わざぼー
ジャンル:ギャグ,
以下はWikipediaより引用
要約
「わざぼー」は、曽山一寿によるギャグ漫画作品の題名および、その続編を含む漫画作品シリーズの総称、また作中に登場するアイテムの名前である。雑誌『コロコロイチバン!』(小学館)にて、シリーズ通じて2005年5月号から2015年3月号まで連載した。単行本は『わざぼー』全6巻、続編『わざぼー最終章 わざぐぅ!』全6巻。
概要
「わざぼー」シリーズは『わざぼー』『わざぼー最終章(ファイナルチャプター) わざぐぅ!』(略『わざぐぅ!』)から成り、それぞれが別の主人公の物語である。ただし2作目は“わざぼー最終章”の位置づけで、両作品は一貫した1つの物語(作品世界における巨悪・わざ武王を打ち破る物語)を描く。また、主人公が村長に連れてこられた山で技の名前を叫べばそのとおりの技がでるアイテムを使ってバトルを繰り広げるという趣旨も共通する。
掲載誌『コロコロイチバン!』の創刊とともに連載を開始し、兄弟誌(『月刊コロコロコミック』)の看板作品『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』(略『じーさん』)の作者・曽山一寿による長編ストーリー漫画として大々的に扱われた。2011年6月号より雑誌が月刊コロコロコミックの増刊号から『月刊コロコロイチバン!』として独立創刊される際にも題名を『わざぼー最終章 わざぐぅ!』に改めて継続。シリーズを通じて約10年間の連載で雑誌『コロコロイチバン!』が月刊誌として軌道に乗るまでを創刊から支えた。いずれの作品もDVD、玩具などの雑誌付録を多く展開したほか、ターゲット層が重なる同出版社の他誌へ特別編を掲載し、雑誌がタイアップしているゲームや玩具にキャラクターが使用された。また、作者が同じ『じーさん』とは何度もコラボレーションしている(→目次:付録と掲載誌以外での展開)。
各作品のあらすじ
『わざぼー』 連載期間 2005年5月号-2011年5月号
主人公は技々みみみ。不思議な棒・わざぼーを持つ。戦うのが大好きなみみみは村長から山の頂上でたからを守る番人に任命され、やってくる敵とのバトルに明け暮れる。みみみは戦いの中で敵の目的を知り、ライバルとの出会いと別れを経験する。「だれにも消えてほしくない」と願い、すべてを支配しようとする悪の大ボス・わざ武王に立ち向かう。
『わざぼー最終章 わざぐぅ!』 連載期間 2011年6月号-2015年3月号
主人公は技々ももタロー。不思議なグローブ・わざぐぅで戦う。世界一強くてかっちょいい男になるため、村長に連れてこられた山の中で行われている闘技大会「戦いの崖(バトルクリフ)」に挑む。自身が目標をもつきっかけとなったチャンピオンがいる頂上を目指して、試合を勝ち進んでいくが、大会の背後にある野望が影を落とす。「最強」を証明するために、ももタローは諸悪の根源・わざ武王の打倒に向けて立ち上がる。
アイテム「わざぼー」
技の名前を適当に叫べばその通りの技が出る不思議な棒。攻撃する際は相手の体のどこかにわざぼーを押し当てなければならない、そのため、複数の敵に弱いという弱点を持つが、4巻にてみみみが複数の敵をわざぼーで一度に倒すという描写が存在する。また、持ち主が発した技名をわざぼーが聞き取り初めて技が発動する為騒音の中など聞き取り辛い環境でわざぼーが持ち主の声を拾えなかった場合も発動しないなど数多くのルールが存在する。敵に押し当て技を唱えるだけでなく、自分自身に当て発した技名によれば空を飛んだり変身する事も可能。作中では兵器と呼ばれることもある。声の大きさで威力が変わる。
棒の部分は打撃攻撃ができる程の強度はあるがぼー自身で強度を変える事ができるらしくわざぼーやわざこが棒部分を伸縮しているシーンがある。技の名前を叫ぶだけでどのような技でも攻撃可能だが、相手の身体に押し当てなければ発動しない為、わざぼー使いは最低でもわざぼー一本分相手との間合いを詰める必要がある為わざぼー使いにもそれなりに戦闘能力が求められる。
作中でもみみみは一族で一番ケンカが強かったと自負しており、むむもわざぼー能力に頼らず一対多数の戦いで棒術のみで相手を叩きのめし、めんめんは目にも留まらぬ素早さで戦い、技神まーは、みみみをわざぼー無しで倒している。
また、わざぼー使いは玉を装備しており、敵と戦い勝利する事により玉が成長する。
すべてのわざぼーを作ったのは、わざ武王である。
『わざぼー』のキャラクター
