光速電神アルベガス
以下はWikipediaより引用
要約
『光速電神アルベガス』(こうそくでんじんアルベガス)は、1983年3月30日から1984年2月8日まで、テレビ東京系列で毎週水曜17:55 - 18:25(JST)に全45話が放送された、東映テレビ事業部・東映動画制作のロボットアニメ。
概要
1980年代初頭、様々なアニメ制作会社が『ガンダム』ブーム後を見据え、新たなロボットアニメの方向性を模索していた中、東映も新境地の開拓を目指し、前番組の『機甲艦隊ダイラガーXV』や『百獣王ゴライオン』などを制作したが、作品として満足できる評価は得られなかった。そのため、本作品はロボットアニメの原点に立ち帰る形で企画が立ち上げられ、また玩具オリジナル企画『コンポボーイ』の設定が一部流用された。
ロボットアニメ原点回帰のコンセプトとして、「ゲッター再生」が掲げられ、3体のメカが合体して様々な能力を発揮するロボットになるという「三体合体六変化」のフレキシブルな設定は、ゲッターロボの拡大発展形とも言えるものである。玩具セールスとしては一応の成功は見たものの、玩具での再現性を最重視したため、各形態でのプロポーションがほとんど変わらず没個性的なものになってしまい、大ヒットと言える程にまでは至らなかった。
脚本は酒井あきよしと上原正三の二人がローテーションで執筆していたが、番組終盤では酒井が『ビデオ戦士レザリオン』、上原は特撮テレビドラマ『宇宙刑事シャイダー』と『星雲仮面マシンマン』の準備にそれぞれ入ったため、別の脚本家が執筆している。また音楽は前2作とは異なり『マジンガーZ』などのロボットアニメや、スーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズ など、東映制作の特撮テレビドラマに縁が深い渡辺宙明が担当した。
本作品の終了をもって、テレビ東京を制作局とした東映テレビ事業部企画・八手三郎原作・原案のロボットアニメシリーズも終了。本作品から主要スタッフや、制作体制をほぼそのまま引き継ぐ形で制作された『ビデオ戦士レザリオン』は、制作局をTBSに移して放送された。また本作品の終了後、水曜18時台前半は『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』(1987年)までの間、再放送枠として扱われた。
ストーリー
「宇宙の支配者」を自称する軍事組織「デリンジャー」が、地球を征服するべく侵攻を開始した。 青葉学園の学生である円条寺大作、神哲也、水木ほたるら三人は自作の競技用ロボットで立ち向かうも返り打ちに遭ってしまった。
その後、ロボットセンターの設備を無断使用してロボットを戦闘用に改造しようとするが、ほたるの父である水木教授に見つかってしまう。 水木教授は三人のロボットを見て、自らがかねてから構想を練っていたプランを実現すべく、三人にロボットの改造を申し出た。
かくして誕生した三体合体六変化のスーパーロボット・光速電神アルベガスは、デリンジャーの野望を打ち砕くべく激烈な戦いを始める。
登場人物
ロボットセンター
円条寺 大作(えんじょうじ だいさく)
声 - 古川登志夫(次回予告ナレーションも兼任)
αロボを操縦する主人公。青葉学園高等部2年生の17歳。軽薄に見えて根は熱血漢。勉強はイマイチ。
当時の雑誌の付録に掲載された設定資料によると、ロボット製作を得意とし、コンピュータの知識も深いメカマニア。サッカー部のキャプテンであり女子生徒からの人気もあったが、途中から剣道を始め、サッカー部所属という設定は以降触れられない。
戦闘を離れれば雑誌のグラビアを見てほたるの胸を想像したり、35話では宝探しの際に女の子の寝床に夜這いをかけたりとかなりのスケベ。さらには要所要所で恰好が決まらず、五郎に次いでエピソードのオチを担当する事も多い。「ネアカの塊」と敵に言われるほどポジティブな思考だが、ほたる曰く「暗示に弱い」一面もある。また、一度落ち込むとなかなか立ち直れない打たれ弱さもあり、33話では折しも、そこを敵に付け込まれた。ほたるに好意を持っているが、素直になれず反発することも。
神 哲也(じん てつや)
声 - 堀秀行
βロボを操縦するクールでニヒルな男。一見孤高の若者に見えるが、歳相応の繊細でナイーブな一面も持つ。17歳で、大作達とは唯一別のクラスである。両親は幼少の頃に宇宙ステーションの事故で死別し、家族は離島で医師をしている姉のみ。青葉学園の学生寮で暮らしているが、2話ではゴミの山のような散らかりようだった。
