漫画 アニメ

ぐらんぶる


漫画

原作・原案など:井上堅二,

作画:吉岡公威,

出版社:講談社,

掲載誌:good!アフタヌーン,

レーベル:good!AFTERNOON KC,

巻数:既刊21巻,

アニメ

原作:井上堅二,吉岡公威,

監督:高松信司,

キャラクターデザイン:草間英興,

音楽:マニュアル・オブ・エラーズ,

アニメーション制作:ゼロジー,

製作:ぐらんぶる製作委員会,

放送局:毎日放送,

話数:全12話,



以下はWikipediaより引用

要約

『ぐらんぶる』(GRAND BLUE)は、井上堅二原作・吉岡公威作画による日本の漫画作品。『good!アフタヌーン』(講談社)2014年5月号から連載開始。スキューバダイビングを題材としているが、作中においてはダイビング描写のほかにも飲み会を始めとするサークル内での交流も描写される。2018年7月にはアニメ化された。また、同年「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018」ネクストブレイク部門で7位にランクイン。2023年4月時点で累計部数は800万部を突破している。

『good!アフタヌーン』2023年5月号では『おとなりに銀河』とコラボレートし、読み切り「おとなりにぐらんぶる」を掲載。

あらすじ

海が近くにある大学への進学を機に、叔父が経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった北原伊織。そこで出会ったのはとびきりの美女、そして酒とスキューバダイビングと裸を愛する屈強な男たちだった。そして、元が馬鹿で無神経かつ鈍感な性格の伊織は彼らとの暴走にのめり込んでいく。

登場人物
ダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」

物語の中心となるサークル。略称は「PaB」。大半が男性のため男グループのノリが強く、飲み会が盛んで野球拳をして服を脱いで全裸になったりスピリタスやウォッカなどの強力な酒を飲むことが多い。勧誘も特に男性(その中でも特にダイビングの素質がある者)に対しては強引なところもある。その一方でダイビングには真面目に取り組んでおり、受け入れた部員については非常におおらかな部分を持っている。飲み会の激しさを除けばサークルの雰囲気は良好。じゃんけんは何故か野球拳と言う暗黙の掟がある。基本的に全裸で酒を飲んでいるためか、男性陣はなぜか服を着たまま飲み会で酒を飲むと身体が重くなるなどの体調不良に襲われる。1年前には「pab」に入る前の東が起こした立て籠もり事件を内々で収めたとして大学から、模範となる行動をしたとして表彰状を貰っている。メンバーはここに記述する人物以外にも存在するが、物語はここに記載された人物を中心に進んでいく。

北原 伊織(きたはら いおり)

声 - 内田雄馬 / 演 - 竜星涼
本作品の主人公。身長170センチメートル。男子校を卒業し、伊豆大学機械工学科に入学した1年生。
外見自体は端正な顔つきだが、馬鹿で無神経かつ鈍感な性格。空気が読めずに下衆な言動が多く、やることなすこと間が悪いため、図らずも相手を怒らせる、または相手に誤解されることがある。その反面、悩みを抱えた相手の気持ちを汲む優しさと他人の「好きなもの」を否定しない包容力を持ち、それに気づいた人たちからは好意や信頼を得ている。
男子校のノリに辟易し、薔薇色のキャンパスライフを夢見て男女共学の伊豆大学に進学し、義叔父が経営するダイビングショップ「グランブルー」に下宿する。ダイビング未経験の上に泳ぐことも苦手だが、時田と寿により男ばかりのダイビングサークル「PaB」に強制的に入会させられてしまうが、経験や交流を積んでいくうちにダイビングの魅力に惹かれ、水への恐怖感も徐々にではあるが克服していく。水泳以外のスポーツは全般的に得意。音楽を嗜んだこともあり、現在でもギターを弾ける。恥ずかしい自作曲の数々を黒歴史にしているが、妹の栞によって公開されイジりのネタにされることもしばしばある。
アルコール類に対して免疫は無かったが「PaB」の豪快かつ無茶な飲み会に参加するうちに耐性を身に付けるようになってからは相当な酒豪になる。それと同時にパンツ姿で学内をうろつくことにも抵抗を覚えなくなり、数々の醜態をさらしだすようになった。
古手川 千紗(こてがわ ちさ)

