勇者ライディーン
以下はWikipediaより引用
要約
『勇者ライディーン』(ゆうしゃライディーン)は、1975年(昭和50年)4月4日から1976年(昭和51年)3月26日まで、金曜日19時00分 - 19時30分にNETテレビ系列で放送されたテレビアニメ。全50話。
この時間枠は長らくMBS担当だったが、1975年3月31日の「ネットチェンジ」によってNETが獲得。関西地区では朝日放送に系列局が変わり、第2期ウルトラシリーズの最終作となった『ウルトラマンレオ』終了後に本番組が始まった。
企画は東北新社、アニメーション制作は創映社、広告代理店は旭通信社、主提供スポンサーはポピー。 創映社による初のロボットアニメで、前作『ゼロテスター』の制作スタッフが担当し後の路線の礎となった。安彦良和は本作で初めてキャラクターデザインを担当した。
作品解説
製作経緯
東北新社当時社長の植村伴次郎の「東映動画ではマジンガーZをやって儲かっているから、でかいロボットをつくればいい」の一言から本作品の企画は始動した。
目標は「マジンガーを越える」ことに据えられた。ただし関係者によって若干の意識相違はあり、富野喜幸は「マジンガーZとゲッターロボを越える」、安彦良和は「グレートマジンガーを越える」であったと述べている。ただ、いずれにしても当時は『マジンガーZ』の続編『グレートマジンガー』が苦戦状態にあり、ただ似せただけではヒットしないことは明白だったため、従来のロボットアニメ作品に使われていない、斬新な設定、物語、キャラクターデザイン等の導入や開発が図られた。
主役ロボットには後述の外見意匠上の差別化だけでなく、玩具会社提案を積極採用した結果としての比較的無理の少ない別形態への変身能力付与、それ自体が未知の古代文明による兵器であること、ロボットが搭乗者を選ぶこと、いわゆる乗り物操縦でなく搭乗者の身体動作をなぞって動作すること、光線兵器が強力な切断力をも合わせ持つ等の設定が与えられた。
物語・演出面では伝奇/オカルト要素、古代王家の子孫という貴種流離譚要素、消えた母への思慕や高貴で美形な敵役の配置といった舞台劇ではオーソドックスなドラマ要素の導入、ロボット物未経験の富野喜幸、長浜忠夫の監督起用が図られた。脚本は五武冬史のほか、伊上勝や高久進、辻真先らが担当した。
ライディーンという名称は、江戸時代の力士「雷電」をもじった物。放映開始前には当時の人気雑誌『テレビマガジン』誌上で主役ロボット名の投票が行われた。候補は「ザマンダーキング」「エメランダー」と「ライディーン」。「ザマンダーキング」は本作の企画段階の名称。「エメランダー」は決定済みだった彩色ではなく、緑塗装版のイラストを掲載したことによる。
受容と影響
放送後、関連商品はヒットし、ポピーの売上は『マジンガーZ』を越えた。その利益は東北新社を潤したが、制作請負の創映社には回ってこず、この不満が後年の同社の独立のきっかけともなった。
安彦良和の描く、細くはかなげな主人公と美形敵役シャーキンは、多くの女子ファンを獲得した。参加資格が女子中高生のみで男子禁制の「ライディーンファンクラブ・ムートロン」なども存在し、会員数は最盛期に1000人を越えた。ファンは制作スタジオに押しかけたり、第27話でシャーキンが死んだ際には、長浜宛にカミソリ入りの恨みの手紙が多数届いた。
シャーキンは以後のサンライズが自社作品に頻出させる美形悪役の始祖であり、後年の『機動戦士ガンダム』の有名キャラクターであるシャアの名もシャーキンにあやかっている。
ストーリーの伝奇性と監督交代劇
当時のユリ・ゲラー出演番組などに代表される超常現象ブームに便乗する形で、チーフ・ディレクターの富野喜幸が『海のトリトン』でも得意とした伝奇ロマンを狙った企画だった。しかし、ロボットアニメというジャンルへの気負いもあり、伏線やキャラクター設定を活かしきれず、シリーズ展開も混迷した末に監督の交代へと至った。更にはそのオカルト路線が、NETテレビの株主・朝日新聞の「スプーン曲げなどのオカルト(超常現象)ブームには迎合せず、徹底批判する」という当時のキャンペーンに反していたことで、その内容から超常現象などの描写を封じる路線変更を余儀なくされた。
この経緯について後年、富野はインタビューで述懐している。本作は元々、先行する『マジンガーZ』『ゲッターロボ』等と差別化を図るため、スポンサーの了承の下でオカルト設定を取り入れて企画された。しかし、第3話までの作画・1クール(第13話)までの話が固まったところで、後から決まったNETプロデューサーからオカルト色排除の業務命令が出された。やむなく第4話から路線転換を図り、コミカルな要素も盛り込んだ痛快活劇の王道への修正を行うが、その後も「ちゃんと直っていない」と更なる直しを要求するNET、「局の言いなりになるな」と反発する制作現場、代理店、スポンサー等、富野の元にはそれぞれの立場からバラバラの要求が出される。板挟みになった富野はこれらをまとめ切れず、騒動の責任を取らされて降板させられた。
だが、脚本の五武冬史と富野に代わって監督となった長浜忠夫の頑張りで明朗な物語を紡ぎ出し、後に「長浜アニメ」と称される路線を確立した。富野自身も後任となった長浜の下で引き続き制作に関わり、その演出を見てかなりの影響を受けたことを述べるなど、後の『無敵超人ザンボット3』から始まり、『機動戦士ガンダム』を経て開花した、富野ロボットアニメの萌芽をうかがわせる作品となった。また、皮肉にも交代後の長浜の下で、ムー帝国の遺跡の出現、ムー帝国の末裔の登場といった伝奇性の強い演出が行われ、物語の進行にインパクトを持たせる結果となる。
