ARIEL
小説:ソノラマ文庫版
著者:笹本祐一,
出版社:朝日ソノラマ,
掲載誌:獅子王,
レーベル:ソノラマ文庫,
巻数:全20巻+外伝2巻,
話数:全52話+外伝?話,
カセットテープ:ARIELARIEL II 幻影の侵略ARIEL III 野良無人戦艦の恐怖
原作:笹本祐一,
レーベル:ソノラマ文庫カセット版,
枚数:全3巻,
OVA:ARIEL VISUAL1 SCEBAI最大の危機(前編)ARIEL VISUAL2 SCEBAI最大の危機(後編)DELUXE ARIEL 接触編 THE BEGINNINGDELUXE ARIEL 発動編 GREAT FALL
原作:笹本祐一,
発表期間:1989年7月21日 - 1991年4月21日,
話数:全4話,
漫画:シーズン
作者:西野司,
出版社:朝日ソノラマ,
掲載誌:エリアルコミック,
発売日:1993年6月,
巻数:全1巻,
話数:全9話,
漫画:こんちこれまたえりある
作者:Dr.モロー,
出版社:朝日ソノラマ,
掲載誌:エリアルコミック,
発売日:1993年9月,
巻数:全1巻,
話数:全19話,
以下はWikipediaより引用
要約
『ARIEL』(エリアル)は、笹本祐一による日本のSF小説。イラストは鈴木雅久。ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)より1987年3月から2006年2月まで刊行された。
概要
1986年から雑誌『獅子王』にて連載され、1992年の同誌休刊後は文庫書き下ろしとなり、2004年に全20巻52話をもって完結した。過去にはOVA化、オーディオドラマ化もされている。2005年に星雲賞(日本部門・長編作品)を受賞した。2007年12月以降、文庫版2冊分の合本+書き下ろしがソノラマノベルス名義で朝日新聞社より再刊行、2014年には新規創刊された朝日エアロ文庫で、書き下ろし部分だけが文庫本3冊で刊行された。
物語の特徴として、巨大ロボットもの、侵略もの、スペースオペラをベースに、ファーストコンタクト、タイムトラベルなどのSF的な要素が盛り込まれており、また全52話の構成(TV番組の1年間4クールの放送話数)となっている。
あらすじ
国立科学研究所ことSCEBAI(スケベイ Science、Chemical、Electronics、Biochemical and Aerospace Industry)の所長、岸田博士は、女性型の巨大ロボット兵器ARIEL(エリアル ALL ROUND INTERCEPT & ESCORT LADY:全領域邀撃/支援レディ)を開発し、そのパイロットに姪の美亜と孫の絢と和美の3人を指名する。
その頃、銀河帝国から惑星侵略業務を請け負う三流侵略企業ゲドー社は銀河辺境に地球を侵略すべく、アバルト・ハウザー艦長率いる大型宇宙戦艦オルクスを派遣した。
早速、迎撃に出たエリアルは地球よりも遥かに進んだ科学力・軍事力を持つ宇宙人を相手に苦戦するが、辛くも降下兵による攻撃を撃退することに成功する。実はゲドー社は倒産寸前であり、地球侵略が会社を立て直す最後のチャンスであった。また、侵略活動中は、帝国からの報奨金が支給されるため、それを目当てに侵略にもわざわざ日数をかけて攻撃も手加減をする必要があると同時に、経費削減の為にしばしば経理部長が侵略作戦に介入してくる。一方の地球側もARIELの活躍を政府にアピールしつつ地球の精一杯の科学技術を投入して防衛にあたるが、3人のパイロットのうち1人は報酬目当て、1人は専ら面白がって、いま1人は受験生で地球防衛どころではなく精神不安定なままにコックピットに押し込められ、いまいち本気になれない。かくして、やっつけ仕事な侵略行為と、これまたやっつけ仕事な防衛戦闘を繰り返すことになる。
そこへ宇宙の壊し屋「星壊し(スターブラスト)」セイバーやタイムトラベ(ブ)ラー、市場最大手の侵略企業の大艦隊や宇宙海賊、更にはハウザー艦長の姉などが現われ、宇宙人側でも様々な思惑が交差するようになり、地球もその中に巻き込まれていく。
主な登場人物
声優の後に付く記号は出演するメディアの違いを意味する。C1…カセット第1巻、C2…カセット第2巻、C3…カセット第3巻、O1…OVA「SCEBAI最大の危機(前・後)」、O2…OVA「接触編 The Beginning」ならびに「発動編 Great Fall」、記号がなければ作品ごとの違いはなく、特に岸田博士、ハウザー、デモノバ、セイバーはカセット第1巻での初回登場時から不動のキャスティングである。
地球人
河合美亜(かわい みあ)
声 - 原えりこ(C1、C2)、富沢美智恵(C3、O2)、小山茉美(O1)
エリアルチーフパイロット。岸田博士の姪。大学生。大抵の機械の操作、操縦をこなせてしまうという技能のほかにも色々特技を持っているらしく、極真空手の有段者ともいわれるスーパーガール。体力、知力、精神力のいずれも常人離れしているが一介の大学生であるはずの美亜がなぜそのような能力を有しているかは作中では一切説明がなされていない。本人は、やれる事はなんでもやっておく主義、と自称している。豪胆な性格ながら常識人で、とことんマイペースな岸田博士には振り回され気味。絢と和美にとっては姉のような存在で「みゃあちゃん」の愛称で呼ばれている。当初は絢と共にエリアル搭乗を嫌がっていたが、岸田博士に買収され、バイトの一環として搭乗を承諾するようになる。2輪のエグリターゲットと4輪のケーターハムスーパーセブンを所有するなど金遣いが荒いため、常に複数のバイトを掛け持ちしている。イラストでは当初はストレートのロングヘアだったが、途中のイラスト変更で最も印象が変わったキャラ。
物語開始時点では「フェニックス・マンション」に居住していたが、機娘々騒動で破壊された(乗員が脱出した戦闘機が墜落した)後は(バイト代として負担する事になっていた生活費の節減を目論む岸田博士の陰謀により)安下宿「旭荘」5号室に転居。更に隣の4号室には「星壊し」セイバー、6号室にはオルクスの地上支部が入居し、彼女の「優雅な生活」はぶち壊しとなってしまった。部屋の整理は苦手で、室内は雑多なガラクタが散乱して足の踏み場もない。
物語終了後は、岸田博士が入手した超光速宇宙船「摩利支天」での銀河系調査旅行・第一次先遣隊に参加する。
劇中ではほとんど下の名前のみで呼ばれる(「美亜」「美亜さん」など)。そのため作者もうっかりしたのか、マックスウェルと時間のゆがみを修正するために過去の自分に会いに行った際、「岸田美亜!」と呼びかけている。
岸田絢(きしだ あや)
声 - 渡辺菜生子(C1、C2)、水谷優子(C3、O1、O2)
最初はエリアルパイロットであったが、初出動時に彼女の操縦の影響でエリアルがダメージを被った為、急遽に砲手に変更された。岸田博士の孫。岸田家の長女。都立井の頭西高校3年から大学受験に失敗して浪人。文系の悩める受験生。岸田博士の最愛の妻、あゆみの孫娘であるというだけの理由でエリアルのパイロットにされ、延々と受験の邪魔をされ続けた悲劇の人。成績は悪くないようだが緊張に弱くまじめすぎて要領が悪いところがある。終始エリアル搭乗の要請を断るが、拒否できた事は一度もなく、時にはほとんど拉致同然に連行されている。「どうせ私は不幸な星の下に生まれたのよ!」が決め台詞。暗記が得意で、エリアルの操作法も何のかのと言いつつ結局覚えてしまった。お約束通り、一旦ぶち切れると最も凶暴な性格になり、試験に落ちた腹いせに超高出力自由電子レーザー砲を含むエリアルの全兵装を乱射して、SCEBAIの施設を完膚無きまでに破壊し尽くした事がある。