声 - 安済知佳 / 演 - 与田祐希乃木坂46
本作品のヒロイン。身長152センチメートル。伊織の同い年の従兄妹。ただし、伊織の父は千紗の母方の祖父母の養子であるため、伊織とは血の繋がりは無い。伊織と同じく伊豆大学機械学科の1年生。
伊織にダイビングの魅力を伝えようと自分なりに画策する面倒見のいい一面を見せてはいるが、伊織がしばしば取る下衆な言動に対してはゴミや虫けらを見るような侮蔑に満ちた視線を送り、辱めを受けたときは伊織を本気で殺害しようとする怖い一面もある。
将来の夢はインストラクターで、水族館でたまに手伝いをしていたりする。男女比率140:3である学科での人気は高く、「伊豆春祭」でミスコンを獲るほどの美人だが、色恋やお洒落には興味を示さない。その一方でダイビングには目がない面を見せる。酒に弱くはないが特別強いわけではない上、サークルで飲む酒が軒並み強力であり、梓からセクハラを受ける危険もあるほか、自身も飲むと狂暴な性格に変貌してしまう(これは実写映画のみの設定)ため、「PaB」の飲み会には滅多に参加しない。
長らく伊織に対しては恋愛感情の無い態度だったが、パラオでの母とのすれ違いを解決してもらったことを始め、時に純粋で思いやりのある伊織の人柄に触れるに連れて伊織を意識している描写が増え、愛菜や桜子と伊織とのデートを賭けた野球拳を行った際に本来は無効に出来る偽の恋人関係を否定せずに桜子に対して伊織を渡さないとも取れる発言を行ったことで伊織への気持ちの変化を自覚しつつある。ただし、未だに伊織への好意に自覚が無く、戸惑いを覚えつつある。
今村 耕平(いまむら こうへい)

声 - 木村良平 / 演 - 犬飼貴丈
伊織の同級生。身長175センチメートル。見た目は金髪のイケメンだが、妄想癖のある真性のアニメオタクでかつ変態。常日頃キャラクターが描かれたTシャツなどの衣類を愛用している。声優の水樹カヤの大ファン。現実の女性、いわゆる三次元には興味が薄いものの典型的な「オタクの願望」には目がなく、その中でも特に「妹」や水樹カヤにかかわる内容に目がない。また性欲も年齢相応にあるので、エロに関することには積極的に参加している。
ダイビング未経験者で、伊織に騙される形で「PaB」に入会させられる(実写映画にはその描写はない)。以降、伊織とは常に共に行動しつつ、危機に際しては躊躇なく互いを身代わりにしようとするその一方で、肝心なところでは協力しあい息の合ったところを見せる、悪友とも呼べる関係を築いている。運動能力はほとんど無いが、先述の願望に直結する内容であれば運動能力が一気に向上する。ダイビングもグランブルーに水樹カヤが通っていたことをきっかけにやる気を出していき、飲み込みも非常に早く、苦戦する伊織とは違い全く失態を犯していない。「PaB」の過激な飲み会にすぐ順応し、伊織にも勝るとも劣らない酒豪となった。
上記の運動関連を除けばかなりの多才の持ち主で、劇中では料理ができる上高校時代から同人誌を発行しておりさらには女声を地声のように出す「ミックスボイス」(声 - 蒼井翔太、水瀬いのり、釘宮理恵)という特技を持っており、御手洗を罠にはめた他、ヴァーチャルアイドル「SAKUYA」の声を吹き込んだりもしていた。
吉原 愛菜(よしわら あいな)

声 - 阿澄佳奈 / 演 - 石川恋
青海女子大の1年生。身長158センチメートル。
初登場時、金髪のウィッグにケバい化粧をしていたため、伊織と耕平からは「ケバ子」という不名誉なあだ名で呼ばれている。素顔は素朴で愛らしい顔立ちをしており、酔ったり動揺すると地元の方言(北九州弁)が出る。運動能力は耕平程ではないが得意ではない方。実家の手伝いで車を運転するためMT車の運転免許を所有しており、「PaB」の合宿などで度々自動車を運転する。
いじめに近い扱いを受けていたが、学祭で伊織が耕平と一緒に部長の工藤へ意趣返しをしてくれたことをきっかけに「ティンベル」を辞め、「PaB」に入会。のけ者扱いだったティンベル時代と違い「PaB」では公平に扱われており、メンバーとは仲を深めつつダイビングの楽しさを覚えていく。また伊織のことを意識し始めている様子を見せるが、想いは打ち明けられずにいる。
化粧したときは図太くノリの良い性格になるが、普段は大人しく作中数少ない常識人なため、平気で脱ぎまくる男連中にツッコミを入れている。一方で凄まじい酒乱であり、酔った時には伊織の下着を無理やり脱がそうとしたり「PaB」のノリに完全に適合したりなど暴走することも少なくない。胸が小さいことがコンプレックスの模様だが、実写映画版ではコンプレックスの面は削除されている。
時田 信治(ときた しんじ)