声は付録DVDのもの。
技々 みみみ(わざわざ みみみ)
声:水野愛日
わざぼー使いの少女。相棒はわざぼー。髪飾りに赤い玉がついている。
とつぜん村長から山の上でたからを守る番人の役目をいいつけられたが、やってくる敵との戦いは満更でもなく、バトルが大好き。相手と向き合うと土壇場で頭が冴えわたり、わざぼーを使ったフレキシブルな戦法をとる。そのやりようはわざぼーから「ずるがしこい」と評される。一方で、死んだ母親を生き返らせたいというチャオチャオや、風邪でダウンしているシッポウなど、敵の事情によっては気遣うこともある。戦いにかける相手への期待は大きく、同じわざぼー使い同士である技風むむ、技星めんめんとは激闘を交わしたことで友好的な絆を深めるが、「だれかのチカラをかりてイチバンになる」と言った技神まーには幻滅した。まーが仕掛ける邪悪な戦いにより消されたライバルたちへの悲しみから「だれにも消えてほしくない」と願うようになったみみみは、わざ武王との最終決戦の果てに崩落しようとする暗黒ま城で、生きる展望を捨てて道連れに誘おうとする技神まーに救いの手を差し伸べるも、共に瓦礫に飲まれてしまった。
単行本1巻のカバー裏の紹介によると“おでんが大好物で、一週間続けて食べられたら死んでもいいと言ったことがある。燃えるゴミの日と燃えないゴミの日をよく間違える。じゃんけんをすると8割の確率でチョキを出してしまう。特技はカラオケだが、お世辞にも上手いとはいえないらしい。字が汚いので、カタカナの「ツ」と「シ」の描き分けが苦手。10歳までソーセージを焼肉だと思っていた。バックドロップで村長を泣かせてしまったことがある。”という。
続編『わざぐぅ!』では、経緯は不明だが暗黒ま城の崩壊を生き延び、戦いの崖(バトルクリフ)のチャンピオンとして君臨しており、弟のももタローが戦いの崖の頂上に辿り着いた事で、最後の戦いを開始。途中までは本気の姉弟喧嘩として戦うも、技神まーの不意討ちを喰らってしまい、更にはわざ武王も復活してしまう。しかし、ももタローにわざぼーとわざぐぅを合体させた「わざぼーぐぅ」を作ることを提案し、ももタローに「戦いの崖」を登らせたのは「わざぼーぐぅ」を完成させるべくももタローを自身と同等にまで成長させることが目的であったことも明かした。
最終決戦を終えた3年後には普通の高校生として生活を送るようになったが、わざぼー自体は健在であり、ももタローとは日々騒がしい毎日を過ごしている。
わざぼー
声:森圭輔
使い手は技々みみみ。顔は黄緑色で、目は左右で違う方向を向いている。表情の変化はあまりなく、しゃべるときも口が開かない。年齢は、みみみよりは上らしく、戦いのときに勝つためのヒントをみみみに与えたりすることもあるが、みみみにわざぼー使いとしてのさらなる成長を願っており、決して技名などを具体的には言わない。
村長(そんちょう)
声:津田健次郎
お面を被った謎の人物。突如たからを守るようみみみに命じる。「クソお面村長」と呼ばれている。
続編『わざぐぅ!』では、みみみの弟であるももタローにわざぐぅを授け、そのままももタローが挑戦する戦いの崖(バトルクリフ)の入口へ彼を蹴り飛ばし無理矢理入れさせた。
わざぼー使い
技風 むむ(わざかぜ むむ)
わざぼー使いの少年。相棒はわざこ。帯の正面側に青い玉がついている。
わざ武王の手下としてみみみの前に立ちはだかり、彼女にはじめての敗北を味わわせた。第1部では、わざ武王の真の目的に勘付き、みみみ討伐の指示に従わず裏切る気配を見せたことがその逆鱗に触れて氷漬けにされてしまった。幼い頃に黒マント姿の人物から渡されたわざぼーの力に魅入られて、黒マントの言いなりになりながら同じ一族であるみみみと共に数々の村を滅ぼしてきた、という忘れていた過去を氷の中で「悪夢の記憶」として見せられた。そのため疑心暗鬼に陥るが、救出に来たみみみが血を流す姿に気づき迷いと氷を打開。わざ武王と手を切り、彼女と協力してこれを撃破した。以来、第2部でも何かとみみみを気にかけている。初対面の技星めんめんを警戒していたが「技々みみみのチカラになってほしい」の言葉を受けて打ちとける場面もあった。それでも、ゴルデンとの一騎打ちで窮地に追い込まれ戦う理由を「仲間のためか」と詰られた際には「オレのためだ」と啖呵を切っている。物語の終盤、復活しつつあるわざ武王の触手からみみみを庇って倒れる。
