銀河戦国群雄伝ライ
漫画
作者:真鍋譲治,
掲載誌:月刊コミックコンプ,月刊電撃コミックガオ!,
巻数:全27巻,
カセットブック
発売元:角川書店,
レーベル:カドカワカセットブック,
発表期間:1992年,
枚数:全3巻,
アニメ
原作:真鍋譲治,
監督:奥田誠治,
シリーズ構成:鳥海尽三,
キャラクターデザイン:高鉾誠,
メカニックデザイン:寺岡賢司,
音楽:和田薫,
アニメーション制作:イージー・フイルム,
製作:テレビ東京,SofTX,
放送局:テレビ東京,
話数:全52話,
ゲーム
ゲームジャンル:戦略シミュレーション,
発売元:エンジェル,
発売日:1996年,3月8日,
以下はWikipediaより引用
要約
『銀河戦国群雄伝ライ』(ぎんがせんごくぐんゆうでん ライ)は、真鍋譲治の漫画、またそれを原作としたテレビアニメ。
概要
『月刊コミックコンプ』(角川書店)で1989年11月号から1993年1月号まで、『月刊電撃コミックガオ!』(メディアワークス)で1993年2月号から2001年11月号まで連載された。単行本は全27巻まで発行され、後に『月刊電撃コミックGAO!』2003年2月号別冊付録である『銀河戦国群雄伝ライ 異聞』も単行本化された。
また、作者自身の手によって本作の二次創作同人誌化も行われている。その内容は性的なものがほとんどだが本編とリンクしているものも多く、特に「ライと正宗が肉体関係を持つ」という内容のものは前述の「異聞」と本編をつなぐミッシングリンクとして扱われている。
作品解説
神聖銀河帝国皇帝であった光輝帝が崩御したことにより帝政が崩壊する。多数の軍閥による権力抗争が始まる中、北天を制したのが元 帝国左将軍の比紀弾正である。比紀弾正は自身の最も信頼する側近の四天王と共に北天を瞬く間に併呑。五丈国を建国し、残る南天の制圧を掲げ、銀河統一へ向けて動き始めた。そんな折、四天王の一人である狼刃は、その軍団の中で一兵卒であった竜我雷に興味を示し、師団長に抜擢する。ついに戦国時代の風雲児が歴史の表舞台に立つ時がきたのであった。
作中の内容は、日本の戦国時代や三国志や史記などの中国史、他に『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河英雄伝説』といったSFアニメがモチーフとなっている。宇宙空間における艦隊戦が舞台でありながら、宇宙艦艇以外は文明・技術がほとんど発達しておらず、前時代的な甲冑や刀剣で武装し、砲撃戦の傍らで艦を直接ぶつけて敵艦に乗り込んでの白兵戦で雌雄を決することが多いなど、あまりSFとしての緻密さは重要視されていない。
主な国家
燕、臨
神聖銀河帝国
佐倉
五丈国
国主は比紀弾正だが、「軍閥の集合体」という形式をとっているため、緩やかな専制君主制にとどまっている。また、弾正本人も、「五丈王」を名乗ってはいない。
四天王をはじめとした軍閥の勢力が強く、官僚機構が整っていないため文官の発言権は小さい。
銀河中央を支配し、神聖銀河帝国の地盤を受け継いでいるので文化・生活水準は他国と比べ群を抜いている。
弾正の病没後、四人の大臣と四天王改め四元帥から成る最高評議会が国政を動かす、集団指導体制に移行する。なお、名目上は太政大臣を筆頭とする四大臣が四元帥の上に位置しているが、実権を握っているのは四元帥と八人の校尉からなる元帥府である。
車騎元帥の骸羅が、弾正の忘れ形見である麗羅を立てて政敵を抹殺し、大元帥に就任。その軍事力で政府を掌握し太常府(大元帥と太政大臣を兼ねた役職)になると、骸羅の一族や、その盟友である狼刃の一派で要職を独占する。
麗羅が玉璽を持って武王都から逃亡すると、名実ともに骸羅が国権を独占する。程なくして、仮の玉璽を鋳造した骸羅が帝位に就き、国名を「大五丈」と改める。
大五丈
尊号「聖天大帝」こと骸羅を頂点とする専制君主制で、丞相 骸延が内政を、左大元帥 狼刃と右大元帥 骸山が軍事を統括する。
当時、五丈国の鎮南将軍・南京楼太守に収まっていた竜我雷が、すぐさま偽帝討伐の兵を挙げ激戦の末に骸羅を倒し全五丈を統一。新生五丈国を興す。
新生 五丈国
尊号「竜王」こと竜我雷を頂点とする専制君主制で、丞相 大覚屋師真率いる丞相府が国政を統轄し、尚書令 三楽斎馬防が文官を、大将軍 孟閣が武官を分掌している。官僚機構が前政権より整い、武官重視の風潮が薄くなっている。国主と丞相が遠征に出る際は、尚書令が国主代行を務める。
他にも、内府 王福来が後宮を仕切っているが、丞相府の指揮下にあるのかは不明。
また、無官ではあるものの、経済顧問 大覚屋英真が、国家経済における相談役を務める。
西羌国
南天以上に武を尊ぶ風潮が強く、国民も総じて勇猛果敢だが、反面政治の駆け引きには疎い。
南天(練・南蛮連合)
練国
専制君主制で、君主の発言権が非常に大きい。
比紀弾正の南征時に、五丈四天王の一人 狼刃との戦いにより国王 羅鶴が戦死する。息子の羅候が兵権を継ぐが、一時は智国の従属国支配に甘んじていた。
後に南蛮王国の国王 琥瑛罵洲より羅候が国権を譲り受けて、錬・南蛮連合国の実権を握る。軍師 姜子昌の智国への謀略による紅玉(独眼竜正宗)の失脚により、南天の盟主にのし上がる。
南蛮王国
国王の琥瑛罵洲(くえいばす)によって一応のまとまりは見せているものの、部族間の対立が燻っており、一枚岩ではない。
後に病床の琥瑛罵洲が、娘婿でもある練国の国主・羅候に譲位し、連合国の一部と成る。以後は羅候が連合の統轄に専念するために、琥瑛罵洲の息子達が南蛮三王となり、南蛮宰相 勃鞮を御目付け役として、南蛮王国を統治する。
雷による第二次南征に先立って諸部族の切り崩し工作が行われ、五丈に帰順した部族が南天攻略の大きな支えとなった。
南蛮王国
国王の琥瑛罵洲(くえいばす)によって一応のまとまりは見せているものの、部族間の対立が燻っており、一枚岩ではない。
後に病床の琥瑛罵洲が、娘婿でもある練国の国主・羅候に譲位し、連合国の一部と成る。以後は羅候が連合の統轄に専念するために、琥瑛罵洲の息子達が南蛮三王となり、南蛮宰相 勃鞮を御目付け役として、南蛮王国を統治する。
雷による第二次南征に先立って諸部族の切り崩し工作が行われ、五丈に帰順した部族が南天攻略の大きな支えとなった。
智国
先代正宗の死後、娘 紅玉(独眼竜正宗)が幼い弟 虎丸を擁して国政を司る。富国強兵を重ね、南天連合の盟主国と目される。その反面、政治体制は脆弱で、軍部と官吏の連携がとれておらず、紅玉のカリスマによって軍部中心の体裁を保っている。比紀弾正の南征後に南天の反抗部族を征伐,糾合して一大版図を築く。
後に従属していた錬国の大都督 姜子昌の策謀により紅玉の叔父 丁儀がクーデターを起こす。これにより紅玉から国権が剥奪され、幼王 虎丸を建てる。
しばらくは練国の傀儡国家となるが、紅玉が虎丸を連れ出し、夷にて亡命政府を打ち立てる。それ以外の国土は練国の占領下に置かれ、練と五丈の間で振り回される。
最終的に虎丸を擁した五丈軍によって南天軍は駆逐され、五丈に併呑された。その後は如海に統治され、国は三つに分割された。その処遇に不満を持った領民はいなかったとされる。
智国
先代正宗の死後、娘 紅玉(独眼竜正宗)が幼い弟 虎丸を擁して国政を司る。富国強兵を重ね、南天連合の盟主国と目される。その反面、政治体制は脆弱で、軍部と官吏の連携がとれておらず、紅玉のカリスマによって軍部中心の体裁を保っている。比紀弾正の南征後に南天の反抗部族を征伐,糾合して一大版図を築く。
後に従属していた錬国の大都督 姜子昌の策謀により紅玉の叔父 丁儀がクーデターを起こす。これにより紅玉から国権が剥奪され、幼王 虎丸を建てる。
しばらくは練国の傀儡国家となるが、紅玉が虎丸を連れ出し、夷にて亡命政府を打ち立てる。それ以外の国土は練国の占領下に置かれ、練と五丈の間で振り回される。
最終的に虎丸を擁した五丈軍によって南天軍は駆逐され、五丈に併呑された。その後は如海に統治され、国は三つに分割された。その処遇に不満を持った領民はいなかったとされる。
明国
比紀弾正の南征後に五丈国の策謀によって智国に侵入するが国境侵入の最初の戦闘で大損害を受け、その後に智国が緒戦の優勢のまま一気に明国の首都である洛火閣を攻め陥し雷神家一族郎党の首をはねられ滅亡した。
明国
比紀弾正の南征後に五丈国の策謀によって智国に侵入するが国境侵入の最初の戦闘で大損害を受け、その後に智国が緒戦の優勢のまま一気に明国の首都である洛火閣を攻め陥し雷神家一族郎党の首をはねられ滅亡した。
孟国
比紀弾正の南征後に明国が智国に滅ばされ南天の大国になった智国に対して国主剛志はただちに息子を人質に差し出し智の将として身分を保った。
孟国
比紀弾正の南征後に明国が智国に滅ばされ南天の大国になった智国に対して国主剛志はただちに息子を人質に差し出し智の将として身分を保った。
趙国
比紀弾正の南征の際に国主であった曹州が骸羅に討ち取られる。南征後に練国から軍事圧力を受け、援軍として智国の軍を自国に受け入れることで智国の領土となった。
趙国