声 - 安元洋貴 / 演 - 鈴之助
伊豆大学経済学科の3年生。身長190センチメートル。「PaB」の会長。「グランブルー」でよく手伝いをしている。
角刈りに筋骨隆々の巨体をもった男性。酒が入ると度を越えた暴走を見せることがあるが、ダイビングに関しては真面目そのもので後輩の面倒見もよい。伊織を片腕で抱えるほどの怪力を誇り、運動能力も桁違いに高く、テニスのサーブで相手のラケットを吹き飛ばしガットを切っている。実は彼女がいる。
寿 竜次郎(ことぶき りゅうじろう)

声 - 小西克幸 / 演 - 岩永洋昭
伊織と同じ学科の先輩で3年生。身長188センチメートル。「PaB」のメンバーでサークルの幹部的立ち位置。「グランブルー」でよく手伝いをしている。
鉄のように固い筋肉を纏った金髪の男性。連載当初は時田と比べると若干細身だったが作が進むにつれてほぼ時田と同様の体格になっていった。時田と同様飲み会でははっちゃけるが、ダイビングに関しては非常に真面目で博識。時田と並んで運動能力も並外れて高く、劇中ではテニスにおいて両手持ちのジャンピングスマッシュを披露している。バイトでバーテンダーをしており、客からは人気がある。
浜岡 梓(はまおか あずさ)

声 - 行成とあ / 演 - 小倉優香
青海女子大の3年生。身長165センチメートル。インカレサークルである「PaB」のメンバーの1人。
美人でナイスバディだが、「PaB」のノリに完全に適応しており男たちと混ざって強い酒を飲んだり、全裸の男(伊織たち)が雑魚寝する部屋で平気で眠ったり、野球拳に混ざったりする上に、彼らの前で下着姿になることにも抵抗がない。その為、時田や寿からは「女扱いしていると馬鹿を見る」と言われている。奈々華とは仲が良く、電話で色々と相談に乗ることが多い。両性愛者であり、奈々華から相談されたことで伊織をバイ仲間と誤解し、奈々華にすら秘密にしている自身の性向を伊織にカミングアウトしてしまった。好きなタイプは男なら時田、女なら奈々華。伊織の好きなタイプの「男」を執拗に聞き出し、耕平(伊織の嘘)と伊織をくっつけようと画策したりする一方で、伊織と千紗の仲を取り持つようなことをして面白がるなど、どこまで本気なのか分からない行動を取る。1年前は髪は長髪だった。

ダイビングショップ「グランブルー」

古手川 奈々華(こてがわ ななか)

声 - 内田真礼 / 演 - 朝比奈彩
伊織の従姉で、千紗の姉。身長160センチメートル。「グランブルー」の看板娘兼インストラクターとして働いている。「PaB」のOG。
美人でスタイルが良く性格も優しいが、実は極度のシスコン。対象である千紗にはばれていないものの、それ以外の人物には周知されており、千紗と伊織が「付き合っている」という嘘の噂を聞いた際には、伊織が命の危険を感じるほどの恐ろしいオーラを発した。
瞬く間に「PaB」のノリに染まってしまったせいで乱れがちな伊織の生活態度を度々気にかけている。梓とは仲が良く、電話で色々と相談に乗ってもらうことが多い。 
古手川 登志夫(こてがわ としお)

声 - 川田紳司 / 演 - 髙嶋政宏
伊織の義理の叔父で、奈々華と千紗の父。身長170センチメートル。妻(伊織の法律上の叔母)は海外で仕事をしており、夫婦仲が円満かどうかは不明である。「グランブルー」の店長であり、甥である伊織を自宅でもある「グランブルー」の離れ(PaBの部室を兼ねている部屋)に住まわせている(当初は店の二階だったが、時田、寿、耕平らのせいで千紗を怒らせ、結果的に伊織が追い出されている)。

伊豆大学

野島 元(のじま はじめ)

声 - 江口拓也 / 演 - 森永悠希
伊織と耕平の同級生。身長172センチメートル/178センチメートル(シークレットシューズ着用時)。黒縁眼鏡をかけたロン毛のインテリ風バカ。伊織のセッティングした合コンに参加した。定期テストの際に、腕の間にカンニングペーパーを仕込んだが、汗で文字がにじんで読めなかったことがある。
ナルシストな一面があり、自分を美形だと思っている節がある。普段はシークレットシューズを着用している。
一度学校をやめてYouTuberを志したが、動画作成が想像以上に大変であることを知って挫折した。
山本 真一郎(やまもと しんいちろう)