タイムトラベラー「ユリ・シギア」と出会って以来、仄かな思いをお互いに抱いていたが、ユリは時間管制局に捕まってしまう。物語終了後、更に一浪した後に第一回の留学生として核恒星系の大学へ留学し、卒業してから2年後にユリ・シギアと再会する。
岸田和美(きしだ かずみ)
岸田博士(きしだはかせ)
声 - 阪脩
SCEBAI(スケベイ)創設者・所長にしてARIEL開発者であり「虹色の脳細胞」を自称するマッドサイエンティスト。大正生まれ。示現流剣術の有段者。本作の事実上の主人公。ARIELの運用開始当初は予算獲得のためARIELの必要性をアピールすべく、謎の中国人・珍博士に変装して破壊活動を繰り広げたり、政府を敵に回して、ARIELの差し押さえを強制執行する為にやってきた陸上自衛隊の部隊と交戦して撃退した事もある。若い頃に見た映画(活動写真)の悪役たちに憧れ、世界征服を夢見るようになった。愛車はメルセデス・ペンツ300SL「おのろけメルセデス」。飛行機も操縦し、作中ではSR-71で太平洋を横断したり、スペースシャトル・エンデバーもBのサポートを得ながら自らスティックを握った。白衣の内懐から拳銃・自動小銃をはじめ、地の文のノリ次第では、複数の対戦車ロケットランチャーに至るまでなんでも取り出す特技を持つ。下の名前は最後までわからないままであった。当初は宇宙人を倒す事に執着し、様々な破壊兵器を開発してはエリアルに装備させていった。しかし、まともに通用する武器が原爆動力のレーザー砲とギガトン級の水爆(つまり核兵器)だけだと判明してからは、宇宙人との対話を行う方針に切り替える。火星軌道でのオープンフリートでゲルハルトやトマス、ニコラスを相手に堂々たる態度で対等に渡り合い、彼等に深い感銘を与えた。その後、宇宙人の技術を手に入れようとするアメリカを出し抜いて国連本部に乗り込み、地球を銀河帝国に加盟させる事に成功する。行動力は作中の人物でもピカ一で、周囲の人間を誰彼構わずに自分のペースに引き擦り込む事を得意とし、美亜に「地球人の限界を超える事ばかりする」と評された。亡き妻あゆみへの愛情は誰よりも深く、エリアルの機体デザインに彼女の姿を取り入れた事や、メインコンピューターに“AYUMI”と名付けたのも無関係ではない。
第二次世界大戦前の若い頃は、登戸の第九研究所において池田博士の元で、場合によっては天本や羽那と共に国内外の怪奇現象の調査に従事していた。仙台の奥羽山脈にある奥羽黒山に居た『鬼天狗』の『からくり城』と『神還し』の調査において、約800年前の長期無人試験飛行中に地球に墜落した機動重機熾天使セラフが、ゼネラル・オプチカリクス渉外事業部回収課デネブの支店のユズシーヌ・ミマスが乗った母艦七五九号に回収される事件に巻き込まれる。
モデルは円谷特撮などに出演した俳優の岸田森。
『このライトノベルがすごい!』男性キャラクター部門では2005年版で10位を獲得している。
天本教授(あまもときょうじゅ)
声 - 峰恵研
SCEBAI医学研究所責任者。医学博士。岸田博士とは旧制中学時代からの同級であり、負けず劣らずのマッドサイエンティスト。岸田いわく「人体改造魔」。専門分野も医学にとどまらず、神道無念流、陰陽術や占星術、悪魔学、魔術にも長けている模様。エリアルのマニピュレータは彼の開発した義肢をベースにしており、中国の暗殺拳の基本動作がプログラミングされているともいう。愛車はコブラ427で、所員旅行の際は岸田博士とカーチェイスを演じた。下の名前は最後まで不明。学生時代、あゆみのハートを掴む為に岸田と激しい恋の鞘当てを演じている。岸田とは何かと口論する事が多いものの、彼の一番の理解者であり固い絆で結ばれた親友同士である。
若い頃は陸軍の石井大佐の元で働きながら、国内外の怪奇現象に対応していた。
モデルは俳優の天本英世。
羽那らいてう(はな らいてう)
SCEBAI警備主任。岸田、天本とも古くからの知り合い。南藤家流薙刀の達人で、愛刀「深月」を振るう。その腕前は示現流の達人でマシンガンの二刀流でCQBを申し込んだ岸田博士を正面から叩き伏せ、銀河帝国軍のオープンフリートで開催された武術大会でも上位入賞を果たしたほど。その為、帝国の公式記録に地球人として初めて名前が記録された。通称おばば。常に絣の着物を着ている。愛機は真紅のフォッカー三葉機、通称「れっど・おばば」。海外では「ライチェ」の通称で通している。
若い頃は、岸田と同じく池田博士(「おじさま」と呼んでいるが血縁関係は不明)の元で、表向きは欧州各国の空軍事情、特にドイツ空軍の調査、及び操縦技術の取得に従事していた。
岸田あゆみ(きしだ あゆみ)
西島由貴(にしじま ゆき)
声 - 丸尾知子(O2)
白由希女子学園高校生。通称ユキ。和美の同級生で口が達者。ご都合主義が大好き。宇宙人との交渉では突如才能を開花させ、主役を張る(作者も後に「最も大化けしたキャラ」と述懐している)。夢は世界征服で、性格や言動がダイアナ・ハウザーと良く似ている。物語終了後は、高校を卒業した後、ダイアナに弟子入りしたらしい。
香月英美(かづき えみ)
研究所員A
研究所員B
声 - 鈴木勝美(C2)、小林通孝(C3、O1、O2)
優男。SCEBAI職員の中では岸田博士ら三巨頭と並んで登場機会が多い。担当機は水玉ハリアーだが、おめでたナイトホークやアパッチ、ぶっ飛びイーグルなど他の機体に搭乗することもある(アパッチは一度美亜に撃墜された)。愛車はシトロエン2CV6「ぶぎうぎチャールストン」とサイドカーつきのベスパGS200。コンピューター系に強い。美亜がSCEBAIの動向に関して情報収集する際、岸田博士に直接訊く場合を除けば大概はこのBが相手である。自称「みゃあちゃんファンクラブ・会員ナンバーBの1」で、この「会員証」が本人証明となった事もある。コードネームは「ベティのB」。
宇宙人
アバルト・ハウザー
声 - 塩沢兼人
ゲドー社A級戦艦オルクス艦長で、後日談の番外編ではゲドー社電子戦艦ルキフェラス艦長となる。ニコラスに全艦長一と評される美形。ソノート卿ハウザー伯爵家の長男(他に姉2人、妹1人)にして、第三爵位継承者。高い作戦指揮能力を持ち、極めて劣悪な条件下で一定の実績を上げている事から、辺境の海賊や会社艦隊、帝国正規艦隊から一目置かれており、「タレ目のタカ」の異名で通っている。豪快な性格の姉たちに頭が上がらない。
士官学校在学中に、士官候補生だけの練習巡洋艦で一国の護衛艦隊をかき回事件を起し、これが元で放校処分となり、ゲドー社に入社することとなった。
シモーヌ・トレファン
声 - 平野文
戦艦オルクス経理部長。ゆるいウェーブのプラチナブロンドの触角美女。予算難に悩むオルクスを仕切る敏腕経理部長で、ハウザーに対し好意を寄せているが、一方で経理担当として経費を見る目は厳しく、出費を巡って作戦に介入し、甚だしくは経理部権限で作戦を中止してしまう。経常赤字についての小言が多い。「シリウスのうわばみ」の異名を持つ酒豪。過去にハウザーとのすれ違いに業を煮やしてトムと見合い結婚しようとするが、結婚式場に乗り込んできたハウザーに奪取される。なお、トムとの見合い理由は、彼が大手兵器メーカーゲルニクス社の御曹司だったため結納としてゲルニクス社製の機動兵器群16ダースをせしめるのが目的だった。結果として、このトムとの出会いがハウザー以下、ゲドー社の運命を大きく変えることになる。
デモノバ
声 - 山寺宏一