体格差が大きいレプロイド兵士と生身で互角に戦うなど格闘に長けている。小さい頃は孤児だからという理由だけでいじめを受けていた。
初期設定では大作と同じくほたるに好意を持っているが、決して口には出さないと書かれていた。34話でデリンジャー所属であるジュリアと相思相愛になるが、悲恋に終わった。生年月日は辰年の7月17日。
水木 ほたる(みずき ほたる)
声 - 鶴ひろみ
γロボを操縦する紅一点。水木教授の一人娘で、才色兼備の優等生。勝気でお転婆な性格。16歳で、大作と五郎と同じクラスに所属している。テニス部のキャプテンであり、その姿は全校男子生徒のマドンナと言われる程。
母親とは幼い頃に死別しており、記憶が曖昧なためにデリンジャーの作戦に引っかかってしまい涙したことも。また、作中で最もデリンジャーの罠に陥り、催眠状態にされてしまうことも多い。大作と哲也に好意を持っているが、五郎は眼中にはない模様。
熊井 五郎(くまい ごろう)
声 - 塩屋浩三
ゴリロボのパイロット。大作達と同じクラス。口調は怪しげな関西弁だが、関西出身かどうかは不明。実家は豆腐屋で、店を手伝って稼いだ金でゴリロボの強化費を捻出する苦労人。因みに父子家庭で、父親も関西弁を喋る。
青葉学園柔道部の主将で黒帯だが、個人的な理由があったにせよ白帯のほたるに投げ飛ばされたり、プロレスジムのオーナーに「とんでもないアホ」「(格闘技の)才能が無い」と言われたり等、その実力は未知数。基本的にほたる一筋で、31話では「ほたるちゃんのためやったんやで」と公言したこともあり、彼女に見合った男になろうとロボット工学を勉強する努力家の側面を有する。しかし、そのコミカルな言動のためか、なかなかほたるに思いが伝わらない。大作と哲也との友情も厚く、哲也に泥棒の嫌疑がかかった際には身代りになろうとした。
彼の勇気ある行動はまちがいなく地球平和に貢献しているが、発売された「アルベガス大百科」に一人だけ載らなかったことを根に持ち、三人がテレビ出演した時には乱入して出演した。天丼が好物であることが32話で語られている。12話の事件でトラウマとなり、鯨は苦手。
水木教授(みずき)
声 - 蟹江栄司(オープニング及び本編一部ナレーションも兼任)
ロボットセンターの所長で青葉学園大学部の教授。ほたるの父でフルネームは不明。デリンジャーに唯一対抗できるアルベガスの開発者だが、秘密保持のためには非情な判断を下し、また自らが犠牲になることも迷わない。地球の平和以上に最前線で戦う四人の身を案じており、大作が一時的に失明した際にはアルベガスの引き渡しに応じようとしたり、デリンジャー要塞内部への突入しか手がない状況で出撃を却下し、東京壊滅の危機を見過ごそうとしたりした。
基本的に冷静だが根は慌て者だと自覚しており、自身の誕生日パーティの席で靴下の履き間違いを指摘され赤面したことも。助手の彩子とはほたるも認める相思相愛の仲で、17話にて紆余曲折の末に婚約、デリンジャー全滅後に結婚している。
ロボットアニメの司令官格は老年期頃の年齢のことが多いが、水木教授は「ナイスミドル」「美中年」とされる年齢である。
朝吹 彩子(あさふき さいこ)
声 - 川島千代子
水木教授の助手兼秘書。教授のかつての教え子。カタパルトゲート管制やアルベガスの無人発進、ウイングブースターの発進操作など司令室におけるあらゆる実務サポートを行う。
水木教授とは相思相愛であり、かつての恋人で五年前に死去している田代玉三郎に変身したオフィサーが現れた時にもその想いは揺るがなかった。しかし、17話、レプロイド兵士の変身体で十年以上前に病死したはずの水木霧子が現れた際には、デリンジャーとの交戦状態下であるにもかかわらずヨーロッパへ傷心旅行に出ようとした。万が一の為に教授に発信機能付きのネクタイピンを渡したり、恩師に変身したミラーゼロを見抜くほど洞察力に優れている。17話にての騒動の末にほたるの懇願で正式に婚約、終戦後に教授と結婚している。
青葉学園
木美 ダン子(きび ダンこ)
声 - つかせのりこ
大作達のクラスの担任教師で国語担当。教師生活15年のベテラン。大作と五郎からは「きび団子」と呼ばれている。
自分では「グラマー」な体型と言っているが、デリンジャーには32話で「串団子のような三段腹の女」「蛸、つまりオクトバシーのような女」などと手厳しい評価をされている。何度かデリンジャーが化けた色男に惚れたり、興味が無い教頭に言い寄られたりと、男運は無い模様。
