三国志 (横山光輝の漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『三国志』(さんごくし)は、横山光輝による日本の漫画。希望コミックスにも登場した。1971年から1987年まで、潮出版社『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に月刊連載された。
横山光輝の代表作の一つで、吉川英治の小説『三国志』(以下、吉川三国志)を基調に独自の解釈等々を織り交ぜて描かれた作品。「吉川三国志」が諸葛亮の死で終わっている(篇外余録で晋による天下統一までが解説される)のに対し、本作は全60巻で蜀が滅亡するまでを描いている。
『三国志』を描いた漫画の先駆にして、黄巾の乱に始まり蜀の滅亡までを描ききった長大な作品である。この作品によって横山光輝は1991年、第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。2020年5月時点で累計発行部数は8000万部を突破している。
表現
単行本20巻までは児童向け雑誌である『希望の友』および『少年ワールド』で発表されていたこともあり、登場人物のセリフや表現が子供でもわかりやすいように横山によって配慮されていた。読者に大人が多いことを知ると横山は描き方を変更した。
また、張飛が孫悟空の緊箍のような輪を身につけた、向こう傷の大男に描かれたり、ひげを生やした十常侍(詳細は宦官を参照)、ひげ面で巨漢の呂布、そして痩せている董卓など、一部の登場人物の外見は『三国志演義』には基づいておらず横山独自のものになっている。また、中国の一夫多妻制度が日本人になじみがないと劉備の妻妾を「玄徳夫人」と一人の人物にしたほか、荀彧、程昱ら曹操の参謀らが多数登場させることも煩瑣だと、はっきりとした描き分けをしなかった。後漢末を描いた作品ながら、連載初期には登場人物の服装が唐・宋・明代のものになっているが、当時は中国との国交も完全には回復しておらず、後漢末期の風俗を記す資料などが手に入りにくかったとする旨のコメントを横山自身が寄せている。そのため、幽州太守の劉焉が天子しか付けることを許されない冠(冕冠)をつけていたなどの連載中に見つけた不都合点をコミック版になってから修正したほか、以後も官職や時代に合っていなかった服装などを、テレビのロケなどで中国に幾度も訪れて始皇帝陵などを参考に研究し、1997年に発売された文庫版で「一新」としてこれらの修正を加え、言葉なども一新した。やはり漢末のものではない武将の鎧・武器については修正されていないが、これは先行する三国志を題材とする諸作品でも同一である。また、相当な長編であるため、長らく登場しなかった人物が骨格までまったく別人のようになって再登場することもある。
単行本における19巻で掲載誌『少年ワールド』が休刊。その約半年後に『コミックトム』が創刊となり連載が再開された。これに合わせて、「官渡の戦い」から袁氏滅亡に至る曹操の華北平定という魏建国の基礎にあたるエピソードがほとんど削られている。削られた部分については、作中でも時間が経過した設定になっており、青年的な容姿だった劉備や曹操が中年的容姿に変わっている(関羽や張飛など、容姿に変化がない登場人物もいる)。また、その結末も59巻で五丈原の戦いでの諸葛亮の死(234年)を描き、残り1巻あまりで蜀の滅亡(263年)までの30年間を描き、魏に成り代わる晋の誕生、そしてその晋による呉の滅亡・天下統一までは描かれていない。60巻の主人公と言える姜維についても、魏に降伏した所で出番が終了しており、蜀復興に向けての策略とその失敗による死は割愛されている。諸葛亮死後の話が大幅に割愛されているのは、吉川英治の小説と同様である。
『コミックトム』に衣替えした20巻以降、成年層の人気が高まったこともあり、『三国志』前半のハイライトであるはずの「官渡の戦い」の扱いに対して批判が高まった。横山としては再度掲載誌が休刊になる前に完結することを最優先させていたが、連載終了後、番外編として執筆する構想もあったという。しかし、その後も新連載が続いたことから、結局頓挫した。
登場人物
カッコ内は希望コミックス登場巻。
蜀
本作の軸となる国。首都は成都。険阻な山岳に守られた要害の地。
君主
劉備
本作の主人公。(1〜45巻)
字は玄徳、本作では主に字で呼ばれる。幽州涿郡涿県の楼桑村に住まう母親思いの心優しき青年。
母と共に筵や草履を売って生計を立てていたがある時、母から漢王室の一族の中山靖王劉勝に繋がる自分の出生の秘密を聞く。疲弊した世を正し民衆を救うことが自分の天命と悟り、義兄弟の契りを結んだ豪傑、関羽、張飛と共に漢王朝復興を目標に立ち上がる。徳を備えた英傑であり民からも敬愛される人望の持ち主ながら、義理人情を重んじるあまり長らく雌伏の苦労を味わう。
しかし稀代の軍略家・孔明を軍師に迎え入れたことで進むべき道を定め、天下に覇を唱えんとするライバル曹操に対抗する。そして漢中王、後には蜀の皇帝となる。しかし、関羽と張飛の死後は冷静さを欠き、彼らの仇を討つべく孔明らの反対を押し切って呉に侵攻するも陸遜に大敗。失意の中で病を患い孔明らに後を託して没する。
蜀将
諸葛亮
蜀の軍師。玄徳の死後、物語後半の主人公。(21 - 59巻)
字は孔明。水鏡先生から「伏竜」と称された逸材だが、荊州の草蘆に隠棲し、その才能を知る者は限られていた。
発明家の一面も併せ持ち、木牛流馬や木獣、連弩などを発明したこともある。重要な会話を盗み聞きされないよう羽扇を常に携え、四輪車で行動するのが特徴。
玄徳に三顧の礼によって迎えられ、「天下三分の計」を提案する。幕下に迎えられてのちは「水魚の交わり」と比喩される親密な主従関係を結ぶ。神算鬼謀によって赤壁の戦いや蜀平定戦などにおいて貢献し、玄徳の臨終の際には蜀の後事を託される。玄徳の遺志を継ぎ、出師の表を劉禅に提出して数度に渡り北伐を実行する。何度も魏軍を追いつめるも長安を落とすことはかなわず、病に倒れ、姜維らに後を託して没する。