文字通りアバルトの右腕と言える長命種のオルクス参謀副官で、番外編ではルキフェラス参謀副官。実戦経験豊富かつ常に冷静で、戦術・戦況分析に長けるかなりの切れ者。ただし、女性に相対する局面は極端に敬遠気味。オルクスの使用されていないデッキのひとつを占有し、そこは「参謀殿の地下実験室」と呼ばれている。彼はそこで密造酒の醸造など、怪しげな趣味を満喫している模様。「地球侵略」の仕事を最後に隠退を考えていたが、番外編で契約更新を行い、新戦艦に継続して乗務することとなった。
ナミ・ファランドール
声 - 丸尾知子(O1)
本来オペレータとして応募したつもりが、几帳面で神経質な性格故に適性があった為、本人の希望に関係なく情報部員として採用された新人。オルクス工作員0073として地上任務に就かされ、下宿先「旭荘」の6号室に開設した地上支部を切り盛りし、同じ下宿のセイバー、河合美亜と交流する。実際には学卒でゲドー社に入社して最終学歴は地球の専門学校に相当する模様で、地球人に換算した実年齢は彼女等よりもう少し上であるが、シェラのお目付け役として白由希女子学園に編入させられ、和美達と同級になる。当のシェラがセイバーの追っかけで欠席がちなのに対して一人律儀に通学している。工作員の割には気の弱い性格で、押しの強い由貴たちに強要されて宇宙人のテクノロジーを提供することもしばしば。小型宇宙船に改造された彼女のフォルクスワーゲン・ビートルも主に由貴らの足代わりにされている。浅黒い肌の色と、額にビンディに似た感覚器官を持つエキゾチックな容貌から「インド人」と呼ばれている。由貴たち地球人と付き合った結果、周りに流されながらも地上工作員としての実績を上げている悲劇の人。
ダイアナ・ハウザー
ハウザー家第一子。長女。アバルトの長姉。オフィス・リムゲートの代表。銀河規模での大胆かつ繊細な経営手腕から「リムゲートの眠らない魔女」と呼ばれる。後にゲドー社を買収し、オーナーとなるが、いわゆる「経済屋」である為、軍事関連などの実務には意外に疎いところもある。滅多に帰宅しない父親と病気がちな母親に代わり、実家の伯爵家の経営管理も実質的に行っている。アバルトからは「ダイ姉ちゃん」と呼ばれ、ゲドー社社員からは大ボスと呼ばれている。見合いの破談記録は連続37回に及び現在も更新中で、ゲドー社買収の際に知り合ったトムとは公私ともにいい関係らしが、本人たち曰く、どんな話をしていてもなぜか仕事の話に戻ってしまうらしい。なお、本人の最終目標は銀河征服で、身内にその片棒を担がせようとしている。
シンシア・ハウザー
シェラ・ハウザー
ゲルハルト・ソノート・ハウザー
エレノア・ハウザー
クレスト・セイバーハーゲン
声 - 小杉十郎太
放浪の宇宙戦士。「星壊し(スターブラスト)」セイバーの異名を持つ。単身で銀河帝国正規軍一個艦隊も壊滅させるほどの攻撃力の持ち主。自らのテーマBGMとともに登場し、軍用の秘匿回線であろうがお構い無しに割り込んでメロディを流す。愛剣「銀河流星剣」(単分子で形成されており、決して折れる事は無い)を振るい、「銀河・十文字斬り」で降下兵も一刀両断にする。女子高生を苦手としており、女子高だけは戦場として選ばないという。実は恐妻家で妻には全く頭が上がらない。酒好きで、地球では焼酎がお気に入りらしく、どんぶりや湯呑みでかっ喰らっている。地球での住所は旭荘の4号室。
クレディア・シヴァハーゲン
ニコラス・フィーラー
地球換算年齢14歳にして侵略企業ビッグ3の大手フログレンス社の第37遊撃艦隊司令を務める天才少年。自称倒錯美少年。ハウザーらからは「変態坊や」と呼ばれる。性格的には極めて問題ありだが、作戦指揮の能力は優秀で、巷説では、フログレンスの研究施設で人工的に「造られた」とも囁かれている。かなり極端な性差別主義者で、女性全般(特に和美)を苦手とする。また酒にも弱く、修学旅行編ではハウザーとの飲み比べに敗れて二日酔いで暴走、自ら降下兵を駆ってシェラたちを追い回すという、倒錯というより錯乱ぶりをみせた。しかししょせんは現場の中間管理職でしかなく、彼らしくもない真顔で美亜に愚痴をこぼしたこともあった。副官(というより小姓)のアラン、ギャバンの2名を伴っていることが多い。
トマス・ゲルニカ
大手兵器メーカー、ゲルニクス社社長レックス・ゲルニカの三男坊。「謎の三番星トムくん」の通り名を持つ2本角の美形ヤング・エグゼクティブ。初登場時は政略結婚によるシモーヌ・トレファンの許婚としての印象のみだったが、次第に切れ者ぶりを発揮していく。シモーヌとのお見合いがきっかけで侵略業界に興味を持ち、侵略会社買収(ゲドー社買収含む)や戦争ビジネスでの利益追求を目的として帝国への戦争を誘発すること等を計画した。ゲドー社買収の際に知り合ったダイアナに執心しており、朝帰りを含むデートを何度も重ねており、ハウザーからは命知らずな男と思われている。ゲドー社に対して結納替わりの新型機動兵器群と、(ダイアナとの賭けに負けて)オルクス代艦の新戦艦ルキフェラスを提供したのも彼である。
アーレイ・スタッフォード
ネレイディア・アステイリア
ゲドー社社長
パスク・ダ・ルマー
地球にやってきた宇宙海賊のボス。ダルマに似た顔とスパンコールを散らしたドテラを身に着けるなど、個性的なキャラクターの中でも一際異彩を放った。元は侵略会社の社長だったが、人身売買などの不正行為を行っていた事が発覚して会社が資格停止処分を受け、宇宙海賊にまで身を落す。海賊らしく強欲な性格をしている他、「無線一発で降下兵を落した」と豪語するほどのだみ声を持っている。最初に地球にやってきた時はシェラを誘拐して身代金を奪おうとしたが、シェラの天然破壊工作で乗艦が自壊し、命からがら逃げ帰っている。2度目の時はオルクスがシモーヌの結婚騒動で地球を離れている時に襲来し、圧倒的な戦力で地球の制圧を図るも、エリアルが乗艦に仕掛けたギガトン級の水爆4発が炸裂した事で大損害を被ってしまい、またしても撤退を余儀なくされている。なお、エリアルが実力で宇宙人を撃退したのはあとにも先にもこの時だけである。
未来人他
ユリ・シギア
時間管制局(いわゆるタイムパトロール)に追われているタイム・トラベラー。23世紀生まれ。鴫山悠理(しぎやま・ゆうり)の別名を使う事もある。腕時計型のタイムマシンを所持しているが、いつどこで発明されたものであるかは不明(岸田博士の炭素14法での年代測定によれば製造後3万年以上を経過しているらしい。彼はこれをアパルトマンの屋根裏で発見したという)。核兵器によって地球を2度も壊しかけた人類の歴史を変えるため、長崎にプルトニウム型原子爆弾『ファットマン』を投下する直前のB-29「ボックスカー」を超未来に送ってしまおうと画策する(その前に、枢軸国側にも核開発を成功させて均衡を狙ったり、広島市への原子爆弾投下を阻止しようと試みていずれも失敗した、と語っている)。現れた3度とも絢との淡い心の交流があったが、近い未来に再会がある模様。
ジョー・マックスウェル
時間巡査
登場メカ
ARIEL
- 身長(アンテナ類を含まぬヘルメットの頭頂部までの全高):40メートル
- 体重(無装備状態の自重):800トン(次世代型ARIELで600トン)
- 装甲(特殊複合装甲):キロトン級の核兵器の直撃に耐える
- (大気圏内)飛行速度(設計最大水平飛行速度):マッハ2.4(慣性制御ユニットを用いればマッハ5.8、理論上の最高速度はマッハ10)
- 機体設計強度:初期型で(プラス・マイナスともに)10G以上
- 走行速度:時速400km以上(慣性制御ユニットを用いない場合)
- 駆動系:複数の高効率超電導モーターを組み合わせてアクチュエータとして使用(試作動骨格第1号で大小合わせて128のアクチュエータ、192個のモーターを装備)