主人公ロボットデザイン
前述のように本作は『マジンガーZ』を強く意識しており、マジンガーが黒、悪人顔、西洋甲冑、飛び道具による遠距離戦などのイメージを持っていたのに対し、ライディーンはトリコロール(赤、青、白)、善人顔、日本甲冑、接近戦(チャンバラ)というイメージである。いずれもリサーチの結果、『マジンガーZ』が当時の子供達に不評だった点を『ライディーン』で修正した。
大鎧とベルボトムとツタンカーメンのマスクと鷲(変形時)がモチーフになっている。デザインは安彦良和とポピーの村上克司との共同によるもので、クリンナップは安彦が行った。以後に通例となるポピー側からのマスターデザインの提示はなかったようで、安彦は「とにかく白紙からやらされたっていう覚えはある」と語っている。
村上克司によると『仮面ライダー』のような変身による二面性をロボットに持たせようとした結果、鳥に変形することを思いついたそうである。
2006年にはアサヒ飲料の缶コーヒー「WONDA 100年BLACK」(現・BLACK WONDA 〜ブラックワンダ〜)のTVCMに数秒間、モノクロの映像で登場した。
リメイク作品
後年、本作とタイトル呼称を同じにしてリメイクしたテレビアニメ作品が製作・放送されている。ただし、いずれも物語の作品世界は独立している。
- 『超者ライディーン』(1996年10月から1997年6月までテレビ東京系列で放送)
- 『REIDEEN』(2007年3月から同年9月までWOWOWで放送)
ストーリー
1万2000年前にムー帝国を襲った妖魔帝国が再び現代に蘇り、「悪魔の時代の完成」を目指して活動を開始した。そして、世界で謎の大地震が発生する。
考古学者の祖父と父を持つ快活な少年ひびき洸(あきら)は地震直後に「目覚めよ勇者よ、ライディーンが待つ」と語りかける謎の声を聞き、導かれるままボートで沖へ向かう。そのもっと沖合には洸の父一郎が乗る調査船がいた。古代ムーの文献に書かれた謎のエネルギー「ムートロン」を調査していたのである。その調査船を狙い妖魔帝国軍のドローメとガンテが海中から浮上し迫る。一方洸のボート付近の海が突如うねり始め大渦になる。渦の中心からピラミッドが現れ、その中から巨大な金色の像が出現した。洸が呪文を唱えると像は洸を吸い込み鮮やかな色彩を帯びて動き始めた。像は古代ムー帝国が妖魔に対抗するため作り上げた巨大ロボットライディーンだったのだ。洸はライディーンを操縦してなんとか妖魔軍を退けるが、調査船と乗員はガンテの魔力で石にされ、船は沈み乗員は拐われてしまう。
想定外の敵の出現に驚いた妖魔帝国のプリンス・シャーキンはライディーンに興味をもつ。
登場人物
地上人
ひびき洸(ひびきあきら)
声 - 神谷明(次回予告ナレーションも兼任)
本作の主人公。 ムー帝国の帝王ラ・ムーの娘レムリア(日本名:ひびき玲子)の一人息子であり、ライディーンの操縦者として運命付けられた少年。父は、考古学者のひびき一郎。設定年齢15歳で、臨海学園に通う中学三年生。二枚目で、学園のアイドルの桜野マリとは互いに好意をもつ間柄。熱血漢であり、血の気が多く攻撃的で喧嘩っ早いが、天然ボケな面も持つ。サッカー部のキャプテンであり、部員に慕われている。第1話からスパーカーというバイクを乗り回しており、通学にも用いている。戦闘服の着用は第2話から。父は妖魔帝国によって石にされ、母も行方不明、という過酷な状況で戦い続けるが、周囲の助けもあり明るく振舞っている。しかし妖魔帝国のこととなると途端に我を忘れ、特に母親がらみでは、周囲の状況を省みずに暴走気味になることもしばしばだった。ライディーン出現後は、ムトロポリスのコープランダー隊に所属している。
桜野マリ(さくらのマリ)
声 - 高坂真琴(第1話 - 第30話)→芝田清子(第31話以降)
本作のヒロイン。 臨海学園のアイドル。洸のみ、たまに「まりっぺ」と呼ぶ。東山博士の養女とする資料があるが、劇中では明確な説明はない。また、ロマンアルバムでは娘とされている。なお、第2話などで東山博士をお父さんと呼ぶシーンがあり、第18話では、洸に対し「東山所長」と発言している。サッカー部のマネージャーであり、洸とは周囲も公認のカップル。洸の母が行方不明のため、彼の生活全般の面倒を見る母親代わりでもあった。洸がライディーンに乗ることになってもそれは変わらず、持ち前の明るさと行動力でサポートしていた。明日香麗がコープランダー隊に入隊して以降は、何かにつけてやきもちを焼くという少女らしい面も見せている。自分のせいで洸の目が一時的に見えなくなった第25話の戦いでは、スパーカーを操縦し洸にフェード・インをさせただけではなく、スピットファイターで敵にはりつき洸(ライディーン)の目の代わりになった。第31話以降は、洸の父と祖父がチベットへ行くのを受け、同行するためにコープランダー隊を離れた明日香麗に代わってコープランダー隊に入隊し、名実ともに戦うヒロインに成長した。因みに隊員服はセーラー服を模している。