名前に「風」のはいった技をよく使う。単行本(3巻)カバー裏の紹介文いわく、“キュウリが苦手でぞうきんがけにはかなりうるさい。新幹線の切符の買い方がよくわからない。ようか(8日)と、はつか(20日)をよく間違えてしまう。ビデオの予約を3回に1回失敗する。彼の作る肉じゃがは絶品であり、「お前は主婦か!」とよく言われるらしい。ゴリラの物まねがとても上手いらしいが、だれも見たことはない。”
続編『わざぐぅ!』では、鼻眼鏡にマント姿の技風むむらしき人物が「Mr.シタキリ」の名で登場。戦いの崖の成績上位8名に選ばれ、戦いの崖最終トーナメントの第6試合(準決勝第4試合)で裏血まタローと当たるはずだったが、洋式トイレの便器にはまって抜け出せず不戦敗となっている。最終決戦を終えた3年後には地球の高校に入学。メガネをかけて本を読む姿が描かれた。
技星 めんめん(わざほし めんめん)
わざぼー使い。相棒はわざっチ。猫のような容姿で、みみみからガキと言われたように小柄。額に巻いた黒い鉢巻の真ん中に黄色い玉がついている。
第2部中盤から登場し、技神まーの精鋭部隊「闇の三闘士」の最後の一人としてみみみの前に現れた。到着時、先発隊のズラームがみみみと交戦中だったが、劣勢だった同僚を「弱いヤツはキライ」と切り捨ててしまった。勝気な口ぶりとスピードでみみみを翻弄。圧倒的な力の差を見せつけて降伏を迫った。実は、過去の戦いで「のろい」をうけて目が見えず、そのときの仇敵を破るため協力者を求めていた。みみみを挑発する言動は力試しで、自分のことを破った力量を認めると協力を頼んだ。また、暗黒ま城で鉢合わせたむむにも「力になってほしい」と願い出ている。そもそも技神まーの仲間になったのは情報を集めるのに都合がよかったからであり、まーはそのやり口を「うらぎり者」「弱虫やろう」「サイテー」と言って責めている。目的を果たすために形振り構わず行動しためんめんだったが、みみみを狙うわざ武王の一撃の前に立ちはだかり、倒れる。今際には「おねがい、ぼくのかわりに」と涙しながら無念を言い残した。
仲間になってからはみみみを「みみみちゃん」と呼んでいる。むむは呼びすてである。5巻、カバー裏の紹介文いわく”ラジオが好きで毎週かかさず聞いているラジオ番組が35本くらいあり、冷蔵庫の食べ物のニオイを嗅ぐだけで賞味期限を特定できる。しょーもない豆知識をかなり知っているようでやたらと周りに教えて”くれようとするらしい。
続編『わざぐぅ!』では正体を隠して戦いの崖の中で重要な役割を務めていた。
技神 まー(わざがみ まー)
性格は残忍。慈悲の心は一切ない。第二部のワンパン以降の敵は、すべてこの男の命令で動いている。みみみに出会うまでは、自身の額についている玉を成長させるため様々な敵と戦っていた。女の子のみみみに躊躇することなく攻撃する残忍な性格。しかし、みみみに執着もしている。
わざぼー使いではあるが、わざぼーだけに限らずバケラーを幽霊にしたり、ワープ移動や相手を自分が生み出したバリアに閉じ込めるなどの魔法のような力も操る事ができる。頭に黒い球がついている。
自分の身体に己のわざぼーをしまうことができるため、服装は胸元が大きく開いたパンク・ファッション。肩にツノが生えているため上着はノースリーブである。下半身はチェーンベルトとつま先にニードル付きのブーツを履いている。
第二部最終戦での暗黒ま城倒壊に巻き込まれるが、後に『わざぐぅ!』において登場する。
戦いの崖の秘密を解き明かす為に、「裏血まタロー」の名で戦いの崖に挑戦していたが、戦いの崖最終トーナメントの決勝戦でももタローと対峙するも、ライバルたちの事を馬鹿にした事で「ライバル打」を受け敗れ去った。
前作と比べて露出が減って全体的に重装甲となり、長袖またはチェーンメイルの上から肩に棘のついた鎧を纏い、腕にはアームカバーのようなものを付けている。また、黒いズボンの上に腰布と、鎧と同じ材質と思われるブーツを履いている他、髪に着けている玉はももタロー同様首から下げている。
新・戦いの崖での最終決戦では不意討ちでみみみを倒し、ももタローが持つ玉を奪い取るも、復活したわざ武王に自身が持っていた玉ごと飲まれてしまった。
最終決戦を終えた3年後には学生となるも、どこかの草原で寝転がっていた。
わざ武王
使い手は技神まー。他のわざぼーと違い顔は無く巨大な眼球がついているが普段は顔の無い黒無地のわざぼーである。一人称は「わたし」で、実質は闇なので性別の概念は無いが、喋り方や考え方等は完全に男性。部下を道具としか考えていない。
