合わせている。
両者とも金色姫同様、福の神側の裏工作と市子捕獲のために人間界を訪れた。たんぽぽのストッパー役として同行するも、彼女と関わりを持ちたくないゆえに口出しをしないようにしている。市子とその仲間たちの対決後は人間界に留まるハメとなり、そのまま取り残されている。番外編で登場した際に、金色姫に「穀潰し」と言われている事から食事関係は彼女の世話になっている模様。後に碇の仲間である棗の襲撃を受け黄泉送りとなっている。黄泉から脱出して人間界に来た時は、黄泉醜女と闘う。
金山彦は2月13日生まれ。金山姫は2月14日生まれ。ぽっちゃりフォーム時は身長238cm、体重297kg。ロリっこフォーム時は身長149cm、体重40kg。
付喪神
九十九木 牡丹(つくもぎ ぼたん)
かんなの遺品であるリボンに宿った付喪神。ツインテールのボクっ娘。お転婆かつ活発明朗な性格で、家事全般が得意。言いたい事をハッキリ言う一面を持ち、嵐丸や撫子の怒りを買っている。付喪神化する以前、生前のかんなを見守っていた過去を持つ。
市子をかんなの生まれ変わりだと信じ、再びかんなに出会うべく碇の指示に従い、市子を生贄にかんな復活のため暗躍していたが、葛藤の末に改心。その後、自分に身体(ヒトガタ)を与えてくれた碇の存在を教えようとした直後、それを見咎められ処罰される。碇に御魂を破壊されるが市子の涙に伴い修復され、御魂はタマの首輪につけられ保護された。文化祭での碇襲撃の時に市子が雲外鏡から預かった「物質入魂板 命☆紅」で御魂をかんなのりぼんに当てたことで復活した。
11月7日生まれ、身長153cm、体重42kg(ヒトガタを手に入れたのは9月1日)。スリーサイズはB85/W57/H83。
雲外鏡(うんがいきょう)
妖の正体を暴く力と人間の過去を呼び出し、真実を写し出す能力を持つ照魔の鏡の付喪神。巨大な鏡を肩掛けバッグのように肩にかけており、映した相手の好きな者や苦手な者の姿に化ける事が出来る。牡丹からは「鏡さん」と呼ばれている。比較的常識人であり、他の付喪神達の挙動にツッコミを入れている。喋り方が古風であり、一人称が「妾(わらわ)」。
牡丹による騒動の際、撫子に敗北した。その後は結局処分され黄泉に送られていた。黄泉の国から脱出するために、市子に化けて懋琵威のやる気を出させる手助けをした。脱出後は、黄泉醜女を倒していく。
1月21日生まれ、身長147cm、体重37kg(ヒトガタを手に入れたのは9月4日)。スリーサイズはB72/W54/H75。
鈴彦姫(すずひこひめ)
祭事に用いられる神降ろしの鈴の付喪神。黒の長ランを着込んでおり、その見た目は嵐丸に似ている が、中身は女性版懋琵威のような性格で嵐丸と撫子にセクハラまがいの行為を行ない、魂を抜かれた市子にも発情する素振りを見せている。牡丹からは「鈴さん」と呼ばれている。サメのような鋭い歯を持っており、嵐丸からは「キバ女」と呼ばれている。一人称は「ウチ」。
牡丹による騒動の際、嵐丸に不意を突かれ敗北する。その後は結局処分され黄泉に送られていた。黄泉の国から脱出するために、懋琵威のやる気を出させる手助けをした。脱出後は、黄泉醜女を退治する。
3月28日生まれ、身長は175cm、体重60kg(ヒトガタを手に入れたのは9月6日)。スリーサイズはB94/W62/H90。
文車妖妃(ふぐるまようび)
その他の神
水江 浦島子(みずのえ うらしまこ)
声 - 小野友樹
「浦島太郎神」という長寿と縁結びの神様。紅葉の友人でもある。顔は人間と変わらないが、それ以外の身体は海亀そのもの。妻の乙姫(おとひめ)には頭が上がらない様子。たびたび紅葉に協力している。
2月28日生まれ。
花梨(かりん)
苺(いちご)
鉄砲狐(てっぽうぎつね) / 柚子(ゆず)
ミサキ神
屋島の太三郎狸(やしまのたさぶろうだぬき) / 蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)
淡路の芝右衛門狸(あわじのしばえもんだぬき) / 芝右衛門明神(しばえもんみょうじん)
佐渡の団三郎狸(さどのだんざぶろうだぬき) / 二つ岩大明神(ふたついわだいみょうじん)
碇の一味
碇(いかり)
本作の黒幕で、市子の人生を裏で仕組んだ張本人の1人。恋人であったかんなの復活を願い暗躍している。過去に貧乏神の先代長である銀杏と戦った事があり、彼女からは「神界の歴史の膿」と評されている。