声 - 榎木淳弥 / 演 - 矢本悠馬
伊織と耕平の同級生。身長162センチメートル。小太りで茶髪の外見。女に見境のないクズだが、童貞の鑑。伊織のセッティングした合コンに参加した。彼女を得ることに並々ならぬ熱意を向けているものの、そのたびに伊織たちから辛辣な評価を受ける。また、毎回のように童貞であることをネタにされる。テスト中は飲食禁止であることを知らず、ペットボトルのラベルの裏にカンペを仕込んで失敗したことがある。
一時期ヴァーチャルアイドルの「SAKUYA」に本気で恋をしていたものの、画面上の相手では童貞が捨てられないことに気付くとすぐにアンインストールした。
御手洗 優(みたらい ゆう)

声 - 花江夏樹
伊織と耕平の同級生。身長165センチメートル。見た目は割とイケメンだが、やはり女に見境のないクズ。青女に通う幼馴染みの女子(後述の大橋りえ)と付き合っていたが、伊織たちによって架空の浮気をでっち上げられてフラれる(原作ではその直後、何もあそこまで怒らなくてもと思っていたため、反省の色が見られない様子だった)。その後もギリギリ関係は保っていたが、伊織に今度はナンパをでっち上げられ、大勢の前で公開処刑される羽目になった。さらにその後またしても浮気(と言ってもアドレスの交換)がバレて顎骨を折られかけるが、とっさに結婚を申し出たことでその場を凌いだ。現在は完全に尻に敷かれている状態だが、何だかんだで満更でもない模様。
テスト中は筆箱を出せないということを知らず、筆箱にカンペを仕込んで失敗したことがある。
特技は活け花
藤原 健太(ふじわら けんた)

声 - ロバートウォーターマン
伊織と耕平の同級生。身長178センチメートル。背が高く強面だがそれ以外に特徴がなく、存在感が薄い。そのため、その場にいないような扱いをされることもしばしば。一方、影の薄さを利用して一人講義を抜け出す等、稀に一枚上手の策士的な一面を見せることも。定期テストの際に、周りの数人でカンペの回し読みを示し合わせたものの自身のところでばれてしまい、全員に罪をなすりつけられて「不可」の判定を受けてしまった。
右代宮(うしろのみや)

本名不明、苗字のみ40話にて判明。伊織たちの材料力学の講義を担当する准教授で、自称・次期教授候補筆頭。嫌味かつナルシストな性格で、「退屈だから」という理由でレポートの発表の最中に爆睡するなど、伊織たちに対して目に余る態度を取ったため、伊織たちに手痛い仕打ちを受けた。シャルピー衝撃試験において、仕返しと言わんばかりに、伊織たちに「ハンマーの向かう先に生徒を一人固定し、ハンマーが衝撃片を壊しかつ生徒の股間を痛打しない高さを計算せよ(ハンマーを下ろす角度が高すぎると股間にハンマーが直撃し、低すぎると衝撃片が壊れず実験失敗、単位が取れなくなる)」というとんでもない実験を行わせるが、結局伊織たちの罠にかかり、自身もハンマーを食らうことになった。また、右代宮のゼミの出身者は企業にウケがいいらしい(右代宮の理不尽な仕打ちに耐えてきたため)。ゼミの通称は「ホワイト研」(うしろのみやの『しろ』から)。

青海女子大

神尾 清子(かみお きよこ)

声 - 井口裕香
愛菜の同級生。身長150センチメートル。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。あだ名は「きっこ」。趣味は合コンの席で競馬とパチンコ、と言っていたが、本当かどうかは不明。下ネタが好きで、愛菜に「中身オッサン」と言われた。
鈴木 恵子(すずき けいこ)

声 - 茅野愛衣
愛菜の同級生。身長160センチメートル。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。実家暮らしで6歳の弟がいる。
飯田 かなこ(いいだ かなこ)

声 - 儀武ゆう子
愛菜の同級生で、声優の水樹カヤの妹。身長158センチメートル。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。写真が趣味で映画も好き。携帯の写真に写っていたアニメDVDを見つけた耕平に同志と見受けられ告白されるが、耕平の服装に難色を示した。
ほかの3人に比べて初心な一面があり、「アナル」という単語を聞いても最初は何のことだか全く分からず、意味を教えられて激しく動揺していた。
大橋 りえ(おおはし りえ)