作品のお色気要員でもあり、頻繁にパンチラがあり、中盤に差し掛かる頃は毎回サービスシーンがあった。特に第26話ではボインダーの燃料が切れたため、乗組員全員が燃料の代用として服を炉にくべていた所に居合わせてしまい、服を強制的に剥ぎ取られてスリップ一枚の姿にさせられている。
神宮寺力(じんぐうじちから)
声 - 井上真樹夫、市川治(第3話のみ)
コープランダー隊所属のパイロットで、ブルーガーを操る。一見孤高に見えるクールで口の悪さは相当なもので周囲から誤解されやすい。操縦の腕は超一流で、初登場の第3話は、小型プロペラ機でライディーンを援護しつつレッド団も助けた。実戦経験があり、猪突猛進な洸を馬鹿にしていたが、本人も意外に熱血漢であり、ブルーガーで化石獣に突っ込んでいくこともしばしばだった。交通事故で弟を亡くしているらしく、家族を思う気持ちは強い。最終回直前、圧倒的な力を持ち傷つけることさえ困難な大魔獣バラゴーンに特攻し、戦死する。それは、バラゴーンに対抗するためにラ・ムーの星を発動させた場合、洸の母であるレムリアが死んでしまうことを知っての行動だった。愛称は「ミスター神宮寺」→「ミスター」。
荒磯ダン(あらいそダン)
声 - 山下啓介
洸の親友で大柄な少年。サッカー部の副キャプテンであり、コープランダー隊に対抗して第5話で結成されたレッド団の団長。初期は、洸に対抗意識を持っている部分も見られたが(特にマリに関して)、洸の危機には身体を張る男気を見せる。第11話でライディーンの存在が敵を呼ぶという非難を浴びた際には一般市民に対しても盾となって洸を庇った。第18話では、自分の代わりはいてもライディーンのパイロットは他にはいないと、アギャールの罠から洸を逃がした。猿丸に頼み込んでボインダーを造ってもらい、ライディーンの援護も行なった。出ベソである。
明日香麗(あすかれい)
声 - 江川菜子/ 岡村明美(スーパーロボット大戦シリーズ〈一部〉)
霊感に長けている超能力少女。落ち着いた雰囲気を持ち、大人の女性を感じさせるが、暴走族に入っていた過去がある。修道院にもいたらしく、初登場時はシスター姿だった。超能力でライディーンの存在を知り、コープランダー隊に入る。妖魔帝国の化石獣の気配を察知できる力を持つ。当初の設定ではレムリアの姉で、そのためにライディーンと呼応できる能力があった。また、冷凍睡眠から遅れて目覚めたために妹より年が若く見えるなどの設定があったが、それらの設定が生かされることはなく、第30話で洸の父と祖父がチベットに行くのに同行し、コープランダー隊を離れる。第45話では、ひびき一郎・ひびき久造とチベットに滞在するシーンが描かれたが、彼女は帰国していない。マリにはやきもちを焼かれていたが、自身は洸を恋愛対象としては見ていなかった。
中盤、髪型が変わっている。サイドにピンピンと跳ねた毛があったが、全て跳ねの寝た形になり、顔からはそばかすも消えた。
猿丸太郎(さるまるたろう)
声 - 西川幾雄
ムトロポリス所属の天才少年。中学三年生。洸などから猿丸大先生と呼ばれることもある。日々ムートロンの解析に余念が無い。丸眼鏡をかけ、うだつのあがらない学生のような外見だが、ムトロポリスの中でもライディーンの構造解析では1番優れていた。ライディーンの改造を試みて失敗するも、その後機体を解析し、強化のための封印を見つけ出したのは彼である。当初はメカニックマンとしてスカウトされたため戦闘にはあまり関わらなかったが、後半はコープランダー隊のメンバーとしてブルーガーに同乗し、貴重な後方支援役として活躍した。レッド団のボインダーを作ったのも彼である。
東山大三郎(ひがしやまだいざぶろう)
声 - 木原正二郎
未来工学研究所(通称ムトロポリス)の所長。コープランダー隊の隊長も兼ねる。博士の肩書きを持っているが、白衣は着用せず、もっぱらコープランダー隊の制服を着用していた。劇中では判然としないが、桜野マリの養父という資料もある。
ひびき久造(ひびききゅうぞう)
ひびき玲子(ひびきれいこ)=レムリア
声 - 日比野美佐子
洸の母。実は12000年前のムー帝国の王ラ・ムーの娘で、バラオ復活を予見していたラ・ムーにより冷凍睡眠装置で現代に送り出された。洸を出産後、迫り来る妖魔帝国の脅威に対抗すべく、家族を捨ててまでラ・ムーの星を探す為に放浪の旅をしていた。第47話で遂にラ・ムーの星を探し当て、洸とも十数年ぶりの再会を果たすが、最終話でラ・ムーの星を発動させ、その代償によって死亡する。
亡骸は古代船に回収され、空の彼方へと去って行き、物語の終わりを告げた。
ひびき一郎(ひびきいちろう)
声 - 村越伊知郎
洸の父。考古学者。スパーカーを製作した。海上で調査中にガンテに襲われ、息子の目の前で乗船ごと石にされ、沈没後拐われた。第27話でライディーンをおびき出す人質として復活させられる。洸によって救出された後、行方不明の妻を捜すため、久造と明日香麗と共に旅に出る(第30話)。第45話ではチベットにおり、第46話で久造とともに帰国している。第28話で、シャーキンから玲子がムー人だと聞かされ驚いたことを洸に告げており、玲子の正体をその時までは知らなかった模様。
こっぺ(伊豆公平)
声 - 貴家堂子
サッカー部員兼レッド団の一員。臆病なくせに生意気で出しゃばりな性格で、主要人物の中でもダンと並ぶトラブルメーカー。神宮寺の亡くなった弟に雰囲気が似ているらしく、彼から可愛がられていた。以下の部員は、小柄な者ばかりである。
とび俊(飛田俊作)
のすけ(しんのすけ)(松平新之助)