- 電子兵装:第6世代自律型ニューロ光コンピュータ“AYUMI”を搭載(AYUMIは「人工創出による多機能知能」の略語)
- 探査・索敵・観測能力:初期型で米空軍電子戦専用機E-3-セントリー早期警戒管制機の1000倍(次世代型ARIELでは宇宙人の超強力な『ECM』環境下でも探査・索敵・観測できるようにレーダー照射出力が大幅に強化され、『レーダー照射ユニット稼動時』に人間が直近に居れば人体の水分が『電子レンジの原理』にて加熱・蒸発して、即死する程となった)
- 固定武装:高出力X線レーザー(大気圏内有効射程範囲60キロメートル)及び(親指を除く左右両手指先に仕込まれた)出力5メガワット級レーザー合計8門(8門合わせ総出力4万キロワット。宇宙人の機動兵器の宇宙合金には照射部位の残留熱程度の影響しか与えられず、実戦では標的までの位置補正用レーザーポインターとして使用)
- 外部兵装:戦車砲と同じ威力をもち状况に応じて徹甲弾、粘着榴弾、成形炸薬弾などを打ち分ける120mm3連装バルカン砲、300mmロングレンジライフル、(地対地、地対空、空対空戦などあらゆる標的を狙い打つ事が出来る)アマテラス型自己誘導マルチモードミサイル各種、C装備(刀身長20mを超す格闘戦用の剣と盾。剣はチタン合金製だったが後に降下兵の骨格を流用したものとなる)
- この他、ECG-300B型荷電粒子砲(岸田博士は「原子熱線砲」と呼称。轟天号の搭載兵器から命名)、原子爆弾をエネルギー源とした超高出力自由電子レーザー砲、F兵装(薬液噴射による冷凍砲)等が試験的に使用された他、ギガトン級の水爆を使用した事もある
- 出力(小型・高出力トカマク型レーザー核融合炉):前期初期型で150万キロワット(204万PS)→前期最終型で300万キロワット(408万PS)→次世代型で500万キロワット(680万PS)
- 戦力:初期型でアメリカ第7艦隊に匹敵する戦力を持つ(単純に第七艦隊と互角というわけではなく、60隻の海上戦力と350機の航空戦力全ての力を有しており、それを時と場所を選ばず行使できるという意味)
- 建造費:原子力空母10隻分(最新鋭戦闘機1000機分)
- その他:
- 作中にARIELの機体は計3体登場する。初期デザインの試作動骨格は後に「機娘々(めかにゃんにゃん)」に改造され、日本侵略を狙う珍博士(岸田博士の変装)の操作でARIEL中期デザインと交戦し、破壊された。これは核融合炉の代わりに大量の燃料電池を搭載している為、身長が42メートル、重量が1,200トンに増加している(しかしながら飛行ユニット無しでも短時間の飛行が可能である)。
- 中期デザイン(鈴木のイラストには「ARIEL M1A1」という名称がつけられている)の二号機は、「目」や関節部のデザインが異なるが能力(特に戦闘力の低さ)に大差はなく、ゲドー社の最初で最後の総攻撃を受けて行動不能となった(一応機体は残存した模様)。
- そしてその二号機の窮地に乱入して救うというお約束で登場した三号機の次世代型ARIELは、Advanced ARIELの頭文字からAA(ダブルA)とも呼称され、外見上は大きな変化は無いが全般的な性能が向上している。ただしセントラル・コンピュータは初期型から“AYUMI”を移植されている。
- AAは終盤宇宙人の手によって慣性制御ユニットが追加装備され、性能が飛躍的にアップした。実効質量を10分の1にする事によって、出力が10倍になり強度も10倍に上がる。慣性制御とは、軽量化と、構造の強化と、出力の強化を同時に達成する超技術である。なお、登場時のみ岸田博士が単独で操縦していた。
- 口唇部にはダクトが配置されており、ARIELと同スケールの楽器を演奏する事も可能。実際に演奏はしなかったが、ARIEL用のオカリナが作中に登場した。
- 腕部や脚部の稼動プログラムには、天本教授が開発した神経接続式動力内蔵義手・義足のデータが流用されている。その為、天本の趣味による中国の暗殺拳もプログラミングされているらしい。機娘々の破壊活動には一部これが使用されていると思われる(国会議事堂に風穴を開ける等)。
- 頭髪は高分子体でできた放熱用の冷却索。当初は単なる建前とも言われていたが、後に強制冷却の為ヘルメットを排除して頭髪を流すという描写が登場するので実用性もある模様。髪型を代える事も可能らしく、「ARIEL COMIC」4巻表紙に三つ編みにしたイラストが書かれている。なお、ヘルメットを着用していないイラストも多い。
- 作中の岸田博士と研究所員Bのやりとりで「格納庫の旧型エリアルのパーツを某超大国に売り渡した」という台詞がある。つまりSCEBAIは米国にARIELの試作動骨格(機娘々用とは別物)とARIEL用試作核融合炉およびロボット運用のノウハウという最先端技術を提供したらしい。これが設定のみ存在する米國エリアルだと思われる。ちなみに米國エリアルのスペックは(ARIEL COMIC「米國エリアル『発進!危険な最終兵器』」(笹本が執筆した掌編)の記述によると)身長50メートル、自重1000トン、「実証型核融合炉:LAF150型」の出力は200万キロワット(272万PS)である。デザインは「戦船(いくさぶね)」(現セタ)による。
- ARIELに使用されている小型・高出力のトカマク型レーザー核融合炉は磁気絶縁方式慣性核融合(Magnetically Isolated Inertial Confinement Fusion = MICF)と呼ばれる慣性閉じ込め方式と磁場閉じ込め方式との混合型だと思われる。次世代型ARIEL(AA)の「LAF500型」の核融合炉は旧型ARIELの「実用型核融合炉:LAF300型」に比べて体積に対する発電能力が高い。核融合反応によって生成されたプラズマは超電導MHD発電によって電力に変換している。
- 珍博士(岸田博士の変装)の白由希女子高侵略の際に身長50cm(センチ)ほどの小型二足歩行ロボットがSF怪奇異形人達(エイリアンズ)として大量に投入されている。このロボットは各個体に人工知能と高効率超電導モーターを搭載しており、ARIELの要素技術が活用されている。
- ARIELは核融合炉と可変サイクル式スクラムジェットエンジンを組み合わせる事により、垂直離着陸および超音速巡航能力を実現している。核融合炉の膨大な熱エネルギーを利用する事で、従来の化学燃焼エンジンと比べてはるかに少ないプロペラントで吸入した大気を熱膨張させて推進力に使用でき、(初期型で)自重の数倍(資料によっては5倍)の大推力と大気中での連続長距離飛行能力を発揮している。ちなみにプロペラントはスラッシュ水素である。また、大気圏外ではプラズマロケット(NASAが研究・開発中の「比推力可変型電磁プラズマロケット《VASIMR》(ヴァシミール)」が概念的に一番近い)に推進システムが切り替わる。余談だがサターンV第1段F-1ロケットエンジン5基の総出力を馬力に換算すると、約1億6千万馬力に達するが、これは現在までのところ人類が開発したものの中では最も高出力のエンジンである。