声 - 山北早紀
青海女子大の1年生。身長155センチメートル。御手洗の幼馴染で彼女。大学入学後再会した御手洗と付き合っていたが伊織たちの初回制裁の際、右腕一本で御手洗を吊るしあげ、愛想を尽かした後、クズ過ぎる御手洗に左ボディからの顎への蹴り上げを披露し御手洗を吹っ飛ばした。子供時代のころの癖で御手洗を『優おにいちゃん』と呼ぶことがある。
特技は空手で黒帯。華奢な体型からは考えられないほどの怪力の持ち主で、その後もたびたび御手洗を吹っ飛ばしている。また、思い込みの強いメンヘラな一面があり、登場ごとに段々と言動が病んだものになっている。
(その場しのぎではあったが)御手洗から結婚を申し込まれてからは完全に彼を尻に敷いている状態であり、扱い方も大分手慣れてきている模様。
毒島 桜子(ぶすじま さくらこ)

青海女子大の1年生。青海女子大祭で伊織たちが耕平をダシにしてナンパした三人組の1人。見た目はスタイルの良いイマドキの美女だが、高飛車、薄情、ワガママと三拍子そろった性悪で、美形とブランド品以外に興味がない。一方、自身のファッションや美容に気を遣っており、本気で惚れた相手に対して他の男に脇目も降らずアプローチを仕掛けるなど、根は純情な努力家でもある。
耕平の顔に釣られて伊織たちの誘いに乗ったものの、当の耕平からは丸っきり無視された上に、水樹カヤのライブを優先されてしまい、その腹いせに耕平がライブに参加できないよう、彼が持っていたライブチケットを掏り取る。耕平の本気でやっていることを私怨で邪魔をしたことにより伊織の怒りを買い、ビールを頭から掛けられ、伊織たちには立ち去られた。
その後、伊織がバイト先に選んだファミレスで先輩として偶然再会し、伊織の教育係となる。立場を利用して合コンで受けた屈辱を晴らすべく思う存分伊織を苛めるがまったく効果がない上、一方でクズ同士意気投合する面もあった。バイト仲間である尚海に対し、最初は顔が好みという理由だけで狙っていたが、後に彼の性格も含めた全てに惹かれていることに気づき、告白するも玉砕。友人の前では空元気を見せたものの、一人になると少なからず落ち込みを見せた。その際に伊織から励まされたことや、自分の異性への好みを否定せずに肯定されたことで現在では伊織に好意を抱いており、度々アプローチを続けている。
「ブス」という音が入っているため、自分の名字が嫌い。
ユキ

桜子とつるむ性悪女子。小柄だが胸が大きい。マッチョな男性に目がない。
菜摘(なつみ)

桜子とつるむ性悪女子。ショタコンのようである。

北原旅館

北原 栞(きたはら しおり)

伊織の妹で中学3年生。実家が旅館である関係上、常に客や他者に和装姿で敬語で話し、内心のドロドロを隠しながら伊織のことを「兄様」と呼ぶ姿勢を貫く。両親がバカな伊織に代って自分に旅館の跡を継がせようとするのを嫌がり、伊織を連れ戻そうと「PaB」へ単身押しかける。あの手この手を駆使するも、どうしようもない伊織やそれに慣れてしまった古手川家の面々のせいでことごとく失敗に終わる。説得に失敗し、少し甘えたような様子を見せながら帰宅したが、伊織に旅館の跡取りを押し付けるのを諦めてはおらず、次の手を打とうとしている。
伊織のことは馬鹿兄貴と影で呼んでいるが嫌っている訳でもなく何だかんだで伊織に対する態度も軟化しつつあり、素直に伊織を慕っていると思える面も見せている。伊織には炊飯器も使えないレベルの機械音痴と思わせているが、実は郵送した人形に隠しカメラを仕込んで伊織の様子を監視するほど、機械に精通している。
妹萌えの耕平からは妹同然に溺愛されているが、栞本人は耕平のことを「耕平兄様」と呼びながらも耕平の奇行に恐怖心を覚えてもいる。
北原父

伊織と栞の父。養子として北原家に引き取られた経緯を持つ。
バカな伊織に代って栞に跡を継がせようと考えているが、旅館の客が栞に園児服を着るように頼んだ際に伊織に身代わりをさせようとするなど、当人の知能指数は息子と大差ない。
北原母

伊織と栞の母。一見穏やかそうに見えるが、単行本12巻で栞の証拠隠滅を手伝うなど、子供たちに負けず劣らず腹黒である。

その他

水樹 カヤ(みずき カヤ)

声 - 水樹奈々
声優。本名は飯田 摩耶(いいだ まや)。青海女子大OG。かなこの姉で、梓の友人。「グランブルー」のお客さんでもある。青女の学園祭でライブを行った。デビュー作は『溶解!魔法少女ららこ』。伊織達の沖縄旅行の後に結婚する。
工藤会長(くどうかいちょう)

