スナックバス江
以下はWikipediaより引用
要約
『スナックバス江』(スナックバスえ)は、フォビドゥン澁川による日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2017年33号より連載中。札幌市の北24条にある場末のスナック「スナックバス江」を舞台にしたギャグ漫画である。話数カウントは「第○夜」。
2020年、『週刊ヤングジャンプ』の増刊『ヤングジャンプスポーツ』(同社)にて、元ラグビー選手の福岡堅樹とコラボレートし、本作の番外編が掲載された。
2024年1月からテレビアニメが放送中。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
スナックバス江従業員
明美(あけみ)
声 - 高橋李依
本作の主人公。スナックバス江のチーママ。
黙っていればかなり美人に見えるが、エキセントリックな行動や突飛な言動が多く、何かやり始めては常連客からツッコミを受けるという毎日を送っている。特に金銭と暴力には、人並み以上の価値を見出している。悩みなどなく明るそうに見えるが、男運が絶望的に悪く(駄目な男に惹かれる)、プライベートでは2つ前の元カレに背負わされた多額の借金を抱えている。基本的にはボケ役であるが、ツッコミ役として立ち回ることも多い。
バス江ママ
声 - 斉藤貴美子
スナックバス江のママ。いい年をした老嬢で、襟足の長いリーゼントのような髪型にサングラスという出で立ち。セリフの語尾にしばしばハートマークが付くのが特徴。
年配のママとして、明美のボケを嗜めたり、落ち着いた含蓄ある発言も多いが、悪ノリや暴走して非常に不可解なボケた言動を行うことも多い(平和のために人類を滅ぼすなど)。明美によるバイオレンスな被害を受ける事も多く、酒瓶で頭をかち割られるなどの致命的な被害を受けることもあるが、死ぬこともなく接客をこなしている。あるいは昔のコンピューターゲームのバグ状態になるなど、明美ら他の人物らがまだ人の範疇であるのに対し、人間離れした言動や容姿を見せることがある。その一方で、終活といった普通の高齢者を思わせる悩みや気弱さを吐露したりもする。
経歴は一切不明であるが、単行本のおまけコーナー「バス江ママの若いころの思い出話シリーズ」では他の漫画家がママの過去を描いたネタページを寄稿している(例えば橘賢一の場合は「火星で戦っていた」と『テラフォーマーズ』のパロディ絵を寄稿している)。
天野 小雨(あまの こさめ)
声 - 宮本侑芽
5話から登場する「バス江」の新しいアルバイトスタッフ。大人しい外見の女性で基本的に言動は穏やかだが、時に辛辣なツッコミを入れることがある。
登場初期は常識人として明美らに振り回される役であったが、段々と常人離れした一面も登場し、明美がツッコミに回ることも多くなる。真面目ゆえにボケた行動を取ってしまったり、単純に馬鹿なところがあり、普段、自分は明美らよりまともと思っているがゆえに、自分のおかしな言動に気がつかない。実はかなり熱心なゲーマーで、ゲーム絡みの話しになると熱が入りすぎて周りに引かれたり、またシーランド公国爵位や月の土地の権利を購入しているなど奇抜な一面がある。実家は裕福なことが示唆されている。
レギュラーキャラクター
山田(やまだ)
声 - 阿座上洋平
第1話で「バス江」を先輩の風間に強引に連れられ初めて訪れ、そのまま常連客になった若いサラリーマン。普段からスーツを着用し、髪型は七三分けという見た目通りの真面目で落ち着いた性格。常識人で基本的には物語のツッコミ役だが、タツ兄と登場する際には、その世代ギャップで、年が近い明美に同調することもある。その他意外とゲームのプレイや物の食べ方などに強いこだわりがあり、自分のプライベートを潰されることには毅然と拒否を示す、時には人格否定レベルの暴言も飛び出す等意外と我は強い。
タツ兄
声 - 落合福嗣
中年男性の常連客。本名は辰巳拓郎(たつみ たくろう)。第2話から登場。見た目はいかついオジサンだが気さくな性格で、女性人気のクレープ屋に1人で並んでも平気など(#20)、マイペースな面もある。基本は明美に対するツッコミ役だが、中年男性相応の問題(物忘れや健康やジェネレーションギャップ)や、デリカシーの無さ、時折のぶっ飛んだ言動など(「オジサンでも白馬の王子様を待っている」「俺だって女子高生になりたい」など(#45))、ツッコまれることもよくある。
森田(もりた)
声 - 岩崎諒太
ブサイクな若い常連客。第8話から登場。天パですきっ歯にエセ関西弁を喋る童貞。女性にモテたいと公言するが同性からみてもキモい言動を行い、毎回明美に引かれる。童貞であることを嘆く一方で、風俗などには行かないなどの謎のポリシーも持つ。妙に自分に自信を持っており、辛辣な明美のツッコミにもポジティブに解釈して懲りないなど、「無敵か」とツッコまれる。一方で卑屈な一面もあり、珍しく褒められてもそれをそのまま受け取らず、相手の裏を読んで反発する。
童貞ネタ以外にも、まったく意図せず、幼少時から虐められていた(あるいは女子から避けられていた)と察せられることをあっけらかんと話す。
東 美樹(あずま みき)
声 - 笠間淳
明美を狙っている色黒のエネルギッシュな常連客。第7話から登場。ダグラス浜田という謎の著述家の様々なハウツー本を必ず所持しており、その本の内容を元に明美を口説こうとする。ハウツー本からの引用でボケた言動をすることが多いが、明美がそれ上回るボケをしてツッコミ役に回ることも多い。ハウツー本を引用しない時は割と常識人である。
モテたくておかしな言動をするという点では森田の同類だが、少なくとも中学時代までは可愛らしい中性的な美少年で、女子の同級生から性的なイジメを受けていたことで、強い男としてモテたいという動機がある。
勇者(ゆうしゃ)
声 - 高橋良輔
ドラクエ3風の格好をした勇者の客。第10話から登場。当初、明美からコスプレをした痛い客だと思われていたが、実は「バス江」の方が異世界にリンクしていた。初登場以降もしばしば登場し、RPG風世界観を前提とした思考のため、現実世界の考えとはズレた言動をとる。