- ARIELの試作動骨格である「機娘々(めかにゃんにゃん)」に搭載して実用テストをおこなった荷電粒子砲を、対宇宙人用に強化大型化してARIELの外部兵装としたのが、全装備重量350トン、砲身部と機関部あわせて30メートルを超える「ECG-300B型荷電粒子砲」である。使用時にはARIEL腰部のレーザー核融合炉と荷電粒子砲は伝導チューブで接続される。また、大量の電力を消費するため、電子系統を除いた機動系への接続が一時的に最小限度まで落とされる。ビーム発生部で重金属粒子(クロム酸バリウム)がプラズマ化され、超電導電磁加速機関部で初速を与えられ、3段階の加速を得て収束されて、加速機関部から砲身にかけて火花が散ったかと思うと、砲口から白熱した光のかたまりが飛び出す。宇宙人から見れば原始的な低威力のビーム兵器であり、降下兵の装甲なら充分に耐えられる。直撃の結果、敵・機動兵器に与えた被害は装甲表面処理が一部剥離、及び直撃部周辺に残留熱という程度であり、デモノバの分析では「発光量と手間のわりにおそろしく威力の低いビーム兵器」である。エネルギー総量の少なさと、それを有効に変換するための部品の質の悪さと工作精度の低さが、かなり効率を悪くしているらしい。また、1回発射するのに20秒ほどかかり、実用的ではない。ちなみに、荷電粒子砲1基で最新鋭爆撃機が3機買えるほどの高価なエネルギー兵器である。
- ARIELが使う全長35メートル、砲身部の最大直径7メートル、自重350トンの自由電子レーザー砲は、核融合炉が生み出す強電力で原爆カートリッジの爆発の際に生み出されるプラズマを電磁的に保持、レーザーに転換して照射するもので、再発射が可能である(MHD型爆薬発電機の原理:爆発力による磁束圧縮ジェネレータ)。ドラム缶サイズの原爆1発をレーザー砲の薬室で発火させることにより、1回発射分のエネルギーを得る。瞬間最大出力500ギガワット(5億キロワット)のハイパワービームである。ちなみに500ギガワット(5億キロワット)は500GJ(ギガジュール)に相当し、これは広島型原爆(55TJ《テラジュール》)のほぼ0.9%に相当するエネルギーである。
- ARIELが実現するには複数のアクチュエータと関節をフレキシブルに結合し、複数のアクチュエータが必要に応じて協調し大出力や高速動作を実現する多自由度干渉駆動技術が必要。現実にこの技術は筋電義手の研究開発を行なっている電気通信大学の横井浩史教授が研究している。初期の頃はAYUMI単独のコントロールによる動作しか行えなかったが、この方式は美亜がAYUMIにシミュレータを通じて覚えさせた動作パターンの範囲内でしか行動できず、初期動作試験で発生した膝関節部のエラーから自身を保護しながら歩行を続行する事が出来ず、美亜のアシストを受ける事で行動可能となった。その後、人間のように自立して歩行させる為に、人の「無意識の行動」を再現すべく、AYUMIと駆動部が人の神経系を模した協調動作を行えるように各駆動部へ小型制御装置を組み込み、全周囲をカバーするセンサーの情報と併せて動作シミュレーションを行ったが、「人が設定した条件」では上手く協調動作が行えなかった。岸田博士さえ解決策が見つからない状況において、絢が示唆した「赤ん坊は自分で試行錯誤して歩けるようになる」というヒントを元に、「AYUMI自身に無制限試行させて協調行動パターンを作成させる」という方法によって、人と同等の動作方法を会得する事が出来た。
- なお、その容姿や顔立ちは岸田博士の亡き妻あゆみに酷似しており、またイラストではかなり豊かな「表情」を見せている(本文中に記述はない)。
- 本編開始の数十年前の1940年、岸田博士と天本教授および羽那らいてうのSCEBAI創設メンバー3名は仙台の奥羽山脈での『からくり城』と『神還し』の調査にて、約800年前の長期無人試験飛行中に地球に墜落した機動重機熾天使セラフを発見、セラフ回収のために地球に訪れた(ゼネラル・オプチカリクス渉外事業部回収課デネブ支店員である)ユズシーヌ・ミマスと遭遇している。セラフに組み込まれた自動修復システムにより、墜落場所近くの式部村の住人の一部に教育を施し、労働力の対価・報酬として銀河帝国の知識および技術を与えられたのが『神還りの才能』であり、鍛冶屋の甚平の冶金技術による特殊鋼精錬や大工の弥次郎の構造設計技術、村長の式部泰三の高速演算能力に伴う数学的才能と語学的才能などが該当する。SCEBAIのみが50年から100年以上進んだ数世代先の技術水準を保持している(原作者黙認の)理由でもある。
- この他、ECG-300B型荷電粒子砲(岸田博士は「原子熱線砲」と呼称。轟天号の搭載兵器から命名)、原子爆弾をエネルギー源とした超高出力自由電子レーザー砲、F兵装(薬液噴射による冷凍砲)等が試験的に使用された他、ギガトン級の水爆を使用した事もある
- 作中にARIELの機体は計3体登場する。初期デザインの試作動骨格は後に「機娘々(めかにゃんにゃん)」に改造され、日本侵略を狙う珍博士(岸田博士の変装)の操作でARIEL中期デザインと交戦し、破壊された。これは核融合炉の代わりに大量の燃料電池を搭載している為、身長が42メートル、重量が1,200トンに増加している(しかしながら飛行ユニット無しでも短時間の飛行が可能である)。
- 中期デザイン(鈴木のイラストには「ARIEL M1A1」という名称がつけられている)の二号機は、「目」や関節部のデザインが異なるが能力(特に戦闘力の低さ)に大差はなく、ゲドー社の最初で最後の総攻撃を受けて行動不能となった(一応機体は残存した模様)。
- そしてその二号機の窮地に乱入して救うというお約束で登場した三号機の次世代型ARIELは、Advanced ARIELの頭文字からAA(ダブルA)とも呼称され、外見上は大きな変化は無いが全般的な性能が向上している。ただしセントラル・コンピュータは初期型から“AYUMI”を移植されている。
- AAは終盤宇宙人の手によって慣性制御ユニットが追加装備され、性能が飛躍的にアップした。実効質量を10分の1にする事によって、出力が10倍になり強度も10倍に上がる。慣性制御とは、軽量化と、構造の強化と、出力の強化を同時に達成する超技術である。なお、登場時のみ岸田博士が単独で操縦していた。
- 口唇部にはダクトが配置されており、ARIELと同スケールの楽器を演奏する事も可能。実際に演奏はしなかったが、ARIEL用のオカリナが作中に登場した。
- 腕部や脚部の稼動プログラムには、天本教授が開発した神経接続式動力内蔵義手・義足のデータが流用されている。その為、天本の趣味による中国の暗殺拳もプログラミングされているらしい。機娘々の破壊活動には一部これが使用されていると思われる(国会議事堂に風穴を開ける等)。
- 頭髪は高分子体でできた放熱用の冷却索。当初は単なる建前とも言われていたが、後に強制冷却の為ヘルメットを排除して頭髪を流すという描写が登場するので実用性もある模様。髪型を代える事も可能らしく、「ARIEL COMIC」4巻表紙に三つ編みにしたイラストが書かれている。なお、ヘルメットを着用していないイラストも多い。
- 作中の岸田博士と研究所員Bのやりとりで「格納庫の旧型エリアルのパーツを某超大国に売り渡した」という台詞がある。つまりSCEBAIは米国にARIELの試作動骨格(機娘々用とは別物)とARIEL用試作核融合炉およびロボット運用のノウハウという最先端技術を提供したらしい。これが設定のみ存在する米國エリアルだと思われる。ちなみに米國エリアルのスペックは(ARIEL COMIC「米國エリアル『発進!危険な最終兵器』」(笹本が執筆した掌編)の記述によると)身長50メートル、自重1000トン、「実証型核融合炉:LAF150型」の出力は200万キロワット(272万PS)である。デザインは「戦船(いくさぶね)」(現セタ)による。