声 - 福山潤 / 演 - 平田雄也
伊豆大学の3年生。テニスサークル「ティンカーベル」の会長。色黒のイケメンではあるが、吉原愛菜を笑いものにするなど性根の腐った人物。劇中で初めて登場した「尊敬できない先輩」。
「伊豆春祭」の男コンでは余裕で1位を獲るつもりでいたが、愛菜のことを知った伊織と耕平の意趣返しにより屈辱的な負け方をする。以後もこのことを根に持っている。
一方でサークルに対しては彼なりに真摯に考えているのだが、目上の人に対して基本的に礼儀正しい伊織や耕平からタメ口で接されるなど尊敬できない先輩というスタンスは変わっていない。
東 幹也(あずま みきや)

声 - 渡邉允瑠
「PaB」所属。伊豆大学化学科の3年生。身長175センチメートル。アフロが特徴。伊織たちがホワイト研の手伝いに駆り出された際、寿からの冷房宅配依頼に応じ液体窒素を持ってきた。
2年の頃はアフロを後ろ髪で纏める髪型をしており、当時右代宮からの無茶な課題にキレて、酔っ払って寝ていた梓を人質に立て籠もって理不尽さをネット上にライブ放送として投稿しようとしていたが、食事を要求した際に右代宮がスタンガンを隠して襲って来たことで、パンツ一丁で食事を持ってくる様要求するが、騒動を知った時田と寿が食事を持ってくる時に全裸で来たことと、寝ていた梓が起きて突如服を脱ぎ出したことで、それらの光景が動画に入ってしまったことで自身のアカウントが2つとも停止処分をくらい、その後食事として持って来てた水がスピリタスとは知らずに飲んだことで酔っぱらい、彼ら話したりと野球拳をするなど盛り上がったことで、立て籠もりを辞めた。その事件の後「pab」に入った。
横手 武雄(よこて たけお)

声 - 喜多田悠
「PaB」所属。伊豆大学機械工学科の3年生。身長172センチメートル。メガネをかけている。普段は温厚な性格だが、酒の席では容赦がない。また、動きが俊敏で、人の逃げ道をふさぐのが得意。
安西 久司(あんざい ひさし)

声 - 木内太郎
「PaB」所属。伊豆大学機械工学科の3年生。身長180センチメートル。スキンヘッド。夏休み期間中のホワイト研の実験で激やせしていたが飲み会一回で元に戻った。
乙矢 尚海(おとや なおみ)

伊織のバイト先でキッチンを担当する男子高校生。学年は不明だが高校ではダイビング部所属(部長)。桜子が本気で入れ込むほどの美少年。性格も素直で真面目かつ穏やかであり、初対面の伊織がその眩しさに目を覆ったほど。海とダイビングへの愛情は強く、PaBメンバーと共に潜った際には時田たちから技術やサポート能力の高さをインストラクター並みと評価された。伊織に対しては交流を経て単なる友情や尊敬を超えた感情を抱いているような描写がある。憧れるタイプは「豪快に飲み食いできる人」「海から上がった時に何気なくギターを弾けたりする人」。
古手川 紗耶華(こてがわ さやか)

伊織の叔母で古手川姉妹の母親かつ登志夫の妻。旧姓は「北原」。いつもサングラスをかけている。ダイビングショップのパラオ支店のオーナーで、とある理由から娘の千紗に対しては冷たい態度をとっている。しかし、これは千紗同様に不器用な性格であることと、長期間ダイビングを続けたことで左耳の聴覚が喪失しており、それ故に自分と同じ道を千紗に辿って欲しくない思いとダイビングを心から愛する千紗を否定したくないという複雑な親心からであり、密かに千紗にダイビングの応援をする手紙と耳栓を送っている。
池越 勇一(いけごし ゆういち)

男性アイドルグループ「Ships」のメンバーだが、端正な顔立ち以外は今一つ個性が弱く、あまり人気がないことに悩んでいる。しかしひょんなことから顔が瓜二つの耕平と入れ替わったことにより、耕平やPaBメンバーらに感化され始めている。

