ベターマン
ジャンル:SF,
以下はWikipediaより引用
要約
『ベターマン』 (BETTERMAN) は、1999年にテレビ東京系列で放送されたSFアニメ。全26話。
概要
本作は『勇者王ガオガイガー』を制作したスタッフ、および監督の作品である。テーマは「恐怖」。世界設定は同じだが、ロボットSFよりもバイオテクノロジーSFを主体とするなどメイン世界を構成する要素や、雰囲気作りなどは正反対というコンセプトで制作された。放送時間帯が深夜のアニメということもあり、ホラーやオカルト色が強い。
監督が「なんとなく賢くなった気分になれる」と語るように、設定を織り込んだ科学解説が多用されている。
漫画版では、ラストシーンこそアニメ版と同じ場所が舞台だが、蛍太が一連の騒動で得た教訓を述べる大団円的な演出が追加されている。
あらすじ
2006年、世界は集団自殺・殺戮行為を引き起こす「アルジャーノン」と呼ばれる原因不明の奇病に冒されつつあった。
そんな中、ジオフロント型地下遊園地「ボトム・ザ・ワールド」で、開園セレモニーの準備中、謎の大量死亡事故が発生。警察と共に調査に訪れたアルジャーノン調査研究機関「モーディワープ」の都古麻御は、この事故をアルジャーノンが原因であると断定する。同じ頃、蒼斧蛍汰は閉鎖されているはずの「ボトム・ザ・ワールド」に偶然入り込んでしまう。彷徨ううちに巨大な人型メカ(ニューロノイド)「覚醒人1号」と遭遇。その操縦席には、幼い頃に別れた幼馴染の彩火乃紀がヘッドダイバーとして搭乗していた。
パートナーのヘッドダイバーであるカクタスが突然行方をくらまし、立ち往生していた覚醒人1号。そこへ暴走したアトラクション用ロボット達が襲い掛かる。なりゆきで覚醒人1号の操縦席に乗り込んだ蛍汰は、火乃紀と共に覚醒人1号でロボット達を退ける。蛍汰は「ボトム・ザ・ワールド」から脱出するため、火乃紀に協力し、行方をくらましたカクタスの捜索を行うことになった。
登場人物
蒼斧蛍汰(あおの けいた)
声 - 山口勝平
ごく普通の男子高校生。カモメ第二高校2年生。17歳、山羊座のB型。アニメ、ゲーム等が好きなオタク少年で、特にミリタリーに造詣が深い。キックボード「ラン号」を使って通学している。下校中に偶然ボトム・ザ・ワールドに侵入してしまい、そこで幼馴染の火乃紀がアカマツ工業で働いている事を知る。更に覚醒人1号にセリブヘッド側ヘッドダイバーとして乗り込む羽目になり、アルジャーノンにまつわる事件に巻き込まれていく。かなりのスケベであり、本命の火乃紀はもちろん麻御や楓、紗孔羅によからぬ妄想を抱くことが多い。火乃紀に対する想いは強いものの持ち前の下心が災いして、関係はなかなか進展しない。窮地の中、絶望し協力を欠く火乃紀に対して独善的な暴言を吐いたり、物音に驚き彼女を置いて1人で逃げてしまうなど、心の弱さを感じさせる面もあったが、デュアルカインドとして数々の実戦を経て成長を遂げていく。同乗したデュアルカインドの特性を学習・吸収する成長型ヘッドダイバーとしての特性を持つ。また生まれて間もない頃に、事故に遭い硬膜を負傷してしまい、その際にドナー登録されていたロリエ・ノワールの硬膜により一命を取り留めた過去を持ち、蛍汰が覚醒人一号に触れたのは、蛍汰の硬膜に宿るロリエの精神が自らのニューロンネットワークを再生するためにやった。それ以降、彼女の精神が光る人型の影として蛍汰の精神に語りかけていた。最終回でロリエの精神は蛍汰の精神と完全に同化した。『ガオガイガーFINAL』ドラマCD『帰ってきたマモル』にも登場する。
小説『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、2010年頃はGGGマリンレフュージ基地でバイト、2016年頃は家電量販店で営業職をしており、火乃紀とは交際を続けているがGGGとは距離を置いている。しかし、ゼロロボの侵攻で新居を破壊された事を機に、チャンディーから託された覚醒人V2に乗り込み再び戦線に立つ。
彩火乃紀(さい ひのき)
声 - 氷上恭子