- ARIELに使用されている小型・高出力のトカマク型レーザー核融合炉は磁気絶縁方式慣性核融合(Magnetically Isolated Inertial Confinement Fusion = MICF)と呼ばれる慣性閉じ込め方式と磁場閉じ込め方式との混合型だと思われる。次世代型ARIEL(AA)の「LAF500型」の核融合炉は旧型ARIELの「実用型核融合炉:LAF300型」に比べて体積に対する発電能力が高い。核融合反応によって生成されたプラズマは超電導MHD発電によって電力に変換している。
- 珍博士(岸田博士の変装)の白由希女子高侵略の際に身長50cm(センチ)ほどの小型二足歩行ロボットがSF怪奇異形人達(エイリアンズ)として大量に投入されている。このロボットは各個体に人工知能と高効率超電導モーターを搭載しており、ARIELの要素技術が活用されている。
- ARIELは核融合炉と可変サイクル式スクラムジェットエンジンを組み合わせる事により、垂直離着陸および超音速巡航能力を実現している。核融合炉の膨大な熱エネルギーを利用する事で、従来の化学燃焼エンジンと比べてはるかに少ないプロペラントで吸入した大気を熱膨張させて推進力に使用でき、(初期型で)自重の数倍(資料によっては5倍)の大推力と大気中での連続長距離飛行能力を発揮している。ちなみにプロペラントはスラッシュ水素である。また、大気圏外ではプラズマロケット(NASAが研究・開発中の「比推力可変型電磁プラズマロケット《VASIMR》(ヴァシミール)」が概念的に一番近い)に推進システムが切り替わる。余談だがサターンV第1段F-1ロケットエンジン5基の総出力を馬力に換算すると、約1億6千万馬力に達するが、これは現在までのところ人類が開発したものの中では最も高出力のエンジンである。
- ARIELの試作動骨格である「機娘々(めかにゃんにゃん)」に搭載して実用テストをおこなった荷電粒子砲を、対宇宙人用に強化大型化してARIELの外部兵装としたのが、全装備重量350トン、砲身部と機関部あわせて30メートルを超える「ECG-300B型荷電粒子砲」である。使用時にはARIEL腰部のレーザー核融合炉と荷電粒子砲は伝導チューブで接続される。また、大量の電力を消費するため、電子系統を除いた機動系への接続が一時的に最小限度まで落とされる。ビーム発生部で重金属粒子(クロム酸バリウム)がプラズマ化され、超電導電磁加速機関部で初速を与えられ、3段階の加速を得て収束されて、加速機関部から砲身にかけて火花が散ったかと思うと、砲口から白熱した光のかたまりが飛び出す。宇宙人から見れば原始的な低威力のビーム兵器であり、降下兵の装甲なら充分に耐えられる。直撃の結果、敵・機動兵器に与えた被害は装甲表面処理が一部剥離、及び直撃部周辺に残留熱という程度であり、デモノバの分析では「発光量と手間のわりにおそろしく威力の低いビーム兵器」である。エネルギー総量の少なさと、それを有効に変換するための部品の質の悪さと工作精度の低さが、かなり効率を悪くしているらしい。また、1回発射するのに20秒ほどかかり、実用的ではない。ちなみに、荷電粒子砲1基で最新鋭爆撃機が3機買えるほどの高価なエネルギー兵器である。
- ARIELが使う全長35メートル、砲身部の最大直径7メートル、自重350トンの自由電子レーザー砲は、核融合炉が生み出す強電力で原爆カートリッジの爆発の際に生み出されるプラズマを電磁的に保持、レーザーに転換して照射するもので、再発射が可能である(MHD型爆薬発電機の原理:爆発力による磁束圧縮ジェネレータ)。ドラム缶サイズの原爆1発をレーザー砲の薬室で発火させることにより、1回発射分のエネルギーを得る。瞬間最大出力500ギガワット(5億キロワット)のハイパワービームである。ちなみに500ギガワット(5億キロワット)は500GJ(ギガジュール)に相当し、これは広島型原爆(55TJ《テラジュール》)のほぼ0.9%に相当するエネルギーである。
- ARIELが実現するには複数のアクチュエータと関節をフレキシブルに結合し、複数のアクチュエータが必要に応じて協調し大出力や高速動作を実現する多自由度干渉駆動技術が必要。現実にこの技術は筋電義手の研究開発を行なっている電気通信大学の横井浩史教授が研究している。初期の頃はAYUMI単独のコントロールによる動作しか行えなかったが、この方式は美亜がAYUMIにシミュレータを通じて覚えさせた動作パターンの範囲内でしか行動できず、初期動作試験で発生した膝関節部のエラーから自身を保護しながら歩行を続行する事が出来ず、美亜のアシストを受ける事で行動可能となった。その後、人間のように自立して歩行させる為に、人の「無意識の行動」を再現すべく、AYUMIと駆動部が人の神経系を模した協調動作を行えるように各駆動部へ小型制御装置を組み込み、全周囲をカバーするセンサーの情報と併せて動作シミュレーションを行ったが、「人が設定した条件」では上手く協調動作が行えなかった。岸田博士さえ解決策が見つからない状況において、絢が示唆した「赤ん坊は自分で試行錯誤して歩けるようになる」というヒントを元に、「AYUMI自身に無制限試行させて協調行動パターンを作成させる」という方法によって、人と同等の動作方法を会得する事が出来た。
- なお、その容姿や顔立ちは岸田博士の亡き妻あゆみに酷似しており、またイラストではかなり豊かな「表情」を見せている(本文中に記述はない)。
- 本編開始の数十年前の1940年、岸田博士と天本教授および羽那らいてうのSCEBAI創設メンバー3名は仙台の奥羽山脈での『からくり城』と『神還し』の調査にて、約800年前の長期無人試験飛行中に地球に墜落した機動重機熾天使セラフを発見、セラフ回収のために地球に訪れた(ゼネラル・オプチカリクス渉外事業部回収課デネブ支店員である)ユズシーヌ・ミマスと遭遇している。セラフに組み込まれた自動修復システムにより、墜落場所近くの式部村の住人の一部に教育を施し、労働力の対価・報酬として銀河帝国の知識および技術を与えられたのが『神還りの才能』であり、鍛冶屋の甚平の冶金技術による特殊鋼精錬や大工の弥次郎の構造設計技術、村長の式部泰三の高速演算能力に伴う数学的才能と語学的才能などが該当する。SCEBAIのみが50年から100年以上進んだ数世代先の技術水準を保持している(原作者黙認の)理由でもある。
岸田博士が全身全霊を趣味に傾注して極秘裏に建造した機動兵器。あくまでも試作品を特殊事情により実戦投入している為、出撃の度に大掛かりな整備と改修が必要という事情(半分は建前)により、兵器であるにもかかわらず運用は民間の(国立ではあるが軍事組織ではない)SCEBAI主体で行われている。だが、これだけの技術と予算を投じながら、ゲドー社の兵器とは技術レベルであっけないくらいに隔絶した差があり、実の所は全戦全敗に近い(地球の兵器としては圧倒的に強いのだが、宇宙人から見れば原始人が作った降下兵でしかない)が、全戦通して損傷の程度が修復不能なまでに至らなかったのが幸いだったと言える。付け加えるなら敵・機動兵器と善戦できたのは寄せ集め降下兵「スクラッパー」との戦闘の時のみである。この「スクラッパー」の諸元は大気圏再離脱はおろか水平飛行すら不可能、かろうじて滑空のみ可能という代物で出力、防御性ともに、通常型降下兵の1/10以下というハリボテだが、デモノバいわく「未開惑星の原始戦力が相手ならそれで充分」とされる。宇宙海賊のパスコ・ダ・ルーマーからも「戦闘強度や頑丈さを無視して設計したような華奢なボディ、被視認性の極めて高い銀白色の塗装。メカニズム剥き出しの原始的な技術、重力制御推進システムも使わない旧式かつ低効率のイオン推進システムといい、パイロットが乗りたがる機体ではない」と評価され、さらに「未開文明の機動兵器の一機やそこらの戦力なんかたかが知れている」と苦笑いされている。ただし、AAは初登場時に、スクラッパーの骨格から製造した剣で降下兵を1機撃墜している。辛くもゲドー社の侵略を撃退した(ように見える)のは、ゲドー社の内部事情によるものである。