元々は生まれながらにして大量の不幸エナジーを持ったただの人間だった。かんなとは彼女が山菜狩りをしていたときに出会い、傷だらけで倒れていたところを彼女に家まで連れて行かれた。最初は自分といると不幸が伝染るからと拒絶していたが、かんなに「ずっと一緒にいる」と言われてからは同居するようになった。花菱が現れた時は、かんなを守るために花菱の食い止めをしていたが、圧倒されてしまい彼女の不幸エナジーを与えられて死にかけていたが、自分を守るためにかんなが幸福エナジーをすべて与えたことで神格化してしまう。業徳の熊手を駆使して花菱の力まで自分のものにしたが、銀杏によってかんなと花菱・自分の半分の魂を奪われた。数百年後、かんなの生まれ変わりである市子を神にさせて、仏女津市を神格化させて永遠にかんなと二人でいることを目的にし、市子に大量の幸福エナジーと吸収する力を与えた。
貧乏神界襲撃時に銀杏と再会するが、銀杏の説得を拒絶し決別した。人間界襲撃時は、市子と一対一で闘うことになる。
1月22日生まれ。
棗(なつめ)
碇の仲間である悪神の一人で、古来より人に仇なす荒ぶる夜刀神。単刀直入に言わなければ気が済まない体育会系の巨乳美女で、攻撃的な性格をしているが、悪神であるにも関わらず律儀な一面を見せる。また、「性格は不器用」と自称しているが、前述の性質から言ってはいけないことを言ってしまったり、記憶力がないこともあるため、実際はかなり頭が悪い。両目の下にほくろが一つずつある。一味の中では特攻隊を務めており、蛇と天之尾羽張を使い攻撃する。
萵苣同様、碇に心酔しており、碇の陰謀を実行するため、仏女津市に暮らす神を狩り抹殺していた。人間界襲撃時は、たんぽぽと綾目と闘うことになる。
7月31日生まれ、身長172cm、体重60kg。スリーサイズはB103/W63/H90。
射干(しゃが)
碇の仲間である悪神の一人で、縁切り神。かなり性悪な性格をした少女で、他人をおちょくるのが好き。人の「縁」を操り、「縁切り」することで人々を心理的に追い詰める。廓言葉で喋る。自身の職能により「関係」に関して失望していることと、人間を見下していることもあり、孤独を好んでいる。市子の人生を裏で仕組んだ張本人の1人で、市子の辛い人間関係は全て当人の能力によって引き起こされたものである。天之魔返矛を使う。
碇とは利害の一致で手を組んでおり、内心では彼をも見下している節を見せているが、報酬を手に入れるために市子の縁を切っていた。人間界襲撃時は、嵐丸・撫子・桃央・忍と闘うことになる。
1月8日生まれ、身長150cm、体重42kg。スリーサイズは「それを知りてぇ理由がわからない」と言っているため不明。
沙羅(さら) & 更紗(さらさ) / 沙羅更紗(さらさらさ)<巨大化時>
碇の仲間のメンバーで、姉妹の道祖神。姉の沙羅は自分の美貌に鼻をかけるナルシスト。妹の更紗もナルシストだが毒舌で姉を嫌っているらしく、沙羅を侮辱しては激しい姉妹喧嘩を繰り広げるのがお約束。息があったコンビネーションと、別の空間と繋がった異空間を作り出す能力を持つ。また合体して巨大化することができる。
市子達の足止めを頼まれていたが、ボビーのセクハラ行為に遭い共に黄泉に転落した。人間に黄泉送りにされた屈辱を晴らすため巨大化しボビー達を圧倒するが、ハーレムパワーで進化した超ボビーのセクハラ行為に遭い自身の力によって黄泉から脱出するが、棗が殺めていた神達までよみがえらせてしまう。人間界襲撃時は、黄泉醜女を召喚した。
沙羅は11月24日生まれ、身長178cm、体重63kg。スリーサイズはB95/W66/H93。更紗は7月27日生まれ、身長179cm、体重62kg。スリーサイズはB95/W66/H94。
秦庵高校の関係者
艶光路 紫苑(あでのこうじ しおん)
声 - 日野聡
仏女津市立泰庵高校1年B組の生徒、撫子の従弟。大演技がかった口調とウェーブのかかった長髪が特徴の軟派。ソフトテニス部に所属しており、同じクラスの剛狸原とは中学生時代からのライバル同士。パワーでは彼に劣るものの、サーブなどの技術は非常に優れている。自称「テニス部の王子様」(ソフトテニス部所属だが)。見事なカットサーブを披露するも、紅葉の人外的なプレーに翻弄された。テニス勝負の後、紅葉限定の女性恐怖症となった。テニスコートが壊れ、試合続行不可能となったため、市子が言った『坊主になってやるわよ、王子が!!』という罰ゲームは免れた。