蛍汰の幼馴染。5歳のときに鎌倉へ引越したが、カモメ第二高校へ転入してきて蛍汰と再会した。17歳。蠍座のO型。前髪が特徴的な色になっている。インド・アジャンター石窟で行方不明になった両親と兄を探すため麻御に協力。アカマツ工業と共にアルジャーノンの調査を行うこととなり、覚醒人1号のウームヘッド側ヘッドダイバーを務める。蛍汰に好意を抱いているも不器用な性格から冷たい態度を取りがち。嫉妬深い面があり他の女性との仲に対しては敏感。学者である父母やその助手も務めた兄に対しての憧れともコンプレックスともいえない感情や、家族を一度に失った失意から「私…馬鹿だから」と自身を軽んじるような言動が垣間見える。ソムニウムから「ウィウェレ生りし希望」と呼ばれ、彼らにとって重要な存在であるらしい。『ガオガイガーFINAL』ドラマCDにも登場する。
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、2010年頃はGGGマリンレフュージ基地でバイト、2016年頃には生体医工学者となり、オービットベースのGGG研究部に所属している。
紗孔羅(さくら)
声 - 岩男潤子
アカマツ工業と行動を共にする謎の美少女。場に存在する意志を読み取る能力「リミピッドチャンネル」を有するも、その負荷は大きく、絶えず流れ込んでくる情報干渉から精神を安定させるため、一日数時間はマニージマシンによる処置を必要としている。極度のADHD体質でもあるため生まれた頃から病院暮らしで友達がなく、普通に接してくれる蛍汰に好意を持っている。「リミピッドチャンネル」で近い未来に起きる出来事を察知すると、「来るよ……」など断定めいた予言を呟く。デュアルカインドでもあるため覚醒人1号のウームヘッド側ヘッドダイバーを務める事もあるが、虚弱体質故に長時間の戦闘には耐えられない。最終夜で実は阿嘉松の娘だったことが明かされ、全ての事件が終わったあと昏睡状態に陥り深い眠りにつく。ルネ・カーディフ・獅子王の姪で、獅子王凱とは遠い親戚にあたり、小説版『ガオガイガーFINAL』でその名前が触れられている。2016年頃はGGGオービットベース内でいつ目覚めるとも知れない深い眠りについていたが、実は意識は肉体から離れて独自に行動しており、ソムニウム・羅漢の下に滞在していた。
阿嘉松滋(あかまつ しげる)
声 - 茶風林
有限会社アカマツ工業社長。自分の趣味としか考えられないマニアックな発明ばかりを商品化している。獅子王雷牙の息子の1人。個人的な考えにより母親の姓を使っており獅子王姓は名乗っていないものの女性関係を除けば比較的父親に近い精神構造のため疎遠ではあっても特別仲が悪いというわけではない。過去、会社の経営に家庭を顧みず離婚。これはパテントと引き換えにどこかの大企業をスポンサーに付けるか、株式上場すれば解決したらしいが、自身の望む仕事にこだわり「有限会社」であることを貫いたため。娘の紗孔羅に必要なマニージマシン使用と引き換えにモーディワープに技術協力している。『ガオガイガーFINAL』に登場するルネ・カーディフ・獅子王の異母兄妹で、獅子王凱の従兄弟にあたる。小説版にも登場し、GGGの資材調達に協力していた。
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、2010年頃はGGGマリンレフュージ基地所長でガオガイゴーの開発を行っており、2012年にGGG(ガッツィー・グローバル・ガード)の長官に就任し、地球規模の救助活動に当たっている。
都古麻御(みやこ あさみ)
声 - 桑島法子
モーディワープ監察部からアカマツ工業に出向している生体医工学者。数々の事件において真実を求める物語の語り部的存在。かつてダイブインスペクションと呼ばれる実験に技術面のサポートとして参加していた。モーディワープ本部での最終決戦時に再会したオフィサーから自らが追い求めてきたアルジャーノンの正体や一連の真実を告げられる。その後チャンディーによりオフィサー共々殺害された。『外伝 獅子の女王』に登場するパピヨン・ノワールの大学時代の先輩。
八七木翔(やなぎ しょう)
声 - 三木眞一郎
