オバタリアン
以下はWikipediaより引用
要約
『オバタリアン』は、堀田かつひこの4コマ漫画。『まんがライフ』『まんがライフオリジナル』『本当にあった愉快な話』など(いずれも竹書房)に連載され、1988年から1998年にかけて、同社から全13巻が刊行された(2000年以降、一部再版)。
1990年4月3日にテレビ朝日で単発特別番組としてテレビアニメ化された。
また、この作品から派生して、あつかましい中年女性などのことも「オバタリアン」と呼ぶ。#派生を参照。
語源
語源は、1986年公開のホラー映画『バタリアン』であり、「おばさん」と「バタリアン」のかばん語である。「Battalion」は英語で「大隊」や「大群」を意味しており、オバサンの大群という意味合いもある。
庶民的で羞恥心のない中年女性を風刺したもので、特に世間に対し無神経に迷惑をかける姿を描いたものが多く、中には犯罪に等しいような悪質な行為もある。
登場人物
以下はアニメでの登場人物。
絹代
良夫
聖子
ミノル
広江
声 - 青木和代
原作漫画における「髪を後ろでお団子にしたオバタリアン」と同じ風貌をしている。アニメでは絹代の友人の主婦として登場。「団地虫ゾロゾロ」「つっかけ町内会」「カボスさん」などの他の堀田作品では彼女と似た風貌の中年女性が多く登場している。
小百合
パワーズ博士
声 - 上田敏也
科学者。タイムマシンを完成させ未来の世界を見にいくものの、核戦争で崩壊した未来の世界とその環境でも生存していたオバタリアンを発見し、未来に絶望する。その後過去に救いを求めて創世期の世界に旅立つが、イブとアダムがオバタリアンとその夫とそっくりだった事実を知り過去にも絶望する。最終的にはオバタリアンを消滅させるため巨大ロボット「パワーズ1号」を作りオバタリアンを襲わせるが、バーゲン会場に向かって走るオバタリアンの群れによりパワーズ1号がスクラップにされてしまい、この世の全てに絶望してしまった。
エンマ大王
声 - 亀井三郎
地獄の閻魔大王。饅頭を喉に詰まらせ窒息死した絹代に地獄での労役を課すが、逆に絹代を中心とした労働組合によりデモを起こされてしまう。最後には絹代の傍若無人っぷりに耐えかね、現世へ蘇らせてしまった。
邦彦
道子
声 - 高田由美
邦彦の新妻。邦彦を「クニちゃん」と呼び相思相愛の仲だったが、邦彦の誤解により喧嘩してしまう。その後家出し絹代と暫く行動を共にしたことで、本人も知らぬ内に内面がオバタリアン化してしまった。
強盗
メガネ青年
声 - 飛田展男
絹代・広江・小百合の三人が旅行先で出会った青年。温泉の男湯に入っていた所を、混浴と勘違いして入ってきた絹代達にチカンと間違われる。その後テニス場でも偶然テニスをしていた絹代達と遭遇し、コントロールが定まらない絹代達のテニスの流れ球を延々と球拾いさせられる。
先生
めぐみの母
神父
アニメ版
スタッフ
- 企画:サンライズ
- 原作:堀田かつひこ
- キャラクターデザイン・総作画監督:稲野義信
- 撮影監督:伊藤修一
- 音楽:田中公平
- 音響監督:浦上靖夫、小林克良
- 連載:まんがライフ、まんがライフオリジナル、フリテンくん
- 監督:アミノテツロー
- プロデューサー:加藤守啓(テレビ朝日)、植田益朗(サンライズ)
- 制作:テレビ朝日、サンライズ
主題歌
すべて歌・作詞・作曲はTHE真心ブラザーズ。
「オバタリアンのテーマ」
「母ちゃん」
派生
おばさんのマナーへの憂いをつづった投書にこの語が用いられていたことから、一気に認知度をあげ、傍若無人な彼女たちを痛快に揶揄する言葉として多用されるようになった。以降は主にあつかましい中年女性を指す代名詞ともなっている。
当時政治家の土井たか子はこの言葉を逆手にとって愛用し、1989年の新語・流行語大賞では流行語部門の金賞に選ばれ、土井と堀田が共同受賞している。
一方、フジテレビ系において特別番組『わてら陽気なオバタリアン』も放送されている。但しタイトル以外は本作とは直接の関係はなく、中年女性のエキストラ女優達を仕掛け人にした、一般人向けドッキリ、イタズラ番組である。
1992年には日本のレゲエ歌手、LITTLE BOOGIE MANが「オバタリアン」という楽曲を発表した(アルバム『ニポニーズ・ラガマフィン』収録)。
古谷三敏原作の漫画『ダメおやじ』のアニメ版がヤングコーポレーションからVHSビデオで発売された際、売り文句として『元祖オバタリアン』の副題が付けられている
漫画
9巻以前の本にはバーコード、ISBNコードはない。
- 10巻 ISBN 4-88475-725-4
- 11巻 ISBN 4-88475-820-X
- 12巻 ISBN 4-8124-5056-X
- 13巻 ISBN 4-8124-5190-6