無敵鉄姫スピンちゃん
以下はWikipediaより引用
要約
『無敵鉄姫スピンちゃん』(むてきてっきスピンちゃん)は、大亜門による日本のギャグ漫画。『週刊少年ジャンプ』2004年16号 - 27号に連載。単行本は全1巻。本項では、パイロット版となる読み切りの短編3作も同シリーズとして説明する。2015年12月からは電子書籍で発売。
概要
『赤マルジャンプ』2003SPRING号に読切として掲載された『スピンちゃん試作型』を皮切りに、『週刊少年ジャンプ』での読切『超便利マシーンスピンちゃん』(2003年40号)および『超便利ロボスピンちゃん』(2003年48号)とパイロット版3作を経て、2004年に連載を開始。テーマは「ダメ人間賛歌」であり、大亜門曰く「本格的なかわいい女の子メインの作品」でもある。単行本はジャンプ・コミックスより全1巻が発売された。読切作品は短編集『大亜門短編集 クレイジー大亜門道』に収録されている。
『もて塾恋愛相談』でのデビュー後に描いた『怪傑h』(かいけつエイチ)が原型。一緒の交通事故の言い逃れで自分が改造手術でサイボーグに生まれ変わったと思い込んだ青年・江一と、交通事故を起こした一緒とその孫娘の亨が織り成すヒーロー物ギャグ。一緒の設定は好評だったものの主人公のキャラクターが弱いと言われ、考えた末にかわいい少女を主体として生まれた。
ギャグ漫画のラインナップが少ない当時の『週刊少年ジャンプ』では久々のギャグ連載であり、漫画やアニメ、ゲームなどを元にした数々のパロディネタを駆使したギャグを展開したものの、2004年5月の27号にて打ち切りとなった。
大亜門の次回作である『太臓もて王サーガ』では、本作の主要人物(スピン、透瑠、一緒、モタ)がレギュラー出演しており、本作の1年後にあたる共通の世界であるというクロスオーバー化が図られている。
主な登場人物
スピン
博士を想う素直な幼児体型の自律思考型ロボット。目からビームを発したり体内に(いもうと)ミサイルを装備する。透瑠曰く、「コンバトラー並みに武器が多い」。オプションパーツとして消火機能やビデオカメラ(一緒の盗撮目的)を備える事も。元々は一緒が自分の野望をつっぱねた上クビにしたペガサスモーターに対する復讐(逆恨み)の為の戦闘ロボットだった。最終回で一緒の家の火事を消火する為爆発を起こし、頭部だけしか残らなかった(一応、ペロたんを代わりのボディにしている描写が見られる)。踵から伸びる電気コードにより、外出先でも充電が可能。
カバーを外した状態の単行本裏表紙では成体状態のスピンが登場(一緒の夢の中)している。
読切版「超便利ロボ」では「余り部品やクズ鉄から作られた」と、生い立ちが彼女自らの口より語られている。
名前の由来は『超電磁ロボ コン・バトラーV』の必殺技・超電磁スピンから。
部井透瑠(ぶい とおる)
ビューナス女学院高等部に入学した一緒の孫娘。過保護すぎる父から逃れるように(カバー下の単行本表紙にその様子が描かれている)レンタルロボットVに居候になった。一緒の度を越したスケベ具合や、それに従うスピンに呆れながらも、スピンに対して暖かく見守っている少女。ツッコミ担当。特徴的な癖毛で、その為髪をゴムで止めている。声が低く「洗濯板」と形容されるくらい貧乳(顔の造作も髪の色も母親似だが、ここだけ全く似ていない)。『怪傑h』では小学生の設定で名前も「亨(とおる)」となっていたが、『スピンちゃん』へのリニューアルの際に現在の設定に改められた。祖父・両親の他に伯父がいるとの事。
名前の由来はVTOLから。
部井一緒(ぶい かずお)
