カグラバチ
漫画
作者:外薗健,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ コミックス,
発表期間:2023年9月19日 -,
巻数:既刊1巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『カグラバチ』は、外薗健による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2023年42号から連載中。
沿革
2023年9月11日発売の『週刊少年ジャンプ』41号より、3号連続で新連載をスタートさせる「JUMP NEXTWAVE 新連載3連弾」を開始。これは漫画家全員が手塚賞出身者で、今回が連載デビュー作となる企画であった。本作はその2作目として、同年42号より連載を開始。連載開始時にはPVを公開。2024年2月3日より、単行本第1巻の発売を記念してボイスコミックを公開。第1巻には、堀越耕平が帯にコメントを寄せている。
あらすじ
六平 チヒロは3年前のある日、憧れの存在であった刀匠の父を3人の妖術師に殺される。毘灼によって奪われた父の妖刀を取り戻すために妖術師となり、父の古くからの知人である柴らと行動する。
登場人物
声の項はボイスコミックの担当声優。
六平 千鉱(ろくひら チヒロ)
柴
ヒナオ
鏡凪 シャル(きょうなぎ シャル)
円 法炸(まどか のりさく)
用語解説
妖術師
妖刀
毘灼(ひしゃく)
ハルハル
玄力(げんりょく)
作風
OKAMOTO'Sのオカモトショウによると、本作は「“刀”がポイントになっていて、妖術的な技を使う」点においては『BLEACH』に近く、ダークヒーロー系の作品である。「コマ割りはわりと大きめで、細かい説明がなくてもしっかりストーリーが動いていく」よう描かれており、絵やデフォルメ表現も上手である。刀を中心として、妖術のほか、「日本古来のファンタジーの要素」を盛りこんだ世界観となっている。
東京が描かれている場面では、高層ビルやタワーのデザインがおしゃれに描かれている。オカモトは日常のシーンとバトルシーンの緩急のバランスがよく、それでいて「違和感なくストーリーが進んでいく」点が本作の良さであると語っている。
反響
本作は作者の外薗による初の長編での連載作品である。しかし第1話が掲載された時点の2023年9月19日、日本、中国、韓国を除いて世界中で配信されている集英社のアプリ「Manga Plus」でのランキングで、10位入りを果たす。これは『ブラッククローバー』と『SPY×FAMILY』を抑えてのものであった。24日時点では5位に入り、『僕のヒーローアカデミア』を抑えている。
原因のひとつとして、本作は第1話が掲載される42号が発売される19日より前に、14日時点でインターネット上に内容がリークしていたことが挙げられる。その時点でファンアートや既存の漫画と比較する画像などがそれまでの新連載と比較すると多く投稿されていた。さらに、本作はインターネットミームの画像が多く制作された。主人公のチヒロの画像を使用し、「ジャンプ史上最高の漫画」と投稿されたのをはじめとして、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィなど、ジャンプの人気作品の主人公とチヒロのコラ画像が制作され、「カグラバチ最高!」と投稿された。編集者のアナイスによると、本作は「もともと日本刀を使ったり、妖術が登場したりと昨今のジャンプの人気作品の特性を掴んでいる作品なので海外ファンから注目されるのも自然に感じる」が、ファンがアニメ化を前提としたオフィシャルサウンドトラックを投稿したタイミングで、ミームに拍車がかかっている。これをきっかけとして、自作アニメやチヒロ役の声を自身で吹き替えている動画、PlayStation 4のソフトに本作の写真を入れるものなどが投稿された。これらが現実で起きた既成事実かのように投稿され、それに過剰に反応があったことにより、本作のミームは現象化している。クソコラや事実無根の情報もあったが、本作の「人気を押し上げる形」となった。その後、ミームに嫌気がさした人から、ミームに対して批判的な意見も挙がっている。
書誌情報
- 外薗健『カグラバチ』 集英社〈ジャンプ コミックス〉、既刊1巻(2024年2月2日現在)
- 「すべきこと」 2024年2月7日第1刷発行(2024年2月2日発売)、ISBN 978-4-08-883819-9