我が家のお稲荷さま。
以下はWikipediaより引用
要約
『我が家のお稲荷さま。』(わがやのおいなりさま。)は、柴村仁による日本のライトノベル。イラストは放電映像が担当している。電撃文庫(メディアワークス)より2004年2月から2007年10月まで刊行された。第10回電撃小説大賞・金賞受賞作品にして作者のデビュー作。
松風水蓮作画による漫画版が「月刊電撃コミックガオ!」2007年4月号から2008年4月号(休刊)、「月刊コミック電撃大王」2008年6月号から2013年7月号まで連載された。また、2008年4月から同年9月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
登場人物
家族関係者
高上家
天狐空幻(てんこ くうげん)
声 - ゆかな(女) / 中村悠一(男)
本作の主人公。天狐と称される三槌家の守り神。神族などからは「三槌の空幻狐」と呼ばれている。空幻という名は真名ではない。長く生きて強大な霊力を身に付け、守り神に祀り上げられたはいいが、やりたい放題の行状が祟って遂には封印されてしまった狐の大妖怪。長生きしているあいだに無関心になるほどに性別を忘れており、どちらの性にも人化できる。
数百年も封印されていたが、知能が高いせいか驚くほどのスピードで現代社会に順応しきっている。大食いのため、食事代が高上家の経済を圧迫している。しかし守り神としては、優秀かつ勤勉。労を惜しむことなく高上兄弟に訪れるピンチを防ぐ。普段は軽薄で飄々としているが、かなり短気で喧嘩っ早いのが玉に瑕。なお愛称は「クーちゃん」(命名は美夜子と透)または「クー」(昇)。空幻自身はこのシンプルなあだ名を気に入っているようである。
コウ
声 - 早見沙織
三槌家に仕える「護り女」。高上兄弟を空幻と共に守護し、同時に空幻を監視するよう三槌本家から命ぜられて高上家に同居することとなった。普段の服装は巫女装束ではあるが、昇の家計簿には、剣道着と記されている。五行のうち特に「水気」を駆使した術を得意とし、高上兄弟の護衛に日々勤しんでいる。
生真面目で正義感と責任感が強く護衛としては優秀なのだが、それまで三槌本家から出たことがなかったため極度の世間知らずである。
また家事一切が全くできず登場時ではお金の数え方も知らない有様で、現代社会にさっさと馴染んだ空幻にたびたびからかわれたり振り回されたりしている。現在家事全般をゆっくりとではあるが習得しているが、不器用であるため皿や花瓶などを割ることが多く高上家の経済を圧迫している。
ボキャブラリー不足のためか説明も大の苦手。擬音やジェスチャーを多用して何とか物事を説明しようとするのだが、彼女の「説明」でそれを理解するのは至難の業である。反面、専門とする五行術の説明はやたらと流暢かつ正確。
高上昇(たかがみ のぼる)
声 - 水島大宙
高上家の長男。赤城高校の2年4組、男子バドミントン部所属。家事を一手に引き受けるしっかり者で、家計のやりくりに関しては高校生というより主夫、料理の腕前は主婦顔負けであるが、空幻とコウが家族の一員に加わったことにより、両名が作り出す思わぬ出費に頭を悩ませている。空幻の真名を知る一人。
兄は陰陽道でいう陽にあたるため、母からの三槌の霊力が受け継がれにくく、目立った霊力はほとんど無い。しかし物の怪と関わりが増えたことにより、人とは異なるモノをうっすらと感知できるようになる。名目上三槌家の当主であるため、頼ってくる、あるいは狙いにくる物の怪と接触する機会が多い。
恋愛まわりには極度に鈍感で、美咲の昇への思いがあまりにもあからさまで周りの誰もがわかっているにもかかわらず全く気付かないほどである。
高上透(たかがみ とおる)
声 - 嶋村侑
高上家の次男。小学6年生。少年野球チーム「鈴西ドラゴンズ」に所属する。怪しい夢を見たことをきっかけに空幻と出会い、色々あって空幻に守護されることとなる。