アッちゃん
声 - 松金よね子
第17話より登場。のすけの妹でかなりませている。年齢不詳。洸に憧れており、彼女を気取っているため、マリには特に容赦がない。いつもペットの子ワニ・次郎長を帽子の上に乗せており、何かというと次郎長をけしかけ、(特にマリの尻に)噛み付かせる。
妖魔帝国
1万2千年前にムー帝国を襲った悪魔の軍団。
プリンス・シャーキン
声 - 市川治
妖魔帝国の悪魔王バラオに仕える、悪魔人の王子。仮面をかぶっているが外すと美形という、美形悪役キャラクターの元祖。悪魔世紀復活を目指して地上侵攻を目指すが、ライディーンの抵抗に苦戦。バラオの怒りの波動を受けて苦しむこともあり、その様は後に定番化した。失敗続きの部下任せにはせず、自ら作戦を企画立案して行動することも多い。得意としているのは情報戦らしく、ライディーンこそ悪魔の手先であるという情報操作を行ない、ライディーンによく似た化石獣ギルディーンを出撃させたり、砂場金吾(すなば きんご)という名で人間に化けて臨海学園に潜り込み、洸を痛めつけてもいる。
プリンスとされているが、実はラ・ムーの血縁にあたる人物であり、洸とも血縁関係にあったとされる。しかし本人は最後までそれを知ることなく、巨大シャーキンとなりライディーンと戦い、割腹して果てた。洸はその死に際し「シャーキンがもし味方だったなら」と悼んだ(第27話)。
アギャール将軍
声 - 相模太郎 / 池水通洋(スーパーロボット大戦DD)
妖魔帝国の戦闘指揮官。将軍という肩書きでプライドは高いが、おっちょこちょいな面もあり、徐々にコメディ担当になっていった。幹部の中では地位は低くベロスタンより下。ライディーンに負け続けた結果、第18話で悪魔憲法第49条により死刑を宣告される。そのため、最後の作戦として、妖魔帝国に命を狙われているふりをして臨海学園に逃げ込み、洸を罠にかけた。
ダルダン提督
祭官ベロスタン
声 - 肝付兼太
妖魔帝国の祭祀長で、化石獣復活を行なう。ベロスタンが石の山に呪文を唱え、バラオ像の眼から怪光線が発せられると、石は化石獣に変わる。配下の神官を複数抱えていた。第27話、バラオの復活により妖魔帝国が崩壊した際に地割れに飲まれている。その後散った。
バラオ
声 - 滝口順平
妖魔帝国の帝王。石像に封印されていたが、シャーキンが死の間際に捧げた祈りのために第27話ラストで復活。復活後は「妖魔大帝バラオ」を名乗る。復活後は妖魔島に巨烈獣より巨大な上半身が生えた異様な姿をしている。また最終回で島が破壊された際、根の生えた心臓のような下半身を露わにした。激怒巨烈には「大王様」と呼ばれていた。巨烈兄弟を率いてライディーンを苦しめた。当初は劇中で「バオラ」と呼ばれていた。
巨烈兄弟とバラゴーンを失ったバラオは決戦を挑むためムトロポリスへの進撃を始める。その際天変地異を起こし、街を壊滅に追いやった。ライディーンを圧倒するがムートロンの力を得たライディーンに敗れ去る。武装は火炎放射と手、角から放つ破壊光線、剣、大鎌、弓、ブーメランなどの白兵戦武器など。
豪雷巨烈(ごうらいきょれつ)
声 - 加藤精三
復活したバラオがヒマラヤから蘇らせた側近。化石獣よりも強力な巨烈獣を操る。ずる賢い頭脳派であり、激怒巨烈の兄にあたるが仲は悪く、時には互いの作戦を妨害することでライディーンに利する結果も招いた。しかし激怒が戦死した際にはこれを悲しみ、仇を討つべく自らを巨烈獣と化してライディーンに決戦を挑んだが、すんでの所で逆転されて戦死した。
巨烈獣バンガー
轟雷巨烈が第48話後半でライディーンに最後の決戦を挑むために自らを巨烈獣と化した姿。
足裏と股間のキャタピラで海上を走行し、かかとに当たる部分のブースターで空も飛べる。
サーベルを中心に胸と爪先部分のドリル、股間部の巨大なキャタピラを敵に巻き付けて捕縛するスネークキャタピラ、腹部の連装ミサイル、自らの剛力を武器にムトロポリスを壊滅寸前に。ゴッドボイスすら通じずライディーンを破壊寸前にまで追い込んだが、レムリアがライディーンに渡したペンダントで唯一の弱点であった目を貫かれたことで形勢を逆転され、ゴッドバードによって腹から上下に両断されて爆死した。
なお、ムトロポリスおよびコープランダー隊からは「大巨烈獣」と呼ばれていた。
激怒巨烈(げきどきょれつ)
声 - 飯塚昭三
復活したバラオがゴビ砂漠から蘇らせた側近で豪雷巨烈の弟。兄同様、化石獣よりも強力な巨烈獣を操る。兄に比べ巨漢で頭を使うことは苦手。怒りっぽく短気で好戦的なため、反りが合わない兄とは何かにつけて争っていた。武人肌で、敗れた巨烈獣を讃えて黙祷で応えたこともある。第47話で専用の戦闘機を巨烈獣ゴースタンに合体させて決戦を挑むも、ゴーガンソードでゴースタンごと左右に真っ二つにされて敗北、戦死する。
登場メカ
ライディーンとその仲間達
ライディーン
材質はムートロン金属で、動力源となる神秘のエネルギー、ムートロンの作用により、戦闘で受けたダメージは素体状態の時に自己修復される。物語中盤で強化改造を試みた際には改造を受け付けず、搭載しようとしたガトリングミサイル砲が溶接機の熱で溶けるなど素体状態の防御力は高い。また、妖魔帝国が用いる、触れるものをみな石化させる黒い稲妻も効かず、呪術攻撃に対する耐性も備わっているなど、妖魔帝国に対抗できる唯一の存在である。