龐統
玄徳の副軍師。
字は士元。水鏡先生から「鳳雛」と称された逸材で、孔明に匹敵する智謀を持つ。
周瑜の招きにより呉陣営に加わり、蔣幹を欺いて曹操のもとへ赴き、彼に連環の計の実行を進言した。曹操のもとから帰途する際に旧友の徐庶に遭遇して、戦いに巻き込まれない秘策を授けた。
名声は轟いていたものの、汚い身なりと無愛想な態度をとっていた。周瑜の死後、魯粛の推挙で孫権に招かれるも、その横着な態度により怒らせたため起用されず、孔明の推挙で玄徳に執り立てられた。
玄徳の蜀侵攻の際には軍師の役割を担う。玄徳に絶対的な信頼を置かれる孔明に多少の嫉妬感を抱き、孔明の考えとは別に成都を二方向から挟み撃ちするという策を実行する。その内の一隊を自ら率いることになるが、落鳳坡にて張任配下が放った矢に当たって戦死した。
関羽
玄徳の義弟であり、義兄弟の中では次兄にあたる。五虎大将軍の一人。(1 - 42巻)
字は雲長。大きな体躯と立派な顎鬚が特徴の豪傑で徐州で王忠と戦う以前は太刀を、それ以降は青龍偃月刀を武器とする。義弟の張飛とは異なり理知的な性格である。
子供を相手に塾を開き学問を教える生活をしていたが桃園の誓いにより玄徳の義兄弟となり、以後付き従うことになる。張飛とともに一騎当千の武芸と、「関羽の不覚は一度も見たことがない」と称されるほどの用兵で天下に恐れられる。
一時曹操の下に降るも、玄徳が生きていることを知ると曹操の下を去る。その後は荊州の守備に就いた。部下には人望が厚かったが、プライドの高さから内部の武将・名士の意見を軽んじることがあり呉による荊州侵略の遠因となる。当時無名だった陸遜を侮って不覚を取ってしまい、呂蒙による荊州を攻略され捕らわれる。最期は養子の関平と共に斬首された。享年58。
その首は魏に送られ蜀の注意を魏に向ける計略に使われたが、司馬懿に見破られ曹操の手により国葬とされた。
張飛
玄徳の義弟で末弟。五虎大将軍の一人。(1 - 43巻)
字は翼徳(史書『三国志』では「益徳」とされる)。玄徳と知り合う前は幽州の鴻家に仕え、それまでの戦いで808人もの敵を倒したことから「八百八屍将軍(はっぴゃくはっししょうぐん)」と呼ばれる。その後鴻家は黄巾賊に滅ぼされ、主君の仇を討つため黄巾賊に入り機会を窺っていたところで玄徳と出会う。桃園の誓いにより義兄の関羽同様、玄徳に付き従うことになる。
荒々しい風貌で玄徳と再会した際に顔に初登場時にはなかった刀傷ができていた。関羽と並ぶ巨躯を誇る豪傑で蛇矛を武器とする(玄徳が徐庶を召し抱えた頃から蛇矛を本格的に使うようになり、それまでは薙刀のような武器を使っていた)。常人なら3人がかりで持ち上げるのがやっとの薙刀を片手で楽々と扱う桁外れの腕力を有し、関羽が曹操に対して「拙者より義弟張飛のほうが強い」と言わしめた猛将。
関羽とは対照的に武勇一辺倒で、酒癖が悪く短気な性格。それらが元で部下や兵卒に暴力を振るうこともしばしばで、玄徳らから叱責を受けることも少なくなかった。しかし、人情を重んじる涙もろい面もあり、裏切りや卑劣な行いは許さない正義感の持ち主。自らの不始末で呂布に徐州を奪われて以降は礼節をもって敵将と接したり、策略を用いるといった将としての風格を徐々に身に着けるようになる。
夷陵の戦いで范彊と張達に、「三日以内に白装束を揃えるように」という命令を下し、「できなければ斬る」と脅す。そのため刑罰を恐れた二人に、寝込みを襲われて逆に殺されてしまった。
趙雲
蜀の宿将、五虎大将軍の一人。(6 - 53巻)
字を子龍。細い目が特徴の偉丈夫。諸国を旅し袁紹、公孫瓚と仕えるが、どれも仕えるべき器の人物ではないと感じ主君を変える。やがて玄徳と主従の関係を結ぶことになる。
実直かつ冷静な性格に加え「全身肝っ玉」といわしめる度胸の良さで多くの戦に貢献する。色香に惑わされず、武士としての体面を重んじる様は玄徳に「真の武士」と称されるほどである。槍術に巧みで、関羽、張飛と並ぶ武勇の持ち主。孔明の北伐の際に一気に老け込む。街亭の戦いから帰還した後に病に倒れ、世を去った。その他の『三国志』の創作作品ではしばしば美丈夫に描かれるが、本作品では屈強な武士然とした面相で描かれている。
黄忠
馬超
五虎大将軍の一人。(30 - 49巻)
字は孟起。張飛と互角に渡り合える武勇の持ち主。曹操に父馬騰と弟達を謀殺され、韓遂と共に復讐戦を起こすも賈詡の策略により韓遂に裏切られ敗れる。
漢中の張魯に身を寄せ恩を返すために成都の援軍に向かうも、玄徳と通じた張魯配下の楊松の策謀で張魯との関係が悪化し、李恢の説得を聞き入れ玄徳の下に降り臣従する。
余人は武勇誉れな馬超をみて「西涼の錦馬超」と称し、西方の異民族も「神威大将軍」と畏敬の念を抱いている。
武勇においては許褚や張飛と互角に渡り合うほどの実力を持ち、何度か異民族の侵入も阻止している。
蜀成立以降は目立った描写がなくなり、南征が終わった後に死去したことがわずかに語られる。
姜維
蜀の名将。(50 - 60巻)
字は伯約。20余歳の若武者で、長老も舌を巻く知識を持ち、趙雲、魏延との一騎討ちにも一歩も引かない文武両道の将で「天水の麒麟児」と異名を取る。母思いの親孝行な人物としても有名。
当初は魏将として登場し、孔明に初めての敗北を味わわせる。その才能を見込んだ孔明の計略によって蜀軍に加わる。
以降、孔明の軍略を受け継ぎ、孔明の臨終の際には蔣琬、費禕らと共に後事を託された。孔明死後は主役格として蜀の北伐を指導するが、幾度か奮戦するも功実らなかった(『演義』ではかつての司馬懿の部下・郭淮や、その他にも魏将を討ち取る活躍が描写されるが、本作では大幅に省略されている)。
魏の蜀侵攻時には剣閣に陣を張って迎撃し、魏の大軍を相手に一歩も引かなかったが、鄧艾が成都を降伏させたことを知ると、部下と涙しながら自らの剣を折って無念を嘆じた。