書誌情報
  • 井上堅二(原作)・吉岡公威(作画) 『ぐらんぶる』 講談社〈アフタヌーンKC〉、既刊21巻(2023年10月5日現在)
  • 2014年11月7日発売、ISBN 978-4-06-387990-2
  • 2014年12月5日発売、ISBN 978-4-06-388018-2
  • 2015年4月7日発売、ISBN 978-4-06-388053-3
  • 2015年9月7日発売、ISBN 978-4-06-388081-6
  • 2016年2月5日発売、ISBN 978-4-06-388115-8
  • 2016年8月5日発売、ISBN 978-4-06-388164-6
  • 2016年12月7日発売、ISBN 978-4-06-388220-9
  • 2017年4月7日発売、ISBN 978-4-06-388249-0
  • 2017年10月6日発売、ISBN 978-4-06-388290-2
  • 2018年3月7日発売、ISBN 978-4-06-511096-6
  • 2018年7月6日発売、ISBN 978-4-06-511979-2
  • 2018年11月22日発売、ISBN 978-4-06-513447-4
  • 2019年7月5日発売、ISBN 978-4-06-516238-5
  • 2019年11月22日発売、ISBN 978-4-06-517557-6
  • 2020年5月22日発売、ISBN 978-4-06-519480-5
  • 2020年11月20日発売、ISBN 978-4-06-521417-6
  • 2021年8月5日発売、ISBN 978-4-06-524292-6
  • 2022年3月7日発売、ISBN 978-4-06-527041-7
  • 2022年8月5日発売、ISBN 978-4-06-528768-2
  • 2023年4月6日発売、ISBN 978-4-06-531329-9
  • 2023年10月5日発売、ISBN 978-4-06-533089-0
  • 井上堅二(原作)・吉岡公威(漫画) 『ぐらんぶる 公式ログブック』 講談社〈KCデラックス〉、2018年9月21日発売、ISBN 978-4-06-513573-0
テレビアニメ

2018年7月から9月にかけて毎日放送『アニメイズム』B2枠ほかにて放送された。番組冒頭では未成年の飲酒禁止、登場人物が全員20歳以上の成人で、本作品はフィクションである旨のテロップが表示されている。

スタッフ
  • 原作 - 井上堅二、吉岡公威
  • 監督・脚本・音響監督 - 高松信司
  • キャラクターデザイン - 草間英興
  • プロップデザイン - 小川浩
  • 総作画監督 - 草間英興、植田羊一
  • 美術監督 - 秋葉みのる
  • 色彩設計 - 松山愛子
  • 撮影監督 - 今泉秀樹
  • 編集 - 宇都宮正記
  • 音楽 - マニュアル・オブ・エラーズ
  • 音楽制作 - NBCユニバーサル・エンターテイメント
  • プロデューサー - 髙橋和彰、松村一人、古川慎、鈴木寿広、前田俊博、鈴木良兵、馬場楊子、相島豪太
  • アニメーションプロデューサー - 持丸健
  • アニメーション制作 - ゼロジー
  • 製作 - ぐらんぶる製作委員会(NBCユニバーサル・エンターテイメント、エイベックス・ピクチャーズ、講談社、ジェイアール東日本企画、MBS、ゼロジー、キュー・テック、GYAO)
主題歌

「Grand Blue」
湘南乃風が作詞・作曲・歌唱を担当したオープニングテーマ。編曲は湘南乃風とSTAND ALONE。第12話ではエンディング位置で使用された。
「紺碧のアル・フィーネ」
藤永龍太郎作詞、末益涼太作編曲によるエンディングテーマ。北原伊織(内田雄馬)、今村耕平(木村良平)、時田信治(安元洋貴)、寿竜次郎(小西克幸)らで構成された「伊豆乃風」による「紺碧のアル・フィーネ〜二軒目にカラオケに入った俺たちのテンションスーパーMAXver.〜」と、水樹カヤ(水樹奈々)による「紺碧のアル・フィーネ〜水樹カヤver.〜」の2種類が使用された。

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
第1話ディープブルー 高松信司高松信司
  • 小野田貴之
  • 牛島勇二
第2話水の中で 木田歳三殿水敦子波風立志
第3話新世界 熊本健士西島圭祐星野守
第4話男コン 釘宮洋河原龍太
  • つるぎのマキ
  • 飯飼一幸
  • 鎌田均
  • 永島明子
  • 鈴木絵万
第5話後の祭り 高本宣弘まつもとよしひさ
  • 西田美弥子
  • 原田峰文
  • 志賀道憲
  • 中原清隆
  • 横田和彦
  • 鶴田眸
第6話初バディ 越智博之宇都宮正記牛島勇二
第7話ダブルス 木田歳三小林孝志
  • 星野守
  • 中原清隆
  • 小野田貴之
  • 飯塚葉子
  • 山下敏成
第8話男のカクテル 植田羊一まつもとよしひさ
  • 細山正樹
  • 椎葉幹朗
  • 青木真紀子
  • 山石まい
第9話王様ゲーム 井上堅二小岩井恋文殿水敦子波風立志
第10話沖縄上陸 高松信司鶴田眸島崎奈々子
  • 山口光紀
  • 加野晃
  • 佐藤このみ
  • 星野守
第11話誤解なんだが 沖田宮奈岩崎太郎
第12話オトーリ 植田羊一宇都宮正記
  • 牛島勇二
  • 小野田貴之