第一部のラストボス。第二部でも技神まーのわざぼーとして登場している。彼の目的は、わざぼー使いの持っている玉を集めて復活することである。彼の発言からむむやみみみの過去に何かしらの因縁が見え隠れしている。
相手に近づかなければ威力が発揮できないほかのわざぼーと違い頭から触手を出して遠距離攻撃する事も可能。また、実態が無いので触れることが出来ず、一定の形も持たないので、自分で自由に動かし好きな形にすることが出来る。また、仮想の宇宙を作り出して相手を仮装宇宙空間に引き摺り込み、周囲に浮いている惑星を飛ばして攻撃することもできる。
劇中で見せた姿は、不定形・ボール型・人型・わざぼー型・わざぐぅ型などがある。しかしどの姿になっても目だけは隠す事が出来ないうえに当たり判定もあるため、唯一の弱点でもある。
第一部でみみみに倒され消える直前に、「本当の姿ではない」というセリフを発した。
詳細は不明だが諸事情にて本来の力を出せない状態にある為第一部での戦いのように宇宙を生み出す事はなく、技神まーのわざぼーとしてみみみと勝負する。
第二部での敗北後、『わざぐぅ!』にてももタローと技神まーが持つ玉を取り込んだ事により復活。同時に地球そのものとなり、やがて全宇宙の支配者として君臨する事と、地球を滅ぼす事を宣言。
しかしわざぼーとわざぐぅを合体させた「わざぼーぐぅ」を装備したももタローに地球そのものと化した自身を太陽まで飛ばされ、消滅した。
敵(第一部)
わざ武王から「魔の約束」を受け、みみみから「たから」を奪い取ろうとする敵たち。「魔の約束」を受けた者は、みみみに勝ち、「たから」を奪えば、どんな願いも叶えてもらえるが、負けた場合は、この世から消されてしまう。
(以下は作品での登場順〈ただし、技風むむを除く〉)
カラカラ
アーマン
レイザー
チャオチャオ
『わざボー』史上、もっとも弱い敵。名前の由来は、蝶々みたいだから。口調が東北訛りである。みみみよりも小柄な体格。
武器などは特に装備しておらず当身で戦う、また羽が生えており空を飛ぶ事ができる。
みみみ曰く「わざぼーを使うまでもなく弱い」。幼い頃、母親を殺され、わざ武王の「魔の約束」で、母親を生き返らせてもらおうと思っていた。彼の目的を知ったみみみは何も言わずたからを渡そうとするもチャオチャオは戦士の誇りを持ってあくまで戦いに勝利して自分の望みを叶えると拒否する、みみみもチャオチャオの想いに応えて勝利を譲らなかった。
弱いが、みみみからは「おまえは、強くなる」と見込まれ、みみみは再チャレンジしてくることを望んでいた。しかし、チャオチャオも他の敵と同様に消されてしまい、結局願いが叶うことはなかった。
イーズル&ホーアン
一つの体に二つの頭と4本の腕があるキャラクター。名前の由来は、ずるいとアホから。顔が上下に2つあり、上が兄のイーズルで、下が弟のホーアンであるが容姿はまったく似ていない。イーズルは、頭は良いがずるく、ホーアンは、アホではあるが心優しい性格である。基本的にイーズルの命令を受けてホーアンが移動と攻撃を行う。後半、みみみを殺せとイーズルが命令するが、卑怯な手段を使うことをホーアンが拒否し、イーズルがホーアンに対して命令に背いたことを怒っていたところをみみみの「アホはてめぇ弾」を受け、イーズルもアホになった。
その後、みみみと別れる際は走って去って行ったが、移動の命令を担当していたイーズルがアホになった事が災いしてそのまま崖から落ちてしまった。
ザッコウ
声が大きいキャラクター。基本的に相手の罵詈雑言で叫び倒しており、どさくさに紛れて相手に食べ物や金を無心するような発言が紛れている。それほど強いわけではないので、みみみはすぐに倒したが、この戦いを通し、自分がむむに負けた理由を見つけだす(前述参照)。
前述のカラカラやレイザーと共にむむ抹殺に臨むも棒術で完膚なきまでに撃沈させられた所でわざこで竜巻を起こして3人もろとも一掃された。
ワープル
付録DVDのみに登場のキャラクター
『コロコロイチバン!』第7号付録「コロコロイチバン!特製ゲーム&冒険バトルDVD」(以下、第7号)、および『コロコロイチバン!』第11号付録「わざぼークイズゲームDVD」(以下、第11号)に登場した敵。
王・カミック(おう・カミック)
声:上別府仁資
第7号に登場。オオカミがモデルの敵で、牙獣山(がじゅうざん)を占拠している山賊団「ウルフ山賊団」のリーダー。自分の誇り高さを常に誇示している。自分の牙を相手に突き刺す「ウルフファング」という必殺技を持っている。