カワちゃん
声 - 濱野大輝
ラッパー風の格好をした馴染み客。連載初期(#3)に常連客として登場するが、登場頻度は少ない。15話では別のスナックに入り浸っており、中々来れないという。67話で久しぶりに再登場するが極度の肥満体となっており、デブを受け入れろと明美や小雨に迫る。その後、ダイエットに成功するが、今度は痩せた者としてマウントを取ろうとする。
風間(かざま)
声 - 福島潤
山田の先輩。非常にチャラい外見に、外見通りの軽い言動の男。新婚。第1話において堅物の山田を自分も行ったことのない「バス江」に誘うが、明美がママを殴り殺した(ように見える)現場に出くわし、山田を置いて逃亡する。その後は山田の会話に時折登場するだけであったが、48話にて再登場する。山田が「バス江」の常連になったことを知って、しつこく山田に絡み「バス江」に来店し、明美からも面倒くさい奴と評される。その後、店の常連となり、山田に関係なく作中によく登場する。
実は森田の中学校時代の同級生で(#68)、卒業後は一切会わず、バス江で再会する。正反対の性格から森田から苦手意識を持たれている(本人は登場せずとも森田回で名前が登場することもある)。
書誌情報
- フォビドゥン澁川『スナックバス江』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊14巻(2024年1月18日現在)
- 2018年2月19日発売、ISBN 978-4-08-890861-8
- 2018年7月19日発売、ISBN 978-4-08-891066-6
- 2018年12月19日発売、ISBN 978-4-08-891166-3
- 2019年4月19日発売、ISBN 978-4-08-891252-3
- 2019年10月18日発売、ISBN 978-4-08-891417-6
- 2020年3月19日発売、ISBN 978-4-08-891496-1
- 2020年9月18日発売、ISBN 978-4-08-891615-6
- 2021年2月19日発売、ISBN 978-4-08-891779-5
- 2021年9月17日発売、ISBN 978-4-08-892043-6
- 2022年2月18日発売、ISBN 978-4-08-892213-3
- 2022年7月19日発売、ISBN 978-4-08-892369-7
- 2022年11月17日発売、ISBN 978-4-08-892490-8
- 2023年6月19日発売、ISBN 978-4-08-892685-8
- 2024年1月18日発売、ISBN 978-4-08-893107-4
テレビアニメ
2023年6月、公式Twitterアカウントにてアニメ化が発表された。2024年1月よりTOKYO MXほかにて放送中。 玉袋筋太郎がナレーションを務める。
スタッフ
- 原作 - フォビドゥン澁川
- 監督・脚本・シリーズ構成・美術監督・美術設定 - 芦名みのる
- キャラクターデザイン・作画総監督・色彩設定 - 富山。
- CGモデルデザイン - 斎藤俊介
- 美術CG監督 - 高宮せいご
- 撮影監督 - 大久保潤一
- 音響監督 - 郷文裕貴
- 音響効果 - 古谷友二
- 音響制作 - ビットグルーヴプロモーション
- 音楽 - 小鷲翔太
- 音楽プロデューサー - 渡部直
- 音楽制作 - ポニーキャニオン
- プロデューサー - 伊藤裕史、渡部祐樹、松井優子、工藤雅世
- アニメーションプロデューサー - 横山稔
- アニメーション制作 - スタジオぷYUKAI
- 製作 - スナックバス江常連一同
主題歌
エンディングは毎回変わり、キャラクターがカラオケ形式で過去の楽曲をカバーする。
「ウラオモテアクアリウム」
「オリビアを聴きながら」
「恋のソンクラーン」
「長い夜」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | Let’s Stay Together(ようこそバス江へ) I Ain’t Gonna Stand For It(好みはそれぞれ) God’s Gift To The World(男って……) | 芦名みのる |
| 芦名みのる |
| 2024年 1月13日 |
第2話 | Come Rain or Come Shine(小雨ちゃんはいります) Sweet Baby(甘い愛なら…) Still Waiting(あなたを夢見てる) |
| 1月20日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2024年1月13日 - | 土曜 1:05 - 1:35(金曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
2024年1月14日 - | 日曜 23:30 - 月曜 0:00 | BS朝日 | 日本全域 | 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメA』枠 |
2024年1月15日 - | 月曜 1:45 - 2:15(日曜深夜) | 北海道テレビ | 北海道 | |
月曜 22:30 - 23:00 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 / リピート放送あり |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2024年1月13日 | 土曜 2:05(金曜深夜) 更新 | Amazon Prime Video |
2024年1月18日 | 木曜 0:00 更新 |
BD
WEBラジオ
『スナックバス江 おもてなしラジオ 「酒の席の話なんて、覚えてない!」』のタイトルで、2024年1月より音泉にて配信予定。パーソナリティは、明美役の高橋李依とバス江役の斉藤貴美子。