12月24日生まれ、身長179cm、体重69kg。血液型AB型。
剛狸原 柳次(ごりはら りゅうじ)
声 - 杉田智和
仏女津市立泰庵高校1年B組の生徒。ソフトテニス部所属。艶小路と対照的にゴツすぎる外見の持ち主で、むしろゴリラそのものの男性(市子曰く「UMA」)。モノローグでは普通に喋るものの、実際には口からは「ウホ」の言葉しか出てこない。典型的な筋肉質で、強い筋力に任せたパワフルなプレースタイル。全力のスマッシュを市子に当てたことで報復に遭い、テニス勝負の後は桜市子限定の女性恐怖症となった。
12月24日生まれ、身長207cm、体重115kg。
丹下 茜(たんげ あかね)
声 - 原島梢
市子のクラスメイト。ギャル3人組の一人で、リーダー的存在。市子を痛い目に遭わせようと廃墟に拉致した際、倒壊に巻き込まれるが嵐丸に救われる。以後、嵐丸に好感を抱いており、気にかけている。実は市子と同じようなひねくれ精神の持ち主で、嵐丸に憧れを抱くようになったことを自覚していなかった。クラスメイトとのパーティ中、嵐丸への好意をステージで主張しようとしたが、結局主張できずに窓ガラスを突き破ってパーティを後にした。その後は何故か竜胆道場の門下生になってしまい、休日に山篭りをし、熊と戦って怪我をしている。しかし山篭り中は嵐丸と二人っきりな為、茜本人は満足している模様。
4月18日生まれ、身長163cm、体重50kg。血液型A型。スリーサイズはB84/W58/H85。
長沢 愛(ながさわ あい)
声 - 長田美雪
市子のクラスメイト。ギャル3人組の一人。金髪と黒髪のプリン髪。家の自慢をする撫子を嫌っている。嵐丸に好意を寄せる茜に呆れることが多い。
6月1日生まれ、身長160cm、体重47kg。血液型o型。スリーサイズはB80/W56/H83。
小林 魅沙(こばやし みさ)
根津 裕子(ねづ ゆうこ)
鈴木学(すずき まなぶ)
津久田 仁(つくだ じん)
声 - 後藤ヒロキ
ぽっちゃりした体型でゆったりとした性格の市子のクラスの担任。最初は言うことの聞かない生徒たちに注意をしていたが無視され続ける。後から「それがこのクラスやり方なんだ」と言い生徒が行う行動に納得してしまう。
5月2日生まれ。
桜家関係者
桜 一馬(さくら かずま)
市子の父親にして、アメリカの大人気ロックバンド「ザ・ワイルド・ホーセス」のフロントマン。多忙で家庭を疎かにしてしまっていたが、市子を溺愛している。かなりのヘタレ。もうすぐ40代だが若々しい容姿をしている。若い頃に高校を中退しギター一本でアメリカに渡るなど破天荒な一面を持ち、妻の詩織とも路上で歌っていた時に出会った。そのまま意気投合し同棲を始め、数年後に入籍し市子を授かっている。市子が生まれたすぐ後に妻共々成功を収めたが、本人は「訪れた幸運が何時まで経っても終わらないのは怖い」と今の人生に対して抵抗を持っている模様。
前述の通り人生の成功者とも言えるが、一馬本人は「普通の生活」を望んでおり、バンド来日のツアーで日本を訪れた際に自身の故郷であり市子が住む仏女津市を開催地に選んでいる。ライブ前に市子に会いに行き、アメリカに連れて行こうとするが両親を嫌っている彼女からは当然の如く拒絶されてしまう。その後ライブチケットを渡すために紅葉達の協力の下にいくつか作戦を実行するが、全て失敗。意気消沈していた所に紅葉から渡された貧乏神道具「あなたが望んだ夢ェ~」を装着し「理想の家庭」の夢を見てそのまま眠り込んでしまいライブ当日まで目を覚まさなかった。その後、夢の中に潜入して来た市子と互いの本音を言い合ってようやく「愛している」という言葉を伝え、誤解を解くことが出来た。
神界の道具である「要石」を身に着けており、そのために市子に幸福エナジーを吸収されなかった。「誰かに貰った」との事であるが記憶を操作されているらしく、この当時の出来事を覚えていなかった。市子の人生の裏に黒幕が潜んでいることを紅葉が気付く切っ掛けを作った人物。
5月1日生まれ、身長181cm、体重75kg。血液型B型。
桜 詩織(さくら しおり)