ミスター・ズノー
声:鶴岡聡
第11号に登場。世界中の宝を集めたと言われている冒険家。自ら集めた財宝を誰かに受け継ぐために、脳の形をした建物に閉じこもっていた。しかし、その建物の扉を開けるには「歴史の洞窟」、「記憶の山」、「時の吊り橋」にある知恵の宝玉が必要で、結局誰もそれらを見つけられないままズノーは死亡してしまった。
だがミスター・ズノーの死後、宝が意志を持ち、ミスター・ズノーの姿をした幽霊となって受け継ぐ者を待っていた。そして、300年後(生きているときから数えて)の現在に、みみみに見つけられ、みみみに対し自らのゲームを突きつけた。このときにこのゲームをクリアすれば、ミスター・ズノーは成仏され、宝が現れ、ゲームクリアとなる。
記憶の山の番人(きおくのやまのばんにん)
敵(第二部)
技神まーの命令でみみみを倒そうとする敵たち。第一部の敵と違い、技々みみみを狙っているので、「たから」は、あまり重要視されていない。
(以下は作品での登場順、ただし技星めんめんを除く)
ヘビィ
ワンパン
ブレッツ
シッポウ
バケラー
オトゲ
ラヴーマー
敵(暗黒ま城)
技星めんめんが仲間になり、舞台が山の上から技神まーの本拠地「暗黒ま城」に変更。
荒野にそびえ建ち、所々枝分かれしているが城というより塔のような造りの建造物。各フロアに担当の部下が配置され彼らを倒さないと次のフロアに上がることができない。まーの部屋に水晶玉が設置されており、各階の様子を把握することができる。最上階の屋根に5つの小さな穴があいている。床が上がる仕掛けやトイレがあったり、TVゲーム(WII)がある。
第一部と違いたからの箱を山に放置した状態で出発した。
(以下は作品での登場順、ただし技神まーを除く)
バーモン
レイトーン
ジミー
スカル3兄弟(スカルさんきょうだい)
『わざぐぅ!』のキャラクター
技々ももタロー(わざわざ ももタロー)
『!』からの主人公。みみみの弟で、「強くてカッチョイイ男」になる為に村長の元で修行し、「戦いの崖(バトルクリフ)」へとやってくる。その際に村長から「」なるものを託され、「戦いの崖」に潜む強敵と戦い、バトルを勝ち抜いていく。首から桃色の玉を首飾りの様に下げている。
「強くてカッチョイイ男」になろうとした理由は、5歳の頃に当時8歳だった姉にいつも敗れた事で、姉から「今よりカッチョイイ男になったら大人になれる」と言われた事がきっかけである。
大ボケで調子に乗りやすいが根は真面目で優しい。戦闘面では機転が利くが、一方で謎かけ(クイズ等)が苦手で的外れな珍解答を連発する。
おでんとカラオケが好きで、納豆があまり好きではない(一巻カバー裏パラメータから)。かなりのカナヅチで、第29話での水泳対決では大苦戦を強いられた。
名前のモチーフは、「桃太郎」
前作のわざぼーとは違い、相手にくっつけなくても技を発動出来る。
第22話ではサルカニアンの鋏で真っ二つに切断されてしまったが、何故か切断面から謎のキャラが登場し、そのキャラはサルカニアンの鋏の中に入り込んだ事でももタローの勝利の鍵となった(切断された跡は勝利後にももタローがセロハンテープで修理した)。
丸宮ギンタロー(まるみや ギンタロー)
第5話から登場。ももタローのライバル。指から電撃を出して攻撃する。勝つためには手段を選ばない性格で、嘘をついて相手の隙を突き、そこから攻撃するなど、姑息な手を使うため、ももタローから嫌われている。
第21話では戦いの崖の成績上位8名に選ばれ、戦いの崖ファイナルトーナメント第2回戦でむすび殺里と戦い勝利する。
第22話での第5試合ではももタローとの戦いでは善戦し、最終的にリングの外に吹き飛ばしたが、勝負に場外負けが無かった事でそのまま自分が先に力尽き敗れ去った。
その後はももタローに遅れて彼も新・戦いの崖に挑戦して全ての番人を倒し、第38話では戦いの崖の頂上へ向かうももタローに対し、戦いの崖で戦って来たライバル達が見守る中チャンピオンとの挑戦権を賭けた決着を着ける。
名前のモチーフは、「金太郎」
裏血まタロー(うらぢま タロー)
オーメン
戦いの崖の審判と管理人をしている男。その名の通り常にお面を着けている。戦闘が特別ルールの際はその都度ルールを解説する。
審判としてはルール無用が基本な戦いの崖故にかなりアバウトで、特別ルールでは相手が反則行為や卑怯な技をしても面白ければ奨励、或いは黙認しているが、対戦相手の勝敗はしっかり着ける。