他者や自分に対して強力な暗示をかけ、肉体・精神的負荷を制御する能力、擬示(ぎし)能力の持ち主。デュアルカインドでもありティランのセリブヘッド側ヘッドダイバーを務める。明朗快活な性格で全てにおいて優秀な好青年だが、過去にニューロノイドのテスト中に弟・ケイを亡くしたことがトラウマとなっており、精神的に脆弱な部分が垣間見える。自身の能力に対しても「擬示能力によって優秀に見せかけてきた」と認識しているなど非常に自虐的。単独でBPLに侵入した際や魔門を追跡し無人団地に辿り着いた際に、人類として唯一ラミアと対峙する。モーディワープ本部での最終決戦時にアルジャーノンを発症した楓の手によって共に絶命した。コミック版では、蛍汰を助ける代わりに楓とお腹の子もろともブラフマンの攻撃を受けて死亡する。
本編の前日談に当たる『獅子の女王・その後』では、ルネと一時期行動を共にしていた。パピヨンの友人でもある。
紅楓(くれない かえで)
声 - 皆口裕子
天然ボケ気味でおっとりした性格の美女。超能力者にしてデュアルカインドという希少な資質を持ちティランのウームヘッド側ヘッドダイバーを務める。主にダウジング能力による空間把握や探索を行う。両親に虐待(ネグレクト)を受け、「先生」と呼ばれる人物の下で育てられた過去を持つ。超人同盟にまつわる事件が解決したのち八七木との間に子を身篭り、そのことをアカマツ工業のクリスマスパーティー席上で発表。その場で結婚式を挙げた。しかしモーディワープ本部での最終決戦時、アルジャーノンを発症。デュアルカインドであったお腹の子を介して単独でティランを操り、シナプス弾撃による自爆で八七木と共に絶命した。その後、お腹の子だけはチャンディーに救出されている。
コミック版ではブラフマンの奇襲を八七木に伝え蛍汰を助けたが、最終的にはブラフマンの攻撃を受け死亡する。
山じい(やまじい)
声 - 子安武人
本名不明。有限会社アカマツ工業社員。技術者。実はりっちゃんよりも若い。よくイカの燻製を食べている。
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、2016年頃はGGG諜報部主席だが、腰痛持ちでよく医務室に逃げ込んでいる。
りっちゃん
声 - 川上とも子
本名は府中律子(ふちゅう りつこ)。35歳独身の巨乳、福島県出身。有限会社アカマツ工業社員。特殊車両から船舶まで様々な車両の運転を担当。ニコチンロッドを愛用。蛍汰や山じいからは「姉御」と呼ばれる。
へーちん
カクタス・プリックル
声 - 高橋広樹
覚醒人1号のヘッドダイバー。ボトム・ザ・ワールドの調査に赴いた際、アルジャーノンを発症、覚醒人から降機し彷徨っていた所を蛍汰の目の前で暴走していたアトラクション用ロボットに殺害される。片言の日本語を話す外国人。ダイブインスペクションにデュアルカインドの1人として参加していた。ナンパ好きだったらしく、八七木は彼を称して「歩くセクハラ」と言ったことがある。ほぼ全編通して顔は黒塗りで分からないが最終夜にてオフィサーの回想で一瞬だけ顔が映る。
チャンディー
声 - 桑島法子
アジャンター石窟で蛍汰が出会った謎の少女で、リミピッドチャンネルを有する。蛍汰からチャンディーと呼ばれた事からそれを名前とし、以後危機の際に彼を助けるようになる。巨大なトカゲ状のプレトと呼ばれる甲殻形成バクテリアを外鎧として纏うことで戦闘形態(ブッタ)になる(装着するときは「ラクシャーサ」と叫ぶ)。その正体は梅崎によって作られた次世代強化人間のクローンの1人。本来は梅崎が管理する装置なしでは生きられない身体だったが、プレトが生体機能を補完することで生命維持できるようになる。梅崎からはD18号と呼ばれていた。リミピッドチャンネルに導かれるように梅崎、オフィサー、麻御を殺害。その後、海の底で漂っていた八七木と楓の子と共に何処かに去る。
梅崎(うめざき)
声 - 市川治
北海道釧路湿原にあるBPL(生工食糧研究所)所長。バイオ研究の第一人者。世界十大頭脳の1人。ダイブインスペクションに技術面のサポートとして参加していた。アジャンター石窟で火乃紀の父、彩幹生(さい みきお)捜索の際にアニムスの花を発見。その実を使って人類70億人の食糧難を救おうとするも、すでにアルジャーノンを発症しており、アニムスの実を得ることに固執し、多くの人間を拉致、その苗床としていた。最後は裏切ったチャンディーに殺害される。直後、その身からフォルテの実を実らせた。
魔門麦人(まもん むぎと)
声 - 麦人