市子の母親。夫同様、多忙で家庭を疎かにしてしまっていた。撫子も知っている宝石ブランド「Bloomin'」のオーナーで現在はヨーロッパで仕事をしている。実家は会社経営をしていたが破産してしまい、自身も小さなデザイン会社で働いていた。そんな時に路上で歌っていた一馬と出会い、意気投合しそのまま同棲を始め数年後に籍を入れている。その後は市子を授かり、自分の仕事が認められ現在に至る。実業家として成功した後差し押さえられていた生家の屋敷(北海道函館市の旧函館区公会堂がモデル)を取り戻し、諏訪野を始めとした使用人たちを雇うようになった。一馬と同じく「要石」を身に着けている。また、市子の性格と容姿は詩織譲りらしい。夫を「一馬くん」と呼んでいる。
最終回では夫と共に帰国し、娘に彼氏が出来たと知って、夫婦共に恵汰に殺意を見せた。
11月25日生まれ。
諏訪野 菊之進(すわの きくのしん)
声 - 中博史 / 同左
市子の執事。4年前に妻を亡くし現在は独り身。市子が生まれた頃から面倒を見ており、彼女の良き理解者。かなり天然な行動をするところがある。ずっと市子の傍にいたせいで幸福エナジーを吸われてしまい、不幸エナジーによって心筋梗塞を起こして倒れてしまうが、緊急手術中に市子の幸福エナジーを受け回復。市子の計らいで職を辞し、その後すぐに再婚した。現在は地方で現妻の菫とともに2人暮らしをしており、市子とも手紙のやり取りをしている。
夏休みに市子がやって来るが、恵汰が宙汰を連れてやって来たため勘違いを起こし、一触即発の事態になる。恵汰に突っかかってばかりであったため、市子を怒らせてしまうが恵汰と話し合って和解し彼女に謝罪をしている。しかし、稽古に使用する丸太に恵汰の写真を貼ったり、自ら稽古に連れ出している。
10月5日生まれ、身長179cm、体重69kg。血液型A型。
石蕗家
石蕗 梨香(つわぶき りか)
声 - 河原木志穂
石蕗家長女。14歳、中学2年生。石蕗家の家計や家事を担っており、兄弟の母親的存在。作中唯一と言ってよいほどの常識人。市子が初めて石蕗家を訪れた際金で全てを解決しようとする彼女を見て、それ以降快く思っていない。しかし再び市子が訪れた際は余りの変わり様に驚きを隠せずにいた。スタイル(特に胸囲)が良くない事について、密かにコンプレックスを抱いており、市子と嵐丸のスタイルを僻んでいるが、それだけに撫子を見て安堵したこともある。学校の成績は優秀らしく、1科目とは言え学年一位を取っている。作品後半では頬を赤らめて兄を想う姿が多くなり、ブラコンな面が強調されている。
10月31日生まれ、身長152cm、体重40kg。血液型A型。
石蕗 龍汰(つわぶき りゅうた)
声 - 下田麻美
石蕗家二男。小学生のわんぱく少年。親しい人間からは「龍」と呼ばれている。一言多い発言が多く、よく梨香に小突かれている。市子と恵汰の大喧嘩の後、ひょんなことから市子に助けられて以降はあだ名感覚で「乳子」と呼ぶ一方、彼女を慕っており好意を寄せている。たんぽぽの策略で石蕗家が大金持ちになった際には、お菓子の食べ過ぎで見る影も無い肥満体になってしまったが、市子に嫌われてしまう恐れから必死のダイエットを行い元の姿に戻っている。
9月10日生まれ、身長141cm、体重31kg。血液型O型。
石蕗 美香(つわぶき みか)
声 - 吉井彩実
石蕗家次女。小学生。背伸びしたがる年頃なのかマセた一面を持ち、市子のようなスタイルに憧れを抱いている。ピーマンが苦手だが、龍太に「好き嫌いをすると梨香姉みたいになるぞ」と言われ奮起し食べている。
12月12日生まれ、身長122cm、体重24kg。血液型O型。
石蕗 宙汰(つわぶき そらた)
声 - 秋奈
石蕗家三男。まだ言語を話すことができない乳児。美香におもちゃ扱い(女装)されている。たんぽぽの策略で幸フクロウの力で幸福エナジーが前倒しで使用された際、幼いためか幸福エナジーが無くなるのが早く、豪邸に引越ししてからずっと愚図っており、恵汰が目を話した隙に道路へ飛び出てしまい、スクーターの接触事故に遭い意識不明の重体になってしまう。しかし、市子から彼女の幸福エナジーを預かったタマのお陰で完全に回復した。昏睡状態の中で幸福エナジーを浴びた際、幼少期の市子に似た少女の姿を見ており、その少女の面影を持つ市子に懐くようになっている。
1月3日生まれ、身長65cm、体重8kg。血液型O型。
艶光路家関係者
艶光路 侘助(あでのこうじ わびすけ)
艶光路 薊(あでのこうじ あざみ)
サブキャラクター
海棠 要(かいどう かなめ)