昇同様、空幻の真名を知る一人。人を疑うことをあまり知らない純真さを持ち、その素直さは嘘発見器も真っ青なくらい。最近は空幻の扱いに対してしたたかな面も見せ始めている。弟は陰陽道でいう陰にあたり、母由来の三槌の霊力が受け継がれやすい。このため潜在的に強い霊力を持っている。
高上春樹(たかがみ はるき)
声 - 宮本充
昇・透の父。バスの運転手を務める一家の大黒柱。大学時代に美夜子と出会い結婚し昇と透の息子ふたりに恵まれるが、美夜子は若くして他界。それ以来男手ひとりで息子たちを育ててきた。三槌の家にまつわる運命や空幻、護り女について、ある程度ながら妻から聞いていたためか、息子ふたりが突然連れてきた空幻やコウにも動じる素振りもなくあっさりと受け容れる。
高上美夜子(たかがみ みやこ)
声 - 堀江由衣
昇・透の母。水気を司る「三槌の司祭」として生を享けるが、その運命を拒絶するかのように三槌本家を出奔。大学で春樹と出会い結婚、ふたりの息子を授かる。しかし「三槌の司祭」の運命から逃れることは叶わず、30歳の若さで他界する。
天真爛漫でよく笑う快活な女性。かわいいもの、ふかふかなものに目が無かったらしく、かわいさのあまりいきなりのタックルで抱き付いてはその対象(着ぐるみを着た春樹、狐の姿の空幻、ミッキーマウス etc...漫画版では昇も病院送りになっている模様)を凄まじい強さで締め落とす。付いたあだ名が「アナコンダ美夜子」。
なお、夫・春樹もかわいいもの好きであり、2人の息子にも遺伝している。
シロ
声 - 釘宮理恵
白鬼(角無し鬼)。炎を操る・相手の生命力を吸い取る能力を持つ。ある日突然高上家にクロネコ宅急便で送られてきた少女。呪布でぐるぐる巻きにされており、透にのみ心を開く。髪の色は白く、瞳はルビーのように赤い。全身に刺青あり。高上家には家族の一員として迎え入れられる。その後紆余曲折の果てに保管係の汨羅に引き渡され、眠りについた。シロという名付け親は高上兄弟の父親、春樹。
透の初恋の(そして失恋の)相手でもある。
三槌家
佐倉家
佐倉美咲(さくら みさき)
声 - 鹿野優以
昇の同級生で2年1組。昇と同じくバドミントン部所属。快活な性格の少女で、昇に恋心を抱いているが、昇の前では奥手になり、為すことが空回り気味。昇の周囲の空幻、コウ、紅葉といった女性にやきもきしている。高上兄弟が遭遇する事件に時折巻き込まれたりすることも多い。空幻には事件後催眠術を掛けられ、事件を忘れさせられたりしているが、空幻自身、「昇をいつも見ている者」「昇を大切に想っている者」と理解し、恋の助言と偽り、昇を守るため、その者にしか効かない薬を飲まされたりする。
アニメでは昇と空幻やコウとの関係を誇大妄想してしまう癖があり、そのうえ考えていることが全て顔や言動に出てしまう設定になっている(それでも昇は気付かないが)。
佐倉千晴(さくら ちはる)
宮部家
宮部紅葉(みやべ もみじ)
声 - 伊藤静
昇の同級生で2年2組。合唱部所属。艶やかな黒髪と端整な顔立ちが人目を引く学校のアイドル的存在で、やや天真爛漫かつさっぱりした明るい気性で人気も高い。学園祭ではアイドルシンガーさながらの歌唱力を披露していた。どういうわけか昇に興味を持ち、彼の気を引こうと様々なアプローチを掛ける。その点では美咲のライバル。
容姿とは裏腹に(?)結構な大食い。高級マンションにひとり暮らししているせいか、明るく振る舞う影に寂しがり屋な一面を隠す。家系によるとある特異能力を16歳の時に発現させたことがきっかけで、高上兄弟のみならず赤城地区に騒動を巻き起こす。
宮部家の女性は16歳になると変身できるようになる家であり、紅葉はその中でも授かる確率が非常に稀な「金狼」と呼ばれる変身能力を発現する。変身形態としては原身が狐の空幻と全く逆で、紅葉の場合は原身が人間である。変身すると屈強な獣人と化し、美少女の姿は面影もなくなる。
狼事件解決後は高上昇のことを大好きになり美咲に恋(ライバル宣言)をうちあけた。その後、高上昇にアプローチをする。
清麻呂(きよまろ)
赤城高等学校関係者
拝一刀(おがみ いっとう)
声 - 山口勝平