デリンジャー製の強力な即効性睡眠薬の効きが異常に遅かったり、普通なら死んでいる高さから落下してもピンピンしているなど、デリンジャーを絶句させるバイタリティの持ち主。容貌の割には自己陶酔気味な言動が多く、周囲を振り回すこともしばしば。しかし、教育にかける情熱は本物であり、最終決戦時も壊滅した東京から逃げなかった。
教頭
声 - 野本礼三
青葉学園の教頭。キャラクターのイメージは穂積隆信。ダン子先生に惚れており、常にアプローチをかけたり隙を見ては抱きつく(第1話では胸を両手で鷲掴みにする)など油断ならない性格。終盤、デリンジャーの侵攻のため疎開していたが、ダン子先生の言葉を思い出しアルベガスの帰還に駆けつける。
校長
大作たちの親族
円条寺 好造(えんじょうじ こうぞう)
声 - 戸谷公次
円条寺家の大黒柱であり、祖父の代から続く塗装店の二代目。喧嘩こそするが大作との仲は非常によく、ミラーゼロに吹き込まれた「学園で戦争を教えている」という嘘に騙され「学園をやめさせる」と教頭に掴みかかるなど家族思い。
持病にギックリ腰持ちであるため、仕事の依頼が入っている状態でなってしまった場合、登校日だろうがプライベートな予定があろうが大作に仕事を任せることもしばしば。申年生まれのため犬は嫌いだったが、36話の夏子の家出騒動の際に考え直した。
円条寺 みどり(えんじょうじ みどり)
円条寺 次郎(えんじょうじ じろう)
声 - 間嶋里美
大作の弟。天体観測を趣味とし、宇宙人への興味も深い。そのためかデリンジャーの襲来直後は笑えないジョークを発したことがある。
兄をからかうのが一番楽しいと思っているが、当の大作がオフィサーの変身体である家庭教師に凄惨な目にあわされた際には、学園からテストの問題用紙を盗み出そうとしたなど兄思いでもある。
円条寺 夏子(えんじょうじ なつこ)
神 律子(じん りつこ)
デリンジャー
総統アザス
ダストン将軍
カタストラ指揮官
声 - 戸谷公次
その昔はカシオペア座一帯を荒らし、星間警察すら手を焼く宇宙海賊ギジルの「息子」で、「カシオペア・ハリケーン」の異名を持っていた。ダストン将軍と共同作戦を行うことが多く、ダイム参謀を良く思っていないのも共通。
バイオス暗殺依頼に失敗し死亡したギジルの仇打ちのため、かねてより考えられていたバイオス抹殺を実行するが、アザス達に裏切られその全責任を負わされてしまう。それに逆上しアザスに斬りかかるものの、側兵に逆に斬殺されてしまった。なお30話でミラーゼロが、カタストラについてダストン、アザスと同様アルベガスに倒されたとバイオスに進言しており、デリンジャー内部ではアルベガスとの戦いでの戦死という事になっている。
元々荒くれ者が嫌になりデリンジャーに入ったが、裏切りと策略うごめく組織に失望しギジルの跡を継ごうと画策するも叶わなかった。
ダイム参謀
ミラーゼロ情報官
新総統バイオス
声 - 柴田秀勝
26話にて「偉大なるデランの使者」として登場した地球侵攻部隊の2代目総指揮官。アザスたちが計画したアルベガスの拠点襲撃をロボットセンター側に漏らし、作戦を失敗に終わらせた。
ユニコーンに似た宇宙生物に跨り、小惑星帯という地の利を生かし刺客の宇宙海賊を全滅させるなど、実力と知略の両方に優れた武人。28話にてカタストラ指揮官の罠にかかり死亡したと思われたが、アザスの死と共にダリー将軍と新要塞を引き連れ新総統に就任した。チェスを趣味とし、「戦いとは本来美しく、楽しいもの」という信念を持って地球侵略に乗り出した。最終決戦時には自らメカファイターに乗り、岩で身を固めた巨人でアルベガスを苦しめるが、サンバイ剣に斬られ戦死した。
ダリー将軍
声 - 佐藤正治
バイオスの新総統就任と同時に着任したダストン将軍の後任。甲殻類型の鎧をまとった独特の外見をしている。要塞内のレプロイド兵士全員と剣術の稽古をつけ、誰一人とて敵わなかったほどの武闘派。
溺愛する一人娘のジュリアが戦死した時からアルベガスへと復讐を誓うが、ミラーゼロとダイムの考案した処刑作戦からほたるを救出し心境に変化が訪れる。地球上でのアルベガスとの決戦時に追いつめたものの、トドメを刺すのに躊躇したため裏切り者と判断されオフィサー機に乗機を破壊され瀕死の重傷を負い、ロボットセンターに収容される。デランへの忠誠のために絶対安静にも拘わらず行動しアルベガスの爆破を行おうとするも、ジュリアの幻影に説得され、デリンジャーの秘密を吹き込んだマイクロ・テープを残して失血死した。
オフィサー
ジュリア
声 - 三田ゆう子
ダリー将軍の娘。鎧を着込んだ父親とは異なり、普段から人間と変わらない風貌を持つ。