比紀弾正の南征の際に国主であった曹州が骸羅に討ち取られる。南征後に練国から軍事圧力を受け、援軍として智国の軍を自国に受け入れることで智国の領土となった。
五丈の奴隷連合国
夏巾国
夏巾国
夷
住民は純朴で信義に篤く、夷の地にて亡命政権を樹立させた正宗を快く受け入れていた。その後忘れ形見であるジャムカを支援、一大勢力に仕立て上げる。しかしその勢力が大きくなりすぎたため皇帝による親征を受け壊滅した。
皇帝より逃亡を許されたジャムカが再び雌伏、15年の歳月をかけて強力な王朝を打ち立てた。
登場人物
声の項はカセットブック版 / テレビアニメ版 。
新生 五丈国
竜我家
※・・・蘭々と梨扇は竜我雷夫人ではないが、両者とも紫紋の近しい側仕えで、梨扇にいたっては後に竜我の愛妾にもなったため、この項目に記述する。
竜我雷(りゅうが ライ)
声 - 太田真一郎 / 檜山修之
(海兵団突撃中隊長→重機甲師団長→第一近衛軍騎都尉→南京楼太守→鎮南将軍→南京楼軍盟主→五丈王→皇帝)
本作品の主人公。度胸と悪運の強さを五丈四天王 狼刃に買われて一兵卒から師団長に抜擢され、比紀弾正の南征時に先鋒として南天に雪崩れ込み、座王都に一番乗りを果たし、その勇名は敵味方に響き渡る。数々の武功を重ね、南征後には騎都尉へと昇進。比紀弾正死去後は「危険だが殺すには惜しい」とした玄偉の謀りにより中央から遠く離れた最前線である南京楼の太守に封じられるが、南京楼で希代の天才 大覚屋師真をはじめとする英傑達を迎え、力を蓄えていく。骸羅による政変後は鎮南将軍を歴任する。
中央で骸羅が皇帝を僭称すると、すぐさま挙兵。金州海で恩師 狼刃を涙をふるって倒し、その余勢を駆って骸羅をも倒し、五丈国を手中に収める。玄偉や西羌王 秦馬らの謀事を鎮圧して五丈王に即位し、自らの尊号を「竜王」と称し、新たに西羌王となった秦宮括と講和を結び、国内体制を固める事に尽力する。
そんな中、智の独眼竜正宗と それに呼応し北伐を敢行した練・南蛮連合の羅候率いる軍が、ほぼ同時に大挙して五丈領内に侵攻してくるが、大覚屋師真の戦力集中による各個撃破案を採用し、開彭沖で独眼竜正宗を討取る。その後、返す刀で南天軍主力と六紋海で激突。天文を利用した作戦を採用し、両軍に壊滅的な打撃を加え、撤兵させる事に成功する。
正宗死後の智国に言葉巧みに接近し、軍勢を智領全土に派遣し、有名無実となった智王(虎丸)に自害を強要し、事実上智領の併呑に成功する。
その後、比紀弾正公ら歴代の北天盟主が成し得なかった南征に本格的に着手する。それを迎え撃つ南天軍を北京沖で撃破し、首都 大王理をも占拠する。そんな最中、同盟関係を反故にした西羌国により首都 斉王都を奪取されるという事態が発生し、新鋭旗艦「金剛」の単騎駆けという奇策により西羌軍を破るも、斉王都陥落の際の被害で正室 紫紋と大将軍 孟閣を失う結果となる。孟起、雲海の2将軍に西羌進軍を下命し西羌国を滅ぼし、後顧の憂いを絶った竜我は、再び南征主力軍に合流したものの、南天国大都督 姜子昌の首を持参した元智国の将 飛竜の凶刃にあい、刀傷こそ軽いものの毒により一時は危篤状態に陥る。だが、師真達の懸命な努力により銀河一の名医 扶華を呼寄せることができ、その治療で一命を取り留める。
最終決戦で羅候を討ち取り全銀河を統一。三年後、銀河皇帝として即位し天極を都と定める。
特筆すべきは、自分よりも優れた武勇や知謀をもつ英傑達を大勢惹きつけることである。自身もまた、数々の戦役で培った強靭な肉体と、学なき兵卒から君主たる振る舞いを身につける聡明な頭脳、そして天運を併せ持つ。国政においては冷静沈着な面を見せ、部下たちの助言を大事にする。
師団長や太守としての経験から、武官だけでは軍隊や国家が成り立たないことを理解しており、補給担当官を侮蔑する宿将たちを叱責したこともあった。
信念や義理によって自分と敵対あるいは降ってきた者には寛容だが、単に職業意識で牙をむく者や、日和見で降ってくる者には厳しい見方をする。
欠点は、一度懐に入れたものには考えが甘くなることである。特に秦宮括に対しては、その叛意を早くに知りながらも「末弟 公旦のように冷静な状況判断をしてくれる」と信じて南征を優先させてしまう。また、犠牲を少なくするためには非情な策略も用いるが、それで生じる汚名をそそぐことを後回しにする。それゆえ、南天の謀臣たちからは「智王の自害」を絶好の中傷材料にされ、西羌国背信の一因となった。
私的なところでは酒好き、大飯喰らいな面もあって何でも食べるが、きくらげだけは大の苦手。兵卒時代は女に苦手意識があったが、国主になってからは色を知るようになり、後宮に三百人もの女を侍らせる。ただし、紫紋に言わせれば「戯れで女を抱かない」気質で、男性としての愛情は基本的に、紫紋はじめ麗羅、楊尚香、綺羅たち四人の竜我雷夫人と愛妾である梨扇に向けられている。この五人以外の宮女にも夜伽をさせるが、紫紋や麗羅の機嫌を損ねないよう頻度に気を配っている。なお、蘭々のことは「チビスケ」と呼んで妹のように可愛がっているが、愛妾関係だったのかは不明。また「女好き」という評判だが、華玉や神楽、邑峻のような「他人の女」に手を出す描写はなく、相応の節度は持っていたようである。
アニメ版でも基本的な性格は変わらないが、智王(虎丸)を保養地に連れ出して懐柔を図るなど、やや穏健さが増している。プロフィールは年齢18歳、身長172センチメートル、体重55キログラム、趣味はよく斬れる刀を集める事、特技は居合い斬りと設定されている。
<異聞>五丈帝国初代皇帝に即位し、都を天極に改めて十数年後に、智海南道で海賊ジャムカ(雷光)の軍勢の動きに頭を悩ませる。一向に戦功の上がらない守備軍に代わり、自ら車騎大将軍 項武と隠居していた元丞相 大覚屋師真を伴い、親征する。始めのうちは軍の指揮を項武と師真に委ねていたが、戦役間際に自らジャムカの前に姿をあらわし、一騎討ちを行い、これを捕らえる。
「竜我」と呼ばれることが主だが、親しい者には「雷」と呼ばれる。「竜王」を名乗って以降は、「竜我」に代わり敵味方問わずそちらで呼ぶ者が多くなる。
紫紋(しもん)
声 - 小山裕香 / 三石琴乃
(阿曹主禅息女→竜我雷正妻→死亡)
旧帝国将官、阿曹主禅の娘。母は帝国最後の皇帝である光輝帝の皇女であり、唯一皇室の血を受け継いでいる。父親が討たれ敗れた後、皇孫であるゆえに五丈に身柄を引き渡される。その後、恩賞として竜我の許に預けられた。
竜我は先陣として父を討ち取った直接の仇であり、それを初対面の際に知るが、同時に情深い部分を見たこともあってか当初から恨みを覗かせることはほぼなく、惹かれ合っていく。様々な境遇を乗り越え深い愛情を寄せ合うようになり、竜我が南京楼の太守として身を落ちつけたことで結婚する。
竜我が五丈王となってからは斉王都に移り住んでいたが、公叔の言に誑かされた秦宮括率いる西羌国の斉王都襲撃時に重傷を負い、最期は駆けつけた竜我と会話を交わした後、麗羅に竜我の事を託して息を引き取った。
亡くなるまでに竜我雷との間に子はできておらず、結局神聖銀河帝国皇室の血筋は絶えてしまう事となった。
「銀河一」と呼ばれるほどの舞踊の名手。麗羅ほどではないが、武芸にも長けている。特筆すべきは、人間的な度量の大きさであり、竜我が自分以外の女に手を出しても、「結局は私のもとに帰ってくるしかない」と揺ぎ無い愛情を寄せる。異性よりも同性の麗羅や蘭々、邑峻、梨扇が惹きつけられる事例が目に付く。また、事務処理能力に長けており、その才能は孟閣に勝る(雷が「(孟閣も含めて)一番早い」と認めている)。
アニメ版では「竜我が父の仇」という背景が強調されており、原作よりも竜我に愛情を寄せる進行速度が遅くなっている。また、竜我に姉 紅玉(正宗)を討たれた虎丸(智王)を説得するエピソードもある。
麗羅(れいら)
声 - 冨永みーな / 熊谷ニーナ
(比紀弾正息女→五丈国主代理→流浪人→竜我雷第二夫人→竜我雷正妻)
比紀弾正の娘。勝気な性格で武芸をたしなみ、紫紋とはよく対立した。その腕前は正宗配下の精鋭コマンドを斬り捨てる程である。当初は弾正から「政治を知らぬ者」呼ばわりされていたが、後に師真から帝王学と権謀術数に長けてることが語られる。独身時代は、美男子を侍らせて乱痴気騒ぎに興じることもあった。
亡き同僚のために禁制の直訴も辞さない竜我雷を「自分が知る高級武官とは一味違う」と注目し、五丈の支配者にしようと画策する。父の死後、骸羅を扇動して五丈国最高評議会を乗っ取り、国主代理となる。これで安心してしまったのか、以後は奢侈にふけって人民を苦しめる。後に骸羅に国を追われ、雲海が潜伏する寺にかくまわれる。この時期に心境の変化があったのか、竜我と再会したときには「末席でもいいから後宮に置いてほしい」と懇願する。
竜我の第二夫人として梵天丸(後の竜貴)を出産する。この前に紫紋との確執を再燃させるが、玄偉の撃退を経て結局は和解する。彼女に対しては、その死後も友情を感じていたようだ。
紫紋の死後、彼女から後事を託された事と男児を授かっていた事もあって正夫人に昇格。雷の死後は二世皇帝の生母として絶大な権力を振るう。その際の辣腕非道な手段により悪女列伝に名を連ねることになる。77歳で天寿を全うし、竜我王朝の世襲制を確実にした功により玉皇太母の名を送られる。