アカギツネの霊狐。息子の子狐がいる。それまで住んでいた森が切り拓かれてしまい、住処を失って途方に暮れていたところ、鈴ノ瀬に空幻の気配を察知して、相談にやってきた。「〜ッス」口調。子狐が「大五郎」と空幻に(極めて適当に)名付けられたため、なりゆきで親狐が「拝一刀」を名乗っている。一応霊狐ではあるが妖怪になって日が浅いことや、お人好しな性格、そして今ひとつ小さい肝っ玉のせいで、緊急時にはあまり役に立たない。現在は昇の通う赤城高校の学務員として勤務している。
大五郎(だいごろう)
声 - 石川綾乃
一刀の息子。霊狐だが生まれたばかりなのでまだまだ人化の術などがうまく使えず、初登場時は手足程度しか人化できなかった。第3巻で顔も人化できるようになる。まだまだ人の言葉は話せないが、何をしゃべっているかコウには理解できる。
彼の狐姿のかわいらしさは高上親子やコウ、光牙&影牙や鴫守を骨抜きにしている。
矢野めぐみ
橋本緑(はしもと みどり)
杉野(すぎの)、寺岡(てらおか)、大塚(おおつか)
その他関係者
神族/精霊(鈴ノ瀬、赤城地区)
恵比寿(えびす)
声 - 小野大輔
高上家が居を構える鈴ノ瀬地区の土地神。何故かコンビニオーナーを副業(本人曰くこちらが本業)としているが、世を忍ぶ仮の職業にしては随分なやり手でもある。
容姿は若い青年の姿をとっているものの、恵比寿神の名に相応しくにこやかな顔立ちで基本的には温厚。しかし金に汚い相当な腹黒で、鈴ノ瀬にやって来るモノは空幻であろうと何であろうと自らの銭勘定のネタにするエゲツなさも併せ持つ(コンビニの売り上げのためなら自分の神社さえ空幻に破壊させるほど)。そのため高上兄弟からは微妙に煙たがられている。普段は飄々としていて取り乱すことはあまりないが、神族としてのプライドは高く、空幻を「紛いものの神」と称したことがある。同じ「恵比寿」である兄がいるが、鈴ノ瀬の恵比寿と違い腹黒くはないらしい。
光牙&影牙(こうが&えいが)
鴫守(しぎもり)
声 - 水橋かおり
鈴ノ瀬の隣、赤城地区の土地神代行。六瓢神のカタシロ(人形)。対外的には主に代わって「六瓢」の名を用いている(他の登場人物からも「六瓢」と呼ばれている)が、あくまで本来の土地神・六瓢の代理である。「鴫守」が本来の名であり、土地神代行であることを知っている月読神からは「六瓢代理」と呼ばれている。管理している土地は広大だが、配下の数多くの橋姫や道祖神による監視体制を敷いているため、流れの妖怪の動きすらおおよそは掴んでいるという。創造主である六瓢を模した若い女性の姿であり、性格も普段は明るく気さくだが怒らせると怖く、神の眷属らしい怪力をキレて見境なく振るう。
怪力以外に土地神としての能力をも持ち、成功率の高い言霊や五行の術も用いる。六瓢に対し反抗心とも甘えとも恋心ともつかぬ微妙な感情を抱いており、透やクーたちを巻き込んで一騒動起こす。
なお、首から下の身体は等身大フィギュアを思わせる多関節の人形そのもので、それを隠すために夏でもコートにマフラー、しかも両手にはマペット着用というかなり怪しい格好だったが、事件後両手も人間体になった。
六瓢(むびょう)
橋姫(はしひめ)
猫女
その他の神族
月読(つくよみ)
汨羅(べきら)
声 - 浅野真澄
サイズの合わない眼鏡をかけ、語尾を伸ばす口調で話す。月読の要請で保管係に配属された元人間の呪医。月読の主治医も兼ねている。月読の補佐から神族の代理人としての事件処理までこなす。そのため、医術やダウジング、格闘術など広い技能を有している。
活動資金は宮部家から出資され、クレープ屋などを隠れ蓑にしている。経営する移動式クレープ屋は鴫守のお気に入りではあるが、なかなか営業中の現場を見つけられない。
鬼族
槐(えんじゅ)
声 - 浅川悠
サンステロア教会のシスターであり、鬼族の頭。滅び行く一族を救い王位につくために必要なものを求めて高上家に接触する。責任感の強い性格で、公正な振る舞いを好み罪なき者を殺すことを望まない。高価な品物を盗んではインターネットの闇マーケットに売り、多額の計画遂行資金と様々なアイテムを手に入れている。
トミネ
サイノキ
イナモチ
物の怪