パイロットが岸田博士の近親者である理由について朝日ソノラマ版では「どうしてもお前達でなくてはならない」と岸田博士が強弁するだけで終わっている。ソノラマノベルス版ではエリアルの操縦システムの開発にそれぞれが別の時期に関わった(美亜は基本動作、絢はAYUMIの育成、和美は動作パターンの蓄積)というエピソードが追加され、宇宙人の襲来という想定外の事態に最も習熟度が高いパイロットを乗せたことで第1話では何の訓練もなしに操縦できたという理由付けが行われた。
中盤以降は出番が激減するが、最終話においてはじめて主役ロボットにふさわしい『活躍』を見せた。
地球が銀河帝国の加盟に成功した後は、銀河辺境を調査・探索中の地球籍の旧式超光速宇宙船『摩利支天』船首格納庫に自衛用の機動兵器として(銀河帝国の40m級降下兵と同等水準に性能を向上させた)改修型AAが搭載されている。
特定の女性に顔立ちや頭髪まで酷似させた外観デザインはスーパーロボット的とすら言えないものだが、リアルロボットに劣らぬくらい諸元の考証がきっちりとなされている。
宇宙人のメカニック
オルクス
建造されてから既に200年以上が経過している旧式戦艦で、本来ならとっくの昔に廃艦処分になっている。
しかし、地球の科学力では全く太刀打ちする事が出来ない程の能力を持っており、その気になれば地球を瞬時に破壊する事も可能である。
ルキフェラス
電子戦装備が充実しており単艦で銀河の半分と戦争が出来るというのが売りである。
ゲドー社所属後にシンシアによって施されたシステムアップデートもあって、セントラルパーティーへの電子攻撃により、名実共に銀河の半分を相手にしても戦えることが実証されてしまう。
アトロポース
スペックだけならルキフェラスと同等だが、ハウザー提督ら幹部の電子戦への理解が足りず、実戦能力には雲泥の差がある。
ラキシス
バイポーラ
フリューゲルV(第十九万三千七百四十五ゲルニクスビル)
劇中では東京都内に直接軟着陸、そのままゲルニクスの東京支社となった。
コンピュータも統合参謀本部よりもグレードの高いハードを3台も積んでいる。
ライル・ゲルニカIII世/グレン・ゲルニカ
トムの移動に使用された戦艦である。艦長はどちらもアーレイ・スタッフォード。
フォルクスワーゲン・ビートル型宇宙艇
降下兵
ガイラス24
キャメロン03
ハウザーの意外に高い技量もあって他のキャメロンより活躍するが、作中ではフォルクスワーゲン型宇宙艇(前述)の方が多用されている。
スクラッパー
無人戦艦
生体兵器
シャルロット
SCEBAIのメカニック
航空研・実験航空団に所属する実験用航空機や、開発研究用として自衛隊から研究戦車団に委託された戦車、複数の観測船などを保有している。ほとんどの保有航空機には派手な塗装とそれに沿ったコールサインが与えられている。航空機は元が軍用機なものも多いが、これらは民間機として登録されており、自家用機扱いのものも存在する。また、武装の装備が公式に認可されているのはれっど・おばばのみとなっている。
おめでたナイトホーク
どすこいアパッチ
水玉ハリアー
ももいろエクステンダー
ももいろビクター
白黒バッカニア
れっど・おばば
キャバクラハーキュリーズ
SR-71A ブラックバード
かっくらアンギラス
An-225 ムリヤ
マニフレックス
クレオギャオス
ぶっ飛びイーグル
酔いどれブラックジャック
ブラックドラケン
ぶぎうぎホーネット
スターチェイサー
クロウラー
バリアー軌道車
エンジン故障によって東京に落下してくるオルクスに対する「山手線トランポリン計画」のためにSCEBAIによって開発された鉄道車両。作動原理は統一場理論に基づいている。複数車両を山手線上の所定駅に配置し2億ジゴワットの電流を流すことによって、山手線内に光や重力などのあらゆるエネルギーをねじ曲げる強力な電磁フィールドを張り巡らせ、地球の重力をバネとしてオルクスを軌道上に押し上げる計画だった。作動には関東一帯の電力を必要とする。
轟天
摩利支天(マリシテン)
マーカライト・ファープ型移動観測用パラボラアンテナ
その他の保有メカニック
用語
侵略会社
自滅係数
既刊一覧
小説
ソノラマ文庫
- 笹本祐一(著) / 鈴木雅久(イラスト) 『ARIEL』 朝日ソノラマ〈ソノラマ文庫〉、全20巻
- 1987年3月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76370-1
- 1987年8月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76386-8
- 1988年3月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76410-4
- 1989年3月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76462-7
- 1989年6月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76470-8
- 1990年9月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76531-3
- 1991年10月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76570-4
- 1993年9月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76655-7
- 1995年7月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76733-2
- 1996年2月29日第1刷発行、ISBN 4-257-76771-5
- 1996年7月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76783-9
- 1997年10月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76814-2
- 1998年11月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76858-4
- 1999年10月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76889-4
- 2000年3月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76896-7
- 2001年3月31日第1刷発行、ISBN 4-257-76928-9
- 2001年6月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76935-1
- 2002年4月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76955-6
- 2003年4月30日第1刷発行、ISBN 4-257-76997-1