作中後半および異聞における彼女は呂雉のように描写されているが、他の竜我夫人やその子らを謀殺・虐待するエピソードは描かれなかった。
アニメ版では美男子を侍らす趣味がなく、毒気が抑えられている。骸羅には密使を送らず、彼らが乗り込んできた直後に武王都を脱出し、南京楼城に居候する。
楊尚香(ようしょうか)
(民間人→竜我雷第三夫人)
特別編「竜王様の一日」にて初登場。元々は商家の娘で、気が強く、武芸をたしなんでいたが、棒術の稽古中に朝議に抜け出した竜我が現れ勝負を挑むが一太刀も浴びせることができなかった。その後竜我の第三夫人となり、松寿丸を出産する。「弓腰姫」とも称される。
麗羅たちが斉王都から武王都に転居した後、本編にも登場。正妻となった麗羅を差し置いて竜我の寵愛を得ており、最終決戦時には鎧姿で参戦する。唐突に輿入れしてきた綺羅を苦々しく思うが、綺羅本人よりも竜我を「ロリコン」呼ばわりする傾向にある。終盤では実子の松寿丸を次期皇帝にせんと麗羅と睨み合い、綺羅を動揺させた。
異聞では麗羅の息子 梵天丸を可愛がる描写があるが、麗羅からは快く思われない。
綺羅(きら)
梵天丸(ぼんてんまる)
松寿丸(しょうじゅまる)
蘭々(らんらん)
声 - 金丸日向子 / 馬場澄江
(民間人→竜我雷正妻付奥女中→林則嘉夫人)
華玉の妹。李張導師の弟子。紫紋の傍仕えを任され、彼女を強く慕う。当初は紫紋が乱暴者として有名だった竜我に嫁ぐことを案じていたが、竜我の美点に気づき「ライ兄様」と呼び慕うようになる。
南京楼で路頭に迷っていた林則嘉に声をかけ、城で働けるよう口利きした。その後も林則嘉が考えた戦略を起草するなどの一幕もあり、愛情にまで至るような描写ではなかったものの最終的には書状で一方的に結婚を申し出た末、実際にそうなることとなった。
紫紋の死後から林則嘉と結婚するまでの動向は不明。また、竜我からは「チビスケ」と呼ばれて妹のように可愛がられていたが、愛人関係だったのかは不明。
なお、作中で時の経過と共に成長、容貌が明白に変化した、希少なキャラクターである(幼女→少女→女性)。第二次南征の少し前に14歳になり、髪を伸ばし始めた。
アニメ版では、林則嘉よりも太助と会話する場面が多い。また、予知を行ったりと「導師」であることが強調されている。
新生 五丈国の軍師
大覚屋師真(だいがくやししん)
声 - なし / 矢尾一樹
(民間人→南京楼軍軍師→五丈国丞相兼軍師将軍→五丈国丞相兼大軍師→五丈帝国右丞相→民間人)
南京楼の豪商、大覚屋の子息。史書,経書,兵法,天文,医学に精通した希代の天才。竜我とは君臣の間柄を越えた親友であり、竜我の覇業の最大の立役者でもある。
戦場に縁を持たない商人上がりという性質もあって、敵味方の全てを盤上の駒とし冷徹に策を練られる「理」の人と称されるが、決して情なき人物ではない。
豪商 大覚屋の長男でありながら家業に興味を示さず、放蕩息子として南京楼で毎夜豪遊をする日々であったが、胸の内には「銀河を相手に自分の知謀を試す」という大望を秘めていた。知恵者として名が知れているため、すでに士官の誘いは数多く受けていたが、主と頂くに相応しくないと見て全て断っていた。ある日、街を歩いていた紫紋をナンパしようとして、竜我雷と運命的な出会いをする。当初は紫紋と不倫関係になるのが目的で南京楼城に出入りするが、竜我と天下情勢を論ずることの方に快感を見出していき、竜我の下でその力を振るうことを決断した。当初は最終的に自分が主権を握ることも視野に入れていたが、その思いは消えていき、竜我を天下人にするためなら我が身も惜しまぬようになる。
六紋海合戦では天文を用いた壮大な戦力で、自身にとっての最大の敵と見なした敵方軍師 姜子昌を打ち破る。弟 英真が講和のために独断専行を始めたことに兄弟の情のため長く頭を悩ませていたが、南天国内での内応の計を英真に阻まれた事で非情になる覚悟を決めるも、結局最後まで手にかけることはできなかった。
竜我が皇位についた後も丞相として辣腕を振るうが、丞相府が廃止された事で一公卿に降格する。後に竜我に対し暇乞いをし隠居する。名を上げすぎたが故に平和な時代では疎まれることを示唆され、自身も自覚があったことを描写されているが、一連の経緯の詳細は明かされていない。少なくとも、隠居後も竜我との水魚の交わりは続いていることが異聞にて描かれている。
アニメ版でも基本的な性格は変わらないが、酒よりも射的等の遊戯を好む傾向にある。
林則嘉子明(りんそくかしめい)
声 - なし / 沼田祐介
(民間人→南京楼城下男→南京楼軍副軍師→五丈国軍師中郎将→五丈帝国左丞相→五丈帝国宰相)
五丈国の謀臣の一人。若い頃は風采が上がらず、仕事をさぼって読書しては解雇され続け、無銭飲食に手を染めて投獄された。赦されて釈放されてからも就職できず、行き倒れていたところを蘭々に助けられ、南京楼城内の使用人として雇われる。一ヶ月間、無断で書庫に篭もって読書に没頭していたところを軍師 大覚屋師真により見出され、竜我に帯同するようになる。
当初は師真の陰に隠れがちであったが、金州海会戦では師真不在の本営を見事に統率し、劣勢だった状況を打破する活躍をみせる。竜我王朝成立後は、軍師中郎将として丞相府に在籍し、師真を補佐する。
平凡な若者だったこともあり温厚な人物で穏健派の側に立つことが多いが、軍事に関しては厳正で、だらけた指揮を行った部将を演習中に処刑したり、金角と銀角を天下統一後に処刑する計画に賛同することがあった。また、大覚屋英真の謀殺についても、師真の戦略を妨害したことで愛想をつかしたのか、その死を悼んだ様子はなかった。
反面、政治においては総じて強圧的な手法は好まず、智王の自害強要など智国を強圧的な方法で併呑した時は唯一異議を唱えていた。そのため、竜我からは天下統一後における二世皇帝の補佐役にふさわしい存在であると認識されている。麗羅からも「秦公旦と林則嘉の誠実さは疑いようがない」と評されている。
アニメ版でも蘭々に助けられて仕官するが、無銭飲食の前科は無く、単なる無職の青年として登場していた。
キャラクターとしての命名は大覚屋師真とも似ているが、称される時は主に「林則嘉」、そして「林」のみで呼ばれることもあるため、「林」が姓で「則嘉」が名、「子明」が字のようなものと思われる。
如晦(じょかい)
華玉(かぎょく)
声 - 阿部道子 / 五十嵐麗
(五丈国第一軍団宿将→流浪人→五丈国長吏参軍→大覚屋師真夫人)
蘭々の姉。李張導師の高弟で、五丈四天王 玄偉の腹心。その知謀と妖術を持って玄偉の暗躍を助ける。竜我が南京楼の太守となったのは、竜我を玄偉の障害と見なした彼女の進言による左遷であった。また、玄偉の情婦でもあり、肉体関係を仄めかす描写もあった。
玄偉滅亡後は、大覚屋師真の説得と推挙により竜我の幕下に加わる。第二次南征のさなか、公叔文遠と西羌・南天の内通を察知し、通報する。このことで公叔から逆恨みされ、西羌軍に捕縛された際に、彼に煽られた秦兄弟の命令で、命こそ取られずに済むものの苛酷な仕打ちを受ける。
西羌鎮圧後は、養生のために南天に送られ、扶華を説得するために自刃した師真の介護をする。同時に、師真の弟・英真を南天から救出する方法を模索するが、他ならぬ英真が戦略を妨害したため、師真の立場を守るべく英真誅殺を竜我へ進言する。
なお、最終話にて師真の子を身篭ったことが判明する。
新生 五丈国の軍部
第8海兵団出身者
雲海入道(うんかいにゅうどう)
声 - 佐藤正治 / 島香裕
(一兵卒(兼僧侶?)→五丈国将軍→左将軍→近衛軍総督→民間人)
竜我雷の兵卒時代からの親友。堂々たる巨躯から鉄の錫杖を繰り出す偉丈夫。僧侶としての心得があり、「ナマグサ坊主」と自称している。竜我にとって最も頼りになる豪傑であり親友であるが、竜我が太守になった後は裏方に回る事が多くなる。骸羅政権下では、竜我からの密命を受け、麗羅を守るため武王都に潜入し彼女を救出した。
竜我が五丈王へと即位すると、将軍に迎えられ五丈の戦力の一翼を担う。南天との最終決戦の折、南天王 羅侯との一騎討ちで左腕を失う。戦後、竜我より将軍職をもって慰留されるも固辞し退役、全銀河統一後は諸国を旅する。
初期の頃はなぜか耳が宇宙人のように尖っていた。
太助(たすけ)
声 - 佐藤智恵 / 山口勝平
(一兵卒→軍師直属工作員→丞相直属工作員→爆死)
竜我雷とは同郷で、幼い頃から竜我を「兄貴」と慕い付き従う。子供と見まごうばかりの小柄さが特徴で、機敏に動きながらの戦いを得意とする。銃の名手。雲海同様、竜我が師団長になる前からともに死線を潜り抜けてきた。竜我が太守になる頃には、才を生かした工作員として扱われるようになる。偽帝討伐においては、骸延への反間の計を成功させている。六紋海合戦の折には、南天国の帝虎級戦艦「猛虎」に潜入し内部からの爆破を敢行、南天軍の包囲網に風穴を開ける。しかしその過程で重傷を負い、猛虎と共に自爆する形となった。