コトジノヌシ
モグカズ/モグツグ/モグゾー
豆翡翠(まめひすい)
声 - 小林沙苗
木気の物の怪。原身は大きなさやに入った豆だが、人に化けると若い女の姿となる。豆翡翠は放免の代償として聞き出された真名。透の水気を狙うが、本気を出したコウの前に敗れる。巨大な豆の樹を操って攻撃し、木気の物の怪である以上水気で攻撃されてもむしろ力が増してしまう。アニメオリジナルキャラクター。
透を狙っていた介虫
声 - 矢部雅史
真名及びその有無とも不明。相棒の狸妖怪とともに、六瓢からサカサエンを奪った犯人。人に化けているが原身は大きな貝である。逃走中に減少した霊力を補給するため、透の豊富な水気を狙う。コウ及び拝と戦って敗れ、六瓢に引き渡されて尋問を受ける。水気の術、特に水刃を得意とする。
食べられそうになった際、自らを「観賞用です」と言っていた。
座敷童子
声 - 沢城みゆき
真名及びその有無とも不明。とある温泉宿に住む幼女の姿をした座敷童子。屋敷から離れることができず一緒に遊ぶ友人もいないせいで、客としてきた透に興味を持つ。霊体を呼んだり玩具を動かす能力がある。アニメオリジナルキャラクター。
用語
地名
鈴ノ瀬町(すずのせまち)
赤城市(あかぎし)
美津川村(みつがわむら)
鈴ノ瀬小(すずのせしょう)
赤城高校(あかぎこうこう)
カツノミヤ書店
サンステロア教会
E.MART
メレンゲ堂
洋菓子りーぶす
種族
神族(しんぞく)
土地神
その行動は「氏子(自分の土地に住む人々)を保護しなければならない」「勝手に土地を離れてはいけない」といった「協定」によって規制されており、違反には神族社会から厳しい制裁がおりる。橋姫や道祖神といったその土地在住の他の神族を郎党に従える他、恵比寿の狛犬や六瓢のパペットといった直属の従者も持っている。
鬼族(おにぞく)
白鬼(びゃっき)
行動に必要な生気を自ら生成できず他者から吸収することしかできない。生気を全て使い切ることは死を意味する。周囲に力場を発生させており、仮に死んでしまうとその力場が周囲を永久的な霊的混沌に落とす。なお、施された刺青は呪医の汨羅によるもので、最小限の生気を供給して「白鬼」が死ぬことを防ぐ。かつて一度神族の土地で死んで(空幻の言葉では連行されて殺されて)おり、その霊的混乱を収拾するため月読によって蘇生されたという。
毛虫(けちゅう)
介虫(かいちゅう)
裸虫(らちゅう)
鱗虫(りんちゅう)
五行・術・道具
五行(ごぎょう)
言霊(ことだま)
鏡返し(かがみがえし)
御霊送り(みたまおくり)
洸(ほのか)
水刃(すいじん)
瘴烟(しょうえん)
震(しん)
巫粉(かんなぎこ)
サカサエン
カグツチ
泥目(でーま)
槐がイナモチ商会から購入したアイテムの一つ。土をこねて戦う本能を吹き込んだ、魂を持たないある種の式神。その魂を持たないという特性から「白鬼」の生気吸収能力が通用しない。今回は通販ではなく「白鬼」対策用としてイナモチ自らが売り込んできた。制作者は玉耀である。
人間ホイホイ
その他
神様'sコミュニティ(かみさまずこみゅにてぃ)
神無月(かんなづき)
境界(きょうかい)
クロネコ便(くろねこたくびん)
詞(ことば)
名、真名(な、まな)
三槌家(みづちけ)
三槌家当主(みづちけとうしゅ)
闇マーケット
既刊一覧
小説
- 柴村仁(著) / 放電映像(イラスト) 『我が家のお稲荷さま。』 メディアワークス〈電撃文庫〉、全7巻
- 2004年2月25日初版発行(2月10日発売)、ISBN 4-8402-2611-3
- 2004年7月25日初版発行(7月10日発売)、ISBN 4-8402-2726-8
- 2004年10月25日初版発行(10月10日発売)、ISBN 4-8402-2831-0
- 2005年4月25日初版発行(4月10日発売)、ISBN 4-8402-3026-9
- 2005年10月25日初版発行(10月11日発売)、ISBN 4-8402-3175-3
- 2006年11月25日初版発行(11月10日発売)、ISBN 4-8402-3604-6