赤具地高校1年のアキバ系の生徒。市子に「冴えない」と評されるなど小柄で貧弱な印象があり事実喧嘩の類は非常に苦手だが、市子のために不良に立ち向かう勇敢な一面を持つ。惚れやすい性格。
通学時に電車内で見かけた市子に一目惚れをする。諏訪野に似た雰囲気を持っていたこともあり、猛アタックの末、市子の心を一時は射止めたものの、告白の直前になって自分を応援してくれていた紅葉が好きなのだと気づき、彼女に告白した。紅葉はあくまで市子にダメージを与えるために彼を利用していただけだったが、さらにダメージを与えるためにその告白を受けた。しかし後日、新たな女性に恋をしたため、紅葉をも敵に回した。
9月23日生まれ、身長155cm、体重43kg。血液型A型。
龍胆 巌十郎(りんどう げんじゅうろう)
声 - 置鮎龍太郎
嵐丸の父親。空手道場の跡継ぎとなるよう、嵐丸に幼い頃から空手のワザを叩き込んでいた。硬派で正義感に溢れ、軟弱で着飾ったものが嫌い。また、娘の嵐丸が女性らしさに憧れを抱いていることに気が付いていない。妻は既に他界しており、現在は嵐丸と2人暮らし。
8月22日生まれ、身長189cm、体重105kg。血液型B型。
箕輪 胡桃(みのわ くるみ)
声 - 釘宮理恵
市子が小学生の頃に出会った少女。現在の市子のひねくれた性格を形成させた張本人で、男性にちやほやされるも本当の友達がいない市子に近付き、後に手酷く裏切った。また、中学校受験に失敗し市子とも離れた。その後の消息は不明だったが、小説版において意外な形の再登場を果たす。
5月14日生まれ、当時の身長141cm、体重33kg。血液型A型。
二ノ宮 かすみ(にのみや かすみ)
青木 翼(あおき つばさ)
かんな
本作のキーパーソン。市子の前世であるためか彼女と似た容姿をした女性で、市子同様にかつて膨大な幸福エナジーを生まれながら持ってしまった人間。全てを守るべくエナジーを使い切り死んだとされる。享年16。雲外鏡の力で市子と対面し、牡丹への言葉を言付けた。
碇とは山で食材集めをしているときに出会い、相思相愛の仲となる。料理の腕は市子と同じく壊滅的で、碇に「自分の知っているおかゆではない」と言われ、碇に料理を教わるが、なかなか上達しなかった。銀杏とは幼い頃からの友人であり、友好関係を築いていた。自身が所持するエナジーを人々のために使っていたが、最期は花菱の不幸エナジーが入れられた碇を守るために業徳の熊手でエナジーをすべて与え、碇を神に転生させて死んだ。
4月22日生まれ、身長156cm、体重47kg。血液型B型。スリーサイズはB95/W59/H84。
小説版オリジナルキャラクター
※名前の読みは明確に判明していない限りそのまま表記する。
超絶不幸な少女
作中における神の概念
作者によれば、作中の「神」は何も無い場所から生まれる場合と、人間のように親から生まれる場合の二種類のパターンがあるとしている。そのため神界出身の純粋な神がいれば、溜まったエナジーの影響で神に転生した者もいる。また、人に仇なす神を悪神(あくじん)と称されている。
貧乏神(びんぼうがみ)
福の神(ふくのかみ)
死神(しにがみ)
疫病神(やくびょうがみ)
付喪神(つくもがみ)
招き猫(まねきねこ)
水神(すいじん)
用語解説
貧乏神道具
素価疑〜(スカウター)
田中さ〜ん ♡ そろそろ…お注射の時間…DEATH…よ
エナジーバリア発生装置
エナジーバリア発生装置ストラップフォルム
生き地獄耳
打ち出の棟梁
貧困さん いらっしゃ〜い
呪いの藁人形マンさん
呪いの藁人形マンさん type -MINI-
がぶりエル2003
がぶりエル2005
絡まレッテル
瞬間移動アイテム首吊ルーラー
しゅしゅっとひと吹き 恨みつらみ反射スプレー
トラウマ聴診器
性格逆転キャンディ あまのじゃくし
大・損(だいそん)
あなたがタワシにくれたもの
変わる輪ヨ ♡
変わる輪ヨ ♡ ・改
はなさんかジジイ
交替包帯(こうたい ほうたい)
合体包帯
市子と紅葉が合体した際には幸福/不幸エナジー量が均等となるため、「並」になる。前髪を左分けにすると市子の人格に、右分けにすると紅葉の人格になる。バストサイズも2人を足して2で割ったサイズ(B〜Cカップ)である。名前は、乳子と紅葉で「乳揉み子」(懋琵威命名)。
ハーレー・ダビッドさん
いい旅 海気分
召しませ ♡ マーメイ丼
透けるんです♡