見た目に反して、古株中の古株にして丞相直下という立場ゆえか、林則嘉からは「太助さん」、三楽斎からは「太助殿」と、高官たちから敬称で呼ばれている。とはいえ、作中での人間関係は限定的で、竜我と雲海以外の人間と会話する場面は滅多にない。
アニメ版では、紫紋の側近である蘭々と会話する場面が多い。序盤では口ゲンカばかりしていたが、主人同士が近づいていく度に本人同士も仲良くなる。
独立四〇七七重機甲師団出身者
孟閣(もうかく)
声 - 渡部猛 / 同左
(重機甲師団副師団長→第一近衛軍副司令→南京楼軍盟主付き副将→五丈国大将軍→戦死)
独立四〇七七重機甲師団副師団長。新米師団長であった竜我に対して当初は危ぶんでいたものの、南征の時の竜我の活躍を見て信服。以後は竜我軍の宿将筆頭として戦場で活躍すると同時に、師真や三楽斎に対する武官の不満を抑えたりもしている。
竜我が五丈王に即位した時、大将軍に就任。六紋海合戦では息子の孟起と共に奮戦する。
第二次南征の前、乗馬中に落馬した事により留守居役に甘んじるが、公叔の言に誑かされた秦宮括率いる西羌軍に対し実に1/30の寡兵ながら立向かい、西羌軍を翻弄し勝利も近いところまで迫るが、乗艦が被弾して指揮系統が崩壊し敗戦。自身は負傷するも落ち延びた。最後は王宮において秦宮括の降伏の呼びかけに「五丈の将に死する者はあっても降伏する者はなし」と大喝。紫紋や三楽斎を逃がすべく奮闘し、裏切り者の公叔を道連れに火中に没した。
本人は優れた武人だが、武勇よりは統率力が目立っている。また、事務能力も高く、三楽斎が帰順するまでは、竜我陣営の事務を取り仕切っていた。
アニメ版では、竜我が麗羅に監禁された紫紋を助け出すのに協力したり、骸羅に追われる麗羅を助ける竜我に同行して上陸したりと、白兵戦を行う場面が増えている。
鐘士元(しょうしげん)
声 - なし / 長嶝高士
(五丈国武官→南京楼軍武官→五丈国将軍→五丈国前督丞相司馬)
竜我が重機甲師団長着任以来の隻眼の宿将。その武芸は竜我陣営でも五指に入る。勇猛果敢さを買われ、序盤では常に先鋒を受け持った。項武が参入してからは次鋒以下に甘んじるが、将軍として優れた統率力を発揮する。最初は師真のような知性派とはそりが合わなかったが、彼の実力を目の当たりにし信服するようになる。
金州海で一度「独眼竜」を名乗ったことがある(対戦相手には鼻で笑われたが)。
姚文(ようぶん)
王権(おうけん)、楊平(ようへい)、劉徳(りゅうとく)、李福(りふく)、大禅(たいぜん)
項家海賊団出身者
項焉(こうえん)
声 - なし / 中博史
(海賊→南京楼軍武官→五丈国将軍→五丈国右将軍→戦死)
もとは戦歴豊かな軍人だったが、軍内の派閥争いに嫌気がさして退役、海賊の頭領となる。南天との国境近くを根城として活動していたが、竜我の度量の大きさに感服して一族郎党共々帰順する。齢70にもかかわらず水を得た魚の如き活躍を見せる。
羅候と独眼竜正宗による二方面からの五丈進行の際に自ら志願し、死兵として僅か1個軍団で羅候率いる練・南蛮連合軍と対峙し、ゲリラ戦を駆使した戦術にて時間稼ぎを為す。この戦で敵将 夏侯獣により討ち取られる。
死後、練王 羅候より五丈大将軍の追号を受ける。
項武(こうぶ)
声 - なし / 園部啓一
(海賊→南京楼軍武官→五丈国将軍→五丈国車騎将軍→五丈帝国車騎大将軍)
竜我旗揚げ以来からの宿将。重さ80斤の大斧を片手で振り回す豪傑である。
血気盛んで思慮を欠く猪武者だが、対西羌戦で初めて大将として一軍を率いて以降、徐々に将としての自覚を持つようになる。
六紋海前哨戦では戦死した父の仇を討つべく奮戦し、南天軍の諸将を次々に切り伏せる活躍を示す。この時、後に妻となる神楽とも刃を交えている。
六紋海会戦のあと、捕虜にした神楽との結婚を強引に進められる。当初は、自身は女性の好みが神楽と正反対なこと、彼女に姜子昌という想い人がいたことから、共謀して破談に持ち込もうと目論むが、姜子昌へ送る餃子を共に作るうちに情が湧いていく。
西羌鎮圧後にようやく心を通わせ、終盤では最低三人の子宝に恵まれた。
<異聞>車騎大将軍として海賊ジャムカと対峙する。
国主即位後
装伯(そうはく)
孟起(もうき)
呂朱(りょしゅ)
陳群(ちんぐん)
秦公旦(しんこうたん)
(西羌国王子→五丈国客将→五丈国飛衛将軍→五丈帝国大将軍→五丈帝国元帥)
西羌王 秦馬の子。竜我のたっての懇願で五丈軍の一翼を担うようになる。もっともこれは秦公旦の軍才を買っていたというのではなく、兄弟の中で最も非才と言われ、西羌王秦宮括にとって不安の種であった公旦に武勲を立てさせることで、公旦を五丈シンパにすると共に、西羌を親五丈にしようとする政治的側面が強い。
兄達と比べ軍才に劣ると評されており、見るからに覇気を欠いた青年ではあるが、兄弟の中では最も情勢を理解しており、母の皇太后より五丈への反乱を促す書状に対し、天下が安寧へと向かっている最中での乱を起こすことの無為を配下の将に告げ、竜王にも事の次第を余す事無く報告する。五丈の武将達から疑惑の目で見られるが、配下を説得する様子を林則嘉が目撃していたことで、信用される。
なお、秦宮括からは「文武共にさっぱりで、身体も弱い」と評されていたが、南天の将校を独力で討ち取るなど、武勇にも目立って劣る様子は見られない。
竜我が帝位についた際、大将軍に任ぜられる。
<異聞>元帥に昇格した彼が登場する。
張騫(ちょうさい)
新生 五丈国の尚書省
三楽斎馬防(さんらくさいばぼう)
鄭衆(ていしゅう)
晏石(あんせき)
新生 五丈国の、その他の家臣
公叔文遠(こうしゅくぶんえん)
(民間人→五丈国軍政司→五丈国廷尉,対西羌外交責任者→死亡)
東河の七賢人の一人。田舎で隠遁生活を送っていたが、如晦と共に竜我の幕下に入り、軍政司を務める。西羌との同盟成立後は廷尉(司法担当の官職)を務めるが、西羌近辺の出身ということで対西羌外交責任者も兼任する。
実は、「覇王を操り天下を取る」という大望を秘めていたが、月日と共に竜我へ心服していく己に気づき、焦りを覚える。「操りやすい覇王」として西羌王 秦宮括に眼をつけ、第二次南征に乗じて首都 斉王都への襲撃をそそのかす。
襲撃はほぼ成功し、斉王都も陥落寸前というところで、立ち塞がって瀕死となった孟閣に捕まり道連れにされる形で燃え盛る宮殿の中に没した。
新生 五丈国の民間人
大覚屋英真(だいがくやえいしん)
声 - なし / 岩永哲哉
(民間人→五丈国経済顧問→南天国客卿→南天国侍中→誅殺)
南京楼の豪商、大覚屋の次男。大覚屋師真の実弟。兄の師真からは「他の事は自分が勝っているが、商売に関しては弟の方が優れている」と評され、父より大覚屋の跡取りに指名される。父が病床についてからは大覚屋の実権を握り、五丈経済界のリーダー的存在として経済面から竜我の補佐をし活躍する。
しかし、南京楼が戦場になったのをきっかけに、長引く戦乱で傷つく民衆達を憂い、南北二朝制を主張するようになる。無論、両雄にとっては到底受け入れ難い思想であり、南天へと赴くが、羅候により投獄される。南天軍が南蛮に後退してからは人質としての価値を見出されて、客卿として国政に関わる権利を与えられる。南蛮宰相 勃鞮と南蛮三王による謀反の計画を未然に防いだ功で侍中位を受け(このことで師真が仕掛けた「内応の計」を阻んでおり、師真が経験した唯一の敗北となる)、本格的に五丈と南天の和平交渉に着手するが、羅候には和平の意志など一切なく、粛清すべき穏健派をあぶり出す手段としてしか見ていなかった。また、竜我から見れば、南北二朝制という手段に固執し「平和の構築」という目的を忘れた愚行でしかなく、師真からも「近くの理想しか見ていない」と評される。
五丈への和平交渉に訪れた際、毒殺の備えをしていたが手を下せなかった師真に代わって竜我の勅命を受けた衛兵たちに誅殺され、兄に看取られながら生涯を閉じる。
旧 五丈国
比紀家
比紀弾正(ひきだんじょう)
声 - 柴田秀勝 / 飯塚昭三
(神聖銀河帝国左将軍→五丈国主→死亡)
元神聖銀河帝国左将軍。帝国の崩壊と同時に挙兵し、30年あまりかかって北天を統一する。天下統一の為に南天進行を試みるが智の独眼竜正宗(紅玉)の策略と自身の用兵の拙さから撤兵を余儀なくされる。
その後、病の床に臥し、死後避け得ぬ戦乱を防ぐことを第一として、文官筆頭の呂斎に「正宗に国を譲る」としたためた遺書を手渡すが、早まった麗羅により遺書は隠蔽され、呂斎は誅殺される。その知らせを聞いた弾正は吐血し、鎧姿で星空の下に立ち、死去する。享年74。
あくまで力による銀河統一を目指しており、王朝の存在を正当化する玉璽を持ちながらも使用していない(ただし、正宗に国を譲るために呂斎が使用しようとしていた)。また、血統による王朝存続を軽視しており、皇帝の血を引く紫紋を一兵卒(雷)に与えて皇統を埋没させようとした。
銀河屈指の大権力者に上り詰めたが、戦乱の初期にて親兄弟を朝廷から皆殺しにされたり、我が子たちも妻妾同士の争いで死亡し麗羅しか生き残らなかったりと、家庭的には不遇な面がある。
アニメ版では、死因は刺客による服毒となっている。また、弾正の死に際に竜我が立ち会うこととなる。