戦いの崖ファイナルトーナメント編以降は長らく登場しなかったが、第36話でト・中居に変装した自身が新・戦いの崖の番人を模した14体の人形をコントロールしている事を見破り勝利したももタローに、自身の正体を見破ったら勝利し先への通行を許可すると言うルールでの戦いを行い、結果わざぐぅタイフーンでお面を剥がされ、これ以上ももタローと戦っても勝てないと判断し実力を認め、次のフロアへの扉を出現させた。
その正体は技星めんめんで、ももタローを強くする為の目的で勝負しており、先程の勝負は「(本当の正体を見破る事が出来なかった事で)引き分け」と評すも、同時に目的を果たした事で最後の戦いへと向かうももタローを激励した。
敵(戦いの崖)
外見は第2部までに出てきた山と似ている。この中にいる敵である同じ挑戦者を倒して勝ち抜く事で、次のフロアへ行けるが、負けた場合は次の敵が現れるまでそのフロアに居残りとなる。
カッチカチ・山田(カッチカチ・やまだ)
ハナサカ・G
イナバーノ・シロサギ
イッスン
オーキナ・カブー
ジャック豆野(ジャックまめの)
長ぐつファイター・ネコ
ザ・コブトリ
3びきのコウ・ブウ・田崎(たさき)
Dr.ブンブク&チャガマン
ゴンギー・ツネ
マッチーリ
大巨人・カサジゾ
ブーレメン
じーさん
第17話と第19話で登場。『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』からのゲスト出演。
ももタローと対峙するも、本人は戦わずに最強さんに代理で戦ってもらったが、最強さん自身はももタローと共にじーさんを倒す事となった。
第19話で再登場した際にはももタローに挑戦状を送り再戦。理由は不明だが何故か大人数に増えており、高さ100mに有る足場の上でデスマッチを行うも、足場の下にある支柱が大人数の重さに耐えきれずに折れて足場毎落下し自滅した。
最強さん
ウサギート
第18話で特別ルールのかけっこでももタローと戦った相手。ウサギの獣人で、服にはうさ耳が描かれており、モヒカンヘアに棘付きの肩パッドをしており、サングラスを掛けている。サングラスの下の目は意外と可愛いが、この目には催眠効果(曰く「最終奥義」)を持つ。
正々堂々と称して実際はかけっこの際に自分だけオートバイを使用(運転免許はももタローと戦う前日に習得)するも、ももタローの「わざぐぅカート」(使用者のももタロー自身も猛スピードで地面に引き摺られて居る)が激突しオートバイを大破させられてしまう。その後ももタローをゴールさせない様に戦闘しようとするも、ももタローが「わざぐぅワープ」でスタート地点まで戻された事で勝利を確信しそのままゴールへ向かうが、「わざぐぅムカデダッシュ」でゴールの近くまで一気に移動され、最終奥義の催眠を行使。しかし眠ったももタローのいびきが凄まじく五月蠅く蹴り飛ばしたが、運悪く蹴り飛ばした先がゴールだった為、結果的にももタローに勝利を譲ってしまう事となった。
名前のモチーフは「ウサギとカメ」
ツルノーン
第20話でももタローと戦った相手。鶴の鳥人で、「つる」と書かれた褌を着けている。頭部の禿頭と尻で相手のパンチやビーム等の技を反射する「ツルノーンがえし」を使用する。ももタローが用を足す為に「わざぐぅ便所フラッシュ」で出したトイレから現れ、戦闘ではももタローが「おぴょぴょビーム」「ムぺぼぴにゃレーザー」にドサクサ紛れて撃った「スぐケはエるフラッシュ(直ぐ毛が生えるフラッシュ)」で頭部に毛を生やされ技を封じられるも、尻での「ツルノーンがえし」で跳ね返す。そこへ安心してトイレに行きたくなった事から、前述でももタローが出したトイレで用を足すも、それが災いして尻をも封じてしまい、そのまま「ダイナミックビーム」の直撃を受け敗れ去った。
名前の由来は「鶴の恩返し」
サルカニアン
むすび殺里(ころり)
敵(新・戦いの崖)
ももタローが戦いの崖ファイナルトーナメントを制覇した事で、25話から新たに挑戦する新エリア。ここでの戦闘のルールは戦いの崖と殆ど同じだが、新・戦いの崖(ネオ・バトルクリフ)では同じ挑戦者との戦いでは無く、各フロアで待ち構えている番人達を倒していく。また、一度でも敗北すると挑戦者は失格となり、新・戦いの崖から去らなければならない。
ショウ・ガッツン