デリンジャーの基準で成人を迎える年齢(17歳)だが、「ここにはない青春を探したい」という理由で夜な夜な宇宙艇を無断使用して地球に降りていた。降り立った先で哲也と惹かれあうが、それがミラーゼロによってバイオスらに伝えられており、ダリー家の名誉のために出撃を志願する。アルベガスと遭遇した際、哲也の乗るベータロボにだけは攻撃できずにいたが、その結果アルベガスに合体されてしまい乗機を撃破され戦死。死の間際に「これでよかった」とつぶやいていた。その後もダリーの回想としてたびたび登場し、最後は幻影となって父を説得した。
光速電神アルベガス
円条寺大作の機動性の高いαロボ、神哲也の飛行能力のあるβロボ、水木ほたるの水中戦の得意なγロボが合体したスーパーロボット。全高40メートル、重量は1200トン。最高速度はМ1。なお、各ロボは25メートル、重量は400トン、最高速度はαはM3でβとγはM2。
元々は3人が作製した競技用の教材ロボットで、水木教授によって大改造が施され生まれ変わった。ゴリロボを除けば地球上でデリンジャーに対抗できる唯一の戦力であり、同時にデリンジャーがアルベガスの破壊を最優先目標とする理由である。機体は非常に強固であり、破壊されることは決してない。
水木教授独自の理論によって造られたらしく、劇中でアルベガスに匹敵するロボットを造ることができない理由でもある。一度国際会議で「アルベガスだけでは地球を守りきれない」と理論を公表しようとしたが、ミラーゼロが潜入していたのが発覚したため公表どころではなくなってしまった。
3機のロボが「ゲット・ディメンジョン」のコールで合体後、作中の表現で「変身」することで以下の6形態をとる(各形態の速度設定は、コンプリートDVD VOL.1ブックレットP5~6の解説より)。
デンジンディメンジョン(デンジン・アルベガス)
マグマディメンジョン(マグマ・アルベガス)
マリンディメンジョン(マリン・アルベガス)
スペースディメンジョン(スペース・アルベガス)
スカイディメンジョン(スカイ・アルベガス)
レスキュー(ガード)ディメンジョン(レスキュー(ガード)・アルベガス)
各機はロボットセンター内のカタパルト・ゲートから発進する。この発進ゲートは複数存在し、29話ではデリンジャー要塞の侵攻で津波が発生したため、通常とは異なるルートで発進した。司令室からの操作で無人発進が可能。
合体プロセス
3体のロボットが各々脚部とそれ以外に分離、積み重なるように合体する。合体する際には頭部になる機体のパイロットがメインパイロットになる。
合体する際には、一番上になるロボットが頭部から胸部と腕部および脚部が大腿部となる。真ん中のロボットが腹部と脚部の脹脛から踵、一番下のロボットが腰部と脚部の膝から爪先となる。腹部と腰部に変形するロボットの腕部は後方に折り畳まれ、バックパックとなる。胸と腰になるロボは腕の接続側から両側へ全体が引き出され、肩幅と腰の幅が広がる。
合体もしくは変身開始はコンソール左側にある専用のレバーを引くことによって行われる。1話と2話では「右から四番目のボタン(RXボタン)を押す→エンジン出力全開→左上のスイッチを押す→右下のレバーを引く」手順を踏まえていた。
各部の合体は完全手動で、チームワークが乱れていたり妨害に遭うと合体に失敗する場合がある。しかし一度合体してしまえば後は問題ないらしく、その後は変身や分離を自由に行っている。
必殺技
デンジン・サンバイ剣
プラズマ増幅器で増幅されたエネルギーを供給すれば切れ味が9倍に跳ね上がるが、エネルギーが尽きると消滅してしまう。作中にてこれに勝る武器は存在せず、デリンジャーがアルベガスを恐れる最大の原因となっている。16話ではスカイ、44話・45話ではスペース・アルベガスも使用していたが、45話以外は作画ミスである。
キメ台詞は「この美しい地球を悪魔の手で汚す者は許さない!光速電神アルベガス!」、11話と20話の二回だけ「今、青春まっただ中!」と大作が付け加えている。月面での戦闘だった8話のみ、「この美しい宇宙を~」となっていた。作品後半では省略することが多かった。
サンバイ剣ウルトラパワー
デンジン六変化
6話ではメカファイターから離れる際に使用、デンジン→スカイ→マリン→デンジンへと連続変身した。10話での呼称は「幻影ディメンジョン」で、ダン子先生が人質に取られていたため撹乱しながらの連続攻撃を行った。
共通武器
手首からの光線
デンジンキック
デンジンカンフー
デンジンアロー