エナジーリーダー コピっとな♡
猫イラーズ
肉々しい奴め
Let's逃現郷(レッツとうげんきょう)
そんなバナナ
エナジースプリンクラー 散布っぷ
オマエノモノハ オレノモノ スティック
心弾ヨワーキ
イキナリ!闘魂伝説
夢見ル少女ジャイラレンモナイト
七悪戦隊タイザイン
隊員は、憤怒レッド、嫉妬ブルー、強欲ブラック、傲慢グリーン、怠惰ホワイト、暴食イエロー、色欲ピンクの7人である。
あなたが望んだ夢ェ~
脳内神経伝達物質活性化団服セット・飛璃雄殿夢光江(ピリオドの向こうへ)
恵汰は初陣で梨香の応援を初めとして市子(中身は入れ替わった懋琵威)応援を受けて苦戦していた文車妖妃を撃破した。
ずぼらハウス+364
実際紅葉は、これでダイエットに失敗してパワフルな体になっている。
一寸帽子
修行用人型変形ロボ 変身 ☆ カラクリン
髪の毛の持ち主によって姿が異なる。嵐丸と桃央修行の時は「嵐丸ステイツ」。撫子を騙した時は「石蕗ステイツ」。起動する時は「○○、オン」と効果音が鳴る。
異空間移動列車 茶釜トレイン・コンパクトカスタム
業徳の熊手
福の神アイテム
福助ハ吹ク 福ノ吹キ矢(ふくすけはふく ふくのふきや)
叫べ!! 幸フクロウ(さけべ ふくふくろう)
強欲戒メンタル(ゴウヨクイマシメンタル)
付喪神アイテム
物質入魂板 命☆紅(ぶっしつにゅうこんいた いのちくれない)
記憶や感情を詰め込んだ付喪神の魂である御魂をラケットで物に当てて付喪神を生み出す。柄の部分で強く叩くと本来の姿に戻ると同時に御魂も出てくる。
付喪神専用形状変型薬(トランスフォ~~~ム)
機動戦士塵塚怪王(きどうせんしちりづかかいおう)
その他のアイテム
蘇民将来(そみんしょうらい)
御札と柳の木があれば量産可能。以前から存在していた技術なのか、懋琵威の道具が有名なのかは不明だが、市子が初めて使用した時には紅葉は既にその存在を知っていた。
犬笛(いぬぶえ)
要石(かなめいし)
市子が幸福エナジー吸収体質を抑制するために伊吹から貰い身に着けている。詳細は不明だが、桜夫妻は市子が幼い頃からこれを所有している。
数珠・ザ・Hyper(じゅず・ざ・はいぱー)
天之尾羽張(アメノオハバリ)
地域・舞台
和歌山県和歌山市内をモデルにしているものが多い。
仏女津市(ぶつめつし)
泰庵高校(たいあんこうこう)
赤具地高校(せきぐちこうこう)
神界(しんかい)
黄泉の国(よみのくに)
書籍情報
漫画本編
- 助野嘉昭 『貧乏神が!』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全16巻
- 2008年11月9日第1刷発行(11月4日発売)、ISBN 978-4-08-874577-0
- 2009年4月8日第1刷発行(4月3日発売)、ISBN 978-4-08-874647-0
- 2009年5月6日第1刷発行(5月1日発売)、ISBN 978-4-08-874686-9
- 2009年9月9日第1刷発行(9月4日発売)、ISBN 978-4-08-874733-0
- 2009年12月9日第1刷発行(12月4日発売)、ISBN 978-4-08-874780-4
- 2010年3月9日第1刷発行(3月4日発売)、ISBN 978-4-08-870031-1
- 2010年7月7日第1刷発行(7月2日発売)、ISBN 978-4-08-870078-6
- 2010年11月9日第1刷発行(11月4日発売)、ISBN 978-4-08-870135-6
- 2011年3月9日第1刷発行(3月4日発売)、ISBN 978-4-08-870201-8
- 2011年8月9日第1刷発行(8月4日発売)、ISBN 978-4-08-870280-3
- 2011年12月7日第1刷発行(12月2日発売)、ISBN 978-4-08-870348-0
- 2012年4月9日第1刷発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-08-870408-1
- 2012年7月9日第1刷発行(7月4日発売)、ISBN 978-4-08-870471-5
- 2012年11月7日第1刷発行(11月2日発売)、ISBN 978-4-08-870540-8
- 2013年3月9日第1刷発行(3月4日発売)、ISBN 978-4-08-870637-5