技々ももタローが「新・戦いの崖」で初めて戦った番人。自称「正月戦士」。ももタローに対し新・戦いの崖のルール解説も担当。鏡餅の頭部に本坪鈴が股間に有る事から、ももタローからは下ネタ呼ばわりされていた。武器は杵で、この杵を振り下ろす「モチつキリキリまい」が得意技。しかし、わざぐぅで杵を受け止められ、「わざぐぅ火ィボーボー」と「わざぐぅ水じょばじょば」を繰り返し受け、最後は「負けましておめでとー」で敗れ去った。
敗北後、新・戦いの崖を制覇した者はたった一人の人物で有る事や、ももタローなら新しいチャンピオンになれるだろうと激励し、次のフロアへの階段を股間の鈴緒で作った(当然ももタローは嫌がった)。
名前の由来は「正月」
エイプリプリ
ノボルくん
てるてるボーヤくん
暑苦スィーZ(ゼット)
プゥルビラキ
ジューゴヤ
対・クノッヒー
アッキー
サタン・クロス
その後ももタロー抜きでの戦いでサタン・クロスとは相討ちとなった。
ジョヤノ・鐘子
豆魔鬼
ソツギ王
第36話で登場した、新・戦いの崖の最後の番人。学生帽とブレザーコートの制服とマントを着た少年で、ももタローとの戦いで新・戦いの崖を卒業できるかの「卒業テスト」としての戦いを行う。戦闘の際には対戦相手が繰り出した技に点数を付け、点数に応じた形の岩を対戦相手の頭上から落下させる。最終的にももタローのわざぐぅハナミズに0点を付けたが、「0」の数字の中央の穴で擦り抜けられ、そのまま自身は鼻水で避けられずに「0」の縁の部分で潰され敗れ去った。
しかし、これまで新・戦いの崖でももタローと戦った番人達の姿と戦闘能力をコピーした人形達と共に総力戦を仕掛け、数でももタローを圧倒するも、人形を操っていたト・中居を「わざぐぅスターパンチ」で攻撃された事で再び敗れ去り、その正体はソツギ王自身もト・中居に変装していたオーメンが用意した人形だった事が判明した。
名前の由来は「卒業」
単行本
単行本はそれぞれ全6巻。『わざぼー』のみ台湾版が青文出版集団より『功夫棒子』の邦題で刊行された。表紙は両作品の同一巻数で共通の構図となっている。裏表紙はキャラクターの紹介に当てられ『わざぼー』では作品の主要キャラクターの紹介、『わざぐぅ!』は各巻収録の話に登場するキャラクターのデータを記載。両作ともカバーをとった本体の表紙・裏表紙に小ネタがある
『わざぼー』
ISBNの次は裏表紙で紹介されているキャラクター
- 1巻 2007年12月25日発行 ISBN 978-4091404732 技々みみみ
- 2巻 2008年2月28日発行 ISBN 978-4091405500 わざぼー
- 3巻 2008年12月25日発行 ISBN 978-4091407191 技風むむ
- 4巻 2009年7月28日発行 ISBN 978-4091408402 わざこ
- 5巻 2010年6月28日発行 ISBN 978-4091410993 技星めんめん
- 6巻 2011年7月28日発行 ISBN 978-4091413185 わざっチ
『わざぼー最終章 わざぐぅ!』
- 1巻 2011年12月27日発行 ISBN 978-4091413987
- 2巻 2012年8月28日発行 ISBN 978-4091415004
- 3巻 2013年3月28日発行 ISBN 978-4091416384
- 4巻 2013年10月28日発行 ISBN 978-4091415851
- 5巻 2014年6月27日発行 ISBN 978-4091417985
- 6巻 2015年2月27日発行 ISBN 978-4091418906
付録と掲載誌以外での展開
掲載誌における『わざぼー』の扱いの推移
『わざぼー』は連載開始(創刊号)から2008年3月号(第18号)まで掲載誌上で集中的に特集された。この期間は、カラーページでの掲載や豪華付録(玩具、特別編を収録した別冊の小冊子、DVDなど)、作者のサイン入りグッズを賞品とした読者参加型の企画が組まれた。これ以降の取り上げ方は落ち着くが、翌5月号(第14号)にて告知される『コロコロイチバン!』公式サイトの開設に伴い、同サイト内に登場キャラクターを用いたミニゲームが公開され、雑誌の看板作品としてWEB上での宣伝がなされる。一方、連載開始時より続いた「わざぼーF.C.(ふぁんくらぶ)」が2009年7月号(第26号)で廃止。まんがの次の順番に掲載されたこのコーナーでは、登場キャラクターや物語の内容のまとめ、読者投稿はがきの紹介、付録のあそび方の説明、単行本発売の予告がされた。
別冊付録「コミックイチバン!」での掲載 2009年11月号(新1号)ー2010年9月号