史実ではその後、魏将の対立に巻き込まれて死亡。演義においては蜀復興の陰謀が失敗して亡くなったとされるが、本作では描かれなかった。
魏延
劉封
樊城の県令劉泌の甥で元の名は寇封。玄徳が樊城を陥落させた際、面会した劉泌の傍らにいたところを劉備に気に入られて養子となる。
作中において、当初、関羽の養子である関平と組むことが多かったが、関平が養父の関羽に従い荊州の守りにつくと代わりに孟達と組むことが多くなる。初登場から20年近くに渡り玄徳配下の将として活躍しているが、一貫してあどけなさの残る若武者といった容貌に描かれている。
関羽が麦城で苦戦に遇い、援軍を要請されたが孟達に反対され、やむなくこれを断ったため、関羽戦死の一因を作ってしまう。
その後魏に寝返った孟達の討伐を命ぜられるが敗走。激怒した玄徳は処刑を命じたが、処刑後に劉封が忠実であったことを知って悔恨した。
関平
糜芳、傅士仁
范彊、張達
周倉
廖化
馬良
馬謖
馬岱
王平
李厳
法正
孟達
元は劉璋の配下であるが、蜀の未来を憂いて暗愚な劉璋を見限り、友人である張松・法正らと共に玄徳に味方する。
知勇兼備の武将だが、後に己の利害を優先し、関羽戦死の一因を作ってしまい、魏に亡命する。しかし孔明は「義を知り詩書を読む人物に良心がないわけがない」と評し、魏が玄徳の死の直後に立てた五路侵攻作戦では、親友の李厳と戦うことを躊躇し、仮病を使って軍を動かさなかった。
後に曹叡の代になって冷遇され始めたことと、蜀軍の勢いに恐れをなしたことから蜀に帰参しようとするが、司馬懿を甘く見たのが祟り、最後の悪あがきで徐晃を射殺するも、司馬懿の電撃的攻撃によって謀反に失敗して、共謀した申兄弟に討たれて命を落とす。
呉懿
厳顔
彭義
黄権
楊儀
北伐の際に孔明の側近として登場する。文官として孔明に重用され、魏延の行為を事細かに孔明に報告したために、これが魏延の恨みを買う結果となった。
孔明の死去の際には蜀軍撤退の宰領を任され、孔明の生前の秘策で見事に魏延を討ち取る結果を残した。
しかし、孔明が後事を託したのは楊儀ではなく蔣琬、費禕であった。そのことを不満に思い酒の席で従者に叛意を露見させるも、それを恐れた従者が通報した。話を聞いた劉禅が怒り討伐しようとするも、それを諫めた蔣琬から功績を考慮されて助命されて、平民に落とされる。後に平民に落とされたのを恥じて自害した。
なお、孫権が蜀の使者として訪れた費禕に「魏延も楊儀も会ったことはないが伝え聞くに大した人物ではない、孔明ほどの人がなぜそんな小人を用いているのか」と言う描写がある。
費禕
蔣琬
関興
張苞
夏侯覇
夏侯淵の長子。夏侯威らの兄。はじめは司馬懿に従って蜀漢の軍勢と戦った。
魏において親戚の曹爽が司馬懿によって処刑され、司馬氏の専横に反発して叛乱を起こすも失敗し、蜀に亡命する。彼の亡命をきっかけとして、姜維は北伐の再開を建議して認められる。
蜀漢が滅亡する前年に、劉禅に進言した黄皓が「姜維は先年に出兵した際に夏侯覇を失っている」と述べている。
『魏略』において夏侯覇の妹は張飛に囲われて妻となり張飛とその妻との娘が劉禅の妃となるが、本作中ではその言及はされていない。
同名の武将が長坂橋の戦いで張飛に一騎討ちを挑み、川に突き落とされる。この人物が若い頃の夏侯覇本人なのかどうかは、作中では言及は無い(『三国志演義』の夏侯傑の役回りである)。
鄧芝
陳式
靳詳
苟安
魏
首都は洛陽。中国の3分の2を支配する大国。玄徳のライバル曹操がその礎を築いた。
君主
曹操
字は孟徳。乱世の奸雄と評され、玄徳のことを最も危険視する最大のライバルである。(2〜42巻)
若い頃より出世と戦功を重ねて力をつけ、戦に敗れることもあるがそれをバネに強さを増していく英傑。玄徳とは対照的に、目的の為なら手段を選ばず、非情に徹する合理的かつ野心家な面がある。例として、自身を匿ってくれた恩人の呂伯奢を「自分を殺そうとしている」と勘違いをして呂伯奢の家族を殺害し、後に誤解と判明しても己の行為を正当化し「家族が殺されているのを見たら訴えるに決まっているからその憂いを除く」と呂伯奢まで殺害した上、「俺が天下に背こうとも天下の人間が俺に背くことは許さん」と開き直ったり、兵士の兵糧不足への不満をそらすため食糧総監・王垢に食糧をごまかして私腹を肥やしていたという無実の罪を着せて処刑したりしている。一方で徹底した実力主義であり、武勇や知略など才能ある物であれば身分や出自、敵味方を一切問わずに登用するなど、貪欲に人材を求める姿勢の持ち主である。
黄巾の乱から群雄割拠時代までは主人公の玄徳とは競合しながらも、悪に敢然と立ち向かうピカレスクヒーロー的役割を担っていた。やがて周辺の群雄を滅ぼし自身が漢王朝を牛耳るようになると、玄徳の前に立ちふさがる宿敵として役付けされるようになった。なおその頃から髭を生やすようになっている。呉と結んで関羽を討った少し後に病没する。彼の死に「寿命」を意識した玄徳は、関羽の仇討ちを急がねばと決心した。
軍略や内政に長けているが、詩文や弁舌にも優れる文化人として描かれている。
作者である横山自身も気に入っているキャラクターであったと尼子騒兵衛は述べている。
曹丕
曹叡
魏将
曹彰
曹植
曹仁
曹洪
曹操の一族の武将。曹仁とともに作中において「曹操の弟」と表記される。同時に「曹仁の弟」と設定されている。
曹操挙兵時から曹操に仕える。董卓討伐戦では逃亡した董卓を追撃したものの、李儒の策略にはまり味方が全滅し、敵に囲まれ負傷した曹操を単騎で救い、敵に追い詰められ自害しようとした曹操を説得し、背中に曹操を背負い味方の応援が来るまで耐え、曹操からの信頼を得る。
曹操が漢の政権を握ったあとは、顔つきや容貌が変わり主に曹操の一軍の総大将としてたびたび任命される。しかしあまり有能な一面は見られない上に血気盛んで敵の挑発に遭って失敗するなど、専ら「敗軍の将」として描かれることが多い。
