ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
以下はWikipediaより引用
要約
『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』(ラブライブ!はすのそらじょがくいんスクールアイドルクラブ)は、バンダイナムコフィルムワークス(サンライズ)、バンダイナムコミュージックライブ(ランティス)、KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)の3者によるプロジェクト「ラブライブ!シリーズ」の第5作。
概要
石川県金沢市にある架空の高校・私立蓮ノ空女学院を舞台に活動するスクールアイドルたち「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」を主人公としている。
スマートフォンアプリ『Link!Like!ラブライブ!』およびYouTubeをプラットフォームとして、キャラクターおよび担当声優による動画配信や、カードゲーム、雑誌展開や楽曲展開などを行なう。スクールカレンダーとのリアルタイム連動を掲げており、作品内でも現実と同じ時間が経過してゆくシステムを取っている。
ラブライブ!シリーズの過去作品と同じく原作:矢立肇、原案:公野櫻子がクレジットされているが、メインスタッフは一新されている。
2022年に「バーチャルスクールアイドル」として発表され、当初は2022年秋に活動開始予定とされていた。2022年10月にはプロジェクト名が「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」であることが発表され、またプラットフォームアプリの名称を公募が行われた。
あらすじ
「花咲きたい」という目標を持って、伝統校・蓮ノ空女学院に103期生として入学した日野下花帆は、2年生の乙宗梢に誘われ、スクールアイドルクラブに入部し、梢とユニット「スリーズブーケ」を結成する。
同じく1年生の村野さやかと2年生の夕霧綴理による「DOLLCHESTRA」、1年生の大沢瑠璃乃と2年生の藤島慈による「みらくらぱーく!」と、3ユニットを擁するスクールアイドルクラブは、スクールアイドルの全国大会「ラブライブ!」での優勝を目指し、日々活動に励む。
登場人物
現実世界の時間経過に合わせて進行することが予定されている。
蓮ノ空女学院
石川県金沢市の山奥にある全寮制の女子高校。創立100年を数える伝統校であり、学問と芸術を重視した校風で知られる。校外活動には学校の許可が必要、金沢駅へのシャトルバスは週に1回しかないなど、生徒の校外への出入りは非常に厳しい。
ストーリーは103期生が入学する時点から開始する(102期生=2年生、101期生=3年生)。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
蓮ノ空女学院における、スクールアイドル活動を目的とした部活動。十数年前に設立された「芸楽部」という部活動を前身に、世間でスクールアイドルが流行したことを機に、現在の名前と目的に変更され、現在に至る。全国大会「ラブライブ!」での優勝経験もある。
メンバーそれぞれが2名ずつのユニットを結成し、ユニット単位での活動を主体としてスクールアイドル活動を行なうという伝統があり、各ユニットごとに楽曲や衣装が受け継がれている。
日野下 花帆(ひのした かほ)
声 - 楡井希実
「スリーズブーケ」のメンバー。103期生。「花咲きたい」という目標を胸に蓮ノ空女学院へと入学してきた。長野県出身。
幼少期は頻繁に入院するほど病弱であった。小学生になることには完治していたが、両親からは非常に心配されており、中学生までは門限厳守などの厳しい生活を送っており、あまり仲の良い友達ができなかった。高校は心機一転として遠く離れた蓮ノ空女学院を受験し、猛勉強の末に入学した。
村野 さやか(むらの さやか)
声 - 野中ここな
「DOLLCHESTRA」のメンバー。103期生。幼い頃からフィギュアスケートを習っている。
フィギュアスケートのスランプに陥り、それを解消するための新しい刺激としてスクールアイドルの活動を始める。
乙宗 梢(おとむね こずえ)
声 - 花宮初奈
「スリーズブーケ」のメンバー。102期生。スクールアイドルクラブの部長。
音楽一家の生まれで、幼い頃より多数の楽器に触れて来た。将来は音楽家となることを待望されていたが、憧れのスクールアイドルになるために、家族を説得してラブライブ!優勝経験のある蓮ノ空女学院へとやってきた。
機械の扱いが苦手。
夕霧 綴理(ゆうぎり つづり)
声 - 佐々木琴子
「DOLLCHESTRA」のメンバー。102期生。
ぼーっとした性格で、独特の会話のセンスを持つ。ステージ上では卓越したパフォーマンスを見せるが、不思議な雰囲気などから周囲からは近寄り難い天才と思われている。しかし本人は寂しがりやでもあり、人懐っこいところもある。