操縦席は人間の心臓にあたる場所にあり、額からフェード・インした後、内部のシャフトを降下して座席に収まる。洸の腕に操縦用のサブアームを連結させて腕部を操作する。ひびき洸とは一体であり、初めて強化された巨烈獣(コーカツ)と戦った際には、ライディーンの激しい損傷の影響で、洸も命を落としてしまった(後にムートロンの力により復活)。
人為的な強化が試みられて失敗した後、自ら封印を解き、より強力な武器を使用可能とした。中にはゴッドボイスのように諸刃の剣のような武器も存在したため、戦いはますます過酷になった。
猛禽類を模した戦闘機形態ゴッドバードに変形することが可能。遠距離を移動する際やスピードの早い敵の追跡に多用し、この形態での体当たりが必殺技となる。
主な武器や技は以下のとおり。この他にも、肉弾戦(ライディーンチョップなど技名の発声有り)を行ったり、構造上露出したままの足裏のバーニアから火を噴いてピンチを脱したことも何度かある。
ゴッドゴーガン
ゴッドアロー
ゴッドゴーガン束ね撃ち
ゴーガンソード
ライディーン・オーラ・ショック
ゴッドブロック
ゴッドブロック・ビッグスピン
ゴッドブーメラン
大型ゴッドブーメラン(ジェットブーメラン)
ゴッドブレイカー
スピンブレイカー
ゴッドブレイカー・エネルギーカッター
ゴッドミサイル
ゴッドアルファ
ゴッドプレッシャー
ゴッドバード・アタック
エスパーバーン
ゴッドバード・スピン
ゴッドバード・クロー
ゴッドサンダー
ゴッドバード・ヘッドカッター
ゴッドボイス
後年の漫画『ゴッドバード』では、使用の度にライディーンの内部構造を直接組み換え、ゴッドボイスのメカニズムを造り出すと設定されている。
スパーカー
人面岩
ブルーガー
最期は第49話にて妖魔巨烈獣バラゴーンの口から体内に突入し、パイロットの神宮寺もろとも自爆して失われた。
スピットファイター
ムトロポリス
ボインダー
古代船
ラ・ムーの星
第47話でレムリアによって封印を解かれて真の姿を現し、古代船に組み込まれる。
その真の姿とは透明な巨大球体の中に複雑な機械が組み込まれたムートロンエネルギー解放装置で、これによってムートロンの力を最大まで引き出すことが出来るが、その代償として使用した者の念動力を極限まで消耗させ、命の危険を及ぼす。
最終回でレムリアが使用し、ライディーンをバラオと同じ大きさにまで超巨大化させてバラオを倒すことに成功するが、レムリアは使用の代償として命を落とす。
妖魔帝国(メカ)
ドローメ
ガンテ
メカガンテ
基本的に轟雷巨烈の母艦として使用していたが、第47話では激怒巨烈へ一時的に貸与している。同話で古代船ごとレムリアを捕えるも奪還され、ゴッドバード・ヘッドカッターによって破壊されてしまう。再建造されたようで第48話にも登場している。
化石獣
巨烈獣
化石獣、巨烈獣とも、人間を改造する場合もある(第10話、第36話)。第48話では豪雷巨烈も自らを巨烈獣に変化させて戦いを挑んできた。
バラゴーン
スタッフ
- チーフ・ディレクター - 富野喜幸(第1話 - 第26話)
- 総監督 - 長浜忠夫(第27話 - 第50話)
- 企画 - 東北新社、旭通信社
- 原作 - 鈴木良武(連載誌 - 『テレビマガジン』、『冒険王』)
- キャラクターデザイン - 安彦良和
- メカニックデザイン - 村上克司、スタジオぬえ(いずれもクレジット表記無し)
- プロデューサー - 宮崎慎一、小澤英輔、岸本吉功
- 音響監督 - 斉藤敏夫
- 音響制作担当 - 沼田かずみ
- 音楽 - 小森昭宏
- 制作 - NET、東北新社
主題歌・挿入歌・イメージソング
オープニングテーマとエンディングテーマの初出は1975年4月発売のシングル・レコード(SCS-249)。同8月発売のLPレコード「アクションデラックス 戦え! 勇者ライディーン」(型番:CW-7027)には、OPとEDに加え、挿入歌・イメージソングが収録された。いずれも、発売元は日本コロムビア。
なお、本作の主題歌は、それまで特撮ヒーローの主題歌・挿入歌を中心に歌っていた子門真人が初めて歌ったロボットアニメソングである。子門は『マジンガーZ』の主題歌などをカヴァーした経験はあったが、ロボットアニメの正規の主題歌の歌唱を担当したのは本作が初である。
下記各曲とも、作詞は山川啓介、作曲・編曲は小森昭宏による。
オープニングテーマ「勇者ライディーン」
第7、9、11話では挿入歌として使用された。
池田鴻によるカヴァー版が、キングレコードより発売された。のちに同じくテレビ朝日系列のアニメ『クレヨンしんちゃん』のオープニング、「とべとべおねいさん」でパロディ化されている。
エンディングテーマ「おれは洸だ」
第1、8、10、11、13、15、20話では挿入歌として使用された。
この曲をアレンジしたBGMが、洸の出撃シーンの定番曲として使用された。
挿入歌・イメージソング
「戦え! ライディーン」(第3、7 - 9、11、12、23、26話)
「神と悪魔」(第4、7、10 - 14、17、21、24、26、50話)
戦闘シーンで多用された。
「ぼくらの仲間ライディーン」(第12話)
「飛べ! ゴッドバード」(第13、16、20、25話)
「バラオが笑う」
「行こうよ洸」
堀江美都子は後年、この曲を水木一郎とのデュエットでセルフ・カヴァーした。「スーパーロボット大戦 ボーカルコレクション 2」および「スーパーロボット魂 ザ・ベスト Vol.2 スパロボ編 2」に収録されている。