しかし、漢中の攻防戦以降からは以前に自分を痛めた馬超と対峙した際に慎重な態度となり、血気にはやる配下の張郃を諫める武将に成長している。
曹純
曹休
曹真
夏侯惇
夏侯楙
夏侯尚
荀彧、郭嘉、程昱
賈詡
司馬懿
魏の軍師。(37〜60巻)
字は仲達。孔明に匹敵する策略家。曹操存命中はわずかに顔を出す程度だったが、徐々に頭角を現し、孔明の最大のライバルとして立ちはだかる。ふくよかな体型の人物として描かれる。
「臆病者」とさえ後ろ指をさされるほどの慎重さとその戦略眼は孔明でさえも危惧するほどであり、孔明と馬謖の策によって一時失脚の憂き目に遭うが復権し、蜀軍の北伐に対する魏軍の司令官として何度も対峙、孔明と知を競い合う。孔明の知略の前には一歩届かずほとんどの合戦で翻弄されるが、蜀軍を魏国内に侵攻されないように苦心し、結果的に孔明の侵略を防ぎきる。
曹叡死後、白髪になるが聡明さは消えていなかった。なお、敵である孔明を高く評価している点はやはり孔明のライバルであった周瑜と共通しているが、ライバル意識は異なっており、自身が息を引き取る際に「なんとすばらしい男であったろうか。あの世ではゆっくりと教えを乞いたい」と最大級の賛辞を述べていた。
王朗
華歆
劉曄
徐庶
典韋
許褚
張遼
徐晃
龐徳
張郃
魏の武将。夏侯淵、仲達の副将を務める。張魯討伐では夏侯淵とともに先鋒大将となり、敵方の楊昂、楊任に襲撃されて撤退するが、後に楊昂を討ち取って挽回を果たした。
曹洪の指示を一蹴し、漢中の攻防で張飛の策略に欺かれてしまう。敗れて後は一転して慎重になる。漢中攻略の際は孔明に夏侯淵と共に「一国の将帥としての器量は不足」と評されていたが、北伐の際に孔明からはその勇猛さから仲達の次に取り除かなくてはならない人物として警戒され、血気にはやった所を孔明に討たれる。
趙雲と同年代なので北伐では高齢のはずだが、容姿の変貌はない。もともとは袁紹配下から曹操についたのだが、官渡の戦いが省略されたため最初から曹操配下として登場する。
満寵
鍾繇
楊修
魏の政治家。優れた頭脳と洞察力を持つ文官だが、その才能を少々鼻にかけるところがあり、曹操からは嫌われていた。特に曹植の学問の師として、自身の知恵を曹植本人の知恵であるかのように演出したことで、曹操はお家騒動を危惧し、「何か落ち度があったとき殺さなければならない」と決意する。
張松が曹操のもとを訪れた際、その接待役となって登場し、彼が「孟徳新書」を全て暗記して見せたことに驚いていた。
漢中の攻防戦では曹操の「鶏肋」という言葉の意味を誤解して、無断で撤退命令を下したことで曹操もついに堪忍袋の緒が切れて楊修を処刑してしまう。その後の合戦で曹操軍は散々に玄徳軍に打ち破られてしまうが、この時「楊修の言う通りに撤退していれば」という思いが諸将の頭によぎった。
牛金
于禁
韓浩
劉岱、王忠
蔣幹
王必
崔諒、楊陵
尹賞、梁緒、梁虔(中国語版)
郭淮
陳泰
郝昭
張虎、楽綝
司馬師、司馬昭
鍾会
その他、伏皇后及び伏一族処刑の件や、献帝退位・曹丕即位の件などで、氏名不詳の武将が多数登場している。
呉
首都は建業。夷陵の戦い以降のエピソードはほとんど割愛されている。
君主
孫堅
孫策
孫堅の長男。字は伯符。武芸に長けた人物。孫堅の死後、袁術の元に身を寄せていたが「伝国の玉璽」を袁術に渡すことで父の軍勢の一部を返還させることに成功。
以後瞬く間に江東を平定し呉国の基礎を築く。かつて覇王を称した項羽にあやかって小覇王と称される。妻は大喬。
江東平定後、曹操と内通していた許貢を船上で討つが許貢の部下に報復され負傷する。傷が癒えかけた時に道士・于吉が現れ、部下や民衆から人望を持って行かれてしまうことを恐れた(作中では「おかしな宗教が流行すると国の乱れになる」と主張している)孫策が無理難題を于吉に押しつけるが成功し、それに怒り于吉を殺害。だが于吉の霊に取り憑かれ治ったはずの傷が裂け死に至った。(7〜19巻)
呉将
張昭
周瑜
字は公瑾。呉軍の水軍の総指揮を任される水軍大都督で、美男子であり「美周郎」の異名を持つ。そのため初登場時にはかなり睫毛が長く描かれ、その美形ぶりが際立つ描写であった。その才能は「水軍を操らせたら周瑜は天下一」と孔明でさえ認める。呉随一の切れ者ではあるが孔明の権謀策術にはたびたび翻弄され、全てを見透かす孔明を危険視して何かにつけて殺そうとする。呉から孔明が去った後は何とか孔明の鼻を明かそうとするが、どうしてもかなわず、同じく孔明のライバルである仲達とは対照的に、「天はこの周瑜を地上に生まれさせながら、なぜ孔明まで生まれさせたのだ」と、死去する少し前に天を呪っていた。妻は小喬。姉の大喬は孫策に嫁いでいるので、孫策とは義兄弟にあたる。
魯粛
呂蒙
陸遜
甘寧
黄蓋、韓当、程普
太史慈
丁奉、徐盛
孫静
孫韶
諸葛瑾
周泰
虞翻
闞沢
董襲、朱然
その他
その他
漢王室
献帝
本名は劉協。後漢最後の皇帝である。幼少の時にその利発さから董卓に強引に皇帝に祭り上げられ、董卓、李傕、曹操といった諸侯に「権威の象徴」として利用される。最後は曹丕に国を譲る形をとらされて帝位を奪われ、都を追われた。孔明と同年に崩御しているが、一切描写はない。
なお、「献帝」という呼称は諡号にあたり、本来は死後に命名されるものだが、作中に登場する漢の皇帝(霊帝、献帝)は在位中ながら諡号で呼ばれている。また、李傕・郭汜の乱の際、曹操が迎えに駆けつける前までは、一人称が「水滸伝」の道君皇帝と同じ「余」か、「私」であったが、それ以後は中国の皇帝の一人称とされる「朕」になっており、これはその後皇帝の位についた本作や、それ以後の横山作品のキャラクターのほとんどに継承される。(3巻〜43巻)
霊帝
十常侍
霊帝に仕える10人の宦官。漢王朝の腐敗の一因であり、政治に疎く幼い霊帝をうまく操り政治の実権を握る。