大沢 瑠璃乃(おおさわ るりの)
声 - 菅叶和
「みらくらぱーく!」のメンバー。103期生。慈とは小学生の頃の幼馴染。
カリフォルニアへと2年ほど留学していたが、夏休みの直前頃に蓮ノ空女学院へと編入して来た。留学はしていたものの、英語はできない。
明るく元気で、誰とでも仲良くなれる性格。しかし周囲に対して非常に気を遣う性格でもあり、それに体力を使いすぎると「充電切れ」になってしまう。充電が切れると一気にダウナーな性格となり、人前から逃げてしまうようになる。
藤島 慈(ふじしま めぐみ)
声 - 月音こな
「みらくらぱーく!」のメンバー。102期生。
小学生の頃からタレント活動を行なっており、自身が可愛く見られるように努力をしている。ただし興味のないことには一切の関心がないため、勉強が苦手であり、成績は振るっていない。
スクールアイドルクラブには1年生の頃から所属していたが、ラブライブ!出場を前に怪我で活動ができなくなる。怪我は治ったものの、それがトラウマとなっており、ステージでのパフォーマンスが出来なくなってしまう。そのため、スクールアイドルクラブは休部状態となっていた。
スクコネとは別に、個人の配信チャンネル「ハロめぐチャンネル」を運営している。「ハロめぐー!」「バイめぐー!」などの挨拶がある。
Link!Like!ラブライブ!
2023年5月20日にリリースされたiOS / Android用アプリケーション。配信はオッドナンバー。タイトルは公募によって決定された。4月15日から機能を制限したアーリーアクセス版がリリースされ、5月20日より正式サービスが開始された。
ゲーム内には主に4つのコンテンツが存在し、それぞれを通してアイドルを応援することができる。
活動記録
フルボイス・フル3Dムービーで描かれるストーリーモード。最新のエピソード以外はYouTubeでも公開されている。現実のスクールカレンダーと連動しており、2023年4月のエピソードは現実の2023年4月に公開される。全て公開時にアプリ内でゲームプレイ等を要さず無条件に視聴可能である。
スクールアイドルコネクト
チャットやスタンプをリアルタイムで投稿することができるライブ動画配信機能。略称は「スクコネ」。
配信コンテンツはキャラクターによる生配信番組の「With×MEETS」とキャラクターによる3Dライブの「Fes×LIVE」からなる。いずれもキャスト本人によるリアルタイムモーションキャプチャとリアルタイム発言、生歌で構成されている。
前述の活動記録と時間軸を前後しながら配信される。「活動記録」と異なり、現実における配信時間と作中における配信時間は完全にリンクしている。ストーリーと同一の物語世界で行われており、コメントへの反応を含む全ての発言が物語世界の公式発言としてストーリーに組み込まれる。また声優によるリアルイベントも物語世界の出来事に組み込まれることがある。ユーザーからのコメントも可能で、キャラクターがリアルタイムで反応する。
一方で、キャラクターの知らない現実世界の情報や「活動記録」を元にしたコメントへは反応しないことがルールの一つとなっている。
アーカイブはアプリ内で視聴可能で、一定期間後にYouTubeにも公開される。
With×MEETS
Fes×LIVE
スクールアイドルステージ
「新感覚!ミュージカルカードゲーム」と銘打たれている。略称は「スクステ」。
カードを編成し、楽曲に合わせてカードのスキルを使用することでハート(スコア)を稼いでいく。カードはガチャやイベントなどで獲得することができる。カードは育成することでストーリー展開に即したボイスメッセージを聴くことができる。カードイラストはホーム画面に飾ったり、ユーザープロフィールやサークルでのアイコンに使用したりできる。
スタッフ
- 原作 - 矢立肇
- 原案 - 公野櫻子
- キャラクターデザイン - 飯塚晴子
- シナリオ制作 - サンライズ、みかみてれん、藍藤唯、萩原猛、矢野俊策
- Fes×LIVEディレクター - 丸茂雄大
- 舞台監督 - 株式会社THINKR、株式会社MOMOX、株式会社MusicGate
- Fes×LIVE開発・運営 - パルス株式会社、株式会社THINKR、株式会社ライノスタジオ、バーチャル照明株式会社、株式会社ハンズオン・エンタテインメント、株式会社SLOTH MUSIC、株式会社サンフォニックス
- With×MEETSディレクター - パルス株式会社
- With×MEETS開発・運営 - 合同会社トルフェア、萩原猛、バルス株式会社、川岸殴魚、更伊俊介
- ADV制作ディレクター - 上野文寛
- ADV開発・制作 - パルス株式会社、株式会社COCO、株式会社テコテック
- 音響監督 - 野崎圭一
- SE・BGM制作 - 株式会社ファイブエイス、藤澤慶昌、三好啓太、株式会社ATTIC INC.