旧 五丈国の上層部
李張(りちょう)
呂斎(りょさい)
鳳鳴(ほうめい)
声 - 仁内建之 / 同左
(五丈四天王→五丈国大元帥→死亡)
五丈四天王筆頭。序列では弾正に次ぐ五丈ナンバー2の地位にある。仮面を被っており、その素顔が出ることはなかった。
性格は冷酷であり、五丈軍の多くの将兵を管理している。玄偉の台頭を嫌い、骸羅、狼刃を抱き込み玄偉の失脚を画策するが、当の二人からは信用されていない。骸羅兄弟の政変時に誅殺される。
アニメ版では旧来の身分秩序を重んじる性格となっており、竜我を登用する弾正と対立するエピソードもあった。
玄偉(げんい)
声 - 遠藤武 / 大友龍三郎
(五丈四天王→五丈国驃騎元帥→西羌国客将→流浪人→死亡)
五丈四天王最後の生き残り。虎視眈々と天下を狙う辣腕の謀臣。容姿は美男子である。
骸羅の政変を察知し、影武者を使って難を逃れる。時の西羌王 秦馬を抱き込み、偽帝討伐の為 挙兵した竜我率いる南京楼軍に参陣する。斉王都にて偽帝骸羅を討ち取る。妖しげな術を用い暗躍するが、大覚屋師真の計略により阻止され、秦馬を見捨てて逃亡する。
後に五丈王宮に侵入し、まだ胎児だった梵天丸の身体を乗っ取ろうとするが、李張導師に蹴散らされ、秦宮括に討ち取られる。
李張によると、玄偉の正体は魑魅魍魎の類であり、最終巻では怨霊の集合体とされた。戦乱が長引けば新たな肉体を得て復活すると、李張から示唆された。
アニメ版では影武者を使わず、骸延の目前で妖術を使い、堂々と逃げおおせる。以後は独自に兵力を蓄え、表舞台に立つことなく陰から骸羅や竜我を妨害する。
第三軍団
狼刃(ろうは)
声 - 山田栄子 / 同左
(五丈四天王→五丈国衛元帥→五丈国驃騎元帥→大五丈左大元帥→大五丈大元帥・武南公→戦死)
知勇兼備の女将。弾正旗揚げ以来の宿将であり、弾正への忠誠は並々ならぬものがある。竜我の才能を早くから見抜き、師団長に大抜擢しており、竜我からは親にも等しい情を抱かれるようになる。
弾正の南天進行時には自ら先鋒を買って出て、竜我に先陣を任せる。麾下の第三軍団を率い勇戦奮闘するが、独眼竜正宗の奇策に陥り、補給を絶たれ撤退を余儀なくされる。戦後、その責任を問われ打首となるところを玄偉の諫言により降格処分ですむ。
弾正死去後、竜我に南京楼赴任を勧め、時を待つよう諭す。骸羅のクーデターにて「天下を二分しよう」という骸羅の誘いに表向き乗ることを選び、驃騎元帥に就任。骸羅が帝位に就くと、軍の最高峰である左大元帥に就任。同輩の骸山戦死後は軍最高司令官である大元帥に就任。偽帝討伐の為、挙兵した竜我の南京楼軍と金州海で激突し、軍を打ち破られた末に竜我との一騎討ちにも敗れ、燃え盛る炎の中に身を投げた。
武官でありながら冷静な状況判断ができ、大覚屋師真からは「四天王のなかでは一番まともで、そのまま五丈の頂点に立ってもよかったぐらいだ」と言われる。しかし弾正および五丈への忠義ゆえ、五丈という国の維持を第一として骸羅に従うことを選ぶこととなり、その末には南京楼軍を率い敵対した竜我に天下人たる資格を認め、弾正の下で果たさんとした天下統一の夢を託した。
旧 五丈国の臣民
翔鶴、瑞鶴(しょうかく、ずいかく)
朱金将(しゅきんしょう)
大覚屋曹真(だいがくやそうしん)
王威(おうい)
大五丈
骸羅一族
骸羅(がいら)
声 - 内海賢二 / 玄田哲章
(五丈四天王→五丈国車騎元帥→五丈国大元帥→五丈国太常府→大五丈皇帝→戦死)
南蛮の血を引いている虎頭の、身の丈2メートルの巨漢。夏侯家と同じく全身に毛が生えている。狼刃と共に弾正旗揚げ以来の宿将であり、五丈軍一の猛将で各地を転戦する。
比紀弾正亡き後、対立していた鳳鳴と玄偉(影武者)を斬り、麗羅を立てて全権を掌握する。以後は大元帥、太常府(大元帥と太政大臣を合わせた官職)を経て、のちに帝位を僭称し、悪政を極め、五丈の民に塗炭の苦しみを強いる。竜我雷の率いた南京楼軍により戦略的劣勢に追い込まれ続け、最期は完全に打ち破られた後、妖術をあやつる玄偉に討たれる。
四天王のうち唯一自分の下に留めた狼刃とは四天王時代から対立し合っていたが、自身の皇帝僭称後ですら未だ無二の戦友として認めており、敗死の報を受けた際には信じられず狂乱し、心から仇討ちを望むほどだった。狼刃にも憎からず思われており、最期に骸羅への言伝を竜我に託すほどであった(「あんたに皇帝は似合わない、地獄で共に酒を飲もう」という旨ではあるが)。
骸山(がいざん)
骸延(がいえん)
声 - 置鮎龍太郎 / 森川智之
(五丈国第三軍団宿将→五丈国軍師兼軍監→大五丈丞相・呉景公→斬首)
骸羅兄弟の末弟。武勇に長ける兄ふたりとは異なり、華玉と共に李張導師の教えを受けた知恵者であり、知によって骸羅を助ける。
弾正死去後、麗羅を担ぎ出し五丈中枢を乗っ取る。その後、練国との秘密裏に軍事同盟を締結し、独眼竜正宗の失脚をも画策する。骸羅の親政中に丞相に就任する。骸羅政権下では唯一竜我を警戒し、排除を試みるが失敗する。やがて大覚屋師真の反間の計により妻子を骸羅に惨殺されたうえ失脚する。本人は虜囚となるに留まり、後に反間の計の存在が認められて放免とされるが、そのときには正気を失っており戦力とはならなかった。
南京楼軍の砲撃の余波で正気を取り戻すが、華玉に攻撃され、師真に捕縛される。骸羅の死後、過去の遺恨はあれど才を買った竜我に仕官を持ちかけられるが、名を重んじて死を選び、項武の手で斬首される。
作者の同人誌で描かれたエピソードでは、武辺者である兄たちと違ってインテリ故の気弱な部分もあり、謀略に生きる自身が幸福を求めることを躊躇う一面があった。骸羅から世話されて娶った妻・唐香に励まされて前向きになる。
大五丈の重臣
馬元宇(ばげんう)
呂公(りょこう)
武倒国(ぶとうこく)
陳承(ちんしょう)
五虎将軍
神聖銀河帝国
阿曹主禅(あそうしゅぜん)
三条(さんじょう)
練国(南天連合)
羅家
羅候(らこう)
(練国太子→練国国主・南蛮国王→南天王→戦死)
練国国主 羅鶴の嫡子。父親は兎頭人身だが、羅候自身は虎の耳を生やしていることから、母親似だと思われる。
父が五丈四天王 狼刃に討取られた後、練国の兵権を継ぐ。
当初は智国の従属下にあったが、次第に勢力を拡大する。南蛮国の王女 邑峻を娶り、地盤をさらに強固なものとする。智国の北伐の際に正宗の叔父 丁儀の手引により南天閣を奪取、幼い虎丸を智王に祭上げ正宗失脚に成功する。南蛮王の死後、その兵権をも受継ぎ、練、南蛮2国の盟主となり南天に揺ぎ無い地位を築く。
天下統一を実現すべく大軍団を率いて北伐を行う。六紋海で五丈と対峙するが、敵軍師 大覚屋師真の奇策に陥り、大敗を喫する。この後、多くの勇将や邑峻と死別したことで情緒不安定になるが、龍緒の激励や、実は生きていた邑峻の生還を受けて、大軍団の再建に乗り出す。
五丈の南征の際、二国共存を提案した竜緒を更迭する。さらに、大将軍 姜子昌の戦略を却下し、反対を押し切り自ら出兵するも惜敗し、南蛮国に撤退する。大軍団再建のために、南蛮国から膨大な物資を吸い上げようとして反感を買う。
追い詰められ、講和の動きがみられるようになっても徹底抗戦の意志は最後まで変わらず、再度五丈との決戦に打って出るが大勢を変えるには至らず、最期は一騎討ちを受けた竜我により討取られる。享年27。
竜我とは一武将だった時点で対面し一目置いてはいたが、その後与り知らぬうちに自身を阻む群雄にまでなったことで膨らんだ関心を抑えきれず、使節団の一員を装って忍び込み、お互いに試すべく刃まで交えるという無茶を行ったこともある。
序盤では竜我と対を成す英雄として描かれ、同様に血気盛んであるが度量の大きさを示すエピソードもあった。竜我が君主としての非情な側面を深めていくのに対して、南天王になってからは傲慢さが目に付き、北伐の際は五丈国民の虐殺・奴隷化をけしかけていた。以後も些細な理由で重臣を誅殺あるいは更迭しては自軍を弱らせ、負けるたびに姜子昌や龍緒に慰められてようやく立ち直る。作中でも、師真からは「兵馬をもって有頂天になっている」、飛竜からは「野心を弄ぶことしかできない」と酷評されていた。その性格、行動からモチーフは項羽と思われる。
第22巻・巻末特別書き下ろし<竜王様の一日>のおまけ<南天王様の一日>では、竜我が真面目に政務(朝議と勉強は除く)をこなすのとは対照的に、政務そっちのけで朝昼晩通して邑峻と飲酒・惰眠するばかりとなっていた。
羅鶴(らかく)
邑峻(ゆうしゅん)
(南蛮国王女→練国国主夫人→練・南蛮連合王妃→南天王妃→死亡)
南蛮王 琥瑛罵洲の一人娘。父親は虎頭人身だが、邑峻自身は兎の耳を生やしている。
羅候とはもともと許婚の仲であった。練国と南蛮との連携を強化する為に羅候の許に輿入れする。北伐にも同行し、身重の体でありながら大鉈を振り回し大奮戦する。
六紋海で行方不明になるが、五丈軍に保護され、紫紋のもとに居候し友情を交わす。羅候の子を出産した後、練国へ帰還する。同行してきた大覚屋英真の和平工作に協力するが、羅候の天下統一への決心が固いことを知り、和平を断念する。