株式会社超人同盟の代表取締役。様々な超能力者を有し、大企業や政府高官を相手に未来予知とも思える情報提供を行い総合情報企業として急成長を遂げる。独特の抑揚で話す癖がある。ダイブインスペクションにダウジング能力者として参加していたほか、幼少期の楓を育成していた「先生」の正体でもある。自身が抱える5人のダウジング能力者と楓を使い、自らブラフマンと呼ばれる超人へと進化する。すでにアルジャーノンを発症しており、完全な存在(=ベストマン)になることに固執し、火乃紀を使ってラミアを呼び寄せ、その肉体と自らの肉体を使いダイブインスペクションを完成させようとした。モーディワープ本部での最終決戦時にラミアに倒され、フォルテの実となる。
麦人という名は声優を務める麦人氏にあやかったもの。
オフィサー
声 - 坂東尚樹
モーディワープ代表。かつてはダイブインスペクションの総責任者であった。本名、年齢、国籍など全て不明。最初のダイブインスペクションの実験後、モーディワープ地下施設において自らも幾度となくダイブインスペクション被験者となるも、リミピッドチャンネルを得るに留まった。リミピッドチャンネルを使った探求で人類最初のアルジャーノンの真実を知る者となった。
尊者ヤクスギ(そんじゃ ヤクスギ)
声 - 屋良有作
謎の修験者。齢120歳前後。密教による法力と呼ばれる術を会得しており、ある意味ベターマンとも呼べる超人。世界中を周り邪戒思念と呼ばれる精神的マイナスエネルギーの駆逐に努めていた。老いや死の恐怖を少なからず抱いており、ダイブインスペクションの最初の被験者となるも、失敗。記憶を失い長い間、行方不明であった。「チャクラの導き」として蛍汰達を幾度となく助ける。最終夜直前で記憶を取り戻すも「カンケル」の意思に呑まれる。
彩幹生(さい みきお)
彩真理緒(さい まりお)
声 - 田中伸幸
火乃紀の兄。回想にのみ登場。火乃紀が父親の帆船模型を壊してしまった時に一緒に直してくれたり妹思いの優しい人物であった。両親と共にアジャンター石窟の調査に赴きアルジャーノンを発症し死亡、その際にウィウェレの実の苗床となり、カンケルと戦い瀕死となったラミアに新たな命を与えることとなる。「馬鹿だなぁ」が口癖のようで、これに応えるように火乃紀の口癖は「私、馬鹿だから」となった。
牛山次男(うしやま つぐお)
声 - 石川ひろあき
ガオガイガーシリーズに登場する牛山一男の弟でミリタリーオタク。あだ名はやはり「ウッシー」。蛍汰の悪友。学園祭の時に、兄のつてで入手したミラーコーティング処理された鏡を用意する。
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、2014年にあやめと結婚している。2016年頃はGGG整備部オペレーター主席。
ハセチン
ヤァーント
初野あやめ(はつの あやめ)
声 - ならはしみき
初野華の従姉妹。中学からのウッシーの後輩。CDドラマ『CD夜話 妄-janen-』に登場。
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では、GGGに入隊後、2014年に牛山次男と結婚し「牛山あやめ」となる。GGG機動部隊オペレーター主席を休職し2016年に長男、牛山一(はじめ)を出産。
パピヨン・ノワール
声 - 川澄綾子
リンカージェル研究の第一人者の地質学者、ロリエ・ノワールの娘で、麻御の大学の後輩。GGG発足前は有人木星探査船ジュピロス・ファイヴの乗員として、探査船の候補生のカクタス・プリックルと出会う。科学者としてキノコの研究をする内にアマゾン奥地で「欲の袋」と接触し、「センシング・マインド」を身に付けた。
CDドラマ『CD夜話2 欲-nozomi-』の主人公。本編とFINALをつなぐキーパーソン。
ソムニウム
人類がベターマンと呼ぶ、紀元前以来から人類の歴史に度々存在が確認されてきた霊長類とされる種族。都古麻御曰く「数千年前にダイブインスペクションを成功させた種族」。基本的にリミピッドチャンネルを通じて意思疎通を図る。地球生命で唯一D型のアミノ酸を利用して生きており、人類にとっての光学異性体となる存在。アニムスの花からでしか生命維持に必要なアミノ酸を摂取できない。地球生命にとっての免疫機能の役割を担っている。地球生命滅亡の危機であるカンケルの出現、それに呼応して発生するアルジャーノン、そしてアルジャーノン発症者を苗床にして生み出される、アニムスの花に呼び出されるように出現した。『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』の最終回で地球で誕生したのではなく、ギャレオリア彗星を通って別の次元からやってきた生命体であることが明かされた。