- 2007年10月25日初版発行(10月10日発売)、ISBN 978-4-8402-4031-4
漫画
- 柴村仁(原作) / 放電映像(キャラクターデザイン) / 松風水蓮(作画) 『我が家のお稲荷さま。』 メディアワークス→アスキー・メディアワークス〈電撃コミックス〉、全11巻
- 2007年12月15日初版発行(11月27日発売)、ISBN 978-4-8402-4112-0
- 2008年4月15日初版発行(3月27日発売)、ISBN 978-4-8402-4251-6
- 2008年11月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-867440-9
- 2009年7月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-867979-4
- 2010年2月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-868430-9
- 2010年8月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-868911-3
- 2011年3月26日初版発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-04-870404-5
- 2011年10月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-870978-1
- 2012年5月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-886644-6
- 2012年12月15日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-891280-8
- 2013年7月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-891770-4
テレビアニメ
2008年4月から同年9月まで、全国U局系などで放送された。ハイビジョン制作。わずかな部分での変更を除きほぼ原作通りのストーリーで放送された。本多真梨子はこの作品でデビューした。
スタッフ
- 原作 - 柴村仁
- 原作イラスト - 放電映像
- 監督 - 岩崎良明
- 企画 - 安田猛
- 製作 - 伊藤敦、原田学、酒匂暢彦、夏野剛、阿佐美弘恭、伊豆倉公一
- シリーズ構成 - 吉田玲子
- キャラクターデザイン - 新田靖成
- 美術監督 - 河合泰利
- 撮影監督 - 大旗忍
- 色彩設計 - 上谷秀夫
- 編集 - 田熊純
- 音響監督 - 高橋剛
- 音楽 - 高梨康治
- 音楽プロデューサー - 植村俊一
- 音楽制作 - コロムビアミュージックエンタテインメント
- 制作プロデューサー - 橋本和典
- プロデューサー - 蜂屋誠一、鈴木智子、武智恒雄、原田由佳、小湊義文、川崎とも子
- アニメーション制作 - ZEXCS
- 製作 - お稲荷さま製作委員会(角川書店、角川映画、クロックワークス、NTT docomo、ソニーPCL、ZEXCS)
主題歌
「KI-ZU-NA〜遥かなる者へ」
「風がなにかを言おうとしてる」
「シアワセの言霊」
「Process」
「奇跡〜I believe in you〜」
「MIRACLE WAY〜強く優しく護られて〜」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | お稲荷さま。封印解かれる | 吉田玲子 | 島津裕行 | 岩崎良明 | 渡辺淳 | 新田靖成 |
第2話 | お稲荷さま。我が家に住みつく | 山田由香 | 下田正美 | 浅見松雄 | 加藤哲弘 | 空流辺広子 |
第3話 | お稲荷さま。登校する | 根元歳三 | 徳本善信 | 緒方浩美 仁井学 |
新田靖成 | |