デンジンカッター
デンジンランサー
デンジンブーメラン
個別の武器
αロボ
αソード
βロボ
βソード
βランサー
βナックル
プラズマシャワー
βドリル
γロボ
γソード
γナックル
γシュート
γビーム
デンジン・ディメンジョン
ミサイルパンチ
ミラクルビーム
デンジン・フルパワー
アルベガスファイヤー
磁気性煙幕
ミサイル
デンジンハーケン
デンジンプラズマ
スペース・ディメンジョン
レーザーライフル
スカイ・ディメンジョン
スカイショット
スカイミサイル
マグマ・ディメンジョン
マグマカッター
マグマハープーン
マグマビーム
フラッシュブーメラン
マリン・ディメンジョン
デンジン必殺パンチ
マリン・フルパワー
マリンナパーム
拳型の光弾
ミサイル
レスキュー(ガード)・ディメンジョン
バリアー
その他のメカ
ジェットα・β・γ
ニュージェットα・β・γ
ニュー・スーパーアベガ
スーパーウイングブースター
本来はスペース・アルベガス専用だが、同じくγロボが腹部となるマグマ・アルベガスにも装着可能で、初登場時にはマグマに装着してデリンジャー要塞へと突入した。
発進は司令室からの完全制御で、システムロックされると水木教授か彩子しかロックを解除することはできない。
ゴリロボ
熊井五郎が作製した競技用ロボット。マジンガーZにおけるボスボロットのポジション。全高20メートル。ディーゼルエンジンにて駆動していることが7話で判っている。そのパワーは体格差が倍もあるアルベガスを持ち上げ、数百メートル先と思しき沖合に投げ飛ばす程。
第3話のコクピット内の画像ではキャプテンハーロックのブロマイドが貼られていた。
武器は背中のカゴに入れた日本刀・のこぎり・棍棒・鎌・ヌンチャク・槍・ハンマー・スコップの七つ道具だけだが、7話では購入したミサイル、というより投下型爆弾を使いアルベガスを救った。
劇中ではメカファイターに有効打を与えることはできないが、アルベガス到着までの時間稼ぎなどで活躍しており、15話では水木教授を救出している。大作達も「ゴリロボがいなかったらアルベガスはやられていた」と何度も公言している。
最終決戦である45話にてロボットセンターの防衛に就き奮闘するが、レプロイド兵士の手投げ弾を受け大破してしまった。
正式名称を「ゴリランIII」と紹介している書籍などがあるが、劇中では一切その名称で呼ばれないため詳細は不明。
必殺技
ゴリロボ・イチバイ剣
ゴリロボ・エレクトリック噛みつき
用語
青葉学園(あおばがくえん)
富士山麓にあるため通学手段は様々で、三人のように自家用ジェット機で通学する生徒もいる模様。寮完備であり、哲也はその「青雲寮」に住んでいる。競技用巨大ロボットを生徒に作らせており、世界ロボット競技にて入賞を総取りするなど、生徒の水準は高い。恒例行事として、夏休み後半に開催されるロボット大相撲がある。
広大な学園都市を有し、ロボットセンターもその近辺に存在する。
ロボットセンター
アルベガスの拠点として機能しているが、他作品と異なり防衛設備はなく、敵の攻撃には弱い。終盤では武装化しており、デリンジャー要塞の攻撃に四門の砲台で対抗していた。中央施設のロボット研究所には、アルベガス格納庫へと繋がる各ジェットの専用通路が存在する。
地下施設の中でも、司令室やアルベガスのカタパルト・ゲートが存在するエリアには厳重なセキュリティシステムが幾重にも存在し、ミラーゼロが侵入を断念するほど。
円条寺塗装店(えんじょうじとそうてん)
デリンジャー
全デリンジャーはデランの運命共同体と言える存在で、デランが死亡した場合、全てのデリンジャー関係人物や物質は自然消滅する。地球に固執するあまりアルベガスにことごとくメカファイターや建設した要塞を破壊され、さらに43話ではアンドロメダに存在するギブリン星やマゼランのガルパコス星など占領地七つをはじめとして、全土にての反抗が開始されるに到る。
最終的にアルベガスによってデランが討たれ、デランから供給されるエネルギーが途切れ全滅した。
メカファイター
有人機と無人機があり、有人機にはレプロイド兵士のほかに最高幹部もたびたび搭乗する。装甲はサンバイ剣にたやすく切り裂かれるが、剣などの武器は鍔ぜり合いでサンバイ剣を防げる模様。
なお主題歌の2番の歌詞では「マシンファイター」と呼称されている。
レプロイド兵士
感情はほとんど持っておらず、生きた武器として酷使された上に破棄される存在。しかし、要塞建設の時に効率向上のため人間と同等の知性を持たせた結果、11話では数体の脱走者を出したことがある。