皇帝の身の回りの世話をする宦官(中常侍)の集団であり、霊帝の時代には特に権勢を振るった(『三国志演義』や本作では10名となっているが、正史『後漢書』では12名である)。作中では張譲と蹇碩の2名の名前が見られる。なお、本来去勢男子である宦官は性ホルモンのバランスが崩れたことによって髭が生えなくなるあるいは薄くなるはずであるが、本作に登場する十常侍は単に「朝廷を牛耳る10人の大臣」とのみ紹介されており、豊かに髭を蓄えた人物も描画されている(のちに登場する蜀の宦官黄皓や、その後の横山作品では宦官の人物は宦官としての正しい描写がなされている。司馬遷のように去勢後に髭が無くなったことが描写された例もある)。最終的に袁紹らによりすべて始末された。
何進
何皇后、劉弁
劉焉
盧植
朱儁
貂蝉
董承
黄奎
耿紀、韋晃、金禕
伏完、伏皇后
督郵
丁原
群雄
張角、張宝、張梁
董卓
西涼にあって20万の大軍を率いる豪族。
黄巾の乱の際には玄徳に助けられたにもかかわらず官職を持たない義勇軍と知ると蔑んだ態度を取ったり、前皇帝を殺害したり、祭に向かう村娘を「農作業をサボっている」と因縁を付けて牛裂き刑にしたり、都に火をつけて炎上させた上に歴代の皇帝の墓を暴いたりと、義理や礼節とはかけ離れた非情な人物である。配下の李儒が進言する謀略を駆使して漢王室の専横を企む。しかし、その暴政を見かねた王允の仕掛けた策により呂布との仲を引き裂かれ、彼の手により殺されてしまった。
なお、三国志を扱う他の作品では肥満漢として描かれることが多い董卓だが、本作では痩せた体型で描かれている。
同氏の作品である『バビル二世』の悪役ヨミをイメージしていたらしく、アニメ化に際して横山本人は「董卓の声は大塚周夫がいいですよ」と述べている。
李儒
華雄、胡軫
李傕、郭汜
呂布
厳氏
陳珪、陳登
陳宮
高順
侯成、魏続、宋憲
張繡
袁紹
名門袁家の出で、華北の雄。曹操からは「優柔不断で天下を治める器でない」と評される。
元は都で何進に仕えていた。十常侍を誅滅するようたびたび諫言を行っていたが聞き入れられず、何進が暗殺された後は一軍を率いて十常侍を抹殺した。
献帝即位後は、諸侯が董卓に対抗すべく集まった反董卓連合の盟主に推挙される。後に韓馥を陥れて冀州を手に入れ、さらに北平の公孫瓚も滅ぼした。しかし曹操が徐州へ侵攻した隙に都を窺ってはどうかという幕僚の意見を、息子の病気を理由に拒否する。一時的にではあるが、玄徳が身を寄せていたこともある。
本作では官渡の戦いから一連のエピソードがカットされているため、彼の死と袁家のその後は描かれていない。
顔良、文醜
袁術
陶謙
曹豹
公孫瓚
厳白虎、厳輿
許貢
劉表
劉琦
蔡瑁
蔡氏、劉琮
張虎、陳生
馬騰
劉璋
張任
冷苞、鄧賢、劉璝
張松
邢道栄
金旋
趙範
韓玄
張魯
楊昂、楊任
楊松
孟獲
祝融夫人
金環三結、董荼那、阿会喃
朶思王
木鹿王
兀突骨
その他
芙蓉姫
張飛の元主人に当たる「鴻家」の娘で、玄徳の初恋の女性。一族が黄巾賊によって殺されてしまい、寺の和尚に匿われていたところで玄徳と知り合う。その後、玄徳共々窮地を救った元家臣の張飛に連れられて、鴻家に縁のある大人の家に養われることになり、そこで再び玄徳と運命的な出会いを果たす。作中では玄徳がまだ城主としてではなく放浪の身であった時に登場し、玄徳との一時ばかりのラブロマンスを演出することになるのだが、その後は登場せず詳細は不明。正史にも『三国志演義』にも登場しない人物であり、本作の参考図書の一つである吉川英治の小説「三国志」にて登場する。なお吉川三国志では糜夫人として後に玄徳と結婚するが、横山版にその描写はない。
呂伯奢
水鏡先生
華陀
左慈
書誌情報
単行本
- 横山光輝 『三国志』 潮出版社〈希望コミックス〉、全60巻
- 「桃園の誓い」1974年4月20日発行、ISBN 4-267-90101-5
- 「黄巾賊退治」1974年5月20日発行、ISBN 4-267-90102-3
- 「漢室の風雲」1974年6月20日発行、ISBN 4-267-90103-1
- 「乱世の奸雄」1974年7月20日発行、ISBN 4-267-90104-X
- 「董卓追討軍」1974年8月20日発行、ISBN 4-267-90101-5
- 「玉璽の行くえ」1974年9月25日発行、ISBN 4-267-90105-8
- 「江東の波乱」1975年2月25日発行、ISBN 4-267-90107-4
- 「呂布と曹操」1975年7月25日発行、ISBN 4-267-90108-2
- 「曹操の台頭」1976年3月10日発行、ISBN 4-267-90109-0
- 「徐州の謀略戦」1976年12月20日発行、ISBN 4-267-90110-4
- 「孫策の快進撃」1977年6月20日発行、ISBN 4-267-90111-2
- 「南陽の攻防戦」1977年6月20日発行、ISBN 4-267-90112-0
- 「玄徳の危機」1977年6月20日発行、ISBN 4-267-90113-9
- 「呂布の末路」1978年7月10日発行、ISBN 4-267-90114-7
- 「玄徳の秘計」1978年12月20日発行、ISBN 4-267-90115-5
- 「曹操の智謀」1979年5月20日発行、ISBN 4-267-90116-3
- 「関羽の苦悶」1979年8月20日発行、ISBN 4-267-90117-1
- 「決死の千里行」1979年12月10日発行、ISBN 4-267-90118-X
- 「呉国の暗雲」1980年2月20日発行、ISBN 4-267-90119-8
- 「凶馬と玄徳」1980年8月10日発行、ISBN 4-267-90120-1
- 「孔明の出廬」1980年12月20日発行、ISBN 4-267-90121-X
- 「初陣孔明」1981年1月10日発行、ISBN 4-267-90122-8
- 「長坂の攻防」1981年3月10日発行、ISBN 4-267-90123-6
- 「孔明の大論陣」1981年7月10日発行、ISBN 4-267-90124-4