男の夢であるどんなエッチな要求にも応えてくれる美少女ロボット「エロボット」の開発製作に情熱を燃やす博士。スピンを創り出した人物。ロボット工学に関してだけは天才的だが、スケベで自己中心的で非常識で生活能力は皆無。かつてはペガサスモーターに勤務していたが、会社でエロボットを開発しようとしたのに加え、社内での度重なるセクハラ行為により、クビになった。エロボット製作のために多大な借金をしてしまい、デビルローンというヤミ金にまで手を出してしまった。透瑠の祖父で透瑠は再会当初は「おじいちゃん」と呼んでいたが、一緒の本性を知りすぐさま「じじい」に変わった。上述の性格から、妻(つまり透瑠の祖母)にも逃げられている。
名前の由来は『超電磁マシーン ボルテスV』の合体時の掛け声「Vトゥゲザー」から(together→一緒)。透瑠と同じく読切『怪傑h』からのコンバートキャラ。
ペロットちゃん/ペロたん
入田恩(はいるだ めぐみ)
部井佐蔭(ぶい さいん)
笛井戸雷電(ふえいど らいでん)
ビューナス女学院の学院長。普段は「ランちゃん」と呼んで欲しいと頼んでいる。体格は非常に良いのだがかなり乙女チックなところがある。男の愛人(武竜牙)がいた。名前の元ネタは『勇者ライディーン』の掛け声「フェードイン」とライディーンから。
デビルローンの借金取り
名もなきダメ男
白鳥父娘(しらとりおやこ)
刈場翼(かりば つばさ)
銀鈴(しろがね りん)
読切版の登場人物
仏像を背負うおばあちゃん
受験生・伸司とその母
スピン・驚異のメカニズム
メガビーム
いもうとミサイル
アンカーパンチ
元ネタは『超電磁ロボ コン・バトラーV』のバトルマシン3号機・バトルタンクの武装であるアンカーナックル。
ハイドロキャノン
サニーソーサー
元ネタは『UFOロボ グレンダイザー』の武器・スピンソーサーと、大リーガーのサミー・ソーサ。
超便利ヨーヨー
元ネタは『コン・バトラーV』の武器・超電磁ヨーヨー。
自爆
読切版のメカニズム
超エンピタツマキ
元ネタは『超電磁ロボ コン・バトラーV』の武器・超電磁タツマキ。
超元気スピン
元ネタは同じく『超電磁ロボ コン・バトラーV』の必殺技・超電磁スピン。
超音波攻撃
UBミサイル(ユービーミサイル)
ドリルヌンチャク
登場するロボット
ナビ太くん
ひざ枕ロボット・ワイフノン
ネーミングは「ダッチワイフ」+「アイスノン」(白元の保冷枕の商品名)。
アカギのゴリラタンク
スピンのダミー
元ネタはファミコン周辺機器のファミコンロボ。
ビューナス女学院警備ロボット
スピードセンサーロボット
おしり出して下さい
フェニックス一機
オクトパス
社名の由来は「超電磁ロボ コン・バトラーV」の南原・四ッ谷両博士。
自律思考型コミュニケーションロボット・マチムちゃん
名前の由来は「もう一人の僕」ことアテム(闇遊戯)。
アイアンシェフ
美化チュウ
ウォッシュ!オラ土偶!
アストロロボ・モタ
その後、若干すれた性格となって『太臓もて王サーガ』に新入生の茂太郎として再登場を果たした。
名前の由来は『アストロロボSASA』と、『鉄腕アトム』の「アトム」をローマ字で逆から読んだもの(ATOM→MOTA)で、デザインはそのアトムと『ドラゴンボール』の孫悟空を足して2で割ったもの。
ミーアちゃん
名前の由来は『超電磁ロボ コン・バトラーV』に登場するキャンベル星第一次侵攻軍の休息区司令・ミーアから。
ひとりで穿けないもん
リューくん
読切版のロボット
以下全て『超便利マシーン』に登場。
先輩タオルどうぞ
けっこう背中広いね さすが男子
もう…ドジなんだから。
書誌情報
全て著者は大亜門、発行は集英社のジャンプ・コミックスより。
- 『無敵鉄姫スピンちゃん』2004年9月8日 ISBN 4-08-873656-7
- 『大亜門短編集 クレイジー大亜門道』2007年8月8日 ISBN 4-08-874448-9