春根島
国防軍(国際防衛軍)
アルベガス大百科
アルベガスの合体操作や、それまでに放映された話でデリンジャーが展開した作戦、パイロットなどの詳細情報が載っているが、拠点であるロボットセンターや、ゴリロボは掲載されていない。前者は機密保持のためである。
五郎はゴリロボが載っていないことに憤慨し、なぜか出版社ではなく大作達に文句を言いにきた。
デランの涙
デラン星
最終的にアルベガスにデランが倒されたことにより、大爆発を起こして消滅した。
スタッフ
- 企画 - 小野耕人(東映)、及部保雄、富田泰弘(東映エージェンシー)、小湊洋市(東映動画)
- 原案 - 八手三郎(連載誌 - 『テレビランド』、『てれびくん』)
- 音楽 - 渡辺宙明
- キャラクターデザイン - 影山楙倫(カナメプロ)
- メカニックデザイン - 大畑晃一、ひおあきら、小原髪夫(カナメプロ)
- デザイン協力 - 原田吉郎
- 企画協力 - 秋野紅葉(Y&K)
- 美術設定 - 辻忠直
- シリーズディレクター - 森下孝三
- 製作担当 - 蕪木登喜司
- 制作 - 東映、東映エージェンシー、東映動画
主題歌
主題歌
オープニングテーマ - 『光速電神アルベガス』
歌詞の冒頭は、「ガンガン」と連呼する特徴的なものとなっている。オープニング映像のスーパーアベガの登場カットは、物語の展開に合わせて途中からニュースーパーアベガのそれに変更されているが、CSでの再放送及びDVDでは全話ともニュースーパーアベガのカットに統一されている。
エンディングテーマ - 『若さのフォーメーション』
挿入歌
いずれも作曲は渡辺宙明、編曲は高橋洋一。
『戦いに赴く前に』(34、42、44話の戦闘シーンに使用)
『午後のシルエット』(未使用)
『SPARKLING MOMENT』(未使用)
放送リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (絵コンテ) 演出 |
作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1983年 3月30日 |
青葉学園の勇者 | 酒井あきよし | 森下孝三 | 影山楙倫 | 辻忠直 |
第2話 | 4月6日 | 燃えろ! アルベガス | 佐々木正光 | 金子一 | 窪田忠雄 | |
第3話 | 4月13日 | 狙われた青葉学園 | (山内重保) 伊東政雄 |
金子育教 | ||
第4話 | 4月20日 | ぼくの宇宙生物DK | 久岡敬史 並里啓次 |
大木雪享 | 辻忠直 | |
第5話 | 4月27日 | 恋のアンバランス作戦 | 上原正三 | 佐々木正光 並里啓次 | ||
第6話 | 5月4日 | 金賞ロボの反乱 | 吉沢孝男 松下健吉 | |||
第7話 | 5月11日 | 男ゴリロボ一番手柄 | 並里啓次 | 菊池城二 | ||
第8話 | 5月18日 | 青葉学園のかぐや姫 | 森下孝三 並里啓次 |
大木雪享 | ||
第9話 | 5月25日 | 怪盗X・哲也が二人 | (新田義方) 松下健吉 |
塩沢洪元 | ||
第10話 | 6月1日 | ダン子先生の恋愛旅行 | 酒井あきよし | 明比正行 並里啓次 |
大木雪享 | |
第11話 | 6月8日 | オーロラに消えたロイド | (落合正宗) 並里啓次 |
塩沢洪元 | ||
第12話 | 6月15日 | 空飛ぶ不死身くじら | 上原正三 | 山内重保 松下健吉 |
菊池城二 | |
第13話 | 6月22日 | アルベガス大百科 | 上原正三 酒井あきよし |
森下孝三 | 影山楙倫 | |
第14話 | 6月29日 | ニュー・スーパーアベガ誕生 | 酒井あきよし | 明比正行 並里啓次 |
大木雪享 | 海老沢一男 |
第15話 | 7月6日 | アルベガスの秘密を探れ! | (落合正宗) 伊東政雄 |
金子一 | ||
第16話 | 7月13日 | 見えない敵を斬る! | 上原正三 | (佐々木正光) 並里啓次 |
大木雪享 | |
第17話 | 7月20日 | デリンジャーの母 | 山内重保 松下健吉 | |||
第18話 | 7月27日 | 哲也の花嫁は15才 | 森下孝三 松下健吉 |
塩沢洪元 | ||
第19話 | 8月3日 | 俺たちの愛した番長 | 酒井あきよし | 明比正行 並里啓次 |
大木雪享 | |
第20話 | 8月10日 | アダム五郎とイブほたる | (落合正宗) 伊東政雄 |