2009年11月号より誌面が一新され、『わざぼー』など、一部のまんが作品が別冊ふろく「コミックイチバン!」に収録された。この形態での連載は2010年9月号まで続く。全6冊には1冊目より第〇号とナンバリングされ、第1号には作者・曽山一寿のインタビュー記事を収録、第3号は表紙を飾った。冊子を廃止した2010年11月号以降は再び本誌に掲載された。
(参考) 『わざぼー』雑誌連載中の付録と企画の一覧
記号の意味 扉C 扉がカラーページ、● 別添ふろく(玩具、DVD、小冊子など)、〇 綴込ふろく、▼ 企画
雑誌情報 | 付録・企画の情報 | ||||
---|---|---|---|---|---|
通巻 | 年/月号 | 扉 | 付録・企画の名称 | 備考 | |
1 | 2005 | 5 | C | ||
2 | 7 | C | キョワキョワ特大わざぼーペン● | ||
3 | 9 | C | わざぼーキラピカ!ディスク● わざぼー&オールキャラステッカー〇 |
ディスクはフライングディスクの意 | |
4 | 11 | C | わざぼー究極わざ決定戦!!▼ | ||
5 | 2006 | 1 | C | わざぼー&カメスケくん特大ジョイントパズル● 大長編わざぼースペシャルコミック●(別冊) |
パズルは単行本1巻総扉の絵柄 別冊「おかしな2人組とわざぼー」を収録 |
6 | 3 | C | |||
7 | 5 | C | ゲーム&スクープ冒険バトルDVD● | DVD副題“わざぼー「対決!! ウルフ山賊団」” | |
8 | 7 | C | わざぼー&じーさん 合体わざアイデアコンテスト▼ | 第24回次世代ワールドホビーフェアに同趣旨の特設コーナー | |
9 | 9 | C | わざぼー絵あわせルーレットペン● わざぼー 一発逆転!たから争奪スゴロク〇 |
ペン、スゴロクいずれにも『じーさん』の絵柄がある 「わざぼーF.C」に合体わざアイデアコンテストの結果発表 | |
10 | 11 | わざぼーゲーム&カードファイル● | |||
11 | 2007 | 1 | C | わざぼー クイズゲームDVD● | DVD副題“スーパーギャグアドベンチャー ミスター・ズノーの大秘宝”、まんがページ増量 “曽山先生サイン&イラスト付き鳥取県金持ち神社公認開運たからばこ”(懸賞の賞品) |
12 | 3 | C | わざぼー ぶっとび わざコプター● わざぼー全キャラ大集合ポスター〇 |
||
13 | 5 | とびだす!3Dギャグイチバン!●(別冊) | 別冊「無限の攻撃とわざぼー」を収録 | ||
14 | 7 | C | |||
15 | 9 | C | |||
16 | 11 | C | 超ロングコミック〈外伝〉わざぼー● | 「わざぼー外伝 わざぼー使い3か条」を収録 | |
17 | 2008 | 1 | |||
18 | 3 | C | 計200名に当たる!トリプル銀はがし(①わざぼー②ポケモンバトリオ③ヤッターマン)〇 | ||
※※※以下略※※※ |
掲載誌以外での展開
「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」関連
- 『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』16巻 「わざぼーじゃ!」 -『わざぼー』の単行本が全然売れていないことをネタにした
- DS専用ソフト『絶体絶命でんぢゃらすじーさんDS〜でんぢゃらすセンセーション〜』に技々みみみとわざぼーが登場
- 3DS専用ソフト『でんぢゃらすじーさんと1000人のお友だち邪』(2012年11月発売)にVIPお友だちとして技々みみみと技々ももタローが登場
その他
- 3DS専用ソフト『テンカイナイト ブレイブバトル』(2014年9月発売)に武器としてわざぐぅが登場
その他
- 『わざぼー』は『コロコロイチバン!』では「摩訶不思議アクションギャグわざぼー」の題名で掲載
- 第7号、第11号の付録DVDにてアニメーションが作られている(アニメーション制作:六面堂)。
- 『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』の16巻、17巻の作者紹介ページでの代表作に「わざぼー」の名前が掲載されていたが、「わさぼー」と誤表記されていた。また、コロコロイチバン第27号のファンレターの宛先にも同様の誤記があった。