- 「赤壁の前哨戦」1981年9月10日発行、ISBN 4-267-90125-2
- 「赤壁の戦い」1981年11月10日発行、ISBN 4-267-90126-0
- 「南郡争奪戦」1982年1月10日発行、ISBN 4-267-90127-9
- 「進攻玄徳軍」1982年3月20日発行、ISBN 4-267-90128-7
- 「政略結婚」1982年6月20日発行、ISBN 4-267-90129-5
- 「周瑜と竜鳳」1982年9月20日発行、ISBN 4-267-90130-9
- 「馬超の逆襲」1982年12月20日発行、ISBN 4-267-90131-7
- 「渭水の決戦」1983年3月20日発行、ISBN 4-267-90132-5
- 「蜀への隘路」1983年6月10日発行、ISBN 4-267-90133-3
- 「落鳳坡の衝撃」1983年9月20日発行、ISBN 4-267-90134-1
- 「成都攻略戦」1983年11月25日発行、ISBN 4-267-90135-X
- 「漢中侵攻軍」1983年12月28日発行、ISBN 4-267-90136-8
- 「魏呉激突」1984年4月2日発行、ISBN 4-267-90137-6
- 「張飛の智略」1984年7月16日発行、ISBN 4-267-90138-4
- 「漢水の戦い」1984年9月20日発行、ISBN 4-267-90139-2
- 「漢中王劉備」1984年11月20日発行、ISBN 4-267-90140-6
- 「関羽の不覚」1984年12月25日発行、ISBN 4-267-90141-4
- 「曹操の死」1985年3月1日発行、ISBN 4-267-90142-2
- 「蜀の明暗」1985年4月1日発行、ISBN 4-267-90143-0
- 「蜀呉の死闘」1985年6月1日発行、ISBN 4-267-90144-9
- 「劉備の死」1985年8月15日発行、ISBN 4-267-90145-7
- 「孔明の南蛮行」1985年10月15日発行、ISBN 4-267-90146-5
- 「瀘水の戦い」1985年12月20日発行、ISBN 4-267-90147-3
- 「孟獲心攻戦」1986年4月10日発行、ISBN 4-267-90148-1
- 「出師の表」1986年6月10日発行、ISBN 4-267-90149-X
- 「孔明北伐行」1986年8月15日発行、ISBN 4-267-90150-3
- 「姜維の帰順」1986年10月15日発行、ISBN 4-267-90151-1
- 「街亭の戦い」1987年1月20日発行、ISBN 4-267-90152-X
- 「陳倉の戦い」1987年4月25日発行、ISBN 4-267-90153-8
- 「陳倉城攻略」1987年7月30日発行、ISBN 4-267-90154-6
- 「祁山夏の陣」1987年10月30日発行、ISBN 4-267-90155-4
- 「孔明の帰国」1988年1月30日発行、ISBN 4-267-90156-2
- 「祁山の戦い」1988年4月20日発行、ISBN 4-267-90157-0
- 「五丈原への道」1988年6月20日発行、ISBN 4-267-90158-9
- 「秋風五丈原」1988年8月20日発行、ISBN 4-267-90159-7
- 「蜀漢その後」1988年10月20日発行、ISBN 4-267-90160-0
- 横山光輝 『大判 三国志』 潮出版社、全21巻
- 「桃園の誓い」2017年1月25日発行、ISBN 978-4-267-90641-1
- 「乱世の奸雄」2017年2月25日発行、ISBN 978-4-267-90642-8
- 「呂布と曹操」2017年3月25日発行、ISBN 978-4-267-90643-5
- 「孫策の野望」2017年4月25日発行、ISBN 978-4-267-90644-2
- 「呂布最終章」2017年5月25日発行、ISBN 978-4-267-90645-9
- 「劉備の緋計」2017年6月24日発行、ISBN 978-4-267-90646-6
- 「関羽千里行」2017年7月25日発行、ISBN 978-4-267-90647-3
- 「三顧の礼」2017年8月25日発行、ISBN 978-4-267-90648-0
- 「赤壁の戦い」2017年5月25日発行、ISBN 978-4-267-90645-9
- 「劉備の結婚」2017年10月25日発行、ISBN 978-4-267-90650-3
- 「馬超の逆襲」2017年11月25日発行、ISBN 978-4-267-90651-0
- 「龐統の誤算」2017年12月25日発行、ISBN 978-4-267-90652-7
- 「魏王曹操」2018年1月25日発行、ISBN 978-4-267-90653-4
- 「漢中王劉備」2018年2月24日発行、ISBN 978-4-267-90654-1
- 「蜀皇帝劉備」2018年3月25日発行、ISBN 978-4-267-90655-8
- 「孔明の南蛮」2018年4月25日発行、ISBN 978-4-267-90656-5
- 「孟獲心攻戦」2018年5月25日発行、ISBN 978-4-267-90657-2
- 「出師の表」2018年6月25日発行、ISBN 978-4-267-90658-9
- 「馬謖の不覚」2018年7月25日発行、ISBN 978-4-267-90659-6
- 「蜀魏の死闘」2018年8月25日発行、ISBN 978-4-267-90660-2
- 「秋風五丈原」2018年9月25日発行、ISBN 978-4-267-90661-9
文庫版
- 横山光輝 『三国志』 潮出版社〈潮漫画文庫〉、全30巻
- 「桃園の誓い」1997年11月25日発行、ISBN 4-267-01441-8