第4話 | お稲荷さま。収穫する | 大知慶一郎 | 小坂春女 | 畠山茂樹 | 中本尚 さのえり 杉藤さゆり |
鳥宏明 |
第5話 | お稲荷さま。禁忌を侵す | 國澤真理子 | まついひとゆき | 慰斗谷充孝 | 中野彰子 水川弘理 金沢美愛 斉藤博子 |
新田靖成 |
第6話 | お稲荷さま。食い倒れる | 吉田玲子 | 徳本善信 | 斉木タロヲ 杉本智子 |
鳥宏明 | |
第7話 | お稲荷さま。子狐を抱く | 山田由香 | 高田淳 | 畠山茂樹 | 澤田孝秋 佐藤天昭 |
空流辺広子 |
第8話 | お稲荷さま。探し物する | 根元歳三 | 下田正美 | 渡部穏寛 | 都竹隆治 北村友幸 |
鳥宏明 |
第9話 | お稲荷さま。大立ち回る | 大知慶一郎 | ウシロシンジ | 大西貴子 氏家嘉宏 |
柴又十哉 | |
第10話 | お稲荷さま。裏切る!? | えんどうてつや | 岡村正弘 | 織岐一寛 杉藤さゆり |
鳥宏明 | |
第11話 | お稲荷さま。奉公に出る | 國澤真理子 | 佐々木真哉 | 又野弘道 | 小山知洋 | 空流辺広子 |
第12話 | お稲荷さま。旅行する | 吉田玲子 | 徳本善信 | 仁井学 | 柴又十哉 | |
第13話 | お稲荷さま。女子高生になる | 山田由香 | 小坂春女 | 慰斗谷充孝 | 中本尚 さのえり 織岐一寛 渡部穏寛 |
鳥宏明 |
第14話 | お稲荷さま。電話をかける | 根元歳三 | 下田正美 | 浅利藤彰 | 佐藤天昭 | |
第15話 | お稲荷さま。教会へ行く | ウシロシンジ | 斉木タロヲ 杉本智子 |
空流辺広子 | ||
第16話 | お稲荷さま。辛抱する | 大知慶一郎 | 徳本善信 | 立田眞一 浦和文子 |
柴又十哉 | |
第17話 | お稲荷さま。追いかける | 國澤真理子 | えんどうてつや | 渡部穏寛 | 都竹隆治 北村友幸 氏家嘉宏 |
鳥宏明 |
第18話 | お稲荷さま。思い出をもらう | 山田由香 | 川崎逸朗 | 徳本善信 | 大西貴子 星野尾高広 |
空流辺広子 |
第19話 | お稲荷さま。芋を焼く | 根元歳三 | 下田正美 | 岡村正弘 | 織岐一寛 杉藤さゆり |
鳥宏明 |
第20話 | お稲荷さま。再び旅行する | 吉田玲子 | 小坂春女 | 慰斗谷充孝 | 中本尚 北條直明 | |
第21話 | お稲荷さま。治療する | 大知慶一郎 | 徳本善信 | 仁井学 | 空流辺広子 | |
第22話 | お稲荷さま。パーティーにのりこむ | 山田由香 | えんどうてつや | 浅利藤彰 | 佐藤天昭 山崎正和 |
柴又十哉 |
第23話 | お稲荷さま。だいえっとする | 吉田玲子 | 川崎逸朗 | 渡部穏寛 | 都竹隆治 北村友幸 渡部穏寛 織岐一寛 |
空流辺広子 |
第24話 | お稲荷さま。初詣に行く | 岩崎良明 | 徳本善信 | 斉木タロヲ 杉本智子 |
新田靖成 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送区分 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
千葉県 | チバテレビ | 2008年4月7日 - 9月15日 | 月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜) | 独立UHF局 | |
埼玉県 | テレ玉 | 月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) | |||
神奈川県 | tvk | 2008年4月8日 - 9月16日 | 火曜 1:15 - 1:45(月曜深夜) | ||
京都府 | KBS京都 | 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) | |||