「女の子だもの」
「コープランダー隊歌」
「進め天下のレッド団」
「海よ」
子門が自分の持ち歌の中で最も気に入っているという曲。
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 担当演出 | 作画監督 | 登場怪獣 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1975年 4月4日 |
大魔竜ガンテ | 五武冬史 | 富野喜幸 | - | 安彦良和 | 妖魔獣ドローメ(複数) |
第2話 | 4月11日 | 化石巨獣バストドン | 山本優 | 安彦良和 | 化石獣バストドン(声-立壁和也) | ||
第3話 | 4月18日 | 鋼鉄獣ガーダ | 五武冬史 | 頼田強 | 化石獣ガーダ | ||
第4話 | 4月25日 | 大マドン東京全滅 | 山本優 | 奥田誠治 | 化石獣マドン | ||
第5話 | 5月2日 | 強襲!超音獣ビイラ | 五武冬史 | 高橋資祐 | 化石獣ビイラ | ||
第6話 | 5月9日 | 奪回!巨大トータスの人質 | 吉田喜昭 | 頼田強 | 化石獣トータス | ||
第7話 | 5月16日 | 分裂獣スカールを砕け! | 辻真先 | 高橋資祐 | 化石獣スカール | ||
第8話 | 5月23日 | 逆襲!双頭魔獣シバ | 伊上勝 | 化石獣シバ | |||
第9話 | 5月30日 | 恐怖!マンモーの冷凍作戦 | 頼田強 | 化石獣マンモー | |||
第10話 | 6月6日 | 対決!化石人ジャガーの恋 | 辻真先 | 安藤正信 | 化石獣ジャガー(声-森功至) | ||
第11話 | 6月13日 | 殺し屋ギルディーンの陰謀 | 秦泉寺博 | 化石獣ギルディーン(声-石丸博也) | |||
第12話 | 6月20日 | 火球獣アルガンドスの痛撃 | 伊上勝 | 高橋資祐 | 化石獣アルガンドス | ||
第13話 | 6月27日 | 妖変美女シュラガの愛 | 高久進 | 頼田強 | 化石獣シュラガ(声-平井道子) | ||
第14話 | 7月4日 | 暗闇魔獣ダアクルの洞窟 | 辻真先 | 安藤正信 | 三家本泰美 | 化石獣ダアクル | |
第15話 | 7月11日 | 宝石魔獣ダイヤンの復讐 | 高橋資祐 | 化石獣ダイヤン | |||
第16話 | 7月18日 | 海竜ドローズデンの地獄攻め | 高久進 | 富野喜幸 | 神田武幸 | 野崎恒仲 | 化石獣ドローズデン |
第17話 | 7月25日 | 不死身ゴーレモンの悪魔裂き | 山本優 | 安藤正信 | 三家本泰美 | 化石獣ゴーレモン | |
第18話 | 8月1日 | 壮烈!アギャール必殺の電撃 | 伊上勝 | 高橋資祐 | 佐々門信芳 | 化石獣タランチュ | |
第19話 | 8月8日 | 巨獣ゴンガー魔腕の唸り | 辻真先 | 安藤正信 | 神田武幸 | 谷口守泰 | 化石獣ゴンガー |
第20話 | 8月15日 | 残忍!悪魔提督ダルダン | 伊上勝 | 頼田強 | 三家本泰美 | 野崎恒仲 | 化石獣ドッグキャット |
第21話 | 8月22日 | 強撃!翼獣ムチールの罠 | 辻真先 | 安藤正信 | 棚橋一徳 | 中村一夫 | 化石獣ムチール |
第22話 | 8月29日 | 乱撃!魔鳥コンドルンの爪 | 高久進 | 神田武幸 | 野崎恒仲 | 化石獣コンドルン 化石獣ゴーガー | |
第23話 | 9月5日 | 妖刀鎌ギラーと轟撃モグロン | 伊上勝 | 富野喜幸 | 三家本泰美 | 佐々門信芳 | 化石獣カマギラー 化石獣モグロン |
第24話 | 9月12日 | 分身魔獣キバンゴの怪拳! | 山本優 | 安藤正信 | 高橋資祐 | 野崎恒仲 | 化石獣キバンゴ |
第25話 | 9月19日 | 灼熱獣モドロスの炎 | 五武冬史 | 神田武幸 | 塩山紀生 | 化石獣モドロス | |
第26話 | 9月26日 | 妖獣ガメレーン地獄の大進撃 | 伊上勝 | 安彦良和 | 三家本泰美 | 谷口守泰 | 化石獣ガメレーン(声-立壁和也) 再生化石獣軍団 |
第27話 | 10月3日 | シャーキン悪魔の闘い | 神田武幸 | 坂本三郎 | 巨大化シャーキン 化石獣アリージゴ | ||
第28話 | 10月10日 | 地獄の巨烈獣大あばれ! | 辻真先 | 高橋資祐 | 豪雷巨烈獣コーカツ(声-立壁和也) 激怒巨烈獣グレート・ザ・フンヌ (声-井上真樹夫) | ||
第29話 | 10月17日 | 七つ目獣レーザルを叩け | 高橋和十八 | 三家本泰美 | 激怒巨烈獣レーザル(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣ドリンゲン(声-井上真樹夫) | ||
第30話 | 10月24日 | 怪力ガンマー脳天つぶし | 五武冬史 | 斧谷稔 | 野村和史 | 激怒巨烈獣ガンマー 豪雷巨烈獣ゲルド | |
第31話 | 10月31日 | 恐怖のテツダンさかさ落とし | 高橋資祐 | 楠ゆたか | 谷口守泰 | 豪雷巨烈獣テツダン 激怒巨烈獣ドハツ | |
