あだち勉物語 〜あだち充を漫画家にした男〜
以下はWikipediaより引用
要約
『あだち勉物語 〜あだち充を漫画家にした男〜』(あだちつとむものがたり あだちみつるをまんがかにしたおとこ)は、ありま猛作、あだち充協力による日本の漫画。
漫画家・あだち勉、その弟子・ありま猛、勉の実弟・あだち充の三者三様の姿を描いた実録漫画。昭和45年、ありまが勉に弟子入りした年より始まり、過去の回想を交えながら物語が展開する。
ありまはかねてより師匠の勉をテーマとした作品の案を温めており、自身の作品『連ちゃんパパ』のヒットを機にその構想を公表。2020年9月12日より『サンデーうぇぶり』にて、同年12月より『週刊少年サンデーS』にて連載に至った。基本は勉・ありま・充の3人に焦点を当てているが、勉が赤塚不二夫のチーフアシスタントに、ありまが古谷三敏のアシスタントに就いたことから、フジオ・プロダクションやファミリー企画の関連人物も描かれる。
充は題字を手がけたほか、作品の監修を行っており、「協力」としてクレジットされている。
登場人物
主人公
あだち勉
漫画家。初登場時は23歳。
高校生の頃に貸本漫画家としてプロデビュー。「増刊の星」と呼ばれ将来を嘱望される新人漫画家だったが、シリアスな劇画タッチの新連載『あばれ!!半平太参上』を第二話でギャグ漫画にするなど、奔放な性格から連載の打ち切りなどさまざまなトラブルを引き起こす。また名うての遊び人でもあり、派手な女性関係のほか、ありまにパチンコや麻雀を教えた。
後に画力を買われ赤塚不二夫のチーフアシスタントに就任すると、赤塚やその周辺にも麻雀を教えるなど、フジオ・プロダクションのモラル低下を招いた一方で、面倒見の良い面もあり、ありまに漫画家としての心構えの数々を説いていく。
ありまいわく「人たらしで淋しがり屋で予測不能で大きな子供」。勉の弟・あだち充によると、本作の勉の描写は「ロクデナシぶりを5割増しにして読むと実像に近づける」とのこと。
ありま猛
あだち充
漫画家。勉の弟。初登場時は19歳。
デビュー前後は勉と同居していたが、石井いさみのアシスタントを経て独立。兄以上の高い画力で漫画家として評価を高めていくが、本作で描かれている時期(1970年代)は、まだヒットに恵まれていない。1975年の『牙戦』で『週刊少年サンデー』編集部から見限られたことから、1976年の『がむしゃら』を最後に、『週刊少女コミック』へ執筆の場を移した。以後、『がむしゃら』で組んだやまさき十三(武居俊樹の友人)とのコンビで多くの佳作を描き、評価を上げていく。
第26話の最後で『陽あたり良好!』の連載開始と、勉が作風の変化を評価する場面があるが、同作が始まった1980年には、既に『ナイン』で『少年サンデー増刊号』には復帰していた。
ありまとは直接仕事はしていないものの交友は深く、毎年正月に麻雀仲間としてありまを実家に招待していた。
落語、パチンコ、麻雀好きは勉と同じだが、性格は正反対で、真面目でクール。麻雀の腕前は相当のもので、兄より強い。
主要人物
武居俊樹
古谷三敏
その他
編集者
書誌情報
- ありま猛 『あだち勉物語 〜あだち充を漫画家にした男〜』 小学館〈サンデーうぇぶり少年サンデーコミックス〉、既刊4巻(2023年2月12日現在)
- 2021年8月12日発売、ISBN 978-4-09-850652-1
- 2021年12月10日発売、ISBN 978-4-09-850811-2
- 2022年8月12日発売、ISBN 978-4-09-851295-9
- 2023年2月10日発売、ISBN 978-4-09-851642-1
- 2023年9月12日発売、ISBN 9784098528455