兵庫県 | サンテレビ | 2008年4月9日 - 9月17日 | 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) | ||
東京都 | TOKYO MX | 2008年4月10日 - 9月18日 | 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜) | テレビ東京系列 |
映像特典
『クーちゃんのオマケ劇場』
巻数 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出・作画 |
---|---|---|---|---|
一 | 1 | お稲荷サマ、ネコ耳になる | 吉田玲子 | 川崎逸朗 |
2 | お稲荷サマ、コーヒーを飲む | |||
3 | お稲荷サマ、もいちどネコ耳になる | |||
二 | 4 | お稲荷様 ハジメテノおつかい | 臼田美夫 | |
5 | お稲荷様 カサをさす | |||
6 | お稲荷様 魔女っ子にナル | |||
三 | 7 | お稲荷さま ちょっとドキドキする、 | 山田由香 | 川崎逸朗 |
8 | お稲荷さま 人形劇を見る | |||
9 | お稲荷さま ちょっとホロリとする | |||
四 | 10 | お稲荷さま ナンバーワンになる | ||
11 | お稲荷さま ちょっとグチる | |||
12 | お稲荷さま またナンバーワンになる | |||
五 | 13 | お稲荷さま。海へ行く その1 | 大知慶一郎 | 徳本善信 |
14 | お稲荷さま。海へ行く その2 | |||
15 | お稲荷さま。海へ行く その3 | |||
16 | お稲荷さま。海へ行く その4 | |||
六 | 17 | 護り女。禁じられる | ||
18 | お稲荷さま。イケメンを学ぶ | |||
19 | お稲荷さま。女子高生になる | |||
七 | 20 | お稲荷さま。再会する | 山田由香 | 臼田美夫 |
21 | お稲荷さま。No.1を目指す! | |||
22 | お稲荷さま。荷物を受け取る | |||
八 | 23 | お稲荷さま。ぶろぐをはじめる | 大知慶一郎 | 徳本善信 |
24 | 美咲。大事なものを落とす | |||
25 | 美咲 エースをめざせ! | |||
九 | 26 | 昇。お宝を掘り当てる | 山田由香 | 臼田美夫 |
27 | お稲荷さま。ウサギちゃんになる | |||
28 | シロ。衣替えをする | |||
十 | 29 | お稲荷さま。仮装する | ||
30 | 美咲。時をかける | |||
31 | お稲荷さま。混浴する | |||
十一 | 32 | お稲荷さま。サンタになる | 大知慶一郎 | 徳本善信 |
33 | 美咲。からだを張る | |||
34 | 護り女。サンタに感謝する | |||
十二 | 35 | お稲荷さま。めたぼニナル | ||
36 | お稲荷さま 振り返る。 | |||
37 | お稲荷さま。やっぱりネコ耳になる |
関連商品
DVD
2008年7月25日(金)より、リリースが始まった。限定版には、毎号異なった「クーちゃんのオマケ劇場」が特典として入っている。
特典映像は、すべて新作オリジナルとなっており、毎号3話が入っている。
本編は2話ずつ収録。
巻数に合わせて表面のジャケットに描かれているキャラクターが手の指を立てている(例:第七巻ではクーが指を3本立てていて、タマが両手の小指と人差し指(計4本)を立てている)。
CD
オープニングテーマ『KI-ZU-NA〜遥かなる者へ』
前期エンディングテーマ『風がなにかを言おうとしてる』
『我が家のお稲荷さま。 天狐幻術 歌曲集』 (後期ED『シアワセの言霊』収録)
発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
評価
一柳廣孝は、ライトノベルの異界表現の特徴を探るアプローチで本作を挙げ、その日常性のなかに境界を引き直していて、新たな異界イメージを成立させているとしている。