ラミア
火乃紀を陰から常に見守る謎の存在。青年に見えるが実年齢100歳を超える。ソムニウム一族の次代の長。ネブラ、アクア、フォルテ、オルトスへの変身耐性を持つ。容姿が火乃紀の兄、真理緒と酷似しているが、これはカンケルとの戦いで瀕死の状態にあった体を再生させるため、彼から生じたウィウェレの実を食べたためで、その記憶はラミアの中に息づいている。『勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING』にも登場している。『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』では2016年頃、宇宙存亡の危機を察知し世界各地に散らばる一族ともに動き出す。同作の最終回ではカンケル戦での消耗が癒え切っていないことが明かされ、その状態で覇界王を巡る一連の戦いに臨んだ結果限界を迎え死亡した。
セーメ
主に鳥のような姿をしているが形は不定で、蛇や子鹿のような姿にもなる。「欲(のぞみ)の袋」によって一度滅んだが、パピヨンがお守りとして所持していたスヴェイエト(ルーメ)の実により復活するが、命と引き換えに本来の女性の姿を失う。アニムスの実を食すことで一時的に失った本来の姿に戻る。そのアニムスの実は火乃紀の母から発生した物らしく、彼女を見た火乃紀は一瞬、母の面影を見出していた。物語開始前にカンケルと戦い、瀕死の状態にあったラミアに真理緒から発生したウィウェレの実を与えた。その後、カンケルの攻撃からラミアを逃がすために盾となり消滅した。
ボダイジュ
ソムニウム一族の戦士。インド僧のような姿をしている。パキラの護衛。一族の中でも屈指の戦士で、実力はラミアとほぼ互角。トゥルバの実を食べることで変身し、空気や気圧を操る。元凶であるカンケルを滅ぼすことを第一としている。ウィウェレなりし希望=火乃紀を守るためだけに独断専行するラミアを毛嫌うが、後に和解。その後、カクタスの遺体から生じたフォルテの実を発見するも現れたカンケルに戦いを挑むが、最後はカンケルごと自分を消滅させた。今際の際にフォルテの実をラミアに託す。
パキラ老
ソムニウム一族の長。ポンドゥスの実を食べることで引力を操る。事象予知ダウジングで、邪戒思念やアルジャーノンの危機を察知。ラミア達にカンケルの出現に対処するよう命じていた。超人同盟本社にてブラフマンとの戦いのあとカンケルと遭遇、圧倒的な力で戦うも細胞内に侵入され消滅してしまう。
ソムニウム変身態
ソムニウムはアニムスの花の実を食す事で、超常的な能力を備えた異形の姿に変身する。状況に応じてベターな姿に変わるこの能力が、ベターマンという通称の由来でもある。ソムニウム自身が変異しているというより、用途に応じた身体が新たに形成され、それを本体が内部から操縦するという状態に近い。役目を終えると、宝石のような形の胸腺から本体が脱出し、その場には繊維化した抜け殻だけが残される。こうした構造ゆえ、変身中に大きな損傷を負った際も本体は五体無事のまま生還している。また、変身後は数時間の眠りを必要とする。
ネブラ
フォルテ
アクア
オルトス
魔門、オフィサー、麻御の3つのフォルテの実を合成することで実を成した変種。
ルーメ
トゥルバ
ポンドゥス
ニューロノイド
デュアルインパルスによってリンカージェルから取り出されたエネルギーを利用して活動する多目的調査ロボ。一部の例外を除き、搭乗するデュアルカインドの特性に合わせ調査用のアクセプト(AP)モードと活動用のアクティブ(AV)モードに変形する。通常の操縦は主に音声入力によって行われる。リンカージェルは活動に伴い純度が低下するため、その活動時間にはおのずと限界がある。活動限界を迎えた場合はジェルの透析が必要。制御には高等哺乳類12体分の大脳皮質を用いた生体ユニットを使用している。
覚醒人1号
ティラン
プロトタイプティラン
ブロッサム
グリアノイド
異形のもの
ボトム・ザ・ワールドのアトラクションおよび改造重機