金子一 | ||
第21話 | 8月17日 | ロボット大相撲の陰謀 | 上原正三 | 吉沢孝男 松下健吉 |
大木雪享 | |
第22話 | 8月24日 | バカンスはシャチが一杯! | 酒井あきよし | 山内重保 並里啓次 | ||
第23話 | 8月31日 | 父と子の神話 | 上原正三 | 松浦錠平 松下健吉 | ||
第24話 | 9月7日 | 偉大なるデランの涙 | 明比正行 並里啓次 | |||
第25話 | 9月14日 | アルベガス大放送 | 酒井あきよし 上原正三 |
森下孝三 | ||
第26話 | 9月21日 | 悪魔の使者バイオス | 上原正三 | 有迫俊彦 松下健吉 | ||
第27話 | 9月28日 | ダストン将軍の最期 | (落合正宗) 並里啓次 | |||
第28話 | 10月5日 | バイオスを闇に葬れ | 吉沢孝男 松下健吉 | |||
第29話 | 10月12日 | 襲来! デリンジャー要塞 | 明比正行 並里啓次 | |||
第30話 | 10月26日 | 銀河鉄道パニック | 森下孝三 松下健吉 | |||
第31話 | 11月2日 | ほたるは熱烈プロレス狂 | 酒井あきよし | 有迫俊彦 並里啓次 | ||
第32話 | 11月9日 | 必殺! 裏町の玉三郎 | 明比正行 | |||
第33話 | 11月16日 | 地獄の家庭教師 | 伊東政雄 | 森利夫 | ||
第34話 | 11月23日 | 哀しき恋の戦士 | (落合正宗) 松浦錠平 |
大木雪享 | ||
第35話 | 11月30日 | 胸キュン宝探し | 山内重保 並里啓次 | |||
第36話 | 12月7日 | 夏子とコロの物語 | 明比正行 | |||
第37話 | 12月14日 | 砂漠の復讐鬼 | 上原正三 | 吉沢孝男 松浦錠平 | ||
第38話 | 12月21日 | アフリカに雪が降る | 酒井あきよし | 有迫俊彦 松浦錠平 | ||
第39話 | 12月28日 | アルベガス大集合 | 酒井あきよし 上原正三 |
森下孝三 並里啓次 | ||
第40話 | 1984年 1月4日 |
宇宙からの年賀状 | 酒井あきよし | (落合正宗) 並里啓次 | ||
第41話 | 1月11日 | 総統の戦争ゲーム | 上原正三 | 山内重保 松浦錠平 | ||
第42話 | 1月18日 | 永遠のジュリア | 明比正行 | 塩沢洪元 | ||
第43話 | 1月25日 | 愛と死の決闘 | 大川ひろし | 山内重保 並里啓次 |
大木雪享 | |
第44話 | 2月1日 | 迫り来るデラン星 | 安藤豊弘 | 明比正行 松浦錠平 |
塩沢洪元 | |
第45話 | 2月8日 | アルベガスよ永遠に | (落合正宗) 並里啓次 |
大木雪享 |
最終回翌週の1984年2月15日から2月29日の3週にわたって、一部既放送分の再放送が実施された。
放送局
系列は本放送当時のもの。放送日時は個別に出典が提示されているものを除き1983年9月中旬 - 10月上旬のものとする。
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 水曜 17:55 - 18:25 | テレビ東京系列 | 制作局 |
大阪府 | テレビ大阪 | |||
愛知県 | テレビ愛知 | 1983年9月開局からの放送。 また8月下旬のサービス放送時にも先行して第1話が放送された。 | ||
北海道 | 北海道文化放送 | 日曜 10:30 - 11:00 | フジテレビ系列 | 1983年5月15日から1984年3月25日まで放送。 |
岩手県 | テレビ岩手 | 金曜 17:30 - 18:00 | 日本テレビ系列 | |
宮城県 | 東北放送 | 土曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
秋田県 | 秋田テレビ | 火曜 17:00 - 17:30 | フジテレビ系列 | |
山形県 | 山形テレビ | 月曜 17:00 - 17:30 | ||
福島県 | 福島中央テレビ | 水曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | 1983年4月27日から1984年3月14日まで放送。 |
新潟県 | 新潟放送 | 水曜 17:30 - 18:00 | TBS系列 | 1983年4月27日から1984年3月7日まで放送。 |