首都 大王里を放棄(の擬態)する姜子昌の戦略に猛反対し、結果として都落ちの一因となる。南蛮国に落ち延びた後も、実家たる南蛮王家より羅候を偏重し、仲介の労をとることはなかった。
最期は五丈に降ることを勧める羅候の意見を良しとせず死を選び、羅候によって最期を迎える。
軽挙な傾向が強く、上述の大王里放棄の策の取り下げ以外にも、隷属化した智の離反を招いたりと、彼女の行動が南天連合の滅亡の原因の一つとなった面は否めない。
羅候の子たち
羅真義(らしんぎ)
練国(南天連合)の武官
姜子昌(きょうししょう)
(練国将軍→練国大都督→練・南蛮連合大将軍→南天連合大将軍→死亡)
練国きっての名将で、羅候とは竹馬の友である。武芸は項武と互角、策謀は師真と互角、そして羅候への忠誠心は比類なく、五丈軍の南天攻略における最大の障害の一つと目されていた。また、宮廷女官たちの噂になるほどの美形でもある。
比紀弾上の南征迎撃に際し先主 羅鶴に南天連合への参加に異を唱えた事により蟄居謹慎させられていたが、羅候の代になり大都督に就任する。独眼竜正宗による銀河統一を阻止すべく画策し、幼王 虎丸を立てて正宗を失脚に追い込む。
北伐の総大将として3,000万の軍勢を率いて五丈に挑むが、大覚屋師真の「空城の計」「水攻め」により敗退する。
その後の北京沖会戦では、見栄を重んじた邑峻に首都 大王理放棄(の擬態)を反対され、羅候から地位を剥奪される。それでも羅候を見捨てず、自己嫌悪に陥る彼を激励する。
大王理に入城した竜我に対し、首都星たる大王理とその住人すべてを犠牲とする秘策「月落とし」を敢行するが、すんでのところで逃げ切られる。その後、自らの首を飛竜に託すことで竜我暗殺を目論む。羅候が彼の死を知れば激情に駆られるという判断から、南天内においてはしばらく秘匿される形になった。
原作漫画版では黒髪だが、アニメ版ではなぜか金髪になっている。
兗興(えんこう)
(練国武官→南天連合後方予備軍司令官→南天連合公卿首座)
まだ練が智国の従属下だったころに登場し、虎丸を人質にとることを進言する。羅候暗殺を目論む夏侯兄弟を包囲した部隊の指揮官として、姜子昌の台詞に名前が出てきた後は登場しなくなる。単行本の人物紹介によると、後方予備軍の指揮にまわされていた。
姜子昌亡き後に、羅候の公卿首座として再登場。最期は自らが羅候の身代わりとなり五丈と一戦を交え、その隙に羅候が逃走することを献策するが、誇りを重んじる羅候により却下されるものの、見事に斬り死にをして果てる(直接的に死んだ描写はない)。
決して無能な人物ではなく、「忠義深い人物」として描かれている。反面、猜疑心が強く、狭量な性格から、国力を維持・強化することよりも、羅候の歓心を得ることに血道をあげがちになる。その結果、主君を窮地に追い込む亡国の参謀と化している。
蹄庖(ていほう)
夏侯獣(かこうじゅう)
夏侯才(かこうさい)
単于(ぜんう)
牛魔王(ぎゅうまおう)
金角(きんかく)
銀角(ぎんかく)
練国(南天連合)の文官
龍緒(りゅうしょ)
(練・南蛮連合参謀→練・南蛮連合丞相→南天連合宰相→民間人→南天連合宰相→民間人)
龍頭人身の老爺。夏侯獣と共に琥瑛罵洲、羅候の2君に仕えた老臣。実質的に練国の宰相職にあり、法令、兵法などに造詣が深い。北伐では、首席参謀を務めた。種族の能力か強烈な火を吐くことができ、乱心する羅候を諫めるため「100年ぶり」に用いたことがある。
北伐が失敗してからは軍の再建に力を注ぐが、英真の和睦策を聞き、穏健派筆頭として五丈との対応に慎重論を唱えるようになった。このことで羅候から怒りを買い、宰相職を一時剥奪される。
龍一族は三代にわたり政治の要職を輩出してきた家であったが、慎重派であったことと強すぎる影響力から、英真の和睦策がきっかけとなり羅候の手で龍一族の粛清が行われる。彼のみ生きて羅侯のもとに引き出されるが、「自分も殿も国に仕える者である」「国のために死ねと言うなら従う」と論じた結果、「辛口」の重臣も必要だという羅侯の意向で宰相職に復位させられ、権限は抑えられたものの元鞘に戻る。程なくして当時の主戦派筆頭 兗興の手の者に襲撃されるが負傷するに留まり、決戦に随行できなかったため練国滅亡後も生き延びる。
龍箇(りゅうか)
魚鳥木(ぎょちょうもく)
南蛮王国
琥瑛罵洲(くえいばす)
杵臼(しょきゅう)
杵如(しょじょ)
慶克(けいき)
勃鞮(ぼってい)
夏侯牙(かこうが)
智国(南天)
独眼竜正宗(どくがんりゅうまさむね)
声 - 鶴ひろみ / 高島雅羅
(智国国主代理→智国大将軍→戦死)
先代正宗公の息女。本名は紅玉。卓越した戦略眼と行動力で智国を南天の盟主国にのし上げる。その名を聞けば弾正、骸羅、羅候、竜我でさえも恐れるほどの女傑。
父の死後、弟 虎丸に代わり智国の国政を握り、父の名「正宗」を受け継ぐ。
比紀弾正の南征を頓挫させた後、南天諸国を併呑し、事実上の南天統一を成し遂げる。しかし、この時点で大覚屋師真からは「優れた武将ではあるが組織者としては失格」と見切られていた。
五丈が政変で軍事力を低下させると、北伐を敢行する。この際、叔父 丁儀はじめ自国の宮廷官吏や従属させた練国を侮り、造反への対策を怠ってしまう。
北伐の最中に、姜子昌の姦計で国内造反が勃発。虎丸が正式な智王となったため、国主代理を降ろされ、権力を失する。
智と練の関係が悪化しだすと智王(虎丸)を羅候の許より奪還し、夷近海で亡命政府の樹立に助力する。しかし激務が祟って病を患って余命わずかの身となり、自身の死後に智の未来はないという焦りから失地回復のために頻繁に軍を動かす。五丈領の廃棄軍港を占領するが、総攻撃を受けて万事休すとなり、瀕死の身で竜我の前に立って言葉をかわし、そこで力尽きた。
「とうに女を捨てた身」としつつも、最期に竜我に対して「ただ一人惚れた相手だった」と告白している。竜我も「教えを請いたかった」と言うほど敬意を持っていた。
「異聞」では、夢の中で竜となって自分の寝所に来た竜我と肉体関係を持ち、不思議なことに子供(のちのジャムカ)を身籠ったことになっている。
なお、本キャラは真鍋譲治がスターシステム的に扱うキャラであり、初出は「DORA」のカダフィというキャラが該当する。
飛竜(ひりゅう)
声 - 原亜弥 / 緒方恵美
(智国国主代理付副将→智国大将軍付副将→智国衛将軍→智国左先鋒中郎将→死亡)
独眼竜正宗の右腕にして知恵袋の女将軍。姜子昌の学友でもあり、二人だけが知る深い感情で結ばれている。
正宗の死後、宮中では正宗の寵愛の反動を受けて孤立していた。智王虎丸に正宗の遺業を成し遂げることを直訴するが、その際に伝えた正宗の遺言を悪い方に取られ、わずかな自尊心をも打ち砕いてしまった。
虎丸の死後は南天を放浪し、姜子昌の自宅に寄宿する。北京沖会戦の少し前に再度旅立つ。
月落としが失敗した姜子昌に呼び出され、その策に涙ながらに従い、彼の首を手土産とし油断を誘うことで竜我雷暗殺を画策する。刃は届いたものの軽傷しか与えられず返り討ちに遭うも、刃に毒を塗っており、一時は死を覚悟させるまでの状態に至らしめたが最終的には回復されてしまった。
討たれる前に雷から「正宗から何も学んでいない」とこれまでを酷評され、死後に元・智国典医の扶華からも「虎丸を『正宗の弟』としか見ず、自害強要に追い込まれる隙を作った」人々の代表格扱いされた。
アニメでは正宗の親衛隊長として登場。正宗の死に付き従う形で炎上する戦艦の中へ消えていった。
虎丸(とらまる)
声 - なし / 阪口大助
(智国太子→智国国主→自殺)
独眼竜正宗こと紅玉の実弟。幼名は虎丸。本名は紅膳。姉の命により練国との修交のため、羅候と義兄弟の契りを結ぶ。正宗が北伐を敢行した際、彼女の失脚を画策する練国の姜子昌に「虎丸殿が即位すれば、正宗が国主代理の重責から解放される」と唆され、智王に祭り上げられる。
即位してからは、「君臣のけじめ」と称して正宗と対面させない叔父 丁儀や、北伐にかまけて面会を断る羅候の姿勢から、自分が利用されたことに気づく。偽帝骸羅の死後、正宗の手引きで羅候のもとから脱出し、夷近海で亡命政府を樹立する。
亡命政府では正宗の補佐もあって、そつのない統治を行っていた。彼自身は軍事行動に意欲的でなく、五丈と練の疲弊を待ってから失地回復すべきと考えていた。
正宗の死後は、廷臣たちから何かと正宗と比較・失望されることに嫌気が指し、後宮に引きこもり酒と女の日々を送る。僅かに残っていた天下取りへの志も、飛竜より姉の遺言を伝えられた際に「智王に天下の覇者たる器があれば補佐せよ。それがなかったなら五丈に降るのだ」という言葉を悪い方向に受け取り投げ出してしまい、竜我からも「役に立ちそうにもない」などと散々扱き下ろされていた。
国土を南天連合に荒らされたあげく、救援に来た五丈により併呑され、自らは竜我により、智王の位を放棄するか、自害かの選択を迫られる。心を入れ替えて働くと訴えるものの、位以外のすべてを奪われた今ではその言葉に何の意味もないことを理解させられ、自害を選んだ。
死後に扶華から、竜我に比べて家臣に恵まれなかったこと、それが死を招いてしまったことを憐れまれていた。