アルジャーノンに冒されたへーちん、カクタス・プリックル、建設作業員たちが密かに改造していた。カクタスや作業員たちの死後もボトム・ザ・ワールド最下層に構築された地底電脳世界が以降の事件を操っていた。
ぬれ女
ヨロイナイト
カッパ
豆の木
体中の穴からスモーク弾や花火を放ち、体当たりで覚醒人を攻撃したが、シナプス弾撃で倒される。
巨大チカちゃん(ドでかチカちゃん)
爪で敵を叩き、口から旗のついたワイヤーを射出するなどして攻撃する。攻撃速度は意外と素早い。豆の木を倒して機能停止した覚醒人を襲おうとしたが、ベターマン・ネブラとの交戦の末、サイコ・ヴォイスで破壊される。
クラッシュマン・モデル11(イレブン)
本来は遠隔操作で簡単に動く程度の機能しかないが、武器を持って人を襲ったり自爆が出来るよう改造が施されている。
ベターマン・ネブラのサイコ・ヴォイスにより輸送機に被害を与えないよう消滅させられた。
校長先生
メタンハイドレートを使用した溶接機で火乃紀に襲い掛かった。
駆け付けたラミアのペクトフォレース・フラウムを受けて倒れるが、ガスタンクに溶接機を押し当てて自爆した。
産廃作業用ロボット
車輪で走行するほかアウトリガーで歩行する事も可能。メタンハイドレートを使用した火炎放射器やパワーショベルなどの作業用アームを備える。
蛍太や火乃紀が搭乗した覚醒人を襲ったが、シナプス弾撃で火炎を消火され、投げ飛ばされた後に踏み潰されて機能停止した。
振動波掘削機
振動波による不可視の長距離攻撃に加え、へーちんの手で事前にセンサーを狂わされていたティランを苦戦させるが、最終的に位置を特定されシナプス弾撃で破壊された。
BPLが開発したUMA
BPLにて梅崎が作り出した遺伝子改造生物。アニムスの花の苗床にする人集めに使われた。いずれもアルジャーノンに感染した梅崎が食用動物(植物)の研究技術を利用して生み出した。
ベヘモット
直立歩行する黄色の象のような姿を持つ。BPLが開発した成長速度の速いバイオキノコを食料としている。
耳から発する超低周波でベターマン・ネブラのサイコ・ヴォイスを相殺し、更に怪力でネブラの首を引きちぎって一度は勝利した。再戦ではベターマン・フォルテに圧倒された末にサイコ・グローリーで撃破された。
サラマンダー
人間をアニムスの苗床として、より完成されたものにするため、触手の先端から人間の細胞を麻痺させる毒液を放つ。それ自体が一種の生体ケミカルプラントとして機能している。
ランドメディカルセンターの看護婦たちを操って蛍太や火乃紀、紗孔羅を襲わせたが、ベターマン・ネブラのサイコ・ヴォイスで撃破された。
レヴィ
ベターマン・アクアのサイコフルードによって死滅した。
イカロス
ベターマン・ネブラを苦戦させるが、積乱雲を利用して威力を増幅したサイコ・ヴォイスに敗れる。
メデューサ
尊者ヤクスギの持つ木製の鈴の香りに近づかない習性があり、アカマツ重工が開発した「愛しの香りちゃん17歳」が香りの成分を増幅したことで撤退した。
釧路湿原に出現した際は集結した群れが一匹の巨大なワームのような姿になって覚醒人と戦った。最期は転落した沼をシナプス弾撃で強酸化されて死滅した。
ヘラクレス
シナプス弾撃による液体ヘリウム攻撃を受けてなお頭部の甲虫を離脱させようとしたが、シナプス泡膜を利用した時間差で拡散する液体ヘリウムを浴び、凍結して死滅した。
インプラアント
キャリアント
ベラドンナ
快楽中枢を刺激するフェロモンを放ち、BPL本部へ侵入したアカマツ重工の一同を行動不能にしてしまった。
ベターマン・ルーメの放電攻撃で死滅した。
サラマンダー62
ベターマン・ルーメに襲い掛かったが、放電攻撃で焼き尽くされて死滅した。
キングベヘモット
パワーとスピードはベヘモットを上回るうえに超低周波も使え、体表を流体装甲で覆うことで防御力が向上し、サイコ・グローリー発動を封じる事が可能になった。
ベターマン・フォルテをも苦しめたが、ペクトフォレース・アルブムによってバイオキノコの胞子を活性化されたことで流体装甲が蝕まれ、サイコ・グローリーで撃破された。
人類を超えたもの
ベストマンプロジェクトの延長にあり、人類の種としての限界を超えるべく、ベターマンを参考にそれぞれの方法で生み出された存在。
Dタイプハンター
亜ブラフマン