富山県 | 富山テレビ | 木曜 16:50 - 17:20 木曜 16:00 - 16:30(最終回) |
フジテレビ系列 | 1983年5月19日から1984年3月29日まで放送。 |
石川県 | 北陸放送 | 月曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | 1983年4月18日から1984年2月27日まで放送。 |
福井県 | 福井テレビ | 月曜 17:25 - 17:55 | フジテレビ系列 | 1983年4月11日から1984年2月27日まで放送。 |
山梨県 | テレビ山梨 | 金曜 17:20 - 17:50 | TBS系列 | |
長野県 | 信越放送 | 木曜 17:25 - 17:55 | ||
静岡県 | 静岡放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | ||
京都府 | KBS京都 | 月曜 17:55 - 18:25 | 独立局 | |
兵庫県 | サンテレビ | 月曜 17:00 - 17:30 | ||
和歌山県 | テレビ和歌山 | 水曜 18:30 - 19:00 | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 火曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 | |
広島県 | 中国放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | TBS系列 | |
愛媛県 | 愛媛放送 | 金曜 16:55 - 17:25 | フジテレビ系列 | 現・テレビ愛媛 1984年に放送 |
高知県 | テレビ高知 | 火曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
福岡県 | テレビ西日本 | 土曜 18:00 - 18:30 | フジテレビ系列 | |
長崎県 | テレビ長崎 | 木曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
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熊本県 | 熊本放送 | 水曜 17:30 - 18:00 | TBS系列 | |
大分県 | 大分放送 | 木曜 17:20 - 17:50 | ||
宮崎県 | テレビ宮崎 | 土曜 7:00 - 7:30 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
鹿児島県 | 南日本放送 | 月曜 17:25 - 17:55 | TBS系列 | |
沖縄県 | 沖縄テレビ | 金曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 |
ゲーム
アルベガス
レーザービームでレプリロイド兵・デリンジャーの戦闘機などを攻撃する。操作システムは『サンダーストーム』のそれに準ずる。また合体方法を地水空の場面に応じてボタンで決定(地上や地中、火中ならマグマ、宇宙、空中ならスペース、海中、水中、氷上ではマリン)、操作が正解ならば特殊武器が使える。操作を誤ったり敵の攻撃を受けたりすると、ミスで自機が一つ減り、自機が無くなるとゲームオーバーとなる。
映像は本作品とアニメ映画『FUTURE WAR 198X年』(1982年)から流用、ゲームのストーリーも本作品のそれに準拠している。筐体は基本的にコックピット及びアップライト式。基板は『アストロンベルト』『スターブレイザー』の流用で、筐体も2作品の改造が登場した。LDゲーム自体が短命だったため、現在は稼働している場所は無いという。また本作品のゲームの筺体は、別のLDゲーム(『サンダーストーム』、『宇宙戦艦ヤマト』)に転用改造されたものもあった。
スーパーロボット大戦X-Ω
上記以外にも、1992年にバンプレスト(後のバンダイナムコエンターテインメント)から販売されたファミコン用シミュレーションボードゲーム『シャッフルファイト』に、アルベガスが登場した。
映像ソフト化
本作品の初ソフト化となるコンプリートDVDが、東映ビデオより2015年7月8日から9月9日にかけて全2巻(各巻4枚組、Vol.1は22話、Vol.2は23話収録)リリースされた。