なお、蘭々と同様、作中で時の経過と共に成長、容貌が明白に変化した、希少なキャラクターである(幼児→少年→青年)。
アニメ版では、正宗の死後に、早いうちから竜我に引き取られる。当初は姉を喪った悲しみと竜我への怨みに囚われていたが、玄偉一派の撃退を経て、竜我に心を開く。以後は良き同盟国の王として描かれ、原作漫画版に比べると扱いがよくなった。
儒李(じゅり)
丁儀(ていぎ)
斉遠(せいえん)
趙晋(ちょうふ)
紅孩士(こうがいし)
彩姫(あやひめ)
明国(南天)
西羌国
秦罵(しんば)
秦宮括(しんていかつ)
(西羌王国太子→西羌王→戦死)
西羌王 秦罵の嫡男。西羌国一の豪傑である。
父に甘言をもって近づいた玄偉を嫌い、遠ざけるよう進言するが逆に父の怒りを買い、謹慎させられる。秦罵が竜我の手により討たれると叔父の秦起と共に五丈への復仇戦を挑み、五丈傘下の項武と激戦を繰広げる。
戦後、竜我に畏れを抱き心服して五丈と講和を結び、竜我にも信を置かれていたが、公叔の言に唆され、再び五丈に戦いを挑む。斉王都奪取には成功するものの、南天侵攻より反転してきた竜我率いる部隊に破られ、竜我との一騎討ちにて斬死。享年34。
最期に竜我と対峙した際には、反逆の理由を「俺も皇帝になりたいからだ」と叫び、野心を抑えられぬがゆえの行動と認めたが、李張は竜我に「おぬしの野心がそう言わせた」という仮説を投げかけている。
秦壮架(しんそうか)
秦横車(しんおうしゃ)
西羌皇太后(せいきょうこうたいごう)
夷
ジャムカ
ヤハイラ
イノ
登場する艦艇
作中に名前が出てくるのは、基本的に戦艦(艦隊旗艦含む)のみ。第一次南征時は駆逐艦、輸送艦、潜水艇、護衛空母、艦載機なども登場したが、すぐに戦艦のみの戦闘に変化した。 コミックス10巻程度までは五丈以外の国の艦艇が一定せず、練の一般軍艦が4巻と6巻と12巻以降で意匠が全く異なるほか、正宗が羅候に虎丸を押し付けるために乗艦していた高速艦が虎丸退艦前後(コミックス5巻、26ページと31ページ)で外観が異なるなど、混乱が見られた。
五丈国(北天)
五丈の戦艦は艦首の顔及び衝角をのぞいて宇宙戦艦ヤマトの主力戦艦に構造が似る。ただし骸羅軍五虎将の旗艦は練国戦艦に似た外観を持つ(艦首の意匠が違う)。くわえて初期の戦艦には舷側に装甲板を取り付け艦橋周辺に砲塔を集中配置したものもあったがすぐに登場しなくなった。
巡洋艦は戦艦の砲塔部に装甲がかけられ武装が減っているが、装甲板の陰になっている部分(武装がないはずの部分)から砲身の先端部だけが見えるなど、一部矛盾があった。駆逐艦は智の軍艦とかなり艦形が似る。
金剛(初代)
アニメ版: 艦首に、大口径の実体弾砲「轟雷砲」を持つ。
扶桑
山城
妙高、足柄
秋月
大和、武蔵
金剛(二代)
回天
無名艦(巨砲艦)
威海洋
定遠(初代)
定遠(二代)
鎮遠
練国(南天)
基本的な艦形は水上艦に似るが五丈艦艇より直線的でエアインテークも隠れるように配置されている。 南蛮には戦艦に匹敵する大きさを持つ海洋獣(外見は智国戦艦に酷似)がおり、それに装甲をつけて艦として操るという説明があったが、南蛮を併呑した練が海洋獣艦を用いたという描写はない。
帝虎級戦艦
三胴型艦体によるその舷側装甲は強靭で、五丈軍の戦艦の通常火砲では至近距離からの砲撃でも打ち破れないほどの強度を誇る。
武装は中央艦体に3連装砲塔12基4連装砲塔2基、左右艦体にそれぞれ3連装砲塔4基、加えて各艦体艦首に大口径砲1門と、姜子昌が「1隻が1個軍団に匹敵する」と豪語するだけの戦闘能力を有する。
合計12隻が建造されたが六紋海の会戦でそのほとんどが失われる(喪失を免れたと確実に判断できるのは羅候の旗艦及び金角・銀角の乗艦3隻のみ)。
改 帝虎級戦艦
機神(超 帝虎級戦艦)
帝虎級のそれを上回る艦首主砲をガトリング式に連射することができ、これにより金角の乗る帝虎級戦艦を一撃のもとに屠った。
羅候が最後の決戦に投入し、鉄壁の防御力で五丈の精鋭を悩ませた。
智国(南天)
弾正による第一次南征時には、明をのぞく南天軍が智国と同じ意匠の軍艦を用いていた。艦種を問わず、徳利を縦に割って曲線部に砲塔を配置したような外観。大帝山の直衛として双胴艦も配備されている。智国駆逐艦と潜宙艦は全勢力全艦種を通じて唯一魚雷に相当する装備を有する。また、正宗による北伐時には明国から鹵獲したと思われる空母も随伴している。
大帝山
駆逐艦
潜宙艦
その他の勢力
明国(南天)
それ以外の艦は智国戦艦に似るが、智国のそれよりも湾曲部がなだらかで武装も少ない。武装を外し飛行甲板を増設して空母として運用している艦もある(作中で唯一、空母として登場した軍艦である)。
西羌(北天)
海賊ジャムカ(夷?)
ジャムカが乗る旗艦は通常のものより大型で、艦首大砲は3門(通常は2門)、艦橋鐘楼にも大砲が配備されている。
金兜魔王(南天?)
作中年表(原作)
元魔3年
太悟元年
紀霊元年
佐倉国主 阿曽主禅、五丈軍の竜我雷により討取られる。
智国の将 独眼竜正宗が戦勝祝中の武王都を急襲する。
竜我雷、狼刃の推薦により兵卒から第三軍団直属の独立4077重機甲師団長に就任する。
比紀弾正、正宗襲撃の7日後に南征の大号令を発する。総兵力4個軍団+弾正の直轄軍1,800万人、戦闘艦艇18万隻の大艦隊で出撃する。
五丈第3軍団、座王都を占拠するも撤退する。
智国、孟国・趙国・明国併合
紀霊2年
比紀弾正、病に倒れる。
竜我雷、第一近衛軍騎都尉に昇格する。
比紀弾正死亡。享年74。
五丈四天王の鳳鳴,玄偉,骸羅,狼刃を元帥に昇格させ、協同統治体制に移行する。
竜我雷、南京楼の太守に就任する。
骸羅が比紀弾上の娘 麗羅を抱き込み五丈を乗っ取る。この時、鳳鳴と玄偉を殺害する。
後に玄偉は替え玉であった事がわかる。
狼刃元帥、骸羅より五丈艦隊の全権を任される。
智の北伐(練の謀反により頓挫)、智王即位。
練・南蛮連合成立。
宣魏元年
竜我雷、五丈鎮南将軍に任命される。
竜我雷、紫紋と結婚。
五丈国鎮南将軍 竜我雷が偽帝討伐の為、出兵する。
竜我雷、金州海にて狼刃元帥率いる軍団と交戦、苦戦の末に打ち破る。
骸羅が興した大五丈国が崩壊する。
安康元年
玄偉・西羌による乱。西羌王秦馬、竜王に討ち取られる。
西羌、五丈に進軍。五丈・西羌同盟成立。
安康5年
竜我と羅候が六紋海で激突する。
元五丈四天王 玄偉、李張老師と秦宮括の手により討たれる。
安康6年(作中では正確な年代が語られていない)
五丈・智、陶谷関にて会談。智王と共に五丈軍智領へ進軍。
智王虎丸自殺(病死と公表)
五丈、智国を併合。
安康7年(作中では安康4年となっている)
大覚屋英真、羅候に五丈との和睦停戦を唱えるが、逆に捕らえられる。宰相 龍緒は罷免される。
五丈軍と南天軍が北京沖で激突する。
南天軍は首都 大王理を放棄する。
五丈国との友好関係にあった西羌国が反旗を翻し、五丈首都 斉王都を強襲する。五丈国大将軍 孟閣、戦死する。
竜我雷、西羌国に奪われた斉王都を金剛単艦で奪回。竜我雷正室 紫紋、死亡。西羌国王 秦宮括、斉王都攻防戦の後に斬首される。享年34。
竜我雷、西羌が起こした乱の鎮圧3日後に斉王都を出発する。雲海、孟起の両将軍に西羌征討を命令する。
姜子昌、南天国首都 大王理を使って竜王謀殺を謀るが失敗する。
姜子昌、自らの首を飛竜に託し竜王暗殺を試みる。
竜我雷、飛竜から受けた刀傷(仕込毒)がもとで一時 重態となるが、名医 扶華の治療により全快する。
安康9年
羅候は英真を謀反摘発の功により侍中位につける。
大覚屋英真、南天王に五丈国との和睦を上奏する。
龍緒、英真の和睦案を助成するため秘密裏に五丈国丞相 大覚屋師真と会談する。
南天国内大臣 龍箇、和睦交渉のため五丈国を訪れる。
大覚屋英真、進まぬ和睦交渉に苛立ち自ら副使として五丈国を訪れる。
10月 大覚屋英真、竜王の命により誅殺される。
南天王 羅候、国内の和睦派を一掃する。
龍緒が羅候の命により、南天国宰相に復位する。
南天国大将軍 姜子昌の国葬が行われる。
南天王 羅候、竜王との一騎討ちの末 討ち取られる。享年27。
竜王、南天王 羅候の遺体を王侯の待遇で葬り、廟を建てるよう命じる。
安康11年(作中では正確な年代が語られていない)
安康12年
安康16年(作中では正確な年代が語られていない)
安康20年(作中では正確な年代が語られていない)
安康22年(作中では正確な年代が語られていない)
安康37年(作中では正確な年代が語られていない)
テレビアニメ
1994年4月8日から1995年3月31日までテレビ東京他にて放映された。全52話。
アニメ化以前にカセットブック版も存在しており、雷役は太田真一郎が務めている。後にテレビアニメで雷役を演じる檜山修之は名もない兵士役であった。
角川書店・メディアワークスのお家騒動の真っ只中に放送されたため、原作者の真鍋譲治はアニメ化について「角川のバカ兄弟(角川春樹・歴彦)がケンカしたせいで身売りされた」と激怒。同時にアニメを「クソの様なアニメ」「関係者全てに死刑宣告」などと酷評しており、2020年現在も再放送やDVD・BD化がされていない。海外ではDVD化はされている。