全身が白色の巨人のような姿をしており、頭部からは無数の触手が生えている。
創り出された直後の戦闘で尊者ヤクスギを圧倒したが、パキラ老には瞬時に滅ぼされてしまった。
真ブラフマン
全身が伸縮自在の白い帯のようなもので構成されており、頭部には天使の輪のようなものがあるなど体色以外は亜ブラフマンとは全く異なる姿を持つ。その細胞は人間の膀胱と同じ伸縮性を持つ。
東京での戦闘では覚醒人のシナプス弾撃により細胞活性を抑制する薬剤を撃ち込まれて自滅した。しかし生き延びており、アカマツ重工で火乃紀を誘拐したのちモーディワープ本部でベターマン・ネブラと交戦。
リンカージェルタンク内という地の利で優位に立つが、ペクトフォレース・ウィリデとサイコ・ヴォイスの組み合わせによってタンク内からリンカージェルを排除され、爪で引き裂かれた挙句に魔門を握り潰され敗北した。
カンケル
白い光で縁取られた女性型のシルエットのような姿で現れる。細胞の生体情報を瞬時に書き換え、あらゆる生物を死滅させ、いかなる攻撃を受けても、どんな環境に置かれても必ず再生・適応する癌細胞の生命力を持つ。また、他の生命体の染色体を改造融合する「ハイブリダイゼーション」と言う能力を持つ。生物の源であるリンカージェルが弱点。
1999年ペルーのアンデスで尊者ヤクスギを被験者として行われたダイブインスペクションによって誕生した。地球生命にとって滅びの存在であり、ベターマン達の滅ぼすべき対象となる。
その他
欲(のぞみ)の袋
用語
アジャンター石窟
アニムスの花
アルジャーノン
魔門曰く「アルジャーノンに犯された者が殺戮を犯すのは種の存続のための本能。病気や現象では無くDNAのプログラム。多くの屍から離脱する気のエネルギーにより生体の変革を導くための。カンケルを上回る力を得るための!」
その正体は、カンケル出現を機にアニムスの花の苗床となるアルジャーノン感染者を発生させ、実を必要とするソムニウムを呼び出し、カンケルを滅する。という一連の流れを作るための、地球生命保存の防衛機能といえる。
ダイブインスペクション
モーディワープ
BPL
超人同盟
デュアルインパルス
デュアルカインド
ペクトフォレース
ウイリデ
ルブルム
ルブルム
フラウム
フラウム
アルブム
アルブム
カレウム
カレウム
プルム
プルム
ボトム・ザ・ワールド
リミピッドチャンネル
リンカージェル
スタッフ
- 企画 - サンライズ
- 原作 - 矢立肇、米たにヨシトモ
- 監督 - 米たにヨシトモ
- チーフライター - 山口宏
- スペシャルコンセプター - 野崎透
- キャラクターデザイン - 木村貴宏
- メカニックデザイン - 大河原邦男
- クリーチャーデザイン - 竹谷隆之
- メカニックマスター - まさひろ山根
- デザインワークス - 中原れい
- 造形師 - 安藤賢司
- 美術 - 岡田有章
- 色彩設計 - 柴田亜紀子、風間隼人
- 撮影 - 鳥越一志、黒木康之
- 音響 - 藤野貞義
- 音響効果 - 蔭山満
- 音楽 - 田中公平
- 音楽プロデューサー - 佐々木史朗
- アシスタントプロデューサー - 河内山隆
- プロデューサー - 尾留川宏之、小林真一郎
- 製作 - 日本ビクター、サンライズ
主題歌
オープニングテーマ
「ユメノカケラ」
エンディングテーマ
「鎮 -requiem-」
「導 -revelation-」(最終夜)
各話リスト
章 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 絵コンテ | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
闇編 | 一夜 | 闇-YAMI- | 山口宏 | 米たにヨシトモ | 米たにヨシトモ | 木村貴宏(キャラ) 吉田徹(メカ) |
1999年 4月1日 |
二夜 | 声-KOE- | 吉本毅 | 糸島雅彦(キャラ) まさひろ山根(メカ) |
4月8日 | |||
三夜 | 宙-SORA- | 吉村章 | 錦織博 | 寺岡巌 | 4月15日 | ||
四夜 | 醒-MEZAME- | 竹田裕一郎 | 杉島邦久 | 柳沢テツヤ(キャラ) 中谷誠一(メカ) |
4月22日 | ||