第32話 | 11月7日 | ドライガー心臓破り作戦 | 山本優 | 三家本泰美 | 佐々門信芳 | 激怒巨烈獣ドライガー(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣アンタレス | |
第33話 | 11月14日 | 破壊魔獣11の秘密 | 辻真先 | 高橋資祐 | 坂本三郎 | 激怒巨烈獣クラッシュ(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣ゼンダ | |
第34話 | 11月21日 | ガルジャー謎の秘密兵器 | 古城武司 | 富沢雄三 | 楠ゆたか | 谷口守泰 | 豪雷巨烈獣ガルジャー 激怒巨烈獣ギラン |
第35話 | 11月28日 | 熱火竜サラマンダーの炎 | 辻真先 | 高橋資祐 | 三家本泰美 | 坂本三郎 | 激怒巨烈獣サラマンダー 豪雷巨烈獣ヒュードラ |
第36話 | 12月5日 | 地獄の射手マダンガー | 五武冬史 | 斧谷稔 | 野村和史 | 佐々門信芳 | 豪雷巨烈獣マダンガー 激怒巨烈獣ガントス 激怒巨烈獣ユリカ(声-吉田理保子) |
第37話 | 12月12日 | ザイクロン激突カーレース | 山本優 | 安藤正信 | 楠ゆたか | 谷口守泰 | 豪雷巨烈獣ザイクロン |
第38話 | 12月19日 | 再生魔獣ダングスを砕け! | 古城武司 | 高橋和十八 | 三家本泰美 | 坂本三郎 | 豪雷巨烈獣ダングス(声-飯塚昭三) 激怒巨烈獣バジャー(声-木原正二郎) |
第39話 | 12月26日 | 怪鳥獣ギガールの爪 | 高久進 | 高橋資祐 | 激怒巨烈獣ギガール(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣ガンタレス | ||
第40話 | 1976年 1月2日 |
黒い殺人鬼ジェットクロス | 辻真先 | 安藤正信 | 楠ゆたか | 激怒巨烈獣ジェットクロス(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣ガンダーラ | |
第41話 | 1月16日 | 強力合体獣ガードンの罠 | 五武冬史 | 高橋良輔 | 三家本泰美 | 合体巨烈獣ガードン(声-立壁和也) 激怒巨烈獣ガンダー 豪雷巨烈獣ゲルドン | |
第42話 | 1月23日 | サンドキラー恐怖の砂嵐 | 辻真先 | 高橋資祐 | 野村和史 | 安彦良和 | 合体巨烈獣サンドキラー 激怒巨烈獣ストームキラー(声-小関一) 豪雷巨烈獣サンダース(声-立壁和也) |
第43話 | 1月30日 | 殺し屋合体獣シャーゴン | 田口章一 | 安藤正信 | 楠ゆたか | 坂本三郎 | 合体巨烈獣シャーゴン(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣メカシャーク 激怒巨烈獣ゴンドル(声-立壁和也) |
第44話 | 2月6日 | キバガーダ猛火攻め | 古城武司 | 出崎哲 | 三家本泰美 | 安彦良和 | 激怒巨烈獣キバマタ 豪雷巨烈獣ビガーダ |
第45話 | 2月20日 | 死神ギルモラー悪魔ばさみ | 五武冬史 | 高橋資祐 | 坂本三郎 | 合体巨烈獣ギルモラー(声-立壁和也) 豪雷巨烈獣モンドラー 激怒巨烈獣ギルセイド(声-立壁和也) | |
第46話 | 2月27日 | ガビローン魔の死刑台 | 辻真先 | 長浜忠夫 | 野村和史 | 塩山紀生 谷口守泰 |
合体巨烈獣ガビローン 激怒巨烈獣ガドール 豪雷巨烈獣ラドロン |
第47話 | 3月5日 | 激怒巨烈地獄の叫び | 高久進 | 斧谷稔 | 三家本泰美 | 坂本三郎 | 激怒巨烈 激怒巨烈獣スレイド 激怒巨烈獣ゴースタン |
第48話 | 3月12日 | 豪雷巨烈軍団の挑戦 | 田口章一 | 高橋資祐 | 野村和史 | 巨大巨烈獣バンガー 豪雷巨烈獣バイデン 豪雷巨烈獣モンギー 豪雷巨烈獣スネーカー | |
第49話 | 3月19日 | バラオ最後の賭け | 山本優 | 安彦良和 | 安彦良和 | 妖魔巨烈獣バラゴーン | |
第50話 | 3月26日 | 輝け!不死身のライディーン | 五武冬史 | 斧谷稔 | 三家本泰美 | 坂本三郎 | 妖魔大帝バラオ |
(声-井上真樹夫)
1976年1月9日(第40話と41話の間)は第27話の、1976年2月13日(第44話と45話の間)は第30話のそれぞれリピート。
放送局
- NET(制作局):金曜 19:00 - 19:30
- 北海道テレビ:金曜 19:00 - 19:30
- 青森放送:火曜 17:55 - 18:25
- テレビ岩手:火曜 18:00 - 18:30
- 山形放送:木曜 17:00 - 17:30
- 東北放送:日曜 9:00 - 9:30(1975年9月まで)
- 東日本放送:金曜 19:00 - 19:30(1975年10月開局時から)
- 福島中央テレビ:金曜 19:00 - 19:30
- 新潟総合テレビ:金曜 19:00 - 19:30
- テレビ山梨:火曜 18:00 - 18:30
- 静岡放送:木曜 17:30 - 18:00
- 北陸放送:水曜 17:25 - 17:55
- 福井放送:水曜 18:00 - 18:30(1975年10月時点)→土曜 17:20 - 17:50(1976年5月時点)
- 名古屋テレビ:金曜 19:00 - 19:30