- 2013年9月4日第1刷発行(9月4日発売)、ISBN 978-4-08-870811-9
小説
- 助野嘉昭(原作・イラスト) / 田中創(著者)、集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉
- 『貧乏神が! 泰庵高校連続殺人事件』2012年4月9日第1刷発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-08-703262-8
- 『貧乏神が! 泰庵高校大怪獣決戦!!』2012年7月9日第1刷発行(7月4日発売)、ISBN 978-4-08-703267-3
- 『貧乏神が! 泰庵高校連続殺人事件』2012年4月9日第1刷発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-08-703262-8
- 『貧乏神が! 泰庵高校大怪獣決戦!!』2012年7月9日第1刷発行(7月4日発売)、ISBN 978-4-08-703267-3
ヴォイスコミック
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2010年5月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて放送され、同年6月から2012年4月までVOMIC公式サイトで配信された。各3分、全4話。
テレビアニメ
2012年7月から同年9月まで、テレビ東京ほかにて放送された。全13話。
メインスタッフは監督の藤田陽一をはじめ、アニメ版『銀魂』を担当した面々が多く占めており、他作品のパロディを用いる作風やスポンサークレジット時のレイアウトなども『銀魂』と同様となっている。深夜アニメとしては珍しくOPとEDに歌詞字幕が付いている。
関東圏と関西圏におけるテレビ東京と毎日放送の組み合わせによる深夜アニメの放送形態は、毎日放送製作作品『フォーチュン・クエストL』以来である。毎日放送プロデューサーの丸山博雄が「協力」としてクレジットされているうえ、テレビ東京の系列局であるテレビ大阪以上に広いエリアを持つ毎日放送で放送されたことにより、関西圏ではテレビ大阪の映らない地域でも本作品を視聴できた。
スタッフ
- 原作・エンドカードイラスト - 助野嘉昭(集英社「ジャンプSQ.」連載中)
- 監督 - 藤田陽一
- シリーズ構成・脚本 - 下山健人
- チーフディレクター - 河村智之
- アニメーションディレクター - 鈴木幸江、石川てつや、西村聡
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 田辺謙司
- プロップデザイン - 鈴木幸江
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- 色彩設計 - 柴田亜紀子
- 撮影監督 - 花井延昌
- 編集 - 小野寺絵美
- 音楽 - 浜渦正志
- 音楽プロデューサー - 黒田学
- 音楽制作 - ソニー・ミュージックエンタテインメント、サンライズ音楽出版
- 音響監督 - 小林克良
- プロデューサー - 紅谷佳和、森田真好、斎藤朋之
- 制作 - サンライズ
- 製作 - 「貧乏神が!」製作委員会(集英社、テレビ東京、サンライズ、バンダイビジュアル、電通、サンミュージックプロダクション)
主題歌
オープニングテーマ「Make My Day!」
第13話ではEDテーマとして使用。
エンディングテーマ「恋暴動」
第6話では紅葉がカラオケのシーンで歌っていた。第13話ではOPテーマとして使用。
挿入歌「天城越え」
第8話で使用。紅葉がカラオケのシーンで歌っていた。
各話リスト
サブタイトルは原作同様、作中の台詞から引用されている。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
Round 1! | 「神は神でも貧乏神じゃなくて貧乳神の間違いじゃないの?」 | 藤田陽一 | 河村智之 | 田辺謙司 | 田辺謙司 |
Round 2! | 「これぞまさに『神と少女の戦いが今、始まる――』って感じネ♥」 | 河村智之 | 中島大輔 | 天崎まなむ | |