- 2004年1月31日第1刷発行、ISBN 4-257-77011-2
- 笹本祐一(著) / 鈴木雅久(イラスト) 『ARIEL 番外編』 朝日ソノラマ〈ソノラマ文庫〉、全2巻
- 「侵略会社の新戦艦」2005年2月28日第1刷発行、ISBN 4-257-77054-6
- 「家出艦長の里帰り」2006年2月28日第1刷発行、ISBN 4-257-77066-X
ソノラマノベルス
新書としてソノラマ文庫版に手直しを入れて2冊単位で合本し、さらに一巻ごとに書き下ろし一編を併録。但し、理由は不明だがソノラマ文庫版4巻収録の番外編『戦え秘密戦隊エリアル3』は未収録となっている。鈴木雅久の表紙および挿画も新たに書き下ろされている。書き下ろしは「マイナス○話」(○は任意の数字)として第1話以前の時代が、「プラス○話」として本編ならびに番外編終了後の時代を描かれる。
- 笹本祐一(著) / 鈴木雅久(イラスト) 『ARIEL』 朝日新聞出版〈ソノラマノベルス〉、全10巻
2007年12月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273821-9
2008年2月28日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273826-4
2008年4月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273827-1
2008年6月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273832-5
2008年12月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273837-0
2009年7月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273841-7
2009年9月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273850-9
2010年1月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273852-3
2010年8月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273853-0
2011年5月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273855-4
- 笹本祐一(著) / 鈴木雅久(イラスト) 『ARIEL EX』 朝日新聞出版〈ソノラマノベルス〉、2011年7月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-273856-1
朝日エアロ文庫
- 『ARIEL SS 銀河編』2014年11月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-268300-7
- ソノラマノベルス版の描き下ろし短編から『姫君と士官候補生』『妖精と魔法使い』『令嬢と大泥棒』の3篇を再録したもの。新作書き下ろしはない。
- 『ARIEL SS 地球編』2015年2月28日第1刷発行、ISBN 978-4-02-268305-2
- ソノラマノベルス版の描き下ろし短編から地球側のエピソード3篇を再録したもの。新作書き下ろしはない。
- 『ARIEL SS 終わりなき戦い』2015年6月30日第1刷発行、ISBN 978-4-02-268310-6
- ソノラマノベルス版の描き下ろし短編から『姫君と士官候補生』『妖精と魔法使い』『令嬢と大泥棒』の3篇を再録したもの。新作書き下ろしはない。
- ソノラマノベルス版の描き下ろし短編から地球側のエピソード3篇を再録したもの。新作書き下ろしはない。
解説書
- 『ARIEL読本』2004年8月20日第1刷発行、ISBN 4-257-03701-6
- 用語集などの他新規短編「謎の実験戦艦」・フィギュア付録短編「MIAの捜索指令」「和美の一番長い日」・『獅子王』連載期の単行本未収録短編「イドの中の怪物」を収録。
- 用語集などの他新規短編「謎の実験戦艦」・フィギュア付録短編「MIAの捜索指令」「和美の一番長い日」・『獅子王』連載期の単行本未収録短編「イドの中の怪物」を収録。
イラスト集
- 『ARIEL ILLUSTRATIONS 鈴木雅久エリアル画集』1989年8月30日発刊、ISBN 4-257-03269-3(絶版)
- 『極楽遊戯 PARADISE PLAY -鈴木雅久画集-』1995年6月30日発刊、ISBN 4-257-03411-4(絶版)
- 『TROPICO(トロピコ) -鈴木雅久画集-』2002年11月30日発刊、ISBN 4-257-03665-6
コミック
- エリアルコミック アンソロジーコミック 全14巻、番外編全2巻(絶版)
- こんちこれまたえりある エリアル アウターストーリー Dr.モロー(著)1993年9月発刊(絶版)
- こんちこれまたえりある - マンガ図書館Z(外部リンク)
- シーズン エリアル アウターストーリー 西野司(著)1993年6月発刊(絶版)
- こんちこれまたえりある - マンガ図書館Z(外部リンク)
関連商品
OVA
いずれもVHSおよびLDでのリリース形態。前2作については、一応地球の科学技術が宇宙人のそれに及ばない事だけは踏襲しているもののARIELがゲドー社の侵略を見事撃退するという内容になっており、原作のコンセプトから外れた形となっている。後2作については笹本祐一が自ら脚本を書き下ろした。
- ARIEL VISUAL1 SCEBAI最大の危機(前編) 1989年7月21日発売
エンディング「未確認GIRL -Good Innocent Ribbon Lady-」 歌 - 林原めぐみ
- ARIEL VISUAL2 SCEBAI最大の危機(後編) 1989年8月21日発売
エンディング「未確認BOY -Best Oriental Young-man-」 歌 - 水谷優子
- DELUXE ARIEL 接触編 THE BEGINNING 1991年1月21日発売
オープニング「エリアルのうた」 作詞 - 銀河一 / 作曲・編曲 - 田中公平 / 歌 - 少年少女合唱団みずうみ、国立科学研究所合唱部(二軍)
エンディング「危ない土曜日」 作詞 - 安井かずみ / 作曲 - 森田公一 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - ARIEL(富沢美智恵、水谷優子、林原めぐみ)
- DELUXE ARIEL 発動編 GREAT FALL 1991年4月21日発売
CD
- ARIEL AUDIO1 SCEBAI最大の危機(前編)
- ARIEL AUDIO2 SCEBAI最大の危機(後編)
- 危ない土曜日(シングル)
- DELUXE ARIEL 正規ユーザー・サポートパック
カセット文庫
ソノラマ文庫カセット版
モデルキット
グッドスマイルカンパニーが展開しているモデルキットシリーズ「MODEROID」にて、メインメカ「ARIEL<エリアル>」をモチーフとした「MODEROID エリアル C装備」が2019年5月発売、「MODEROID エリアル 飛行ユニット装備」が2019年9月発売。