- 「漢室の風雲」1997年11月25日発行、ISBN 4-267-01442-6
- 「董卓追討軍」1998年1月25日発行、ISBN 4-267-01443-4
- 「呂布と曹操」1998年1月25日発行、ISBN 4-267-01444-2
- 「徐州の謀略戦」1998年3月25日発行、ISBN 4-267-01445-0
- 「南陽の攻防戦」1998年3月25日発行、ISBN 4-267-01446-9
- 「呂布の末路」1998年5月25日発行、ISBN 4-267-01447-7
- 「曹操の智謀」1998年5月25日発行、ISBN 4-267-01448-5
- 「関羽の千里行」1998年7月25日発行、ISBN 4-267-01449-3
- 「玄徳と凶馬」1998年7月25日発行、ISBN 4-267-01450-7
- 「孔明の出廬」1998年9月25日発行、ISBN 4-267-01451-5
- 「孔明の大論陣」1998年9月25日発行、ISBN 4-267-01452-3
- 「赤壁の戦い」1998年11月25日発行、ISBN 4-267-01453-1
- 「進攻玄徳軍」1998年11月25日発行、ISBN 4-267-01454-X
- 「周瑜と竜鳳」1999年1月25日発行、ISBN 4-267-01455-8
- 「馬超の逆襲」1999年1月25日発行、ISBN 4-267-01456-6
- 「落鳳坡の衝撃」1999年3月25日発行、ISBN 4-267-01457-4
- 「成都攻略戦」1999年3月25日発行、ISBN 4-267-01458-2
- 「張飛の智略」1999年5月25日発行、ISBN 4-267-01459-0
- 「漢中王劉備」1999年5月25日発行、ISBN 4-267-01460-4
- 「関羽の不覚」1999年7月25日発行、ISBN 4-267-01461-2
- 「蜀呉の死闘」1999年7月25日発行、ISBN 4-267-01462-0
- 「孔明の南蛮行」1999年9月25日発行、ISBN 4-267-01463-9
- 「孟獲心攻戦」1999年9月25日発行、ISBN 4-267-01464-7
- 「出師の表」1999年11月25日発行、ISBN 4-267-01465-5
- 「街亭の戦い」1999年11月25日発行、ISBN 4-267-01466-3
- 「陳倉の戦い」2000年1月25日発行、ISBN 4-267-01467-1
- 「孔明の帰国」2000年1月25日発行、ISBN 4-267-01468-X
- 「祁山の戦い」2000年3月25日発行、ISBN 4-267-01469-8
- 「秋風五丈原」2000年3月25日発行、ISBN 4-267-01470-1
愛蔵版
- 横山光輝 『三国志』 潮出版社、全30巻
- 「桃園の誓い」2007年3月5日発行、ISBN 978-4-267-01761-2
- 「漢室の風雲」2007年4月5日発行、ISBN 978-4-267-01762-9
- 「董卓追討軍」2007年5月7日発行、ISBN 978-4-267-01763-6
- 「呂布と曹操」2007年6月5日発行、ISBN 978-4-267-01764-3
- 「徐州の謀略戦」2007年7月6日発行、ISBN 978-4-267-01765-0
- 「南陽の攻防戦」2007年8月6日発行、ISBN 978-4-267-01766-7
- 「呂布の末路」2007年9月5日発行、ISBN 978-4-267-01767-4
- 「曹操の智謀」2007年10月5日発行、ISBN 978-4-267-01768-1
- 「関羽の千里行」2007年11月5日発行、ISBN 978-4-267-01769-8
- 「玄徳と凶馬」2007年12月5日発行、ISBN 978-4-267-01770-4
- 「孔明の出廬」2008年1月7日発行、ISBN 978-4-267-01771-1
- 「孔明の大論陣」2008年2月5日発行、ISBN 978-4-267-01772-8
- 「赤壁の戦い」2008年3月5日発行、ISBN 978-4-267-01773-5
- 「進攻玄徳軍」2008年4月5日発行、ISBN 978-4-267-01774-2
- 「周瑜と竜鳳」2008年5月7日発行、ISBN 978-4-267-01775-9
- 「馬超の逆襲」2008年6月5日発行、ISBN 978-4-267-01776-6
- 「落鳳坡の衝撃」2008年7月5日発行、ISBN 978-4-267-01777-3
- 「成都攻略戦」2008年8月5日発行、ISBN 978-4-267-01778-0
- 「張飛の智略」2008年9月5日発行、ISBN 978-4-267-01779-7
- 「漢中王劉備」2008年10月6日発行、ISBN 978-4-267-01780-3
- 「関羽の不覚」2008年11月5日発行、ISBN 978-4-267-01781-0
- 「蜀呉の死闘」2008年12月5日発行、ISBN 978-4-267-01782-7
- 「孔明の南蛮行」2009年1月7日発行、ISBN 978-4-267-01783-4
- 「孟獲心攻戦」2009年2月5日発行、ISBN 978-4-267-01784-1
- 「出師の表」2009年3月5日発行、ISBN 978-4-267-01785-8
- 「街亭の戦い」2009年4月6日発行、ISBN 978-4-267-01786-5
- 「陳倉の戦い」2009年5月7日発行、ISBN 978-4-267-01787-2
- 「孔明の帰国」2009年6月5日発行、ISBN 978-4-267-01788-9
- 「祁山の戦い」2009年7月6日発行、ISBN 978-4-267-01789-6