Round 3! | 「お前に命令されるのはなんか腹立つ!!!」 「なんかって何!!?」 |
誉田晶子 | 長生中 鎌田祐輔 |
鈴木幸江 | |
Round 4! | 「縮んど〜るやな〜いか!」 | 益山亮司 | 清水一伸 | 高橋優也 | 田辺謙司 |
Round 5! | 「どっちが貧乳なのかな〜?ん?ん!?ん!!?」 | 河村智之 | 高田淳 | 小野田貴之 | |
Round 6! | 「目を開けろおおおおっ!!!!」 | イケノショウジ | 野田康行 | 鈴木幸江 | |
Round 7! | 「いわゆる男として育てられちゃったパターン?」 | 倉田綾子 | 岩岡優子 君野敏 小島彰 | ||
Round 7.5! | 「今日のことは一生忘れねーよ!!」 | ||||
Round 8! | 「名前で呼んで」 | 河村智之 | 高田淳 | 天崎まなむ 田辺謙司 |
- |
Round 9! | 「えっ!!!今さらっと言ったね!?」 | 吉田泰三 | 松本マサユキ | 長生中 鎌田祐輔 |
鈴木幸江 |
Round 9.5! | 「2分でこうなるワケねーだろ!!!!」 | ||||
Round 10! | 「カボチャ嫌いの子供にカボチャを食べさすため こっそりシチューに混ぜておくみたいなもんですよ」 |
竹内浩志 | 豊田暁子 西島加奈 崎本さゆり | ||
Round 11! | 「…誰!?」 | 吉村愛 | 中島大輔 | 小野田貴之 | - |
Round 12! | 「いつか名前で呼んで」 | 吉田泰三 | 米田光宏 | 野田康行 中野圭哉 |
鈴木幸江 |
Round 13! | 「それもう答え出てるだろ」 | 藤田陽一 河村智之 |
河村智之 | 田辺謙司 鈴木幸江 |
- |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2012年7月5日 - 9月27日 | 木曜 1:50 - 2:20(水曜深夜) | テレビ東京系列 | 製作委員会参加 |
愛知県 | テレビ愛知 | 2012年7月6日 - 9月28日 | 金曜 1:30 - 2:00(木曜深夜) | ||
近畿広域圏 | 毎日放送 | 金曜 2:55 - 3:25(木曜深夜) | TBS系列 | ||
日本全域 | バンダイチャンネル | 金曜 12:00 更新 | ネット配信 | 有料会員向け先行配信 | |
金曜 19:00 - 19:30 | 無料生放送 | ||||
金曜 23:00 - 23:30 | |||||
AT-X | 2012年7月12日 - 10月4日 | 木曜 8:30 - 9:00 | CS放送 | リピート放送あり 最終話は20:30 - 21:00に放送 | |
韓国全域 | ANIPLUS | 2012年7月14日 - 9月29日 | 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) | CS放送 ネット配信 |
リピート放送あり 韓国語字幕あり 初回は第1話と第2話の連続放送 (0:00 - 1:00) |
熊本県 | 熊本放送 | 2012年7月16日 - 10月8日 | 月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜) | TBS系列 |
Webラジオ
『TVアニメ「貧乏神が!」webラジオ「もっと激しくお願いしますっっ!!」』のタイトルで、2012年7月13日から9月21日までアニメイトTVにて隔週金曜に配信された。
パーソナリティ
- 下野紘(犬神桃央 役)
ゲスト
- 第1回 - 内山夕実(紅葉 役)
- 第2回 - 内山昂輝(石蕗恵汰 役)、助野嘉昭(原作者)、タマ〜ダ(原作担当編集者)
- 第3回 - 神田沙也加(艶光路撫子 役)
- 第4回 - 戸松遥(龍胆嵐丸 役)
- 第5回 - 川原慶久(懋毘威 役)
- 第6回 - 花澤香菜(桜市子 役)
『帰って下さい。』
あらすじ
彼女が出来、幸せの絶頂にいた主人公・椿屋吾郎の前に、貧乏神育成学校卒業検定のために人間界へ訪れた貧乏神見習い・紅葉が現れる。特定の人間に取り憑き、不幸エナジーを収集しなければ帰れないのだという。
登場人物
椿屋 吾郎(つばきや ごろう)
紅葉(もみじ)
佐倉(さくら)