- 朝日放送:金曜 19:00 - 19:30
- 山陰放送:金曜 18:00 - 18:30
- 岡山放送:水曜 18:00 - 18:30(当時の放送免許エリアは岡山県のみ)
- 瀬戸内海放送:金曜 19:00 - 19:30(当時の放送免許エリアは香川県のみ)
- 広島ホームテレビ:金曜 19:00 - 19:30
- 山口放送:日曜 午前9:00 - 9:30
- テレビ愛媛:土曜 午前6:55 - 7:25(1975年9月まで)→ 土曜 朝8:30 - 9:00(1975年10月から)
- 九州朝日放送:金曜 19:00 - 19:30
- 長崎放送:金曜 17:00 - 17:30
- 熊本放送:火曜 17:30 - 18:00
- 鹿児島テレビ:土曜 16:30 - 17:00
- 沖縄テレビ:水曜 18:00 - 18:30(5か月遅れネット)
- 東日本放送:金曜 19:00 - 19:30(1975年10月開局時から)
劇場版
1976年3月13日公開の「東宝チャンピオンまつり」内で、TVブローアップ版が上映された。話数は不明。上映時間は25分。「東宝チャンピオンまつり」で巨大ロボットアニメが上映されたのはこれが唯一。
同時上映は『ピーター・パン』・『ミッキーのがんばれ! サーカス』・『ドナルドダックのライオン大騒動』・『チップとデールの怪獣をやっつけろ!』・『ドナルドダックの人喰いサメ』・『元祖天才バカボン』・『タイムボカン』の計7本。なお、この回の興行は「ディズニー・フェスティバル」と銘打たれ、特撮映画では無くディズニー映画をメインとした変型興行だった。
エピソード
- 玩具ジャンボマシンダーのライディーン版のCMは、愛川欽也が演じた特徴的なものだった。ライディーンの人形に囁かれた(という設定の)愛川が、「ん?『アカガマキンニコ』…?『赤提灯、一回我慢すればキン坊ニコニコ』…! 言うじゃらいでぃーん!」とダジャレで父親世代の購買意欲を煽るというもの。
- 『機動戦士ガンダム』TV版第42話では、スタッフのお遊びとして『無敵鋼人ダイターン3』と共にジム用シールドを持って登場している。
- テクノグループ・イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が 1980年に発表した代表曲にタイトルを使用した。元々はアニメにも引用された雷電爲右エ門 から『雷電』と表記していたが、当時アメリカでもこのアニメがヒットしており、タイトルを変えたという。カタカナ表記は共に「ライディーン」だが、アニメは"RAIDEEN"、YMOの楽曲は"RYDEEN"と綴りが異なる。
コミカライズ
- 講談社『テレビマガジン』1975年4月号 - 1976年4月号、1975年8月号増刊、1976年4月号増刊。作画:蛭田充。
番組放映(連載)当時は単行本化されなかったが、後に大都社 から一冊にまとめられて刊行された。
- 秋田書店『冒険王』 1975年5月号 - 1976年4月号。作画:古城武司。
2024年2月現在、単行本化されていない。番組放映(連載)当時に秋田書店から単行本化されたのは、この『冒険王』連載のものではなく、作画担当者も異なる下記の描きおろし漫画であった。
- 秋田書店サンデーコミックス 単行本描きおろし。作画:時里信一。
秋田書店『冒険王』に連載された漫画が単行本化される際には、同社のサンデーコミックスから発行されるのが常であったが、『勇者ライディーン』の単行本が、なぜ『冒険王』に連載していた古城武司のものではなく、時里信一による描きおろしとなったのかは詳細不明。
パチンコ
2010年9月より藤商事から『CR勇者ライディーン』が導入。
また2014年6月には高尾から『REIDEEN』とのコラボ作『CRダブルライディーン』が導入。世界観としては『REIDEEN』のものがベースで本作の方はゲストキャラに近い扱いになっている。
ゲーム
クロスオーバー作品「スーパーロボット大戦シリーズ」に本作のキャラクター・ロボットが登場している。
桜野マリは原作初期の高坂真琴が起用されている。明日香麗役は初期の作品では岡村明美だったが、『IMPCT』からは原作と同じく江川菜子となった。
- 第3次スーパーロボット大戦(1993年)
- 第4次スーパーロボット大戦(1995年)
- 新スーパーロボット大戦(1996年)
- スーパーロボット大戦α(2000年)
- スーパーロボット大戦COMPACT(1999年)
- スーパーロボット大戦COMPACT2(2000年)
- スーパーロボット大戦α外伝(2001年)
- スーパーロボット大戦IMPACT(2002年)
- スーパーロボット大戦Scramble Commander(2003年)
- スーパーロボット大戦MX(2004年)
- 第3次スーパーロボット大戦α(2005年)
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd(2007年)
- スーパーロボット大戦モバイル(2012年)
- スーパーロボット大戦Card Chronicle(2012年)
- スーパーロボット大戦DD(2023年)
参考文献
- 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。