小説

そのケータイはXXで


題材:携帯電話,



以下はWikipediaより引用

要約

『そのケータイはXXで』(そのケータイはエクスクロスで)は、上甲宣之の小説。しより&愛子シリーズの第1作。

これを原作とした日本映画が2007年に公開されている。

概要

第1回『このミステリーがすごい!』大賞で、最終選考に残る。受賞には至らなかったものの、インターネット読者投票2位を獲得した事や内容が評価され、隠し玉(編集部推薦)として宝島社から2003年に刊行された。発行部数は約10万部。2007年には全国東映系で劇場映画化もされている。また、本作を原作とした漫画版が出版され、ケータイコミックサイト「ワンダーコミック」から配信されている。

第二章「赤いケータイは、トイレの個室で」の、火請愛子と西園寺レイカが公衆便所で格闘する場面は、『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部「ダイヤモンドは砕けない」を意識して執筆された。阿鹿里村のモデルは、播磨新宮である。

ストーリー

女子大生の水野しよりは、友人の火請愛子とともに山奥の阿鹿里村を訪れる。だが、そこは、昔の風習が残る怪しげな村であった。しよりは押入れの中から見つけたケータイにかかってきた電話から、村の秘密を知る。だが、愛子との連絡が取れない。しよりは、ケータイの声に導かれ、脱出を試みる。

登場人物

水野しより(みずの しより)

女子大生。文学部に所属し、民族学を専攻している。過去に朝宮(あさみや)と付き合っていたが、朝宮の女癖が原因で別れる事に。その傷心旅行として、温泉巡りをしていたが、愛子に連れられ阿鹿里村へ来た。性格は穏和だが、人を信用しやすい節があり、弥生にも弱点だと指摘されている。
火請愛子(ひうけ あいこ)

しよりと同じ大学の同じサークルに所属する、しよりの友人。しかし、実際しよりに近づいたのは彼女の「別れ屋」という仕事に関係があった。別れ屋の中では業績トップの実力の持ち主。柔軟な思考の持ち主で(しよりには「コペルニクス的思考」と評されている)、レイカとの戦いにも競り勝った。
土田弥生(つちだ やよい)

しよりの友人。本作では登場機会は少なかったが、しよりにアドバイスを与えるなど助力していた。
しよりと同じ大学に入り、心理学を学んでいる。
西園寺レイカ(さいおんじ れいか)

愛子のかつての先輩で、実力は愛子に次いで二番目。だが、愛子が別れ屋の仕事でレイカと浮気相手を別れさせられた事で、愛子を恨んでいる。凶暴な性格である。この阿鹿里村の出来事が起きる半年前までは、凶暴ではなかった。(XX(エクスクロス)ゼロ 呪催眠カーズ)。裁縫バサミを常備している。
物部(もののべ)

京都大学大学院で、阿鹿里村の研究をしている。しよりが押入れから発見したケータイで、しよりの手助けをしていた人物。押入れのケータイは実は彼の妹のケータイであり、彼は妹のかわりにしよりの脱出に手を貸したのだった。ハスキーな声とは裏腹に、外見は太っていて醜く、初対面の際しよりに拳銃を向けられた。

書籍情報
映画

『エクスクロス 魔境伝説』(エクスクロス まきょうでんせつ)のタイトルで、2007年12月1日に公開された。

キャスト
  • 水野しより:松下奈緒
  • 火請愛子:鈴木亜美
  • 橘弥生:中川翔子
  • 西園寺レイカ:小沢真珠
  • 朝宮圭一:池内博之
  • 物部静:岩根あゆこ
  • 物部昭:岩尾望(フットボールアワー)
  • 物部昭(声):小山力也
  • 八重:森下能幸
  • 神威杏次
  • 仁科貴
スタッフ
  • 原作:上甲宣之
  • 監督:深作健太
  • 脚本:大石哲也
  • 音楽:池頼広
  • 着信音協力:ドワンゴ
  • VFX:オムニバス・ジャパン、IMAGICA
  • アクション監督:横山誠
  • アクション監督助手:大橋明
  • 特殊メイク・造型:原口智生
  • カースタント:アクティブ21(海藤幸広、大谷奈津江)
  • 現像:東映ラボ・テック
  • プロデューサー:小池賢太郎、松橋真三、近藤正岳
  • 製作プロダクション:STUDIO SWAN
  • 製作:エイベックス・エンタテインメント、STUDIO SWAN、東映、東映ビデオ、メモリーテック、アース・スター エンターテイメント、クオラス、東映衛星放送、宝島ワンダーネット、NECビッグローブ
  • 上映時間:90分
主題歌
  • Aly & AJ「こわれそうな愛の歌」(Potential Breakup Song)
  • ちなみに主役の鈴木亜美が「鈴木亜美 joins Aly & AJ」名義で日本語カバーしている。(アルバム「DOLCE」収録)
  • ちなみに主役の鈴木亜美が「鈴木亜美 joins Aly & AJ」名義で日本語カバーしている。(アルバム「DOLCE」収録)
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※ DVD発売記念試写会(2008年5月14日)として、ニコニコ動画サイト内の生ライブで先着1000人限定で上映された。その際、出演者の鈴木亜美をゲストにトークショーも行われ、直筆サイン入りDVDが抽選で3人にプレゼントされるクイズ・キャンペーンも行われた。

漫画版

『XX(エクスクロス)』のタイトルで、映画化記念に2007年11月発売。キャラクター原案:田島昭宇、作画・製作協力:Production I.G。設定などが異なるアナザーストーリーとして描かれている。