- 「秋風五丈原」2009年8月5日発行、ISBN 978-4-267-01790-2
カジュアルワイド
- 横山光輝 『三国志』 潮出版社〈希望コミックス カジュアルワイド〉、全25巻
- 「桃園の誓い」2019年6月25日発行、ISBN 978-4-267-90681-7
- 「董卓追討軍」2019年7月25日発行、ISBN 978-4-267-90682-4
- 「呂布と曹操」2019年8月24日発行、ISBN 978-4-267-90683-1
- 「徐州の謀略戦」2019年9月25日発行、ISBN 978-4-267-90684-8
- 「南陽の攻防戦」2019年10月25日発行、ISBN 978-4-267-90685-5
- 「呂布の末路」2019年11月25日発行、ISBN 978-4-267-90686-2
- 「曹操の智謀」2019年12月25日発行、ISBN 978-4-267-90687-9
- 「関羽の千里行」2020年1月25日発行、ISBN 978-4-267-90688-6
- 「三顧の礼」2020年2月25日発行、ISBN 978-4-267-90689-3
- 「孔明の大論陣」2020年3月25日発行、ISBN 978-4-267-90690-9
- 「赤壁の戦い」2020年4月25日発行、ISBN 978-4-267-90691-6
- 「侵攻玄徳軍」2020年5月25日発行、ISBN 978-4-267-90692-3
- 「周瑜と竜鳳」2020年6月25日発行、ISBN 978-4-267-90693-0
- 「落鳳城の衝撃」2020年7月25日発行、ISBN 978-4-267-90694-7
- 「成都攻略戦」2020年8月25日発行、ISBN 978-4-267-90695-4
- 「張飛の智略」2020年9月25日発行、ISBN 978-4-267-90696-1
- 「関羽の不覚」2020年10月25日発行、ISBN 978-4-267-90697-8
- 「蜀皇帝劉備」2020年11月25日発行、ISBN 978-4-267-90698-5
- 「孔明の南蛮行」2020年12月25日発行、ISBN 978-4-267-90699-2
- 「孟獲心攻戦」2021年1月25日発行、ISBN 978-4-267-90700-5
- 「出師の表」2021年2月25日発行、ISBN 978-4-267-90701-2
- 「街亭の戦い」2021年3月25日発行、ISBN 978-4-267-90702-9
- 「蜀魏関ケ原」2021年4月25日発行、ISBN 978-4-267-90703-6
- 「祁山の戦い」2021年5月25日発行、ISBN 978-4-267-90704-3
- 「秋風五丈原」2021年6月25日発行、ISBN 978-4-267-90705-0
バイリンガル版
- 横山光輝(原作) / ロジャー・プライア(翻訳) 『バイリンガル版 三国志』 潮出版社、既刊2巻(2021年8月5日現在)
- 「桃園の誓い」2019年11月25日発行、ISBN 978-4-267-02210-4
- 「英雄論」2021年8月5日発行、ISBN 978-4-267-02211-1
関連書籍
各・潮出版社で刊行
- 『横山光輝「三国志」大百科 永久保存版』潮出版社コミック編集部編、2003年4月、改訂版2019年9月。ISBN 978-4-267-02209-8
- 『横山光輝「三国志」研究会』立間祥介監修、2010年8月、ISBN 978-4-267-01850-3
- 『〜人生は格言だ!〜 横山光輝「三国志」武将かるた』2011年11月、ISBN 978-4-267-90555-1
- 『日めくりまいにち横山光輝三国志』2018年11月、ISBN 978-4-267-90669-5
- 改訂版『横山光輝「三国志」大百科志』2019年9月、ISBN 978-4-267-02209-8
- 『三国志で楽しく学ぶ中国語 初級編』2021年6月、ISBN 978-4-267-02274-6
- 渡邉義浩『横山光輝で読む三国志』潮新書、2022年3月。ISBN 978-4-267-02338-5
メディア展開
映像化
本作品は何度かアニメ化されている。
三国志 (日本テレビ)
横山光輝 三国志
ゲーム
横山光輝 三国志 (ゲーム)
ゲームとのコラボレーション
三国志大戦
三国志大戦トレーディングカードゲーム
大戦乱!!三国志バトル
三国志ロワイヤル
LINE 三国志ブレイブ
三國志 覇道
タイアップ
- 兵庫県神戸市長田区にある新長田駅の商店街では、横山光輝の故郷であり2007年より毎年三国志祭が開かれ、祭りに併せて総勢128名の登場人物の垂れ幕が下がっている。
- 2014年にソニーデジタルエンタテイメントから作中の40コマを使用したLINEのスタンプが発売された。
- 2016年12月から日本経済新聞の電子版の広告に起用された。特設サイトでは「日経三国志」として登場キャラクターがキャンペーンやサービスについて説明。CMも数パターン制作されテレビ放送された。また、東京50カ所、大阪20カ所の地下鉄の駅で、キャラクターのセリフを経済にまつわる言葉に置き換えた看板が掲示された 2017年2月からは「日経三国志大喜利の乱」として吹き出しにセリフを入れる公募を行い、受賞作は駅看板広告に採用された。声はそれぞれ、孔明:池田秀一、劉備:増岡弘、関羽:小林清志、張飛:神谷明、祝融夫人:池田昌子、曹操:野沢雅子が担当している。
- 2018年11月にfigmaシリーズから関羽のフィギュアが発売された。
参考文献
- 三国志(横山光輝著、全60巻、希望コミックス、潮出版社)
- 横山光輝三国志事典(横山光輝著、希望コミックス、潮出版社)
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