- 音楽プロデューサー - 山口修平
- エグゼクティブプロデューサー - 神宮前炯
- プロデューサー - 藤本義裕
- 総合プロデューサー - 佐藤一樹
- 製作 - プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(バンダイナムコフィルムワークス、バンダイナムコミュージックライブ、KADOKAWA、ブシロード)
開発
企画・制作
本作の企画は2018年頃からスタートした。プロデューサーの佐藤一樹は『ラブライブ!』の魅力について「スクールアイドルたち自身が自主性を持って、部活動として精一杯がんばっている姿を応援するのが楽しい! 感動できる! というものがあると思っています。」と語っており、そこに対して「プレイヤー」(神のような強権で、スクールアイドルの行動を左右する存在)が介入することは野暮であると考えていた。そのため、自主的にがんばっているスクールアイドルを応援するためのアプリとして本作が考えられた。
バーチャルライブや生配信は、開発チームが元々持っていた3Dモデルを使用した配信に関するノウハウを活かす形で、当初から3Dで行うことが決まっていた。また、活動記録に関しても、バーチャルライブや生配信と一繋ぎの出来事として展開していくために、3Dで制作されている。
本作では担当声優がそのままモーションキャプチャーを担当している。本作では「ライブ感」「臨場感」を重視しており、リアルタイムの醍醐味を突き詰めるためにリアルタイムのモーションキャプチャーを採用しており、それが必須事項であるとしている。リアルタイムであるため、ライブ中に音を外したりフォーメーション乱れたりするなどの「生の機微」が生まれることもあるが、それも特別なこととして許容されている。
『Fes×LIVE』では、スクールアイドルらしさが出る演出が心がけられており、リアルに実現範囲での演出が行われている(ステージの上で空を飛ぶ、衣装が光った瞬間に切り替わるなどのことは行われていない)。
設定・シナリオ
蓮ノ空が伝統校であるという設定は、無名の新人であるはずの蓮ノ空に最初から一定数のファンがついていることについての(新人の初配信であるにも関わらず、視聴者が多数いるなど)、納得感のある解決方法として考案された。「ラブライブ!」優勝経験のある強豪校とすることで、いわゆる「甲子園の常連校」のような、ファンから期待されている新人というイメージとなっている。
また、キャストがリアルタイムで配信することについては、設定やシナリオとの矛盾が生じかねないことからシナリオライターチームからは難色を示されたものの、佐藤はその点の同期調整の頻度によっては可能だと考え、実現可能なラインを探った。最終的には月に一回配信とシナリオの同期を取り、その間は設定を厳密には組まないといったラインで調整が行われている。
漫画
りんく!らいふ!ラブライブ!
公式Xおよび『リンクラ』にて2023年2月18日から連載している4コマ漫画。作画は珠月まや。
『リンクラ』活動記録と連動している。
ラブライブ!flowers* -蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ-
『ウルトラジャンプ』2023年12月特大号(2023年11月17日発売)より連載開始。作画はつむみ、原作は矢立肇、原案は公野櫻子、制作協力として田中天が参加している。
集英社で「ラブライブ!シリーズ」のコミカライズが行われるのは本作が初となる。