ナレーターは沢木郁也。
スタッフ
- 原作 - 真鍋譲治
- 監督 - 奥田誠治
- シリーズ構成 - 鳥海尽三→早坂律子
- キャラクターデザイン - 高鉾誠
- メカニックデザイン - 寺岡賢司
- 美術監督 - 中村光毅(デザインオフィス・メカマン)
- 音楽 - 和田薫
- 音響監督 - 本田保則
- アニメーション制作プロダクション - イージー・フイルム
- 製作 - テレビ東京、SofTX
主題歌
いずれも作詞は森由里子、作曲・編曲は和田薫による。
「雷伝説」
「夢化粧」
放映リスト
話数 | サブタイトル | シナリオ | コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 銀河の風雲児 | 鳥海尽三 | 奥田誠治 | 小林孝志 | 高鉾誠 | 1994年 4月8日 |
2 | 美貌の独眼竜 | 鳥海尽三 藤本さとし |
高木真司 | 橋本勝巳 | 4月15日 | |
3 | 出撃! 4077部隊 | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
松園公 | 菊池城二 | 4月22日 | |
4 | 勝利への突入! | 鳥海尽三 伊藤健司 |
渡辺純央 | 大町繁 | 小林勝利 | 4月29日 |
5 | 決死の脱出作戦 | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
高村彰 | 渡辺純央 | 5月6日 | |
6 | なぐりこみ戦艦 | 鳥海尽三 藤本さとし |
小林孝志 | 橋本勝巳 | 5月13日 | |
7 | 狼刃を救え! | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
九十九十一 | 則座誠 | 高鉾誠 | 5月20日 |
8 | 北天に嵐吹く | 鳥海尽三 | 高木真司 | 大町繁 | 小林勝利 | 5月27日 |
9 | 裏切り者を追え | 小林孝志 | 菊池城二 | 6月3日 | ||
10 | 捨て身の救出作戦 | 鳥海尽三 伊藤健司 |
高村彰 | 渡辺純央 | 6月10日 | |
11 | 弾正暗殺! | 鳥海尽三 藤本さとし |
高木真司 | 橋本勝巳 | 6月17日 | |
12 | 金剛爆破作戦! | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
九十九十一 | 大町繁 | 小林勝利 | 6月24日 |
13 | 天才軍師! 師真(シシン) | 鳥海尽三 | 地井たいぞう | 小林孝志 | 菊池城二 | 7月1日 |
14 | 骸羅反乱! | 鳥海尽三 伊藤健司 |
則座誠 | 斉藤浩信 | 7月8日 | |
15 | 五丈脱出作戦 | 渡辺純央 | 高木真司 | 渡辺純央 | 7月15日 | |
16 | 正宗の逆襲! | 鳥海尽三 藤本さとし |
高木真司 | 大町繁 | 小林勝利 | 7月22日 |
17 | 守れ! 南京楼 | 鳥海尽三 | 小林孝志 | 則座誠 | 菊池城二 | 7月29日 |
18 | 激突! ライ 対 正宗 | 今隅眞一 | 宮崎一哉 | 湖川友譲 | 8月5日 | |
19 | 無敵の海賊艦隊 | 高木真司 | 高鉾誠 | 8月12日 | ||
20 | ライ! 危機一髪 | 鳥海尽三 伊藤健司 |
渡辺純央 | 小林孝志 | 谷口守泰 | 8月19日 |
21 | 天下への道 | 鳥海尽三 | 高村彰 | 斉藤浩信 | 8月26日 | |
22 | 討て! 偽皇帝 | 渡部高志 | 宮田奈保美 | 9月2日 | ||
23 | 炎の大要塞 | 鳥海尽三 伊藤健司 |
九十九十一 | 大町繁 | 小林勝利 | 9月9日 |
24 | たった一人の戦争 | 鳥海尽三 | 渡辺純央 | 山崎茂 | 高鉾誠 | 9月16日 |
25 | 太助のスパイ大作戦 | 高木真司 | 菊池城二 | 9月23日 | ||
26 | 狼刃出撃! | 湖川友譲 | 宮崎一哉 | 花畑まう | 9月30日 | |
27 | 炎の中の決戦 | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
渡部高志 | 宮田奈保美 | 10月7日 | |
28 | 対決! ライ 対 狼刃 | 鳥海尽三 藤本さとし |
渡辺純央 | 高鉾誠 | 10月14日 | |
29 | さらば狼刃! | 鳥海尽三 | 小林孝志 | 斉藤浩信 | 10月21日 | |
30 | 出撃! 妖魔戦艦 | 鳥海尽三 藤本さとし |
九十九十一 | 則座誠 | 谷口守泰 | 10月28日 |
31 | 骸羅(ガイラ)死す! | 鳥海尽三 | 宮崎一哉 | 花畑まう | 11月4日 | |
32 | 南京楼脱出! | 高木真司 | 山崎茂 | 菊池城二 | 11月11日 | |
33 | 討て! 羅候軍 | 鳥海尽三 荒島晃宏 |
九十九十一 | 則座誠 | 高鉾誠 | 11月18日 |
34 | 妖剣の罠 | 園田英樹 | 渡部高志 | 宮田奈保子 | 11月25日 | |
35 | 野望の若武者 | 小林孝志 | 上野一 | 12月2日 | ||
36 | 帝王への道 | 野原遼太郎 | 高木真司 | 谷口守泰 | 12月9日 | |
37 | 豪傑のさいご | 高村彰 | 宮崎一哉 | 花畑まう | 12月16日 | |
38 | 激突! ライ 対 羅候(ラコウ) | 野原遼太郎 渡辺純央 |
渡辺純央 | 高鉾誠 | 12月23日 | |
39 | 妖魔のたくらみ | 鳥海尽三 | 渡部高志 | 宮田奈保美 | 12月26日 | |
40 | 正宗の決断 | 野原遼太郎 | 湖川友譲 | 宮崎一哉 | 花畑まう | 1995年 1月6日 |
41 | 金剛大爆発 | 九十九十一 | 則座誠 | 谷口守泰 | 1月13日 | |
42 | 虎丸の誓い | 園田英樹 | 高木真司 | 菊池城二 | 1月20日 | |
43 | 紫紋の想い | 小林孝志 | 高鉾誠 | 1月27日 | ||
44 | 和平会談 | 佐藤英一 | 箕輪悟 | 2月3日 | ||
45 | 遠い平和 | 九十九十一 | 湖川友譲 | 花畑まう | 2月10日 | |
46 | 戦いの序曲 | 山田光洋 | 高木真司 | 菊池城二 | 2月17日 | |
47 | 師真(シシン)敗れる | 野原遼太郎 | 河口もと | 日下部光雄 | 佐藤多恵子 | 2月24日 |
48 | 戦いの果て | 山谷光和 | 山崎茂 | 渡辺純央 | 3月3日 | |
49 | 玄偉の正体 | 向日葵三十郎 | 小林孝志 | 斉藤浩信 | 3月10日 | |
50 | 魂の声に | 園田英樹 | 高木真司 | 山崎茂 | 菊池城二 | 3月17日 |
51 | 二重惑星の決戦 | 野原遼太郎 | 山谷光和 | 佐藤英一 | 箕輪悟 | 3月24日 |
52 | 夢の果てに | 山崎茂 | 高鉾誠 | 3月31日 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送時間 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 金曜 18:30 - 19:00 | テレビ東京系列 | 制作局 |
北海道 | テレビ北海道 | |||
大阪府 | テレビ大阪 | |||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | |||
福岡県 | TXN九州 | 現:TVQ九州放送 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 火曜 19:30 - 20:00(1話 - 48話) (37話のみ月曜18:00 - 18:30) 火曜 7:00 - 7:30(49話) 火曜 7:35 - 8:05(50話 - 52話) |
テレビ東京 金曜 18:30 - 19:00 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
銀河戦国群雄伝ライ
(1994年4月8日 - 1995年3月31日) |
スレイヤーズ
(1995年4月7日 - 9月29日) |
ゲーム
- 銀河戦国群雄伝ライ:1996年3月8日、エンジェルより発売。スーパーファミコン用ソフト。竜我雷、羅候、独眼竜政宗、骸羅の4人の太守から1人を選び、将と艦隊を率いて他国の3人の太守を打ち破り銀河の統一を目指す戦略シミュレーションゲーム。
- 真鍋は「意外とよく出来てる」「(原作をきちんと理解している事に)はっきり言って感心した」と評価をしている。
真鍋は「意外とよく出来てる」「(原作をきちんと理解している事に)はっきり言って感心した」と評価をしている。