五夜 | 冥-ZIGOKU- | 南康宏 | 楠根彰 | 木村貴宏(キャラ) 吉田徹(メカ) |
4月29日 | ||
バイオ編 | 六夜 | 霊-KODAMA- | 山口宏 | 佐藤育郎 | 片山一良 | 寺岡巌 | 5月6日 |
七夜 | 力-FORTE- | 吉村章 | 日高政光 | 糸島雅彦(キャラ) まさひろ山根(メカ) |
5月13日 | ||
八夜 | 毒-DOKU- | 竹田裕一郎 | 吉本毅 | 柳沢テツヤ(キャラ) 中谷誠一(メカ) |
5月20日 | ||
九夜 | 海-AQUA- | 北嶋博明 | 佐藤育郎 | 舛成孝二 | 寺岡巌 | 5月27日 | |
十夜 | 蟲-MUSI- | 山口宏 | 山田弘和 | ワタナベシンイチ | 木村貴宏(キャラ) 吉田徹(ムシ) |
6月10日 | |
十一夜 | 霧-NEBULA- | 竹田裕一郎 | 佐藤育郎 | 米たにヨシトモ | 千葉道徳 | 6月17日 | |
十二夜 | 龍-DRAGON- | 吉村章 | 日高政光 | 寺岡巌 | 6月24日 | ||
十三夜 | 蜜-MITU- | 北嶋博明 | 渡辺純央 | 吉本毅 | 糸島雅彦(キャラ) 中谷誠一(メカ) |
7月1日 | |
十四夜 | 魂-KOKORO- | 西山明樹彦 | 日高政光 | 寺岡巌 | 7月8日 | ||
超人編 | 十五夜 | 翳-KAGE- | 山口宏 | 吉村章 | 米たにヨシトモ | 木村貴宏(キャラ) 吉田徹(メカ) |
7月15日 |
十六夜 | 現-UTUTU- | 山田弘和 | 西本由紀夫 | 柳沢テツヤ(キャラ) まさひろ山根(メカ) |
7月22日 | ||
十七夜 | 夢-YUME- | 竹田裕一郎 | 佐藤育郎 | 浜津守 | 寺岡巌 | 7月29日 | |
十八夜 | 飢-KAWAKI- | 北嶋博明 | 髙田淳 | 長岡康史 | 相澤昌弘 | 8月5日 | |
十九夜 | 鏡-ITUWARI- | 山口宏 | 渡辺純央 | 糸島雅彦(キャラ) 中谷誠一(メカ) |
8月12日 | ||
二十夜 | 罠-WANA- | 吉村章 | 米たにヨシトモ | 寺岡巌 | 8月19日 | ||
廿一夜 | 亡-HOROBI- | 竹田裕一郎 | 佐藤育郎 | 西本由紀夫 | 木村貴宏(キャラ) 吉田徹(メカ) |
8月26日 | |
廿二夜 | 生-MOGAKI- | 山田弘和 | 飯田馬之介 | 柳瀬雄之(キャラ) まさひろ山根(メカ) |
9月2日 | ||
闇編2 | 廿三夜 | 贄-MITUGI- | 北嶋博明 | 髙田淳 | 渡辺信一郎 | 寺岡巌 | 9月9日 |
廿四夜 | 死-WAKARE- | 渡辺純央 | 樋口真嗣 | 糸島雅彦(キャラ) 中谷誠一(メカ) |
9月16日 | ||
廿五夜 | 脳-KIOKU- | 山口宏 | 吉村章 | 米たにヨシトモ | 門之園恵美(キャラ) 吉田徹(メカ) |
9月23日 | |
最終夜 | -MU- | 米たにヨシトモ | 木村貴宏(キャラ) まさひろ山根(メカ) |
9月30日 |
関連作品
側続編作品
『勇者王ガオガイガーFINAL -GRAND GLORIOUS GATHERING-』
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』
客演作品
スーパーロボット大戦COMPACT3
複数のロボットアニメが共演するクロスオーバー作品。本作は厳密な意味でのロボットアニメではないが、本作のキャラクターとメカニックが登場する。
スーパーロボット大戦W
『ベターマン』は登場作品には記載されていないが、『勇者王ガオガイガーFINAL』が参戦しているため、演出でベターマン・オルトスが登場する。
スーパーロボット大戦X-Ω
2019年12月にコラボイベントが開催され、期間限定で登場した。
スーパーロボット大戦シリーズの参戦は『COMPACT3』以来から約16年ぶり。
スーパーロボット大戦DD
2021年11月シナリオ第2章・Part4より追加参戦。『ベターマン』としては初めての声付き参戦となる。
スーパーロボット大戦30
『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』が参戦。