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 備考
2018年7月14日 - 9月29日 土曜 2:25 - 2:55(金曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作参加
TBSテレビ 関東広域圏
2018年7月15日 - 9月30日 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) BS-TBS 日本全域 BS放送
2018年7月16日 - 10月1日 月曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2018年7月27日 - 10月12日 金曜 1:36 - 2:06(木曜深夜) あいテレビ 愛媛県
毎日放送、TBSテレビ、BS-TBSでは『アニメイズム』B2枠。

インターネットでは、Amazon Prime Videoにて中国を除く全世界独占配信、bilibiliにて中国独占配信中。

BD / DVD

発売日 収録話 規格品番
BD DVD
1 2018年9月28日 第1話 - 第3話 EYXA-11925 EYBA-11921
2 2018年10月26日 第4話 - 第6話 EYXA-11926 EYBA-11922
3 2018年11月30日 第7話 - 第9話 EYXA-11927 EYBA-11923
4 2018年12月21日 第10話 - 第12話 EYXA-11928 EYBA-11924

毎日放送 アニメイズム B2
前番組 番組名 次番組
ぐらんぶる

実写映画

2019年11月20日に実写映画化が発表され、英勉監督、竜星涼と犬飼貴丈主演で2020年5月29日の公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で同年8月7日に延期された。

PG12指定。なお、アニメ版と同様に伊織、耕平、千紗は大学1年生だが、20歳という設定になっている。

PaBの飲み会のテーマソングとなっている「Vamos」は、DVD版にてスペイン語の原詞、日本語の訳詞の字幕が追加されている。作曲・作詞・編曲はTHE SIGNALIGHTS(Akira Sunset、APAZZI)、歌はJhonatan。この楽曲とダンスは完全オリジナルで原作にはないが、good!アフタヌーン2021年1月号において、本作品のDVDおよびBlu-ray Disc発売記念のコラボ企画として、作画の吉岡公威によってダンスシーンがコミカライズされた。

キャスト(実写映画)
  • 北原伊織:竜星涼
  • 今村耕平:犬飼貴丈
  • 古手川千紗:与田祐希
  • 古手川奈々華:朝比奈彩
  • 浜岡梓:小倉優香
  • 吉原愛菜:石川恋
  • 時田信治:鈴之助
  • 寿竜次郎:岩永洋昭
  • 山本真一郎:矢本悠馬
  • 野島元:森永悠希
  • 工藤会長:平田雄也
  • 古手川登志夫:髙嶋政宏
スタッフ(実写映画)
  • 原作:井上堅二、吉岡公威『ぐらんぶる』(講談社アフタヌーンKC刊)
  • 監督・脚本:英勉
  • 脚本:宇田学
  • 音楽:未知瑠、石塚徹、Teje、鈴木俊介
  • 主題歌:sumika「絶叫セレナーデ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
  • 挿入歌:sumika「唯風と太陽」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
  • 製作:高橋雅美、池田宏之、今野義雄、秋元伸介、永田勝美
  • プロデューサー:関口大輔、谷口達彦、湊谷恭史
  • 協力プロデューサー:楠千亜紀
  • 撮影:小松高志、大嶋良教
  • 照明:蒔苗友一郎
  • 録音:加来昭彦
  • 美術:佐久嶋依里
  • 装飾:野村哲也
  • スタイリスト:白石敦子
  • ヘアメイク:杉山裕美子
  • マリン監督:中村勝
  • 水中撮影:さのてつろう
  • アクション:青木哲也
  • 振付:瀧本有美、千野まや、Darrell“RHYTHM”Whitaker
  • 編集:相良直一郎
  • 音響効果:柴崎憲治
  • 選曲:武田拓也
  • 音楽プロデューサー:田井モトヨシ
  • ラインプロデューサー:齋藤大輔
  • VFXスーパーバイザー:大萩真司、Raiyan Laksamana
  • キャスティング:杉野剛
  • 演技事務:平薮明香
  • 助監督:長野晋也
  • 制作担当:白石治
  • 制作プロダクション:ザフール
  • 企画:グランジフィルム
  • 製作幹事・配給:ワーナー・ブラザース映画
  • 製作:映画「ぐらんぶる」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、乃木坂46合同会社、Y&N Brothers、ひかりTV)